ツーリングレポート

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米子の滝マウンテンバイク

Oct.29, 2000 紅葉の滝を目指して

米子の滝マウンテンバイク:イメージ1

仲間がおいしい話を仕入れてきた。パルコール嬬恋スキー場はこの季節、日本百名山のひとつ「四阿山」に向かう登山者のためにゴンドラを運行している。そのゴンドラには自転車も積んでくれるという。これは間違いなくオイシイ。岐阜や横浜からも仲間を呼び寄せた。

米子の滝マウンテンバイク:イメージ2

R292 を標識に従ってパルコール嬬恋スキー場へ右折する。ゲレンデスキーをやめて久しく、このスキー場があることは知っていたが来たのは初めてである。霧の中の駐車場に車を入れると、見慣れた横浜や岐阜ナンバーの車がすでに止まっていた。今日のホスト役、もう一台の群馬ナンバーはまだ来ていない。ほんとにゴンドラに載せてくれるのだろうか。やっぱりダメということになって逃げたんじゃないか。そんな我々の心配も知らず、そのもう一台がやって来た。支配人と話がついているのでダイジョーブと胸を張って言った。じゃ、我々だけ特別?そんなことはないらしい。ただ今までに自転車を持ち込んだ者がいなかっただけだそうだ。ということは、これもひとつのパイオニアワークなのか?

米子の滝マウンテンバイク:イメージ3

ゴンドラへはタイヤを外して乗り込んだ。やはり登山ブームとかでザックにストックの山支度の人がかなりいる。四阿山へ行っても良いし、野地平を降りてきても良い。この季節ならどこへ行こうと、秋真っ盛りの山に出会えるゴンドラを利用したお手軽登山コースなのだ。勿論我々もお手軽マウンテンバイクコースと思っていた。15分ほどで山頂駅。さらに歩いてものの5分で浦倉山頂。四阿山へは浦倉山頂から左の稜線を詰めるが、我々は右のクマザサの中を行く。いきなりのダウンヒルに申し訳なくも思う。ところでどこへ行くのだ?先頭を切って走りだしてはみたがこの道は1/25000の地形図に表記されてはいないのだ。道はすぐに稜線を外れ針葉樹林帯に入った。路面は大岩がゴツゴツし、さらに夜露で濡れて滑りやすくて手強い。大きく飛び跳ねるように下り降りた。沢の源頭を越えるとカラマツの植林道になった。路面も土になり快適だ。所々に木製階段もあるがこれも乗車したままやり過ごした。急下降のつづら折れになるとまた露岩のハードコース。深い谷底を目がけて自転車を操る。奇声を上げて降り立ったところに吊り橋があった。一息つくと紅葉が美しい。写真を撮るために登って来てカメラを構えた人もいる。さらにしばらく行くと谷底の草原大地に出た。対岸の岩盤から滝が流れ落ちていた。米子の滝である。隣の不動滝も競って水を落としていた。赤や黄色の紅葉と濃い茶色の岩肌をバックに白い太い線を引いている。それを正面に見てビールで乾杯した。

米子の滝マウンテンバイク:イメージ4

昼食をとって浦倉山へ登り返す。それまでの爽快感から憂鬱な気分になった。あのダウンヒルの様子ではたっぷり3時間は掛かると思われた。お手軽とはいかないことになっていた。かといってこのまま下の須坂市まで降りても今日中に車のあるスキー場まで帰れるわけがない。自転車をザックに縛り付け黙々と登った。汗が一気に噴き出した。ほとんどがさっき飲んだビールだろう。それでも振り返ると紅葉の渓谷が美しい。じめじめした樹林帯を抜けると思ったより早く、2時間で浦倉山に着いた。後は駐車場までのダウンヒルだけなので2本目のビールを開けた。

米子の滝マウンテンバイク:イメージ5

最後のダウンヒルはスキー場の東に広がる湿原、野地平経由。緩やかな登山道が続いているが、水はけが悪くぬかるんでいる。降り続いた雨のせいで深く掘り削られた箇所もあり、意外に苦労する。くだるに連れて次第に霧が濃くなってきた。野地平まで来る頃には視界がほとんど効かなくなった。霧にかき消された木道の上をコトコトとゆっくり走り抜ける。ここでコーヒーでも飲んで、と考えていたが寒くて早々に引き上げた。湿原の木道が終わると再び滑りやすい地道になった。ブレーキを掛けるとタイヤだけ流れていってしまう。派手に転んで尻が泥まみれになった。松林をぬけスキー場の一郭に出るとゴールはすぐそこだった。

-DATA-

場所:
群馬県吾妻郡嬬恋村
交通:
JR吾妻線「万座鹿沢口」からバス「パルコール嬬恋スキー場」下車。ただしスキーのオフシーズンは一日1往復のみ
駐車場:
パルコール嬬恋スキー場にあり。無料
トイレ:
パルコール嬬恋スキー場にあり
ゴンドラ:
1回 1100円
温泉:
奥嬬恋温泉芦乃湯干川旅館 500円
備考:
本文中にもあるように1/25000の地形図にはルートの記載がない。しかし昭文社「エッリアルマップ・志賀草津」には載っている。
米子の滝は日本百名瀑のひとつで長野県須坂市にあり、長野側から滝の近くまでアプローチできる。

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