スノーレポート

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高手山

Feb.25, 2001 吹雪の日はてきぱきと

高手山:イメージ1

高手山は日本百名山「上州武尊山」の前衛峰にあたり、その東山麓は川場スキー場としてにぎわっている。しかし山頂は隔絶された自分だけの世界だ。川場村と沼田市の境界を為す緩やかな尾根を軽やかに辿る。天気のあまり優れぬ日は、低山てきぱきスノーハイキング。

高手山:イメージ2

関越道を沼田インターで降り標識に従って玉原スキーパークを目指す。山に向かうに従って吹雪になった。上発地(かみほっち)集落のはずれで「21世紀の森」へ右折し林道に沿って行くと戸数5~6件の上発地開拓に着く。そのまま集落を通り抜け、除雪されてはいないので道が不安になったら路肩に駐車する。年によって何処まで車が入れるかは判らない。しかし大抵集落を過ぎたあたりだ。

高手山:イメージ3

こんな天気の日は素早く行動することが大切だ。てきぱきと用意をしてきぱきと歩く。休憩は最小限、てきぱきと下山して温泉でのんびりするのだ。前日山間部は雨、そして寒気が流れ込んでいるのできっと今日の雪はクラストだろう。そう思ってやって来たが車から出ると意外に暖かい。雪も粉雪、これならもっと滑降の楽しめる山にしておけば良かったか。そんなことを思いながら歩き出した。スキー板はステップソールのついたライトテレマーク、この半月状のムーンカットは登坂力抜群で、シールを着けなくても有効なてきぱき板なのだ。

高手山:イメージ4

この道も以前は畑の中のやっと車が一台通れる幅だったが、この先に「21世紀の森」という森林公園ができたので倍以上に拡幅された。今は一面の雪に覆われた畑に沿ってその広い道を行く。しばらくするとゲートが現れた。開いたままだ。どっちみちその手前で除雪されなくなるので関係ないのだ。それならゲートも必要ないだろうとつっこみたくもなる。「21世紀の森」の看板とともに道はなだらかな尾根に取り付くように大きく左にカーブした。カーブの内側には炭焼き釜があった。公園の付帯施設らしいが今はほとんど雪の中だ。もう一度右にカーブする。道の左手は、以前は作物の試験栽培場で自由にシュプールを描いて遊ぶことができたが、いまは駐車場になって長いスロープは寸断されてしまった。時計が寂しそうに立っていた。

高手山:イメージ5

立派な作りのログキャビンが2棟。管理棟と学習施設らしいが、勿論ここも閉まっている。展望台やトイレの広場を過ぎ再び道が左にカーブしだした頃、右のアカマツ林に入る。しばらく道に沿ったあと、林の中の切り開きを行く。初めてだと見つけづらいルートだ。前日のものらしいスノーモービルのトレイルがあった。こんなところまで入り込むスノモがいることにショックだった。しかしきっとこのすぐ先までだろう。アカマツ林を過ぎると細い尾根になり、またすぐに広い雑木林になる。風もなく休むのには最適な場所だが今日はてきぱきスキーなのでそれも無し。ここは木が濃く、間をくぐったり手で枝を分けたりしながら進む。方向を北にとればやがてまた細い尾根になる。

高手山:イメージ6

ここまで来れば後は忠実に尾根に沿って北へ向かうだけだ。ほとんどカラマツの植林で、尾根上だけは川場と沼田を分けるようにカンバやミズナラが見られる。天気は相変わらずだが、カラマツ林が強風から守ってくれる。頭だけ雪から出して祠があった。昔は東西の集落を結ぶ山道が通っていたのだろう。尾根の鞍部は風の通り道で雪が襞状に削られている。ほとんど似たような景色の連続だが、時折聞こえてくる川場スキー場の音楽が次第に大きくなる。

高手山:イメージ7

もう少しで高間山というときに後からスノモがやってきた。ブンブンとエンジンを噴かしてうるさい。狭い樹林の尾根なのでどうしてもコース取りが同じになる。すぐ後に着かれたが譲る気はない。せっかく静かな山を楽しみに来たのに冗談じゃない。先を越されたら、うるさくそしてオイル臭い中を荒らされた雪面に沿って行かなければならない。しばらく追いつ追われつを繰り返したが、そのうち諦めたのか引き返していった。山頂は林の中に小さな祠と標識があるだけで、尾根の一部のようだ。尾根はさらに川場スキー場から剣ヶ峰、沖武尊と続いている。吹雪は結局止むことはなかった。てきぱきと下山する。雪はパウダーで最高だ。しかし途中からは例のスノモに汚された山肌が悲しい。往復3時間。車に着いてミラーを見ると髪も髭も雪で白くバリバリに凍っていた。

-DATA-

場所:
群馬県沼田市上発地
交通:
上発地開拓までマイカーもしくは上発地バス停から徒歩1時間。
駐車場:
なし。路肩に駐車可。
トイレ:
冬季閉鎖。
温泉:
白沢村「望郷の湯」500円他
備考:
1世紀の森はクロカンコースとしてお手軽。公園を過ぎた最初の尾根の取り付きが判りづらい。バリエーションルートとして奈女沢林道からのアプローチもある。上発知にはナメコ汁、マイタケ汁、こんにゃく田楽と無料サービスの店が3軒ある。ハシゴをすれば満腹。

本白根山スキー

Feb.18, 2001 火口に向かって滑降

本白根山スキー:イメージ1 本白根山スキー:イメージ2

本白根山スキー:イメージ3 本白根山スキー:イメージ4

草津本白根山から南に適度な斜度を持った尾根が延びている事に目を付けたのはずいぶん前だった。スキー場営業時に一度試みたがその時は係員に「黙って行ってくれればいいのに、訊かれたら許可できない」と言われた。草津シズカ山スキー場が閉鎖されたのを機会にここからアプローチして山頂を目指した。先月にも一度挑戦しているが、その時は強風とホワイトアウトで高度計は山頂を示していたが確認できなかった。リベンジの意味も込めて再びシズカ山スキー場へ向かった。

本白根山スキー:イメージ5

長野原から草津に駆け上がると草津町の手前にまだ大きく「シズカ山スキ-場」の看板がある。そこを左折してしばらくでスキー場跡に到着する。道は何故か除雪されていてリフトも架かったままだ。今日は快晴、ゲレンデの延長した先に本白根山山頂が見える。

本白根山スキー:イメージ6

向かって右手のゲレンデをリフトに沿って登って行く。止まったままのリフトは寂しそうだが、我々にとってはそんな静かな山が嬉しい。一度緩くなったゲレンデが再び急になる。そこを登り詰めるとスキー場の最高地点、広い平原が続いている。レストハウスを通り過ぎていよいよ本当の山に入る。

本白根山スキー:イメージ7

左手の谷に沿って最初の小山を目指す。これがスキー場の由来となった静可山なのだろうか。途中からトレイルが現れた。昨日誰かしらが登ったらしい。ブッシュを抜けてその山に取り付く。ほんのひと登りだ。上部はシラビソやカンバに囲まれた広い尾根になっていて、一服するには最高の場所だ。しばらく尾根に沿って行くと突然立ち枯れた林となった。おそらく火山ガスでやられたものだろう。緩やかに登るとカールの末端のような雪田になる。ここまで来ると硫黄臭が漂ってくる。

本白根山スキー:イメージ8

正面の沢筋は山頂部から延びている。この両サイドの尾根どちら側を登っても良い。向かって左側は木立のないバーンが広がり滑降の楽しさを期待させられる。しかしそれだけに雪崩の危険も感じる。なるべく横に切らないように一直線に登って行った。歩き出して3時間弱、旧噴火口跡「鏡池」を囲む外輪に到着した。

本白根山スキー:イメージ9

外輪を左にとり最高地点までは荒々しく風に削られた雪波を突っ切って行く。ここは樹林の中なので雪があるが隣に見える山は風に飛ばされて地肌が出ている。最高点には夏道の標識があった。いよいよここから火口壁を鏡池に向かって滑降する。ふかふかパウダーの中を滑り降りるとアッという鏡池に着いた。シールを付けて取り付いたあたりを目指して再び登り返す。外輪に出ると遠く富士山が望め、その脇には浅間山が噴煙を上げていた。おそるおそる滑り出した登路の大斜面はすぐに最高のバーンになった。一気に滑り降り、立ち枯れの林は右手の谷に入りると滑りやすい。登りにも休んだ小山で大休止。ビールが旨い。登るときには硬く締まっていたゲレンデも春のような陽気に緩んでいた。

-DATA-

場所:
群馬県吾妻郡草津町旧シズカ山スキー場跡
交通:
マイカーもしくはJR長野原草津温泉口よりタクシー
駐車場:
数台可
トイレ:
無し
備考:
シズカ山スキー場は来シーズンにも営業再開の話がある。また草津スキー場から本白根山にアプローチする方法もあるがパトロールの許可が必要。旧ゲレンデ内はスノーモービルが走り回っていることが多く要注意。本文中の硫黄臭は昭文社のエアリアマップに毒ガス危険の文字、充分注意を。「山と渓谷」(97年3月号・週末山スキーのすすめ)にこのコースが掲載されているが、これらのことは明記されていない。草津町には無料の共同浴場が多数ある。

六合村~芳ヶ平スキー行

Feb.11, 2001 芳ヶ平縦横無尽

六合村~芳ヶ平スキー行:イメージ1

草津白根山の東面に広がる芳ヶ平は最近ヒュッテがリニューアルし管理人の常駐する通年営業の山小屋となった。しかし冬に訪れる者はまれで、その分静かな山に思い思いのシュプールを描くことができる。ヒュッテへは草津スキー場からのアプローチがぐっと楽だが、強風でゴンドラがしばしば止まったり、また未経験者はパトロールの許可が出ない場合がある。悪天候にも気にせず引き返せる(滑って戻ることができる)コースが良い。

六合村~芳ヶ平スキー行:イメージ2

この朝例によって関越道は渋滞の中にあった。しかし渋川でR292に入るとスキーを積んだ車はぐっと少なくなった。長野原から六合村に右折し荷付場の分岐を草津方面へ。峠を登りきったところから品木ダムに右折すれば後は一本道のはずの道が工事中で通行不可。仕方なく草津町から六合村元山集落に入った。集落を抜けた下り坂手前左のゲートの下りた林道が入山口となる。

六合村~芳ヶ平スキー行:イメージ3

駐車スペースには車が一台。先鋭的山スキー集団「スキーアルピニズム研究会」のD氏が入山していた。開けた林道のトレイルを追いかけていくと1km程で芳ヶ平への標識が現れる。さらに雪面に大きくそちらを示す矢印が描かれていた。前日に描いたものだ。六合山岳会のJさんだろうか。ここを左折、ルートはカラマツの植林道になる。ジグザグの道に沿って植林を二面通り抜けるといきなり山ヒダの複雑な谷あいとなる。ここからは読図力が必要となるが、今日は先行者に任せれば良いので気が楽だ。

六合村~芳ヶ平スキー行:イメージ4

お見事!トレイルは一発で平兵衛池の標識に取り付いていた。平兵衛池へは左に100m程、今はすっかり凍りついているはずだ。出発が遅かったので今日はパス。ここから尾根を右に巻くように再び現れた植林の中を行く。しばらくすると樹幹越しに草津の山々が見えだす。林を抜けるとだだっ広い大平湿原に到着。それを表す標識がわずかに頭を出していた。芳ヶ平の東の尾根、末端が三角の雪田で頭に海苔のような樹林があることから名付けた通称オムスビ山に向け大きく右にルートをとる。

六合村~芳ヶ平スキー行:イメージ5

オムスビ山の斜面は南向きなのでクラストしていることが多い。登るときは西寄り、滑るときは東寄りが良い。吹き付ける強風に耐えてひと登りすると芳ヶ平の平原の中にぽつんとヒュッテが見えてくる。オムスビ山の尾根をトラバース気味に降り、平原のウインドクラストに閉口しながらヒュッテに着くと、小屋の犬「バード」と「フローラ」が迎えてくれた。小屋の新堀さんが2時間で着いたねと驚いていた。D氏の先行トレイルと歩き慣れたコースだからだ。

まだ息が上がっているがD氏と長笹尾根を滑りに出かける。昨日入山した仲間の後を追うのだ。途中まで渋峠方面に登り、2000m付近で東にトラバースする。しかしルートを間違えたようだ。下りかけた尾根が急斜面となり谷に落ちていた。あるはずの先行トレイルも見あたらない。仕方なくその急斜面を途中まで一本滑ってパウダーを楽しみ、再び登り返してヒュッテへ帰った。他のメンバーと合流したがすぐに下山時間が来た。あたふたと下山する。気温が低くていつもより雪質が良い。一気に滑り降り1時間で車に戻った。

-DATA-

場所:
群馬県吾妻郡六合村芳ヶ平
交通:
六合村花敷温泉もしくは草津町までJR長野原草津温泉駅よりバス有り。元山まではマイカーもしくはタクシー。
駐車場:
入山口に4~5台可。
トイレ:
芳ヶ平ヒュッテに有り。
備考:
ルートは分かりづらいので読図力が必要。 とくに大平湿原周辺は広いので吹雪かれるとルートを見失う。 標識はほとんど雪に埋まっている。
オムスビ山、長笹尾根は我々の通称なので地図に記名無し。 本文中元山からヒュッテまで2時間、下山1時間とあるが、平均登り4時間下山2時間必要。 視界不良もしくは荒天時は天狗山スキー場か蓬ノ峰ゲレンデに。ヒュッテの指示を仰ぐこと。
芳ヶ平ヒュッテ 宿泊料7500円。 温泉:尻焼温泉(川原全部が温泉になっている・無料)

ブドウ原での山スキー

Feb.11, 2001 行きはあくせく、帰りはさくさく

今シーズン中に是非実現させたいアクティビティがあった。バックカントリースキーである。誰も訪れていないパウダースノーに自分のシュプールを描くことは、どんなに気持ちの良いことか。そのための装備として、ノルディカ・ファンドライブを購入した。スキーボード(ファンスキー)用のブーツだが、踵の固定具を外せば外見は布製冬季アルパインブーツである。このブーツなら登りは輪カンジキ、下りはスキーボードを履けるので、バックカントリースキーにはうってつけである。いきなり大滑降というわけにはいかないので、地元の里山でスキーのできる山を探したところ、大杉山(734.2m)というのを発見。早速冬用装備に身を包み、車で麓まで向かった。

ブドウ原での山スキー:イメージ1

不安定な空模様の下、210m地点の林道からスタートする。いきなり膝下までの雪に埋もれており、輪カンジキを履いていても進みづらい。山頂まで通じる道はなく、林道を30分ほど歩いたら、植林スギの斜面を上がり尾根を目指す。ちらほら降っていた雪は本降りとなり、谷から吹きあがる風にあおられ、空中で踊っている。やがて斜面に舞い降りた雪は、六方に枝を伸ばした結晶構造を保ちながら次々に積もっていく。天候はめまぐるしく変わり、雪が止んだかと思ったら、流れていく雲間から太陽と青空が見えた。足元の斜度が60度近くあるのと、軟雪のため高度を稼げずトラバース気味に右方の谷へ向かってみる。しかし木のない斜面に出たところで、上方の雪面に亀裂が見え雪崩の危険があったため、きつくても林の中を直登するしかなかった。

ブドウ原での山スキー:イメージ2

スタートから1時間15分、455mの稜線に出る。目指す大杉山方向から冷たい風が吹き付ける。稜線上には幹まわりが一抱えほどあるアカマツが十数本寒風にじっと耐えている。足元の潅木にはカモシカの食痕が残っている。厳しい冬を懸命に生きていることを垣間見た。ここからは稜線の西側に張り出す雪庇を避けながら、北に向かう。縦横に伸びた潅木の枝が体に絡み付き、軟雪が行く手を阻みスピードは上がらない。30分ほどの苦闘の末、車道に出る。高度は20mしかアップしていない。ここからは車道を歩き、とりつき場所を探す。再び雪は激しくなる。三脚をザックから取り出し、休憩がてら記念撮影などしていると、全身がみるみる雪に包まれてしまう。

雪に負けずに出発から2時間、地元の人がブドウ原と呼ぶ無樹林斜面に到着する。その脇のスギ林の中を直登する。雪はさらに激しく降ってきて、これ以上の行動は危険と判断し大杉山登頂は断念した。しかしブドウ原の上部まで来たので、山スキーだけは行うことにした。滑走前に昼食。林の中でも動かないと風に運ばれてくる雪に埋まってしまう。オニギリを立ちながら頬張り、サーモスの熱い茶をすする。元気が出たところでスキーの準備にとりかかる。

ブドウ原での山スキー:イメージ3

カンジキからスキーボードに履き替え、林から出る。その時、一瞬の晴れ間をぬって眺望が開けた。片貝川に沿って平地が続き、島尻の集落が点在している。標高が低い割には景色がいい。気持ちを落ち着けて590m地点から新雪の斜面に飛び出す。とはいうものの、斜度がきついので転倒しないようにゆっくり滑るのが精一杯だった。念願の山スキーは標高差70mを下るだけだったが、胸を躍らせる新鮮な体験だった。下山時はスキーボードを履いたまま歩き、時折滑り降りた。特にスギ林の中は木立の間をすり抜けるスリルがあった。次回はより長く滑走できることを夢見て帰路につく。

-DATA-

場所:
富山県 魚津市
タイム:
林道入口(30分) 植林スギ斜面(45分) アカマツの尾根(30分) 車道(35分) ブドウ原上部
交通:
北陸自動車道魚津ICから県道52号線(石垣魚津インター線)、県道67号線(宇奈月大沢野線)と進み、片貝川上流を目指す。上島尻バス停先で右折し、島尻?大菅沼林道へ入って600m地点の分岐がスタート地点である。
駐車場:
スタート地点に乗用車2台ほどのスペースあり
トイレ:
水場:
なし

角間山北面スキー

Feb.02, 2001 パウダー

角間山北面スキー:イメージ1

湯ノ丸スキー場は湯ノ丸山や反対側の池ノ平への山スキーやクロカンの基地としても賑わっている。またその北にある閉鎖された鹿沢国民休暇村スキー場まで足を延ばすスキーヤーやボーダーなども増えてきた。ではさらにその北に位置する角間山は?鹿沢ハイランドスキー場や今年もう一つできたスキー場があり、人が入っても不思議は無いはずなのに、かつてこの山でスキーヤーに会ったことはない。湯ノ丸山の方が高いせいかもしれないが、ここは湯ノ丸にはないパウダーを楽しめる山だ。

角間山北面スキー:イメージ2

アプローチはR144を鹿沢方面に曲がらず一つ鳥居峠寄りに行った林道を入り、行き止まりの養魚場から南に沢沿いの林道を詰める。しかし除雪はされていない事もあり、今日も少し進むと吹き溜まりが有り引き返した。そこで北面からのアプローチは諦めて鹿沢国民休暇村スキー場跡から登ることにした。鹿沢温泉「紅葉館」の上にあるパーキングに車を止め、道を挟んだスキー場跡下からシールを付けて登りだした。

角間山北面スキー:イメージ3

止まったままのリフトの寂しいゲレンデ跡地にスノーシューのトレイルが深く続いている。ボーダーグループが湯ノ丸を目指しているようだ。先行者にがっかりしながらも、おかげでラッセルする必要がないのは嬉しい。斜面を一つ登るとレストハウス、勿論ここも営業してはいない。正面に上級者ゲレンデ、右手には湯ノ丸山。山頂付近にもう数人が取り付いている。「猿飛佐助修行の地」の碑を右に入り角間峠を目指す。スキー場から外れ夏道沿いの緩やかな斜面をあがって行く。カラマツに付いた霧氷が美しい。

角間山北面スキー:イメージ4

角間峠に着くと四阿山、根子岳、そして遠く北アルプスの連なりが見えた。振り返ると浅間山の煙がすぐそこにある。スノーシューと別れて角間山への登り。最高の雪質に気持ちがはやる。進路を横切る頂上稜線、ここを右に行くと三角点があり角間山頂だ。しかしそこまではシラビソが濃くスキーではたいへんなだけ。ここまでおよそ1時間半。我々はシールを外し、そのまま稜線を横切り北面に滑り込んだ。しばらくは北西に延びる尾根の灌木を縫って滑る。雪質が良いとこんな混んだ木々の中の滑りも楽しい。そして広い斜面に出たら後は白根山に向かって縦横無尽だ。

再びシールを付けて登り返し今度は南面の滑降。所々の樹林を上手くすり抜けて一気に角間峠下に到着した。林の中でのランチタイム。自分のシュプールを見上げながらは飲むビールは美味い。ダイヤモンドダストが舞っているのでそれなりに気温は低い。それがこのパウダーを恵んでくれているのだ。もう一度別の斜面を滑るために角間山に登り返す。この雪質ではどん欲にならざるを得ない。稜線から富士山も見えていた。先ほどより東の斜面を滑り、登路の鹿沢スキー場跡に合流し最後の滑降を楽しんだ。

-DATA-

場所:
群馬県吾妻郡嬬恋村角間山
交通:
鹿沢休暇村スキー場跡前までJR吾妻線「万座鹿沢口」よりバスあり。
駐車場:
鹿沢休暇村スキー場跡前に有り。
トイレ:
無し。
備考:
湯ノ丸スキー場から鹿沢ハイランドスキー場への縦走も可能。
角間山北面は地形のせいか余所で吹いていてもここは風が少ない。また雪崩の可能性も低い。温泉多数。お勧めは長野原町「半出来温泉」、300円。

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