February 06, 2006
シンデレラ★ストーリー・・・か?
今さら言うのもなんだが、めっぽう朝に弱い。
職場が家から徒歩10分の近さゆえのだらしなさか、「8:15に出れば間に合う」という公式が
カラダにしみついていて、いくら「今度こそ早く起きてやる!」と早い時間に目覚ましをセットしてみても、実際ベルが鳴り出してみりゃ「あーこれは、まだダイジョブな時間よん」なぁんて寝ぼけた頭で自分に言い訳しながら、ぬくぬく布団から抜け出る勇気がなかなかでないのだ。
そんなわけで、私の出勤はいつも小走り。
他の職員によれば、朝の通勤時私に会うのは「うわ、ヤバイ!」という
バロメーターにすらなってるらしい。
自慢することじゃないことぐらいわかってるんだけど、毎朝のこの限られまくった貴重な10分の通勤時間に、いつの頃からか忘れたけれど、時折とても目障りな存在が登場するようになった。
職場まで、あと一歩の交差点。
その、私がどうしても通らなければならない交差点に、時折その存在は一人で立っていた。
ただ立っているだけなら、まだいい。
でも、ヤツの場合、拡声器をもって何事かを力説しているのだ。
もう少し早ければ、同僚もチラホラと通っているだろうから、もう少しラクなのだろうけど、
たいていはギリギリなので一人ぼっち。
気持ちは急いでいても交差点を横切らなければならないので、立ち止まらざるを得ない。
そして交差点には二人だけ。
とても気まずい。
できれば通りたくない。ぶっちゃけ。
それって、歩行者なんぞ見つけようものならむやみやたらと手を振って名前を連呼し、
無理やり注意を惹こうというか手を振らせようというミョーな選挙運動の風習から来る
拒絶感なのだろう。
けれど、ヤツの場合はそこまで脅迫的でもない。
明らかにそこには彼と私しかいない瞬間、たった一人の聴衆を逃すまいと爛々と目を血走らせるわけでもなく、ただひたすら拡声器でしゃべり続けている。
アレは、どこ見てんだ?過ぎ行く車に向ってしゃべってんのか?
うーむ・・・ますます気味が悪い。
まーでも貴重な通勤時間なので、強制的な雰囲気がないのは、せめてもの救い。
しかし偽善者的考察からすれば、まったく無視というのも、ちょっと悪いかな~なんて
いちお、なんとなく頭下げ気味、だからといって小走りモードは決して緩めず一気に
通り過ぎて職員玄関に駆け込み、ぎりぎりセーフ!!!!あーよかった。
しっかし、あれは誰だ?何やってんだ?
あんなの、東和レベルだから許されるようなものの
いろんなとこでやったら、きっと変人扱いされて石でも投げられかねないだろうな~・・・
・・・・・・・・・花巻市民の皆さんなら、「あー見たことあるよ。」という人は多いだろうし、
私と同じか、それ以上に気味悪い印象を持っていた人も多いに違いない。
そしてやってきた、こたびの県議会議員補欠選挙。
ヤツが立った。
しがらみのない政治だかを目指し、「毎日街頭演説」だかという二宮金次郎のような
(違ってたらゴメン)使命を自らに課したヘンな男。
どこでもそうだけど、候補者名や政党を連呼で騒がしくなる選挙戦。
政党に頼らないで、組織に頼らないで、どうやって選挙運動すんだろ?
相変わらず孤立無援でやるつもりかしら。
宣伝カーとかあるのか?
ウグイス嬢とか雇うカネあるのか?
など、余計なお世話極まりないことをうすらぼんやり思いながら、日中東和町内の国道を走っていたある日。
タイヤ屋の前にオレンジ色ののぼりがたくさんはためいて、
モノトーンの冬景色がひときわにぎやかになっていた。
おー、気が早いな。もう夏タイヤのフェアでもやってるのかしら?
なんて呑気に思いつつ通り過ぎ様に横目に眺めると・・・なんと!
アイツの名前の入ったのぼりではないか!!!
うわっ!こんなとこでやるか?フツー・・・
しかも驚いたことに一人ではない。
おそらくは後援会だかであろう何人かがオレンジののぼりを振っていた。
その真ん中らへんでヤツは、いつもどーり、いつもの拡声器で何事かを演説をしていた。
どうカネが動いたか・・・とか、そーゆーえげつない話はともかく一匹狼だったはずのヤツが
いちお一人前に選挙運動っぽいのぼりがつくれて、一緒に立ってくれる応援団まで
ついたこと・・・
なんとなく素直に「あ~ら、まんずよかったね~~」と思ってしまった。
そして開票。
アイツは・・・・・・・・・
当選した。
彼のマニフェストだかを花巻市民のどれぐらいが理解してのことかはわからない。
同情票が集まったのか、いつのまにか裏で組織が・・・とか、そんな想像をしはじめればキリがない。
いずれにしても、あの薄気味悪かった街頭演説くん、これほどまでに市民の意識の中に浸透していたのだ。
とても良い風に解釈すれば、今の政治なんてよくわからないし、汚職ばっかりだし、先行きなんてまったくもって不安だらけ、小泉さんもさっぱりいいんだか悪いんだかってかんぢだけど、ヤツならなにか変えてくれるかもしれない。
そんな風に密かにうすらぼんやり思った人も、もしかしたら少なくないのかもしれない。
だけど、本当のヤツの戦いはこれからなんだろうな。
第1ステップを突破し、県議になったことで、これからきっと否応ナシに襲ってくるで
あろう「しがらみ」の嵐。組織の誘惑、魔力。
そーゆーのに屈せずに、願わくばこれからもあの薄気味悪い街頭演説を続けてほしい。
というより、続けなければならないと思う。
「県議になったから演説やめます」では、選んだ市民が納得しないだろう。
いや、この際だからハッキリ言わせてもらえば、私が納得できない。
「なーんだ、所詮その程度かよ」・・・ってかぁ~んぢ。
いろんなことが忙しくなるんだろうけれど、だからこそ、これまでと変わらない演説を続けて初めて市民の信頼ってもんが得られるんじゃないのかな~。
そして、もし仮に、ある日突然、またあのヘンな演説の前を通らなければならない朝があったとしたら・・・
私は、またいつもと態度を変えず、頭を低めにして小走りに通り過ぎるだけだろう。
どんなに「先生!」なんぞと呼ぶ取り巻きが増えてたりしたとしても。
だって・・・やっぱりちょっとこわいんだもーん。
な~んて、ちょいと今日はえらそうなこと言ってみました。
あら?これってギリギリなエントリーかしら?
まいっか。匿名希望の一市民からの投稿ということにしておこう。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/2601
そっかぁ
東和でも密かに?やっていたのか~
しかも当選していたとは・・・
恐るべし
たまたま縁あって?その存在は知っていたし街でも見かけた。
俺の場合花巻市民じゃないからそのままスーーーと通り過ぎたけど
混沌とした世の中だけに”新しい風”を求めている表れか。。。
以前神主さんが言っていた
たいていの人は神様にお願い事をするものの、成就した時のお礼参りをしないと・・・・
さだっちょんが言うように今週も朝にまた出くわしたら”本物”だろうなぁ~
Posted by: キャパク : February 7, 2006 08:07 AM一議員となった今、どんな活動をするのか、いろんな意味で注目ですけどね。
街頭演説もいいけど、議会の場でどのような発言をするのか。そもそも無所属だと発言の機会すらそう多くはないはずなので。
「行政を変える」って、今までだったら「あれやれ、これやれ」と陳情していればよかったんだろうけど、お金のない自治体はむしろ「あれやるな、あんなの無駄」と言ってもらえないと、無駄な仕事がなかなかなくならない。
もっと言えば、「行政なんかあてにしないから、勝手にやらせてくれ」という人たちが増えれば、もっと活気が出てくるのでは…などと思ってみたり。
あ、さださんのお仕事を批判する意図はまったくありませんので、誤解なきように(笑)
Posted by: やまたろう : February 7, 2006 09:30 AM情報によると今朝、花巻駅で感謝演説をしたようです。
辺鄙な場所にいても、情報がすぐ入るぐらい、彼への関心は高いのですね。
やまたろうさん>ご心配なくです。・・・というよりはごもっともなご意見ですね。
良くも悪くも、様々な意味でもっと行政と住民のバランスが気持ちよく保てればいいのにと常々思います。
Posted by: さだ : February 7, 2006 11:26 PM


