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立山室堂山スキー

May.22, 2001 悪「天」苦闘のスキー滑降

立山室堂山スキー:イメージ1

今年、ファンスキーによる山スキーに目覚め、何度か滑降を楽しんだ。まだまだ滑りたく、消え行く残雪を追いかけ立山へ車を走らせる。地鉄立山線立山駅駐車場に7:07到着。平日とあって人は少ない。ここからケーブルカー、高原バスを乗り継いで、室堂を目指す。立山駅―室堂往復は4190円。平均斜度24 度、高度500mを7分で登り美女平に到着する。高原バスを待つ間、展望台に出てみる。左に鍬崎山が間近にせまる。8:20高原バスに乗り、一路立山室堂へ向け出発する。23km、50分の行程だ。窓の外は風が強い。上空は曇っているが視界は良好である。だが高度が上がると小雨が振ってきた、なんてこった。七曲り以降、弥陀ヶ原は一面雪景色となる。室堂に到着寸前、雪の大谷を通過する。バスの3倍の高さはあろうかという雪の壁。初めて間近で見たが、これほどのものとは思わなかった。

室堂ターミナルでは、黒部ダム方面に向かう人、室堂で散策する人とに分かれる。自分はまっしぐらに外に出て、山スキーのゲレンデを目指す。室堂周辺では主に3個所で滑ることができる。雷鳥沢北面および南面、そして室堂山である。まずは最寄の室堂山を目指す。前方には、スキー合宿の学生が一列になって斜面を登っていた。その後を追いかけるように登る。雪から顔を出したハイマツ帯を横切る際、よく目をこらすとライチョウが岩のくぼみにじっとうずくまっていた。初めて生で見たライチョウをしばし観察する。130mほど上がりコルに着くと、横殴りの風と雨が全身に襲いかかかっきた。安全を思い、ファンスキー用ブーツ、ファンドライブにアイゼンをつけ、さらに上へ向かう。突風は容赦なく吹き付け、そのたびに飛ばされそうになるのを耐える。そんな悪天候の中、ライチョウは元気に歩き回っている。確認できただけでも視界の中に2つがいと単独2羽。悪天時に行動するため雷鳥と名づけられた理由がよくわかる。1羽は目の前を歩いてきたので、その姿をカメラに収める。

立山室堂山スキー:イメージ2

約1時間かけて室堂展望台付近に到着する。風が顔にまともに当たると息ができない。更に上がっても風雨にさらされつらいものがあるので、ここで滑降準備に入る。スキーの団体とは離れ、広大な天然ゲレンデを一人占めする。歓声をあげながら一気に室堂へ滑る。スキー場にはない開放感と緊張感を味わう。風雨はさらに強まったため、一時室堂ターミナルに避難する。体勢を整えてから再出発し、10分ほど歩いてみくりが池温泉に行く。ここの喫茶室でコーヒーを楽しみながら、風雨の収まるのを待つ。工事関係者が工事を中断するほどの悪天候はついに回復することなく、これ以上の山スキーは残念ながら中止する。気持ちを切り替え温泉に入る。硫黄臭いっぱいの浴室からは、晴天なら絶景が望めたであろう。湯の花舞う、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる。時間はたっぷりとあるのだ。

立山室堂山スキー:イメージ3

昼食後、地獄谷へ降りて行く。シューシューと音を立てながら、硫化水素ガスが柱状噴出口から猛烈な勢いで噴き出ている。そのガスは台風並みの風によって、真横に流れる。景観も天候も地獄さながらだ。一人で歩いていると本当に怖い。逃げるように雷鳥沢ヒュッテに向かう。正面には滑降する予定だった雷鳥沢北面が見える。素晴らしいゲレンデなだけに悔しい。室堂への尾根道は、風が強く危険だとヒュッテのスタッフに言われ、今歩いてきた道を引き返して室堂へ戻る。着いたときには全身びしょぬれであった。

休憩をとるためターミナルに隣接する、立山ホテルのティーラウンジ りんどうへ。1日120杯限定の水出しコーヒー(850円)を注文する。立山の涌水を使い、約8時間かけて抽出したコーヒーである。色、香り、渋み、いずれも味わい深く、コーヒーの味を存分に楽しむことができた。ラウンジの窓からは雄山の裾野だけ見え、山頂は深い霧の中。ゆったりとした時の中で、絵葉書を描いて日程を振り返る。16: 20美女平に向けバスに乗る。弥陀ヶ原を走る間、バスが風で何度も揺らされた。主目的の山スキーは1本しか滑れなかったが、ライチョウ目撃やみくりが池温泉、それに観光客との交流など、意外に楽しいものであった。

-DATA-

場所:
富山県 中新川郡 立山町
タイム:
地鉄立山線立山駅 (ケーブルカー7分) 美女平 (高原バス50分) 室堂ターミナル (10分) みくりが池温泉 (10分) 地獄谷 (8分) 雷鳥沢ヒュッテ (帰りは同タイム)
交通:
立山駅―室堂往復 4190円
駐車場:
立山駅周辺に無料駐車場あり
時刻表:
ケーブルカーは20分間隔、高原バスは40分間隔で運行されている。
詳細はホームページ(http://www.alpen-route.co.jp/)を参照
手荷物:
高原バスは10kg越の荷物あるいはスキー板は別料金(300円)、ファンスキーは無料
装備:
室堂は美女平より8℃ほど気温が低くなるため、この時期春山登山程度の装備は必要である。また天候の急変に対応するため、雨具は必携。アイゼンがあったほうが斜面は登りやすい
みくりが池温泉:
源泉名/地獄谷
泉質/単純硫黄泉
効能/神経痛、筋肉痛、慢性皮膚病
入浴料/日帰り利用(8~16時)600円
水場:
室堂ターミナルにある。
もしくはターミナルを出てすぐの玉殿の涌水を利用
トイレ:
室堂ターミナル他、各山荘にあり(一部有料)

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