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大川山1043m

Autumn, 1996 お気楽度MAX。

香川県の最高峰は竜王山。これは有名。じゃあ二番目はとなると・・琴南町の大川山になる。(間違ってたら至急メールを) 数少ない1,000m峰の一つである。「だいせんさん」と読む。時間は昼前。地図を見るとどうも山頂の真下まで舗装されているようだ。ということで出動。竜王山にせよ、大滝山にせよ車で行こうと思えば行けちゃうのが阿讃山脈のつらいところ。いいところ。今回はオレンジジュースとポテトチップスとキャラメルコーンを持っての眺めのいい景色を求めてのハイキングだ。ついでに旨いうどんも食ってこよう。

大川山1043m:イメージ1

高松を11時半に出発。車は一路綾上方面へ。さぬき新道から中讃大規模農道に入って県道17号線へ。途中、首切峠という伝説のありそうな峠を越えて、国道の438号へ。ここが琴南町だ。うどん屋があるが閉まっている。残念。まだあるだろうと、目的の登山口へ向かう。美合方面へ南下すると「大川山キャンプ場入口、大川山登山口」の白い看板。うどん屋が気になりつつも細目の登り道に車を向ける。少しいくと、あららー、もう結構細い林道風の道。とてもこの先うどん屋がいや、何屋だろうがあるとは思えない。ポテトチップスとキャラメルコーンで飢えをしのぐと心に決め、ほぼ一本道の道を進む。けっこう坂は急め。凍結時は細心の注意が必要。4WDで臨みたい。何度かグネグネ行くとパッと平野方面の視界が開ける。道は尾根沿いに付けられていて、右に左に景色は良好。ただ、ガードレールが無いところもあるので夕方など視界の悪いときは危険だ。ずんずん行くとヘアピンカーブの内側に「大川山荘」の建物を発見。まだ建築中のようで誰もいない。ふと見上げると、山の上に天文台らしき建物が!近づいてみると・・・??。英語の草書体みたいなのでなんか書いてるけどわからん。すみません。そうこうしてるうちに車は「大川山キャンプ場」の駐車場に着いた。

大川山1043m:イメージ2

これまでの細い道の展開から誰がこんな施設の存在を想像しただろうか?ログハウスの展示会場のようである。琴南町の威信を賭けた施設であろうか。自然学習館もある。コテージは約10。ただし建設中のものがいくつもある。この日も棟上げをやっていた。当然だがもち投げはない。貸し出しの用具も豊富である。手ぶらできても大丈夫。キャンプ場は斜面にコテージ、テントサイトが設けられていて、夏場は杉やブナのなかで森林浴が楽しめる。キャンプ場の入口には立派な松が2本あり、小鳥達の憩いの場になっていた。山頂へはキャンプ場の真ん中をつっきると近道。

大川山1043m:イメージ3

んー、山頂は何処?と考えながら神社のほうへ。ん?なんと神社の社が建っているところが山頂らしい。確かに、そばに各登山サークルの「登りました看板」が密集している。となると、拝むとこが山頂なのだな。とりあえず登って(階段4つ)参拝する。が、賽銭を持っていない!千円札を入れるわけにもいかず、気持ちだけの参拝。どうもここは安産と雨ごいの神様のようだ。6月には念仏踊りもあるらしい。車で来た限りでは登山気分は出ないです。そうそう、途中下から犬と子供を連れて登っているグループを見ました。そうなるとけっこうハード登山だ。

大川山1043m:イメージ4

山頂付近を後にして、車で少し手前にあった「展望テラス」とやらに向かう。松茸が生えそうな林の中の遊歩道を行くと、ありました。「展望テラス」。おおーっ!讃岐平野の西部が一望。満濃池が地図で見たとおりの形で見える!!その隣には国立の建設中の満濃公園も。工事中とはいえちょっと地面が露出気味ではないかい?その向こうには象頭山の金比羅や讃岐富士が見える。水蒸気の量が少なければ瀬戸内海まで見渡せるだろう。景色を堪能して、また細い道を帰る。今日は塩江のカブト虫温泉に入って帰ろう。そして旨いうどんの代わりに「山かけそば」を食うのだ。

-DATA-

場所:
香川県仲多度郡琴南町
交通:
マイカーで行こう!
食事:
持参をお奨めします。美霞洞温泉付近に郷土料理あり。
温泉:
美霞洞温泉など

由良山洞窟探検登山

Autumn, 1996 ちょっとエキセントリックな里山発見。

由良山洞窟探検登山:イメージ1

香川県はかわいい低い山が多い土地です。讃岐平野のできるときにいろいろあってまるで島のような、この山々ができたそうですが詳しいことは聞かないで。讃岐七富士というように各山はまるで富士山のようにすり鉢状で、かつ独立峰なのです。ここが大事。独立峰は登るときの変化の少なさが指摘されますが、登り切ったときの景色の美しさは格別です。今回登ります「由良山」もこの独立峰です。といっても標高は120.4m。まさに低山里山といった風情。しかし、この山には近辺の山にはないスリリングな体験が待っていたのでした。

由良山は「由良石」で有名な採石の山です。山容が変わってしまった今でも、ガンガン掘ってます。ですからその採石場までは舗装された道があるのでお手軽ですが、ここはふもとの「清水神社」の境内の駐車場を利用しましょう。参拝客では無いですが地元の人はそんな冷たいことはいいません。それに、由良山の頂上には祠があるので、立派な参拝客として登山の安全を願いつつ登りはじめて下さい。いや、場合によっちゃ本当に危ないんですよ。こんな低い山なのに。

清水神社を出発して最初に目に付くのが「由良角力土俵跡」!いきなり。鎌倉時代の「ゴーリキ(強力)」がこの地で角力をはじめたとき建立したそうです。土俵の跡形は屋外だけに残ってませんが石垣にかすかに何かあったことを感じさせます。土俵跡周辺は「蘇鉄」「南天」「棕櫚」「楓」「バナナ」と、どー考えても里山には自生していない様な植生です。まるで小学校の校庭のようです。そこからずんずん舗装道を登ると右手に未舗装の登山道らしき道があります。おじぞうさんなんかがあるところを見ると間違いなくこっちが本道のようですが、今回は舗装道を進みます。

由良山洞窟探検登山:イメージ1

で、石切場をいくつか見やると「火薬地帯」に入ります。本当は米軍の秘密基地みたいで詳細書きたいところですが、火薬店さんに迷惑がかかるといけないのでやめときます。くれぐれも踏み込まないように!まじであぶないぞ。火気厳禁。火薬店の息子は僕の中学時代の同級生でした。

火薬地帯を抜けると山側に視界が開けます。ん?んん?なんと、山上湖出現!まぁ、正確に書くと「石を深く掘ったところに水がたまった。」となるのでしょうがその感じは僕がカナディアンロッキーのレイクルイーズで一時間半かかってたどり着いた「レイク」よりもいい雰囲気をかもし出しています。周りを切り立った(削り取った?)崖に囲まれ、真ん中に松を備えた島を配した風景はなんとも言えません。隠れ家雰囲気もばっちりで、カヌーの練習もできそうです。「カヌー練習に行ってくるわ」「どこいくん?」「ちょっと由良山」。もちろん、岸まで車の進入可能です。

由良山洞窟探検登山:イメージ3

舗装道を進みます。由良山は石を切り出すのに一生懸命であったためか昔の里山の風景が残ってます。どんぐりも豊富で紅葉が見事です。ヒヨドリなどの里の野鳥も非常に近くで観察できます。しばらくいくと山側に穴がぽっこり。地元小学生の間で話題になった「由良山洞窟」です。一番最初の穴は石の試掘跡で奥行きはわずかです。誰かが焚き火をした跡があります。それ以上に「B級エロ本」の類がいくつか転がってます。今も昔も小中学生男子は大変です。二番目の穴はおじぞうさんがあります。で、三番目の穴は入口に「由良山防空壕跡」の立て札。中にはいると、おおーっ、やっと洞窟探検の雰囲気。

由良山洞窟探検登山:イメージ4

なめてかかっていた我々は「ライト」も「ライター」も持って無くて足下が不安。中は由良町中の住民は収容できないまでもけっこうな広さです。少々の衝撃なら大丈夫かもしれません。子ども達の探検隊あそびにはお手軽かも。洞窟を反対側から脱出すると「本格的登り口」は間近です。右手、山側に細道が見えます。ここからは汗をかきつつ10分間我慢。急に直登です。僕は果敢にローファーで攻めてしまいましたが、きちんとした、せめてスニーカーで登って下さい。横道、獣道がありますが、絶対それないように。切り立った崖の上から急降下です。

由良山洞窟探検登山:イメージ5

頂上は独立峰ならではのすばらしい景色!360度オープンです。屋島、五色台はもちろん、小豆島、岡山まで見渡せます。視力のいい人は備讃瀬戸を行く船も見えるでしょう。頂上は広場になってまして、軽く球遊びでもできそうですが、絶対ダメ!周りは270度絶壁です。ちょっと行くと目が回りそうな光景です。有刺鉄線があるので越えないで下さい。たとえ、有刺鉄線が錆びて地上に転がっていたとしても越えないで下さいね。

夜景の素晴らしさは想像つきます。ただ、暗い中の登りはおすすめできません。できれば、明るい内に登っておいて一泊キャンプするのはいかがでしょう。ただし、お酒に酔ってふらふらと用を足しに行くのは事故の元です。

というわけで、身近で何気ない見慣れた山のくせにアトラクションの多い山です。石切場のおっちゃんたちにだけ登らせるのはもったいない。お弁当を持って出かけましょう。お弁当がめんどくさい人は由良山北西の「うどん穴吹」もおすすめ。

-DATA-

場所:
香川県高松市由良町
交通:
高松から川島方面行き「由良」バス停下車
食事:
周辺に「うどんばら本陣」「うどん穴吹」など

吉尾山・里山歩き

Autumn 1996 里山の遊歩道を木々に目を向けつつ。

吉尾山・里山歩き:イメージ1

高松市の南東、前田地区の三木町との境に「吉尾山」と言う名の小さな山がある。僕は小学校のはじめての遠足でも登ってたので名前は知っていたが、漢字で意識したのははじめてだ。「前田地域おこし事業推進委員会」の方々の看板には「吉尾山」となっている。僕は心のどこかで「芳雄山」と思っていて、いつもこの山を見る度に友達の「芳雄くん」がだぶっていた。地形図には「芳尾山」となっている。まあいい。標高は102.7m。今回は、小運動と思っていったのだが、案外整備されていて、かつ里山の雰囲気も残しているので、讃岐の里山歩き入門編として歩いて、目に入る樹のことなど中心にレポートする。行ったのが夕方のため写真が暗いのが残念。

吉尾山・里山歩き:イメージ2

位置的には香川医大とコトデン長尾線の高田駅の中間だ。高田駅からは歩いて5分。目の前だ。車は新川の高田の橋の北側の土手をふもとまで近づくと5台ぐらいの駐車スペースがある。登り口には先ほどの看板が立っているので迷わない。持参物は「缶コーヒー・チョコレート・地形図・コンパス・デジタルカメラ」のみ。本当は暖かい季節にお弁当持参できたい。子供でも手軽に短時間で飽きずに登れる低山なのだ。登り口からはお墓が見えている。途中までは墓地の中のまっすぐな道。コンクリートで舗装されているが、雨の日の後などはうっかり滑らないように気を付けて。お墓を抜けると里山歩きの始まりです。

吉尾山・里山歩き:イメージ3

お墓の上からすぐ森の中の登山道(遊歩道)になる。この辺りはクロガネモチやナナメノキなどのモチノキ科の樹が多い。また、クスノキ、ヤブニッケなどのクスノキ科の樹、イボタノキ、ネズミモチなどのモクセイ科の樹も混在している。低い樹ではシャシャンボ、ネジキなどのツツジの仲間や、アカメガシワ、スイカズラの仲間のガマスミ、クワの仲間のイヌビワなどがある。もう少し登ると四国電力の鉄塔に出て開ける。この辺りはアベマキ、アラカシなどのブナ科、センダン、ネズミサシ、エノキなど。頂上が近づくと、人の手が入って間もないのか、クロマツ、ソメイヨシノ、ヤマザクラが多い。頂上までふもとからゆっくりで 20分だ。普段ゆっくり見ない樹にも目が止まる。豊富な種類のゆえだろうか。

吉尾山・里山歩き:イメージ4

頂上は平成6年にかなり整備された。この辺りのお椀山の例に違わず、端竿がある。祝日には日の丸が揚がるのだろうか。休憩所もあるがちょっと意外だ。眺めはすこぶる快適。僕も冷えてしまった缶コーヒーを飲みながら四方を眺める。南に目をやると嶽山、公渕の二子山、背後に讃岐山脈がどっしりとしている。東はため池を配して三木の白山が美しい。西は讃岐富士にも似た山々が島のように田園に浮かんでいる。北はなんと言っても屋島。屋島はあまり近づくとゴツゴツとして屋根のようでなくなることを考えると、吉尾山から瀬戸内海、小豆島をバックに眺めるのがベストかもしれない。

吉尾山・里山歩き:イメージ5

頂上には休憩所の他にこじんまりとした祠がある。そこに、象徴的に、アベマキとクスノキがこの山でも大きいのが並んでいる。杉山にはない、里山の良さを残した頂上だ。

吉尾山・里山歩き:イメージ6

下りは、鉄塔まで同じコースを取る。頂上からは、香川医大に抜ける道も付いている。さて、鉄塔から右にコースを取ると果樹園に出る。柿とみかん。柿は1個だけ残してきれいに収穫済だがみかんは熟れ頃。けど、決して立ち入ってはいけない。果樹園沿いの道を下っていくと、お墓の方面へまいている道が見える。車のほうへ戻るため今回はそっちのコースへ。この辺りはトベラ、カキ、アケビ、ハゼノキ(かぶれに注意)、クチナシ、そしてお墓までくると登ったときの道との合流地点にクリ(ブナ科)の大きい樹がある。今回は駆け足だったがぜひゆっくりと里山の風情を楽しみたい。懐かしさの中で不思議と落ち着くハイキングになる。

-DATA-

場所:
香川県高松市前田東町
交通:
琴電長尾線高田駅下車5分(北西方向に見えてる)

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