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八重山諸島シーカヤック vol.3

Jul.27-Jul.28, 2001 まれびとの島渡り (西表島・白浜~外離島~白浜~鳩間島~バラス島~西表・上原)

八重山諸島シーカヤック vol.3:イメージ1

7月27日(旧暦6月7日) 満潮12:22 干潮18:28
昨日はおよそ40kmも漕いでヘトヘトになってしまった。ということでクーラーバッグにビールをたっぷり詰めて外離島までお手軽ピクニックに出かけた。しかし漕ぎ出てみると昨日の疲れか、それともただのやる気の無さかちっとも舟が進まない。やっと外側を廻って島の西の浜に着いた。一応四つ目の島渡りだ。潜ってもサンゴはほとんど死んでいてあまりキレイでない。やはりリーフの縁まで行かなければダメなのか。そこでさらに廻って内離島と接する辺りに再上陸。ここはサンゴはないが真っ白な砂がふたつの島を結ぶように堆積している。どんどん潮が退いているのでその砂がずんずん顔を出して白さを増している。インスタントラーメンを作って食う。キャンプ食として用意したが毎日の宿泊まりで全く手をつけていなかった。ジリジリした太陽の下でハフハフとラーメンを食うのもイイもんだ。それだけでは足りなくて、相棒がポーク缶とアルファ米で焼きめしも作ってくれた。そういえば、このおやじと初めて那珂川を下りに行ったときもマルシンハンバーグの焼きめしだった。こうやって陰ながら「あやしい探検隊」の林さんばりに働く相棒に拍手を送りたい。 まんぷく腹を抱え、今度は風の鳴る木陰で昼寝を貪った。

八重山諸島シーカヤック vol.3:イメージ2

7月28日(旧暦6月28日) 満潮13:50 干潮19:23
台風8号が近づいてきた。明日29日から大荒れのようだ。今日が航海最終日になる。鳩間島に渡りそれから西表の上原に戻る予定だ。出港時、LBカヤックステーションの人からサメに気をつけるように脅かされた。サメは自分より身体の小さいサカナを襲うらしく、一度自分の身体を擦り寄せて背比べをするという。那覇のKさんは、金武(きゃん)岬沖でこれをやられた時は生きた心地がしなかったと言っていた。二艘で縦長に繋がって大きく見せて漕ごう。漕ぎ出しは昨日と同じコースを取るので気が乗らなかったが何故か今日は軽やかに進んでいく。すぐに赤崎を越えてまるま盆山岩、祖納(そない)から干立の浜も懐かしい。上げ潮なのでリーフの中の浅い海を行く。緑に透き通った水がキラキラと太陽を反射する。右前方に大きな白いドーナッツのようなものが浮かんでいた。それはカヌーが近づくと、くるっと身体をねじったかと思うと一本になって海の底へ潜って行った。ウミヘビだ。肺呼吸のウミヘビはこうして酸素を補給しつつ漂っていることがよくあるらしい。宇那利崎を越えたところで上陸。ウナリ崎とは恐ろしそうな名前だ。きっと島の北西に面し、鳩間島との間の狭い海峡なので大時化の日には海神の唸りが轟くのだろう。本当は星砂の浜に上陸してビールを飲みたかったのだがリーフに早く入りすぎて行き止まってしまった。しかし裾を波に削られたサンゴ石灰岩の大岩に挟まれたこの浜もなかなか良いところだ。振り返ると遠く外離島が霞んでいた。

八重山諸島シーカヤック vol.3:イメージ3

いよいよサメの海だ。覚悟を決めて漕ぎ出した。それでもなるべく海底の浅いところを選んで進んだ。しかしそれもそんなには続かない。海の色がどんどん濃くなっていよいよ海峡核心部に来た。早く来いよ。縦長一列になって行くんじゃなかったか。相棒に向かって心のなかで叫んだ。波も出てきたのでパドルは動かしたままだ。やっと追いついて横に並んだ相棒は「潮に流されてるな」と言って先に行ってしまった。その言葉が呪文のように急に舟足が遅くなった。前を行く相棒艇もどこかヨタヨタしている。それからはもうサメなんて言ってられなくなった。向かい風、向かい潮に逆らってひたすら漕いだ。それでも鳩間島の姿は大きくなろうとしない。水を飲みたいが漕ぐのを止めて戻されたらもったいない。格闘、激闘2時間。赤い灯台を回り込み鳩間港に入港したときは疲れ果てていた。五つ目の島渡り。

八重山諸島シーカヤック vol.3:イメージ4

鳩間島はちょうど豊年祭で賑わって、人口60人の島が数倍に膨れていた。この日のために里帰りした人や観光客が港の前の広場で行われている祭りの踊りに見入っていた。ビールを飲んでソバを食ってあわただしく出発する。台風さえ来ていなかったら是非ともこの島に一泊したいところだが。わずか1時間の滞在。しかし垣間見た鳩間の集落は竹富のそれと違い何故かホッとする人の温もりを感じた。サンゴの死骸が堆積したバラス島が白く光っている。それを目がけて一直線にルートを取った。先行したので相棒が追いつくのを待っていた。波が高くなって止って待つには不安だ。漕ぎながら首を回して後を探すが見つからない。早く来いよ。波は横から打ちつけるようになった。やばいなと思って船首を波に向けると相棒がその先にいた。潮の流れを計算してルートを取っていた。おいおい、サメ除けに縦一列で行くんだろが。

八重山諸島シーカヤック vol.3:イメージ5

六つ目の島、バラス島は不自然に大きく盛り上がっていた。観光船のおにーちゃんに訊くと毎年人が積み上げているらしい。天然の堆積島と思っていたのに、それを聞いてガッカリした。しかしまっ白い陸の裾が鋭く青い海に落ち込む様はそれで美しい。輝きだした海に潜ると優しく揺れる光が海底に映った。西表上原港まで最後の航海。じっくり味わいながらパドルを降る。行く手の海が陽の光にきらきら光っていた。

-DATA-

場所:
沖縄県八重山郡竹富町
交通:
石垣島離島桟橋より上原行きフェリー(2,000円)上原よりバスで白浜(1日5便 390円)
駐車場:
西表白浜港、上原港に無料Pあり
トイレ:
白浜港、星砂の浜、鳩間港、上原港にあり
注意:
西表~鳩間の海峡はサメが出没するらしい。潮は西に激しく流れている
鳩間島:
人口60人の小さな島。山村留学で有名。島には商店が1軒のみ。食堂はない。渡るには石垣より週3便のフェリー

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