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庵治の島々シーカヤックツーリング

May.26, 2001 庵治で島巡り

翌週は牛窓で盛大なシーカヤックイベントが開催される。Gofieldスタッフとして、「いやぁ、今年初めての海なんですよー」というわけにもいかないので、スタッフの稲毛君と近場の庵治町で今年最初のシーカヤックを楽しむことにした。というか、練習ですね。R11を県道36号庵治方面に入り、石材屋さんの並ぶ道を北進。やがて庵治町の中心街になり、そのまままっすぐ。庵治温泉を越えると江の浜海水浴場にいたる。四国最北端の竹居観音岬はこの先だが、浜の終点のところの路肩に車を止めてここから海に出る。夏場は通行量もそこそこあるので、車の運転は注意が必要だ。

広い路肩でシーカヤックを降ろして準備を整える。ついついビールなんかも積み込んでしまいます。目の前には小豆島を背景に島々が点々としている。シーカヤックのフィールドとしてはすこぶるそそる眺めだ。僕らは時計と反対周りに稲毛島から目指すことにした。奇しくも同行する稲毛君と同じ名称。今年最初のパドルを漕ぎ出した。と、けっこう船が多い。フェリーなんかが島と島の間を通っている。多少の波もあって、僕はちょっと緊張する。いや、かなり緊張。波に揺られることが快感になるまで時間がかかった。稲毛島は地図では1,200mほどなんだが、どうにも姿勢が悪いのか腕の動きが悪い。感を思い出しつつ進む。

庵治の島々シーカヤックツーリング:イメージ1

晴天のぎらぎら太陽の中をやっとの思いで稲毛島到着。ペットボトルのお茶を飲む。2リットルだが無くなりそうな気がしてきた。稲毛島は2つの岩場があってその間は壁一枚という感じの土手。標高も高くない。周辺には釣り舟や渡船で渡った釣り客がいて迷惑そうにこちらを見ている。遠慮して沖を進んで今度は兜島へ渡る。徐々に潮の流れが速くなるが、慣れてきた僕らは軽快に波を超えていく。浅い岩場などでは海草が茂っていて海が黒い。姿勢を倒して気をつけて海の底を覗き込む。太陽光線の中で魚が岩の間の砂の上に寝ている。コチとかいう魚だ。釣られないようにね。

庵治の島々シーカヤックツーリング:イメージ2

兜島を後にして、鎧島へ。途中、白波が立っているところを通り抜ける。スリルを味わいつつ注意して進む。正直言うと僕はそろそろばててきていて、稲毛君にペースを合わせることを辞めている。マイペースでのんびり行くことにした。すると離されるわ離されるわ。運動不足はいかんですね。鎧島で「大島まで行くかどうか?」考えたがここまで来たら全部周ることにする。大島は無人島でなく、国立の療養所などもあって、定期船が就航している。それだけに船には注意だ。汗たらして大島神社の社を見ながら、なんとか浜が近づいてきた。

庵治の島々シーカヤックツーリング:イメージ3

浜に上陸。時間も早いのでビールを飲んで休憩にした。木陰でライフジャケットを脱いで寝転ぶ。山でも海でもこの瞬間が一番好きだ。って、当たり前ですよね。寝転ぶと青い空が広がっていて、波の音がリズムを刻んでいく。青と黄のシーカヤック以外、人工物は何も見えない。大きな流木と僕らだけの浜でしばらく目を閉じた。

-DATA-

場所:
香川県木田郡庵治町
交通:
R11から県道36を庵治方面。海沿いに走って、江の浜。
駐車場:
路肩が広い部分に駐車する。
トイレ:
浜辺には無いので気をつけましょう。
キャンプ:
ちょっと危険です。
携帯電話:
ほぼ通話圏内です。

海からカナダ西海岸を探索

May.25-26, 2001 Indian Armのシーカヤッキング

海からカナダ西海岸を探索:イメージ1

カヤックでキャンプに出かけよう。ブリティッシュコロンビア州海岸を探求するにはこの方法が最適だ。海岸を静かに滑走すると、好奇心いっぱいのアザラシ、遊び好きのカワウソが視察に訪れる。まれにはイルカやオルカさえもが偵察に来る。ビーチ沿いでは、餌を探す熊や狼に出くわすだろう。ごつごつした枝の上から彼らの領地を見渡している鷲を見るだろう。その昔、カヤックはイヌイット族のアザラシ猟のために発明された。その頃のものと比べると、近代的なシーカヤックは長くそして強化された。アザラシやカリブなどの材料はファイバーグラスとプラスチックへと変わった。この用途の広く頑丈なクラフトでならブリティッシュコロンビア州沿岸のどこへ行くことも可能だ。カヤックでのキャンプは楽しいものだが、写真のような光景を見るとやりきれなくなる。生きた木々はキャンプファイヤーの犠牲となったあげく、燃やしきられてもいない。ごみを次の人の為に残していってくれたのだろうか。せめてこの人達が、蚊に刺されぼこぼこになったとでも思いたい。

海からカナダ西海岸を探索:イメージ2

入江に囲まれ海上交通の盛んなこの場所、Indian Armは処女航海にもってこいだ。Indian Armは1日または1泊旅行に最適だ。Deep Cove Canoe and Kayakでカヤックを借り、カヤックの前と後に荷物をバランスよく積め込んだらDeep Coveから北へと向かう。緊急時に海上交通の激しさは好都合だが、入江ではレジャーを楽しむ船が一番危険だ。なぜなら、ブリティッシュコロンビア州では原動付きボートの操縦にライセンスは不要だ。ということで技術レベルにはびっくりさせられる。このような理由からも、カヤッカーは特に目立つように明るい色の服の着用をお勧めしたい。さらに海岸沿いを滑走するとき、あなたのグループがばらばらにならないようにすることが賢明だ。かたまっているグループは見えやすく、大海原で一人一人ばらばらに広がることは避けたい。必要なとき以外、海上交通路を横切ったり海の真中でだらだらしないようにしよう。

北側に向かうとすぐにDeep CoveのビーチとWoodlandsの裏を離れて行く。右手にIndian Arm州立海洋公園の一部であるRacoon島そしてTwin島が見えてくる。Twin島では島の北側に小さな水源があるだけだが、飾り気のない2、3個所でキャンプが可能だ。北にこぎ続けると、いくつかの町を通りすぎる。点在する小さなビーチは入り江に垂直に落ち込む急でごつごつした崖へと続き、これがブリティッシュコロンビア州沿岸でよく見られるフィヨルドを作り出している。事実、Indian Armは北アメリカの西海岸で見られるこのような入江の最南端に位置する。8kmほどカヤックをこいで行ったところの西岸でコンクリートの工作物に気づくだろう。1903年に作られ、1914年に拡張されたこの発電所は、バンクーバー最初の水力発電施設だ。崖の上のBuntzen湖から排水される。この二つの小さな発電所は、今もなお76,700kwを送り出す街の重要な力を備えている。Buntzen湖への二つ目の発電施設からのサービス路は、半時間の快適な散歩となるだろう。カヤックの中でむずむずしていた足を思いきり伸ばしてやろう。

発電所をすぎ文明を後にする。4kmほど後、西岸の崖へと流れる滝、Silver Fallsを見る。滝の前の水中に注目しよう。なんとも奇妙な生き物、クラゲの産卵が見られるはずだ。2.5kmほど進むとBishop's Creek州立海洋公園につく。その反対側には急な崖のためキャンプ、陸に降りることが禁止されているGroker島がある。Granite Fallsの北、短いトレイルは入江入り口の景色を望むことのできる場所へと続く。Indian川の河口域の左にWigwam Innがある。国際的なお金持ち達のための贅沢なリゾートとして1910年に建てられたWigwam Innは今現在、Royal Vancouverヨットクラブの出港地になっている。ロッジから歩いて2、3分のところの滝、Spray of Pearl Fallsを訪ねてみよう。キャンプサイトは炭坑があるIndian Armの先を渡ったところに見つけられる。チャーミングな場所とはいえないが値段はお手頃で放棄された道具を散策するのは興味深いものだ。ぎざぎざした金属、取り残された錆び付いたケーブルで足を切ったりしないように底の分厚い靴をはいておこう。Indian川の入江は、満潮時には散策に適した場となる。手釣り糸またはカニの仕掛けを持って行くつもりなら、晩御飯にカレイ、たら、カニを試してみよう。海水の釣りのライセンスを必ず持参しよう。Indian Armでは汚染、赤潮などで危険なので貝類は避けたい。

-DATA-

場所:
ノースバンクーバーから北へ
交通:
SkyTrainのBurrard駅の隣のDunsmuir Streetから210番Upper Lynn Valleyのバスに乗り、Phibbs Exchangeで211番、212番または290番に乗り換えDeep Coveの道の最後まで行く。カヤックの会社は、ウォーターフロントを下りて行ったところにある。
駐車場:
ノースバンクーバー
トイレ:
Twin島とIndian Arm州立公園Bishop's Creekにトイレあり
難易度:
容易
距離:
36km
時間:
6時間
注意事項:
海上交通多し

-DATA-

◆Indian Arm Kayaking◆
■Deep Cove Canoe and Kaya Deep Cove, North Vancouver
・(604)929-2268
・レンタル 10ドル(時間)
・一泊60ドル
・赤潮ホットライン 666-2828

海からカナダ西海岸を探索:map

多良間島シーカヤック一周敗退

Apr.26-May.07, 2001 東シナ海のまんまる島

多良間島シーカヤック一周敗退:イメージ1

以前この島の上空を飛んだとき、そのあまりにまるい姿に感動した。早速地図で調べるとその島は多良間島といった。うりずんと呼ばれるこの季節は意外と風が強い。過去西表島や宮古島でそれはたっぷり経験済みである。しかしこの島はリーフに囲まれているためにその中を航行すれば安全に回ることができる。何しろもしも沈しても足の届くほどの浅い海なのだから。

多良間島シーカヤック一周敗退:イメージ2

羽田から宮古島空港までは直行便がある。そこからRAC(琉球エアーコミューター)に乗り換える。この飛行機は19人乗り、まるでおんぼろマイクロバスのようで思わず不安になる。しかし景色は抜群で、赤土の畑や白い来間大橋、海一面に広がるエメラルドグリーンの珊瑚礁が手に取るように見えた。20分で多良間空港着。これまた小さな空港ビル(?)だ。空港は島の南海岸にあり、集落は島の北部にある。ベースとするのはその北海岸ナガシャギトゥブリにある「ふる里公園」、この一郭がキャンプ地に指定されている。ちなみにトゥブリとは海への降り口を意味する。

多良間島シーカヤック一周敗退:イメージ3

4月30日。昨日まで続いていた北風から西に変わった。今日は最高の天気。満潮時の前後4時間をリーフ内航行すれば楽勝で一周できる。潮がリーフの中まで満ちてきた。目印にしていた丸い岩も足下は海に浸かっている今が出発時だ。満潮までちょうど2時間。新兵器のデジカメも防水ケースにセットして漕ぎ出した。リーフの縁では白波が立ち上がっているがここは別世界のように穏やかだ。その向こうには一世帯3人しか住人のいない水納島が横たわっていた。テン場前から続いた砂浜が途切れてサンゴ石灰岩のギザギザの海岸が続く。高さはそれほど無く、島で最も高い鉄塔はどこからも見えた。写真を撮りながらのんびり進む。ときにはリーフの縁まで行ってわざと波を受け止める余裕もある。沈しても所詮リーフの中、少し潮が退けばすぐに足が立つ。島の西側まで来ると荒れてきた。白波がリーフを越えて押し寄せてくる。横波が砕けて舟にかぶり浸水した。ここだけはリーフが狭い。そこにかなり混み合って岩礁がありコース取りが難しい。上陸して様子を見ることにした。

多良間島シーカヤック一周敗退:イメージ4

狭い浜の隅に手作りのベンチがあった。さらにモクマオウとアダンのジャングルに踏み入ると小屋掛けの骨組み、これにシートを被せれば立派なテントになる。大きさは車庫くらいはある。スノコ板も敷かれていた。世捨て人の住処か。西表の崎山湾にもあった。沖縄はそんな気持ちにさせられるところなのだ。さらに進むと林道と合わさった。そこにフタツガーと来歴の書かれた標識があった。ガーはカーにつながる。カーはアカ、アカはアクア、すなわち水を意味する。その通り深い洞窟のなかに井戸があるようで、昔の集落跡だっだ。

多良間島シーカヤック一周敗退:イメージ5

偵察を兼ねて再び舟を出したがすぐに引き返すことにした。このままでは舟を壊す危険がある。リーフの外に出られれば簡単にかわせるのだが。それが叶わない。映画「CAST AWAY」を思い出した。何もこんな時に慌てて廻ることはない。まだしばらくいるのだし、どうせなら一番きれいな海を漕ぎたい。4時間で一周できるのだから。また写真を撮りながらたらたらと引き返した。途中で潜りもしたがサンゴはほとんど死んでいた。ちぎれたアーサ(アオサ)がたまごスープのように舞って身体にへばり付いて気持ちが悪かった。明日へ期待してテントに戻ったが、翌日は地元の人に誘われた追い込み漁出足を怪我して、おまけにその時のオトーリ(宮古・多良間地方独特の酒の飲み方)で二日酔いに。さらに次の日からは天気が崩れて再出航できずに敗退した。

テン場から歩いてすぐのところに八重山遠見台がある。船舶往来の見張り台跡。往時を偲ばせる石灰岩の石積みには木々が生い茂り、それを囲むようにテッポウユリが咲いていた。訪れる人も少なく、展望台の屋根に鳥が巣を架けせわしなく鳴いていた。土原(ンたばる)の拝所(ウガン)には八月踊りの舞台があった。人頭税への島民の悲哀や完納の喜びが赤木やガジュマルのなかにひっそりと閉じこめられていた。踊りの伴奏は多良間三声という8拍の旋律が三つ、それを何度も繰り返す。琉歌の三八六と関係があるのだろうか。多良間言葉は首里王朝の名残りがあり、イ゜、ム゜、リ゜などの音がある。民俗博物館で指導を受けるが難しい。ム゜、リ゜は英語の m.lの発音に似ていた。

-DATA-

場所:
沖縄県宮古郡多良間村多良間島
交通:
宮古島から空路20分、一日3便。海路2時間半、一日おき 2100円。
駐車場:
どこでも止められる。ただし運転は注意。島の人の運転は非常にゆっくりで制限速度を超えることはない。また交差点でも優先道路の標示はなく年長者が優先というのが島の常識。
トイレ:
キャンプ指定地「たらまゆがぷうランド(南海岸)」「ふる里公園」および集落内の公園にあり。
名物:
「パナパンビン」(小麦粉を揚げたお菓子)島内に数軒の製造直売所があるがどこも目立った看板はあげていないのでうっかりすると見落とす。「八月踊り」旧暦の8月8~10(新暦九月)に行われる島最大のお祭り。人頭税に苦しめられた島民が納税の報告と豊年祈願の奉納踊り。

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