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燧ヶ岳スキー

新緑の尾瀬を滑る May.12, 2001

燧ヶ岳スキー:イメージ1

今年の春は好天が続き雪が少ない。どこに行こうかと決められないまま週末になってしまった。沖縄帰りに秋田県鳥海山までのドライブは辛い。針ノ木岳や富士山は単調な斜面で趣に欠ける。割と残雪が豊富で近場、檜枝岐の燧ヶ岳に出かけることにした。通称「裏燧」、東北地方最高の山も関東から見るとこんなふうに呼ばれるしまうことにいい迷惑だろう。しかし毎年残雪が多く、遅くまでスキーの楽しめる名峰だ。

燧ヶ岳スキー:イメージ2

自宅からR50,R120,R121,R325と走り、まだ夜の明け切らない檜枝岐村に着いた。前橋からおよそ一般道で 4時間、東京からも高速を使えば同様の時間で到着できるだろう。気温は10℃と高いが道の脇に残雪もまだ残り明日が期待させられる。村の駐車場で仮眠をし登山口の御池に行くとそこの駐車場は山スキーヤー、山ボーダー、そしてハイカーたちですでに賑わっていた。今日は駐車料は無料だが、本格的なミズバショウの頃には1000円も取られるそうだ。トイレは水洗のきれいな建物が新築され、冷たく美味い水も補給できる。道路はここから沼山峠と奥只見を抜け小出まで続いているが、どちらもまだ通行止めであった。

燧ヶ岳スキー:イメージ3

天気は快晴。ほとんどの登山者が出発し終わり再び静かになった。慌てることはない登路は明確で真っ直ぐ南にルートをとればよい。ゆっくり行っても3時間で山頂だ。それに先行者が沢山いるのでトレイルがしっかり付いている。スキーにシールを張り歩き出したが、すぐに板をザックに付けた。雪質からツボ足のほうが有利だ。シラビソの樹林を縫って行く。木陰の風はひんやりしていて気持ちが良い。すぐに一つ目の急登、そこに先行パーティーが取り付いていた。雪が腐りかけた斜面はやはりツボ足が有利だった。ぐいぐいと追い抜いて振り返ると御池ロッジの屋根が樹林から覗いていた。登り着くと広沢田代、雪原が次の急登まで広がっていた。以前来た時は木道が出ていたが、今年は完全に雪の下だ。ここで一服というのが普通だが、今朝は仮眠前に飲んだ酒が抜けていないので、酒を身体から抜くために歩を進める。

燧ヶ岳スキー:イメージ4

二つ目の急登はさすがに堪えた。先行者の足下を見つめながらひたすら耐えるように登った。熊沢田代には歩き出して1時間で着いた。結果的に早いピッチで登ってしまった。仲間を放って登ってきてしまったのでここで待つことにした。山頂がすぐそこに見え、その斜面に沢山の人が取り付いていた。見晴らしはさらに開け尾瀬最奥の秘峰平ヶ岳山頂も手に取るようだ。きっと今日は登る人もなく静かにたたずんでいるのだろう。降りて来た時に飲もうと雪の中にビールを埋めておいた。燧ヶ岳山頂までは後1時間で着く。熊沢田代の木道は少し顔を出していた。このすぐ脇を歩くと雪が沈み足が埋まってしまい抜け出すのが大変だ。戻る頃にはさらにそれが進んでいるだろう。山頂部を見上げながら再びシラビソの樹林を潜りる。すぐにそれも終わりあとワンピッチ、ブッシュの出ている斜面もあるので少し南から巻くようにして山頂に着いた。正確に言うと燧ヶ岳は双二峰なので俎嵓(まないたぐら)山頂だ。もう一つの柴安嵓(しばやすぐら)のほうが標高は14mほど高い。

燧ヶ岳スキー:イメージ5

山頂からは尾瀬沼、尾瀬ヶ原が見下ろせる。沼はまだ凍結し白い雪原になっていたが、尾瀬ヶ原は雪解けが進んで黒い中に木道が延びていた。しばらく展望を楽しみお約束のビールを飲み、腹ごしらえをしていよいよ滑降に入った。一度東斜面を滑って北に踏み上がりもう一度、どん欲になる。雪質はザラメで重くところどころ板が引っかかるが、それよりも何よりもこの青空の下にシュプールを刻めることは至福の極みだ。すぐに熊沢田代に到着し、またもやビール。ハイマツの上に寝そべって体中に春山の陽を浴びた。ここからは広沢田代以外は混んだ樹林で雪質もさらに悪くなってあまり面白くはない。早く降りて温泉だ。

燧ヶ岳スキー:イメージ6

毎年5月12日は檜枝岐歌舞伎の奉納がある。今年は運良くそれに出くわした。村の茅葺きの舞台で行われ、遠くからも観光客が訪れていた。夜空に浮かんだような舞台は幻想的で悠久の歴史を感じさせるものだった。機会があったらまたその時に訪れてみたい。

-DATA-

場所:
福島県南会津郡檜枝岐村
交通:
東武鉄道会津高原駅よりバスで檜枝岐村尾瀬御池口まで
駐車場:
御池(ハイシーズン・5月末~10月中旬 1000円)
トイレ:
御池にあり
キャンプ:
キリンテキャンプ場 一人600円 駐車料500円
ルートは明瞭だが視界不良時には熊沢田代や広田代で失いやすい。この日も遭難騒ぎがあった。地図、コンパス必携のこと。
檜枝岐歌舞伎は5月12日、8月13日、9月第一土曜日の3回
温泉:
檜枝岐村営「燧の湯」「駒の湯」500円
舘岩村 木賊温泉共同浴場 200円 その他多数

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