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八重山諸島シーカヤック vol.2

Jul.25-Jul.26, 2001 まれびとの島渡り (西表島・大原~白浜)

八重山諸島シーカヤック vol.2:イメージ1

7月25日(旧暦6月5日) 満潮10:17 干潮16:57
今日も怪しい天気、朝から雷雨が降ったり止んだりしている。停滞日と決め宿の車を借りて島の観光に出かけた。板根を大きく張り出し鬱蒼としたサキシマスオウの森は不気味な精霊の宿る気がした。由布島への渡し口では数10年かけて、この島に一人で木を植え緑にしたおじぃの娘さんに会った。本を読んだばかりだったので短い出会いだったがうれしかった。午後から仲間川をさかのぼってみるがまたもや干潮時で、いくらも行かないうちに艇の底を擦りすぐに引き返した。マングローブの林にアカショウビンのかん高い声がひびいていた。

八重山諸島シーカヤック vol.2:イメージ2

7月26日(旧暦6月6日) 満潮11:14 干潮17:41
今日は南岸を廻り島の西側に出る。途中には前回沈したパイミ崎がある。集落のある舟浮まではおよそ40kmもある。気合いを入れて行こうとするがそれが入らない。仲間川観光船の船着き場から出航した。まずこの川を下って海に出なければならない。満潮時なので上げ潮に逆らって漕ぐことになる。河口に出るまでですっかりイヤになった。こんな調子で行けるのだろうか。不安をかき消すように海水をすくっては火照った身体に浴びせた。仲間港の岸壁を廻ると海水に浸食されたサンゴ石灰岩の海岸になり、海とせめぎあうようにモンパの木やアダンが揺れていた。相棒がションベンに上陸したのを見て俺も舟を着けた。そしてすぐに海に飛び込むと体中の細胞が冷やされて生き返った心地だ。再び舟に乗り込むとさっきまでの気怠さは吹き飛んでいた。遙か遠くに見える島の西南端、落水崎までもすぐに行けそうだ。岩の上に釣り人がいた。そこを過ぎるとすぐに長い砂浜が現れた。南風見田の浜だ。前回は来ることができなかった憧れの場所だ。前回パイミ崎のキャンプで一緒したカワシマちゃんは今年も来ているのだろうか。黄色のテントを探したがここからは判るはずない。海がキレイだ。この辺りはリーフが小さく深みがそれだけ濃い蒼をしている。やっと本当の沖縄の海を相棒に見せることができた。舟は離れているがきっとヤツもウォーと感動の雄叫びをあげているだろう。海岸線は断崖が続いている。鹿川(かぬかわ)湾手前の小さな浜のひとつに上陸した。砂にはキャタピラーが走ったようにウミガメの歩いた跡がいくつもある。きっと石垣のAさんや多良間島のSさんなんかこれを見たら大喜びだろう。産卵場所と思われる辺りを避け木陰で一休み。目線は自然と遠い水平線に行く。あの青い空と海のずっとむこうまで行ってみたい。

八重山諸島シーカヤック vol.2:イメージ3 八重山諸島シーカヤック vol.2:イメージ4

再出航。リーフの縁で立つ波が予想より早く崩れて胸まで被ってしまった。かなり浸水したのか舟の尻が重くなった。鹿川湾にさしかかると急に空が曇って、雨が降ってきた。おかげで涼しくて気持ちイイ。しかし視界が暗くて湾の奥までしっかりと眺められないのが残念だ。すぐ越えられると思った鹿川湾も意外と大きかった。落水崎には知床オシンコシンのような滝が流れ落ちていた。ここも上陸したい場所だ。再び空が晴れ渡り海はすばらしい色になった。エメラルドの中に魚が泳ぐのもはっきり見て取れる。深みはインクブルー、群青色、濃く深い青色はなんと表現するのか。そんなことを考えていると後から近づいてきた相棒が、「海が紫色やナー。」そうか、そんな言い方もあるか。落水崎を過ぎるとすぐだと思っていたパイミ崎までは悲しいほど遠かった。10kmちかくあることを忘れていた。おまけに潮が逆らしくちっとも進まない。すぐに疲れ果て水を飲んだり浴びたりと、海が凪いだぶんだけ漕ぐのをサボッてしまう。パイミ崎と以前沈したゴロタ石の浜が見えると元気復活。前回ミズブネでかわしたパイミ崎を回り込み砂が白く光る浜に上陸した。午後3時半、出発して6時間以上経っていた。

八重山諸島シーカヤック vol.2:イメージ5

3日もキャンプしたこの浜は懐かしい場所だ。その時は海が時化て閉じこめられたという暗い気持ちがあったが今日は違う。美しさも今回の旅で一番の浜だ。でもそれは俺だけではなかった。相棒はさっそくシュノーケルを着けクマノミと遊んでいる。名残惜しくも出発する。やはりビールやクーラーのあるところで眠りたい。舟浮、できたら白浜まで行っておきたい。すぐに網取湾が見えてきた。前回は干潮のリーフをカヌーを曳いて歩いたのでものすごく時間がかかったが、漕いだらほんのひと漕ぎだ。奥に東海大の海洋研究所が見える。サバ崎の浅い海に高床式の観察テントがあった。目の前の岩礁で営巣する海鳥を調査しているようだ。その岩礁からエリグロアジサシが飛び立って行った。ゴリラ岩はこっちからより反対側からの方が似ている。サバ崎を越え、内離島に沿って舟浮湾に入った。これでもう白浜まですぐのはずだった。しかし漕いでも漕いでも舟浮集落にさえ着かない。陽も傾きかけ海の色も鮮やかさを失い、白浜にたどり着いたときは午後7時を過ぎていた。

-DATA-

場所:
沖縄県八重山郡竹富町西表島
交通:
石垣港離島桟橋より大原行きフェリー(35分 2,090円)
駐車場:
大原仲間港、白浜港に無料Pあり
トイレ:
仲間港、白浜港にあり
注意:
西表島南および南西海岸は断崖が続き陸路はなし、潮も速い難所となる。またウミガメの産卵場所となっているので浜を歩くときには気をつけること。南見田の浜はキャンプ禁止
水場:
鹿川湾、落水崎、パイミ崎北の浜、崎山湾、網取・東海大海洋研究所、舟浮集落にあり
由布島:
入園料(水牛車渡し込み 1,300円)
「楽園をつくった男」森本和子著 アースメディア刊
外離島:
白浜沖3kmに内離島と並んでいる。半自給自足の住人が一人

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