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稲包山スキー

Apr.05, 2001 国境の山を滑る

稲包山スキー:イメージ1

三国峠の西に位置する稲包山は私の取っては非常に馴染みのある山だ。マウンテンバイクやトレッキングで何度も山頂に立っている。しかし冬の積雪期だけはそれが叶っていない。上越国境だけに天候が厳しくドカ雪や強風が厳しい。今年の1月も悪天候で4回目の敗退をしている。突然の休暇にダメもとで出かけてみた。

稲包山スキー:イメージ2

前日前橋は桜の満開宣言が出たが利根地方は雪。おかげで今日は真っ白く化粧した谷川岳が青空の下で眩しい。関越道を月夜野で降りR17北上する。猿ヶ京温泉を過ぎ法師温泉へ向かう。雪はすっかり融けていた。赤沢スキー場の三叉路を直進しすると、いつもならすぐに行き止まりとなる。しかし今日は除雪がされていた。そのままどんどん詰めて行くと登山口に着いてしまった。これで1時間は短縮できる。この登山口はまだあまり知られていない。本来は尾根に立つ二つの送電線鉄塔の巡視路で、小さな手書きの看板があるだけだ。

稲包山スキー:イメージ3

登路は杉の植林地の小さな沢沿いにある。前日のものらしい足跡があったがすぐにそれは沢に向かっていた。渓流が解禁になった釣り師のものだった。このあたりは日当たりが良いのでもう地面が覗いているところもある。スキーを付けたり外したり忙しい。うっとうしいのでいつもより早く右手の尾根に取り付く。ツボ足で登るとすぐに尾根上に出た。そこはまだ雪がたっぷりだった。灌木を縫って行くと3年前に付けたテープがそよ風になびいていた。すぐに最初の送電鉄塔に着いた。新潟幹線でこの数百メートル上には新新潟幹線が走っている。視界が開け谷川の仙ノ倉や平標山が見通せた。この西斜面はちょっとしたゲレンデになっていて踏み上がって遊ぶには良い場所だ。

稲包山スキー:イメージ4

ここから上も一直線に登って行く。斜面の左端が幅5~6メートルで白い帯が着いている。そこが降りのコースになるのでゲレンデを汚さないように樹林との境界上を行く。たまに深く足を取られながらも、ぐんぐん稼ぐ高度に見とれるうちに2本目の新新潟幹線鉄塔に着いた。風が強くあまり雪の着かない荒涼とした場所にある巨大な人工物は何故かとても宇宙的な雰囲気がする。その鉄塔越しに端正な三角形をした稲包山の頂上部が見えた。ここが過去4回のうちで最高到達点だ。

稲包山スキー:イメージ5

夏道はここから大きく左に巻いて稜線上の登山道と合流するが、今日はこのままなだらかな尾根を行けば良い。カンバの林からミズナラ、ブナの林に変わった。もうすぐそこだが最後の急登はどう行けば良いのか不安になる。これだけ気温が上昇すると雪崩が心配だった。間もなく夏道ルートに合流し山頂に向かう。尾根は一本の筋を挟んで右と左で雪質が違っていた。西に面した左側の方が締まって歩きやすい。その左側を辿って行くとあっけなく山頂に着いてしまった。見慣れた祠の周辺は雪が吹き飛ばされ、すっかり姿を表していた。360度眺望が効き、尾瀬の至仏山までも見えることが判った。

稲包山スキー:イメージ6

山頂からの急斜面を怖々滑り出した。滑落したら数百メートルも下まで真っ逆さま、そんな不安があったが意外に滑りやすい。あっという間に上の送電鉄塔まで来た。ここから下の鉄塔までがハイライトだ。狭い一筋のルートをジャンプターンでこなす。ターンでできた雪玉が転がり追いかけてくる。それまでの雪と前日降った雪が馴染まず、小さな表層雪崩も起こしている。逃げるように滑るがだんだん成長し、バスケットボール大の雪玉に追いつかれた。ぶつかるとかなりの衝撃だ。せっかくのシュプールもそれらにめちゃくちゃに壊されてしまった。下の鉄塔からさらに西のゲレンデに滑り込んで滑降はお終い。後はさっさとスキーを担いで植林の中を下った。

-DATA-

場所:
群馬県利根郡新治村
交通:
上越新幹線「上毛高原」、JR「後閑」駅(バス)~猿ケ京温泉(バス)~法師温泉・赤沢スキー場下車(徒歩1時間)~登山口 タクシーは猿ケ京温泉で拾える。
駐車場:
数台可
トイレ:
無し
備考:
登り3時間。ただし除雪前は4時間。冬季はアイゼン、ピッケル、雪崩れビーコン等必携。赤沢スキー場を利用し夏道一般ルートを採る方法もあるが、距離も長くなり滑るコースもほとんど無い。温泉:法師温泉(JRフルムーンのCMで有名)800円午後3時まで

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