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飯野山422m

Jan.18, 2000 讃岐富士、おじょも伝説とは?

飯野山は僕の家の2階の窓から真東に見える。ちょうど左右対称に見える方角である。「讃岐富士」と呼ばれ、校歌でも歌った本当に子供の頃から親しみのある山である。 丸亀市、坂出市、飯山町、それぞれに登山口があるが、今回は飯山町登山口から登ることにした。

飯野山422m:イメージ1

登山口までは、県道18号(善通寺府中線)から、飯山町のコープを北に入りしばらく進むと見えるマルナカの交差点を左に曲がる。300mほど進むと15台分ほどスペースのある専用の駐車場に着く。駐車場横の公園でこの日お年寄りがゲートボールを楽しんでいた。

飯野山422m:イメージ2

まずは舗装されたアスファルトの道を登り始め、目の前に広がる果樹園の間を通り抜けて行くと、少し右手に下った所に神社が見える。一王子神社である。敷地内の立て看板には飯野山の「おじょも伝説」について書かれてあった。 「おじょも(巨人)が飯野山と常山を跨いで小便をして出来たのが大束川、象頭山とを跨いで出来たのが土器川であり、山頂にはおじょもの足跡が残っている」らしい・・ 一王子神社から階段を登って行くとすぐに立派な長椅子、テーブルのある休憩所に着いたが、素通りして更に登ること10分、また同じような休憩所にたどり着く。視界を遮る樹木がなく西側の景色がすばらしいので一服することにした。

飯野山422m:イメージ3

背中の汗が冷え、肌寒くなってきたのですぐに出発、ここからの道は少し急登になってくる。標高359m地点で丸亀登山口からの合流地点に突き当たる。ここからは傾斜の緩やかな広い道を瀬戸内海、瀬戸大橋を見ながらのんびり歩いた。 合流地点から10分ほどで頂上に着いた。頂上には中央の薬師堂を取り囲むように栗嶋大名人、石槌、穴不動、炎岩などがズラッと並んでいる。奥には立派な山桜、「おじょも桜」と書かれた石碑、看板には「飯野の名木200年」と書かれていた。

飯野山422m:イメージ4

「30m下、おじょもの足跡展望台」 この案内に従い下ってみると讃岐平野が一望できる見事な展望台。真新しく、まだ完成して間も無い感じがする。そして背後にはいよいよおじょもの足跡が・・
「ちっ小さい!」僕の手のひらの2・5倍ぐらいの大きさである。これが飯野山と常山を跨いだ巨人の足だろうか? つま先立ちか?磯野家か?・・いろいろ考えながら下山した。まさに伝説である。

飯野山422m:イメージ5 飯野山422m:イメージ6

-DATA-

タイム:
飯山登山口から約45分
うどん:
なかむら、飯野屋など
駐車場:
トイレ付き(丸亀、坂出の登山口にはない)
地形図:
2万5千分の1「丸亀」

竜飛岬・竜泊ラインを歩く

Jan.02, 2000 厳冬の岬へ

竜飛岬・竜泊ラインを歩く:イメージ1

「津軽の雪は下から降る」そう唄われるほど冬の日本海は大陸から風が吹き付け、そしてそれがブリザードとなって襲ってくる。立っていることさえもままならない。そんな中を本州の北の端・竜飛崎まで歩いて行こう。こんな事を考えつく自分に我ながら感心した。地図を見ると道は二本、日本海を北上するルートと青森湾から西走するルートだ。後者は太宰も著書「津軽」の中で通った道だ。しかし通年開通している平坦な道で面白くない。前者の小泊~竜飛線は冬季閉鎖、さらに山越えもある。こっちの方が面白そうだ。距離は14kmだから往復しても一日あれば何とかなるだろう。

竜飛岬・竜泊ラインを歩く:イメージ2

2000年元旦は小雨の中で迎えた。昨夜の大晦日は津軽海峡に面した今別町の八幡宮に初詣に行き、そこで3時まで飲まされ這うようにして車に戻って寝た。この神社は坂上田村麻呂を奉っており、蝦夷征伐の際に当地に寄ったことになっているが、そんな事実はない。しかし小高い丘の大樹に囲まれた神殿を淡く照らす灯明は幻想的であった。今日は一度県道蟹田~今別線を南下して十三湖から日本海に面した小泊村に向かう。余談だがこの道路は私の通過数時間後土砂崩れで不通となった。日本海に出ると風が強くなってきた。港の漁船に飾られた大漁旗が踊っている。イイぞイイぞ、こう来なくっちゃ。それでこそ津軽だ。雄乃(たけの)温泉で身体を温め、街外れにある閉鎖中のキャンプ場に車を入れた。風が強いのか砂があちこちに吹き溜まっていた。風に揺れる車の中で朝を待った。

竜飛岬・竜泊ラインを歩く:イメージ3

6 時起床。残念ながら?穏やかな朝だ。すばやくコーヒーだけ飲んで車を出す。竜泊ライン(竜飛~小泊)のゲート手前の駐車スペースはもう釣り人の車で一杯だった。この下がクロダイの好ポイントらしい。道路は大きな谷の向こうにソフトクリームのような形で上へ上へと延びていた。路面の雪はおよそ5cm。今年は異常に少ないようだ。歩き出してしばらくしてスキーを持ち忘れたことに気付いた。いつもと違い札幌「秀岳荘」のスキー用長靴を履いていて足元の感じが違のと、さらに往復30kmになる今日の行程に慌てていたからだろう。まあイイや。降りてくる頃には雪はほとんど融けてしまってスキーは役に立たないだろう。すぐに汗をかいた。ぽかぽか陽気で風は全くない。眼下には「ひねもすのたり」の海が蒼く広がっている。

竜飛岬・竜泊ラインを歩く:イメージ4

さっき自分のいた場所を見下ろし、次に行くべき場所を見上げてぐんぐんと高度を稼いだ。高度計で確かめると、遠くで白く輝いている展望台が最高地点のようだ。吉田松陰が雪をものともせず三厩に越えたという算用師峠もそのあたりだろう。その展望台を見上げながらひたすら歩く。サルやウサギ、獣の足跡はたくさんあるが人間のものは後に続くだけだ。削られた山の尾根の切り開きまで来ると、木々が枝を規則正しく東へ延ばしていた。勿論西風にねじ曲げられてだ。それだけが唯一津軽の冬の厳しさを感じさせられるものだった。その先には津軽海峡対岸の北海道の山々が見えた。歩き出して2時間、やっと目指す展望台に着いた。一服つけながら景色を眺めようと体を回すと、なんとすぐそこ、見下ろした先に竜飛岬があった。展望台だけを見つめて歩いていたのでそれまで気付かなかった。長閑な天気に数基ある風車はだらしなく止まったままだった。

竜飛岬・竜泊ラインを歩く:イメージ5

なんだか急にやる気が失せてきた。着いてもそこが荒れ狂う波が打ち当たり、下からアッパーカットのような吹雪の竜飛でないことが判っているのだから。それでもさらに1時間ばかり歩き、風車がすぐ目の前まで来たのを潮に引き返した。するとすぐに軽トラがやって来た。車は通行止めのはずなのに、雪がないので上がってきたのだろう。実際この道を通らずに小泊から竜飛へ行くには大きく迂回して3時間はかかる。再び展望台まで登りそこでコーヒーを入れて大休止をした。権現崎あたりの海が陽にきらめいていた。

太宰は「津軽」の中で「津軽は心頭滅却の地だ」と言っているがこんな好天では心頭滅却になどなりはしない。そういえば太宰自身も蟹を喰ったり、知り合いを頼って配給の酒を集めて飲んだりとちっとも心頭滅却なんてしていなかった。それに比べたら今日の私の方がよっぽどましだろう。何が心頭滅却だ。まだ元気な太陽を映す海に罵声を浴びせながら、イヤになるほど長い坂道を下った。

-DATA-

場所:
青森県西津軽郡小泊村
交通:
JR「五所川原駅」より津軽鉄道「津軽中里駅」さらにバスに乗り換え小泊村へ。
その後はタクシーで竜泊ラインのゲートまで。とにかくマイカー以外のアプローチは大変。
駐車場:
ゲート脇に10台ほど可。駐車の際、凍結防止にサイドブレーキは引かずにおくこと。これ北国の常識。
トイレ:
小泊港にあり。道路脇にも何カ所か公衆トイレを見かけたがほとんど冬季閉鎖中だった。
温泉:
雄乃(たけの)温泉 400円(小泊) 竜泊温泉青岩荘 (小泊) 竜飛崎温泉ホテル(竜飛岬) 浜名温泉 400円(今別)
買い物:
小泊村集落のみ。ゲートまでおよそ10km。
キャンプ:
キャンプ場は冬季営業していない。
スキー用長靴:
クロスカントリー、テレマークスキー用3ピンバインディング・ソールの長靴。
札幌「秀岳荘」5500円くらい。
階段国道:
R339竜飛岬下から灯台までは330段の階段が続く国道。車の通行不可。
その他:
ルートは道路なので明瞭だが、冬季山岳装備をすること。スキーがあると便利。 竜飛に抜けて一般交通機関を利用して車を回収するには2日かかる。(逆ルートも同様)

屋島洞窟北嶺

屋島。源平。平家の落ち武者。琵琶法師・・

高松の北東に位置する屋島には洞窟がある。僕は小学生の頃「屋島少年自然の家」に冬に鍛える少年少女の集いというのに参加して、2日目のオリエンテーリングでこの洞窟に入ったことがある。その時は、ちょっと入ったところに狸の置物があって、それだけチェックして出たような気がする。中学になって、釣りのついでに来たこともあったが、全部を見たわけでもなかったので、ずっと気になっていたのだ。今回はこれを制覇するため「屋島北嶺」を登る。

屋島洞窟北嶺:イメージ1

やっぱり車が望ましい。コトデンバスが自然の家まではきているが、そこから結構一歩きだ。車で高松方面からきた場合、マクドナルドの交差点を過ぎてどんどん直進。右手に「昭和シェル」が見える交差点を左折して屋島の外周道路へ向かう。しばらく行くと水産試験場。その向こうが屋島少年自然の家。さらに直進して長崎の鼻に向かう。砲台跡のちょっと前に環境庁の看板で「北嶺登山口」とある。車は・・・・道路の脇に止めておきましょう。(まずいのだろうか?)できれば、少し手前の広いところに止めておきたい。登り口の脇に案内図もあるのでチェックしておく。名所なんかも書いてある。さぁ、いよいよ登りだ。といっても、僕はまたなめてしまっている。登山口に「北嶺まで800m」とあったので、洞窟までは一瞬だろうと思ったのだ。

登り道は、四国の道のルートにもなっているようで、丸太の階段で整備されている。昔よく目に付いた「山火事注意!」の品のない看板も最近は減るか、ちょっと自然ぽいものに変えられているようだ。半分、走って登っていると、あっという間に息が切れる。運動不足を実感する瞬間。なめたらだめだ。台地状の屋島を一気に登るのでけっこう勾配はきつい。ふぅふぅ言いながら登ると、左手に源平の古戦場跡で有名な壇ノ浦が見える。(下関の壇ノ浦とはまた別)周りの景色も最後の紅葉とばかりに美しい。ブナ、カエデが目にはいる。2、3回つづら折りを登ると、ありました。洞窟の入口です。げげっ。怪しい。「大地のいりぐちー」の雰囲気ばっちりです。

屋島洞窟北嶺:イメージ2

今回僕は、洞窟の制覇をもくろみつつも、半分トレッキング感覚のため装備は軽い。なんと、ライトのみだ。かび臭い入口から中を覗く。んー、まっくら。入口は正面に3箇所ある。その他にもあるかもしれない。この洞窟はそもそも石切場の跡だ。人工と言えば人工。いや、絶対人工である。洞窟の脇のところから上へ上がると、そこは露天掘りの石切場になっている。キャンプができそうだ。入口に戻り、とりあえずホール状の内部へ突入。天井からしずくが落ちている。外も寒いが中もひんやりとしている。地面にはピクニックの跡らしき弁当の空き箱とかが散乱している。それもまぁ、入り口付近だけ。奥には最近は誰も行っていないようだ。・・・・・そう思いはじめると、なにやら恐くなってくる。ここは、洞窟。平日の午後。誰もいない。周りは真っ暗。狭い。暗い。ピチャンと水の音。屋島。源平。平家の落ち武者。琵琶法師・・・・・気がつくと僕は入口に向かって走っていた。

いや、お恥ずかしい。いい歳をして恐かったんです。そういえば、僕は暗いところ、トンネルなんかが苦手でした。息が詰まるのです。しかし、僕の記憶が正しければ、屋島の洞窟はけっこう遊べる広さがあったはずです。インディジョーンズまがいのこともできたはず。完璧に制覇したい。のべ1KM以上あった気さえしてくる。気だけかもしれん。が、続編に備え、M氏に声をかけていますので、次回をお待ち下さい。けど、M氏は僕と同じぐらいおとっちゃまなので心配だ。(おとっちゃま、人はそれをとんでもない臆病者をさして言う)

-DATA-

場所:
香川県高松市屋島東町
交通:
バス、高松から屋島少年自然の家行き終点下車15分
食事:
国道11号沿いに、中華のおいしい「椿亭」
トイレ:
トイレは北嶺を登り切ったところまでありません。洞窟から15分強。

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