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女体山761.8m

Jan. 12, 1997 遍路道を通って。

移動性の高気圧におおわれて全国的に穏やかないい天気。こんな日はちょっと歩きに出かけたい。地形図を拡げて、さて。木田郡三木町の高仙山が地形的に面白そうである。さっそく、お弁当とビールを持って出発。車にて山道を越えて案内に従い高仙山へ。しかし!なんと、山上遊園地が建設中で、土肌が露出した哀れな姿がそこにあった。数年後には、「高仙山自然公園」とかに落ち着くのかも知れないが、ダンプカーとショベルカーのけたたましい音を聞いてしまった僕は、次回訪れても楽しくないだろう。そういう意味では、「公渕森林公園」や、「国立満濃自然公園」なども同様の問題を含んでいる。人間が自然のなかで楽しもうとしたときいろんな意味で、大なり小なり矛盾が発生する。

女体山761.8m:イメージ1

気を取り直して、2万5千分の1地形図「鹿庭」を取り出す。どうせなら高い方が良い。しかし昼も過ぎて腹も減ってきているので歩行時間は1時間ぐらいが・・・。ん、この名前は。ということで女体山に決定。場所は大川郡長尾町と寒川町の間で、88番大窪寺の北側の山だ。頂上直下まで林道はあるのだが、途中から歩けるだろうと考えいざ多和方面へ。国道をはずれて県道3号線を北へ。前山ダムの手前、大多和知区で南東へ道を入る。ほぼ一車線の道。途中、砂防ダムの工事中のため迂回路を通るがそれ以外は快適な林間の道だ。すると、左手の渓流沿いに建物が現れる。これが香川大学の宿泊実験実習施設「太郎兵衛館」。この辺の地名は太郎兵衛。その昔、悪さをする山猿を退治した猟師の名前とも、この辺で修行をしていた修験者の名前ともいわれている。近くには戦国の武将、寒川氏の居城、昼寝城跡がある。なんとも間の抜けた名前だが、昼寝山(441m)に建てられたのでこの名前になったらしい。そこから500mほどで、女体山への登山道、その昔弘法大師空海も通った「遍路道」が現れる。

女体山761.8m:イメージ2

登りはじめてしばらくは、ヒノキとスギの人工林のなかの、遍路道らしい道を歩く。木の所々に「お大師様といっしょです」などの札が掛かっていて、裏を見ると愛知県やら東京都など遠いところの名前がある。88箇所参りといえば近頃はバスかマイカーと思いがちだが、なかには歩いている人もいるのだ。そういえばショーケンは何回も歩いて回っているらしい。道はひとつ砂防ダムを越え、林道へ合流する。(林道といっても完全舗装の1.5車線の金のかかった道だ)しばらく車道を進むと、また登山道が現れる。子ども連れならここまでマイカーで来て登りはじめても良い。道は尾根に向けて斜度を強めていく。

女体山761.8m:イメージ3

道はいよいよ女体山の北側の尾根にでる。ここからは幅60cmぐらいの細い道だ。この日は年始の雪が残っていて歩きづらい。積雪期には軽アイゼンの持参をお奨めする。ところどころアイスバーンの部分もあり注意して進む。見晴らしの良いところで小休止。讃岐平野が一望できる。小豆島や岡山の山まで見える。こうしてみると、讃岐平野は海の延長なんだなぁと感じる。点在する小山がまるで島のようだ。小休止中に腹持ちをさせるため、ポッキーのチーズ味を食べる。うまいので小袋が空いてしまう。さてもう一踏ん張り。10分ほどでベンチのある場所へ。ここからが岩場だ。道もよく分からないぐらいの岩場になる。といっても、雪が凍っている部分さえ気を付ければ大丈夫。鉄棒の手すりが現れたら頂上はもうすぐ。

女体山761.8m:イメージ4

山頂には女体宮という神社がある。よくみると石の祠の扉が開いている。僕は、むむむと思って女体山、女体宮という名前から、当然の想像をしながら緊張して中を覗き込む。そこにあったのは丸い石であった。ひっくり返して見るわけにもいかず、邪心を反省しながらお賽銭を入れて、今年の登山の安全を願う。一番のてっぺんは祠の横の歌碑のある大岩をまいた道の奥だ。小広場になっていて、「女体山 761.8m」の標識がある。野鳥の案内図などもある。さて昼食。おにぎり弁当に、味の素の即席味噌汁。そして、ビール。陽が当たって暖かい。至福の時間が流れる。お遍路さんが残していった遍路笠が、木の枝に掛かっているのも風情があって大変良い。食後には紅茶。山頂からは、道は大窪寺方面と矢筈山方面へ分かれている。矢筈山もいい山だと聞く。次回は矢筈山にいこうと思いつつ来た道を下る。

女体山761.8m:イメージ5

-DATA-

所要時間:
太郎兵衛-(15分)-登り口-(10分)-林道出合-(25分)-休憩場-(10分)-山頂
植生:
8合目まではヒノキ・スギの人工林。そこから山頂まではアカシデ、ウリハダカエデ、ウラジロノキなどの暖・温帯樹種をまじえた天然林。
鳥類:
一年を通じて約100種類の鳥類が生息。ハチクマ、ヤマドリ、コノハズク、ヤマセミ、アカゲラ、カワガラスなど他地域ではあまり見られなくなった鳥も多い。
獣類:
ニホンザル、タヌキ、イタチ、テン、ムササビなど。特にニホンザルは県内でもまれになった生息地のひとつ。
場所:
香川県さぬき市多和
交通:
マイカーをお奨めします。

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