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« 嶽山204.6mトレッキングレポート:トップページ冬の高尾山・初詣観光記 »

大坂峠・龍王山古道をゆく

Jan. 19, 1997 ヤブの少ない冬に、小春日を求めて。

香川県と徳島県の間には讃岐山脈が東西に走っており、かつては阿波十三越と呼ばれた峠道だけが阿波と讃岐をつないでいた。この峠の東の端、一本松越の延長の大坂峠は交通の要衝として人馬の往来が多く、それは近年鳴門海岸沿いの現在の国道11号線が開通するまで続いた。今ではすれ違う車も少なく、それでいてマリン感覚溢れる山岳ワインディングロードとして人気がある。展望の良さを求めて、香川、徳島からハイキングなどに人が訪れている。ヤブの少ない冬に、小春日を求めて古道を歩く。

大坂峠・龍王山古道をゆく:イメージ1

今回は(今回も)マイカーを使ってアプローチをして、ゆっくり昼食を楽しむこととする。というわけで高松市を出発。混雑を避けて、南のさぬき新道を長尾方面に向かう。さぬき新道(県道13号)はやがて長尾街道バイパスと合流して、すいすいと三本松に。国道11号を引田方面に向かう。白鳥町辺りは季節によって多少混雑するが、人出の少ないこの季節はノンストップだ。やがて引田駅を過ぎ、左手に海が見えはじめたら大坂峠への入口は近い。左手には阿讃山脈の東端の山々が見え、大坂峠や龍王山も望める。大坂峠への県道1号線を入ると道は一車線になる。慎重に何回もカーブをパスしていくと次第に海側の展望が良くなってくる。県境には車でアクセスできる展望台があるが、今回はさらなる絶景を見る予定なので立ち寄らない。県境ではなく、鳴門市と板野町の境界まで来るとそこが車道の最高地点だ。道の両脇に「四国のみち」が見える。これを今回は登っていく。車は見通しの利く所に路駐。3台ぐらいしか駐車スペースがないため、空いてないときは多少歩くことになる。

大坂峠・龍王山古道をゆく:イメージ2

登ろうとしていきなり、「四国のみち、崩壊につき通行注意!」の看板。急に緊張してくる。注意しながら崩壊箇所をこえると後は歩きやすい楽しい山道。耳をすますと小鳥の鳴き声が聞こえる。わりと近くで鳥が枝に止まっているので、息を潜めて近づいてみるとキツツキの仲間の「コゲラ」だ。樹の皮の中の昆虫をついばんでいる様子がよく分かる。道は展望台まで木の丸太を使用した階段になっている。歩幅がもうひとつ合わないが、それもまた良し。10分ほどで昔の大坂峠にでる。右に下ると香川県引田。左に下ると徳島県板野町。僕はまっすぐ尾根を進み、やがて大坂峠展望台に到着。おおーっ、眺めが素晴らしい。天気の良さも幸いして瀬戸内海の青色が美しい。海とこちらの間の上空には、パラグライダーとトビが20羽ぐらい仲良くのんびりと飛んでいる。というか浮かんでいる。尾根の反対に目をやると、四国三郎吉野川が滔々と流れている。阿讃山脈で瀬戸内海と吉野川が同時に見れるポイントは他にもあるのだろうか?それぐらい素晴らしい景色だ。

大坂峠・龍王山古道をゆく:イメージ3

ここであっと驚いた。驚いたんです。なんとオフロードのバイクが10台ほどたむろしている。こいつら今の山道登って来たんかー??と思ったら横に乗用車もおる。ん??どうやら徳島県側から整備された道があるらしい。さて、龍王山方面に進むとそこは一面あせびの公園。あせびは「馬酔木」と書いて、ツツジ科の低高木。山地に自生。春には白い壷状の小花をスズランのようにつけるそうで、美しそうだ。しかし、名前のとおり有毒植物で、アセボトキシン含有のためウシやウマが食べると麻痺するそうだ。あせび公園は吉野川方面の眺めも良くお弁当にぴったり。ほうれん草味噌汁を作って昼食にする。あっ!ビール忘れた!大ショックだ。この味噌汁用の湯ができるまでビールを飲むためにここまで来たようなものを・・・とその時、背中に触るあせびの葉っぱ。この葉っぱを食べると、酔ったようになって麻痺するのかー。ちぎって臭いを嗅いでみる。そう思って嗅いでみると緑臭さの中に、ビールのような苦みを感じ無くもない。いかん、ダメダメ。ここはぐっとこらえて紅茶で我慢することにした。

大坂峠・龍王山古道をゆく:イメージ4

しばらく日向ぼっこの昼寝をして、龍王山へ向かう。龍王山といっても香川県の最高峰ではない。こっちは475mのかわいい山だ。細くなった道はヤブ状になる。冬だから良いが夏場はおすすめできない。その辺の落ちている枝を拾って杖を作る。うん、上出来。しばらく進むと鉢伏山との分岐にでる。ここからはその気になれば阿讃山脈の縦走も可能だ。健脚者向けなので次回にしたい。龍王山方面へのしるしに従い細道をゆく。やがて道は柴刈りした後の林道になり、その道の終着が龍王山頂上だ。展望は良くないが唯一、引田方面が鉄塔をバックに開けている。小休憩をし、来た道を戻る。戻り道で板野町から引田の讃岐相生駅を目指している初老の男性に出会う。道に迷ったらしいので、旧大坂峠の分岐まで案内をしてあげる。なかなかダンディな男性だ。おじさんは峠を越えるため南から来て、北へ行った。僕は山脈の尾根を東西に歩いている。交わっている箇所は一点だ。人と人の出会いって・・・と感慨に耽りながら山道を下った。

-DATA-

場所:
香川県大川郡引田町、徳島県鳴門市
タイム:
大坂峠-(15分)-旧大坂峠-(5分)-大坂峠展望台-(10分)-あせび公園-(15分)-龍王山

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