スノーレポート

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津軽袴腰岳

Dec.31, 1999 ふたつの袴腰岳

津軽袴腰岳:イメージ1

夢まで凍れるという津軽の冬を味わいたくて出かけたそこは、信じられないくらい暖かだった。それは天気だけではなく津軽の人々の明るさのせいかもしれない。

津軽袴腰岳:イメージ2

JR津軽線「二股駅」と津軽海峡線「今別駅」は隣り合っている。この西口にあたるところに「道の駅」がある。青森インターから2時間。しばらく雪が降ってないのか、乾いたアスファルトの駐車場の隅に車を止めた。

津軽袴腰岳:イメージ3

12月31日。思っていたよりずっと暖かい。気温マイナス3度、拍子抜けしてしまう。登山口は線路を隔てた反対側の林道を詰めたところ。しかし勿論この時期その林道もは雪の下。「マタギくらいしか登りませんよ」と役場で言われた。それなら尚更面白そうだ。スキーを履いて道の駅から歩き出した。スキーで踏切を渡るのは初めてだ。雪は30センチ程で、前日4駆野郎が走ったのか轍が2本。その所々は雪が融け黒い地面が覗いている。小高い丘まで登るとすぐに暑くなってフリースを脱いだ。曇っているが気温は高い。一本目のタオルが汗を吸って重くなった頃沢すじに出た。急峻な崖を削って道は続く。薄い表土が剥ぎ取られ、赤くもろい岩がカラカラと転げ落ちている。轍はいつの間にか消えていた。

津軽袴腰岳:イメージ4

小さな橋を渡ると道が二つに分かれた。右にとって沢の上流に向かう。角度が増しどんどん高度を稼いでいく。それにつれて雪が締まり固くなった。ステップソールのスキーでは登るのが辛くなった頃、角度が緩み登山口の標識が出てきた。歩き出して3時間経っていた。夏ならここから山頂まで30分だという。ブナ林の頭越しに目指す山頂が見えた。林を少し進むと斜度がきつくなりスキーを目印代わりに雪に突き刺した。グズグズの雪に身体が沈み、四つん這いになって登る。濃い灌木の下をくぐり抜け1時間足らずでピークに立った。下北半島も北海道も竜飛もぼんやりとしか見えない。しかし津軽がとても身近になった気がした。空模様が怪しいので早々に下山する。スキーを置いたところまでグリセードで下り、カリカリの林道をターンの一つもできないまま滑る。車に着いた頃は雨が降りだし、今までいた山域は煙って全く見えなかった。

津軽袴腰岳:イメージ5

中里町にも袴腰岳があった。これは登らない訳にはいかない。役場に地図を貰いに行きルートを調べるとかなり遠いようだ。行けるところまでと、中里ふれあいセンター脇の道を入れるところまで車で行き、歩き出した。今日も風が無く暖かい。雪を被ったアオモリトドマツが陽に輝いている。道ばたの雪の割れた小沢にフキノトウ(ばっけ)が咲いていた。林道は途中ふたつになり、左の道をとる。1時間歩いて登山口に着いた。看板に山頂まで3.7kmとある。丸太の一本橋を渡って急な登りになる。しかし手入れの悪い俺のスキーは湿った雪をくっつけてぐいぐい登って行く。シールを張る必要がない。ルートは明瞭で細い尾根にしっかりとついている。スギに似た葉を着けた紅い肌の大木が枝をくねらせて立っていた。

津軽袴腰岳:イメージ6

植林地になりルートが判りにくくなったので、尾根に沿って高見を目指す。しばらくすると小山を越え鞍部に出た。先ほどから現れ出したガスが濃くなった。歩き出して3時間。あと少しで山頂のような気もするが、どう考えてもまだ3.7kmも歩いていない。役場で貰ったのは林業用の植林地図で、それもコピーだから良く判らない。登っても視界の訊かない山頂は次回にとっておこう。グズグズの雪を直滑って下山する。狭い尾根の下りはターンができない。一本橋まで一気に降りると春のようなぽかぽか陽気になった。自分のトレイルを辿り林道をスキーを滑らす。味噌汁に入れようとフキノトウを一つだけお土産にした。

-DATA-

場所:
青森県北津軽郡今別町袴腰岳
交通:
津軽海峡線今別駅もしくは津軽線二股駅
駐車場:
道の駅にあり、無料
トイレ:
道の駅にあり
温泉:
浜名温泉(今別市街・400円)
場所:
青森県北津軽郡中里町袴腰岳
交通:
津軽鉄道中里駅からタクシーもしくはマイカーで中里ふれあいセンターの先まで入れるが時期によって異なる。
駐車場:
路肩
トイレ:
無し
温泉:
金木温泉(金木町市街・300円)小田川温泉(金木町郊外・400円)宿泊:中里ふれあいセンター 一泊2500円(食事無しの場合)
ストーブ列車:
平日は1日2往復 竜泊ライン(竜飛崎~泊)は冬季通行止め

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