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宮古島カヤック一周

パイヌカジ Jul.18, 2000

宮古島カヤック一周:イメージ1

99年春、慶良間、西表に続き3度目の沖縄シーカヤック。残された地方は?というだけで選んだ宮古島だったが一番気に入ってしまった。それは沖縄の中でも輪をかけた「てーげー」だからかも知れない。その時は一周どころか半周さえ出来ず、リベンジを誓った3ヶ月後に再び島を訪れた。

7月15日、朝7時過ぎの飛行機で羽田を発つと11時前には宮古島にいた。40kg近いカヌーを担いで与那覇前浜のキャンプ場へ行く。林の中は風の通りが悪くて暑いので東屋の脇にテントを張る。飛行機には持ち込めないガスボンベはあらかじめ役場に送っておいた。それを取りに行く途中さっそくサトウキビ畑から声が掛かった。冷えたコーヒー牛乳を差し出され休憩中の地元の人々としばし談笑。これが宮古島の魅力のひとつだ。16,17日と強風のため停滞。

宮古島カヤック一周:イメージ2

7月18日正午、東洋一の白砂のビーチという与那覇前浜から舟を出す。快晴。穏やかな南風が吹き、遠くの水平線から真夏の雲が沸き立っている。春に平良市のパイナガマビーチからここまでしか来られなかった。今回はそのリベンジだ。すぐに来間島とを結ぶ来間大橋の下をくぐる。前回はこの先のリーフの縁で大波が立ち越えることができなかったが今日は難なく通過した。しかし島影を出たせいか次第に風が強くなった。左手の海岸線で波が砕けている。まだ出発したばかりだが入り江港に逃げ込んだ。ここは汽水湖の出口にあたり、丁度引き潮で水が勢いよく海に流れ出ていた。近くに店もなくひたすら時を待った。夕方近く、おそるおそる海まで漕ぎ出てみるとすっかり凪いでいた。安全を取ってなるべくリーフの中を通り、日の傾いた博愛港にに到着した。ここは「上野ドイツ村」を抱えた観光地なので商店も食堂もある。しかし今日もテントの中では暑くて眠れない。港のコンクリートに直に寝ころぶが、熱を吸ったそれはいつまでも熱く寝ついたのは深夜だった。

宮古島カヤック一周:イメージ3

7月19日午前6時。日が昇ると一気に熱くなる。観光船やダイビング船の出航ラッシュ前に舟を出したいが、寝不足と暑さでふらふらする。港の防波堤を廻るとすぐにリーフが切れた。これからおよそ20km先の東平安名崎までは断崖の連続で緊張する。石灰岩の大岩を積み重ねたような海岸線を見上げながら進む。ひときわ高くムイガー断崖。その先にインギャーマリンガーデンがある。一休みしようと舟を向けたが入り口の防波堤は返し波、合わせ波でひときわ高くなって進入を拒んだ。仕方なく再び舟を沖に向ける。断崖の向こうに風力発電の風車が見えた。なかなか後に去らない風車が恨めしい。小さな鼻をかわすと東平安名崎が見えた。すらっと延びた端正な形と先端の白い灯台はしばしばCMに使われる。そこへの海は先ほどまでとうって変わって凪いでいた。岬のわずか沖には環礁ある。その間を抜け保良港着。これから先は切り立った断崖をリーフが囲み、その中を珊瑚を眺めながら行ける。リーフの中にも小さな岩礁が点在していて、おそらくこの島で一番美しい景色だ。一漕ぎして吉野海岸。潜ればたくさんの魚も見られるがその元気はない。干潮時なのでもたもたしていると、閉じこめられて進めなくなる。もうリーフの中はヤバイ。一度外海に出て、舟道を伝って浦底港入港。ここも店は無し。

宮古島カヤック一周:イメージ4

7月20日。上げ潮のリーフ内を進んでいると次第に縁で立つ波が高くなったので外海に出た。今日も良い天気だ。この時期島では「カタウー」と言い、島のどこかで必ず雨が降るはずなのだが、舟を出してから一度も降られていない。真謝港に寄るとニシンの群をダツが追って跳ねていた。この港は水さえもなく海人に分けて貰った。このあたりから海岸線も低くなりそれに連れて海も濁りだした。大神島への連絡船をやり過ごして島尻、ここは宮古島発祥の地と言われている。潮もすっかり引きパドルが底の砂をかくように進む。広大なリーフが広がり4km沖の大神島まで繋いでいる。池間大橋に沿って海を渡り池間島の南浜に着く。この夜は橋の袂の売店で屋上のテラスに泊めてもらう。ゴールの平良市の夜景が輝いていた。

宮古島カヤック一周:イメージ5

7月21日。いきなり強風の中の海峡横断になった。西平安名崎を廻るとさらに勢いを増した。風車だけが嬉しそうに回転していた。遙か遠くの海岸に砂山ビーチが白く見えている。そこまでが遠かった。向かい風になかなか進まず、疲れて漕ぐ手を休めていると漁船が心配して声をかけてきた。大丈夫だと言うように再び漕ぎだした。砂山ビーチは人気観光スポットで多くの人で賑わっていた。なんだか場違いのところに来てしまった気がして水を汲むとすぐに舟を出した。岬をかわすと平良市の街並みが見えた。頻繁に行き来する船に注意しながらパイナガマビーチに到着。この日すぐ沖でタコ漁師がサメに襲われ亡くなるという事件が起きていた。後でそのことを知ってぞっとした。春と併せてこれで一周したことになる。しかし再び与那覇前浜に向かって漕ぎだした。港の長い防波堤を廻りアダンに囲まれた海岸線沿って行くと来間島を背に東急リゾートの白い建物が見えてくる。あの先を曲がれば本当のゴールだ。

-DATA-

場所:
沖縄県宮古郡宮古島
交通:
羽田より直行便有り。島内はバス、タクシー、レンタカー、レンタルバイク有り。
駐車場:
観光ポイントに有り。平良市街地は道が狭いので路上駐車不可。
トイレ:
観光ポイントに有り。
キャンプ場:
与那覇前浜キャンプ場(無料)
交通:タクシーで空港から10分、1000円くらい。
駐車場:有(無料)。
トイレ:シャワー付きで二カ所有り、無料。

パイナガマキャンプ場(無料)
交通:平良市街から徒歩15分。
駐車場:有(無料)。
トイレ:シャワー付き、無料。

※東海岸はリーフが広がりその中に珊瑚や魚がたくさん。ダイビングが出来なくても充分楽しめる。八重干潮(やびし)旧暦の3月3日の大潮に池間島北方 4km沖にある広大な珊瑚礁が姿を現す(八重干潮ツアーおよそ10000円)。島内のバス移動は地元の人も使わないくらい便が少なく分かりずらい。タクシー、レンタカー、レンタバイクが良い。私もほとんど陸上の移動はヒッチハイクでした。来間島、池間島とも宮古島と橋で繋がれている。大神島、伊良部島へはフェリーあり。
※「潮見表」(潮汐表)カヤッカー必携。たいていの商店でもらえる。

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