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八重山諸島シーカヤック vol.1

Jul.23-Jul.24, 2001 まれびとの島渡り(石垣島~竹富島~小浜島~西表島)

沖縄八重山の島々は広く石西湖礁に囲まれあまり外洋の影響を受けない。ここを島から島へ渡り歩く。それぞれの島にそれぞれの文化や人を味わい、誰もいない浜で泳いだり釣りをしたり、きっと楽しいに違いない。相棒の都合でチケットの一番高い夏休み中になってしまったが、それ相応以上の旅となった。

石垣まではもちろん飛行機、羽田から直行便は1日1便。それだけにプラチナチケットの感がある。今回JTBのホテルパックを利用したため、初日は石垣港離島桟橋前の石垣グランドホテルに宿泊できた。スーパーで食料や備品を買い足し翌朝の出発に備えた。

八重山諸島シーカヤック vol.1:イメージ1

7月23日(旧暦6月3日) 満潮8:34 干潮15:30
沖縄の夜明けは遅い。午前7時過ぎ、石垣港離島桟橋の片隅で舟を組み立てていると雷鳴と供に激しい雨が叩きつけるように降ってきた。遠くで低く鳴る音はさっきから聞こえていたが、今回もすんなりと出航させてくれなかった。しかし昨夜は暑苦しく、ほとんど眠っていないので体力を回復するにはラッキーだった。雨は上がったが暗い雲が流れる昼前、赤と青の二艘のカヌーは出発した。港の中は激しく往来する離島行き高速船の作る波が交差していた。港の防波堤に沿って進むが、近づき過ぎると今度は返し波がきつい。ゲートを過ぎ港の外に出ると波は収まり、海と空が拡がって竹富島が正面に見えた。黒島や小浜島、西表とこれから巡る島々も見渡せた。舟道を表す赤いポストが続いている。それに導かれるように進むと連絡船と鉢合わせになる。辺りを見回して舟道を外して一気にパドルを振り回すが、敵は動力船でみるみる近づいてくる。やっと安全なルートに入ってホッとすると目の前に竹富島の海岸線が広がった。すぐそこに平らな竹富島があるように思えたがそれからが意外に長かった。それでも追い潮に助けられて竹富東港に到着。結局出航してわずか1時間だった。

八重山諸島シーカヤック vol.1:イメージ2

小さな島のわりに港は大きい。これも人気の島で多くの観光客を運んだ船が着くからだろう。おきまりの赤瓦の待合所やトイレがあった。島渡りの一つ目成功。とりあえずホッとした。防波堤脇の浜に行ってみると、抜けるような空の下の眩い砂浜、という表現にはほど遠くガッカリした。相棒に見せたかった沖縄の海ではなかった。上陸しても店などは無い。船も出航した後で、静かな港から集落に延びる道はすぐにフクギの中に消えていた。顔を出した太陽の日射しに肌が痛い。水をたっぷり飲んで出航。小浜島を目指す。島の北側を廻ると浜はすぐに消え、海岸線まで緑が押し出していた。追い風がさらに強くなった。潮が退きはじめリーフの中を歩く羽目になった。これも沖縄の海ではお決まりのこと。リーフを出ると相変わらずの追い潮。遠くコンドイビーチが白く輝いていた。またもや空模様が怪しくなってきた。遠い空で雷の音が低く続いていた。二つの島の中間あたりまで来ると、正面に見える小浜島を大きく抱いたような西表島上空に黒雲が沸きあがった。そしてそこに激しい爆発音と供に稲妻が縦に走った。退却。しかしラダーが調子悪く、方向転換に手間取り相棒艇にどんどん置いて行かれる。向かいになった強風にクバ笠が飛ばされた。宮古島や久米島一周に使った思いでのものだ。拾わなければ。風と潮のせいで小回りできず、うまくいかない。あせればあせるほどクバ笠は遠くに流れていく。すまんと言い残して竹富島に向かった。友人のバレーボールが流れていったトム・ハンクスも同じ気持ちだったろう。

八重山諸島シーカヤック vol.1:イメージ3

相棒艇はコンドイビーチを目指していた。手前の小さな船着き場の方が近いのに。そんなにビーチの水着ねーちゃんを見たいか!俺も見たい。潮が退ききってどこかドブ臭いコンドイビーチに上陸した。竹富島一のビーチというが、どこが?という気分だ。水着ねーちゃんもいないのでいっそう面白くなかった。こんな裏口から島に上陸した人間も少ないだろう。集落に入ると赤瓦の家々は写真のとおりキレイにされていた。道も掃き清められるようにあった。しかしそれがどうもなじめない。人の生活臭さがまるで感じられない。 観光で生きる島の息苦しさが戻ってきた強烈な日射しに沸騰しそうだった。夜半からまたまた激しい雷雨となった。

八重山諸島シーカヤック vol.1:イメージ4

7月24日(旧暦6月4日) 満潮9:25 干潮16:14
予報では今日も不安定な天気。しかしコンドイビーチに行くと海は穏やかで小浜島が昨日より近くに見える。満潮でリーフも歩くことなく漕ぎ出せた。リーフを抜けると今日も追い潮、追い風でぐんぐん小浜島が近づく。波は少し大きいがそれに乗ってメリーゴーランドの木馬のようにカヌーが走る。「大きくなったら結婚しよーね」そう言ってエリーの駈けた防波堤を廻って小浜島の港に着いた。二つ目の島渡り。この港には店もありビールが買えた。ヒッチで集落の食堂へメシを食いに行く。乗せてくれた車のおねーさんは「DA PANP」SHINOBUの従姉妹と言っていた。出てきた料理は沖縄らしい納得のボリュームだった。島の北側を廻って漕ぎ出した。しばらく行くと草の斜面が小さな岬に繋がる途中にぽつんと一本の木が立っていた。フミヤがエリーを迎えに来たガジュマルの木だ。その下を相棒艇が通り過ぎて行く。干潮と重なり浅くなったリーフの縁まで歩く。その先、西表まではほんのわずかだがヨナラ水道が隔てている。別名マンタ水道。マンタ、オニイトマキエイがよく見られる場所だがサメも出るという。舟に乗り込むと一目散にパドルを振り回した。早く向こうに着かなければ。サメなんかに喰われたくない。宮古島一周の時は同じ日に俺の通ったすぐ近くでタコ漁師がサメに襲われている。わずか10分ほどの横断だった。とりあえず三つ目の島渡り成功。

八重山諸島シーカヤック vol.1:イメージ5

西表島側のリーフはほとんど顔を覗かせていて内を往くことはできなかった。由布島もリーフの奥深くで取り付くことが出来ない。縁に沿って外側を進むがこれがかなりの大回りになる。古見沖を過ぎると深みはどこにもなくなった。見渡す海のすべてが幼児プールになって浅い砂の海から海草が頭を出していた。新城島や黒島までも簡単に渡れそうだ。とうとう舟を曳いて歩く羽目になった。雨もポツポツと降りだし、もう笑うより他になかった。ヤケクソにわざと水を跳ね上げて歩いた。午後6時半、たくさんのマングローブの種が打ち寄せられた大原仲間港の隅に上陸した。

-DATA-

場所:
沖縄県八重山郡竹富町
交通:
羽田より石垣空港 空港からタクシー(10分・800円くらい)で離島桟橋
駐車場:
離島桟橋付近に有料Pあり
トイレ:
離島桟橋、竹富東港、コンドイビーチ、小浜港、西表仲間港にあり
買い出し:
石垣市街でそろう。ホームセンター「メークマン」は空港近くにあり
注意:
石垣港は高速船の発着が頻繁、安全を期すなら竹富島までフェリー(580円)で渡ること
必携:
日焼け予防に帽子、長袖シャツ リーフ歩きのケガ予防にスニーカー、ウエーディングシューズ、渓流足袋 潮の干満を知るために潮汐表 釣具屋にあり
宿泊:
体力維持に涼しいところで眠るために民宿を利用 1泊2食つきで5,000円ほど
竹富島:
赤瓦の街並みの残る島 水牛車での島内観光が有名(1,000円)
小浜島:
「ちゅらさん」舞台の島 ゴーヤマンは内地の方が手に入れやすい

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