スノーレポート

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ブドウ原での山スキー

Feb.11, 2001 行きはあくせく、帰りはさくさく

今シーズン中に是非実現させたいアクティビティがあった。バックカントリースキーである。誰も訪れていないパウダースノーに自分のシュプールを描くことは、どんなに気持ちの良いことか。そのための装備として、ノルディカ・ファンドライブを購入した。スキーボード(ファンスキー)用のブーツだが、踵の固定具を外せば外見は布製冬季アルパインブーツである。このブーツなら登りは輪カンジキ、下りはスキーボードを履けるので、バックカントリースキーにはうってつけである。いきなり大滑降というわけにはいかないので、地元の里山でスキーのできる山を探したところ、大杉山(734.2m)というのを発見。早速冬用装備に身を包み、車で麓まで向かった。

ブドウ原での山スキー:イメージ1

不安定な空模様の下、210m地点の林道からスタートする。いきなり膝下までの雪に埋もれており、輪カンジキを履いていても進みづらい。山頂まで通じる道はなく、林道を30分ほど歩いたら、植林スギの斜面を上がり尾根を目指す。ちらほら降っていた雪は本降りとなり、谷から吹きあがる風にあおられ、空中で踊っている。やがて斜面に舞い降りた雪は、六方に枝を伸ばした結晶構造を保ちながら次々に積もっていく。天候はめまぐるしく変わり、雪が止んだかと思ったら、流れていく雲間から太陽と青空が見えた。足元の斜度が60度近くあるのと、軟雪のため高度を稼げずトラバース気味に右方の谷へ向かってみる。しかし木のない斜面に出たところで、上方の雪面に亀裂が見え雪崩の危険があったため、きつくても林の中を直登するしかなかった。

ブドウ原での山スキー:イメージ2

スタートから1時間15分、455mの稜線に出る。目指す大杉山方向から冷たい風が吹き付ける。稜線上には幹まわりが一抱えほどあるアカマツが十数本寒風にじっと耐えている。足元の潅木にはカモシカの食痕が残っている。厳しい冬を懸命に生きていることを垣間見た。ここからは稜線の西側に張り出す雪庇を避けながら、北に向かう。縦横に伸びた潅木の枝が体に絡み付き、軟雪が行く手を阻みスピードは上がらない。30分ほどの苦闘の末、車道に出る。高度は20mしかアップしていない。ここからは車道を歩き、とりつき場所を探す。再び雪は激しくなる。三脚をザックから取り出し、休憩がてら記念撮影などしていると、全身がみるみる雪に包まれてしまう。

雪に負けずに出発から2時間、地元の人がブドウ原と呼ぶ無樹林斜面に到着する。その脇のスギ林の中を直登する。雪はさらに激しく降ってきて、これ以上の行動は危険と判断し大杉山登頂は断念した。しかしブドウ原の上部まで来たので、山スキーだけは行うことにした。滑走前に昼食。林の中でも動かないと風に運ばれてくる雪に埋まってしまう。オニギリを立ちながら頬張り、サーモスの熱い茶をすする。元気が出たところでスキーの準備にとりかかる。

ブドウ原での山スキー:イメージ3

カンジキからスキーボードに履き替え、林から出る。その時、一瞬の晴れ間をぬって眺望が開けた。片貝川に沿って平地が続き、島尻の集落が点在している。標高が低い割には景色がいい。気持ちを落ち着けて590m地点から新雪の斜面に飛び出す。とはいうものの、斜度がきついので転倒しないようにゆっくり滑るのが精一杯だった。念願の山スキーは標高差70mを下るだけだったが、胸を躍らせる新鮮な体験だった。下山時はスキーボードを履いたまま歩き、時折滑り降りた。特にスギ林の中は木立の間をすり抜けるスリルがあった。次回はより長く滑走できることを夢見て帰路につく。

-DATA-

場所:
富山県 魚津市
タイム:
林道入口(30分) 植林スギ斜面(45分) アカマツの尾根(30分) 車道(35分) ブドウ原上部
交通:
北陸自動車道魚津ICから県道52号線(石垣魚津インター線)、県道67号線(宇奈月大沢野線)と進み、片貝川上流を目指す。上島尻バス停先で右折し、島尻?大菅沼林道へ入って600m地点の分岐がスタート地点である。
駐車場:
スタート地点に乗用車2台ほどのスペースあり
トイレ:
水場:
なし

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