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尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降

Apr.14, 2001 山サイスキー

尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降:イメージ1

以前山岳雑誌で尾瀬笠ヶ岳の小笠から派生する東面尾根の滑降記録を読んだことがあった。しかしそれは鳩待峠までの林道開通後の記録だ。その頃はミズバショウの季節と重なり高額のシャトルバス代や駐車料金が取られ、静かな山はとても楽しめない。また本コースは下部に沢の渡渉が考えられるのでなるべく早い時期に行く方が良い。そこでマウンテンバイクを利用して閉鎖の林道歩きの時間短縮する、名付けて山サイスキー(山岳サイクルスキー)を決行した。

尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降:イメージ2

関越道を沼田で降りR120を鎌田で左折する。このあたりからアヤメ平が白く輝いて今日の好天を約束していた。戸倉のゲート前に車を止めるともう数台が駐車してあった。ここから林道を3時間歩き、鳩待峠から至仏山を滑降してまた長い林道歩き。尾瀬はそこまでしても価値がある山だということを改めて思い知らされた。それにしても今年は人が多い。大清水口も富士見下口ももう駐車スペースはなかった。登山ブームに相まってそれだけ山スキーが市民権を得たということなのだろう。

尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降:イメージ3

ザックにスキーをつけ自転車に跨る。今日の相棒はI夫妻、二人合わせて100歳。それでも気持ちさえあれば充分やれるのだ。徒歩のスキーヤーを追い越す度に「そんな手があったか!」と声が掛かり少し得意になるが、やはり林道の登りはツライ。それでも1時間で鳩待峠方面と坤六峠方面の分岐、津奈木橋に着いた。徒歩だと2時間かかる距離だ。

尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降:イメージ4

自転車をデポして坤六方面に笠科川に沿って歩き出す。先行トレイルはツボ足が二人、これは足跡から釣り人のようだ。さらにスキーが二人、どこに行くのか少し不安になる。せっかく温めていたプランが先を越されたらショックだ。2kmほど歩き大きく左にカーブする橋から沢に入る。先行スキートレイルもついていた。沢はほとんど雪に埋められていて渡渉の必要はなかった。

尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降:イメージ5

タル沢とスリバナ沢の合流点の尾根、これがルートだ。一気に小笠まで突き上げている。かなりの急斜面にスキーもズリズリと滑りなかなか高度が稼げない。結果論だがツボ足でキックステップの方が速かったかも知れない。急斜面はそんなに長くは続かず適度な傾斜となった。シラビソ、カンバ、ブナの混成林が続く。日当たりが良いブナにはほとんどの木にクマ棚があった。それもひとつの木にいくつも。登山道の無いこの尾根はクマの楽園なのだろう。稜線まで後少しのところで笠ヶ岳山頂から二人のスキーヤーが滑り降りてきた。親の敵のように思えたが三度目の挑戦でやっと山頂を取れたという話を聞いて、それならしょうがないと納得した。計画を変更して彼らのが行ってはいない小笠山頂へ。山頂に着くと反対側は切り立って岩とハイマツが眼下の奈良俣湖まで延びていた。越後三山、谷川、上州武尊、日光白根、至仏、平ヶ岳と360度の眺望、至仏山の斜面にはシュプールも見えた。

尾瀬笠ヶ岳小笠東尾根滑降:イメージ6

いよいよ滑降に入ると斜面は適度に緩んだ雪面がスキーを快適に滑らせてくれた。シラビソを縫って気持ちよく滑る。我々を誘うように左手タル沢へも大斜面が続いている。これは滑らない訳にはいかない。再び踏み上がりで登路まで戻らなければならないがその価値は充分ある。思い切り滑り込むとそれを確信した。ジャンプターンで舞うように滑り降りた。見上げるとI夫妻も降るように滑り込んできた。最高の瞬間だ。踏み上がりもテレマークなので苦にならず登路に、尾根の取り付きの急斜面も雪が良いので難なくかわして沢の畔で大休止。毎度のことながらビールが旨い。帰路、津奈木からは自転車をすっ飛ばして15分、例の先行者とほぼ同時に到着した。「新しい山スキーの形を見せてもらった」とお褒めの言葉を戴いたので、先を越された悔しさはすっかり忘れてしまった。

-DATA-

場所:
群馬県利根郡片品村戸倉
交通:
JR沼田駅よりバス「戸倉スキー場行」
駐車場:
ゲート手前に10台ほど
トイレ:
無し
コースタイム:
戸倉(自転車)1時間~津奈木橋 1時間~尾根の取り付き 2時間~小笠山頂 30分~取り付き 30分~津奈木橋 15分~戸倉

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