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尾瀬矢木沢スキー

山サイスキー再び May.20, 2001

先週燧ヶ岳山頂から見下ろしたとき、尾瀬ヶ原を囲む山々の北面はまだ雪が残りクロカン程度のスキーなら楽しめそうだった。もう残り少ないシーズンに最後のターンを描こうと、以前から気になっていた白尾山北面、八木沢源頭に向かった。うまくすれば尾瀬ヶ原まで滑降できるだろう。

関越道沼田でR120を北上、鎌田で左折するいつものルート。鎌田あたりで見えるアヤメ平の雪庇はすっかり小さくなっている。片品集落の桜はやっと散りかけたところだった。後少しで戸倉というときに車から短い破裂音。ファンベルトが切れてしまった。JAFを待っていたために3時間程ロスしてしまった。やっと治った車で戸倉~富士見峠の林道を行く。4月中旬に開通したことは確認済みだ。駐車場のある富士見下には車が4台ほど。何時来てもここは空いている。何故みんなここから尾瀬にアプローチしないのだろう。鳩待峠も大清水も混雑し、駐車料まで取られるというのに。近いというだけの理由だったら本当の尾瀬なんて味わえるわけがない。歌にあるように「はるかな尾瀬~」だから価値があるのだ。

尾瀬矢木沢スキー:イメージ1

そんなことを思いながら自転車を組み立て、スキーをザックに着けて歩き出した。田代原までのジグザグ道は乗車したままだとかなりきつい。今日前橋地方は 30℃を越える予報、暑い日射しに木々の芽吹きが眩しい。道脇の斜面にウドやタラノ芽の山菜を見つけながら自転車を押し上がる。雪の時期にはショートカットできる場所ももう無い。忠実に夏道を歩いて行くと田代原は大きく迂回する。馬洗い渕もブッシュが出て近寄れない。この辺りから峠まではほとんど乗車したまま登れる。しかし雪解け水が道にあふれ、路面はドロドロになっていてタイヤが食いついてくれない。

尾瀬矢木沢スキー:イメージ2

冬路沢への下降点、夫婦ブナを過ぎると白尾山が近くに見える。ほんの一月前に滑降した斜面はほとんどササ原に変わっていた。アヤメ平の雪庇は落ちきって、ところどころ土が出ていた。その下部にはまだ雪が残りここをゲレンデにして遊ぶのも良い。しばらく行くと富士見小屋に着いた。数台の車が止まり小屋開けの準備をしていた。ここから先は除雪されていず、道はまだ雪の下だった。自転車をデポしてスキーに履き替えて進んだ。

尾瀬矢木沢スキー:イメージ3

富士見下からおよそ2時間で富士見峠に着いた。出発が遅かったのでもうとっくに昼を過ぎている。燧ケ岳を見ながら昼飯を食う。山頂の雪も一週間前に比べると段違いに減っていた。ここまで来ると芽吹きはまだだ。しかし確実に季節が進んでいることははっきり感じられる。腹ごしらえをしていよいよ滑り出す。雪が解けたために木が混み合って燧ケ岳から見たほどの快適斜面ではなかった。迷路の行き止まりのようになって登り返し、ルートを別にとって再び滑る。そんなことを繰り返しているうちにすぐに二つの支流が合わさった三角雪田の末端に着いた。下からは轟音とも言える沢音が響いていた。夏道はかなり上部で左の枝沢を巻いているはずだ。雪さえあればこのまま見晴十字路まで行けるのだが。仕方なくその沢に沿って登り返した。

尾瀬矢木沢スキー:イメージ4

渡渉点を見つけ対岸に渡るがこちらもあまり雪が残っていなかった。見晴は諦めて先ほどのアヤメ平下に行くことにし、再び登り返し自転車に乗った。アヤメ平下の雪壁の上に自転車を担ぎ上げ一休み。一服しながら斜面を見上げるとここも思っていたよりも良くない。沢山の雪襞が走っていて滑りにくそうだ。落ちた雪庇の残骸が山になっている。落石もあった。注意しながら斜面が狭くなる辺りまでスキーを担ぎ上げ、冬路沢の白と緑の谷へ向かって滑る。もうこんなことも半年間おあずけだ。

またザックにスキーを付け自転車に跨った。林道はすっ飛ばして駆け下りたいところが水があふれている場所が多く、そこに突っ込むと全身泥跳ねまみれになってしまう。濡れないように、汚れないようにブレーキばかりをかけ腕が疲れた。紅葉の季節にここを走るのはとても楽しいのだが。途中で富士見小屋のオヤジさんに会った。冬路沢1620mの標識のことを聞くと、(「白尾山マイクロ高台尾根スキー」http: //www.gofield.co.jp/gofield/snow/kanto/s0004-shiraosan/index.htmlに掲載)昭和 25年に現天皇、当時の皇太子が尾瀬スキーツアーのために付けたものだと教えてくれた。富士見下に着くと春を通り越して真夏のように暑い。沢水を飲んで休憩。冷たくてうまかった。これで次に尾瀬に静寂の戻る初冬まで来ることはないだろう。

-DATA-

場所:
群馬県利根郡片品村戸倉
交通:
富士見下まではマイカーもしくはJR沼田駅よりバス、戸倉からはタクシー(徒歩1時間)
駐車場:
数十台可 無料
トイレ:
富士見下および富士見小屋にあり。ともにチップ制。
温泉:
花咲温泉500円
備考:
富士見下までの道は例年4月中旬から開通するがGWでも通行できない年もあった。同様に富士見峠までの除雪も毎年状況が異なる。現地に確認を。この時期は富士見下、馬洗い渕手前、富士見小屋下などいたるところに水場があり重宝する。県道戸倉~富士見峠線、富士見下より上部は一般車通行止め。尚文中の「夫婦ブナ」は私の命名のため地図に表記はない。冬季冬路沢への下降点の目印としている。

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