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上佐山255.7m

May.18, 1997 上佐山には登れない?

トレッキングレポートのラインナップの中で、比較的近所にある上佐山が、なぜか登り残しになっていました。登らなかった明確な理由はなかったものの上佐山に関する情報があまりに乏しく、どこから登るかという基本的なことについても分からないため後回しになっていたというところでしょう。さて、登ると決めた以上知り合いなどにこの山について聞いてみると、高松市池田町の児童公園の横の尾根道から登れるらしいという情報を入手しました。ナッツメンバーの1人がこのルートをたどって挑戦したところ道は1キロほど行って行き止まり、怪しい祠が祭られているだけで皆目登山道らしきものは見当たらなかったということでした。上佐山ほどの山に登山道が無いはずはない。そこで私が勘をたよりに頂上を目指そうと心に決めて児童公園に向かったのでした。

児童公園はコトデン西植田線、池田バス停の傍に有ります。この北側の細道をてくてく歩いていくと何軒かの民家の横をとおり抜けます。一人の農作業をしているおじいちゃんに上佐山の登りかたを聞いてみると…。「上佐山の登山道はあんまり皆が登らんけん、つぶれてないで」と言われてしまいました。地元の方がつぶれとるというくらいなのでこれは薮こぎ直登しかないかと覚悟し、それなら装備をして再度挑戦しようか思案していると、おじいちゃんが一言、「正月には青年団がどっかからのぼっとるけん、あの辺りの尾根から登ってんまい。」とアドバイスともよけい混乱する怪情報とも取れる言葉をはいて去っていったのでした。

上佐山255.7m:イメージ1

おじいちゃんの言った尾根に行ってみるとまったくの薮。ちょっと人の入った気配がある道はあるものの獣道以下で、とても青年団が登ったとは思えません。青年団が2人というのなら分からんこともないのですけれども…。ここは違うなと判断し尾根道をさらに進むと車の入れそうな道が上に向かってついています。これを登っていくと10分位で道が途切れてしまいました。途中まで登ったので引き返すのももったいない気がして、もう適当という気持ちも半分あって直登道無しルート作戦です。上佐山の植生は植林がほとんど無く、落葉広葉樹が中心です。特にクヌギの木が多く下は落ち葉でいっぱい。極めて滑りやすく歩き難いといった具合でとても直登はお薦め出来ません。転落しそうな急斜面に悪戦苦闘すること10分。昔の登山道らしき細道に行き当たり、何とか一息つく事が出来ました。ホッとしていると上の方から落ち葉をかき分けるザッザッという音がするではありませんか。身を引き締めて音のする方を凝視しかつ耳をすませていると少なくとも人間以上の物体が道でない林の中を移動しているのは間違い無いといった感覚です。山中でもここはおじいちゃんも言ったとおり登る人もなく寂れきっているし、現に今、自分の立っている付近も自分以外の何かが通った跡は確認できません。では何が山中をうごめいているのでしょうか。

上佐山255.7m:イメージ2

大袈裟に書きましたが、実は人がいたんです。しかもまともすぎるくらいまともな学者さんでした。「こんなところで何をしているのですかと」お互い質問をするとその学者さんが言うには、この山はその昔、源平の頃までさかのぼると王佐山城というのが頂にあって、かなり大掛かりな土木工事によって山の形さえ変えられている、その調査をしているとのとの説明でした。そしてここが堀でここが櫓がと細かく説明してくれました。しかし悲しいかな素人にはさっぱり分かりませんでした。この学者さんは滋賀県から来たそうで遠くから来るほど値打ちがある王佐山城なんだそうです。

学者さんは別の道無き道から来たそうで彼に聞くと頂上まではもう10分くらいだそうです。ここからはかなり道も登山道らしくなり、何とか頂上に辿り着くことが出来ました。上佐山、255.7メートル。その頂上は、クヌギの木に覆われ、草の生えた、社が一つあるだけの見通しの悪いさびしい頂上でした。その昔、クヌギが無く、見通しのよかった王佐山城の時代はそれはすばらしい眺望と敵からの攻撃に耐えうる強固な守りをそなえたすばらしい城だったと想像されます。それだけこの山は讃岐平野において単独峰としてそして255メートルという高度からも畏怖堂々としたところが有ると思うのは私だけでしょうか。

では、こんなに苦労しないと登れないかというとそうでは有りません。実は下るときは最後まで登山道のみを歩き続けて降りることが出来ました。あのおじいちゃんがいった登山口はあったのです。登り口さえ見つければあとは一本道なので行ってみてください。登山口は児童公園から西に伸びる道がアスファルトからコンクリートに変わる境目から、20メートル手前の北側です。標識も無いので注意してみてください。コースタイムは登山口から登り40分、下り25分程度です。落ち葉等滑るのでトレッキングシューズと帽子、長袖のシャツは必需品です。

-DATA-

場所:
香川県高松市池田町

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