June 4, 2005
COOL BIZ。
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ。冷たい南西風。(高)14度、(低)2度。
[海洋気象] (エイベル)
南西20ノット。海況やや荒い。
向こう三日間:南西20~30ノット、日曜西10~20ノットに変わり、月曜南15~25ノットに変わる。海況は日曜に落ち着く。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 01:21 AM 1.0 m High 07:24 AM 3.7 m
Low 01:40 PM 1.0 m High 08:10 PM 3.8 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■昨夜は雨降らず。
やっと暖かくなった。まだ気圧配置は南西だし、予報にも「冷たい南西風」となってるが、でも昨日と比べると雲泥の差。フリースを脱いで過ごせる。
が、曇るとやっぱ肌寒いな。
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■極々私的なメモ。
昨日、拙ブログ愛読者の方から大量に書籍類の差し入れをいただいてしまい、何と今朝4時ごろまで夜更かししていろいろ読みふけってしまった。
身体がダルイ。アホだ……。
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■極々私的なメモ その2。
あ、そういえば、今日明日が瀬戸内シーカヤックミーティングだな。
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■編集長ブログ「COOL BIZ」経由。
エライ!>Gofieldノーネクタイ政策
■このブログでは過去何度か原発反対のエントリーをアップしていて、その中で昨年8月22日では夏季涼しく過ごして省エネするための冗談サイトもご紹介した。
でも冗談じゃないんよね。ちゃんと夏に薄着、冬に厚着すれば、エネルギー消費は確実に抑えられる。原発だって減らせるはず。
ノータイ、今回こそホントに普及すると良いね。あんなものはタキシードだの蝶タイだのと同じように、パーティ時のオシャレ用にしちゃえば良いじゃん。ビジネス時は機能性重視。
原発、減らそうぜ!
■関連過去ログ【原発関連】
◎原発事故をなくすには。(2004年8月16日)
◎省エネ案、あれこれ。(2004年8月22日)
◎そろそろノド元を過ぎた頃合い?(2004年9月23日)
◎LED関連。(2005年3月12日)
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■「夏でもネクタイ」という方は
を、「ワハハ、夏はノータイだ」という方は
をポチリ。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/2157
Excerpt: ■昔、『パドルの向くまま、気の向くまま』で、「その8 『環境問題』にはウンザリだ・・・」と題した一文を書いたことがある。日付を見るともう5年以上も前のモノなので、今読み直...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.07.27
April 28, 2005
ミニナイフ雑感。
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ。南西風。(高)19度、(低)9度。
[海洋気象] (エイベル)
南西15ノット、昼前に東10ノットに変わる。海況おだやか。
その後12時間:南西15ノット。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 05:46 AM 0.6 m High 12:15 PM 3.9 m
Low 06:20 PM 0.8 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■快晴だが、南から冷たい空気が入ってるのでちょいと涼しい。昼前から東風か。潮のタイミングと会えば、マラハウでサーフィン出来たかもしれないけど、満潮から引き潮にかけてじゃ、良い波たたないな。
実は昨日の段階で、本日はレンタル講習の仕事が入っていたんだけど、夜遅くに「キャンセルになった」と連絡があって、仕事あぶれた。オフシーズンに入ってきたなぁ。ここのところ週休5日ペースになってきた。
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■MMさんから教えていただいたニュース。
◎Yahoo!ニュース「アーミーナイフ2社が統合 米同時テロ、スイスに余波」
あと、本音をいえば、ヴィクトリノックスよりもウェンガーの方が好み。でも、今はウェンガーはソルジャーを売ってないみたいだな。と書いたのだが、実はこのときウェンガーのオフィシャルサイトを初めて訪問してみて、あまりのラインナップのショボさに、大いにショックを受けたのだった。昔からウェンガーはヴィクトリノックスに比べると地味で、ラインナップも少なかった。しかし、あまりにも差が開きすぎていた。イヤぁな予感がしたものだ。
予感が現実となった。かなりショックだ。「アンチ・メジャー」の天邪鬼としては、スイスアーミーナイフならやっぱりウェンガーを支持していたので、このニュースはなんとも……。
■そういえば、先日日本から送られてきた荷物の中に『BE-PAL』誌の2004年12月号が入っていたのだが、その中にこれとちょいと関連のある話があった。同誌をお持ちの方はP.20をご覧いただくと早いのだが、要約すれば、「多目的ナイフ(要するにスイスアーミーナイフの類)が軽犯罪法で取り締まられている例が最近多いようだが、これは憲法31条の罪刑法定主義違反の疑いがある」とのこと。
なるほど。アホが刃物を振り回して傷害や殺人をする例が少なくない昨今、当局としてはナイフ所持をバシッと取り締まりたいところだが、銃刀法に触れないナイフは、現行法ではまともに取り締まるすべがなく、無理やり軽犯罪法を適用するしかない、というわけだな。
現状としてこういう取締りが事実ならば、これもウェンガーの首を絞める要因の一つにもなったのかもしれない。残念なことである。
ま、ウェンガーのことはさておき、確かに同誌の言うとおり、「罪刑法定主義」の考え方からすると、軽犯罪法を「誇大解釈」するのは、マズイだろう。そんなことされたら、何でもかんでも取り締まれることになっちまう。法治国家としては、そりゃイカンだろうと思う。
また本音をいえば、個人的には小さなツールナイフの所持携帯くらい自由にしてくれよ、と思う。そんなことまで取り締まらないでくれ、と。
が、時代の趨勢として、ミニ・ツールナイフの類が取り締まられるようになるのも、また仕方ないような気がする。というか、小さな子供を持つ親としては、取り締まりたくなる当局の気持ちは分かる。街を歩けば、確かにナイフを持たせちゃイカンようなアホガキがあふれている。
よって、法改正によって、ミニ・ツールナイフまで取り締まれるような立法がされた場合は、僕自身も半分渋々ながら、やっぱり従うしかないだろうなという諦めもある。
■とはいえその場合、実際問題として、僕らアウトドアズマンはどうなるのよ?
もちろん、ザック担いでたりカヤックを車に積んでいるときは、「正当な所持理由あり」としてお咎めなしだろう。
しかし、ツーリングから帰ってカヤックとキャンプ道具を車から降ろしたところでタバコが切れてたことに気づき、ヴィクトリノックスをついうっかりポケットに入れたまま近所のタバコ自動販売機まで歩いているところを岡っ引警察官に呼び止められたら、もうアウトということか!?
ところが、これが「帰宅後」じゃなくて、ツーリング中だとOKになるのか? つまり、その日のパドリングを終えてテントを張り、軽装に着替えてくつろいでるときに、タバコが切れた。どれ買ってくるか、ってんで、ポケットにヴィクトリノックス入れたまま近くのタバコ販売機まで歩いていくと、警官に出会った。この場合は「キャンプ中」という立派な「正当な所持理由」あることになる。
しかし、この場合と上記の「帰宅後にタバコを買いに出た」場合と、どこが違うというのだ??? こんな些細な差、というより、実質上何も差がないのに、一方はまったくお咎めなし、一方は「犯罪行為」となるってのも、何か割り切れない話だ。
■ややこしいから、いっそのことライセンス制にしてくれよ。ヴィクトリノックス・クラシックといえども、所持携帯には免許を要する。その代わり、免許保持者は、いかなるときも携帯をとがめられることはなく、それは航空機国内線客室内持ち込みも例外ではない、ってな風に。それだったら、僕も免許取るからさ。
とはいえ、そうなると「カッターナイフはどうなる?」とか、「包丁を買って帰宅するために持ち運んでいるときはどうなる?」とか、「免許保持者が、非保持者にちょっとナイフを貸した場合はどうなるか?」などの、これまたややこしい問題が山ほど出てきそうだ。友達と喫茶店でお茶飲んでるときに、「ハサミ持ってない?」「あぁ、あるよ」ってんでクラシックを貸すなんてのは、いくらでもある話だよなぁ。これが「違法行為」になっちまったんじゃ、たまらんぞな。
ヤレヤレ、ややこしいこっちゃ。刃物の話なのに、スパッと切れ味よく解決するアイディアはなかなかなさそうだね。
なんとも世知辛い世の中だこと。
■ともかく、長い歴史の幕を閉じたウェンガー社に、黙祷。
そして、これから統合のゴタゴタに巻き込まれる両者に関わる皆さん、がんばってください。
■関連過去ログ【ナイフ】
◎ナイフ離れ、アウトドア離れ (2004年4月3日)
◎『ナイフの話』その1 (2004年4月18日)
◎『ナイフの話』その2 (2004年4月19日)
◎『ナイフの話』その3 (2004年4月20日)
◎『ナイフの話』最終回 (2004年4月21日)
◎『続・ナイフの話』前編 (2004年7月13日)
◎『続・ナイフの話』後編 (2004年7月14日)
◎愛用の○○○○ナイフ。 (2004年12月15日)
■追記(4月29日)。
さのしさんのブログでも、同じネタが。
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■ウェンガー派は
を、ヴィクトリノックス派は
を、その他の方は両方をクリックしておいて下さい。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/2007
Excerpt: アーミーナイフ2社が統合 米同時テロ、スイスに余波 なんとテロの影響がこんなところにまで及ぶとは。 最初にアーミーナイフを買ったのは、生まれて初めての海外旅行に行った時だ...
From: Solid Days
Date: 2005.04.28
Excerpt: アーミーナイフ2社が統合 米同時テロ、スイスに余波 なんとテロの影響がこんなところにまで及ぶとは。 最初にアーミーナイフを買ったのは、生まれて初めての海外旅行に行った時だ...
From: Solid Days
Date: 2005.05.01
英語ですが、 オフィシャルサイトにもうプレスリリースアップされておりました。
http://www.victorinox.com/newsite/en/news/news_wenger.htm
読めば読むほどV社が「偉そうな」文面で、弥が上にもウェンガーの判官贔屓になりますね。
又、地域限定なのかは別としてもウェンガーの社員がたった150人だというのも驚きました。
Ryuさんなら絶対書くだろうなと思っていたエントリー。僕も書いていたのでトラックバックしておきます。
ナイフの不法所持の話をどこかで読んだなあと思ってRyuさんのブログの中も探してみたんですが、「BE-PAL」に書いてあったんですね。僕もクラシックは持ち歩いてるから、捕まる可能性あるなあ。
Posted by: さのし : April 28, 2005 3:37 PM私はウェンガーは使ったことないので、よくわからないですね。ヴィクトリノックスは好きな道具の一つです。
軽犯罪法云々の件ですが、基本的には警察官の気分と都合次第でしょうね。なんかとにかく引っ張りたい場合には、都合の良い口実に使われるという感じで。まあこの辺りはツールナイフを持ち歩くという習慣が無い社会だったからこそ出てきている問題なので、社会で議論になれば、落としどころというのも見えてくる気がしますが・・・・。
Posted by: hokulea2006 : April 28, 2005 4:29 PM積丹カヤックスさんのコメント欄から飛んできました。
私は左利きなのでウェンガーのレフトハンダーを愛用してました…がなくしたときについビクトリのクラシック・ペンを買ってしまい、そのままです。
私は日ごろからビクトリを付けて歩いていますが業種と服装が電動ノコ持って歩いててもいいたぐいなので
(作業服で仕事に関係ない人に会うと自○隊に間違えられたりする)
もし訊かれたとしても「仕事で使っています」で済みます(実際使ってますし)が。
でもツールナイフなんかより大型カッターナイフの方がずっと危険でしょうに。
つくづく刀狩の国ですね、日本は。
>MMさん
僕は逆に150人もいたのか!って感じです。
もっと家内制手工業に毛が生えたような企業かと思ってました。
V社が相当な規模なのは分かってますが。
>さのしさん
こちらからもリンクさせていただきました。
TBのPing送信が今ちょっと上手くいかないので、TBはちょっと後になります、スミマセン。
しかし、クラシックくらいで捕まったら、ホント洒落にもなりません。
>hokulea2006さん
ウェンガーとヴィクトリノックスの一番の違いは、ハサミと缶切りで、ウェンガー・ファンに言わせると、「ヴィクトリノックスのハサミと缶切りは、使い物にならん!」ということになります(笑)
>なんかとにかく引っ張りたい場合には、都合の良い口実に使われるという感じで。
確か、オウムの事件のときにも、この手が使われたんじゃありませんでしたっけ?
「限りなく黒」の重大犯罪容疑者を引っ張る口実だったら、まぁ許せなくもないのですが、何の悪意もない善良な市民をクラシック程度のオモチャのようなナイフでしょっ引くってのは、やっぱり変っすよね。
>ちょうめいさん
初めまして、ようこそです。
書き込みありがとうございます。
>ツールナイフなんかより大型カッターナイフの方がずっと危険でしょうに。
物騒な話になりますが、確かに殺傷力は、桁違いに大型カッターの勝ちですよね。
>つくづく刀狩の国ですね、日本は。
僕らが子供の頃から、
「近頃の子供はナイフで鉛筆も削れない!」
と、大人がぼやいたり嘆いたり憤っていたりしましたが、30年たっても40年たっても、
「じゃぁ、国民全員が、ナイフで鉛筆削れるように教育しよう」
っていう風にはなりませんよね。
えーと、HNを変更しました。自分のウェブログには書きましたが、ホクレアという名前があまりにもずば抜けてメジャー過ぎることと、それ以外の航海カヌーも気にしたいなという思いがあったので。マオリの言葉で航海カヌーを意味するwaka moanaをお借りしました。
さてハサミの件ですが、たしかにそういう話は良く聞きますね。私としては新生ヴィクトリノックス&ウェンガーに両方の良いところを集めたモデルを期待したいものです。
Posted by: waka_moana a.k.a hokulea2006 : April 29, 2005 11:12 PM>ウェンガーとヴィクトリノックスの一番の違いは、ハサミと缶切りで(略)
本当にそうです(笑)
私もウェンガーからビクトリに替えたとき、「ハサミしょぼいなぁ」と思いましたよ。缶切りは今のに付いてないので比べてないですが。
…といってもそれで一番切るのは鼻毛と爪なんですが(笑)
>waka_moana a.k.a hokulea2006
あ、ワカ・モアナがHNに入ったんですね!
>私としては新生ヴィクトリノックス&ウェンガーに両方の良いところを集めたモデルを期待したいものです。
そうなんですよね、ヴィクトリノックスのモデルに、ウェンガーのハサミがつく可能性が大きくなってきました。
ヴィクトリノックスとウェンガーのいいとこ取りのモデルって、昔夢想したものですが、それが現実のものとなるかもしれないのは、朗報っすね。
>ちょうめいさん
>といってもそれで一番切るのは鼻毛と爪なんですが(笑)
あ、やっぱりですか!?(笑)
僕もです、アハハ。
缶切りも、最近はプルトップが多くなってるのですっかり出番がなくなってますしねぇ。
私は指先のささくれを切り落とすのにハサミを使いますね。あとは足の裏の角質を切り落としたり。
これからHNはwaka moanaで、hokuleaという文字列はもう捨てます。日本で私がhokuleaというHNで航海カヌーについて色々書くということもまた微妙(笑)なので。要するに日本は微妙な国ということでしょうか。
Posted by: waka_moana : April 30, 2005 11:15 PMしまった、また買えばいいやと思って友達にあげちゃった。
確かにウェンガーの缶切りは重宝しました。というかヴィクトリノクスのが使い辛過ぎ。で、現在我が家では、小さめのニッパーを缶切りの代用としております。思いのほか使い易くて好きです。笑
こないだクルマの掃除をしたら、あちらこちらのポケット、シート下、荷室等からなんと合計12本の刃物が出てきました。斧や鉈、鋸も含めてですけどね...いやぁいつか捕まるなぁこれは。
刃物は使うより研ぐほうが好きです。包丁なんて1日中でも何本でも研いでられますね。楽しいったらない。研ぎ続けていると、自分の神経まで研ぎ澄まされていく感じがして、なんだかストレスも発散できます。笑
>waka_moanaさん
hokuleaの文字、微妙ですかぁ。
う~ん、微妙な国ですねぇ。
足の裏の角質、ハサミで落とせますか?
なるほど、今度やってみます。
聞いてみると、色々あるもんですねぇ。
>patalowさん
>しまった、また買えばいいやと思って友達にあげちゃった。
ありゃりゃ。
って、僕も失くしたのが、今になって惜しくなってきましたよ。
NZにはウェンガー入ってないんですよ。
今我が家にあるウェンガーは、妻が愛用している台所用ナイフ(要するに包丁)だけですねぇ。
しかし、車の中だけで12本ってのは、スゴイ。
ちょっとした武装ですね。
捕まらないでくださいねぇ。
僕もね、使うのより研ぐのが好きです。
だから、自然と研ぐのが楽しいナイフが好きになります。
そうなると、やっぱり肥後の守とオピネルなんですよねぇ。
逆にスイスアーミーナイフ(特にソルジャー)は、ブレードが小さいくせに鋼材が硬いので、研ぐのはあまり楽しくないっす。
最近はナイフ使うことがほとんどないので、もっぱら包丁ばっかり研いでますが。
Posted by: Ryu : May 1, 2005 10:02 PM別に私は「ホクレア」を占有するつもりもなく、ウェブサイトを作った時点でホクレアや航海カヌーを専門に扱っている日本語ウェブサイトが一つも無かったから、HNにhokuleaと入れたんですが、いざそうやってスタートしてみたら、「ホクレア」に深い思い入れのある人が想像以上に多かったって事ですね。だったら私より思い入れや縁の深い方々に「ホクレア」はお任せしようかなということです。
Posted by: waka_moana : May 2, 2005 12:06 AMなるほど。
しかし、他人のHNにまでクレームがつくとは、なんともまぁ……。
でも、それをさらりと受け入れてHNを変更しておしまいになるwaka_moanaさんは、大人ですね。
>しまった、また買えばいいやと思って友達にあげちゃった。
と残念がってたら、さすが運命の女神に愛されたワタクシ、たまたま寄ったリサイクル&アウトレットショップで、新品のOfficialWorldScoutKnifeを見つけてしまいました。ワハハ
輸入品が無闇に高い日本ですが、新品で3200円なら十分に妥当と言えるでしょう...というわけで、当然ながら購入と相成りました。ワハハハ
もう1本、名前は忘れましたがヴィクトリノクスのチャンピオンみたいなやつが、9800円で売ってましたよ。さすがに要らないけど。
Posted by: patalow : May 2, 2005 2:20 PM>patalowさん
お、ラッキーでしたね!
こっちでも、どこかの古道具屋に外国人が持ち込んだウェンガーが転がっていないものか?
探してみなくては。
日本は、ナイフは比較的安い印象があります。
僕が今仕事で使っているナイフ(大変残念ながら廃盤)も、購入後オフィシャルサイトで定価を確認したら、僕がアメ横で買った価格と、米国の定価がほぼ同じでした。
なんでそんなことが出来るのか不思議ですが。
>waka_moanaさん
あ、そこまで深刻じゃないですか(笑)
でも、「微妙」なんですね(^^;
>日本のナイフが安いのはドル安だからかな?
僕が買ったのが3年くらい前だったんですけど、当時の為替レートはどうだったか忘れちゃいました(^^;
Posted by: Ryu : May 2, 2005 9:36 PMMarch 20, 2005
ツーリズムは、ヴォランティアを必要としているか?〈後編〉
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ、ただし朝のうち曇りまたは薄霧。午後シーブリーズ。(高)24度、(低)13度。
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、午後シーブリーズ。海況はおだやか。
[潮汐表] (ネルソン)
High 05:30 AM 2.9 m Low 11:55 AM 1.7 m
High 05:39 PM 2.9 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■予報通り朝早くは曇っていたがあとはピカピカの快晴。今日は昨日とうって変わって、またインディアンサマーが戻ってきた。最高気温も最低気温も昨日と同じ? ウソだろ?
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■昨夜というか、本日の早朝2時にサマータイムが終了。本日から日本との時差は3時間(ニュージーランドが先行)に戻った。
これでまたしばらく、朝真っ暗な中起きなくてすむ。でもすぐに日が短くなって、また暗いうちから起きなきゃいけなくなるんだろうけど。
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■昨日のエントリーツーリズムは、ヴォランティアを必要としているか?〈前編〉からの続き。
◇”まちづくり”便利帳「ボランタリー・ツーリズムという発想」
を題材に、ツーリズムとヴォランティアについて論じている。
早速コメントをいただいていて、大感謝ですm(..)m
昨日は、「サーヴィス業のプロ」と「ヴォランティア」の違いを検証し、よって「ヴォランティアにツーリズム業はつとまらない」ということを見てきた。
本日はそれを元に、そもそもの「ネタ」である上記エントリーに即して問題点を整理する。
■ただ分析に入る前に、昨日触れなかった点にもう一点だけ言及する必要がある。
昨日の論点は、「ヴォランティアをツーリズム催行側として使うことは不可能」ということだ。これを論じないと先に話が進まないので、あえて長文をつづった。
ところが、昨日のコメント欄でRさんやMiyaさんがご指摘くださった通り、管理人cheolsaito氏の主張は実際には別のところにあるように見える。昨日、ヴォランティアとプロ側をきちんと切り分けずに混同する危険性を指摘したが、当該エントリーの中にも確かにそれは見うけられる。
しかしながら、氏の本当の論点としてはおおむね、「ヴォランティアという形で一人でも多くの一般の人にツーリズムの現場をみてもらう機会を設けたい」、あるいは「ヴォランティアそのものを顧客としてとらえる」というアイディアを念頭においていらっしゃるようだ。
そのアイディア自体には一概には反対しない。少なくとも昨日論じた点と違って一考の余地はあるし、上手い実現の可能性もあるだろう。
特に前者の「ヴォランティアにツーリズムの現場を見せる」という案に関しては、産業としてツーリズムが一応完成しているニュージーランドの場合にも実際に機能している。ツーリズムを学ぶ学生が、会社を訪れて無料奉仕労働をしながら実地で勉強し、同時に就職活動をするというシステムが教育プログラムとしても定着している。なかなか良い仕組みだと思う。
ただし僕らプロは、彼らの無料労働力は裏方単純労働としてしか当てにしていない。例えばウチの会社なんかの場合は、使いっ走り、あるいはカヤック、食器、キャンプ道具などの洗浄、片付けなんかが、学生ヴォランティアの仕事だ。つまり基本的にはベースクルー見習いという感じ。
彼らの研修期間はだいたい二週間というのが相場で、その間に二度、三度はツアーに連れて行って現場の接客を見せたりもするが、基本的に彼らに接客はさせない。彼らはヴォランティアではなく、あくまでも「プロの卵」なのだが、それでも学生にいきなり接客は無理だ。
「ヴォランティアに体験させる」のは大切だが、それには別途「上手い活用方法」を考えなくてはならない。お客様は、ヴォランティアのいい加減な仕事を求めているわけではないのだ。ヴォランティアに「いかにお客様の邪魔をしないようにしながら、現場の仕事を体験させるか?」という点は、熟考の余地がある。
この点のケジメは、昨日のエントリーのコメント欄でMMさんが「日本の弱点」としてご指摘くださったが、僕もまさしく同感。
実際に困ったケースについては、次段で僕の仕事を実例として挙げる。
もちろん、ヴォランティア側から自発的に企画が持ち上がってきた場合は、それを否定すべきではないことは昨日論じた通り。
ただしこのケースでは、現地に商業ツーリズムがすでに存在する、あるいは近い将来立ち上がる可能性があるとき、ヴォランティア運営の類似活動がその邪魔になる可能性が出てくることは、しっかりと念頭に置いておきたい。
せっかく大きなビジネスに育って地域を活性化させるポテンシャルを持っている「商品」があっても、「ヴォランティア」として無料あるいは破格値で運行され、結果としてその大きなポテンシャルが潰されてしまう例は少なくない。
実は商業ツアー業者同士でさえ、先発業者の弱腰の低価格設定に後発業者も右にならい、マーケットが相当大きくなってきた後もきちんとした収益が上げられないという問題も、実際にたくさん起こっている。
ま、これはどちらかというと昨日論じた点に相当する例かもしれないので、これ以上は繰り返さない。
■次に、RさんやMiyaさんがご指摘下さった「ヴォランティアを観光客として扱う」というアイディアについて。
これに関しては、さらに二つに分けて考えた方が理解しやすいだろう。すなわち、「ヴォランティア=純顧客」という発想と、「ヴォランティア=サクラ」という発想だ。順に論ずる。
《「ヴォランティア=純顧客」案》
これはマーケティング対象として、現地に来てくれているヴォランティアを「顧客」として想定するだけの話。マーケットをどこに絞るかというのは、各業者の腕の見せ所。王道を狙う方法以外に「ニッチマーケット」を狙う方法だってもちろんある。
ヴォランティア対象というのは、ニッチ狙い組としてはいたって妥当、かつ当然の目の付け所だろう。
ただし、それが賢明なアイディアかどうかは、まったく別問題。個人的にはあまり得策とは思わない。
理由その一。
ヴォランティアと一般客の「客層の違い」をどのようにしてマーケティングするかという営業上の問題点、あるいは「まったく違うモティヴェーションをもった二つの客層を、いかに同時にさばくか?」という現場のカスタマーケア上の難問があるという点。
普段世界中から「まったく違う価値観と期待を持って集まってくるグループ」を担当している僕としては、この点は甘く見ることができない。一つのグループの中に、まったく違う客層が混ざると、顧客全員が不満のうちにツアーを終えてしまう危険性が飛躍的に高まる。
僕らニュージーランドのガイドがガイディング技術に自信を持っているのには、普段からこういう「混成グループ」ばかりを扱って実際に高い費用対効果を上げているという実績の裏打ちがあるわけだが、裏を返せばそれだけ難しい技術だということにもなる。ガイド同士の毎日の会話のメイントピックも、ほとんどがこれに関することであるという事実もそれを裏付ける。
また「ヴォランティア」でなおかつ「リピーター」となると、業者側(あるいはcheolsaito氏の論旨に即せば現地の人)との馴れ合いが強くなるので、一般客との溝がますます深まる危険性が高い。
実際僕らツーリズム業者、サーヴィス業者が扱いに困るのが、常連客の雰囲気に飲まれて小さくなってしまう新規顧客の扱いなのである(しかも「常連」が割引を受け、「新規顧客」の方が高い金を払っていることが多いので、費用対効果の差はさらに大きくなる)。
日本人の場合は、常連客は平気で「顧客」と「業者側」の線を越えて、「こちら側」に踏み込んでこようとする傾向がある。これも我々にとっては恐ろしいことなのである。素人さんに手を出されることの問題点は、昨日もさんざん論じた通りだが、その実例は次の「ヴォランティア=サクラ」案のところで挙げる。
同じ価値観と期待を持って集まってくるお客様同士でさえ、常連と新規の間にはこうした溝があるというのに、それが「ヴォランティア」と「一般客」という別種の顧客層だった場合は、そこにどれだけの断裂が生まれるか、考えただけでおそろしい。
ここまでが「客層の違い」という問題点。
二つ目の理由。
「ヴォランティア」はあくまでも「ヴォランティア」であって、「観光客」と違って「金を落とす人種ではない」という点は、第一の理由以上に重要だ。彼らがリピーターとなってくれた場合も、経済効果は薄い。
また、ヴォランティアが呼んで来る次なる顧客も、やはりヴォランティア、あるいはそれに類似する「金を落とさない人種」である可能性が非常に高い、という点も無視できない。
つまり、こういう形でマーケティングを始めた場合、事業そのものが収益の期待できない「ヴォランティア事業」と化してしまう危険性が大きいわけで、こうなると結局のところ「ヴォランティアにツーリズムをやらせるな!」という僕の主張と真っ向からぶつかる形になってしまう。
昨日のエントリーの冒頭で、僕は次のように述べた。
にもかかわらずこの種のツーリズムが日本ツーリズム界、あるいは日本産業界の起爆剤となりえていない現状はどう説明できるのだろう? むしろ逆に、ヴォランティアとツーリズムの相性そのものに問題点がある証しではないか?この文は、ヴォランティアをツーリズム業者側として起用するときだけではなく、ヴォランティアを顧客としてマーケティングする際にも当てはまる。
これら二つの理由を見ると、僕には「本当にそれで商売になるのか?」という疑問がわく。
cheolsaito氏のエントリーには、「誘致」「費用負担補助」などの言葉があるが、これをやればますます「金にならない悪循環」を強めるだけではないか? 「費用負担補助」を受けて「誘致」されて来たヴォランティアの人間が、浮いた金をパァ~ッと現地で散在するようなタイプかどうかは、考えるまでもない。またそのような人が呼び込める新たなマーケットも、きっと似たようなタイプだろう。
っつぅか、これがまさに全国の地域ツーリズムの現場で起こっている「ヴォランタリー・ツーリズム」とやらの実際の主要問題点の一つなのではないか???
《「ヴォランティア=サクラ」案》
こちらは純然たる顧客として扱うのではなく「ヴォランティアに体験させる」という準スタッフという位置づけ。
こちらも問題は小さくない。昨日大きなスペースを割いて論じた通り、そもそもヴォランティアはツーリズム業者側として顧客をもてなすことに向いていないのである。
よってこの手法では前段で論じたように、現場のガイド、コンダクターなどのマネージメント側に「お手伝い意識満々のヴォランティアの手綱を締め、現場で顧客の邪魔にならないように上手く使いこなす技術」が要求されるのだが、これが口で言うほど生易しいものではないのだ。
具体例をあげよう。僕がやってるシーカヤック・ツアーの場合も、こういう「ヴォランティア」はときどき現れる。経験者がツアー参加者の中に混じっていた場合、「善意かつ無料奉仕」で他の参加者に盛んに世話を焼き始めることがあるのだ。
例えば僕は漕ぎ方を教習する際、ハーフデイ・ツアーならば休憩を挟んで合計1時間半の、ワンデイ・ツアーならば2回の休憩を挟んで合計3時間半のパドリングを何とかこなせる程度の教習しかしない。だからハーフデイ向けの教習内容と、ワンデイ向けのそれさえ違う。傍目にはわずかな差だろうが、そのわずかな差を意識してコントロールするところにプロの技がある。
詳しいことは省くが、わずか1時間半のパドリングのために、余計な細かいことを教えすぎるのは、混乱を招くばかりで百害あって一利なしなのだ。だから「どこまで削れるか?」「どこが『最低限』のラインなのか?」を見抜き、しかもその日その日のそれぞれの顧客に即してそれを柔軟に運用するのが僕らの仕事だ。
ところが「志願ヴォランティア・インストラクター」には、そんな意識も技術もない。ただあるのは「善意の教えがりムズムズ発作」だけだ。昨日ヴォランティアの「自己満足」や「善意の押し付け」に触れたが、まさしくこれが典型例だ。
彼は陸上教習のときも人によっては僕をさえぎってまで他人にパドリングを教えようとするし、海に浮かんだら最後、何十分でも延々と周りの人間に漕ぎ方を教えて始めてしまう。もちろん教えられる人は手を止めて話を聞くので、かえってますます遅くなるし、往々にして僕ら的には「教えてはならないこと」を教えている。「正しいテクニック」と「ハーフデイに必要なテクニック」は必ずしも一致しないのだ。
こういうヴォランティアが困るのだ。
もちろんこの手の「有害行為」をとめ、他のお客様を「救う」のは、僕らガイドの大切な仕事だ。この「救う」というのは、善意の押し付けから救うというだけの意味ではない。時として彼の「勝手な講習」が危険を招くこともあるので、リスクマネージメント上も止めなくてはならないのである。
しかし、この志願ヴォランティア・インストラクター君も、他ならぬ僕の大切なお客様の一人であるというのが、厄介で難しい点だ。つまり、彼を傷つけず、むしろ彼の自尊心をうまくくすぐりつつ、ひそかに手綱を絞るというのが、カスタマーケア技術、グループマネーマネージメント技術の「肝」なのである。
ただし、僕らの技術も「旦那が奥さんに手取り足取り教え始めた」というシチュエーションの場合は、まったく及ばない。旦那様が奥様に何かを教えているのを止める術はない。奥様が不快に思っているのが傍目にも明らかで、グループ全体がいやぁな雰囲気になっていたとしても……。
特に、プロとヴォランティアの線引きがあいまいなジャパンにおいては、この傾向は顕著で、日本で仕事をしているときの方が「教え魔」に遭遇する頻度ははるかに高かった。リピーターのヴォランティアとなれば、さらに扱いは難しくなるだろう。
というわけで、「ヴォランティアをサクラとして使う」というアイディアにも、僕自身は経験上すごくいやぁ~な予感を覚える。つまり、ヴォランティアをサクラとして使う場合は、事前に相当な「ヴォランティア向けの講習」が必要になってくるというわけだ。これまた一筋縄でいかない厄介な仕事だねぇ……。
■さて、ここからいよいよ当該エントリーに即して話を進める。
まず
観光する人の「後ろめたさ」を取り除くには無理があるということ。仮に非被災地であっても、被災地の隣で回遊するのは、やはり躊躇してしまう。という冒頭の洞察自体には、全面的に賛意を表明しておく。
被災地やその近郊に物見遊山に行くのは、尋常な神経の持ち主には気が引ける。しかし、それが地元経済にさらなる追い討ちをかけてしまう悲劇の上塗りの要因になるというのは、見逃せない大切な論点だと思う。
つまり、議論のスタート地点に関しては、僕も同じ立場、同じ視点に立っていることをまず強調しておく。
ただし細かい点については、この部分にも疑問はある。
例えばこの文のすぐ後に述べられている、神戸が震災後10年を経て未だ以前のレヴェルに戻っていないという点。これは経済や社会の情勢の変化、旅行先としての「ブランド力」の低下を始めとする旅行トレンドの変化などが密接に関わってくるはずで、一概に「後ろめたさ」だけを原因ととらえるのは暴論かと思う。
確かに被災直後は「後ろめたさ」がブランド力低下の最大要因だっただろうことは否めない。しかし10年たってもブランド力が回復しないのには、別の要因が大きいと見るほうが自然だろう。
あるいは、「取り除くには無理がある」と断定してしまっている後ろ向きな姿勢にも、僕は賛成しない。僕ならば、
「観光する人の『後ろめたさ』を取り除くことが、まず第一のポイントとなる」
という書き方をするだろう。マーケティングというは、そういうものである。「無理」と諦めてしまっては、出来ることだって出来なくなる。
■ま、そういう細かい点はさておき、実際の具体案に対する疑問点を整理する。
(1)被災地およびその周辺の観光産業は観光に固執せず、ボランティア意欲の高い人を積極誘致する。ボランティア意欲の高い人は、人の役に立つことに喜びを感じるため、お手伝いをしてくれるだけでなく、現地情報発信メディアとして風評被害を抑制する。ボランティア活動は、現地の人と濃厚な人間関係を構築し、長期的なリピーターを生む。「現地情報発信メディアとして風評被害を抑制する」と「ボランティア活動は、現地の人と濃厚な人間関係を構築」の部分は理解できるし、ある程度の効果も想像がつく。
しかし僕が気になるのは「誘致」で始まったものが、「長期的なリピーターを生む」と、一足飛びに結論に繋がる点。
このアイディアは、Miyaさんの昨日のコメント欄の言葉を借りれば、「ヴォランティアを対象とした、復興活動支援アクティヴィティ」というツアー商品なのだろう。
一見問題ないように見える。しかし、ツーリズムは産業、つまり商売であるという基本的な視野が抜け落ちていないか? 「誘致」という言葉がそれを如実に物語っているが、そういう揚げ足取り的な論法は避けるとしても、「ヴォランティアは金を落とさない存在である」という大切な点が論じられていないのが気になる。
金を落とさない存在は、いくらリピーターとして何度来てくれても経済効果はないという大切な点が論じられていないのは、どうだろう?
つまり一口で言えば、「儲かる仕事ではない」というわけで、ならば必然的に運行側(観光産業側)は、ヴォランティア的な立ち回り方をせざるを得ないという事になる。
となると、これは今まで僕が主張してきた「ヴォランティアにツーリズムは務まらない」という主張に思いっきり抵触する結果を招くことになりそうだ。
(2)復旧が落ち着いたら、関東・東南海地域の住民向けに災害復興研修ツアーを実施する。今後想定される災害に対し、どのような対策が有効か、どのような困難があったのか、現地にて経験者の生の声を聞くのは説得力がある。「災害復興研修ツアー」自体は、面白いアイディアだ。「後ろめたさ」を解消する方便としても、非常に有効だと思う。
上記の(1)と違って、これは基本的に収益を前提にした商業ツアーという発想で組み立てることが出来る点も評価できる。
ただ、このツアーのどこに「ヴォランティア」とか「ヴォランタリー・ツーリズム」とかの入り込む余地があるのか、よく分からない。「現地の経験者」の側に、救援活動に従事したヴォランティアを起用し、彼らの生の声を聞くというのだろうか? その程度なら、取り立てて「ヴォランタリー・ツーリズム」などと大げさに言うほどの話ではないように思える。
また、「生の声」にはなるべく現地の住民を起用し、少しでも彼らに謝礼を渡すという方が、現地経済への貢献度も高い。他所から入ってきたヴォランティアにそのポストを渡してしまうのはいかがなものか?
しかしもっと大きな問題は、実際にはこれが「商品」として成立するかどうか分からないほど非常に難易度の高いということだ。この点は長くなるので次々段で詳述する。
プロにとっても難易度が高い商品となるがゆえに、運営側にヴォランティアを起用するというアイディアは完全に不可能だろう。
(3)経験豊富なボランティアには、国際・国内のボランティア経験回数に応じた優待運賃を設定し、被災地へ向かう費用負担の軽減措置を講ずる。交通費の一部を負担するなどとケチなことを言わず、本当に実力のある人間には、それ相応のギャラを支払うべきである。昨日論じたように、ギャラをもらうことによって生じる責任感は、その人間の能力を遺憾なく引き出し、さらに高めることに繋がるし、それに続くものを鼓舞する効果も高い。経験豊富で能力のある人間を、相手の善意に乗じてあえて無料で使い続け、交通費の足しだけでごまかそうなどというシミッタレたことばかり考えていると、その人の能力を殺し、モティヴェーションを下げるばかりだ。それだから、ツーリズムが発展しないのではないか? 実力を評価するなら、ギャラでその実力をさらにもっと引き出し、さらに実力をアップさせるべきだ。
二十人のヴォランティアに少しずつ補助をするくらいならば、その中で飛びぬけた実力と経験を有する一名だけにその全額を「ギャラ」として渡す方が、はるかに「費用対効果」が高いのではないだろうか。
この点は昨日のコメント欄でMMさんが米国の事情として述べてくださっていることとも符合する。彼女の日本のヴォランティアに対する洞察は、あいかわらずお見事。
あと、この項目に関しては、これが「ツーリズム」の話なのか「災害復興」の話なのかがよく分からなくなっている。両者は似てまったく非なるものゆえ、「ヴォランティア」を介在する場合は、果たしてどちらの話なのかをキチンと切り分けて論じる必要があると思うのだが、その点でもこの項目は非常に弱い。
(4)できるなら、お金と人材を切り離し、義援金をボランティアの渡航費用に回す新たなビジネスモデルを構築し、時間のある人がボランティア活動を起こしやすい環境を整える。これは義援金の使途を可視化することで、さらに義援金を呼び込む効果がある。災害時に影響の大きい日本旅行業協会や金融機関、NPOなどが連携して枠組みを構築することが望ましい。これは上記(3)と同様、「ツーリズム」とはまったく別問題なのではないかという気がする。むしろ復興活動、災害防止活動だろう。というわけで、そもそも論点が完全にずれているように見える。
いや、氏が「復興活動、災害防止活動」そのものを「ツーリズム化、アクティヴィティ化」しようというアイディアをお持ちなのだろうという事は理解しているつもりだ。しかし「ツーリズム=商売」という点を前提に立ったとき、氏のおっしゃる「ビジネスモデル」とやらが、どれだけの利益を生み、どれだけ地域社会に貢献できるのか、僕にはまったくイメージできない。
また別の論点としては「いや、だからそこまでやるんだったら、なぜ彼らを『ヴォランティア』のままタダでこき使おうという浅ましいことを考えるのか、ぜひともお聞きしたい」という、(3)で指摘したのと同じこともいえる。
むしろ僕なら、そのアイディアをさらに発展させ、時間の余っている人たちを「プロのガイド」に仕立て上げてしまう。ビジネスモデルというからには、そっちが正道だ。プロが思い切って仕事をすれば、顧客満足度も費用対効果も桁が違ってくるので、義援金を呼び込む効果がさらに上がるのはもちろん、収益だって上げられるのだ。ならば集める金も「義援金」だけではなく、企業のスポンサーシップも視野に入れられる。
ちなみに呼んでいただければ、彼ら相手にプロガイド・ワークショップ(PGW)を開催して、プロフェッショナリズムを植えつけるお手伝いはする。別にあのプログラムは対象をシーカヤックガイドに限定しているつもりはない(って、大変だからもう止めたいもうこれが最後と言いつつ、ついこういう事を書いてしまうからイカンのだ、僕は……)。
■これら4項目に対する疑問点を総括してみれば、被災地(およびその近郊)から人が去り、経済的に大きな打撃を受けていることを問題とし、それを打開するための「ツーリズム」を主題にすえながらも、なぜか「収益を上げ、それを地域社会に還元するビジネスプラン」を練るのではなく、「無料のヴォランティアの活用」、つまり被災直後の救援活動と同じレヴェルで論旨を展開しているところに、大いなる矛盾を感じる。
昨日のエントリーで「混同」「誤解」「勘違い」について指摘したが、僕はまさにここにその好例(悪例?)を見た気がする。その混同は、
- 「災害復興活動アクティヴィティ」としての商業ツーリズムか、あるいは「災害復興支援活動」としての慈善支援ヴォランティア活動なのか?
- ヴォランティアを「顧客」として捉えるのか、あるいは「業界側の補助」として使うのか?
の2点に及んでいるように感じられる。
あえて線引きをしていないとおっしゃるならば、それは悪手であると申しあげる。僕があえて当該エントリーの内容と即さない「ヴォランティアにはガイドは出来ない」という論点に絞って昨日のエントリーをアップしたのも、線引きを明確にして論点をクリアにするためである。
もう一度言う。ツーリズムは、あくまでもビジネスである。商売である。金儲けである。ビジネスモデルを考えるならば、収益を上げることを第一義に考えるべきであり、ならば「ギャラをとらず」「金も落とさない」存在であるヴォランティアを中心に据える理屈は、最初から矛盾と破綻をはらんでいるのではないか?
その矛盾と破綻が、結局日本のこうした地域ツーリズムの伸び悩みの要因なのではないか?
■さて、ここで上記の具体案(2)の問題点を指摘した際に、後述すると書いた点を話そう。
これから大震災が予想される地域の人々を、すでに震災を経験した地方でシミュレーションさせる「災害復興研修ツアー」のアイディア自体は、なかなか卓抜している思う。
しかしながら、現場の人間から見れば、実現は非常に難しい。なぜなら、このツアーの「成功」とは、参加者に「このツアーに参加したおかげで、自分たちが被災したときに被害を確実に軽減させられるだけの勉強が出来、そのノウハウも身につけた」という達成感を与えることに他ならないからだ。
いや、達成感だけではダメだ。これは生き残るための勉強ツアー、つまり命のかかった商品なのだから、実際に本番に対処できるだけの「技術」を与えなくては、成功とはいえない。
これは非常にハードルが高い。
ところが、被災者の話を聞くだけでは、決してそれだけの技術はおろか、達成感を与えることさえ難しい。
本を例にとる。
被災者の覚え書きやインタビューだけをひたすら集めた本が出版されたとする。それを読んで、「うわぁ、これは役に立った!」と思える人がどれだけいるだろう?
被災者の悲惨な体験に震え上がったり同情することは出来ても、それらの「生の情報」から、「では、自分の番が来たらどうすればいいのか?」「自分の環境に置き換えるとき、この経験をどうアレンジすれば良いのか?」という形でノウハウに消化し、実際に被災したときにキチンと行動に移す技術を身につけられる人は、ほとんどいない。特に日本人はそういう危機管理が極端に弱く、危機管理を研究している学者先生方でさえわけの分からん机上の空論を振り回す国だ。ちなみに過去にシンクタンクのお粗末な危機管理論にツッコミを入れたのはご承知の通り。
つまり、そういう覚え書きを集めただけの資料は、専門家にとっては非常に情報価値が高い反面、素人さんにはほとんど役に立たないということだ。
彼らには、専門家による「ではどうすればいいか?」という解説(調理済みの情報)が添付されていないと、生の情報をポン投げ出されても飲み込むことはおろか、歯を立てることもできないだろう。
これは本に限った話じゃない。ツアーの形でもまったく同じことが言える。
現地で被災者やヴォランティアの方々から生々しい体験談を聞いても、それだけならば「消化できない未調理の生の情報」で消化不良をおこすだけだ。
参加者が次に被災したら、おそらく同じ過ちを犯し、その後で「あぁそういえばあの研修ツアーのときに聞いた話がこれだったんだ!」と思いあたるのが関の山ではないか?
この消化不良を「腹いっぱい食べた」と勘違いして、ツアー終了時には「満足した」と言ってくださるお客様もいらっしゃるかもしれない。というか、そういうケースが多いだろう。
が、それはあくまでも勘違いだ。そういう「お客様の勘違い」に付け込んだ甘い費用対効果を設定するのは、プロの仕事とはいえない。
また私事だが、僕がプロガイド・ワークショップをやった場合も、理解度・消化度が低いと思われる参加者ほど、手放しの高評価を下さる傾向がある。逆に理解度が高い参加者ほど、疑問点や課題点を指摘して辛い評価をして下さるものだ。
つまり、この研修ツアーを成功させるには、体験談に基づいた「では、どうすべきか?」という、ノウハウを提供する必要があるのだ。それでこそ「研修ツアー」である。
よってガイドとしては、「生の声」を聞かせてくださる被災者(やヴォランティア)の方々と事前に綿密に打ち合わせをした上で、話をしていただくエピソードを選び、そこから専門的な危機管理メソッドを引き出した上でノウハウを構築しておくといった下準備が必要になるわけだ。
あるいはガイドの手に負えなければ、別途危機管理の専門家を招聘してツアーの中に講義を組み込む必要もあるだろうが、その場合も「生の声」側と講師側の間の調整は、ガイドの仕事となる。
そんな作業をキチンとこなせる人間、果たしてどれくらいいるのだろう?
サーヴィス産業の中では極めて異例なことに、僕はもろに危機管理を仕事にしているアウトドア・ガイドだ。その僕にとってさえも、この「災害復興研修ツアー」は考えただけで胃が痛くなるような大変なツアーだ。素人ヴォランティアは言うに及ばず、添乗員、ガイド、コンダクターなどと呼ばれる人たちにも、これをこなせる人はそう多くないはずだ。
また、この商品のメインの売り物が「現地の被災者の生の声」であるということは、別の問題点も含んでいる。
つまり、ツアーのハイライトが、雄大な自然だとか、洗練されたショーだとか、美味い食事だとか、良い温泉だとか、そういう分かりやすいものではなく、あくまでも「素人の被災者が語る、悲惨な災害の話」なのである。これはいくら「研修ツアー」とはいえ、旅のハイライトとしては、かなりリスキーなシロモノなのは素人さんにも容易に想像がつくと思う。
となると、上記のシナリオ作り、ノウハウ構築以外にも、ツアーの他の部分でガイドが徹底的にフォローをして商品品質を高める努力が必要になるのである。
この点でも、条件をクリアできるプロがどれだけいるのか疑問だ。
だからこれをやるには最低でもノンフィクションを一本書くくらいの取材力と、世界トップレヴェルのガイディング技術、さらに都市サヴァイヴァルまで含めた危機管理技術の三つが必要になると思うのだが。都市サヴァイヴァル技術には、有毒ガスに対する避難およびファーストエイドなんぞも含まれてくるわけで、こうなるとほとんどの人間にお手上げではないだろうか?
もう一つの案として、このツアーを「ヴォランティア常連」を顧客として展開するという方法もあるだろう。この案の利点は、一般客よりもカスタマーケアが楽になるということだ。業者側にとっては大助かりである。
しかしその反面、別の問題点も出てくる。
まず「災害復興」ならまだしも、「災害対策」をヴォランティア意識の高い人間だけに対象を絞り、それ以外の人を無視するというのは得策でないという点。
そして難易度が高いゆえに価格も決して安くは設定できない宿命を背負う商品を、果たしてヴォランティア対象に展開できるか?という点。
この二つが、大きな問題として立ちはだかるだろうと思われる。
というわけでこの「災害復興研修ツアー」、依然として面白いアイディアだと思うし、出来ることなら一刻も早く実現すべき妙案だとも思う。
しかし同時に、実現性はかなり低いし、やったとしても魅力的な商品に仕上げるのは至難の技だとも感じる。
僕? 依頼があれば無下に断りはしないものの、相当なギャラと相応の準備期間をいただかないとウンとは言えないなぁ、そんな大変な仕事。というか、結局は労力に見合うだけのギャラはもらえず、それこそポリシーに反した「ヴォランティア仕事」になってしまいそうだし……。
■というわけで、まとめ。
僕は、「業者側」として起用するにしろ、「顧客」としてマーケティング対象と考えるにしろ、ヴォランティアをメインに据えて考えている限りは、日本のツーリズムは発展しない、と結論付ける。
よって最初に申しあげたとおり、「ヴォランタリー・ツーリズム」という発想には、賛成しかねる。それはますます「サーヴィス=無料」と勘違いする人間を増加させ、同時に低レヴェルのサーヴィスを蔓延させて、日本サーヴィス業全体を沈下させることに繋がる、危険なアイディアだとさえ感じてしまう。
もちろん、手をあげてくださる有志の意思を否定してはならない。しかしその際も、使い方を誤れば、危険性の方が大きくなることを意識しておきたい。
だからそういうことは、金払ってプロを雇い、一般の顧客を楽しませる努力を中心に組み立てるべきだ。そういう流れが上手く出来てくれば、必然的にその中でヴォランティアにも任せられる役割が生まれてくるはず。最初から大きな要素として想定すべき存在ではない。
ニュージーランドのツーリズムが大きく発展し、国の根幹を支える基幹産業となりつつあるのは、徹底したカスタマーケアを前面に押し出した「商業ツアー」として展開しているからだ。下手に善意のヴォランティアに期待せず、プロはプロの役割に、顧客は顧客の役割に徹することのできるシステムが、世界中の人間に理解され、彼らを魅了しているのだと思う。
ちなみに昨日のエントリーの冒頭で書いた「結論」は、業者側としてヴォランティアを使うことだけに言及していた。もちろんあれは、昨日のエントリーで「ヴォランティア=顧客」を論じるスペースがなかったためである。
よって、続けて一気に読むと、時間かかるだろうなぁ。
いや違った(笑)
よって、続けて一気に読むと、昨日の冒頭とこことで、若干結論がずれている印象を持たれると思うが、これは「連載」という形で分けたゆえの弊害と思って、大目に見てやってください。分ける前は、冒頭の結論もここと同じような内容にしてたんだけど、分けた後に書きかきかえたんよね。
■さて、批判だけで代替案を出さないで逃げるのは卑怯なので、最後に簡単に一つだけ。
とはいえ、実際には「ヴォランティアを念頭から排せ」という、ここまで主張してきたことだけでも、十分に立派な代替案だと思ってるんだけどね。でも、そうは受け取れない人も多いだろうし、せっかくだから、ついでにもう一つ案を出しておこう。
ニュージーランドのツーリズム業界と今の日本の同業界を比べたとき、日本にもっとも欠けているのは、同じツーリズム業界内に属している者同士の連帯意識だと考えている。
例えば僕はシーカヤック・ガイドだが、ウォータータクシー業者も旅館業者もバス業者も「同業者」として見ているし、実際に彼らと同じ土俵で話をする。同じお客様を実際に我々は順繰りに「リレー」して接客しているのだから、まさしく同業者であり、ただ単に担当している部門や順番が違うというだけの話だと思っている。例えばつい先日のエントリーにも、バスドライヴァを「同業者」と書いている。
また、こちらではこれらの職業間での転職も頻繁だ。実際に僕の周りにも、シーカヤックガイドからウォータータクシー・ドライヴァに転職したヤツもいるし、今期から宿に転職した同僚もいれば、バス・ドライヴァを兼業していた元同僚もいる。だから、当然まったく同じ次元で話が通じるのである。
よって、僕は彼らすべてをライヴァルだとも思っている。バスの運転手に接客の上手いヤツがいれば悔しい思いとともにその技術を盗もうとするし、いい加減な対応をする宿には、同業者として腹を立て、羞じ、そして蔑む。
では、日本はどうか? 例えば、とある観光地で働くタクシー運転手と自然観察指導員とホテルマンが、同業者として同じテーブルにつき、このエリアの観光業振興のためにはどうすればいいだろうか、なんて話し合っていたりするだろうか?
地方公共団体の主催する村おこしの会合などで、実際に彼らが同じテーブルにつくこともあるかもしれないが、じゃぁその場で彼らが話し合ったとして、同じレヴェルで話がちゃんと通じ、理解しあえるのだろうか?
仮に、それぞれの会社の社長レヴェル同士で話が通じたとして、それではそれらの組織の末端職員同士は話が通じるのだろうか?
つまり観光地のバスの運ちゃんに、「あなたと、あそこのお土産物屋のオバチャンは同業者ですよ」と言って、理解してもらえるだろうか?
あるいは、バスドライヴァを「同業者」と言い切るシーカヤックガイドがいるだろうか?
あるいはNPO系で環境ツーリズムを考えている人は、商業エコツーリズム業者と同じ視点を共有しているだろうか?
考えれば考えるほど、その辺は悲観的にならざるをえない。
ツーリズム先進国ニュージーランドと、後進国ジャパンの大きな違いは、ここにもあるような気がする。
ヴォランティアを使ってツーリズムを何とかしようなどとイジマシイことを考える前に、こうした「サーヴィス業のプロ」たちに、大きな視点で「同業者意識」を与えることが先決ではないか?
このブログの読者の中には、プロのシーカヤックガイドなんて数人しかいない。それを承知の上で僕がプロガイド・ワークショップ(PGW)の話やガイディング技術のことをときどきポロリポロリと語り続けているのは、こういう「大きな意味での同業者」は読者の中にもたくさんたくさんいらっしゃるだろうと思っているからに他ならない。そういう方たちが、「あ、これは自分にも当てはまる!」と気づいてくださると良いな、という願いを込めて書いている。
日本中のあちらこちらで、タクシー運転手とバス・ドライヴァーとホテルマンと自然観察指導員とシーカヤックガイドと土産物屋のオバチャンが、「同じエリア内のツーリズム業者同士」という連帯感を共有し、ともに将来のプランを語り始めれば、互いのプロ意識も格段に向上し、マーケティング能力も拡大し、面白いアイディアもどんどん出るだろう。
被災地のブランド力回復策だって、そうしたアイディアの中から生まれるべきなのだ。ヴォランティア云々の話をする以前に、こういう風に業界側の結束を高め、ヴォランティアなんぞに頼らなくても産業としてしっかり回るだけの商品力をつけることだ。
そうすれば、日本のツーリズム界は必ず変わる。すぐに変わる。劇的に変わる。みるみる変わる。変わるに決まっている。
ま、代替案は他にも色々あるだろうが、今日のところはこれくらいで。
どうせこの「地域ツーリズム振興」っていうのは、どうやら僕にとってもこれから長い付き合いのテーマになっていくのだろうから。面倒なテーマだから、うっとうしいと思うこともあるんだけどね、でもこういう職業に就いたからには、祖国の地域ツーリズムも無視するわけにもいかなくなってきている。
■あぁ、しんどかった。こんなに長くなるとは思わなかった。こりゃ斜めにしか読んでもらえないよなぁ。
しかも10日もすれば、過去ログに埋もれて忘れられる運命。ブログって何だかなぁ(^^;
ま、自分では勉強になったから良いけど。たまにはこういうモードで書いておかないと、筆も鈍るしねぇ。
しかし、月曜日(21日)に出社して、土日のエントリーをまとめて読もうと思った方は、さぞかし肝をつぶされただろうな。
って、実はそれが狙いであえて土日にブチ込んだという話もあったりして(笑)
■ほい、というわけで、この続きは編集長に回そう、かと思ったが、フェイントでごうちゃんよろしく。
って、リレーエッセイじゃないってば(笑)
■追記(同日)
これをアップするのと入れ違いに、昨日のエントリーにHokulea2006さんがコメントを下さった。
元エントリーの提唱するコンセプトそのものは、ある種の可能性を秘めていると思いますよ。つまりRyuさんも指摘しているように「ボランティアをツーリストとする」という発想です。要するに「ボランティアで来る以上、転んでも泣かない。自分の始末は自分でつける。」というハードボイルドな構造を作るわけですね。「ボランティアなんだから・・・」という甘えを一切許さない、言ってみればただのツーリストよりもハードルの高いツーリストになれる人だけ来て下さいよという事です。このアイディア、Hokulea2006さんもその次におっしゃってるように、なかなかの「暴挙」ではあり、サーヴィス業のプロである僕の口からはなかなか言いづらいアイディアではあるのだが、しかしあえてこういう形の「ニッチマーケット」を狙うという手法は、僕自身も大いにあると思う。
今回のエントリーの冒頭部で「上手い実現の可能性」と書いたが、これもその一つかもしれない。
しかし、贈与経済の考え方をツーリズムに導入するというのは、まったく盲点でした。目から鱗が落ちました。これからのテーマとして、ちょっと研究してみますm(..)m>Hokulea2006さん
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■「長ぇよ!」とお怒りの方は
を、「あぁ長かった!」とお喜びの方は
をクリックしておいて下さい。
僕? 僕は前者かなぁ(笑)
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1752
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。風おだやか。(高)20度、(低)9度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット、午後一時北東に変わる。海峡おだやか。 その後12時間:北部...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.06
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。風おだやか。(高)20度、(低)9度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット、午後一時北東に変わる。海峡おだやか。 その後12時間:北部...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.06
まあ、ビジネスとしては異常にニッチだと思いますが。もう最初から「金を払って損をしに行くツアーです。参加しても払ったお金ぶんのサービスは出ません。というかあなた達はわざわざ金を払ってサービスしに行く、サービスする側の人になるので、客として扱いません。」と宣言してしまう(笑)。
新潟なら新潟で、わざわざ身銭切って温泉旅館に泊まって、昼間は泥にまみれて復興支援(爆笑)。のろまな参加者は容赦なくガイドから怒鳴りつけられる。「走れ、グズどもが!」
でもこれって例えば永平寺でお金払って修行したり、吉野で大峯奥駆け修行をわざわざ金払ってするのと同じだと思うんです。もうあらかじめ、来たら損するよってアナウンスした上で、「でもあなたたちが損したぶんのお金は被災地にきちんと落ちて、被災地のリカバリーに確実に役に立つ。あなたたちが流した汗も同様。そうやって自分の一部をコミュニティに差し出すのは気持ちいいですよ。」とやる。
損をしに行くツアー。結構面白いと思うんですが。
Posted by: Hokulea2006 : March 20, 2005 3:17 PM大いにありでしょうね(笑)
ニッチではあるでしょうが、でもそれに反応す潜在層は、確実にありそうな気がします。
下手に「楽しいよ、美味しいよ、キレイだよ」と、ありきたりなコピーを並べるよりも、
「金払って、シンドイ思いしにいきませんか?」
って行っちゃう方が、確実に人目を引くっていうのもありますしね。
っていうか、これからのツーリズムって、コンヴィニエンス感覚をいかに払拭するかが売りになるという面もあると思うんです。
おっしゃるような宗教修行系もそうですし、ヒマラヤは遠くにあって苦労しなきゃたどり着けないから値打ちがあるわけですし。
それと同じような価値観を、こういう「損しに行くツアー」に付随させる上手いマーケティングが出来れば、ニッチとはいえかなり面白いことになるかも……。
う~ん、良いなぁ、「走れ、グズどもが!」って(笑)
ガイドとして、一度は行ってみたいと夢に見てしまうセリフかもしれない(爆)
昨日は先走った質問して失礼しました。
前後編を通して読むとRyuさんの主張が理解できました。
せっかくの3連休、花粉症にやられて身動きできない私としては、明日も長文を期待してしまうところです。
楽しみにしてます。
>Rさん
こんにちは。
花粉症ですか、お大事になさってください。
今年はなんか花粉量が多くて大変のようですね。
前編でのコメント、ホント感謝しています。
後編も骨子はこの通りだったんですけど、コメントいただいたことによって大幅に見直しできました。
あれをいただかなかったら、もっと乱暴な論になっていたと思います。
また今後もバシバシ突っ込んでいただければと存じます。
でも、今日は長文勘弁してください。
休日出勤なんですよ(^^;
くれぐれもお大事になさってください。
Posted by: Ryu : March 21, 2005 6:42 AMアッサムをIllyのエスプレッソに急遽変更して眠い目をこすりながら読破しました~(笑)。
子供を寝かしつけた後だったので睡魔と闘いつつ。
で、前後半ともに読み終えて「ヴォランティア」と「ツーリズム」はやはり相容れないものという前提に、では逆に「何故『ボランタリー・ツーリズム』という発想自体が生まれたのか」という事が頭をちらつき始めました。
日本のヴォランティア活動の「特性」(という言い方を敢えてしておきます)として、始めにヴォランティアをする人間側に「自分はこういうことがしたい」という意思が明確になっている場合が多いというのがあると思います。この「したい事」があるが故にそれをツアーのコンセプトにすり替えるという小細工が出来てしまうのが問題の一部なのではないかと。
良い具体例が急に思いつかないので、説明の為に比較例を挙げるとまたまた米国との比較になってしまって申し訳ないのですが、こちらのヴォランティアというのは自分のスキルや余っている時間を丸投げで奉仕する(例:選挙事務所をいきなり訪問して電話番をするなり逆に勧誘電話のロータリー作戦の人海術に参加したり)わけですが、日本の場合はどうも言い方は悪くなりますがヴォランティア側の方にやりたい事の選り好みが見られるような気がして仕方がないのです。
新潟の地震の際も実はコンピューター入力系の人手が一番足りなかったのに人道支援系のヴォランティアばかりが集まったというような事を耳に挟みました。
ということで、ヴォランティア活動自体が現地のニーズに合わない=ヴォランティア自身に活動のアジェンダがあると、いうことは、それを逆手に取れば目的がはっきりしたツアーであれば、しかもそれにヴォランティアをしましたというオイシイ「手土産」も付くとなれば、参加者の自己満足度は確かに高い「商品」になるかも、という事なのでしょうか・・・
あいにく昨日九州北部で大きな地震がありましたが、あの離島の状況を見てヴォランティアをする個人は少なからず居ても(人道的に被災者を助けたという充足感は一番受けやすいでしょうから)、天神の交差点のビルの窓ガラスがあれだけ割れているのを見て「わが社のガラス窓用製品の方が耐震性に優れています」といって商品や技術者を送り込めるようなヴォランティア意識というのはないんだろうなぁ、と思いっきり斜めスタンスでニュースを見ていました。
それこそ、そんな企業があればそれこそ間接的に贈与経済と市場経済が企業PRで繋がったトライアングル形ビジネスモデルでも出来るかもしれないのに。
眠い目をこすりこすりで、書いている事が支離滅裂なので(ハイ、自覚しております)適当に流してくださいマシ~>皆さん。
う~ん、鋭い洞察。
僕が前編で「ヴォランティアに頼らざるを得ないツーリズムの現状に対する議論は棚上げ」と言いましたが、この考察ですべてが語られているかもしれません。
僕もちょいと酔っ払ってるんで、熟考したわけじゃないんですが(笑)
しかしこの「ヴォランティア」と「ツーリズム」の関係を扱ったこのトピック、こう考えるといろいろ広がりがありますねぇ。
「ヴォランティア」っていう概念そのものが、いろんな問題を含んでいて、海外との比較まで持ち出すと本当に面白い。
市場経済と贈与経済の融合はフェアトレード運動などで試みは始まっていますね。ボランティアやドネートに積極的に取り組んでいる企業の製品を優先的に購入するというような動きもあります。直接この問題を扱っているわけではないですが、松井彰彦さんの取り組んでいる「文化の経済学」なども、全てをアメリカ式のwinner takes all型市場に任せるのではなく、市場の振る舞いの地域差を積極的に認めて、より多くの人が人間の尊厳を確保出来るような市場経済を目指していると言えるでしょう。
Posted by: Hokulea2006 : March 22, 2005 12:19 AMフェアトレードは、まさしく両経済の融合実験ですね。
個人的には10年以上前から気にしてみているのですが、ココに来て少しずつ認知度が高まっているようで、嬉しいです。
「人間の尊厳を確保出来るような市場経済」、ホント実現して欲しいです。
金が人間の尊厳を踏みにじり、金のために人が命を落とすような社会は、どう考えたっておかしいです。
March 19, 2005
ツーリズムは、ヴォランティアを必要としているか?〈前編〉
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
朝のうち曇りときどきにわか雨、後晴れ。風おだやか。(高)24度、(低)13度。
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、午後シーブリーズ。海況はおだやか。
[潮汐表] (ネルソン)
High 04:42 AM 3.0 m Low 11:33 AM 1.8 m
High 05:14 PM 3.0 m Low 11:25 PM 1.8 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■朝起きると庭がかすかに濡れてた。夜半に降った模様。
マラハウはもっと濡れてて、ついさっきまで降ってたらしい。カヤックを引っ張り出して準備をし始めた頃から再度小ぬか雨が降り始め、お客様が到着したころはけっこうな小雨。ただ出発時にはほぼあがってたし、その後はだんだんに雲も薄くなる一方。海況は予報通り超ベタ凪。
午後は晴れ時々曇りといった感じ。昨日までの暑さはどこかに行ってしまった。 sbh 8
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■本日いっぱいでサマータイムは終わり。あぁ、ついに……。
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■ときどきお邪魔してる大変興味深いブログを久しぶりに覗いたら、モロに僕の守備範囲の話題があった。しかも僕の主張と真っ向からぶつかる論旨。さっそくとりあげる。
◇”まちづくり”便利帳「ボランタリー・ツーリズムという発想」
管理人cheolsaito氏は素人さんじゃないので、久々に遠慮会釈なく書かせていただく。
もちろん久方ぶりの超長文。お茶でも淹れて長期戦の構えでどうぞ(と書いたんだけど、あんまり長いから前・後編に分けることにした。それでもやっぱり超長文だから、やっぱりお茶淹れてきた方がよろしいかも)。
■まず結論から書く。
ニュージーランドのツーリズム業界の末席に列するようになってから、痛感していることがある。ツーリズム・ガイドは、アマチュアのヴォランティアにはとうてい勤まらない、極めてプロフェッショナルな業務だということ。
日本でグリーンツーリズムやエコツーリズムを始めとする地域ツーリズムが今ひとつ定着しなかったり、おかしな具合に曲解された殿様商売になっていたりする現状には色んな要因があると思うが、中でも「善意だが、まともなガイディング技術を持たないアマチュア・ヴォランティアに頼っている」というのは大きな問題点の一つだと思う(そうせざるをえない現状に対する議論をするスペースはないので、今回はあえて棚上げする)。
上記のエントリーで、
ボランタリーなツーリズムは、決して真新しいものではない。これまでも農山漁村の体験と交流を通じたグリーンツーリズム、植林やゴミ拾い等を含むエコツーリズムは、ボランタリーな精神を含んでおり広く認知されるようになった。と述べられている。
「真新しくなく」、しかも「広く認知されている」というのが事実であると仮定しよう(疑問はあるが、とりあえずそれは脇に置く)。では、にもかかわらずこの種のツーリズムが日本ツーリズム界、あるいは日本産業界の起爆剤となりえていない現状はどう説明できるのだろう? むしろ逆に、ヴォランティアとツーリズムの相性そのものに問題点がある証しではないか?
そもそも根本にある「グリーンツーリズムやエコツーリズムは、ヴォランタリーな精神を含んでいる」という定義そのものは、果たして正しいのだろうか? 適切な考察なのだろうか?
上記ブログのエントリー、お気持ちはよぉく分かるし、問題提起としては非常に大切なテーマだと思うものの、それが業界側からの提案という点を鑑みると、その定義や方法論には、僕はあくまでも反意を表明する。
つまり、本日(と明日)のメインタイトルは「ツーリズムは、ヴォランティアを必要としているか?」だが、僕の答えは「No!」であり、サブタイトルはズバリ「ツーリズムは、ヴォランティアを当てにするな!」である。
■さて、古くからの読者諸氏にはもう言うまでもないことだが、僕は以前から「プロガイド論」というコンテンツでこの業界の似非プロ、似非ガイドを批判し続けてきたし、このブログでもプロガイドのつぶやきシリーズを始めとして「プロフェッショナル・ガイド」という立場にこだわったエントリーも多くアップしてきた。
なぜなら「ツーリズム」という産業は、まぎれもなく「サーヴィス業」の一つであり、冒頭で書いたとおり「サーヴィス業」はアマチュアや似非プロの手には余ると考えているからだ。
これらの駄文は、いちおう商業シーカヤック界に絞った書き方をしてきているが、他のすべてのツーリズムへの読み替えを想定して書いていることも付記しておくし、それ以外のサーヴィス業への読み替えが可能なことを指摘してくださる方も多いこともあわせて書いておく。
■ここでいきなり脱線大魔王の得意技。いや、ホントは脱線ではなく定義なんだけど。
日本では「サーヴィス」という言葉が「無料」という風に曲解されている。「代金割引」や「無料」のことを「サーヴィスする」と表現するが、むしろ本来の意味よりもこちらのニュアンスの方が多用されているくらいだろう。通販サイトを見ても「\5,000以上お買い上げで送料サービス!!」などの記述が多い。
しかし本来「service」という英単語には、「無料」という含みはない。
ちょうど昨日までやってたスリーデイ・ツアーでもジャパングリッシュ(和製英語。Engrishともいうらしい)の話題が出たので、「stearing wheel → ハンドル」などと一緒にこの例も挙げたが、欧米人にかなり不思議な用法だったらしく、ひとしきりその話題で盛り上がった。
ここで「正しい英語の用法は」などと講釈をたれるつもりも、「誤用だ!」と目くじら立てるつもりも毛頭ない。言葉は生きている。時や場所や応じて柔軟に意味合いが変わるのは当然だし、だからこそ面白い。
ただし日本においても、「サーヴィス業」という言葉の場合は、「無料奉仕産業」とか「ヴォランティア産業」という意味ではない。「接客業」だ。
(厳密に言えば「サーヴィス業」の中には直接接客しないものも多く含まれてくるので、本来ならもう少し広義に訳すべきだろうが、今日のところは「接客業」ということにしておく。)
ここのところ、本題に関わるので、キチンとおさえておきたい。
そもそも、ツーリズムにヴォランティアという概念を持ち込む発想も、結局根っこのところにこういう混同があるのかもしれない、というのは邪推すぎるだろうか?
■さて、話を戻す。
「サーヴィス業」の目指すところは、もちろん「顧客満足」。ま、どんな産業だって顧客満足は無視できないのだが、「サーヴィス」そのものを売る産業においては、特にそれが顕著。なんせそれ以外には売るものがないのだから。
よって接客には、相当な自己犠牲を強いられる運命にある。その代償としてギャラを受け取るのだ。ホテルマンしかり、床屋しかり、アウトドアガイドしかり。
ところがややこしいのが、ヴォランティアもまた自己犠牲を捧げる存在であるという点。ここにも誤解、勘違い、混同の入り込む余地があるようだ。
ただ両者の違いはギャラを受け取るか否かだけではないことに注目したい。そもそも双方の「自己犠牲」は、目的や方向性がまったく異なることに注意が必要だ。
サーヴィス業のプロの「自己犠牲」は、「顧客満足」のために捧げられたものだ。
それに対して、ヴォランティアの「自己犠牲」は、あくまでも「自己満足」のための方便なのである。
■ここで改めてお断りしておくが、僕はヴォランティアを悪く言うつもりはさらさらない。「自己満足」という言葉を持ち出すと、「けなされた!」とお怒りの方もいらっしゃるかと思うが、そのつもりは微塵もないどころか、彼らの善意や志、行動力には、心から敬意をはらう。
ただし、やはり両者の間には、越えがたい深い深い溝があるのは事実。
それは結局「生活をかけてギャラを受け取っている」か、「本業の余暇を利用した、別段やらなくても生活に困らない活動」かに起因するのだが、これが「責任」とか「背水の陣」とか「プライド」とか「プロの技」とかの差として現れてくる。これらが欠けるとサーヴィス業はつとまらないことをキチンと理解していただかないと、本稿の話は進まない。
この違いを一言でまとめる際に、「顧客満足」と「自己満足」という言葉で言い表してみただけのこと。別な表現法もあるだろうが、こういう言葉しか思いつかなかった。特に他意はない。気に触った方には、お詫び申しあげる。
つまりヴォランティアとプロとは、同じ「自己犠牲」を捧げる存在ながら、目的が対極であり、ゆえにその立ち位置が同じでも、目線は別の方を向いている、ということが言いたいのである。
■これを言うとまた叱られるかもしれないが、どうか怒らずに聞いていただきたい。
どうも日本人には、ヴォランティアを美化しすぎる傾向があり、逆に金を取るのを「汚い」とさげすむ傾向があるようだ。
世界的に見れば拝金的傾向が相当に強い民族なのに、同時にこういうメンタリティを持ち合わせているというのは非常に面白い矛盾であり、これはこれでまた別のテーマとして大変に興味深いのだが、それはまたの機会に譲る。ともかく、そういう傾向があることは事実。
確かに「ヴォランティア精神」は尊いし、「動機が金」というのは分かりやすい反面、俗な印象を受ける。僕自身だってそういうイメージを持っている人間の一人だ。
しかし、金を受け取るからこそ生まれる「責任感」があり、またその逆の「無責任さ、気楽さ」もある、という点を無視してはならない。
これについて、敬愛する魚柄仁之助師が面白いことを語っている。
どんなに環境保護を叫んでも、自然の大切さを叫んでも、体制はそう変わりません。師は環境問題、資源問題に関しても、ヴォランティアの力は当てにならないと看破し、ご自身は徹底的に営利を主眼にやってきたがゆえに生き残ってきたし、それゆえにこれからもモチヴェーションを維持でき、大きな効果も生み出せる、という。また江戸時代が徹底したゴミレスリサイクル社会を実現していた理由にも、「商売」としてそれが確立していた点を指摘している。
じゃぁ、環境や資源の問題にどう取り組んでゆくのか?
リサイクル運動に代わるものは?
あたしはそれがリサイクル産業だと思います。善意や正義感で動く運動より、利益を求めて動く商売の方がより人間をかきたてると思うんです。江戸時代のクズ屋と同じです。
あたしの子供の頃だって、磁石で鉄クズを拾い集めりゃ5円になりました。善意や正義感で空き缶を集める方が変なんじゃないかと思いますが、そうでもしなきゃ成り立たんほど、今日の消費状況はおかしくなってるとしか思えません。
(『古道具屋さんの経済原論』魚柄 仁之助 飛鳥新社 P.242より)
慧眼だと思う。ヴォランティアが流行れば、その機動力もバカにならないが、流行は去るかもしれない。しかし、この資本主義社会が続く限り、金のもつ威力はそうそう変わるものではない。
これは、ツーリズム産業にもそのまま読み替えがきく。
僕自身は、金、金、金っていうのは大嫌いで、消費社会にもどうもうまく馴染めない性質。それゆえに自給自足的手作り生活を求めてニュージーランドに移民までしちまった。
しかし、師の人間観察には全面的に賛成するし、僕自身だって例外じゃない。
実を言えば、今の「環境保全」だの「エコロジー」だの「エコツーリズム」だの「グリーンツーリズム」だのは、僕は一過性のブームだと見ている。ブームで終わらせてはならない大切なテーマを多く含んでいるが、しかしながら多くの人は時代や社会が変われば、舌の根が乾かぬうちに別のことを唱え始めるだろうと思っている。10年前のアウトドアブームと同じように。例えば、今の中国の世論が、果たしてエコを唱えるだろうか?
ただ、それが産業として確立すれば話が少々変わってくる。サステイナビリティ(永続性)ということは、この手の環境問題、エコロジー問題に必ず出てくる言葉で、最近は日本でも市民権を得はじめた用語だが、産業として確立して「商売」として市民生活に溶け込むことは、すなわち強力なサステイナビリティを手に入れることに他ならない。ヴォランティア精神だけでは、サステイナビリティはなかなか確立が難しいのではないか? 飛ぶ鳥勢いの中国でも「エコツアーが儲かる!」となれば、世界最先端レヴェルの上質なエコツアーが定着する可能性はあるのだ。
商売が流行に左右されるのは言うまでもないが、ヴォランティアも別の意味でやはり流行に思いっきり左右される。いや、ある意味商売以上に影響を受けやすい側面も強い。
ゆえに僕は、ある特定分野においては、ヴォランティアよりもプロを信頼する。サーヴィス業も、その中の一つである。
■さて、ヴォランティアの方に偏りがちになってきた話を、再びサーヴィス業の方に戻す。
サーヴィス業とは、文字通り「対価を受け取って、サーヴィスを提供する」という産業である。つまり、提供すべきは「顧客満足」であり、この満足度と支払った対価の関係が「費用対効果」としてあらわされることになる。そして「プロのプライド」は、「自分の技術が顧客満足に直結する」という自信に由来する。
ところが、ヴォランティアは「自己満足」を目的とした存在であり、「無給」で動いている存在ゆえに、「費用対効果」を意識することが難しいし、「責任感」もプロには遠く及ばない。「ヴォランティアのプライド」は、「自分は無給で善行を行っている」という利他的、自己犠牲的な自分の行為自体に由来する。
どれも見ても、サーヴィス業に不可欠な「顧客満足」を保証するには、はなはだ危なっかしい。
実際にヴォランティアの現場では「善意の押し付け」によって迷惑をこうむり、しかも相手が善意であるがゆえに文句も言えないという話がよく出てくる。
プロならば顧客のニーズに敏感にならざるをえないし、顧客側も金を払っている気安さからクレームもつけやすいので、ヴォランティア相手の場合ほど問題はこじれにくい。
これが、「サーヴィス業というのは、極めて専門的な技術を要するプロフェッショナルな職業であり、素人のヴォランティアに勤まる仕事ではない」というのが僕の基本的なスタンスの理由である。
もちろん、サーヴィス業の最たるものであるツーリズム業についても、まったく同じことが言える。
(ここで念のため申しあげておきますが、ダメプロとか、例外的にプロを超える能力をもつヴォランティアとかの「例外」は、脇に置いといてください。あくまでも一般論ね。)
■もう一つ別の側面から「サーヴィス業のプロ」という存在について見ておく。
世の「プロ」の中には、「金なんぞもらわなくたって、これだけやってりゃ幸せ」という人もたくさんいらっしゃる。例えばコンピュータのプロは金が入らなくたってキーボードを叩いてプログラムを組むだろうし、ミュージシャンは楽器をいじって曲を書き、画家は絵筆を握って絵を描くだろう。実際、仕事を終えて家に戻ってからも、プライヴェートな時間にそれらをする人は多いだろうし、それがプロのプロたるゆえん(あるいは「業」)でもあると思う。
が、同じプロといってもサーヴィス業の場合はお客様がいらっしゃらないと実践できないという点で、上記のような「技術系プロフェッショナル」とは完全に一線を画すことに注目したい。家に帰ってから趣味で「接客」をしてしまうサーヴィス業のプロがいるだろうか? まずいないだろう。というより、「顧客不在」で「接客」をするのは、基本的にはムリだ。
言い換えれば、ツーリズムなどの「純然たるサーヴィス業」は、「お客様あってのサーヴィス業」なのである。画家やミュージシャンとは根本的に違う。
もちろん画家やミュージシャンだって、広義では「サーヴィス業」に含まれるのは間違いない。ただし、顧客不在で実践が可能か不可能かという点では、「純然たるサーヴィス業」とは大きな差がある。つまりここで「サーヴィス業」と呼んでいるのは、「狭義の純然たるサーヴィス業」の方である。
ちなみにシーカヤック・ガイドも、プライヴェートでパドルを握って遊ぶことはあるだろうが、これは接客ではなく、仕事とはまったく別の行為である。
つまりサーヴィス業にとっては、画家やミュージシャンとは比較にならないレヴェルで「お客様が大切」なのである。存在価値そのものなのである。
よって最初の方で書いたとおり、「顧客満足」や「費用対効果」を無視したサーヴィス業というのは、ありえないということになる。
別の言葉で言えば、「オレの芸術が分からないなら、帰ってくれ」というのは、画家やミュージシャンには許されるかもしれないが、サーヴィス業には基本的には許されないという事である。
その点でも、サーヴィス業とヴォランティア=「自主的・自発的に何かをする人」とは、言葉の定義上もまったく馴染まない。
■つまりそういうわけで「ヴォランティア・ガイド」という言葉は、僕の辞書の中には存在しない。「プロの学生」とか「アマチュアの官僚」と同じくらい矛盾した「ありえない言葉」だと思っている(ただし、「プロのガイドが、ヴォランティアをする」ということは、当然ありうる)。
よって同様に「ヴォランタリー・ツーリズム」も、僕的にはありえない言葉だ。
最初に結論を書いたが、これでようやく論拠が出揃った。
ヴォランティアなんぞに任せるから、いつまでたってもツーリズム業界に目立った成果があがらないのではないか? 日本のグリーンツーリズムやエコツーリズムを見るが良い。どれだけ「顧客満足」や「費用対効果」を無視した、「自己満足」のクソツアーが満ち溢れているかを。痒いところに手が届くどころか、「痒い? 勝手にかけ。いちいちそんなことでこっちの手を煩わせるな!」といわんばかりの殿様商売が山ほどあるじゃないか。
これは、僕が常々批判している似非プロの問題なのだが、実は彼らの大半はヴォランティアか、それに近い存在だったりするという事実は無視できない(ちなみに、ちょうど昨夜ニュージーランドで規定以上の人数を連れてツアーをやっていた日本人トレッキングガイドのことが報道され、この業界ではホットな話題になっているが、あの会社はヴォランティアに毛が生えたようなワーホリのアルバイト・ガイドばかりを使っていたので、どうせそのうちこういう問題が出るだろうと思っていた。なんで日本人はこうなっちまうんだろう? 恥ずかしいったらありゃしない……)。
本当に顧客が満足しているならば、年々すごい勢いで業界が拡大していなきゃおかしい。
これって、「金を取る代わりに責任を持つプロ」が少ないからに他ならないんじゃないのか?
余談だが、つい先日まで僕は「エコツーリズム」とか「グリーンツーリズム」という言葉が大嫌いで、僕自身を「エコツアーガイド」と呼ぶ人には「違います!」とむきになって否定してたりしたものだが、これって上記のようなクソツアー、クソガイドの仕事ぶりのイメージが強く、本来のエコツアーとかグリーンツアーを勉強しないままに食わず嫌いをしていたためだ。あんな連中と一緒にしてくれるな、こっちはプロだ、という意識が強かったのだ。だから、僕は自分のことを「観光ガイド」と称していた。
もちろんこれは僕自身の勉強不足が悪いのだが、でもプロの僕にしてそうなんだから、冒頭に書いたように、きっとクソツアーのせいで悪印象を持つ人は少なくないはずだ。そもそもすべての人が勉強して理念を知っているわけではないので、それは無理からぬことだと思う。
ちなみに今の僕はエコツーリズムやグリーンツーリズムの基本理念は理解しているつもりだが、それらが根本的に抱える大きな矛盾に関しては今もなお思いっきり疑問視しているので、これらのツーリズムを全面的に肯定したり推奨しているわけではないことを付記しておく。
ただ、以前とは違って「一緒にしてくれるな」などと突き放して考えることはやめた。今は自分自身も取り組むべき問題ととらえ始めている(でなきゃ、こんなエントリー書かないわな)。
■閑話休題。
ここまでヴォランティアを排するような話ばかりしてきたが、かといって僕はすべてのヴォランティアを否定しているわけではない。ヴォランティアでも構わないものもあれば、ヴォランティアであることが望ましいものもあるし、ヴォランティアでなくては勤まらないものもあることは認めている。
例えば救援活動はヴォランティアの力が不可欠だ。プロである警察、消防、自衛隊、医療関係者だけにレスキューを任せておけ、なんて暴論を吐くつもりはない。
あるいはPTAや町内会の活動なんかは、ヴォランティアで運営されるべきだ。
これらに共通しているのは、「顧客を相手にするサーヴィス業」ではないということである。
つまり被災地に関していえば、「救援活動」と「経済復興のために観光客を呼び戻す活動」は、まるっきり分けて考えなくてはいけないわけだ。前者にはヴォランティアの力が必要だが、後者のためには不要なのである。
■ただし、サーヴィス業の現場に「お手伝いします!」と名乗りを上げてくださったヴォランティアの方々に向かって「君らは不要だ。引っ込んでろ」っていうのは、ちょっとお門違い。ここのところを誤解されると困る。
ヴォランティア志願があれば、ツーリズムの現場といえども、それを退ける必要はないと思う。
実際問題、日本の地域ツーリズムやグリーンツーリズムは、ヴォランティアの手で運営されている例も多い。お忙しい本業の傍ら、僕らプロから見ても頭が下がるほどの努力をなさっているヴォランティアの方々の存在も、僕自身よく存じあげている。
例えば「障害者カヌー」の活動をしている友人もいる。あるいはネット上で知り合った人には、離島で光るキノコを案内するユニークなエコツアーを運営してる方もいらっしゃる。もちろん両者ともヴォランティアである。
そういう方たちに「ヴォランティアは引っ込んでろ!」などという資格は、僕にはない。それどころか、彼らの努力を自分自身への戒めとしているし、協力することが務めだろうとも思う(だからこうして長文を書いてる)。
つまり、僕が「ツーリズムはヴォランティアじゃダメだ」ということを言いたい相手は、ヴォランティアの方々ではない。
今の僕は、あくまでもプロの側、業界の側に話しかけているのである。つまりプロの側、業界の側が、ヴォランティアを当てにするという姿勢がダメだと戒めているのだ。
現状の「ヴォランティアに頼らざるを得ない」というツーリズムの現状を恥じ、ヴォティアを一人でも減らして、逆に一人でもプロを増やすことを心がけるのが、業界側の務めだろう。
逆にヴォランティアの力を当てにしてツーリズムを盛り上げようなどというのは、ツーリズムやサーヴィス業と、ヴォランティアのことを理解していないたわごとではないか? そういう発想が、アマチュア側、ヴォランティア側から出てくるのは、むしろ健全なことだと思う。しかし、プロの側からそういう発想が出てくるのは論外だ。たとえば「障害者向けのカヌーイヴェント」といえば、すぐにアマチュアのヴォランティアをかき集めようとする業界側の姿勢を批判したいのである。
つまり、冒頭に挙げたブログエントリーが、仮に地域ツーリズムを憂うアマチュア・ヴォランティアの有志の手によるものだったならば、僕はこんなエントリーを書いたりしない。逆に応援エントリーを書き、その存在を広く知らしめるお手伝いをしたことだろう。
逆に今回こうして辛らつなエントリーを書いているのは、管理人氏が「業界側」に属する方だからである。
■余談だが、このように素人さんに向かうときと、同業者に向かうときで、あたかも「ダブルスタンダード」とも思われるほどまったく違う反応を見せるのも、まさしくサーヴィス業のプロの特徴の一つである。ま、当たり前のことだぁね。
でも、この「当たり前」がなかなか厄介。
というのも今の日本の「地域ツーリズム」を語る場では、往々にしてプロとヴォランティアが入り混じるからだ。つまりまったく同内容の発言に対しても、僕としては相手がプロがアマかによってまったく反対の態度をとらざるを得ないことがあるのだ。ほとんどの人には、それがダブルスタンダード、二枚舌に映ることだろう。残念ながら、今の日本には「あぁ、プロ相手と、ヴォランティア相手で、ちゃんと言い方を変えてるな。さすがプロ」と理解してくれる人は、ほとんどいない。
だから、協力はしたいのはヤマヤマだが、下手に発言すると大いに誤解を招くだろうなと腰が引け、発言を控えてしまうこともないではない。
まぁ基本的には無責任な外国人ガイドの立場を利用して、けっこう奔放に発言してしまうが。
これが僕にとって日本の同業界の厄介な点の一つとなっているのも事実だ。
■さて、本日分が終わりに近づいたところで、僭越ながら私事を書く。
僕は、シーカヤックガイド以外にも物書きの看板も上げているが、両方に共通して心がけているには、只働きをしないということだ。言い換えればヴォランティアをやらないように気をつけている、ということ。
これは、自分自身への戒めだ。
僕は元来、金を取るのが苦手で、ともすると「あぁ、お金なんか要らないから」と言ってしまう性質。
しかし、一度業務でやり始めたことを、その後に無料奉仕でやると、どうしても「これは金もらってないんだから、やっつけ仕事で良いや」となる。当たり前の態度だ。
ところがこの当たり前が、プロにとっては大きな罠。一度「手抜き」という「厄介な技術」を身に着けてしまうと、その後も仕事が荒れてしまうからだ。
僕はこれがイヤなのだ。
ライターとしては駆け出しで、仕事のえり好みを出来る立場ではない。しかし上記の理由で、無料で書けという執筆依頼はすべて断る(驚くなかれ、出版界もまたイビツな世界で、無名ライターにはかくも非常識な依頼がけっこう来るのだ)。いや、駆け出しだからこそ断っている。今は手抜きを覚えたくない。
駆け出しは無料の仕事もどんどんこなして将来へのステップにするべきだという考え方もあるだろう。もちろんそういうやり方も、否定はしない。でも僕はそういうスタンスじゃない。
逆に「零細ゆえに些少で失礼は承知ですが、原稿料○○円でお願いできますか?」という形の依頼ならば、たとえそれが目まいがするような少額でも、基本的には二つ返事で請けるようにしている。値上げ交渉はその後関係作りが出来てからでも遅くない。
つまり金額の多寡にかかわらず、ギャラをもらってそこに責任を発生させることが大切なのだ。
シーカヤックだって同じ。パドルを握って接客する以上、安全とサーヴィスには全責任を持つ。そのためにギャラは取る。それが僕のプロフェッショナリズムだ。
別に「オレは遊びでやってんじゃねぇんだ、仕事だ。遊び半分でやってるヤツと一緒にするな」などと、よく聞くようなセリフを口にするつもりはない。僕はあのセリフは大嫌いだ。「仕事」が「遊び」よりエライなどとは、まったく思わない。むしろ、「仕事」でやってるよりも、自発的に「遊び」でやってる人の方がエライと思うこともあるほどだ。
しかし、「ギャラに付随する責任」というものの存在があるのは事実であり、その点を言ってるだけに過ぎない。
ただしそんな僕も、上で書いたように、目の前で緊急事態が起これば、「救援活動」としてロハでパドルを握ったりキーボードを叩くこともやぶさかではない。
僕が大声で、「接客業」における只働き(=ヴォランティア)の存在価値も認めないと主張できるのも、こうしたポリシーあってのことである。
■さて、ここからいよいよ冒頭挙げたエントリーに言及するところだが、すでにやたらに長くなってしまったので、ここから先は明日また改めて。
■関連過去ログ【英語】
◎アルミコーティングのチタン!? (2004年4月14日)
◎キウィ英語と米語 (2004年4月15日)
◎続・キウィ英語と米語。 (2004年10月6日)
◎クッカー? スキレット?? (2004年10月21日)
◎[ 自由テーマ ] 規格、そろそろ統一しない? (2004年12月13日)
◎「セミ」と掛けて、「食べる」と解く。 (2005年1月7日)
■関連過去ログ【ガイドのつぶやき】
◎その1「怖さについて。」 (2004年10月7日)
◎その2「過保護について。」 (2004年10月8日)
◎その3「プロの基準について。」 (2004年10月9日)
◎その4「互助について。」 (2004年10月12日)
◎その5「トウイングについて(前編)。」 (2004年10月13日)
◎最終回「トウイングについて(後編)。」 (2004年10月14日)
◎番外編「老兵は語るべきか、去るべきか?」 (2004年11月13日)
◎番外編「自己責任と、クラス区分。」 (2004年12月25日)
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Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ、ただし朝のうち曇りまたは薄霧。午後シーブリーズ。(高)24度、(低)13度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット、午後シーブリーズ。海...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.03.22
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。風おだやか。(高)20度、(低)9度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット、午後一時北東に変わる。海峡おだやか。 その後12時間:北部...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.06
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。南西風。(高)20度、(低)6度。 [海洋気象] (エイベル) 夕方、南15ノットに上がる。海峡おだやか。北部の海況はやや荒い。 その後12時...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.12
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ、高曇り。北東風。(高)12度、(低)9度。 [海洋気象] (エイベル) 北東15ノット、セパレーションポイントより北では25ノット。西部海域は...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.06.17
Excerpt: ■そうなんだよなぁ。 ◎nikkeibp.jp「団塊世代とスポーツ(2)」 これは、僕らのようなアドヴェンチャー・ツーリズム業者も気づいてて、たとえば先月8日に京都で会合があったの...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.10.06
Rと申します。いつも楽しくブログを読ませて頂いてます。
さてRyuさんの今日のエントリーと「”まちづくり”便利帳…」とを読み比べて少々疑問に思ったことがあるので、コメントさせていただきます。
先ず、「”まちづくり”便利帳…」で提言されている『ボランタリー・ツーリズム』というのは、「後ろめたさ(被災者の皆さんが苦労されている地域へ観光(遊び)に行くのは、気が引ける)」のために、復興後も被災地の観光業界が冷え込む現象への解決策として、
ステップ1.費用負担を補助し救援活動に来る人(ヴォランティア)を、積極的に呼びこむ。
ステップ2.人の往来があれば、観光目的のツーリストも復旧後の被災地を気兼ねがなく訪れ易い。
という論旨だと理解しています。乱暴ににまとめると、
・「ヴォランティアをツーリストとして扱おう」
という考えではないでしょうか。
一方、Ryuさんが従来から仰っているのは、「ツーリズムという産業では、サービス提供者はプロフェッショナルが従事すべき」という主張だと理解しております。少々Ryuさんの考えとズレがあると思いますがが、先ほどのまとめに表現を合わせると
・「ヴォランティアをガイドとして扱うな」
となるでしょうか。
そこで(ここまでの双方に対する私の理解が正しいなら)、Ryuさんの主張と『ボランタリー・ツーリズム』は「真っ向からぶつかる論旨」というより、異なる事象に向けられた提言ではないのか、と言う違和感を覚えました。
件の『ボランタリー・ツーリズム』の考えも、「ヴォランティアの力を当てにしてツーリズムを盛り上げようという考え」だといえば、たしかにそうですが、Ryuさんの「業界の側が、ヴォランティアを当てにするという姿勢がダメだと戒めているのだ」と言う記述に、客としてのヴォランティアを当てにするという行為も含めて仰ってるようには思えません。
とすると、今日のエントリーは、Ryuさんも引用されておられる「”まちづくり”便利帳…」の一段落目の定義だけに対する議論だったのでしょうか?
それとも、「”まちづくり”便利帳…」に対する私の理解とRyuさんの理解がことなるのでしょうか?
後編を読む前にコメントをするのは失礼かとも思いましたが、今後のエントリーの趣旨を理解するためにも質問させて頂きました。
それでは、後編も楽しみにしています。
Posted by: R : March 20, 2005 2:38 AM日本語って難しいですね。
僕が読んだところでは、
「ボランティアの人」≒「観光客」
「復興活動支援」≒「アクティビティ」
のようにしていこうという提言と解釈しました。
「サーヴィス業」のみならず「ヴォランティア」という言葉や概念自体も既に一人歩きをしてEngrish化してしまっていると自分は感じています>ジャパン。
問題のややこしさはそのあたりにもあるのではないでしょうか。
普段ヴォランティアに明け暮れている身としては、日本の概念には(1)セミプロ意識や(2)イイ意味での自己満足と自己犠牲精神に対する美徳との微妙な兼ね合い、などという物が絡んできてしまっていてプロとの線引きがどんどん難しくなっているのでは、というのが自分の感想です。
こちらのヴォランティアもあくまでも「隙間」業、処理能力がいくら高くてもプロの様には意思決定が絡まないと言う感じですね。
逆にそういった能力の高いヴォランティアの場合は、あらかじめその方面・業界にキャリアを求めている人間だったりする場合が多いですし、又逆に周囲から「脱」ヴォランティア(=すずめの涙であろうとお給料をもらってプロの仲間入りをする)を勧められたりしますしね。
>またその逆の「無責任さ、気楽さ」
も、プロの方々の
>金を受け取るからこそ生まれる「責任感」
というブランケットに守られている、と言う事を自覚してこそ、の事ですし、又ヴォランティアに関わるプロの方には必ず自分の「下の」ヴォランティアも含めた責任問題というのがありますし。
そういう縦の関係と言うか縦割りと言うか、はあってしかるべきなのではないかと思いますが。
本日のエントリーでRyuさんが描いているガイド像として、ヒマラヤのシェルパなんがが浮かんできましたけれど・・・
トレッキングにワーホリ程度のガイドツアーが成り立つ段階で、その業者も、ガイドも、お客さんも、三者皆まとめて生ぬるいですね。
基本的に「生」や「自然」の厳しさがわかっていないんでしょう。
まあ、そういった方々はその厳しさあっての美や充実感なんていう物とも一生ご縁がなくって可哀想なんですけれど、きっと。
後半も期待に胸躍らせながら極上アッサムを控えさせてありますので安心して長ーーーーーいエントリーを(笑)。
Posted by: MM : March 20, 2005 8:32 AM>Rさん、Miyaさん
コメントありがとうございます。
ご指摘の点に関しては、続編で多少論じておりますので、少々お待ちを。
氏のエントリーに「ヴォランティアをツーリストとして扱おう」という含みが大いにあるだろうという事は、僕も感じていますが、とりあえずこの前編は、氏のエントリーの細かいところには一切言及していません。
とりあえず、僕のスタンスを書いてみただけっていうのが、この前編です。
>MMさん
ヴォランティア自体の、国ごとの微妙な違いっていうのは僕も大いに感じてるんですけど、それに話を膨らませるととんでもないので、今回は割愛しました。
でも、基本的にはおっしゃるとおりだと思います、ハイ。
>
ボランティア問題は、障害者関係では多いですね。お金が回らないからボランティア頼みになる→ボランティア依存症になってお金を回さなくてもなんとかなると勘違いしてしまう→ボランティア故にサービスの品質保証が出来ず、サービスを受ける側にもデメリットになる
例えば手話通訳者はアメリカでは職業として確立しているから、資格を取ればかなり良い年収が期待できるし、それ故技術レベルも高い。日本だと主婦や学生ボランティアに依存してしまっているので必要な時に確実に調達できず、また技術レベルもバラつきが非常に大きい。もちろんアメリカでは手話通訳者は絶対にタダ働きはしないし、させないです。
ボランティアとはみんながちょっとずつ出し合って一つの大きなものを作っていくという時に最大の力を発揮するものです。コミュニティ形成ですね。これを贈与の経済と言います。しかし現代ではコミュニティ・ベースではなく、個人対個人での取り引きもまた存在していますし、これは通常は貨幣を媒介として行われます。このサービスにはこれだけの貨幣という約束を決めてきちんと支払う。貨幣経済ですね。
贈与経済と貨幣経済はそれぞれ得意とする分野が違うのですが、これをきちんと理解して、使い分けていかないと、結果として非効率的なシステムになり、誰もが損をする事にもなりますね。しかし、日本社会では特にそうなのですが、誰もが大事だと考えているものほどゼニカネの問題ではないと言い出す。例えば教育。教師は聖職者なんだからゼニカネの話をすべきではないし、24時間365日教師であれと要求する(しかも自分を棚に上げて)。それだったらむしろ教師は出来る人が一切ゼニカネを受け取らずにボランティアで賄うべきでしょうが、それは結局手話通訳者の問題と同じで、品質保証が出来ない(ボランティアにそれは要求出来ない)から、結局は社会全体が損をする。だから教師はプロとしてお金を払って雇われているのですが、そこを理解出来ていない。
贈与経済システムは「それに関わる全員は自ら何かを差し出す」局面で使うべきであって、「何かと何かを交換する」局面では使うべきではないというのが私の結論です。だから観光ガイドにはボランティアは馴染まないでしょう。
Posted by: Hokulea2006 : March 20, 2005 12:42 PM付け加えておきますが、元エントリーの提唱するコンセプトそのものは、ある種の可能性を秘めていると思いますよ。つまりRyuさんも指摘しているように「ボランティアをツーリストとする」という発想です。要するに「ボランティアで来る以上、転んでも泣かない。自分の始末は自分でつける。」というハードボイルドな構造を作るわけですね。「ボランティアなんだから・・・」という甘えを一切許さない、言ってみればただのツーリストよりもハードルの高いツーリストになれる人だけ来て下さいよという事です。
おわかりのように、これはツーリストを等価交換の世界から叩き出してしまう暴挙なのですが、だからこそツーリストもまたボランタリーなコミュニティのメンバーとなれるわけです。贈与の世界はコミュニティ形成が基本であり、その為には全員が損をしなければいけません。
ボランタリーなツーリズムの世界にお客さんは存在出来ない。お客さんがいるのであればボランティアは不可能。そう思います。
Posted by: Hokulea2006 : March 20, 2005 1:01 PM貨幣経済に対する贈与経済の視点、目から鱗でした。
そういえば先日Hokulea2006さんのサイトでも読んだばかりだったのに、今回この件を論じる際に頭から抜け落ちていました。
ありがとうございます。
しかし、大切なことになるほど「ゼニカネじゃない」となる風潮、僕も常々問題だと思っています。
大切なことには、しっかりギャラを払ってプロの技術を担保すべきなのに。
政治家の給料も安すぎるという問題もありますね。
給料を10倍に上げる代わりに、汚職は死罪にするとか。
って、これは脱線しすぎだな(^^;
>ボランタリーなツーリズムの世界にお客さんは存在出来ない。お客さんがいるのであればボランティアは不可能。そう思います。
ハードルの高いツーリストのお話は、本日分の後編に引用させていただきましたm(..)m
しかし、贈与経済は、今後もうちょっと勉強します。
今後大きなキーになりそうですね。
cheolsaitoこと"まちづくり便利帳"の斉藤哲也です。
Ryuさん、トラックバックありがとうございました。大変熱い議論になっているので、全部拝見できていないのですが、素直な感想として、賛成・反対ともども熱い議論をして下さったこと、拙稿を真剣にお読みいただけたことを大変嬉しく思います。
というのも、私が提案した4つの事柄はいずれも未熟なことを自覚しており、むしろそれを題材に他の皆さんがどのように考えるのか、そもそも観光地の風評被害にどの程度関心があるのかなどを知る為に、あえて書いた事柄です。単に”ここが問題です”というだけでは、只の評論家で、事の進展が期待できませんから(微力ながら、課題解決に向けて動く予定です)。
斜め読みした時点での印象では、Rさんの意見に同感です。私は既に旅行業界を後にし、地域をいかに良くしていくかに関心があるので、立場が全く異なります。ただ、その立場の違いからくる様々な意見が、新しい気づきや刺激となって、新たな価値を生むと私は思います。そういう意味でも今回取り上げて下さったことは、私にとって大いに勉強になり、感謝しております。
厳しい意見を含め、今後とも宜しくお願い致します。
ちなみに、私はここ数年Social VentureやSocial Enterprise、CSR、SRIなどの世界の目覚ましい動きに注目しています。P.F.ドラッカー氏や様々な識者が指摘するように、世界はネクスト・ソサエティに向けてパラダイムシフトを起こしており、ボランティアの形も随分と変貌を遂げつつある、これだけは言えるでしょう。
Posted by: cheolsaito : April 4, 2005 5:32 AM>cheolsaitoこと斉藤哲也様
初めまして。
コメントありがとうございます。
パラダイムシフトがおきつつあるというご指摘は、確かに僕も肌で感じております。
>私は既に旅行業界を後にし、地域をいかに良くしていくかに関心があるので、立場が全く異なります。
僕自身も今の仕事には体力的な限界を感じており、斉藤さんと同じような形でシフトしつつある過渡期です。
よって、まったく立場が異なるとは思っておりませんで、むしろ僕は今の仕事で見につけたものを、いかに別の立場に応用していくかを課題としています。
日本の地域振興がうまくいっていない現状を外から眺めたとき、ニュージーランドのツーリズム業界で学んだことを応用すれば、解決できるアイディアがいろいろあるなというのが、僕の基本的スタンスです。
が、日本の地域振興は「応用」ではなく、「直訳」が多いのが問題ではないか、と。
つまり常々感じているのは、「世界」と言葉で語られる西洋文化圏の常識は、日本人にとっては本当に「違う世界のこと」で、例えば一口に「ツーリズム」とか「ヴォランティア」と言っても、日本人がイメージするそれは西洋人の言うそれとはまったくかけはなれているという事。
その決定的な違いをきちんと認識しないままに、日本では言葉だけが輸入され、西洋の文法で話が進んでいる印象を受けます。
エコツーリズムの世界では「インタープリテーション」が重視されていますが、そういう意味でこういう大きな視点で地域振興を考える場合も、西洋のコンセプトと日本の認識のずれをキチンと「インタープリテーション」することが重要かと。
どちらにしましても、僕自身もこれから斉藤さんの後を追う形で勉強をさせていただく見ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: Ryu : April 4, 2005 9:21 AM大阪のABCラジオのインターネット版で「ニュース探偵局…観光ボランティアについて、お話をうかがいました。」
http://www.asahi.co.jp/webio/frame.html
という番組が聴けます。
奈良の観光ボランティアのNPOの代表の方のお話です。
聴いた感じでは、ボランティアの動機は・・・・定年後の余暇の使い道、って言うのが一番大きいように感じました。
週一更新なので、もしご興味ありましたらお早めに。
Miyaさん、すごくタイムリーな情報、ありがとうございました。
どうやら、この団体ですね。
http://www.e-suzaku.net/
確かにおっしゃるとおり、「引退後のヒマツブシ」ということが、恥も隠しもせずに語られていました。
「応募してきた人、ほとんどを採用」
「平均年齢約63歳」
「知識はテストもしないので、自主的な学習範囲内」
「研修はわずか12回」
「時間厳守」
など、やっぱり僕らが聞くと、素人さんの「ガイドごっこ遊び」にしか聞こえないです。
安全性だとか、顧客満足とかに関する話は一切なく、すべて会の内部、ボランティア間の話に終始し、完全に「お客様不在の自己満足」という、上記駄文の中で指摘したことが、いかんなく語られていて、あらためてガッカリいたしました(^^;
しかし全国合わせると組織数1,000、ボランティアガイド数27,000人というのはショッキングでしたね。
要するに、これだけの「無料奉仕ガイド」が、ツーリズム産業を「善意」で圧迫し、ツーリズム産業全体のレヴェルアップを阻んでいる、というわけで。
イヤハヤ……。
ご指摘の通りに感じました。
しかしながら、もしも自分がRyuさんのサイトに来たことが無く、
ガイド=サービス業=プロ
の考えに馴染んでいなかったなら、
地元のボランティアガイド+NPO法人=安心+タダ
ってな結論に達してしまったかもしれません。
一般的な概念として、
ガイド=プロの仕事=満足=費用対効果
というのを持ってもらうのは難しく感じます。
特にプロよりボランティアのほうが幅を利かせている現状では・・・。
>一般的な概念として、
>ガイド=プロの仕事=満足=費用対効果
>というのを持ってもらうのは難しく感じます。
おっしゃる通りだと思います。
本文内でも書きましたが、特に日本ではヴォランティア精神を無批判に賛美する風潮が強いため、ヴォランティアを批判すること自体にタブー意識も働くという難しい点があります。
さらに「サーヴィス業」自体に対する考え方も、まだ古く、「上質なサーヴィスに金を払う」という余裕のある消費者よりも、「サーヴィス=割引、無料」と考える人の方が多い。
この辺も欧米とはかなり開きを感じます。
こんな訪問者数の少ないブログで僕一人が論じてみても、なかなか変わっていかないでしょけど、でも誰かやらないと絶対に変わらないのも事実なんで、気長にボチボチやりますよ。
ま、あんまり根気のない人間なんで、どこかで放り出すかもしれませんが(笑)
December 18, 2004
[ リレーエッセイ #20 ] 良い暇つぶしとは。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
午後に雷を伴うにわか雨。冷たい南西風。最高気温18度、最低気温7度。
[海洋気象] (エイベル)
セパレーションポイントより北では西25ノット、その他のエリアでは南西10ノット、午前中に南西15ノットになる。北部の荒い海況は次第におさまる。にわか雨の中、視界は悪い。
[潮汐表] (ネルソン)
High 03:14 AM 3.7 m Low 09:14 AM 1.1 m
High 03:32 PM 3.9 m Low 09:49 PM 1.2 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 会社でダウンロードしている有料の詳しい地上予報によると、雹が降る可能性もあるとのこと。
また海洋気象予報の方は、南西が北に変わるとのことだった。
結局ブリーフィングの最中は、気にならないほどの小ぬか雨がときどきぱらついた程度。日帰りを送り出すために一回目に海に出たときは、上空ではまだ南西が微妙に吹いていたのだが一時間後に二泊、三泊のグループを連れて海に出たときには南西が完全に止まり、北が吹き始める直前といった空模様。ただ、そのときは晴れていた。
仕事を終えて車に乗り、峠を越えていると、寒冷前線が到着したらしく、突然雹まじりの強烈なにわか雨と突風が襲ってきた。海上の視界は悪いだろう。しかも気温低下が激しいのなんの。お客様たち、大変だ……。 rent 6
-------------------------------
■ 極々私的なメモ。
一昨日のことらしいのだが、愛娘が昼寝から起きたとたんに
「犬のコーラが○○に行っちゃって、もう会えない」
と泣きじゃくったらしい。なんせ泣きじゃくりながらの話なので、詳しいストーリーは家人も良く分からなかったらしいのだが、犬がどこかに連れて行かれるっていうのは、たぶんディズニーの『百一匹ワンちゃん』のヴィデオの影響なんだろう。
しかし、名前がコーラ? そんなの、『百一匹ワンちゃん』はおろか、持ってる他の絵本にもヴィデオにも出てこないぞ???
っていうか、そもそも、彼女はコカコーラとかペプシコーラとかは、存在すら知らないので、ヴォキャブラリーの中にそもそも「コーラ」という単語がないはず
つまり、夢に出てきた犬に、彼女が「創り出して」与えた名前らしい。ふぅ~ん。
二歳児にはもうお話を作る能力があるとはきいてはいたが、なるほどそういうネーミング能力まで備わってるとなると、確かに立派なもんかもしれない。
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■ [ リレーエッセイ #19] ソフト産業、森作りから考えるから、またまたバトンが直接返ってきた。なんか一日おきにリレーエッセイ書いてるんだけど……。
くそ、こうなったら徹底的にやったろやないけ。
自分がふったネタの延長であまり派生していないので、掛け合いのようになってしまい、もうひとつ好き勝手度が高まらない。
うぅぅ、スマンっす。普段の僕なら、「こんな風にソフト無視してるからダメなんだぁ!」と市場調査をやっつけるところまでが「枕」で、その先に話を脱線させつつ発展させていくとこなんだけど、リレーエッセイって「翌日アップ」という原則があるからそこまで話を膨らませる余裕がなくてね。
まぁ、話題をあまり変えずに掛け合いするっていうのも、また面白いのでは?
あれ? ちょっと待てよ。このままピッチャー返しが続くと、次の月曜日はリレーエッセイと自由テーマが重なるなぁ。
なら、大変化球はそのときに投げるとするか。今日は大人しくストレートに玉返してやろっと、イヒヒ。
■ アウトドア産業の鍵はソフトにあるっていうことは、一昨日のリレーエッセイでも述べたし、編集長も自身の体験でフォローしてくれた通りなんだけど、もう少し同じところを。
市場調査結果が「ハードの売り上げ」だけに着目していたことは前回批判した通りだが、じゃぁソフトを含めると日本のアウトドア産業は成長しているのかと問われれば、NOだろう。
では、アウトドアソフト産業の何が悪いのか?
■ おそらく「達成感」である。特にジャパンというマーケットを考えるとき、達成感というのは大きなキーポイントになるはずだ。
つまり、「楽しいか、楽しくないか」以外に、「達成感が得られるか否か」というパラメータが、日本人にとっては特に不可欠だと思うのだ。
例えば編集長が挙げてくれた森作りが人気を博している理由を考えればよく分かる。森に手を入れて、自然にダイレクトに働きかけるというのは、誰にとってもたやすく「達成感」が得られるアクティヴィティである。
楽しさだけで言えば、ひょっとするとシーカヤック体験ツアーの方が上かもしれない。ただ、シーカヤック体験ツアーばかり毎週10回続けてやったらどうだろう? 必ず飽きるはずだ。
ところが、森作りなら毎週10回同じ里山に通える。いや、通えば通うほどに達成感が高まっていくはずである。一年、二年と時間がたてば、もっと達成感が大きくなっていくだろう。自分自身の成長だけではなく、森の成長が目に見えてくるからである。
これが、これからのアウトドアソフト産業を考える上で、大きなポイントになってくると思う。
■ この15年で、大きなアウトドアブームが来て、去った。この嵐のような流れの中で、もっとも増減が激しかったのは、もちろん間違いなく「RVキャンプ派」「ファミリーキャンプ派」といった層である。
つまり、車に立派な道具を詰め込んで名のあるオートキャンプ場に出かけてテントとタープを張り、テーブルや椅子をセットして、雑誌に載ってるような豪勢なアウトドア料理をして帰ってくる、というパターン。
一回、二回は楽しいと思う、確かに。でも、10回続けて飽きない人は珍しいんじゃないの? だって、ここには「達成感」を感じる余地がないんだもん。
欧州人の場合は、ビーチに椅子と本を持ち出して、一日何時間でも、あるいは何日でもボォ~ッとしていられる、いやむしろ、それこそが至福の時の過ごし方であるという人は少なくないので、ちょっと事情が違ってくるのだが、日本人でこれが出来る人はそう多くない。これが出来る人ならば、上記のようなキャンプ場に行って料理して帰ってくるだけのキャンプでも楽しいのかもしれないが、そうでない人には向かないスタイルではないか?
そもそも初心者があれだけ大掛かりな道具を積み下ろし&セッティング&撤収するのって、大変よ。僕らプロでも大変で、その反動でプライヴェートの時にはなるべくモノを持たない貧しいアウトドアをやる傾向があるというのに、不慣れな方があんな大道具と格闘するのがどれだけ大変やら。
しかも、前にも書いたと思うけど、アウトドアクッキングってのは手間ばっかりかかって大変なんよね。理論的には高カロリーのツーバーナーやオーヴンを持ち込めば、出来ない料理はないはずなんだけど、他所のキッチンでさえ慣れないと料理の手際が悪くなるというのに、いきなり野外でトントントンと調子よく料理が出来るはずもなく、片付けもパッパッと手早く出来るはずもない。
つまり、「キャンプ場につく → 大荷物と格闘してキャンプサイト設置 → すぐさま料理の支度 → 普段の倍時間がかかったので遅い食事 → 後片付けにも時間がかかった → 終わったらすぐ次の食事の支度の時刻、あるいは寝る時刻、あるいは撤収の時刻」っていうことになるわな。
達成感からは、程遠い結果になるだろうね。
ブームといわれるときに、それに乗っかった初心者がやっていたのは、こういうことだったんである。そりゃ、一瞬でブーム終わるってば。
つまり、そういうエントリー層に、すぐさま「達成感」を得られる次のソフトを提供できなかったのが、今のアウトドア業界の低迷の原因なんじゃないの?
■ 別の視点から見てみると、昔から根強い人気を持つアウトドアは、必ず達成感とセットになっているのが分かる。
ピークハントという達成感を得る行為である登山は、もっとも分かりやすい例。あるいは、獲物という達成感をしとめるアクティヴィティである釣りやハンティングもしかり(まぁ、芸能人の真似してバスフィッシングに走った若造は、すぐに淘汰されたようだけどね)。
カヌー、スキー・スノーボード、サーフィン、ダイヴィングetc, etcのアウトドアスポーツも、まさしく「技術習得=行けるフィールドが広がる」という点で、達成感とアウトドアはまり度が見事に連携している。
つまり往々にしてスポーツライクなものは、達成感がもれなくついてくるのである。
じゃぁ、スポーツじゃないアウトドアはダメかというと、そうでもない。
例えば山菜摘み、キノコ狩り、バードウォッチング、あるいは高山植物写真撮影だって同じように達成感を得られる。これらは、表面的にはバラバラの行為だが、本質的には釣りやハンティングと同じような達成感を得られるものだ。
日本ではアウトドアには分類されないが、ガーデニングだってまさしく「ノンスポーツ系」ながら達成感の高いアウトドアアクティヴィティである。
■ 逆に「達成感」ではなく、「リラックス感」を得られるアウトドアを挙げてみると、焚き火の前でくつろぐ、ってのが筆頭だろうか。
その他だと、登山に分類できないのんびりハイキングもこれに入るだろうか。
ハンモックをつって昼寝、なんていう欧州人のような過ごし方もこれだろう。
こういうのは、好きな人はとことん好きなのだが、達成感が乏しいために、誰もがとことんはまってしまうという要素を持っているわけではない。特に、日本人はこういう「のんびり系」が苦手な人が多い。
もちろん、焚き火がキライって言う人は少ない。ただ、焚き火がないと死んでしまうって言う人は、やっぱり少数派だし、むしろ「何もせずにボォ~ッとすると、死んでしまう」という人の方が多い国民性なのである。
■ そうやって考えてみると、百名山ブームっていうのは、達成感の乏しい「ハイキング」に、うまく達成感を持ち込んだ非常に優秀な「ソフト」だったと思う。
だからといって、別に僕が焚き火派やお散歩派だダメって言ってるんじゃないけどね。そもそも、僕がそういうタイプなんだから、否定するはずがない。
ただ、そういう人達はたいてい自分で存分に楽しむ術を知っているので、「ソフトを買う」必要性が少ないし、そもそもこうした類のソフトで「売れる」ものを開発するのはなかなか難しいという側面があるのだ。
ところが、雑誌などをご覧あれ。この手のものを扱う傾向が高いから。こういうのを扱ってもねぇ、なかなか産業としては発展していかないよ。それを覚悟の上で「こだわり」として扱っているのならば、僕自身も「そっち方面に属する人間」として拍手を送るが、そうではなく、何の考えもなく焚き火のことばっかり書くメディアが「売れない……」って悩んでるとすれば、それは阿呆というしかないな。
■ ちなみに、sportの語源をご存知だろうか?
以前、日本シーカヤック界の大御所が、ガイドトークとして「sportには元々『冒険』という意味があるんだ」というようなことを言っていたという記事をウェブ上で発見して頭を抱えてしまったことがあるのだが、大嘘である。
手元の英和辞典をご覧になれば分かると思うが、「暇つぶし、気晴らし、慰み」などという意味が見つかるかと思う。これがそもそもの語源らしい。
そう、sportっていうのは、もともと「運動」ではく「暇つぶし」という意味だったのである。つまり、元の意味ならトランプだってスポーツなのだ。
その数々の「スポーツ」の中で、「スポーツの中のスポーツ」の地位を見事勝ち取ったのが、「運動」だったというわけ。
運動好きの英国らしい意味の変遷なのだが、今回のエッセイの内容と考え合わせると、いかにも示唆に富んでいると思うのは僕だけだろうか?
つまり、「運動」には達成感がついてくる。だから、「暇つぶし」としては非常に上質なものになる。
僕が上記で主張した「アウトドアソフト産業」がこれからとるべき道を、このsportという単語の歴史が何やら教えてくれているような気がするのは、僕だけだろうか?
■ と、せっかく英語ネタに脱線したのだが、イジワルな僕はまた編集長のところに話を戻すのであった。
こうやって考えてみると、「森作り」という遊び方の優秀さが改めてよく分かる。
まず、スポーツ性が低いので、運動嫌いで有名なジャパニーズにも敷居が低い。
そして、ショートスパンでもロングスパンでも、確実に達成感を感じられる。
さらにヴァリエーションも無限で他のジャンルのアウトドアアクティヴティとどんどん組み合わせられる。
いろんな意味で、大変に優秀なソフトである。
思えば、僕の大好きな『まつを's WEB SITE』だって、まさに森作り、里山遊びを中心にすえたサイト。まつを氏のただならぬセンスの良さと鋭い舌鋒もあのサイトの面白さの秘訣だが、あれだけ繰り返し読んでも飽きない秘密は、やはり「達成感」にあるのではないだろうか?
■ しかし、個人的には「達成感」とは無縁の「ひたすらダラダラ」のアウトドアを心行くまでやりたいよなぁ、久しぶりに。
■ ハイ、今日の話はこれでおしまい。
これがリレーエッセイでなければ、あと何日か熟成させた上で、ここから話を「やっと本題」に発展させるとこだけど、このまま投げ返した方が編集長が悩みそうで面白いので、もう一回意地悪してやろ(笑)
月曜日は「自由テーマ」と絡めてアウトドアネタからも逸脱するような変化球にするから、もう一日がんばってねぇ>編集長
-------------------------------
■ 「もうちょっと話題変えろよ!」と思った方は
を、「いや、このネタを深く突っ込んで欲しい」と思った方は
を、「何でもいいから、どっちかが倒れるまで一対一で闘えぇ!」と思った方は両方をクリックして応援して下さい。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1206
Excerpt: う。まるでRyuさんと交換日記状態。 [ リレーエッセイ #20 ] 良い暇つぶしとは。からのリレー。 まぁ、話題をあまり変えずに掛け合いするっていうのも、また面白いのでは? ほんまで...
From: Gofield.com 編集長の弁
Date: 2004.12.19
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。風おだやか。(高)24度、(低)10度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット。海況おだやか。 その後12時間:変風10ノット [潮汐表] (ネ...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.05
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。風おだやか。(高)24度、(低)10度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット。海況おだやか。 その後12時間:変風10ノット [潮汐表] (ネ...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.05
December 16, 2004
[ リレーエッセイ #18 ] なんなんだ、この市場調査は?
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
雷雨、午後にあがる。南西風に変わる。
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、午前中に北20ノットに。午後に南西20ノットに変わり、セパレーションポイントより北では夕方に30ノットにあがる。海況はやや荒くなる。午前中の雨中視界良好。
[潮汐表] (ネルソン)
High 01:27 AM 4.0 m Low 07:35 AM 0.7 m
High 01:46 PM 4.3 m Low 07:53 PM 0.8 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 午前中は曇りでベタ凪。昼過ぎに東北東から小さなうねりが入ったが、風は吹かずじまい。14時前に南東からの風が吹き、急に強い雨が降り始めた。予報ボロボロじゃん。
本日は、日本人3人組と、中国人バックパッカー1人という東洋人だけのグループ。中国人が一人でバックパッキングしているっていうのは、ちょっと驚き。このところの経済急成長で、中国人観光客はまったく珍しくなくなり、中国人マーケットはどの業者にとっても無視できない勢いで成長しているんだけど、一人旅をする中国人って言うのはお目にかかったことがなかったし、彼自身も「僕みたいな中国人はいない」と笑っていた。彼はまだ学生なのだが、英語もきわめて堪能だったし、物腰も欧米人っぽさが漂っていて、中国が変わりつつあることを感じさせてくれた。って、彼だけかもしらんけど(笑) b&i 4
■ 本日は夕方から会社のパーティなのだが、何十人も「同僚」が集まるようなパーティに出るのなんかゴメンなので、サボることにした。ブログも書かねばならぬし。
-------------------------------
■ [ リレーエッセイ #17 ] 明るい話、通信販売といえばーからピッチャー返し。なんだよぉ、また逆回転かぁ? それとも皆で僕を集中攻撃することにしたのかぁ?
よろしい、受けて立とうではないか。
■ ところでいきなり脱線で恐縮だが、昨日いきなり
で編集長のブログが一位に躍り出ててビックリした。アウトドア総合でも一位。スゴイじゃん! 前月比500%増、くらいなんじゃないの?>編集長
それに引き換え、このブログはどうよ。ハンモック買おうかどうか悩んでるときはえらくスコア伸びたけど、買うの止めたらいきなり低迷って、何なの(^^;
■ まぁいいや、本題。
昨日の変臭長のエッセイが相当エキセントリックだったもんで、どうやって続けたらいいのかしばし悩む。う~ん、どうやったら朝からあれだけハイパーなエッセイが書けるんだ。本人は「人工海馬がない」と書いてるけど、実はすでにシリコンチップ人工海馬内蔵してるんじゃないのか?>偏秀長
ちなみに人工海馬どころかこんなことを言ってる人もいるぞ。ホラもここまで来ると見事だ。僕もかなりのホラ吹きの自覚があるが、これはもう尊敬するしかない。
あ、こんな無駄話をしている場合ではない。ともかく何か書かねばならん。何を書こう?
■ って、あの中のアウトドアネタって、暗い「アウトドアビジネス 2002-2003」とかいう市場調査くらいしかないじゃん。
うわぁ、なんだこれ、突っ込みどころ満載。そんなに突っ込んで欲しいなら、突っ込んであげるとするか。
何々、<マイナス成長要因>に、
市場を牽引し、成長を続けてきた「シューズ」「ザック類」市場のマイナス成長
ってのがあるな。
当たり前じゃん。シューズやザック類なんて、そういつまでも売れ続けるアイテムじゃないよ。服だったら毎年買い続けるなんてこともありえるけど、クツやザックを毎年買い続けたらどんなことになると思ってるんだ。
新規エントリーユーザがほとんど増えていない現状で、シューズ、ザック類で売り上げ稼ごうっていう発想がどうかしてるんじゃないの? んなの、ウチの2歳半の愛娘にだって分かる理屈だぞ。
あとさぁ、そもそも「マイナス成長要因」を分析している項目3つの中の2つに、「マイナス成長」っていう言葉が出てくるのって、どうよ。
いや、出てきても良いんだけど、さらにその「要因」を分析しないと意味がないじゃん。
「クツとザックの売り上げが落ちたので、全体の売り上げが落ちました。キャンプ・登山専用用品も売れてません。ウェアもいまいちですね。だから売り上げが伸びないんです。」
なんてセリフ、アウトドアショップの洟垂れアルバイト店員にだって言えるぞ。
仮に僕がショップ店長で、そんな報告してくる従業員がいたら、きっとそいつは五体満足では家に帰れないな。
要因を分析するってのは、「なぜそういうアイテムが売れていないのか?」っていう点まで踏み込んでナンボなんじゃないの?
アホらし。
■ っていうか、僕としてはそもそもの大前提たる「1.調査対象」に大疑問を感じるわけなんだけど。
メーカー・卸売業・小売業等、約160社に関して、アウトドア用品の体表的な企業を抽出し、調査・分析した。
ほぉ~ら出た、日本人の悪い癖だ、ハードばかりに目が行ってて、ソフトが無視されてる。
「アウトドアビジネス」ってのは、製造・流通・物販だけなの?
むしろ「アウトドア」ってのは「ソフト」、つまり「いかに野外で時を過ごすか?」という部分が本質なんだから、ビジネスで考える場合もソフト産業を視野から外しては何も始まらないんじゃないの?
だから僕としては、ここで「アウトドア用品の体表的な企業を抽出」という手法そのものが、さっぱりダメだと思う。
アウトフィッターとかアウトドア関連情報産業(出版やGofield.comのようなWebも含む)なんかを無視して、アウトドアビジネスの動向の何が分かるの? これじゃ「アウトドアビジネス」じゃなくて、「アウトドア・リテールビジネス」の展望じゃん。
■ そういう視点でしか「アウトドア」を捉えていないというところが、そもそもアウトドアビジネスの不振の根本的な原因なんじゃないか、というのが僕の意見。
つまり僕としては<マイナス成長要因>の筆頭項目に
0. アウトドア・ソフト産業の軽視
を挙げたい。
■ 前述の通り、そもそも「アウトドア」の本質っていうのはアウトドアグッズにあるわけではなく、「いかに外で楽しい時を過ごすか」にある。
僕らのようなガイドは、まさに「ソフトだけ」を売ってお飯を食べているので、その点は痛いほど分かってるんだけど、どうもこの点を忘れる業界人が多くていかんねぇ。
それで「売れない、売れない」ってぼやくんだから困る。そりゃ売れないよって。元々「アウトドア産業」ってのは、「モノを売る産業」じゃないんだもん。この産業では、物販はそもそも本来はオマケなんだよ。ジャパンはちょっと事情が特殊で、製造・物販がたまたま先行してしまっただけ。売れなくなってきたというのは、「まともになってきた」ということ。
最初に述べた通り、一通り道具が揃ったら、道具を買うスピードは鈍るのが当たり前。そしてそういう「道具を一通り持ってて、これからはあまりこれ以上は道具を買う予定がない」という人たちこそ、この「アウトドア」を支える層のはずなのだ。彼らにお金を使わせるとすれば、「ソフト」を提供するしかないじゃない。
だから今後もアウトドアで食いたければ、ソフト産業の方を充実させて上質な商品を提供することだな。
ま、上質なソフトが提供できるようになれば、それに付随した物販も伸びるはずだけどね。例えばシーカヤックだって、日本にエイベルタズマン国立公園並みのシーカヤック・フィールドが出来たとすれば、日本のシーカヤック関連用品のリテールは、数倍に跳ね上がるんじゃないの?
あと、アウトドアズマンじゃない層にいかに売るかってところもポイントだろうけどね。まぁ、そこまで言い出すと紙面が足りなくなるから今回はこの辺にしておこう。
■ さて、逆回転になったから、明日はごうちゃんだな。
と思ったけど、こうなったら片愁長と一騎打ちしてやろう。再度逆回転の再度ピッチャー返しだぁ。よろしくねぇ>偏執長
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November 27, 2004
単なるボヤキです、お許しを。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ。早朝は霜がおりる。風おだやか。最高気温18度、最低気温3度。
[海洋気象] (エイベル)
セパレーションポイントより北では南西20ノット、その他のエリアは10ノット。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 04:36 AM 0.9 m High 11:00 AM 4.1 m
Low 04:51 PM 0.8 m High 10:58 PM 3.9 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 昨日より最高気温、最低気温ともに低いことになっているが、快晴だったので格段に暖かい。僕の漕いだ海域はシーブリーズが吹いているだけで南西も吹かず、海況もおだやか。楽な一日だったが、ウォータータクシーでマラハウ・サンディベイまで戻ってきたら、10kn超の南西が吹き出していた。
しかし、あと数日で「夏」だっつぅのに、霜とは何事だ、霜とは! 天気悪くてひたすら鬱陶しいクライストチャーチとかだったら分かるぜよ。でも、サニーネルソンだぜ。まったく変な天気だ。
昨日は寝不足とブランクのせいで疲労が激しく、ガイディングも痒いところに手が届かなかったが、今日はゆっくり寝たおかげもあって復調。膝も、ほとんど気にしなくて良いところまで回復。もうだいじょうぶだろうな。明日から薬飲むのやめてみよう。
本日も食事のトラブル。ブラウンブレッド(雑穀の入った茶色い食パン)とナッツ類を食べられないというお客様用の袋の中に、普通のブラウンブレッドのサンドイッチが入っていた!
これは昨日と違って、完全にこちら側のミス。昔のATKやATAじゃ、こういうミスは到底考えられなかったのに、何でウィルソンズが介入してきて仕切り始めたとたんにこうなんだ!! 腹の虫が収まらない。本気で移籍を考え始めた今日この頃。 seal 5
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■ 昨日のログ↓
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■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
朝のうちにわか雨、のち晴れ。冷たい南西風。最高気温19度、最低気温6度。
[海洋気象] (エイベル)
セパレーションポイントより西では南西30ノットが午後遅くに20ノットに落ちる。その他のエリアは20ノットが、午後遅くに10ノットに落ちる。海況は荒いが、次第に落ち着く。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 03:58 AM 0.9 m High 10:24 AM 4.0 m
Low 04:15 PM 0.8 m High 10:21 PM 3.9 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ かなり強烈な冷たい南西風。朝のうち曇っていたが、日中はほぼ晴れ、透明度も高く、気持ちの良い一日。でもメチャクチャ寒い。あと数日で「夏」だというのに。
南西ゆえに、今日は通常南下するメニューは、すべて北上に切り替え。僕の担当するトンガ・アイランド・シール・ツアーも北上に切り替えた。
ただし、朝ウォータリング・コーヴからアンカレッジまで歩き、しかもオネタフティからのピックアップが15:15なので、おそろしく時間が短い。昨年度のもっとも過酷なメニュー、マリン・リザーヴ・ツアーよりももっと忙しい。次回これをやるときは、朝のウォーキングはスキップすることにしよう(スキップ=省く。決して山道をみんなでスキップするわけではない!)
まるまる二週間ぶりのワンデイ・ツアーだったわけだが、悪いことに昨夜突然不眠症に見舞われ、二時間ほどしか眠っていなかったので、相当辛かった。しかも風が強いと来てるから、何かの罰か?ってな感じ。
疲れたぁ。ただの休暇ならまだしも、「病欠」だったもんで身体も鈍りまくってて、肩の筋肉も落ちまくり。家に戻ってからは、左腕が上がらないほど。
膝はかなりよくなってたが、やっぱり仕事を終えて家に戻ってみると、朝よりちょっと悪くなってた。ま、大騒ぎするほどのことじゃないけど。
ところで朝マネージャから、グループのうち二人がマジックバス経由のブッキングなので食事持込と聞いていたのだが、チェックインを終えた本人たちに確認すると「エッ!?」という顔。ただ、彼女たちは食べるものを持ってきていたので、それを持ってツアーに出発。
さて、問題は昼食時に発覚。英語が得意じゃない彼女たちは、朝の段階では何が起こったのかよく分かっていなかったらしく、昼食時に僕のところに来て「何で我々は食事がないのか説明してくれ」という。
マジックバス経由のブッキングは割引料金の変わりに食事なしなんだと説明すると、「自分たちはマジックバスに乗ってない、ブッキングはインフォメーションセンターでやった、食事つきの正規料金を払っている」という。
ゲゲゲゲ! それって、とんでもないミスじゃん!!! 平謝りに謝って、僕の食事を分けたりしてなんとか機嫌を直してもらい、明日のツアー終了後(彼女たちは二日のツアーに参加)、ベースに戻ったら払い戻しをする約束をしてなんとかクレーム処理。大汗かいた。
ベースに戻ってマネージャに報告してオフィスに確認取らせると、実はこれがマジックバス経由のブッキングになっていたというから話はややこしい。
つまり、彼女たちが「インフォメーションセンター」だと思って飛び込んだところが、マジックバスの事務所で、マジックバス経由のブッキングになっていたのだな、これが。料金も、割引。
ところが、そのマジックの事務所がそのことを伝えていなかったために、彼女たちは一般の食事つきのツアーに正規料金で申し込んだと思い込んでいたというわけ。
というわけで当社のミスではなく、ブッキングを担当したマジックバスの事務所のミスなのだが、とりあえず明日お帰りになったらTシャツでもプレゼントしておこうということになった。
ヤレヤレ。 seal(rev.) 8
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■ ちなみに2週間ぶりにワンデイ・ツアーをしてみると、このわずかな間に食事の内容がさらに悪化していた。どこまで顧客や現場の人間を馬鹿にすれば気が済むんだ?>ウィルソンズ
僕が引退すると言ってるのを聞いて、何人かの方がニュージーランド旅行を計画してくださっているようだ。大変光栄でうれしいことなのだが、この糞会社をお見せするのは大変に恥ずかしい。
何より困ったことは、こちらが提案しても、ウィルソンズは一切聞く耳を持たず、こちらに相談もせずに勝手に政策(しかもカスタマーケアも現場の都合もすべて無視したアホなやりかた)を押し付けてくるという点。とてもニュージーランドの会社とは思えないような封建的な手法を取る連中なので、今までと違って建設的な改善案を出すのもバカらしい。つまり、僕を始めとする現場のガイド連中はおろか、オペレーション・マネージャにとっても、現状を改善する方法が一切ないということだ。
まったく……。
■ くそ、こうなったら、今日はもう徹底的にぼやくぞ。
腹が立つといえば、木曜日の夜に受講したカスタマーケア訓練もヤレヤレだった。
昔ATKがお願いしていた講師は、フライト・アテンダントにカスタマーケアを教えていた人で、彼女のやり方はクレーム処理とかアイスブレイクとかを始めとしたシチュエーション毎のシナリオ訓練が中心。我々がよく遭遇する場面を設定し、そのときそのときをどのようにさばくか、どのように改善するかというここの細かい技術をビッシリとちりばめてあった。駆け出しの頃に彼女の講義を何年か続けて受けられたのは、大変有意義だった。
つまり、僕はスチュワーデスと同じ訓練を受けてるのですぞ(笑)
で、今回はウィルソンズが呼んできた、まったく別の組織の別の講師の授業を受けたわけだが、これが完全に「概論」。「プロガイド・ワークショップ(PGW)」を主催して、自分自身もカスタマーケアを講義している僕自身にとっては、個人的には非常に有益だった。こういう「カスタマーケア概論」を受講したのは初めてだったのだが、僕自身が自分でアレンジして作ったプログラムが非常に的を射ていたことが分かって、ひそかに「オレってやるじゃん、やっぱり天才かも」とほくそえんだりした。
しかぁ~し、現場のガイドやらオフィスクルーやらに、そういう「概論」を教えてどうするつもりよ??? 僕らはアドヴェンチャー・ツーリズムを専攻してる学生じゃないんだぞ。訳分からん。
また、ウィルソンズの連中も腹が立つ。カスタマーケアのカの字も考えず、ジュースを出すのをやめるだの、マフィンを出すのをやめるだの、どんどんどんどん毎日毎日サーヴィスレヴェルを落とし続けているくせに、こういう授業になったとたんに、さもカスタマーケアの達人のような顔をして喋ること喋ること。どのツラさげてお前らカスタマーケアのこと語ってるんだ、ドアホ! ネルソン・カヌー・クラブでもこれくらいのツアーはやるぞってなC級のプロダクト提供させられてる僕の目から見ると、この訓練そのものがパロディかブラックジョークに見えてしまった。
■ そうやって腹を立てつつ夜遅く帰宅したら、日本から似非ショップに関するこれまた腹立たしい所業のレポートが入っていて、ダブルパンチ。
あぁぁぁぁ、まったくぅぅぅぅ!!!
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■ 今日のはひたすらぼやいただけだから、人気投票をお願い出来るような内容じゃないっすね。クリックのお願いは、自粛します。
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Excerpt: お客様がつけたシミであったのは、間違いないようです。 しかし、それをわかっていてクリーニングに出したのか、 それともシミがあることを気がつかないでクリーニングにだし...
From: クリーニングでござい!思い出のトラブル集
Date: 2005.02.15
November 22, 2004
《 自由テーマ 》 マスコミに、キチンと懲りて頂くには。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ。午後シーブリーズ。最高気温21度、最低気温10度。
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、セパレーションポイントより北では午前中に西15ノットに変わり、その他のエリアでは午後に一時北15ノットに。海況はおだやか。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 12:43am 1.3m High 07:04am 3.5m
Low 01:13pm 1.3m High 07:25pm 3.6m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 快晴だ、おだやかだ、見事だ。これなら予報も文句なくあたるだろう。
しかし、明後日からようやく仕事に復帰の予定なのに、予報がよくないなぁ……。いきなり大雨の中で復帰はなぁ。待機順を下げておいてもらって、出来たらハーフデイとかレンタル・インストラクターとかに回してもらおう。
ちなみに膝の調子はかなり良い。まだ押さえたら痛いので、今日カヤックに乗るのはゴメンだが、明後日にはよくなっているだろう(と祈る)。
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■ 子スズメレスキュー記 速報!
Chobbyの親かChibbyの親か不明だが、外にカゴを吊ってたら両親がカゴにやってきて様子を伺い始めた!(たぶん昨日保護したChibbyの親だろうけど)
大きな進展だ!
彼らの飛んでるのを観察してたら、巣の場所も判明!! しかぁ~し、華奢な木の天辺近く。こりゃ登って返すのは不可能。親に迎えに来させる以外にないな。
今すぐに親に返しても、ココにまたやられるのは見栄三重見え見えなので、毎日こうやって親に会わせつつ、飛べるようになるまで面倒見るしかないか……。
ところで、Chobbyはすっかりなついて手乗りスズメになっちまった。その反省を活かし、Chibbyはなるべく触らないようにしてるのだが、幸いなことにChobbyがけっこうChibbyの面倒を見てくれているようだ。
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■ さてさて、月曜日はアウトドア・ブログという制約を取っ払った [ 自由テーマ ] の日。
っつっても、先週は0回目ってな感じだったから、実質は今日がスタートということになるかな。
で、その記念すべき第1回のネタ、もう皆さんご存知の、そして旬を過ぎかけた話題を取り上げてみる。
『Ryu's Logbook』の芸風は、南半球の辺境から超ナローバンドでネット接続しているという特性をフルに活かした「のど元すぎた頃」なのだが、今回もご多分に漏れず、ウェブの即時性を無視したタイミングが、我ながら見事である。
って、いばるなよ!>ヒゲロン毛の野人
あ、そうそう、10月14日のエントリーほどではないものの、おそらくそれに次ぐ長編になっているはずなので、お茶でもいれてから腰を落ち着けて、ごゆっくりとどうぞ。
■ さて、すでにご覧になった方も多いだろうが、まだの方はまずこちらをご訪問いただこう。
◇「何とも言いようが…」 (ヤースのへんしん「ボランティアを装い、取材活動・・・」経由)
◇「震災で、関西テレビがボランティア装い取材」
片っ端から挙げ始めるときりがないのでこれくらいにしておく。
■ マスコミには知人・友人もたくさんいるので、十把一絡げにマスコミを批判するのはなかなか勇気がいるのだが、マスコミ関係との接触も少なくない商売柄、僕自身も迷惑をこうむった経験は決して少なくない。
ってなこと書くと、このブログを開設当時から読んでくださっている方は、4月29日のエントリーのテレビの件を思い出していただけるかもしれないし、最近いらっしゃるようになった方も、11月12日のエントリーの紙媒体の件は記憶に新しいかと思う。
僕にとっては、別にあれらが初めてというわけでもなければ、珍しい例というわけでもない。
言った覚えのない恥ずかしいセリフを新聞に書かれて大恥かかされたという衝撃の初体験は、確か小学校4年生か5年生のときだったはず。なんせ子供のことだから、級友からもこっぴどく冷やかされ、余計にショックが大きかったのだが、「新聞なんてこんなもんか」ってのがその年齢で勉強できたのは、今にして思えばかえってラッキーだったのかもしれない。
だから僕のマスコミに対する不信感は、もうかれこれ四半世紀以上の歴史を持っていることになる(なんちゅう大げさな書き方だ)。
■ しかし今回の関西テレビの暴挙には、昔の某局による珊瑚落書きヤラセ事件(僕はこういうのもシツコク覚えてるぞ!)以上に唖然とした。
自然破壊を捏造するのもとんでもない話だが、多くの人が苦しんでいる被災地にヴォランティアを装ってもぐりこむなんて、人間の所業じゃないぞ。鬼畜だ鬼畜。
この事件はすぐに話題になって、ネット上でもバッシングはよく目にしたが(っつうか、海外に住んでるとオフラインの雰囲気はよく分からないんだけど)、僕自身が一番気になったのは、「消費者は、実際にキチンと関西テレビに制裁を加えたのか?」という点だった。
そういう視点からの批判は僕には見つけられなかったので、旬をすぎた感があるものの、月曜ネタとして書いてみようと思った次第。
■ 9月29日や9月18日のエントリーでも述べた通り、資本主義社会で企業のシステムの不具合を正すには、その企業に対して消費者がキチンとNOをつきつけることが大切だと思っている。
今回のケースでは関西テレビをボイコット、つまり同局の番組を一切見ないというのが、そのNOとしては一番手っ取り早く、そしてもっとも効果がある方法ではないかと思うのだが、いかがだろう?
視聴率が落ちるというのは、放送局にとってもっとも恐ろしい事態である。十分に制裁としての威力を持ち、不祥事抑止力になりえるはずだ。
逆に、不祥事でかえってニュース番組などの視聴率が上がるならば、不祥事は延々と繰り返されることになる。
国営放送の場合はちょっと事情が異なるが、それでも「被災地の新潟で、暴虐の限りを尽くすマスコミ(国営含む)」の最後に書かれているように、
「オタクの取材陣はヒドイので、今回の受信料は義援金に回しました」
と、各家庭が揃って口にすれば、これだって相当の効果があるはずだ。
■ つまり僕の疑問は、「果たして関西の人たちは、関西テレビを口では批判しながら、それでも漫然と関西テレビを見続けたのか、それともキチンとボイコットして消費者の責任を果たしたのか?」ということだ。
ちなみに、この「視聴ボイコット」というのは、企業に対する抗議行動としては、おそらく最もお手軽で、誰にでもすぐに実行出来るものだ。
欧米と比較すると、概して日本人は口先の批判(しかも陰口)は得意だが、きちんとした抗議行動が苦手という傾向があるように見える(なんのことはない、そういう意味で「マスコミ」と「消費者」は、よく似ているではないか!)。だから余計に、この「視聴ボイコット」という最もお手軽な抗議行動は、今の日本社会を見るときの切り口としては、一つの大きな指標になるような気がする。
つまり、「不祥事を起こした局のチャンネルを消す(変える)」という、リモコンを指一本で操作するだけの抗議行動さえ出来ない輩は、「企業を本当に批判する意思そのものがない」とみなしてもおかしくないと思うのだが、どうだろう?
■ この点が気になって調べたのだが、僕の貧弱な検索能力ではソースが見つけられなかったのであった。トホホ。
こういうときは、元KGBエージェント在米私設秘書のMMさんの力を借りるしかない。すんまっせん、お願いしますm(..)m
僕が欲しかったのは、関西テレビ全体の視聴率の推移、それも出来れば例の不祥事の前後数日間の一日毎の推移(さらに贅沢を言えば、関西他社の同データも欲しかった)なのだが、彼女の腕を持ってしてもそのものズバリのデータは出てこなかったとのこと。
実は、これはある程度予想していた。人気番組トップ10の類の視聴率は公開されていても、局全体の視聴率とかになると、そうそうそこら辺に無料で転がってるわけないだろうなぁ、と。
彼女が探して見つからないのなら、ホントにないのだろう。やっぱり思った通りだったか。
■ で、彼女が見つけてくださったのが、これ。
おぉ、さすが! これで十分、十分、傾向くらいは分かるはず!!
それではこの表を元に、ちょいと計算をしてみることにしよう。
いささか乱暴な方法だが、不祥事の前の週「11月1~7日」(以下、第一週)と当該週「11月8~14日」(以下、第二週)の2週に関して、1~20位までの関西地区の視聴率合計、および、各局の小計を出して比べてみることにする。
(ちなみに執筆時現在、当然ながらその翌週のデータはまだアップされていないので、今回はデータとして活用することが出来なかった)
で、その結果を表にまとめたのがこれ↓。
| 第一週 (%) | 第二週 (%) | |
| 関西 | 144.8 ( 38.0) | 188.7 ( 45.7) |
| 読売 | 108.8 ( 28.5) | 107.3 ( 26.0) |
| ABC | 74.2 ( 19.5) | 78.8 ( 19.1) |
| 毎日 | 33.9 ( 8.9) | 19.3 ( 4.7) |
| NHK | 19.4 ( 5.1) | 18.9 ( 4.6) |
| 合計 | 381.1 (100.0) | 413.0 (100.1) |
賢明なる読者諸氏には釈迦に説法だろうが、2週間だけ抜き出すなんて、上でも書いた通り乱暴な話だ。
さらに(こっちの方がもっと重要な点だが)、あくまでもトップ20に絞ったデータを使っているため、TV局全体の実際の合計視聴率は、ここで計算した数字とはがらりと様子が違う可能性もある。
そういう意味で、この試算は「動かぬ証拠」ではなく、あくまでも参考程度にしかならないことは、僕自身もよく分かった上でやっている。その点を念のために、予めお断りしておく。
僕だって学会に提出する論文を書いてるんだったら、もっと慎重を期してしっかりしたデータを揃えるけど、今回くらいのトピックを、無料公開されている個人(しかも管理人はヒゲロン毛裸足の野人)のブログで軽く論じる程度ならば、こんなもんでも許されるのではないかと判断した。
8月22日に紹介した「反社会学」の手法を使って、知らんぷりしてこのまま、いかにも信憑性あふれるデータのふりして「数字のマジック」を駆使しても良かったんだけど、どうも良心の呵責がねぇ……。いや、こう見えても、小心者の善人と申しますか、善良なる小市民と申しますか、まぁそういうわけでして……。
え? ゴチャゴチャ言ってないで、先に進め? ハイ、そうします。すんまっせんね、ガイドってぇヤツぁね、無駄口叩くのもショーバイのうちでしてね。
■ さてさて。
それぞれのセル(升目)の中の左側の数字は、トップ20内の番組視聴率をテレビ局ごとに単純に合計したもの。
その右のカッコ内の数字は、左の数字をトップ20の合計で割った「トップ20の中で、その局が占める視聴率の割合」だ。
ご覧いただくと一目瞭然なのだが、関西テレビはどちらの週もダントツのトップだなのだが、注目すべきは、不祥事の前の週が38.0%だったのが、不祥事の週にはかえって45.7%と、大幅にスコアを伸ばしている点だ。前週比でなんと20%増!
しかも、他社はすべてスコアを落としている。
上記のように、統計データとしては大雑把なシロモノではあるが、それを差し引いたとしても、これだけ顕著な数字が出てくると、少なくとも関西の視聴者が、関西テレビの不祥事をボイコットで糾弾しようという姿勢を持っていたとは思えないという程度のことは推察してもかまわないのではないだろうか?(回りくどい言い方……)
つまり、関西テレビはどうやら視聴者から「制裁」を受けずにすんだらしいのだ。
これじゃぁ、不祥事は再発するわぃ。新潟の被災者の皆さん、お気の毒に……。
しかし正直言って、ここまで論旨に即した見事な数字が出てくるとは思っていなかったので、僕自身ビックリした。だから余計に良心の呵責を感じた次第(笑)
■ それはともかく、結局そういう事なのだ。
マスコミの不祥事が起こった場合、茶の間は口角から飛び散った泡でベトベトになるほど批判が噴出するものの、きちんと「チャンネルを変える」「テレビのスイッチを切る」という制裁を加えるという行動に出る者は、ほとんどいないのだ。最も簡単な抗議行動であるにも関わらず……。
(と、乱暴な統計数値で断言するところが、いかにも南半球の野人)
抗議の電話やFAX、メールなどを送りつける方たちもいらっしゃることはいらっしゃる。インターネット上で批判する方々も少なくない。
もちろんそれが無駄だとは言わない。そういう行動も、口先だけの批判よりは一億倍ましだと思う(思ってなきゃ、こんなモノ書きゃしない)。
ただ相手は営利企業なのだから、「商品をボイコットされる」のが一番こたえるというのを忘れては、本末転倒の感がぬぐえない。
当該マスコミの放送を視聴し続ける、刊行物に目を通し続けるというのは、結局「不祥事を黙認する」という意味を持ってしまうのだ。
本当に批判したければ、「商品を無視する」に限る。千人が抗議電話をするよりも、十万人がボイコットする方がはるかに効果的なはず。
逆に言えば、抗議電話をかけたってブログで問題を取り上げたって、その局の番組を見てたら台無しどころか、かえって免罪符を与えているようなもんだ、ってことになる。
極端な言い方をすれば、不祥事で売り上げが落ちないどころか伸びてしまうとすれば、「どんなえげつない手を使ってもいいから、話題を作れば視聴率(購読数)が伸びる」と思うのは、営利企業としてはある意味では健全な発想とさえいえるのだから。なんせ、営利企業の最大の命題は「利益をあげること」に他ならないのだ。
■ マスコミの奢り高ぶった不祥事が後を絶たないのには、そりゃ色んな要因があるだろう。
ネット上でいろいろと議論されているように、内部からの自浄も求めなくてはならないと思う。それについては異論はない。しっかり自浄してもらおう。
しかし重ねて言うが、やっぱり相手は営利企業なのだ。営利企業の仕事ぶりが「一向に改善されない」のは、つまりそれを「消費者(=視聴者、購読者)が許しているから」という一面があるということを、我々は心に留めておくべきだろう。
最終的なところで「結局は消費者に許されてしまう」のなら、自浄だの自粛だのを求めたって徹底されるはずがないではないか。ただでも、日本の企業は不祥事や問題が再発しないようにシステムを改善するのが苦手で、とりあえず嵐が過ぎるのを頭を低くして待つだけ、という傾向を持っているのだから。
っつぅわけで、しっかりしてください>関西テレビ受信圏内の皆さん
いや、関西の方だけに言ったって仕方ない。今後の話として、マスコミが不祥事を起こしたときは、テレビ・ラジオだったら当該局の視聴をストップする、新聞・雑誌ならば講読をストップするという形で、是非ともキチンと「NO」を突きつけるようにして欲しいと思う。
極端な話、今回のように地方局が不祥事を起こしたら、全国の系列局すべてがボイコットされてしまうくらいになれば、自ずからマスコミは変わってくるはずなのだ。
マスコミだけに良識や自粛を求めたってダメなんだから。視聴者だって良識と、ある種の痛み(この場合は、例えば見たい番組を我慢すること)を覚悟しなきゃ。
■ 僕? もちろん不祥事発覚以降は、関西テレビのみならず、系列局も含めて一秒たりとも見ていないです、ハイ。
ってのは海外在住者が口にするとちょっと性質の悪いイヤミな冗談かもしれないけど、実際のところ、僕は普段から一貫してマスコミに「NO」を突きつけ続けておりますです、ハイ。
なんせ、元々昔っからテレビも見なければ新聞も読まない人間なんでございます、ハイ。不祥事を起こす会社の媒体なんて、なおさら。
テレビや新聞に目を通さなくても死にゃしないどころか、かえって心安からか健康に生活できるくらいのもんでして、ハイ。
さらに、自分が関わった媒体がいい加減な仕事をした場合は、ご存知のように仕事が今後こなくなるリスクも省みずに、すぐに直接噛み付いておりますです、ハイ。
だから案の定、ライターとしては仕事がちっとも増えやしない(笑)
仕事くださいm(..)m>新聞でも雑誌でもWebでも好き嫌いは申しません、トピックも贅沢は申しません
でも道理に合わないことされたら、すぐに噛み付きますので、お覚悟の程を(爆)
(この一言多い性格を何とかしないと、文筆家としてはちゃんと食っていけないかもなぁ……)
■ ところでこの話をしていたら、家人が突然スッゴイことを言い放った。
「まったく、新潟のヤクザは何ヤッテルの!
住民が困ってるとこに、そういうとんでもないヨソモノ(マスコミのこと)が町に流れ込んできたときこそ、ヤクザの出番でしょ!!
広域なんとやらっていうんだったら、そういうときこそ全国からヤクザが集まってきて被災地守らなきゃダメじゃないの!!!」
視聴率を下げて制裁を加えろっていう話をしてるところにだな、いきなり「ヤクザ」なんて単語が出てくると、さすがの脱線大王の僕も面食らっちまっただよ(^^;
い、いや、まったくおっしゃる通りで。そういうときこそ、「オラが町の○○組の親分さん」が諸肌を脱いで住民を守らなきゃね。任侠道っていうのは、そういうときのためにあるんだよね、ウン。
すると調子に乗った家人、続けて、
「だいたいねぇ、最近の中学生なんかがチンピラみたいなことしてるのも、ヤクザがだらしないからじゃないの!」
と鼻息が荒い。
いや、確かにそれもごもっとも。町で良家の子女がチンピラまがいの粋がり方してるとこに「おいボーズ(オジョーチャン)、んなとこでヤンチャされると、オレ達の面目がなぁ」ってたしなめてあげる「立派な大人」が必要なのだ! そーだ、任侠だ、任侠!!
でもねぇ、今回の話題からはちょいと脱線気味では……。被災地の話を……。
って、余談大魔王の僕が、他人のこと言えた義理じゃないので、黙ってしばし拝聴……。
で、気持ちよく自説を披露し終えた家人、最後にダメ押しの妙案、
「それでね、ヤクザもちゃんとブログを書くの。『今日はヴォランティアを装った関西テレビの取材班を発見した。いつも通り、迅速かつ秘密裡に処理したが、その方法は……(続きを読む)』なんて具合に」
それって、(続きを読む)をクリックすると、ログインIDと所属組織名とパスワードを入力しろって言われんじゃないの?(笑) 何が書いてあるんだろう、コワイねぇ、見たいねぇ。
■ 暴論ではある。ではあるのだが、でも家人はきっと正しい。
僕自身は、そこに思いが至らなかったのが恥ずかしいと感じるのだから、やっぱり家人はたぶん正しい。
ほら、世の中には「毒を持って毒を制す」という言葉だってあるではないか。先人もそうおっしゃってるのだから、家人はおそらく正しい。
そこで、今回の新潟でヤクザ屋さんはどういう活動をしているか調べてみた。
そういえば、確か阪神の震災のときも、どこかの暴力団が支援活動に尽力したという話があったことを思い出したので、これもあわせて探した。
ところが、やっぱり出てこない。
あぁぁぁ、検索が下手糞だぁぁぁ。一回MMさんのところにお邪魔して、検索の集中講座をうけてこなきゃダメだなぁ。
米国留学か。それもいいかも。ついでにサンタフェ研究所も見学して来て、構想実現をもくろむか?
すんまっせん、これもお願いしますm(..)m>MM先生
■ さすが諜報部員並みの検索能力を誇るMM師範、こちらはすぐにポンポンポンといくつか探し当ててくださった。ありがとございますm(..)m
で、まず新潟に関して日本国内で彼女が唯一探し当ててくれたソースがこれ。
いかにも2ちゃんねるらしい「噂話」レヴェルのスレッドで、ソースとしての信頼性はあまり高くないのだが、「火のないところに」という原則に従って「やっぱり支援活動している暴力団もあるらしいね」という程度の確認(?)にはなるかな。
このスレッドの中には、阪神のときに山口組事務所で炊き出しをしたらしいという記述も出ているが、阪神に関してはMMさんはもう一つ、もっと信憑性の高そうなソースを見つけてくださっていた。
あの一連のオウム事件のとき、それまで馴染みのない顔がたくさんブラウン管に現れたが、その中で強烈に僕の印象に残ったのが、この遠藤弁護士だったが、そっかぁ、亡くなってたんだ……。しばし合掌。
しかし、山口組が支援活動を行った裏に、遠藤弁護士の影響があったというのは、なかなか良い話だな。
とにもかくにも、新潟にも暴力団の支援活動の「噂」はあるし、阪神の場合は事実だったらしいことの確認は取れた。
ちなみに暴力団ではなく右翼団体の方は、公式に支援活動をしていることが述べられている。例えば↓
■ 日本語サイトがダメなら、英語サイトがあるさ!
実際、これが海外にいくと、もう少し信憑性の高そうなソースが出てくるのだ(って、MMさんが見つけてくださったんだから、偉そうな口きくな!>野人)。
まず新潟だが、こういうのがある。
◇[ Capital Letters: Justin Mccurry in Tokyo ]
MMさんによると
英国ガーディアン誌に載った「らしい」記事。実際のガーディアンのアーカイブサーチではヒットしていません
とのことだが、いかにもジャーナリストが書いたと思われる記事の中に、
The homeless turned to the city's well-organised mafia for emergency food, water and clothing
という一文が見える。なるほど。
一方の阪神の件は、「泣く子も黙る英文Wikipedia」(by MMさん)に、
と、下から5段落目に
For example, immediately after the Kobe earthquake, Yamaguchi-gumi whose headquarter are in Kobe mobilised itself to provide disaster relief services, and this was reported by media as a contrast to the much slower response by the Japanese government.
という記述がある。
ちなみに、日本語版Wikipediaの中にはソースがなかったとのこと。アハハ、さすが日本語版だ。
さらに、なんとNASAの教育系情報発信サイト内にもチラリと。
下の方に"Yamaguchi-gumi, a Japanese Organized Crime Syndicate, Pitches in to Help Victims of the Kobe Earthquake."と題された一章があり、上記Wikipediaと同様の内容に加えて、「義理」「人情」という言葉まで説明してある。
■ ここで得意技の余談。
「ヤクザ」に関するトピックの検索結果が、ご覧いただいた通り日本語サイトだけではちゃんとした資料が出てこず、英語サイトを活用してやっとある程度形になるという事態になった。
日本特有のトピックでさえこれだもの(他の例だと、日本の差別の実態が、オーストラリア発行の旅行ガイドブックにさえ書かれているということは、以前話題になったエントリーで述べた通りだ)、世界共通のトピックを比べたとき、日本語情報と英語情報に、どれだけ量・質・バイアスの差があることやら、考えただけでもおそろしくなる。
こういう例を目の当たりにすると、日本語で流れてる情報など氷山のほんの一角に過ぎないということを、改めて思い知らされるではないか。
僕には、MMさん以外にも検索の上手い友人が何人かいる。日本語サイトの検索ならば、ひょっとするとMMさん以上かもしれない知人もいる。
それでもなぜMMさんにお願いするかといえば、彼女が彼らの中で最も語学が堪能だからだ。日本語サイトも英語サイトも完全に活用できるゆえに、彼女の検索結果が最も信頼性が高いと思えるからだ(今月10日のエントリーのコメント欄で明かになった通り、彼女は中国語のサイトまで検索してしまう!)。
デジタル・ディヴァイドということが言われている。主に「ハード」を持つものと持たざるものの格差という視点で語られることが多いような気がするのだが、そうしたデジタル機器の能力やネットインフラの格差もさることながら、結局のところは最終的には語学力と検索能力という「ソフト」がモノを言うんだろうなと、改めて痛感する今日この頃。
しかしなぁ、僕の場合は検索能力をなんとかしないとヤバイぞ……。米国留学かなぁ、マヂで……。
■ 話を戻す。
MMさんが多忙な中ご尽力下さったにも関わらず、残念なことに海外サイトをもってしても、家人の言うような身体を張ってハイエナ・マスコミを阻止しようとしたヤクザの美談は、やっぱり出てこなかった。
やっぱり、そういう事例はないんだろうかねぇ。もしあれば、きっとどこかで話題になってるはずだが、それをMMさんが探し出せないという可能性はかなり低いもんなぁ。
ホントはね、炊き出しなどの普通の支援活動もさることながら、こういう有事にはそれぞれの「得意技」を活かした活動をする方が効率が良いわけで、ならばヤクザ屋さんたちには、やっぱりアホなマスコミを排除して「市民を守る」という活動をしていただきたいと思うのだ。
もちろん、「広域」と呼ばれる全国的なネットワークを活かして支援物資をどんどん運び込んでいただくっていうのも、是非ともお願いしたいところなんだが、でもやっぱりヤクザ本来の使命、「自分の縄張りを、余所者に荒らされないように守る」っていうところでがんばっていただきたいのだが。
暴力団新法? こういう非常時に、しかも「市民を守る支援活動中」のヤクザ屋さん相手だったら、そんなにカタイこと言わずにちょいと特殊な運用したっていいじゃないの。そういう「非常時における法の適切な運用」だって、立派な支援活動、復興運動の一環のはずだぞ。
■ 取材を妨害されたハイエナ・マスコミは、いっせいに叩きに走るだろうけど、ヤクザ側に理があるならば、最初に説いたとおり我々が「視聴・購読ボイコット」でヤクザの肩を持てばいいじゃないの。
問題は、マスコミが完全に足並みそろえていっせいに「報道の自由の侵害!」、「報道は暴力には屈しない!」などと言って暴力団叩きキャンペーンを始めたときに、「いや、それはオカシイ!」と言える一般視聴者がどれだけいるかだろうか?というところに帰結してしまうんだけど……。
ネット上では「おかしい!」という人はたくさん現れるだろうが、それをオフラインの世界のボイコット・ムーヴメントにまで広げることが出来るか?
結局最後の最後に、ハードルの高い課題が残ってしまったか……。
■ と、ここまでが今日の本題。
こっからは脱線のボヤキなんだけど、しかしまったく、今回の震災では、周辺で嫌な話ばかりきくぞ。
もう面倒だからソースを引用しないけど、新潟の震災をネタにしたオレオレ詐欺の被害も広がっていると聞く。もうこんなの、外道、畜生、鬼畜、虫ケラだ。
悪党にだって、悪党なりの仁義ってものがあるんじゃないのか?
詐欺やるんだったら、話を聞いたこっちが喝采したくなるような見事なカラクリのカゴ抜けで、悪徳成金から金取れってば。
こういう仁義もへったくれもない連中が横行するのも、家人の言う通り、プロのヤクザ屋さんが「本物の仁義」を見せてくれなくなっているからかもしれない。
あと、もうあちこちで紹介されて有名になったページだけど天漢日乗「2004-10-26」のコメント欄を見ると、
2ちゃんの偽善的な団結力と、わかったつもりの日記ほどはたからみてこそばゆいものはない
などと抜かしている馬鹿がいる(こういうハンドルネームを使ってくれると、こっちは気楽でありがたい)。
僕は2ちゃんねるは嫌いで、普段は足を踏み入れないんだけど、それでも実際に行動している人は尊敬する。十把一絡げにしてこうやって実際に手足を動かして支援活動している人まで揶揄するような馬鹿が現れるとなると、もう世も末だと感じざるを得ない。
■ というわけで、今日のまとめ。
- 企業の不祥事は、「ボイコット」で糾弾しようではないか(by 野人)>ALL
- 非常時には、がんばって「オラが町」を守ってあげてください(by 家人)>任侠な方々
- 日本では、「2ちゃんねる」が重要な情報ソースです>それでいいのか、ジャパン?
- 論旨に都合の良いデータが出てきて、大変助かりました>MM様
■ 今回のは一応マスコミ批判記事なので、週刊!木村剛「ブログはマスコミに報いる庶民の一矢だ!」にもトラックバックしておく。
って、これをマスコミ批判記事と呼んでも良いのだろうか?(^^;
ま、いいやね、なんせダウンアンダーの野人の放言だから。
■ 追記(11月23日)。
えぇいついでだ。週刊!木村剛「頑張れ!マスコミの良識派たち!」にもトラックバックしておくぞ。
僕だって、マスコミ内部の自浄作用に期待したいことは期待したいからね。
-------------------------------
■ 「よし、ボイコットするぞ!」と鼻息が荒くなった方は
を、「任侠、しっかりしてくれ!」と思ったエキセントリックな方は
を、「MMさんの検索能力、素晴らしい!」と思った方は両方をクリックしておいて下さいな。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1068
Excerpt: 『Ryu's Logbook』さんのブログにTB!!(去年、中学生だった息子が
From: ヤースのへんしん
Date: 2004.11.22
Excerpt: 「関西テレビの記者がボランティアを装って取材活動した」との記事。私も読みました。もう何とも言いようがありません… あれだけマスコミ批判が高まっているにもかかわらず。それ...
From: ガ島通信
Date: 2004.11.24
全くこっ恥ずかしいったらありゃしない>上司の究極の誉め殺し攻撃。
頂いたお言葉に見合う実力を付ける様に今後も精進致しますデス。
でも、外国語に「堪能」と言うのは真っ赤な嘘ですよ。
日本語も英語も中途半端で不自由しているんですから・・・
読者の皆様で出所の確かなソースをお持ちの方(新聞のスクラップ等)がいらっしゃればよいのですが。
さて、
実はソースとしては信憑性に欠けるという事で南半球にお送りしなかった英文サイト
http://www.sensorium.org/sensingjapan/interview/tsumura/
に面白い話が載っておりまして、
阪神大震災の際に某ヤクザさんが真っ先に簡易風呂サービスを提供したのですがほんの短い期間のみに終わり、それに取って代わってやってきたのは自分を仏陀の生まれ変わりと謳っている教祖がいる系カルトだったとか。
という事で、支援に関しては当初の意図の純粋さはともかく、世に知れた時点では本当の仁義と言うよりは任侠売りのマーケティングの要素の方が強かったかも知れませんね。
ちなみにこのサイトには他にも頭を抱え込んでしまうような震災時の体験者語録(例:ベトナム人コミュニティーでは自衛隊がやってきてクーデターを起こすという噂がまことしやかに流れていた)がザクザクとありますので、英語に負けずにみなさんも斜め読みなさって下さい。
眼鏡マークの有名検索サイトで拾えばベータ版の自動翻訳が出来ますから、それを元に・・・と言いたい所ですが、今見たら翻訳された日本語を見たほうが余計分けがわからなくなっているのでお勧めは出来ません。辞書を片手に、が無難ですね。
それから、
国内のニュースの裏が国内ソースで取れないって言うのは結構顕在化しているのではないですか。
記者クラブと言う名の下に自主検閲かけちゃっている某国のソースに2ちゃんが上がってくるのは仕方がないところでしょう。
こちらもイラク情勢では国内のニュースはプロパガンダにしか思えないものが多いのでついついBBCやNHK国際放送の情報を仕入れては自分で「思想のマニュアル修正」をしている始末です。
> 信憑性に欠けるという事で南半球にお送りしなかった英文サイト
フム、信憑性はともかく、面白いサイトじゃないですか!(笑)
> 国内のニュースの裏が国内ソースで取れないって言うのは結構顕在化しているのではないですか。
これが、結局今あちこちのブログで議論になっている「既存メディアvsブログ」の論点の一つになっているのでしょうね。
(個人的には、この単純な対立図式事態に疑問を持っていますし、ブロガーに既存メディアを上回る取材力も期待していませんが)
> こちらもイラク情勢では国内のニュースはプロパガンダにしか思えないものが多いのでついついBBCやNHK国際放送の情報を仕入れては自分で「思想のマニュアル修正」をしている始末です。
僕も、ついこの間まではやっぱり英語で読むのが億劫なので、日本語で読めるものはなるべく日本語で、という感じだったのですが、最近は日本語だけで情報を仕入れることに恐怖を感じるようになってきたので、我慢して英語情報にも目を通すようにしていますが、なかなか難しいっすね。
> 世に知れた時点では本当の仁義と言うよりは任侠売りのマーケティングの要素の方が強かったかも知れませんね
僕はね、個人的にはそれで良いと思うんですよ。
「任侠道」に限らず、「~~道」全般に関してなんですが、僕はその類のストイシズムよりも、やっぱりマーケティングをきちんと考えたプロフェッショナリズムの方を信用してしまう人間なんです。
言い換えると、ストイシズムやヴォランティア精神で動いている人間よりも、「金のため」に動いている人間の方が信頼できる、という感じです。
別にヴォランティアをやっている人間が信頼できないとか、そういう意味ではないのですが、まったく同じ仕事をしている人間二人を見比べたとき、無給でやっている人間と金取ってやっている人間がいれば、やっぱり金取ってる方が良い仕事するだろうな、と考えてしまいます。
例外は、無給の人間の動機が「信仰心」の場合ですね。
信仰心は、金よりも強いモティヴェーションになる場合が往々にしてありますから、これはヴォランティアといえども侮れなかったりしますが。
ま、信仰の話はこれまたキリがないんで深入りはしませんが、そういうわけで、僕個人としては「任侠道」というカラーを演出するためのマーケティング手法を暴力団が使うのは、ある意味当然だと思います、それで良いんじゃないかと思います。
いまどき任侠や仁義なんていうマーケティングスタイルとるのは、勇気がいると思いますよ。
だって、任侠や仁義というスタイルでマーケティングしちゃったら、女子高生相手にシャブ売るにくくなるでしょ?(笑)
というわけで、本音はどうあれ、「任侠道」「仁義」を演出するために、ハイエナを追っ払ってくださいまし>任侠なお兄様方
Posted by: Ryu : November 22, 2004 10:43 PM視聴率の話ですが、
実は更に数週間遡ると丁度地震発生前後の視聴率なんかもわかるのですが、その頃の関西地区の上位番組は全部NHKのニュース(様々な時間帯のものが複数)なのです。
で、関西テレビと言うのは某お台場テレビ局の系列局でして、関西での人気番組を提供している訳ですね。
ですから、地震のせいで暫くニュースに流れていた視聴者が落ち着いた頃に又普段の番組に帰ってきたと言う動向が数字の増加と言う形のリバウンドで表面化しているのでは、と、私は思っています。
時間があったらその週に関西テレビが目玉番組でも放映したかどうかも確認して、更にその番組の全国規模での視聴率なんかも比較してみれば傾向はより顕著に現れますね。
私設秘書の今週の課題とします・・・って、今週はサンクスギビングで日本の暮れ・正月並みの忙しさなので来週頭になってから取り掛かってもいいでしょうか>上司殿
ホント、地震発生直後はNHK強かったですね。
ニュースや速報はNHKというイメージはまだまだ根強いらしいです。
> 時間があったらその週に関西テレビが目玉番組でも放映したかどうかも確認して、更にその番組の全国規模での視聴率なんかも比較してみれば傾向はより顕著に現れますね。
本格的に検証するならば、この作業も必要だろうなと思ったのですけど、今回のトピックおよび論旨だったら、そこまでしなくてもいいかなぁと思って、僕自身ここまで突っ込むのはやめたんですよ。
MMさんもお忙しそうですから、ムリしていただかなくてもけっこうですよ、ホント。
コメント、ありがとうございました。
そうなんです、ニュージーランドに行った息子は、今でもキウイフルーツと羊の肉が大好きです。
広大な大地と、優しい人たちが、肌にあったようですね。
コメントを入れようとして、TBを再度入れてしまいました、申し訳御座いませんが削除ください。
宜しくお願いいたします。
あ、こちらにもいらしてくださったんですね。
TBとコメントありがとうございます。
ヤースのへんしんさんは、まだいらっしゃったことないのですね。
是非とも息子さんと一緒に来てみて下さい。
TBの件、了解しました。
問題ありません。
削除しておきますね。
またよろしくお願いいたします。
November 13, 2004
老兵は語るべきか、去るべきか?
■ 【予報】
[地上気象](モトゥエカ)
曇り、一時雨。北東風次第に強くなる。最高気温19度、最低気温14度。
[海洋気象](エイベル)
変風10ノット、午前中に北東15ノットに変わる。海況はおだやか。北の波1m、次第に大きくなる。雨中の視界は良好。
[潮汐表](ネルソン)
Low 04:33am 0.4m High 10:59am 4.4m
Low 04:49pm 0.4m High 11:10pm 4.3m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 昨日は結局雨降らず、今朝になってから一瞬だけ小雨がパラパラと。
しかし、天気図の変化の早さが劇的。先週、春とは思えないほど天候が安定していて、「今年の春はどうなってるんだ?」と思ったが、結局やっぱりこうやって春らしい不安定な気候に逆戻り。
-------------------------------
■ 極々私的なメモ。
昨日、薬を飲んだ直後にブログをアップし、その後昼寝をしたのだが、起きてみてビックリ。腫れはひいていないものの、痛みはウソのように治まり、その上ここのところひどかった肩と首の痛みまでスッキリ!
なんちゅう薬じゃいと驚き、早速検索。Diclofenacというのだが、このページ見ると、ありゃまぁ、けっこうキツイでないの! 酒呑みは胃から出血するだの、飲んでから15分から30分は横になるなだの、医者で聞かなかった注意書きがゾロゾロ(^^;
先生とは昨日の夜にも会ったので、その点文句言ってやろうかと思ったけど、でもものすごくよく効く薬処方してもらって文句言ったんじゃバチがあたるからやめておいた(笑)
こうやって自分で調べりゃ良いんだからね。
というわけで、今日も腫れは治まっていなくてパンパンなんだけど、痛み自体は尋常な打ち身程度で、歩くのも走るのも支障なし。めでたしめでたし。
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■ 『ガイドのつぶやき』番外編
「『兵を語る』のは過去の人?」 (『週刊!木村剛』経由)
2003年3月だからもうかれこれ約1年半前、先々シーズンの終わりごろに『プロガイド・ワークショップ 2003』をアップしたが、その中で
私のプロガイド・ワークショップは、私自身が現役ガイドとして現場に出ている間しかやりません。
野球などのように、現役を退いた人間が指導者を担当する(すべき)場合があることは認めますが、シーカヤック・ガイドの場合はそれとは事情が少々違うと思っています。ガイドの場合は、現役を退いてしまった人間はすでにプロではなく、したがって現場のプロのやることにはもう口をはさむべきではない類の職種だと信じています。
と述べた。
ところが実際にプロガイド・ワークショップ 2003(以下PGW)をやってみると、プログラム終了後にかなりの方から、この一文に対して、「まだまだ日本には伝えてもらわなくてはならないことがあるので、固いこと言わずに引退後もPGW続けてくれ」という励ましのお言葉をいただいた。
冒頭で引用した『ヤースのへんしん』さんの話を拝見してこの話を思い出すとともに、改めて、確かに一線を引いた人間にしか語れないこともあるのかもしれないなぁ、と感じた次第。
PGWをやってみて感じたのだが、なるほど参加者の言葉通り、ある分野に関しては僕のレヴェルと今の日本の業界のレヴェルに大きな隔たりがあるのは間違いないようで、そういう点については、引退後の老兵と言えども、伝えられることはあるのだろうと思う。
う~ん、「引退したら看板を下ろす」と大見得切ったのがわずか一年半前なのに、こうなると決心がゆらぐよなぁ……。
いつもそうだ。ニュージーランドで大見得を切り、その後日本に出かけて行ってみると事情が変わってしまう。そろそろ学習しろよ!>ヒゲロン毛の野人
■ 『ヤースのへんしん』さんや『週刊!木村剛』さんが挙げてらっしゃる「兵を語る」というのはビジネス界の成功譚だから、僕のやってるPGWなんぞと同列で語ってしまうのは、あまりにもムリがありすぎと言うご意見もあるかと思うが、僕自身はPGWの中でアドヴェンチャー・ツーリズムを他業種(特に他のサーヴィス業)と同列に捉えることを強調し続けているので、あえて今回も強引に同列に語ってしまう(笑)
さて、「兵を語るのは過去の人」というご意見、なるほどと思った反面、『ヤースのへんしん』さんがおっしゃる、
本当に今を戦っている将が「兵を語る」でしょうか?・・・否、まだまだ先があるのに、そんなことできるはずがありません、そんなことをしたら競争相手に足をすくわれます。
というのは、必ずしもすべてに当てはまるわけではないとも思う。
特にマーケットがまだ小さい発展途上(あるいはその前段階)の業界の場合、あえて最先端のノウハウを公開してライヴァルを作り出すことが、マーケットを拡大することに繋がることもあると思うし、今の日本のシーカヤック・ツーリズム業界はそういう時期にあるとも信じている。
(ただ、『ヤースのへんしん』さんが言及されたような、「ビジネス界の勝ち組」の発言者は確かに過去の人がほとんどだろう。)
というわけで、僕自身は今のところ「一線で戦いながら兵を語る」つもりでいるのだけど、さて、退役してからも「語り続ける」べきか、それとも初志貫徹して引退後は「老兵は去る」べきかは、もう少し保留しておく。
とはいっても、あと半年ほどで結論を出さなきゃいけないんだろうけど……。
■ ところで、10月14日のエントリーで、PGW 2005の開催受付を宣言したが、一つだけ付け加えておかねばなるまい。
実をいえば、PGWを開催すると確実にガイド寿命が縮むのである。正直に言えば、PGW2002、2003を開催していなければ、あと3年は楽にガイドが続けられたと思う。
もちろん、PGW開催によって僕自身も得るところが大きく、大変いい勉強をさせていただいたのだし、そもそも自分が蒔いた種なのだから、別に文句を言う筋合いはないし、文句を言うつもりもない。
じゃぁ何でわざわざ「寿命が縮む」などと言っているかというと、過去のPGW参加者の中に
「Ryuさん引退するとか言ってるけど、そんなことはさせやしねぇよ!」
などと嘯いている人がいるそうだから。
そう言って下さるのは光栄な話で嬉しいのだけれども、PGWを一発開催するだけでとてつもなく消耗するのは事実だということは分かっておいていただきたいのだ。
つまり、引退後に「兵を語る」という選択をしたとしても、果たして引退後のボロボロの身体でPGWを開催できるかどうかは、非常に怪しいのである。
9月5日、9月9日、9月26日で語った「ガイディング&インストラクション研究所構想」が実現してくれれば、引退後の僕にでも担当できる部分はあるとは思うのだけど。
そういう意味でも、この「カヤック版サンタフェ研究所構想」っていうのは、僕にとってはけっこう切実な大きな夢だったりするんだけどな。
■ というわけで、僕が現役フルタイムガイドとして仕事が出来るのは、どうも今シーズンが最後となりそうな気がしている。もし僕の現役時代の仕事ぶりをご覧になりたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、がんばってこの冬の休暇中にニュージーランドにいらしてくださいな。来年のゴールデンウィークは、もうすでに休みを取ってる可能性が大きいですよ。
■ 関連過去ログ【ガイドのつぶやき】
◎その1「怖さについて。」 (10月7日)
◎その2「過保護について。」 (10月8日)
◎その3「プロの基準について。」 (10月9日)
◎その4「互助について。」 (10月12日)
◎その5「トウイングについて(前編)。」 (10月13日)
◎最終回「トウイングについて(後編)。」 (10月14日)
■ 関連過去ログ【ガイディング&インストラクション研究所】
◎サンタフェと、シーカヤック。 (9月5日)
◎ひょっとすると、実現可能? (9月9日)
◎夢の続きと、悪夢のような製品。 (9月26日)
-------------------------------
■ 「そりゃマズイ、さっそく年末のニュージーランド旅行を計画しなくては」と思った方、旅行代理店のサイトに飛ぶ前に、
と
をポチっとするのをお忘れなく!
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/81
Ryuさん こんばんは!
体調大丈夫ですか?
Diclofenac=Voltarenといえば、ぼくは、非常時用にどこに行くにも必ず持っていますが、これを使うときには胃を保護する薬と一緒に飲むようにと、胃薬も渡されています。
効目が劇的な分、しくじると副作用も激烈だそうですから、十分お気をつけあれ。連続服用は、とても危険だそうです。
それはそうと、GWまでに、NZでRyuさんにガイドしてもらわなければね(^_-)
Posted by: uchida : November 13, 2004 8:23 PMあ、uchidaさんも常備してらっしゃるんですか。
よく効きますけど、情報を読むと怖いですねぇ。
膝、どうやら膿がひき始めたようで、痛みがかゆみに変わってきたので、明日の朝から服用をやめてみようかと思ってます。
どうもご心配をおかけしました。
こんなにひどくなるの分かってたら書かなかったのになぁ(^^;
それはともあれ、いよいよNZいらっしゃいますか!?
楽しみですねぇ。
2月末とか3月頭くらいが空いてきて気持ち良いですよ。
お待ちしてます(^^)
はじめまして、TBありがとうございました。
「老兵は語らず」というのは、若い人たちが新しいことに挑戦しようとしてる時に、下手な横槍を入れないことだと、私は勝手に思っています。
でも、ベーシックなことや、行ったら危険なことは、どしどし伝えるのも老兵の仕事だと思っています。
・・・って若造が勝手に思ってる次第です。。。
はじめまして、TBありがとうございました。
「老兵は語らず」というのは、若い人たちが新しいことに挑戦しようとしてる時に、下手な横槍を入れないことだと、私は勝手に思っています。
でも、ベーシックなことや、行ったら危険なことは、どしどし伝えるのも老兵の仕事だと思っています。
・・・って若造が勝手に思ってる次第です。。。
ヤースのへんしんさん、初めまして、コメントありがとうございます。
> 下手な横槍を入れないことだと、私は勝手に思っています。
僕もそれは大切なことだと思ってるんです。
特に僕のような仕事の場合は、引退した老兵は、基本的には現場の若い連中には口を出さない方が良いんじゃないか、というスタンスです。
が……。
> ベーシックなことや、行ったら危険なことは、どしどし伝えるのも老兵の仕事
おっしゃるとおり、この辺は大事ですよね。
僕に果たして、このあたりのさじ加減がうまく出来るのかどうか、心もとないです。
「先達のアドヴァイス」と「老害」って、紙一重ですもんねぇ。
October 30, 2004
珍妙奇天烈奇怪生物。
■ 予報
[地上気象]
にわか雨のち晴れ。南西風次第におさまる。最高気温18度、最低気温6度。
[海洋気象]
北15ノット(セパレーションポイントより北では北西25ノット)、午前中に南西15ノットに変わり、夕方に南東に変わる。北部の海況は荒いが次第におさまる。北の波1m、次第におさまる。
[潮汐表]
11:55am 4.1m
17:45pm 0.7m
23:58pm 4m
■ 朝から快晴で、朝から南西。つまり、天候が予報に先行した形。
昨日の余波で東からうねりが入っていて、満潮直前のマラハウ・サンディベイでなかなか良いサイズの波になって崩れていた。スープがオフショアの南西風で吹き飛ばされて沖に流れていく。くっそぉ、仕事じゃなきゃちょっくら遊ぼうかってなサイズの波も時々入ってきてるのに……。
今日は、ウィルソンズ介入後初のハーフデイ。ウィルソンズのハーフデイは、なんとまったくストップしないで最初から最後まで漕ぎっぱなし。ゆえにモーニングティーの用意さえ持たなくて良いという。
それもどうかと思ったものの、実際お菓子類が用意されていないのでこれはどうしようもない。じゃぁ、せめて何かのときのためにと、ドリンク類だけは用意して出発。ただし、一回ノンストップのツアーもやってみないことには、文句の言いようもないので、とりあえず今日は出発から帰着まで2時間ずっと水の上にいた。
やっぱりありゃダメだわ。10分か15分でも良いから、一回どっかに上陸しないと。
あとねぇ、昔のATKって、チーズ数種類、オリーヴ、ハム類、クラッカー詰め合わせなんぞを用意した軽食付ハーフデイを、もっともっと安くやってたんだよなぁ。今の価格でジュースの一杯も出さないってのは、ひどすぎるだろう!
そもそも、一切何の食べ物を出さないツアーって、アマチュアクラブのツーリングとどこが違うのよ??? プロが金とってやることかぁ???
と、自分で一回ノンストップツアーをやってみて、改めて腹が立ったので、次回のスタッフミーティングでこれも議題にして徹底的に文句言ってやることに決めた。
まったく、何考えてるんだ、ウィルソンズは。このままじゃ、まともなスタッフは全員辞めてしまうぞ……。 kc 4
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■ 昨日は大家の電話番で、ネット接続できず。
↓昨日のログ。
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■ 予報
[地上気象]
雨。朝のうち雷を伴った嵐。北風35km/h。最高気温18度、最低気温9度。
[海洋気象]
北15ノット、セパレーションポイントより北では午後に北西25ノットにあがる。北部の海況は次第に荒くなる。北の波1m、次第に大きくなる。午後の雨中視界は悪い。
[潮汐表]
11:21am 4.2m
17:13pm 0.6m
23:23pm 4.1m
■ 朝のうちは凄い雨、午後は雨は弱まった代わりに、今度は凄まじい風。もちろんツアーはなし。
夜中になっても吹き続けて、翌日(今日)のツアーの催行を危ぶんだほど。
-------------------------------
■ 22日のエントリーのあと事情がまたまた変わり、南半球最初のシーカヤック・アウトフィッターの名前、オーシャン・リヴァーの名前が残ることになったらしい。
メデタイ話なんだけど、まぁしかし、ころころとポリシーの変わること……。
先シーズンは
「オーシャン・リヴァー(OR) = ラグジュアリーなツアー」
「エイベル・タズマン・カヤックス(ATK) = 廉価なツアー」
というブランド戦略を展開し、これが見事に失敗。なぜなら艇も装備もベースの設備も、すべての面でATKのものの方が新しくて使い勝手が良かったから。
確かにホット・スパプール(風呂)があったり、庭の片隅に滝がしつらえてあったりして、ORのベースの方が一見豪華なツアー運行に適しているような印象を受けるんだけど、よく設備や道具を吟味しないままに印象だけでブランディングを決めたオーナー会社もアホならば、それを飲んだ元ORのマネージャー連中(全員退社)もアホだ。
そのおかげで、僕ら現場の人間がどれだけシーズン中苦しんだことか。クソ設備、クソ道具でラグジュアリーなツアーを運行するのが、どれだけ大変だと思ってるんだ!
それにしても、あの綺麗な見かけと裏腹に、一歩裏に回ると貧弱極まりなく、大変使いにくく働きにくいベースだったにも関わらず、あれだけの高品質なツアーをきちんと運行していたことを考えると、昔のORの実力はやはり凄かったんだなと思う。
■ ともかく、今年はその反省を踏まえ、ガイド・ツアーは一本化して廉価版を廃し、名前もATKブランドに統一。そしてフリーダム・レンタルにORの名を冠するという形で、由緒あるブランド名を存続させることにしたということらしい。慌てて日本語版ウェブサイト更新(^^;
ブランドの分け方としては昨年よりもはるかにましだし、ツアー数が減ってすっきりしたことも大変評価できる。
だけどなぁ、新シーズンが始まってからゴタゴタするんじゃねぇよ!>アホウィルソンズ
おかげで、未だに今シーズンのパンフレットが出来ていなくって、お客様も戸惑いまくりじゃん。
(ウェブサイトも、日本語版は僕が担当しているので、情報が入り次第小まめに更新しているから見た目がショボイ代わりに情報は最新なんだけど、英語版の方は下請けの会社に委託してるから、まだ当分かかるぞ、きっと……。)
■ ただ、28日のエントリーに書いた通り、ウィルソンズで冷や飯を食っていた元ATK OBの10年選手、15年選手の超ヴェテランガイドも戻ってきたし、今年は新人は採用しない予定になっているので、ガイディングのレヴェルは確実に昨年度よりもはるかに高くなるはず。いや、昨年度どころか、ひょっとすると、5、6年前の、ATK黄金時代に迫るガイディングの出来る会社になるかもしれないという予感さえある。
なんせ、国立公園で働く三桁に届く数のシーカヤック・ガイドのうち、経験年数トップ5(僕が四番目ね)がこの会社に勢揃いしてしまっているのだ。いまどき10年選手が3人も揃うアウトフィッターなんて、世界中探したってそうそう見つからないよぉ。
(ちなみにここで言ってる経験年数は、エイベル・タズマン国立公園に限った話。他のエリアでの経歴を合わせると10年を超える人間は、もっといる)。
そういう意味では、今のうちの会社は、見るに値するかもね。結局なんだかんだ言って、この仕事は海に出てからのガイドの仕事ぶりにかかってくるわけだから。
特に今の時期はブッキングが少ないせいで、まだ二年生ガイドにはほとんど仕事が回っていないので、海に出てるのはだいたい五年生以上のヴェテランばかり。こういう「カッコ良いプロフェッショナルの仕事師ばかりがウヨウヨしている職場」を見てるのは、なかなか気分の良いものである。
これで、ウィルソンズがしっかりとしてくれたら、文句なく世界No.1に返り咲けるんだけどねぇ……(ため息)。
逆に、あんまり変なことばっかりやってたら、せっかくの良いスタッフも、すぐに辞めてどこかに移っちまうぞ、ホント。一番尻の重い僕でさえ、最近はマヂで別の会社に移籍しようかと考え始めてるくらいなんだから。
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世の中には奇妙なシロモノが転がっているものである。
町でも珍妙なモノや奇天烈なヤカラにはよく出くわすが、アウトドア・フィールドには「事実は小説より奇なり」を地でいくような造形が無数にうごめいていて、たまに出くわすこういうのと比べると、さすがの町の珍品も完全に色を失う。
この本には、そんな大自然の奇跡、あるいは創造主の失敗作、どっちなのかはよくワラカンのだけど、ともかくSF映画やUMA本から抜け出してきたような実在の怪獣が、リアルなイラストと軽妙洒脱な文章で紹介されている。肩のこらない軽ぅ~い一冊だ。
書籍を紹介するときは、いつもは小さな画像しか載せないのだけど、今回ばかりは大き目の画像で帯をごらん頂くのが手っ取り早いだろう。

帯に描かれた三つの不気味な生き物、別に想像上の怪物とか、ジュラ紀に絶滅した何かの祖先とかじゃなく、ちゃんと現在ピンピンしている実在生物。こいつらもかなりのインパクトだが、ページを繰るとまだまだ「ゲゲゲ!」なヤツラがたくさん飛び出してきて、大変楽しい。
アウトドア・ガイドという職業柄、それぞれの生物にもう少し詳しい説明が欲しいなと思ったりもするのだけど、いまどきのことだからインターネットでもっと詳しい情報を探すのは簡単だから、取っ掛かりの「ポータル本」としては、これくらいでちょうど良いのかもしれないな。
ってなわけで、ナチュラリスト必携! とまでは言わないけど、ちょっとした息抜き用に本棚に一冊あっても邪魔にならない本。頭や神経が疲れてるときには、こういう本がありがたいんだよねぇ。
■ [追記](11月17日)
『にしび~のニッキ』にも同書が紹介されたので、リンクしておく。
コメント欄でも「やられた!」という声がいくつか出たように、やっぱりこの本はナチュラリストのツボに入りやすいらしい(笑)
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■ 今日のエントリーを読んで、神の造形に思いをはせてしまった方、
を押して応援してください。最近少々疲れ気味で、気合がなかなか入りません(^^;
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/955
や、やらてたー!
この本まだ入手していないので投稿していないけど、Blog用の原稿だけは作ってあったのに
しかも、帯の部分をUPにするアイデアまで一緒だったとは
その内投稿するだろうけど、インパクト薄れたなー
本業の方は何とコメントして良いのやら・・・頑張ってくださいませ
Posted by: TO-BE : October 31, 2004 2:40 AM良い本をご紹介いただきましてありがとうございました。宇宙人のクリスマスプレゼント候補上位にいきなりランクインしました(笑)。
今から学校のミニ・プレゼンテーションのネタになるのが目に浮かぶようです(そして先生の引きつった顔も)。
>TO-BEさん
アハハ、かぶりましたか(笑)
なんかブログやってるとしょっちゅうですよ、ねたカブリ。
カッパの原稿用意しておいたら、編集長に先にアップされたこともあるし、川口探検隊も書こうと思ったとたんにしび~のニッキに先越されたし(笑)
逆に僕が先行したパターンだと、僕が先に紹介していたサイトを、どうやらそれと知らずにごうちゃんが2週間後に再度紹介してたり(笑)、あ、そういえばこの間の熱いフルーツの話アップした翌日、わかなダッチオーヴンでもフレンチトーストやってましたね。
TO-BEさんは、この本の中に出てる生物を、片っ端からホントに激写(死語!)してアップしてくださいませ。
>MMさん
やっぱり(笑)
ごめん
チェック漏れ
さすがにすばやいですねぇ。
得意先の近くでときどきマーケティング調査に声をかけられるんですよ。謝礼が図書券で1500円たまったので買ってきたんです。
最初のタコはすごいですね。
何ページかスキャンしてアップしたいくらいだけど、出版社から訴えられるし・・・
あやまらんといてくださいよぉ>にしび~さん
TO-BEさんも編集長も諦めたらしくてツマランと思ってたんで、にしび~のニッキにアップされたのは嬉しくなっちゃいました(^^)
僕も、個人的に一番「ゲゲゲ!」だったのは、やっぱタコでしたねぇ。
標本になってて、見ようと思えば見られるっていうのがすごい。
本日実家経由で(バーバからのクリスマスプレゼント兼お年玉の一部として)、日本に送り返されるという事件を乗り越え一ヵ月半をかけてやっと入手>へんないきもの。
いやー、大変です・・・
宇宙人に掲載されている生物の英語名を「全て」調べるように頼まれてしまいました(涙)。
そう、全てなんですけど、どうのこうの言って既に名前だけでなく特徴まで事細かに知っている生物が少なからずあるって言うのはどういうことだ???>宇宙人@7歳児。
明日学校でタイミング良くsharing(クラスメートの前で自分が披露したい事や物を1-2分でプレゼンする事)なんですが、持って行くそうです、「へんないきもの」(オイオイ)。
しかも、明日は既に担任の先生が研修でお休みで臨時教師の先生が来るというのに「きっと臨時の先生は大口開けて言葉を失うに違いない、キャーッハッハ」とか言ってます・・・
恐るべし>七歳児
しかし、異国の書物、しかも飛び切り変なのを持ってこられたら、臨時の先生大変だ。
大口開けて言葉を失う様、見に行きたい(笑)
October 23, 2004
『エイベル・タズマン・アドヴェンチャーズ』更新情報
■ 【エイベル・タズマン・アドヴェンチャーズ更新情報】
急な統合騒ぎで更新が遅れ、大変ご迷惑をおかけいたしておりましたが、やっとのことで今年度情報をアップすることが出来ました。ご利用、よろしくお願いいたします。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/911
October 18, 2004
PGW補習コース、初日。
■ 予報
[地上気象]
雨のち晴れ。南西の突風。最高気温18度、最低気温5度。
[海洋気象]
南東20ノット、(セパレーションポイントより北では30ノット)、午後に南西20ノットに変わる。海況は荒くなる。午前中の雨中、視界良好。
[潮汐表]
00:54am 4.1m
06:57am 0.5m
13:17pm 4.2m
19:09pm 0.6m
■ 予報通り朝のうち雨が降っていたが、午後には晴れ間ものぞき始めた。
風も夕方くらいから少し出てきたかな? 海況はさほど悪くなかった。
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■ 今月15日のエントリーで書いた有望な若者Aくんを相手に、今日から三日間個人教授。
彼は今年四月の『プロガイド・ワークショップ(PGW) 2004』の受講生なのだが、カヤック自体はまだ初心者に毛が生えた程度で、PGWの時もロールは何とか起きるものの、外傾のターンをやらせるところりとひっくり返るようなレヴェルだった。
9月29日に書いたように、彼はエコツーリズムの勉強をしにNZにやってきたのに、むしろエコツーリズムに失望して、僕のやってることを自分もやりたいと思い始めてしまったので、今はカヤックの修行に燃えている。
で、先日はマーチソンにある世界的に有名なリヴァーカヤック・スクールでしごかれてきて、今度は僕の個人教授を受けたいという。
PGWは総合的なガイディングを勉強する場なので、細かいカヤックの技術(ハードスキル)にはほとんど時間を割くことが出来ない。今回は、ガイディング技術ではなく、ハードスキルに的を絞って習いたいというのだ。
というわけで、今日が初日。この話を聞きつけた会社の後輩もやってきて、僕を入れて三人で一日中ロールとレスキュー。
Aくんは、マーチソンでロールをブラッシュアップしてきて自信満々だったのだが、今日いきなりスランプになってしまった。最終的にはまた起きるようになったんだけど、本人的にはいい感じで起きてるわけじゃないようで、終わったあとも落ち込みまくり。
ワハハ、ロールは何度もスランプやってくるのだ。
後輩が来てくれたおかげで、タンデム艇のレスキューをやれたのはめっけもの。マンツーマンでは、タンデム艇レスキューは出来ないからねぇ。
明日はたぶん後輩は来ないので、Aくんを個人教授することになるな。ロールをもうちょっとブラッシュアップすることになるか。
■ しかし彼を見てると、やっぱり野遊び屋のフォトジェニック、カミゾノを思い出す。ロールが出来て自信満々になったり、その後ですぐにスランプになって落ち込んだりの様子が、なんかそっくり(笑)
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■ 『エコツアー総覧』
NPO法人日本エコツーリズム協会運営のサイト。ポータルサイトとしてはなかなかの充実ぶり。
ただし、どうなんだろう? ここに載っている業者やサーヴィスの、どれが上質でどれが「似非」なのか、まったく判別がつかないところがどうも不安。
奇しくもAくんが看破してしまったとおり、エコツーリズムというジャンルはそもそも似非がはびこりやすい要因を最初からはらんでしまっているのだが……。
今後日本にエコツーリズムがきちんと根付くには、その辺りをどうクリアしていくかが課題になってくるはず。
少なくともその一ジャンルであるシーカヤック・ツーリズム界は、エコツーリズム界全体でトップレヴェルの品質を備えられるようにしたいものだが……。
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■ 今日のエントリーを読んで「Aくん頑張れ!」と思った方、
を押して応援してあげてください。
スコアが伸びなかったら、ますますアイツ落ち込むだろうな、ワハハ。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/889
October 5, 2004
醗酵の世界へ、出版の世界へ。
■ 予報
地上気象 - 一時にわか雨。南西風に変わる。最高気温13度、最低気温7度。
海洋気象 - 北西25ノット、セパレーションポイントより南では午前中に15ノットに落ちる。昼頃に南西25ノットに変わり、夕方西15ノットに落ちる。海況は一時荒くなる。北の波1m、次第に落ち着く。午前中は雨中、視界良好。
■ 昨日夕方から夜中にかけては、ちょうど低気圧の中心と前線の通過で、相当な雨と風だった。
今朝、夜が明ける頃(サマータイム開始で、また起床時刻が薄暗い刻限に逆戻り)は、シトシト雨に落ち着いており、それも午前中の早い段階で止んで晴れ間がのぞいた。
ただし予報通り風向、風速はめまぐるしく変わる。時折、空がにわかにかきくもり、バケツをひっくり返したようなにわか雨も降る。
起きて天気予報をチェックしている頃、会社から電話があって「強風につきツアーキャンセル」とのこと。僕のグループは日本人女性のブッキングしか入っていなかったので、おそらく僕のグループだけがキャンセルになったんだろうと思う。今日海に出てる人は、お客様もガイドもご苦労さんだ。
ということで、僕は結局普段通り週休三日となった(^^)
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■ 家人が、ますます醗酵食品の世界にはまりつつある。
ニュージーランドに来てすぐに始めたビール自家醸造、今や家人の腕前はマイスターの境地に近づいていて、出来の良いときなら、市販の一番美味いビールよりも美味いことも。
そろそろ気温が上がってきたので、今シーズンの醸造もそろそろスタートだ。

先日からは、サワードー(自然酵母の一種)を使ったパンがすごく上手に焼けるようになってきた。
このパンが美味いのよ。僕ってパンはあってもなくてもどーでも良いっていう人間なんだけど、このパンならいくらでも食える。
■ さらに、昨日はついに麹を成功させてしまった。今まで上手くいかなかったんだけど。温度、湿度の管理が大変難しいようだ。

初対面の瞬間。ドキドキ。

おぉぉ、出来てる!

この大きさじゃちょっと分からないかもしれないけど(圧縮しすぎたかなぁ)、フワフワの真っ白なキレイな黴に覆われて、甘い香りが漂う。

ほら、キレイな綿のような米粒。こりゃ可愛らしい。まるで赤ん坊だ。
口に入れると甘みが広がる。

こうして板状になって持ち上げられるのが、麹になってる証拠。米だともちろん手拭いは崩れる。
なんだかスゴイな。感動的。
■ 麹があるということは、これからドブロクが飲めるということか(^^)
んで、がんばって絞れば清酒と酒粕に分かれる。っつぅことは、甘酒、魚の粕漬けなんかが楽しめるわけだ、グフフフ(^o^)
そのうち、味噌や納豆も自家製だな、ワハハ(^O^)
えらい! エライ!! 偉いぃっ!!!>家人
■ ちなみに家人、さっきボソッと一言、
「う~ん、大豆も自分で作らなきゃダメかな……」
そ、そこまでやるの???(^^;
■ ちなみに僕の夢は、愛してやまないスパゲティ、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノを完全手作りすること。
あのスパゲティの材料は、パスタ、オリーヴオイル、ニンニク、トウガラシ、塩に加えてバジルとかパセリとかコショーとかのお好みのスパイス(僕はバジル派)。
さらにパスタの材料は、小麦粉と卵と塩と水(卵を入れないレシピもあるけど)。
パスタとしては、もっともシンプル。だからこそ、「ひょっとしたら全材料自給して手作りできるか?」という妄想が成り立つ余地もあったりするわけ。
つまり、自分で作った小麦と庭の鶏が産んだ卵と自分で精製した塩でパスタを打ち、自分で絞ったオリーヴオイルで自家製ニンニク、トウガラシを炒めて食いたいなと。最後の仕上げは、庭のバジルをちぎってパラリ。
自給的生活などとは対極に位置する、いわば究極のお遊びね。
このうちニンニクとトウガラシとハーヴ類、卵は簡単に自給できて、今までもけっこうやったりしてるんだけど、小麦とオリーヴオイルはかなりハードルが高い。本気で農家になるならば、もちろん出来ない話じゃないけど、我が家の場合はあくまでも家庭菜園レヴェル以上に手を出すつもりはないので、実際には実現性は非常に低い。
だからあくまでも、アーリオ・オーリオを食べるときの「スパイス」として、この夢をもてあそんでいるだけ。
■ その点、家人はすごい。どんどんレパートリーを確実に増やしてるもんなぁ。夢想空想ですませている怠け者の僕とは大違いだ……。我が妻ながら、ホント感心する。
しかし、醗酵食の世界は、底なしのラビリンスだぞ。どうなることやら。
■ と、感動しつつキッチンをのぞくと、家人が思案してる。どうしたの?
「うん、なんとなく麹作りたくなって作ったんだけど、その先考えてなかったからこれからどうしようかと思って、慌てて本を読んでるとこ……。段取りよくやるなら、麹と一緒に花モト作っておけば、すぐにお酒仕込めたんだけどねぇ、これから作らなきゃ」
……。ラビリンスに踏み込む前からいきなり迷っててどうするよ(^^;
そういえば、彼女は筋金入りの方向音痴なのだった。
■ 結局彼女は、すぐに仕込める甘酒から始めた。短い作業時間中にも感動の体験がいろいろあったようだが、見てなかった僕にはよぉ分からん(^^;
でも、さっきいただいた一晩モノの甘酒は、かつて飲んだことないほどけっこうなシロモノだった(^^)
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■ 「7分で分かる9月のBlog界」
なんといっても、僕にとっては冒頭コラム「Blogの書籍化への動きが興味深い」が興味深い。こういう動きは十分予測出来ていたし、ライターである僕自身も、こうしてコンテンツが日々どんどん蓄積されていく自分のブログを見ていると、将来カテゴリーごとに分けた上で加筆訂正して出版というようなことを自然と考えるようになっていた。
ただし、先日「本コロ」を読んだばかりなので、この動きが出版業界を活性化させるかどうかは、まだよく分からないけど。
でも面白い動きだよね。今後も見守って行きたいと思う。
■ ところで、ゴーフィールド・ブログが本格的にブログサーヴィスに乗り出すのは、いつなの???
■ 追記。
突っ込んでみたら、編集長のところに回答エントリーが。
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■ 今日のコンテンツの中で、「醗酵」が面白かった方は
を、「出版」が面白かった方は
を、両方同じくらい面白かった方は
をクリックして下さいね。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/815
すごいなぁ、麹まで育てちゃうなんて。
わたしも自家製酵母でパンを焼いたり、酵母液を飲んだりしてますが、「麹」はまだ未開発です(^_^;)
わたしもごはん派なので、パンはなくても生きていけますが、自家製酵母のパンはなぜか後引きが強くて、ホントいくらでも食べられちゃいますよね。
>ところで、ゴーフィールド・ブログが本格的にブログサーヴィスに乗り出すのは、いつなの???
ぎくっ。ジャブっていうか、ボディブロー。
もうちょい。かなぁ。
Posted by: kmorita : October 5, 2004 1:34 PMそのパンすっごく美味しそう、、、、
週末の朝はパン!っと決めてるσ(^_^;にはすっごくそそられます(^-^;
それにしても色々仕込んでますね。
ワインはやらないの?
先週末に収穫体験ワインセミナーってのに参加してきたんだけど、面白かったよ。
さすがにσ(^_^;の今の環境じゃ出来ませんが(^-^;
>mayuさん
家人が麹を日本から持ち込んだのは、もうかれこれ5年前なんですよ。
で、確か過去に試したのは一回だけだったかな?
だから、ようやく重い腰が上がったというところです。
日本ならわざわざ麹作らなくても、味噌、キムチ、甘酒、清酒、醤油、なんでも手に入っちゃうんですけど、手に入りにくいNZでさえこれだけ腰が重かったことを考えると、やっぱり麹はハードルが高いですね。
自家製酵母パンくらいならまだしも、麹は僕にはムリだ、ハハハ。
>編集長
あ、入っちゃいましたか?(^^;
でも、きっと「いつだろう?」と思ってるゴーフィールドファンの方、少なくないと思いますよぉ。
大変でしょうが、がんばってくださいまし>スタッフ諸氏
>ミックスさん
あ、どもどもご無沙汰です!
ワインもそのうちやろうと言ってるんですけど、ちょっとスペースの問題がありまして(^^;
自宅を建てたら、絶対やりますよ!
なんせ、ここはワイン産地だ。
材料には事欠かない!
いつかはやってくれると思っていましたが、遂に!!!>麹起こし。
甘酒、ベッタラ漬け、粕漬け、もうどーんと来いではないですか。
サワードーについては先日酵母を仕込んだと聞いていたのですが、又このパンの出来ばえが美しいですね。
いや、サワードーにしても麹にしても、醗酵物は相手が生き物ですから、きちんと手塩にかけて面倒見てあげなくてはいけないのですよね。
彼女の「微生物に対する深い愛」と我慢強さと研究心に感服です。
でも、奥方らしいといえばらしいのが、普通の海外在住組と自家製にするものの順番が逆な事。
手作りに走る場合、
>味噌や納豆も自家製
というのを普通は先にやるでしょう、やはり(笑)。
納豆は写真から判断するに麹と同じプロップでバッチリOKだと思われます。
あ、それから2日連続の紙芝居ブログもありがとうございました。
お礼の意味もありますが、素直に今日は感心したのでボタン3つともクリックしました。
もっとクリックして例の物を有無を言わせず買わせなくては・・・めでたく購入の暁には証拠写真を勿論Ryuエモンくんバージョンで(爆。折角の日本人のお客さん、引いちゃいますか)。
>MMさん
醗酵モノは、はまると止められないみたいですね。
教科書も、それぞれの著者が皆個性的に偏愛ぶりを爆発させてて、面白いです(笑)
納豆は、やっぱり以前に失敗してるんですよ。
おっしゃるとおり、今回の麹室で大丈夫だと思いますが。
> あ、それから2日連続の紙芝居ブログもありがとうございました。
今日のは紙芝居じゃないっす(^^;
だって、プロットもギャグもオチも何もないじゃないですか。
今日のは、単なるエッセイの挿絵っす。
> お礼の意味もありますが、素直に今日は感心したのでボタン3つともクリックしました。
ありがとございます(^^;
でも、何度クリックしても、同一IPからは24時間以内は一回しかカウントされないんだそうですよ。
しかし、あれを僕に買わせたい人が多いなぁ(笑)
スコアも、ジリジリとまた右上がりになり始めた(^^;
やっぱりSleepwalkerシュラフとの組み合わせを見たいのでしょうか、皆さん?(笑)
確かに、あのシュラフだと着てから潜り込めるから、ヘネシーのサイトにわざわざ説明してあるようなシュラフの問題はまったくなくなるんだけど……。
September 26, 2004
夢の続きと、悪夢のような製品。
■ 予報
地上気象 - 晴れ。風穏やか。最高気温15度、最低気温4度。
海洋気象 - 変風10ノット、セパレーションポイントより北では午後南西15ノットに。
■ あぁ、バカになるぅ~、ってなバカ陽気。久しぶりにTシャツ一枚で過ごせる。海もさぞかし気持ちよかろうて。
でも、こういう日は庭で昼寝が極楽じゃ。
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■ 昨日はパーティで酔っ払いつつも「ブ、ブログを書かねば……」とフラフラになって帰ってきて仕事したというのに、大家宅の受話器が上がってたせいでネット接続が出来ず、アップ出来なかった……。
受話器上げたまま寝るなぁ!!!
というわけで、昨日のログ↓
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■ 予報
地上気象 - 晴れ。風穏やか。最高気温16度、最低気温6度。
海洋気象 - 南10ノット、午前中に20ノットに上がり、夕方に10ノットに落ちる。海況は比較的おだやか。
■ 南はまったく吹かず、最初は南東から2、3ノットの微風。午後3時ごろからは相当強いシーブリーズでセーリング。
汗ばむほどの陽気で、文句なしのカヤッキング。僕のパートナーの韓国人の女の子が、すぐばててまったく漕げなくて、しかも「怖い」だの「トイレがないとイヤ」だのの文句を言い続けたことをのぞけば……(^^; astr 7
■ 今日(昨日のこと)は夕方六時からマーケティングマネージャのキックアウトパーティ。彼女は、商業ラフティング発祥の地クィーンズタウンで大きな会社同士の統合を成し遂げた超敏腕マネージャで、その腕を買われて昨年エイベル・タズマン・カヤックスとオーシャン・リヴァーの統合のためにヘッドハントされてエイベル・タズマン・アドヴェンチャーズにやってきたのだが、今回の再編成のあおりで、わずか一年で社を去らざるを得ないことになってしまったのである。彼女はものすごく人望の厚く、今回の再編成で一番痛かったのが、彼女を失うことだったりもするのだけど、ともかく今日は彼女を送るためにマラハウ中の人間が集まってきていた。
仕事でいささか疲れ気味だった僕も、久々に楽しく酒をいただいて、今は相当酔っ払ってたりしちゃったりらりらりぱっぱ。最近マクロビオティックに切り替えたので、あんなに肉食ったのも久しぶりだったな。
しかし、彼女を失ってどうやってこの先やっていくんだよ、まったく……。
■ ちなみに、こんど提携する先のNo.3シーカヤックツアー会社は、お粗末な昼食を出すので有名なところ。茶色の紙袋に機内食の昼食のようなものが詰まってるだけ。
うちの会社の昼食も全部これに切り替えることを検討しているという話が伝わってきて、僕は激怒しているのだ。
昨年ウチの会社は、僕の大嫌いな「食事各自持ち込み」のツアーを開始し、希望者にはオプションで出来合いのサンドイッチを提供するという風にした。「ガイドツアーたるもの、ガイドがちゃんと料理してお客様にお出しすべし」というポリシーの僕は、あれだけでもかなり不満だったのに、今後すべてのツアーがあの機内食もどきになるなんて、絶対に許しがたい。
あぁ、どこへ行こうというのだ>かつての世界最高峰エイベル・タズマン・カヤックス&オーシャン・リヴァー
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■ 9月9日の投稿の続き。
読者の方から、また新たな情報が寄せられた。前回はトヨタの助成金制度だったが、今回は
もし本気で取り組めば、あながち荒唐無稽な夢ではないかもしれないという希望がますますわいてくるなぁ。
前回のトヨタと違って、こちらのテーマ区分だと「海や船に関する事業」にも「生涯スポーツの充実」にも「子どもたちの健全育成」にも当てはまるから、無理なく条件が合う。
■ ふぅ~む、なるほど。バブル崩壊後の今の時代でも、いちおうこういう制度はいくつかあるんだ。
もちろんバブルの頃だったら、シーカヤックのガイディングやインストラクションの研究所を作りたいっていう夢のような話にも、きっと簡単にスポンサーがついただろうと思う。
でもねぇ、逆にそういうのはすぐにポシャるよね。こういう時代に苦労して立ち上げられれば、逆に上手く軌道に乗せられるような気がする。
■ 今回の情報、本当に感謝いたしますm(..)m こうやって夢にお付き合い下さる方がいらっしゃるのは、この上ない喜びです。
もうしばらくこの夢は暖めておきます。で、こうやって時々ブログ上で「実現の可能性」をお話できればと。
■ 関連過去ログ【ガイディング&インストラクション研究所】
◎サンタフェと、シーカヤック。(9月5日)
◎ひょっとすると、実現可能?(9月9日)
■ 関連過去ログ【読者投稿】
◎ひょっとすると、実現可能? (9月9日)
◎ぬるい危機管理論 (8月27日)
◎ガソリンより高い水が、蔓延? (7月15日)
◎東京の星空、ニュージーランドの星空。 (7月10日)
◎またもや、サングラス四方山話。 (7月6日)
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■ おまけ。
サングラスの有名ブランド、オークレーにこんな製品がある。
メデューサ・ゴーグルというのだそうだ。
ちょいと奇抜なデザインだが、まぁかっこいいといえなくもない。ハーレー乗りなんかには受けるのかも。
詳しい情報が欲しい方は、画像をクリックするとオフィシャルサイトに飛ぶ。
価格はUS$250.00だそうだ。た、たっけぇ~!
でも、気になるのはゴーグルの左奥に見えているファンキーなマネキンの方だ。
何なのだこれは?
答えは30秒後、チャンネルはそのまま。
10秒経過
20秒経過
はい、30秒経過
……。
出たな、クセモノ。出会え、出会え! 成敗してくれよう、このアヤカシめぇ!
上記のゴーグルとのセット商品で、その名もメデューサ、というらしい。
気でも狂ったか?>オークレー
夢に出てきそうだ。
情報提供ありがとうございました>MMさん
■ 関連過去ログ【読者投稿】
◎ファーストエイド雑感。 (6月30日)
◎またもや、サングラス四方山話。 (7月6日)
◎東京の星空、ニュージーランドの星空。 (7月10日)
◎ガソリンより高い水が、蔓延? (7月15日)
◎捕鯨と差別。 (7月20日)
◎ぬるい危機管理論 (8月27日)
◎ひょっとすると、実現可能? (9月9日)
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■ 今日のコンテンツを読んで、「オークレー、お前もか」と思った方、
をクリックして成敗してやってください。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/757
US$250.00って、オークレーでは普通のお値段では?
メデューサが、US$500.00かあ。併せてUS$750.00ですねえ。
オークレーは嘗て、MCゴーグルでは小さいメーカーだったのに。スポーツサングラスであっただよなあ。
マイケル・ジョーダンがバスケ辞めて、MLBに挑戦した時、3Aではデイゲームが多くて、出会ったのが出始めたばかりのオークレーのスポーツサングラス。
「これは、いい。」と株買い捲って大株主で経営陣とか。金のあるとこに、やっぱ金は集まるのね(/_;)
http://www9.ocn.ne.jp/~aea/oakley-ide.html
Posted by: ツォン : September 26, 2004 2:10 PM気が狂ったオークレー、次はこんなもの狙ってます。
http://oakley.com/catalog/eyewear/thump/?cm_re=V33*FeaturedImage*GirlThumpClosed
微妙なんだけど、オークレー自体の客層を考えるとしっかりそれなりには売れそうだなぁ、大ブレイクするかはわかりませんけれど。
・・・こういう時に現役大学生だと空気が読めるんですけどねぇ、残念。
メデューサは、一応「帽子」カテゴリーに入ってます。
ドレッド部も全てレザー。
バイカーになったレニー・クラヴィッツごっこには面白いかもしれません(笑)。
ブランドバリューにこの奇抜なデザインとレンズ自体のスペックからいえば、大変リーズナブルな価格帯ですね>250ドル。
ある日本のサイトでゴーグルとセットで10万円で売られてました・・・
これだけ売れていると天邪鬼的になってきて認めるのが悔しいけど、装着感もいいんですよね>「普通の」オークレー。
Posted by: MM@怪しい情報はお手のもの : September 26, 2004 5:10 PM>ツォンさん
> US$250.00って、オークレーでは普通のお値段では?
いえ、冗談アイテムとしてはベラボーです(笑)
いくらオークレーといえども、せめて半額にしていただかないと。
しかし、ジョーダンの話は初耳でした。
いくら出始めといえども、上場してたんならそれなりの価格だったでしょうに、それを買い捲れるっていうのはやっぱり……。
>MMさん
う~ん、こうなるともうどうコメントしていいかわからん>THUMP
気になるのは、最初のデカイ写真のおにいちゃんの歯だ。
> 大変リーズナブルな価格帯ですね>250ドル。
そ、そうっすかぁ!!??(^^;
> ある日本のサイトでゴーグルとセットで10万円で売られてました・・・
US$750なら、確かに10万円でも可笑しくはないけど、しかし……。
> これだけ売れていると天邪鬼的になってきて認めるのが悔しいけど、装着感もいいんですよね>「普通の」オークレー。
うん、まったく同感。
筋金入りの天邪鬼の僕も、こういう人気ブランドにはソッポを向きたいところなんだけど、オークレーとスミスは確かにものすごく装着感良くて、いつも使ってるボレーよりも上ですね。
ただ価格との折り合いがつかない。
職業柄1年半くらいしかもたないサングラスに、NZ$200以上は払えないっす。
だからスミスやオークレーには、当分縁がないですね。
あ、そういえば先日日本人のお客さんが、ビーチでオークレー落としたんだった。
その場で言わずに、ベースに戻ってきてから言うのがいかにも「ジャパニーズ」。
困るんだよねぇ、そのビーチを離れてから言われても。
その場で言ってもらえれば水の中に入ってでも絶対に見つけるのに。
もちろん、翌日ウォータータクシーで探しに行ったときにはもう見つかりませんでした。
September 21, 2004
またも統合の波が……。
■ 予報
地上気象 - 晴れ、後高曇り。西風。最高気温14度、最低気温5度。
海洋気象 - 南西15ノット、午後に北西に変わる(セパレーションポイントより北では30ノットにあがる)。北部海域は次第にあらくなる。
■ 一日中快晴。午前中は無風ベタ凪だったのが、昼過ぎに突然冷たいシーブリーズが吹き始めた。かなり寒かったぞ。
■ 今日はNZETという交換留学生斡旋組織のツアー。昨日から始まってこれから数日間、彼らのツアーが毎日入るわけで、今日はその二日目。
このツアーは毎年恒例なんだけど、いつも特別アレンジの変なツアー。グループを二つに分け、一グループはカヤックでアップルトゥリーベイへ、もう一組はトレッキングで同ビーチへ。午後はカヤック組とウォーク組が入れ替わって、それぞれマラハウへ。
本日は35名のグループを3人のガイドで担当。なぜか一番割に合わない、「遅れる子の面倒を見たりトウイングしたり」という役回りになって、疲労困憊。
このツアーは距離は短いのに短時間のうちに半日ツアーを立て続けに二本やるようなものだから、ただでもワンデイツアーより疲労度が高いのにねぇ。
あと、このツアーに限らず、修学旅行の場合はカヤックなんて全然やりたくないっていう子も強制的に漕がされてしまうので、だいたいにおいて普段の「カヤックをやりたくて自分の意思でブッキングしたお客様」のツアーと違って、成功率は極めて低い。
あと、高校生はホント扱いが難しいしね。言う事聞きゃしない。
まぁ、今日の場合はブラジルだのチリだのイタリアだのグリーンランドだのの、あまりスレていない子が多かったから、比較的扱いやすかったけど、それでもやっぱり漕ぐ気マイナス100くらいの子が少なくなく、そういう連中が全体のテンションを下げる下げる。
漕ぎまくりたくてブーブー言う子がいる横で、漕ぎたくなくてピーピーいう子がいて、ホンマしばき倒してやろうかと思うよ、まったく(笑)
ま、いつものことだから、覚悟してたけどね。
実は本日、さらに別の修学旅行が入ってて、そっちは40人。合計で8名のガイドが出勤し、カヤックはタンデム、シングル合わせて37本が出た。真夏は毎日もっと稼動する代わりに、カヤック洗いのアルバイトベースクルーが山ほどいるので問題ないんだけど、今はそんなのいやしない。だから、珍しいことに僕も今日はホースを抱えてビショビショになりつつカヤック洗い。こんなにカヤック洗ったの、何年ぶりだろう? っつうか、初めてかも(僕はベースクルー経験なしなので)。
で、悪いことにその後はミーティング。ビショビショだったので震えあがった。 gg 6+6/35
■ 余談。
今日海で、今までほとんど見たことのないデッカイ巻貝を二つひろった。ウホホ、今日は大物のお宝が手に入ったぞぉと喜び、持ってかえって洗面所で洗ってそのまま乾かしておいたら、風呂に入ろうとした家人が裸のまま貝を持って飛んできた。
「まだ生きてるぅ……」
ありゃ、ホントだ(^^; 真水で洗われて、苦しくなって出てきたのね。こりゃ失敗した。てっきり貝殻だと思ってた。
明日海に戻しても助かるとは思えないので、このまま土に埋めて貝殻にしてしまうしかないか。
■ 余談2。
なんらえらく疲れたので、ホントは明日も同じツアーに配されていたのだけど、「こういうのはね、若手ガイドに経験させた方がよろしい」とかなんとか適当なことをマネージャに言って、普通のツアーに替えてもらっちまった(笑)
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■ このミーティングというのがまた鬱陶しくて鬱陶しくて。実は、また会社組織が変わるのだ。
エイベル・タズマン・カヤックス(以下ATK)の創業者が会社を売ったのが2年前。
二代目オーナーはこの業界のことはまったく分からないド素人だったにも関わらず、現場にとことん口を出し、強権を振るって経験豊富なスタッフをクビにしまくったので「第二期ATK」は、かつて世界一のシーカヤックツアー会社といわれた頃(つまり前年度までのこと)の面影もないほどにボロボロになった。これが2002-2003シーズン。
二代目オーナー自身も現場からの突き上げでボロボロになり、わずか一年で会社を叩き売ったのが昨年。
次のオーナーは地元のマオリ資本の大会社だが、驚いたことにこの会社、ATKのライヴァル、オーシャン・リヴァー(以下OR)まで買い取って両社を合併させ、新たにエイベル・タズマン・アドヴェンチャーズ(以下ATA)を設立した。
この電撃合併劇が起こったのが、今シーズンが始まる直前だったもので、今シーズンのための準備がまったく間に合わず、ATKとともに「世界一」の名をほしいままにし、ATKが凋落した2002-2003シーズンも王者の風格をただよわせ続けたORまで、システム統合のゴタゴタのせいで思いっきり質を落とした。これが今期、つまり2003-2004シーズン。
つまり、過去2年間は、南半球のシーカヤック業界が相次いで二つの巨星を失った時期だったといえる。
■ 我々古株ガイドはこの二年で疲れきったものの、来月一日から始まる来期(2004-2005シーズン)は、今年の努力が報われて、また昔のような黄金期になるはずだと、希望に燃えつつこの冬をがんばって乗り切った。
ところが! オーナー会社が勝手にまた別の会社とネゴやってやがったんだな、これが……。
相手は、この国立公園のエリアに最初に入植したウィルソン一家率いる会社で、ここはウォータータクシー、ガイドウォーク、ロッジ、そしてシーカヤッキングと、エイベルタズマン国立公園内のアクティヴィティをすべて押さえている大会社。
カヤック部門も、ATAに次ぐナンバー2規模。つまり、このエリアのシーカヤックツアー会社トップ3が全部統合されてしまうわけだ。たぶんカヤックのシート数は260名分くらいになるんじゃないかな? とんでもない規模だわ。
■ 驚いたことにウィルソンズは、来シーズン開始まであと10日だというのに、これからまたツアーメニューなども変えるという。
やれやれ、現場の都合なんぞ何にも考えてないのは、やっぱり同じか。マネージャやオフィスの連中、どれだけがんばって来シーズン用のポスターやパンフレットを準備し、オフィスの改装やベースの改築をしてきたと思ってるんだ、まったく。
僕自身も、このところATAのウェブサイト日本語版を来年度に向けて更新作業をしていて、それが98%終わったと思ったところでこれだ……。9月30日にはバシッと来年度情報に更新するつもりだったのに、これじゃ昨年と同様、更新が遅れるのは明白。
■ もう一つの大きな変化は、ずっと一緒にやってきたウォータータクシー会社アクアタクシーと手を切らなくてはならないこと。これでウィルソンズのウォータータクシーが、アクアタクシーより良いのなら問題ないが、ウィルソンズはアクアタクシーの半分しかタクシーを持っていないので、カヤックツアー運行でも今後はウォータータクシーがボトルネックになるのは明白。
アクアタクシーともすごく良い関係で仕事してきたというのに……。
いやはや、鬱陶しいことこの上ない……。三年連続で毎年毎年組織とシステムをコロコロと変えるのは、やめて欲しい。
こんなうざったいミーティングに、ビショビショで震えながら出席しなきゃいけないって、何の因果だ。
でも明日の朝は、また何事もなかったかのようなノーテンキな笑顔でお客様をお迎えしなきゃイカンのよね(^^;
■ くっそぉ、この鬱憤は来週末のスタッフトレーニングで、若手ガイドをしごきまくって晴らしてやる!(笑) 覚悟しろぉ!>ジュニアガイドたち
陰険? イジワル? 何とでもいえぇ、ワハハハ、いじめちゃるもんね。
■ と、思わず思いっきりグチりまくってしまった。スミマセン。明日はちゃんとやりますので。
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■ これで終わったらあんまりなので、お口直しに目の保養をどうぞ。
『魚っちゃーの楽園』
いやぁ、キレイだなぁ。こういうの見ると、スキューバやりたくなるんだけど、でも一瞬の後には「水上にいてもこれだけ恐ろしい目にあうというのに、水面下に長時間い続けるなんてとんでもない!」と思いなおしてしまう、悲しい職業病……。
ま、しゃーない、こういうサイトを眺めてため息つくだけにしておこう。
9月4日の日記なんて、けっこう読んでても「おぉぉ!」って感動モノ。
ホントはねぇ、白状するとニュージーランドに来てやりたいことのリストの筆頭が、スキューバ・ライセンス取得だったんだよねぇ。カヤックなんて欄外だったのになぁ……(^^;
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■ 今日のコンテンツを読んで、上層部の都合で振り回される現場の哀れなガイドたちに同情を覚えてくださった方、
を押してなぐさめてください(^^;
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/739
Excerpt: 大記録達成前夜 ■実は、明日、大記録が達成できるかもしれない。 ◎Ryu's Logbook「Weather & Kayaking Log on 14-08-05 」 昨年10月から何日働いたのか数えてないんだけど、ノー・トウ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.08.15
Excerpt: 大記録達成前夜 ■実は、明日、大記録が達成できるかもしれない。 ◎Ryu's Logbook「Weather & Kayaking Log on 14-08-05 」 昨年10月から何日働いたのか数えてないんだけど、ノー・トウ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.08.15
Excerpt: ■【FORECAST】 [LAND] (Motueka) Becoming fi...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2006.09.14
もうそれだけのゴタゴタはご愁傷様としか言いようが…苦笑
どこでも会社としてやっていると、なにかしら騒動は
ついて回りますね。サービス業はそれを表に出せないから
余計つらいだろうなぁ。
それにしても原さん相変わらず元気ですね!笑
ご希望でしたら原さんの恥ずかしい写真を(略
またまた変わっちゃったんですね~ オーナー。
私がマラハウにいた頃は ORとATKが競争してて(良い意味でね!)ものすごく活気づいてたけれど、、、、あれから4年。 時の流れを感じます。
どんな世界でもそうでしょうけれど、ワンマン体制にすばらしい将来はありえないみたいですね~。 お互いに認め合うライバルがいて 切磋琢磨しながら成長していく環境は貴重なんだぁ、って今回改めて感じました。
RYUさん、今シーズンまた大変なスタートになりそうですね。がんばってくださいね。
・・・・今後、マラハウはどうなるんだろう。 アクアタクシーまでもが傘下に組み入れられる!なんてことにならなきゃいいのですが(笑)
>patalowさん
恥ずかしい写真があるんですか!
み、見たい。
と、つい反射的に言ってしまいますが、今回は遠慮しときます(^^;
>CHIKAちゃん
オーナーは変わってないんですよ、今回は。
ただ、業務提携でWakatuはオーナーシップだけを留保して経営からほとんど手を引いた形です。
ま、現場にとってはオーナーが誰かということよりも、現場を仕切るのが誰かって言う方が大きな問題なんで、いっしょなんですけどね。
ホンマ、ややこしい話っす。
アクアタクシーは、数ヶ月前にすでに別のマオリ会社の傘下におさまり、なんとその直後にすでにそのマオリ会社はウィルソン一家にアクアタクシーを買えと交渉を持ちかけていたそうなのですが、ウィルソンは蹴ったそうで。
そもそも、ATAとアクアタクシーが、それぞれ別のマオリ会社の傘下に入ってしまったっていうのが、今回の悲劇の一つでもあります。
おっしゃるとおり、ライヴァルがいなくなるってのはホント悲惨な話ですよ。
論外です。
ただ今回ウィルソン家がエライと思ったのは、うちのオーナー会社と違って「カヤック部門は大きくなりすぎるから、縮小する」って言ったことですね。
大賛成。
>patalowさん
恥ずかしい写真があるんですか!
み、見たい。
と、つい反射的に言ってしまいますが、今回は遠慮しときます(^^;
>CHIKAちゃん
オーナーは変わってないんですよ、今回は。
ただ、業務提携でWakatuはオーナーシップだけを留保して経営からほとんど手を引いた形です。
ま、現場にとってはオーナーが誰かということよりも、現場を仕切るのが誰かって言う方が大きな問題なんで、いっしょなんですけどね。
ホンマ、ややこしい話っす。
アクアタクシーは、数ヶ月前にすでに別のマオリ会社の傘下におさまり、なんとその直後にすでにそのマオリ会社はウィルソン一家にアクアタクシーを買えと交渉を持ちかけていたそうなのですが、ウィルソンは蹴ったそうで。
そもそも、ATAとアクアタクシーが、それぞれ別のマオリ会社の傘下に入ってしまったっていうのが、今回の悲劇の一つでもあります。
おっしゃるとおり、ライヴァルがいなくなるってのはホント悲惨な話ですよ。
論外です。
ただ今回ウィルソン家がエライと思ったのは、うちのオーナー会社と違って「カヤック部門は大きくなりすぎるから、縮小する」って言ったことですね。
大賛成。
とはいえ、皆さんリストラとかで苦しんでらっしゃるのは同じなんで、あんまりグチっちゃダメなんですけどね。
でも、パドルを握ったこともない農家のオヤジが、いきなり会社を買い取ってベテランをクビにしまくるなんてことは、日本ではさすがに絶対起こりっこない「珍事」だよなぁ……(嘆息)
Posted by: Ryu : September 22, 2004 7:16 AMSeptember 20, 2004
だれが殺すのか?
■ 予報
地上気象 - 晴れ。風おだやか。最高気温14度、最低気温5度。
海洋気象 - 南西15ノット。海況おだやか。
■ 昨夜は本当に寒かった。冬に逆戻りした感じ。
本日は海星。空気はちょっと冷たい感じだが、日差しが強いので室内は暑いくらいに暖まっている。
上空の風は、南西5ノット程度。
これから数日良い天気が続きそう。
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■ 『だれが「本」を殺すのか〈上〉』
『だれが「本」を殺すのか〈下〉』
(ともに佐野 眞一(著) 新潮文庫)
大宅賞作家が現在崩壊に瀕しているといわれる「本業界」にメスを入れた話題作、通称「本コロ」を読了した。
■ 僕は本が大好きだ。もしアウトドアを奪われてもなんとか生きていけると思う。音楽なしでもなんとか我慢できるはずだ。でも、本が目の前から消えてしまったら、どうやって余生を過ごしていいのか皆目分からない。
とはいってもエンターテイメント系で時間をつぶすのが主なので、口が裂けても「読書家」などとはいえないんだけど。
むしろ僕は「単なる活字中毒」だ。読むものがなければ、そこらへんの広告でも説明書でもなんでもいいから「紙に印刷された字」を読まないと夜寝付けないという類の人間。中島らも大兄とよく似たタイプらしい。
だから逆にいえば、わりと何でも読んでしまう乱読タイプだということもできる。
■ そんな僕にとって、今年読んだ中で間違いなく最高にエキサイティングな一冊だったのが、この本(僕が読んだのは単行本だったので、ホントに「一冊」)。
上でリンクを張ったアマゾンのカスタマーレビューを読むと、さすがにこの手のノンフィクションの読者たちはエンターテイメント系よりも圧倒的に辛口で大変面白いのだが、僕自身がスコアをつけるとすれば、やっぱり★★★★★だ。
■ 著者自身がいう通り、出版界を川の上流から下流までを、完全に串刺しにして網羅しようという試みは未曾有のことだろう。目次を抜粋すると
- 第一章……書店
- 第二章……流通
- 第三章……版元
- 第四章……地方出版
- 第五章……編集者
- 第六章……図書館
- 第七章……書評
- 第八章……電子出版
となっている(プロローグ、エピローグおよび各章の副題は省略)。これをみると、本に関わる人間で省かれているのは、もはや源流部たる「著者」と、海に比すべき「読者」だけだということが分かる。
この膨大なインタヴューを読むと、「編集の問題」「流通の問題」「再販制の問題」などを別個に論じている書物では見えなかったことが浮き彫りになってくる。これだけでも五つ星に十分に値すると思う。
(残念ながら出版が2001年なので、すでに現状とあわない内容も出てきているようだが、それは仕方のないこと)
確かに著者本人の論理や感想には、いささか「?」という部分が無きにしも非ずなのだが、僕にはそれがこの本の価値を損なうほどだとは思えない。むしろ僕は、それは読者の側がどう読み取っていくかという、「こちら側の問題」として受け止めておきたい。
また著者の抱える矛盾を、「独善」と斬って棄てる意見もあるようだが、この業界の抱える複雑な問題を、何の矛盾もない明快な論理で解決できる人間などいるはずもなく、それをこの著者に求める行為は、この本の内容をまったく理解できていないことに等しいとも思う。この問題をすっきりとした論理で一刀両断にしろというのはムチャだ。著者が独善と矛盾をはらみつつ、こうして「本の世界」という名の川を旅したからこそ、これだけの見事な「本の世界の紀行」が出来上がったのだと思いたい。
■ 4月21日「再販制度をネットが崩すか?」で書いたとおり、我が家では本そのものの話だけじゃなく、再販制度や返本を始めとする出版流通業界の話題も食卓にのぼる。
白状すれば、実は僕自身も90年代半ば、まだネット書店などなかったころに、欲しい本が手に入らない状況に業を煮やして、ちょうど今のインターネット書店のようなデータベース検索&流通システムを友人と語り合っていたりもしたのだ。あのまま間違って実際に手を出していたら、今頃はこの本の中に失敗例として1行くらいの扱いで登場していたかもしれない(^^;
また、まだまだ紙媒体からの仕事は非常に少ないとはいえ、最近は自分自身も物書きの世界に片足首を突っ込んだような形になりつつあるので、ますますこの業界に関しては無関心ではいられなくなってきている。
そんなわけで、この本は僕にとっては「こういうのが読みたかった!」というシロモノなのだが、実際読んでみると、あぁこんなことも知らなかったのかというような目からウロコの事実が続々と出てくる。
例えば図書館に関するこういうデータだけ見ても、恥ずかしながら僕はまったく知らなかった。
- 出版産業マーケット全体に占める公共図書館の割合は、米国で二割、スウェーデンでは五割なのに、日本はわずか3パーセント
- 日本の市町村3,300のうち、図書館がある自治体は50%、複数個設置しているところは15%に過ぎない
- 自治体ベースで、図書館も書店もない市町村に住んでいる人口は合計で2,300万人にものぼる
- 日本の図書関数は1,950、人口が日本より少ない英国は24,869(ともに拠点数)
(情報源はすべて同書)
確かに、ニュージーランドに来てみて人口の割りにメチャクチャ図書館が充実しているのは感じていた。僕たちが移民して来た頃、ここタズマン郡はわずか人口3万人だったが、なんと四つも図書館がある。
同書を読めば、数が多ければいいというものでもなく、図書館のあり方そのものにも目を向けなければいけないのは明白なのだが、しかしながら2,300万人が「本の砂漠」に暮らしているという状況にはいささか驚いた。
■ まぁ図書館に関するトリビア的データは瑣末といえば瑣末。
やはりこの本の「主役」は、各業界の主要人物への興味深いインタビュー。今の出版不況は「何も考えていない大多数の業界人」が引き起こしてきたのだろうが、「考えている一部の業界人」の意見はものすごくエキサイティングだ。アマゾンのカスタマーレビュー(上巻の方)の中に
「この本には読み方がある。
まずデータの部分とインタビューの部分だけを読む。
(中略)
佐野が自分の感想を述べているところは読む必要がない。」
というものがあったが、実際にこのインタビュー部分だけを拾い読みするだけでも構わないと思う。
この本を一度通読すれば、アウトドア関連の出版で、なぜまともな雑誌が廃刊になり、低俗なものだけが生き残ってしまったのか、あるいは、そもそもなぜ書店のアウトドア関係コーナーには、釣り関係の本以外はほとんど見当たらず、情報は雑誌に頼らざるを得ないのかといった疑問に対する答えも、おぼろげながら見えてくるような気がする。
■ こうして、本の将来を憂い、独自の方法論であがこうとしている地方出版社やユニークな書店のインタヴューを読んでいると、ついつい考えてしまうのがやっぱり我がアウトドア業界のこと。アウトドア関連出版のことではなく、アウトドア業界そのものね。例の職業病で、別の業界の話を読んでいても、どうしてもすぐにアウトドア業界に比してしまうのだ。
本の業界では、出版された本が、それを読みたいと思っている読者に適切に届いていない。
アウトドア・ツーリズムの世界も同じなのだ。例えば、シーカヤックを経験してみたいと思っている人は、失礼な言い方をすれば「世の中には掃いて棄てるほどいる」のである。このブログの読者諸氏の中にも、シーカヤック未体験で一度試してみたいと思っていらっしゃる方は、相当数いらっしゃると思う(あえて「手を挙げてください」とはいわないけど)。
そして、そういう人のためにアウトフィッターという商売がある。
でも本と同様に、「消費者に届いていない」んだよね。状況は同じなのだ。
ただ大きな違いもある。ダメだダメだといわれている本の業界には、インタヴューを読んでいるだけでワクワクさせられるようなすごいヴィジョンを持っている人がいて、実際に一定の成果を上げている例も少なくない。
さて、もっともっと規模が小さく苦戦を強いられているアウトドア業界、特にアウトドア・ツーリズム業界を考えてみたとき、果たしてこの本の業界のような人材はいるのだろうか?
正直、この本を読んでいて天邪鬼な店主、ユニークな編集者、行動力にあふれる発行人などが登場するたびに、「つくづくうらやましい」と思ってしまった。
■ アウトドア業界を殺しているのは、さて、いったい誰なんだろう???
僕自身が殺す方に回っていなければ良いのだけど、よく考えてみると、僕のように「ガイド」と「物書き」という、いささか性格の異なる仕事を二つ抱えてしまうと、その「立場の矛盾」がひいてはアウトドア業界を殺す方向に作用しないとも限らない。今一度よく考え直してみる必要があるようだ。
こういう機会をくれたこの本には、心より感謝する。もう一回読み直して、よぉ~く反省しよう(笑)
-------------------------------
■ 今日のコンテンツを読んで力がわいてきた方、、
をクリックして、僕にも活力を分けてください。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/733
あひるです。wについて教えてくれてありがとうございました。おかげで、もうばっちり使えますw
まさに、今、私は「本コロ」の1冊目を読み始めたところです。だから、RYUさんの解説あえてあまり詳しく読まずにとっておきます。ではまた。
え、読み始めたとこですか!
偶然ですねぇ。
ニュージーランド在住日本人の間で流行ってるんですかね、ひょっとして?w
と、めずらしく僕も w なんて使ったりして(^^;
僕の上記の文は、「本コロ」の解説とか書評じゃないんですけどね、でもネタばれの部分もないわけじゃないですから、読後にでもチラッと見てやってくだされば光栄です。
Posted by: Ryu : September 21, 2004 8:56 PMSeptember 18, 2004
量り売りのススメ。
■ 予報
地上気象 - 午後一時雨。北風、南西風に変わる。最高気温14度、最低気温2度。
海洋気象 - 【暴風警報】北西25ノット(セパレーションポイントより北では35ノット)、午後に南西25ノットに。北部海域は非常に荒い。昼の雨中、視界は悪い。
■ 朝は快晴でおだやか、ただし上空では15ノット程度の南西風。
昼過ぎに突然ドカンと気温が下がって強烈なスコール。日本ではおなじみの寒冷前線の通過だが、こんなにはっきりしたパターンはここでは珍しい。家の中でもあわててヴェストを着込む。
夕方には晴れ間が戻り、気温も上がった。上空の風も10ノット程度か。
ツアーは催行されなかったようだが、実は一昨日よりはましな天候だったな(笑)
-------------------------------
■ コメント欄常連さんのにっしーとDMでおしゃべりしてたら、彼がこんなことを言っていた。
> そうそう、日本の食べ物なんかも、量り売りすればいいのに。
> アルミ缶、包装用紙、包装パック、袋、値札・・・すべて無駄。
> マイバックをもちましょう!
> なんてことしてるスーパー多いですけど、多量の包装を必要としていては、何やって
> るのか判りませんよね。
> マイバックより、量り売り!
> にすれば良いのになぁ。
> どこの誰を真似したんだか・・・バカだなぁ。
いやはや、まったくおっしゃる通りで。
彼がここで「日本の食べ物なんかも」と、「も」で語っているのは、暗にニュージーランドのことを指しているから。彼は以前ニュージーランドに来てくれたことがあって、そのときにニュージーランドの量り売りシステムにいたく感じ入っていたのだ。
僕にとってはあまりに日常的すぎてすっかり見過ごしていたのだけど、今回の彼のつぶやきで「おぉ、そうだった、なるほど!」と思ってさっそくブログネタに。
(って、実は大昔に『Aotearoa Mail』でやったネタだけど……。

これは「ビン・イン」という量り売りのチェーン店。野菜や果物などの生鮮食品はほとんど扱っていないので「スーパーマーケット」っていうと語弊があるけど、米・パスタ・小麦粉などの主食、スパイス・ハーブ類、油・醤油・ソース類、ナッツ・乾燥野菜類、卵、コーヒー、お菓子などの食品はもちろんのこと、ペットフードから洗剤まで量り売りで好きなだけ買えるシステムは、大変便利。
店の大きさは、ちょうど日本のコンビニと同じくらい。あ、あくまでもこれはネルソン店のことで、他のお店はちょっとよくわからないけど。

店内はこんな感じで、モノスゴイ数の容器がズラズラとならんでいる。フタにはキログラムあたりの価格が書いてある。客はその辺にぶら下がっている袋に好きなだけ詰め、ラベルに品名を書き込んでレジに持っていくと、レジで重さを量って値段を出してくれるというシステム。
日本ではお目にかかれないような珍しい種類の粉、スパイス、豆まどもふんだん。人口五万人くらいの、日本だと過疎村程度の人口の町なのに。
乾燥野菜、豆類、パスタ類も豊富なので、実はキャンプ用の食材もここでほとんど揃ってしまう(僕はフリーズドライはキャンプに持っていかないので)。恐るべし。

こちらは油、ソース類などの液体関係の棚。自分でペットボトルを持ち込んでもいいし、この棚のそばにある空ペットボトルを購入して使っても良い。

実はこのシステム、ビン・インだけのものじゃなくて、大手スーパーマーケットも必ず店内の一角に、こうした量り売りのコーナーを設けていて、相当な数のアイテムがバラで買い求められる。
■ このシステムは「市販のパッケージだと量が多すぎる!」という一人暮らし(一人旅)の人が、ちょっぴり買うためにも重宝。
ただしその反面、もし顧客層がそういう人たちばかりだった場合は、むしろ市販パッケージよりもゴミが多くなる危険性もある。
でも実際にはそんなことなくて、店内で買い物の様子を見ていると、むしろオカーチャンたちが市販パッケージよりたくさんの量の食材をビニール袋に詰めて買って行っていることの方が圧倒的に多い。安心安心。
■ 実は、日本との違いはこうしたバルク売りの店やコーナーだけではない。大手スーパーマーケットの他の売り場を見ると、野菜や果物も魚もほとんどが「キログラムあたりいくら」という値段設定になっていて、レジで価格を出してくれるという公正なシステムになっている(つまり日本の肉の値段設定と同じ)。
だから、マッシュルーム一個だけ買うなんてことも出来る。
日本の場合は、「一ついくら」という値付けなので、「なんで、この立派なトマトとこの貧弱なのが同じ値段なんだよ!」と感じることがよくあるのだけど、こっちで「一ついくら」っていう値段設定をするのはアヴォカドを始めとするごく例外的な商品。僕は絶対にニュージーランド式の方がスッキリする。
■ 僕らが小さかった頃は、まだ今みたいな過剰包装の時代じゃなかったんだよね。で、その頃の買い物が悲惨だったとか非文化的だったかというと、全然そんなことないと思うんだけど。
むしろ、過剰包装のせいでゴミが増えて、非文化的になってるんじゃないかなぁ? 台所のゴミ箱があふれ、ゴミの日には収集所に品の無い色のポリ袋が山積み……。
消費者が、「もっと量り売りを!」って叫ばば、資本主義の国だったらすぐに状況は変わるはずなんだけど、あいかわらず過剰包装で量り売りが普及しないのは、やっぱり消費者の責任なんだろうなぁ。
■ ところで今回の写真は98年に撮ったもの。今使ってるカシオGV-20も決して発色の良いカメラじゃないんだけど、20世紀のデジカメってのはホント発色が酷かったのねぇ(^^;
-------------------------------
■ 今日のコンテンツで「ヘェ~ッ!」と思った方、「ガッテン、ガッテン!」とつぶやきつつ(あるいは「ヘェー、ヘェー」でもいいけど)
をポチッ、ポチッと押しておいてくださいませませ。いささか疲れ気味のシーカヤックガイドに、どうか明日の投稿への活力を!
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/729
子どもの頃は、タマゴもトウフも、野菜だって新聞紙や鍋で買っていたんだけどね。
ジュースもリターナル瓶だったし。
こういうシステムにすべてがかわれないだろうけど、選べるような流通システムになってほしいです。
そう、僕がガキの頃は、まだ八百屋や肉屋や魚屋も元気で、超簡易包装でした。
あ、リターナル瓶といえば、数年前にキリンが軽い瓶に買えて環境負荷を軽減した盛んにコマーシャルしてましたが、他社は追随したんですかね???
NZもね、もちろんすべてが量り売りっていうわけじゃないです。
ただ、こうしたシステムが「選べる」っていうところが良いですね。
おっしゃる通り、日本でもこういう選択肢が増えて欲しいです。
2000年12月8日OPENした、 カルフール幕張(千葉)が当初、野菜を量り売りしたんだけど、だめでしたねえ。
千葉市に、各地の味噌を量り売りする店も大分前に潰れました。
一遍、発想を変えないとダメみたい。ジュースのフタをステイオンタブに変えたみたいに(日本人は綺麗好きだからプルトップじゃないといわれたが、ゴミ問題でひっくり変えったように)
Posted by: ツォン : September 18, 2004 9:06 PMツォンさん、面白い情報ありがとうございます。
興味があったので検索してみたのですが、腕が悪いのでしょうか、カルフールの量り売りに対する好評の意見はいくつもヒットしたものの、中止理由や分析は見つけられませんでした。
もしご存知の方いらっしゃいましたら、何か情報ください。
よろしくお願いしますm(..)m
さて、その発想を変えるってのが、問題ですよねぇ。
それこそ、みのもんたの一言で発想がひっくり返ってしまう国民性だから、簡単といえば簡単なんだけど(^^;
http://www.jmrlsi.co.jp/menu/wbg/xls%8D%EC%8B%C6%95%5C/2002/wbg0509.html
にも、量り売りの比重を落として挽回を図るっていうことしか書いてなくて、量り売りがふるわない分析はありませんでした。
う~ん、どこかに無いのかなぁ???
そういえば、NZのスーパー(店)には
こういうコーナーがありました。
キャラメルやチョコレートなどを
どっさり買い込んで、うきうきしたことを
思い出しました。でも5時ごろにお店が
閉まっちゃうので、慌てました。(夏でも)
Ryuさん。
いつも楽しみに見させていただいています。
初めて書き込みさせていただきます。よろしくお願いします。
私が住んでいるボストンでは、野菜・果物の量り売りはどこのスーパーでもやっているのですが、そのほかのものはオーガニック系か高級スーパーでないとやってないですね。我が家では普通の1パックだと多すぎるので、いつも苦労しています。
ここに住み始めて気になっているのは、ゴミ自体の量の多さです。
使い捨ての紙やプラスティックの食器類、缶・ビン・ペットボトル、サラダや、デリカテッセンの持ち帰り用ケース、ファーストフードの入れ物、食べ物以外でも包装にブリスターパック(透明のプラスティックの奴です)をやたらに使っているので、嵩高いですね。
日本よりリサイクルについて進んでるのかなと予想してたのですが、実際は分別もあまりされていなく、(うちはアパートなので粗大ゴミから資源ごみ、生ゴミも一緒くたです)、「紙」・「PP」などのリサイクル表示もぜんぜん無効です。(もしかしたらゴミの業者が分別をしているのかもしれません。)
缶・ビン・ペットボトルについても、キャッシュリファンド(買取制度)があるのですが、実際にそれを回収マシーンに持っていっても、大半のものは機械が(投入したときにバーコードを読み取って、受け入れるのですが)受け付けてくれないんです。よって、せっかく持っていったのにリサイクルにまわせず、ゴミ箱行きとなります。また、ジュースが非常に安いせいもあり、消費量も多いし、普通に捨てちゃう人がほとんどのようです。
それにしても、使い捨ての包装資材、燃費の悪い車、つけっぱなしのエアコンや家電製品など、資源の浪費は目を見張る限りです。
また、忘れてはならないのは摂取カロリーの多さです。肥満が深刻な問題になっていますが、食糧難が予想される昨今、これも資源の浪費といえるでしょうね。
これではジャパンのほうが良く出来ているような気がしてきます。
江戸時代には大都会江戸でもゴミが出ない完璧なリサイクル社会だったそうです。(使っていた資源は有機物でしたから最後は燃料や肥やしになったみたいです)
過去に戻れとはいえませんが、昔のいい習慣も掘り起こしてみないといけないなあ、と思っています。
カルフール幕張の野菜の量り売りを止めた理由は、当時異常に店が混んだため、レジの手間が掛かったこと。日本だと、例えばきゅうり3本100円とかになれた人が、100g20円とかで3本ならいくらか判りにくかったこと。山積みの野菜から少しでもいいものを選らぼうとして、商品が傷んだりとか(それに日本人は清潔好きらしいので、人の触ったのは嫌?)ではなかったかと思います。
うわわ、一夜明けたらコメントがたくさん!
ありがとうございます>皆さん
最近コメント貧乏だったので、さびしかったのです(笑)
>にしび~さん
あ、わざわざすみませんm(..)m
>JSBさん
数年前からだんだんスーパーマーケットも改善されてきていて、今は冬でも夜7時くらいまで開くようになってきました。
スーパーマーケット以外にも日曜日に開く店も増えてきました。
ようやく商売に目覚めてきたようです>Kiwi
>Miyaさん
どもども、連中がお世話になっておりますm(..)m
米国の消費事情、リサイクル事情、もう少し進んでいるような印象を受けたので、ジャパンより悪いかもというのはかなりショッキングですねぇ。
江戸時代の完全リサイクルシステムを今の時代に復活させることは不可能にしても、やれるはずのことがやれていないっていう部分に関しては、消費者も責任もってがんばらないとダメですね、ホント。
ちなみにNZは、国が小さいせいでリサイクルにきちんと予算が割けないので、環境立国といわれるイメージとは裏腹に、リサイクルはおそろしいほど遅れています
国民意識レヴェルは決して遅れていないのですけど、事実上リサイクルする金がなく、捨てられているリサイクル可能ゴミが多いです。
最先端のドイツなんかの話を聞くとうらやましいですね、ホント。
あ、脱線ですけどね、先日日本のTV局から、コーラの値段比較で世界を見てみようという企画を立てたということで、NZのコーラの価格の問い合わせがあったんです。
でもねぇ、どうなんですかね、NZには自販機さえなく、米国や日本と比べると一人当たりの消費量が格段に違う上に、そもそも人口たった400万人の国。
いくら同じ商品だからといって、指標になるとは思えないんですけどねぇ。
でも、TVで流されれば、それが統一指標的に見えてしまうんでしょうねぇ。
いちおうそのことを指摘しておいたのですが、その企画が通ったのかどうか、その後のことは知りません。
と、大脱線失礼。
>ツォンさん
なるほどぉ、いちいちうなずける理由。
日本人の「パニック体質」が非常に端的に現れてしまったんですねぇ。
他の理由はまだしも、確かに一店だけが量り売りしている場合は、他店との価格比較が難しいという明確なデメリットが出てきますね。
追随するところがすぐに現れれば面白いことになるんですけど、あれってレジに計量器が内蔵されていないとムリだから、明日から真似っていうわけにいかないのがツライところなんですよねぇ。
でも、JSBさんがおっしゃるようなお菓子の量り売りだけでもやってみれば面白いのに。
肉売り場みたいに、一人店員を置いておいて、秤からバーコードシールを打ち出して袋に貼るようにすれば、その他のデメリットもほとんど解消できるし。
って、そこまで甘やかさんと、メリットの多い量り売りが普及しないってのもなぁ……。
清潔好きってのも、要は洗剤メーカーが商品を売りつけるためのイメージ戦略に毒された結果だというのに、その自覚がないのがおそろしい。
「シュッと一吹き除菌スプレー」なんて、家中に毒をまいてるようなもんで、あれじゃ清潔なんだか不潔なんだかよく分からないというのに。
メーカーは人体に無害なアルコールが主成分というだろうけど、眉唾……。
(最近NZにもあの手のものがついに上陸。いやだなぁと思ってたけど、案の定日本ほどは売れていないらしい(笑) )
いやぁどうもどうも。
にっしーです。
>Miyaさん
ボストンといえどもリサイクルに関しては、凄い事態になっているとは、Ryuさん同様驚きです。
Ryuさんの言うように、NZでもゴミの分別に関しては、こちらが心配するくらいアバウトでしたねぇ。
たぶん回収業者がわざわざ分別?とは考えにくいので、埋め立てでもしてるのでしょうか?
>にしび〜さま
僕も小さいころ、ジュースの空き瓶を一輪車に載せて近くの店に持っていくのを定期的な楽しみとしてましたよ、子供には結構な小遣いになるんですよね。
にしても日本に量り売りの文化がないはず無いと思うんですが・・・
ペットボトルって水筒に使っても便利だし、冷蔵庫でお茶冷やすのにも重宝するし、濯ぐだけで相当長もちするのに量り売りには使いませんね。
大きさが小さいのかな?
単に消費者、メーカーともども意識がないのか?
そういえば昨日ニュースで日本人の5人に1人が65歳以上になったと伝えておりました。
これからはますます経済的にも辛いでしょうし、リサイクルや無駄な資源の使い方にも気を付けなくては、ちかい将来子供にも大人にも大変厳しい世の中になるかも知れないですね。
>にっしー様、Miya様、
そうです、アメリカではまさしくごみ処理は埋め立てそのもので、しかも「ごみ処理場」もまずありませんから、「燃えるごみ」「燃えないごみ」の分別自体からしてありませんね。
自分の住んでいる北カリフォルニアはリベラルな土地柄なので環境問題等に関しては全米平均よりはかなり進んでいるとは思いますが、それでもまだまだ、です。
私の住む自治体ではやっと5-6年前から一般ごみ、リサイクルごみ(新聞、紙、ペットボトル系、ガラス瓶、缶、等)、「緑の」ごみ(庭で出る植木や芝系のもの)が分別して回収されるようになりました。
とはいえPETもやっと数ヶ月前から全種可能になったばかりで、その前はPET 1のみでしたが・・・
電池に至っては未だに特別扱いで、多分かなりの家庭で一般ごみにしているのではないかと思います。
その代わり、といっては何ですが、小学校からは学校内のごみの分別は意外と徹底しています。特に、学校という性質から紙のリサイクルはうるさいです。
それから我が自治体に関しては、リサイクル物は紙製品以外はまとめて大きな箱に入れておくだけで業者が分別してくれます。
ごみの収集が個人別にされるので、日本の様にうるさいオバサン等にごみマナーチェックされることもないので、いくらお上がリサイクル等の規定を詳細に決めたとしても末端部では全く徹底していない、機能していないという現実もあります。
ごみ問題に関わらず、日本でとかくひとくくりにされる「欧」と「米」は別世界です。
環境や福祉問題は特にその違いが顕著に見られるように思います。
ゴミ問題はやっぱり「欧」が進んでますね。
ただね、ある日本に詳しいドイツ人からきいた所によると、末端の市民レヴェルでのリサイクル意識は、日本人の方が上だとか。
ドイツは、お上がバシッとシステムを整えてるんだけど、いまいちいい加減な意識の人間が多いと嘆いていました。
(東西統合の弊害か???)
だから、彼が言うには、ゴミ問題で理想的なパターンは、ドイツの政策に日本市民だそうで。
ホンマかいな?
リサイクルもまた問題でね、なんでもリサイクルにまわせばバンバン消費していいっていう風潮は感心できない。
にっしーの言うとおり、ペットボトルなんて一回でリサイクルに出すのなんて、ホント冗談じゃない資源の無駄ですよ。
一年や二年はびくともせずリユーズできるんだから。
まぁ、ゴミ問題も話しだすと長くなっちゃう話ですけど、量り売りねぇ、なんとか日本でも少し普及するといいのに、ホント。
身近なところでは、製麺所のうどん玉の玉売りかな。あれ?身近じゃないか?
綺麗に話題がおさまってるところに、すんませーん(笑)
Posted by: kmorita : September 25, 2004 2:22 AM他の人じゃ絶対思いつかない「突飛な身近ネタ」ありがとうございます!(爆)>編集長
こういう突飛なネタ、まだまだ募集します(笑)
ボストン周辺は、市町村によってまちまちのようですが、分別回収のところもちゃんとあるようです。しかも、以前は色毎に分けていたガラス容器が分けなくて良くなった(自動で分別する機械を導入した)りとかいうのもあったように記憶してます。(あいまいですみません)。一方で粗大ゴミは海洋投棄しているという話もありますが・・・・。いづれにしても1人あたりのゴミの量は多いし、処理も(埋め立てばかりで)悪いです。これが世界一の経済大国(しかもジャパンの倍の人口)のやってることだと思うと、情けない。いくらヨーロッパの先進的な国ががんばっても、一方でその他大勢がめちゃくちゃやってるのですから、困ったもんです。すくなくとも身近なところでは注意したいものです。
PatagoniaやLLビーンなど一部の企業はオフィスのごみの分別、リサイクルを徹底的にやってるようですが、これってなにもやってなさ過ぎの一般社会への一種の反動なんでしょうね。
> 一方でその他大勢がめちゃくちゃ
これ読んで、中国が気になり始めました。
最近、経済発展で中国人観光客が大爆発的に増えてるんです。
あの調子だと本国でもゴミもさぞかし爆発的に増えてると思うんですが、さて最大の人口を抱える国のゴミ対策や省エネ対策はどうなってるんだろう?
> これってなにもやってなさ過ぎの一般社会への一種の反動なんでしょうね
ですね。
こちらでも、自治体のリサイクルに頼っていられないと、自分のところで処理ルートを開拓して独自にリサイクルしているところもあります。
ネルソンのYHAもそうでしたね。
あんな小さな宿なのに、ずいぶんがんばってるなと感心したことがあります。
September 15, 2004
JSBストーヴ新作。
■ 予報
地上気象 - 晴れ、高曇り。北西風次第に強くなる。最高気温14度、最低気温3度。
海洋気象 - 北西、午前中に15ノット(ただしセパレーションポイントより北では夕方までに30ノット)に上がる。北部海況は荒くなる。北の波1m、次第に大きく。
■ マラハウおよびサンディベイ近辺では無風ベタ凪超快晴の素晴らしい天候。残念なことに水の透明度は1m少々だったが、それでもこれだけコンディションが良いと、皆ニコニコ。
本日は、また新たなポリテク君がついてきた。彼はグレイマウスのポリテクなので、4月のPGWの参加者のうちの一人をよく知ってるという。そういえば彼も、来月マラハウの別のシーカヤック会社にワークエクスペリエンスをしに来るらしい。狭い業界だ。 kc 5+1
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■ 6月26日の投稿でJSBさんのアルコールストーヴをとりあげたが、昨日新作が届いた。JSBさんどうもありがとうございます!
開封してさっそく遊んでみたので、その様子をちょいとご報告。

開封直後の状態。ピンボケ失礼。
左の青いのと右のシルヴァーのは、別のストーヴね。ご覧の通り手のひらに乗っかるコンパクトさだが、これで驚いちゃいけない。

なんと、三つセットなのだぁ! 青いストーヴの中に、さらに極小モデルが内蔵されていたのだ!!
手前から時計回りに「ALFLIGHT[エボリューション]」、「スワールピコ」、「UFO ストーブ」。重さはそれぞれ18g、6g(!)、10g、三つ全部でもたったの34g!!!
以前いただいたGYO!ストーブも仲間入りして、さっそく揃い踏み。ウヒヒ、全部火ぃつけちゃるもんね。

おぉぉ、燃える燃えるぅ! ワハハハハ、もっと燃えろぉ、もっと燃えろぉ、ケケケケケ!!
おぉぉ、中ではアルコールが沸騰しているぅ! もっと沸けぇ、もっと沸けぇ、ケケケケケ!!
ち、血が騒ぐぜぇぇぇ!!!!!
失礼しました、思わず取り乱してしまいました、ゴホン。
昨日はけっこう風があったんで、風防なしではちょっとてこずったものの、さすが歴代JSBストーヴ中最大火力を誇るALFLIGHT、数分後にはフツフツと泡が。
ところが事件発生。突然上にのせたシェラカップが傾き始めるではないか!
慌ててカップを下ろしてみたところ、あまりの火力に耐えきれず、なんと五徳部分がメルトダウンを起こしているではないですかぁぁぁぁぁぁ!!!

Mayday, mayday, mayday! 緊急事態発生、至急処理班の出動求む!
被害状況確認と安全確保を急げ! ラジャー!!
¦
(中 略)
¦
38時間後、ようやく鎮火。対放射能防護服を着用して現場入りしたRyuがそこで目にしたものは……。

……。い、一発でオシャカ……。せ、せっかく赤道を越えてはるばるジャパンから来てくれたのにぃ、悲しい、悲しすぎまするぅ……(T.T)
ただでも軽いストーヴなのに、ますます軽くなっちまいやがって……。灰になっちまったんだな、オイ……。
いや、でもこれが原発じゃなくてホントに良かった。
というわけで、ゴメンナサイJSBさん、一個ダメになっちゃいましたぁ。火力強過ぎでごじゃりまするぅ! すでにアル缶の限界を超えた火力が出ている模様です! 恐れ入谷の鬼子母神でごじゃりまする。参りました。
■ ちなみに生き残ったスワールやUFOだが、GYO!と比べると格段に火付きが良いのが利点。逆に燃焼効率のよさでは旧型のGYOの完成度が高いようで、最も炎が見えにくい(炎が青い)のはGYO!だった。
メルトダウンを起こしたALFLIGHTとほぼ同じ構造のスワールはまったく平気だったが、これは大きさの違いによる燃焼効率の違いなのかなぁ?
いやぁ、こうやって小さな「元空き缶」をなでまわしてるだけで、楽しいの楽しくないのって。
■ 関連過去ログ【JSBストーヴ】
◎今、JSBストーヴが熱い。(6月26日)
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■ アルコールといえば、昨日のネタの関連ページの中に、「トウモロコシを使った水素生成装置が示す、エネルギーの新たな可能性」というのもあって、トウモロコシを原料とするアルコール(エタノール)から水素を生成する装置がピックアップしてあった。
いったんアルコールに加工して、それからまた水素を取り出すってのも、なんかエネルギーの無駄という気もしないでもないんだけど、こういう研究がそのうちアッと驚く新技術を産んでくれたりするのだろうから、楽しみにしておこう。
-------------------------------
■ 今日のコンテンツはなかなか良いではないかと感じてくださった方、
をバシッとしばいておいてください。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/710
いや~、久しぶりにモニターの前で大声で笑わせていただきました。
笑わなかったら気が狂いそうな一日だったので、助かりました、ありがとうございます(爆)。
・・・って、ここは笑ってはいけないんじゃないの>自分。
マエストロ様の芸術品が風と共に去っていってしまったというのに。
それにしても、妖しい程にイリーガルな火力ですね。
本日の子気味良い展開にふと思ったのですが、写真と共に絶妙な文体での紙芝居風ブログって言うのも良いかもしれませんね>上司殿。
Posted by: MM@現実逃避中 : September 15, 2004 5:00 PM笑っていただけて大変うれしく、多少救いになったようでさらにうれしく。
いや、ホント芸術作品が溶けたのはショッキングなんですけど、まぁJSBさんも皆さんに笑ってもらえれば、喜んで下さるのではないでしょうか???
って、勝手なこと言ってますが(^^;
> 芝居風ブログって言うのも良いかもしれませんね
うん、それは常々思ってるんですよ。
編集長のところで紹介されてた「オシャる技術」もそういう感じですよね。
ただねぇ、やっぱりそれなりに手間がかかるんですよ。
ただ闇雲にとった写真は、後から原稿にしようとしたときに「ありゃ、しまった、話の都合上、こことここと間に、もう一枚こういうシーンを撮っておくべきだった」とかなるんで、最初にストーリーボード作っておかないと辛かったりするんですよねぇ。
たまたま今回みたいにネタになる写真がちゃんとそろう場合もあるんですけど。
でも、面白いんで、今後も出来れば紙芝居風、ちょっとチャレンジしてみます。
笑っちゃいけないんだが、ふふふ
こちらも、椅子からこけそうになりました。
そんなに、あつい温度になりましたか?
JSBは200ccまでしか、実験していませんでした。デモ写真の水の量もそのぐらいだよね。
むむむ、風にあおられると一部のゴトクに
ブツブツ状の斑点が生じていたのでもしや?
とは感じていました、笑。
このところ、ターボモデルが無かったのは
こういう裏の事情も含まれていたんです。
でも
この薄すぎる缶空の弱点が、ゴトクの強度
(それは許せんぞ!ごもっとも)
軽さとのギリギリのところ。
別のALFLIGHTでは、肉厚の分、丈夫だが
どうしても16g以下に迫れない辛さがあり
ます。
垂直に炎を誘導するために、UFOstoveを
開発しました。でもゴトクの耐火性を向上させようと思いました。耐火塗料を塗るなどは
簡単だけど反則技でしょ?誰でも作れるテクニックというもので、さらに努力して行きます。
Ikarosを良く見て下さい!ゴトク部分が2枚重ねて板曲げしてあるんです。この技で処理してみます。
(初めからやるべき、だよねー♪)
反省&感謝&ワビ&爆笑
ps
肉厚のわずかな差が喜劇(バキッ)
悲劇となり、改良の刺激となりました。
過激に反応&速攻で弱点を狙撃して
新たなVer1.1モデルを誕生させます(笑)
エンジニアJSB先生自らの詳細なコメント、どうもありがとうございますm(..)m
ホント、ジュース缶のアルミなんてペラッペラッですもんねぇ。
あれで耐荷重強度と、耐高温強度と、超軽量をバランスさせるってのは、ホント至難の技だと思いますよ。
やりたいやりたいって口ばっかりで言ってて、まだチャレンジしていないんですけど、一回自分で作ってみればJSB先生の超絶技巧とご苦労が分かって、余計面白いんだろうなぁ。
> 耐火塗料を塗るなどは簡単だけど反則技でしょ?
くぅぅ、このコダワリ!
職人だねぇ、江戸っ子だねぇ、寿司食いねぇ!
よし、僕も次の休みに挑戦してみよう。
JSBストーブは、アルミ缶では、もはや無理なんじゃないですかね。
スチール缶バージョンや、ハイブリッド缶(ゴトク部分がスチール)なんてのはいかがなもんでしょうか?
それだとアル缶ストーブじゃなくなるから、マエストロJSBの職人としての美学にあわなくなってしまうのか・・・・
僕も、アル缶一筋!を応援したいです。
> 誰でも作れるテクニックというもので、さらに努力して行きます。
ってのが、やっぱりマイスターJSBの魅力です。
Posted by: Ryu : September 16, 2004 10:01 PM調査したところ、板厚に大きな差がありました
ので、さらに同じ形に作っても、2gの差が
あることが判りました。(5種類集めた中で)
溶けた物は、0.15mmです。今加工している
ものは0.20mm、ALFLIGHTでは0.3mmと
なっています。但し厚いと渦巻き炎が高温のもとで、消滅して垂直炎になってしまう(泣)
ほかには、ゴトク部分だけを板を2枚重ねて使い耐熱性能を高くする、など、、、、悩む!
あぁ、やっぱりそうでしたか!
以前からなぁ~んとなく缶によって厚さが違うような気がしてたんですけど。
しかし、厚みによって燃え方まで変わるとは、ホント微妙なもんですねぇ……。
Posted by: Ryu : September 17, 2004 7:28 PMAugust 22, 2004
省エネ案、あれこれ。
■ 予報
地上気象 - 晴れ、のち遅くに雨。北の突風。最高気温15度、最低気温7度。
海洋気象 - 【暴風警報】セパレーションポイントより北:西15ノット、午前中に北西25ノットに上がり、夕方にはさらに35ノットにあがる。その他のエリア:変風10ノット、午後に北西20ノットに。北部海域は非常に荒くなる。夕方の雨中、視界は良好。
■ 朝起きたときはまだ晴れていたが、昼前には曇り始めていた。
陸にいる限り強風は感じないが……。
-------------------------------
■ 今日から出勤可と会社には伝えておいて、二番待機してたのだけど、ブッキングが一グループ分しか入らなかったのか、それとも悪天候でキャンセルしたのがどっちか知らんが、どっちにしても僕のところまでは仕事が回ってこなかった。
月、火は定休なので、都合九連休になった! ワハハ。
-------------------------------
■ 『Beauty And Harmony』
16日の投稿で原発ストップには、我々の省エネ努力が不可欠と書いた。このサイトには、『エネルギー』というページで、
「石油からの電気も、原子力発電所からの電気も使いたくない。」
と宣言した上で、省エネの実践案が紹介してあって、大変に好もしい。
彼女たちのライフスタイルのポイントは「悲壮で貧乏ったらしい70年代『神田川』的省エネ」ではなく、あくまでも積極に生活を楽しみながら、その延長線上に「気持ちいい省エネ」がある点だと思う。イデオロギーだけじゃ長続きしないからねぇ。僕も頭使って楽しみながら、積極的でアグレッシヴな省エネを目指したい。
-------------------------------
■ 『夏季限定首都機能移転論』
もう一つ省エネのアイディアを記したサイトを。
って、せっかく上で格調高いサイトを紹介したんだから、そこでやめておけば良いのに、ついついこういうのも出してしまうのが僕の悲しい性(^^;
いえね、実はこの『スタンダード 反社会学講座』は、以前からの超お気に入りサイトで、もちろん書籍版も買って、今回怪我で動けないの幸いに爆毒、もとい、爆読したがな、あんた(笑) ウェブ版に大幅に加筆訂正してあって、大枚はたいて本を買った甲斐あり、満腹満足。

一昨日せっかく『西の魔女が死んだ』梨木 香歩 のこと書いたんだから、それでやめときゃ若い女の子に「わぁ、Ryuさんって見た目は野人だけど、ホントは心優しいおセンチで素敵なオジサマなのね!(ハート)」と思ってもらえるのにねぇ。まったく悲しい性だ(^^;
実は大学の寮で社会学が大人気で、先輩の中には学者になっている人も何人かいる。だから気弱で大人しい僕は大声でいえなかったのだけど、実は「社会学って何よ? そんなにありがたいもんか?」と思っていた。
自分が社会に出てからは、「社会学? 自分が社会のこと知らん学者バカのくせして、社会のこと語るな!」という風に傲岸不遜にヴァージョンアップしたが、でも弱気は相変わらずだったので、やっぱり黙ってた。
このサイト(と本)は、そんな僕の長年の社会学に対する「胡散臭い」という思いを裏付けてくれて、大変に快感。社会学の手法をあえて「悪用」して社会学のパロディーを展開してくれ、抱腹絶倒。「牽強付会」っていう言葉は悪いイメージしかなかったが、こういう牽強付会なら大歓迎だ(笑)
しかも、単にムチャクチャなのかといえばそうではなく、一見こじつけかと思われる手法や、「何でそんなものを!」と思うようなとんでもない資料をもとに導き出される結論が、実は非常に納得いくものだったりするのが余計に楽しい。
ご存知の通り、天邪鬼の僕は、考えもなしに紋切り型の「常識」とやらを振り回す、したり顔の善意の一市民の無責任さが大嫌いなんで、この本はまったく痛快。山本夏彦師亡き後、パオロ・マッツァリーノ氏の今後のご活躍に大いに期待したい。(って、一緒にすると山本師にムッチャムチャ叱られそうだけど……。)
■ ま、冗談はともかく、パオロ氏の講座を受講していると、日本人がいかに「変革」「改革」「改善」の苦手な民族かを痛感する。合理的なアイディアを採用するよりは、「事なかれ」で滅亡に向かって歩む方を選ぶ民族性とでも言おうか。
パオロ氏の根室遷都案はもちろん秀逸なジョークに過ぎないが、背広やネクタイに関しては冗談と思わない方が良いと思う。でも、大半の日本人はこの部分もジョークだと笑って済ませてしまうんだろな。
ちなみに「『ムダ』を『経済効果』といい替えるのは、諸官庁や特殊法人の間では常識」というのも、冗談抜きの話だから、我々は新聞やTVで「経済効果」という言葉に接したときに、ちゃんと「ムダ」と翻訳しなおす習慣(技術)を身につけておいた方がいいだろう。
■ ちなみにおセンチで素敵なオジサマは、本日無事一つ齢を重ねて、ますます「怪しいオッチャン度」パワーアップ。今後はパオロ氏を目標にますます精進します。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/603
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。冷たい南西風。(高)14度、(低)2度。 [海洋気象] (エイベル) 南西20ノット。海況やや荒い。 向こう三日間:南西20〓30ノット、日曜西10...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.06.04
おおお 誕生日おめでとうございます
> ちなみにおセンチで素敵なオジサマは、本日無事一つ齢を重ねて、ますます「怪しいオッチャン度」パワーアップ。
おセンチで素敵・・・人間思い込みは大切ですね。うひゃひゃ(でも素敵な方だと思ってますよ)
でもって「怪しい」という言葉は私にとって魅力的
無難ではなく 無事な一年でありますように!
あたたかいお言葉の数々、ありがとうございます(^^;
特に「無難ではなく無事な」ってのは、名言ですね。
って、またネタまみれの生活しろってか?(笑)
はい、了解、がんばって、「無事だけど波乱万丈な」一年にします。
んで、40歳になったら隠居したいっすねぇ、ハハハ。
お誕生日なんですね!
おめでとうございます!
Ryuさんは「きっと素敵なお兄様」であること、
信じておりまする・・・w
HPを紹介してもらったお礼を投稿しようと思って、コメント書いてる途中で本題を忘れて、
投稿してしまいました(笑)
ご紹介して頂き、ありがとうございます。
拙いサイトですが、これからもよろしくお願いしますね♪
「エネルギー」のページがリンクされていたので、早速見直し、手直ししてまいりました(^_^;)
Posted by: mayu : August 23, 2004 6:10 PMmayuさん、ありがとうございます!
> Ryuさんは「きっと素敵なお兄様」であること、信じておりまする・・・w
ワハハ、実はその通りなんです。
って、最後のwがきになりますが(^^;
目指すは「変なオッチャン」なんですが、爽やか素敵に生まれついてしまったもので、なかなか道は険しいです(笑)
サイト、これからも更新楽しみにしてますからね。
蜘蛛の巣だらけになりつつある『パドルの向くまま、気の向くまま』の分もがんばってください(笑)
↑って、人に押し付けるなって>僕
言い忘れてました!
あのぅ、「エネルギー」のページを見直してて、このページが行き止まりになってるのに気づき、
慌てて全ページに「HOME」に戻るリンクを作りました。
その際に「今まで自分が見てた中で一番スッキリしてるリンクの仕方」にしたんですけど、
それってRyuさんの「パドルの向くまま、気の向くまま」なんですよ。例)「HOME>暮らし」みたいな感じです。
マネッコしちゃいました(>_<)
事後報告でごめんなさい!
でもきっと、「さわやかお兄さん」のRyuさんの事なので、さわやかに笑って許してくれることと信じておりまする・・・・。
「パドルの向くまま、気の向くまま」の分まで精を出して更新していくので、
許してくださいますか?
スミマセンでした!
Posted by: mayu : August 25, 2004 12:24 AMあれはね、別に僕の発明じゃないです。
確かに僕があれを採用した頃はまだ一般的じゃなかったんですけど、僕自身も他のサイトからパクリました。
あれって、パンくずリスト式のナヴィゲーションと呼ぶそうです。
http://e-words.jp/w/E38391E383B3E3818FE3819AE383AAE382B9E38388.html
ホントは他の方式のナヴィゲーションも並べて利点と欠点をちゃんと解説した便利なページがあったんですけど、お気に入りの中を探しても見つけられませんでした(^^;
そうなんだぁ(*^_^*)
じゃ、遠慮なくパクらせてもらいますw
「パンくずリスト」、ヘンゼルとグレーテルから来てるなんて、何か可愛らしいですね♪
ありがとうございました☆彡
Posted by: mayu : August 25, 2004 11:20 AMAugust 2, 2004
風邪。
■ 予報
地上気象 - 晴れ、霜。風おだやか。最高気温12度、最低気温0度。
海洋気象 - 変風10ノット、セパレーション・ポイントより北では夕方にかけて南東15ノットに。海況はおだやか。
■ 昨日とほとんど同じ予報じゃないか。実際の天候も昨日同様の小春日和。
最近の予報を見ていると、週に一度は低気圧が来て崩れるような周期になってきている。そろそろ、春の気候に変わりつつあるのか? あぁ、憂鬱だ、最悪の季節がやってくる……。
ところで、昨日は数ヶ月ぶりに、出勤時も帰宅時も車のライトを点けずに走れた。ツアー中も、日当たりのいいビーチが増えてきた。冬至から6週間、やっと日が長くなってきた。
■ 愛娘が、金曜日のシュタイナー・プレイグループでうつされてきて、生まれて初めて本格的な風邪をひいた。
今までは、おなかの調子を崩したことが一回、熱を出したがまったく苦しまず、数時間で治ったことが一回。丈夫で助かっていた。
今回は鼻水ズルズルで、ときどき目が痛いと泣く。熱も8度以上で、寝るときなどけっこう苦しそう。昨夜は夜通しぐずってて、家人はあまり寝かせてもらえなかったようだ。
とはいえ、今日は鼻水がまだたれてるけど、それ以外は問題ないようで、ピョンピョンはねまわってるんだから、ガキは丈夫だ。どうやら子供の風邪をもらったらしい僕と家人の方が、むしろ身体がだるくて困っている。
■ 【『龍の巣』サイト更新情報】
猛暑の九州の工事現場からフリルネック U.T.E.のご感想をいただきましたので、さっそく『お客様の声 フリルネック U.T.E.編』のページに掲載いたしました。
また、フリルネック U.T.E.の新規発注をいたしましたので、今週中ないし来週頭には入荷すると思います。大人気のマイクロテックのモデルもたくさん入りますよ!
■ 「日帰り温泉」人気をマーケティングする
今の時代、レジャーの類はおしなべて「敷居の低さ」が鍵になるはずとにらんでいて、シーカヤックの普及に関しても口をすっぱくして「敷居の低いツアー」を提唱してるんだけど、温泉にも「敷居の低さ」は有効らしい。確かに「豪華な食事」のついた宿泊って、敷居が高いときもあるんだよねぇ。
と、猛暑の日本で温泉の話題読むと、それだけでアセモがふきだしたりする人がいるんだろか? 失礼しました。こっちは、ちょうど風呂が恋しい季節なんだけど。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/527
July 21, 2004
プロガイド御用達と、エクスペディション仕様。
■ 予報
地上気象 - 曇り。南西風。最高気温13度、最低気温0度。
海洋気象 - 変風10ノット。セパレーション・ポイントより北は、夕方に西15ノットに。海況はおだやか。
■ 今朝はかなり寝坊したのだが、僕が起きた時点ではピッカピカの快晴。大ハズレじゃんと思ってたら、案の定後になって、
地上気象 - 晴れ。風おだやか。最高気温13度、最低気温1度。
に書き換わってやがんの(笑)
■ にしび~のニッキ 6月14日のコメント欄で、アウトドアグッズによく見られる「一生モノ」という秀逸なコピーについて書いていたところ、それをご覧になったツォンさんから拙ブログ6月24日のコメント欄に「一生モノについて正式に書いては」とのお薦めをいただいた。
あの時点では躊躇したのだけど、せっかくだから少し違う切り口から書いてみようかなと思い直した。
(ここで思い直さなきゃ、業界内で摩擦を起こさずにすむのにねぇ。まったく損な性分だわ、ハハハ……。)
■ というわけで「プロガイド御用達と、エクスペディション仕様」。
アウトドアカタログや雑誌記事を眺めてると、「プロガイド御用達」の類の言葉をときどき見かける。これも「一生モノ」同様、消費者をフラフラッとさせる良いコピーなのだが、僕はその大半に、「これのどこがプロ御用達なんだよ!」とツッコミを入れている。
見たところ、それらの大半は「エクスペディション仕様」なのだ。
何が違うのか?
■ エクスペディション(遠征、冒険、探検)では、超極限状況を想定した装備が必要になる。
だから少々高価でもいいから(命は金にはかえられない)、オーヴァースペック気味の性能が要求される。
一方、エクスペディションは「期間限定」だ。つまり極端にいえば、遠征が終わった翌日に壊れてもかまわない、ということになる。
もちろんエクスペディション用品は耐久性最重視で作られているが、それは「想像を絶する悪天候下でも壊れない」という意味であって、「何年も何十年も使える」という意味での耐久性は必ずしも必要とされていない。
これがエクスペディション仕様だが、競技仕様もこれに順ずると考えていいだろう。
■ それに対して、プロガイド(以下、プロ)御用達ってのは、つまり毎日の仕事道具、仕事着のこと。ジャンルやフィールド、マーケット層によっても左右されるから一概にいうのは難しいが、プロというからには、とりあえず年間最低でも100日はフィールドで仕事する人のことを念頭において話してみよう。
プロの場合、エクスペディションのように超極限状況は想定しなくていい。そういうときは、お客様をフィールドに連れ出してはならないから。
つまりプロには、オーヴァースペックな道具は必要じゃない。
逆にプロが道具に要求する条件は、なんといってもリーズナブルな価格と堅牢さである。エクスペディションと違って仕事はエンドレス。道具もどんどん壊れる。エクスペディション仕様の高価な道具で全部揃えてたら、赤字になっちまうってば。安くて壊れない道具、これが一番。
もっとはっきり言えば、壊れるまでの日数で購入価格を割って「一日あたりのコスト」を計算したり、ワンシーズンで壊れた道具の価格を合計して「ワンシーズンあたりのコスト」を算出してしまうような人種がプロなのである。
つまり、風速100ノットの嵐に耐える性能はいらないから(50ノットに耐えてくれりゃ十分だ)、南半球の激烈な紫外線に一年間毎日さらされ続けても劣化しない道具、こういうのがプロとしてはありがたいのだ。
■ 自動車にたとえれば、エクスペディション用具はラリー仕様レーシングカー、プロ御用達はタクシーやバス、ってことになるか。
■ つまり、短パン一枚に一万円近い価格と「プロ御用達」ってコピーがくっついていたら、そりゃ眉にたっぷり唾を塗りつけた方がいいってこと。
短パンなんぞどうせワンシーズンでダメになるのに、貧乏と相場が決まったアウトドアガイドが我も我もと一万円近い金を払うはずがない。そんなことするのは初々しい新米ガイドだけだろう(笑)
■ ただ、その短パンを使ってるヴェテランガイドがすごく多い場合もある。そういうのにはちゃんとカラクリがあるのだ。
例えばニュージーランドのアウトフィッターの場合は、職場安全基準法の関係でユニフォーム支給が義務づけられている。小さな業者は守っていないことも少なくないが、遵守してる大手業者の場合、メーカーから直接商品を仕入れてガイドに無料支給するので、いくら店頭価格が高くても、それらは自然と「プロ御用達」になってしまう。
例えば今シーズンのうちの会社のガイドは、揃ってマックパックの短パンを穿いていた。確かに良いパンツなんだけど、でも「プロのチョイス」というわけではないのだ(それを言うなら、フリルネック U.T.E.の方がよっぽど「プロのチョイス」だ)。
米国のことは知らないが、似たような制度があっても不思議じゃない。
日本の場合も、ショップ併設のアウトフィッターの場合は、そもそも卸価格で入手しているので、スタッフは「プロにも安心な価格」で買えるし、ショップ部門を持っていないアウトフィッターの場合も、卸価格でグッズを買えることが多い。
だから店頭では高価なグッズを、「安かったから」という理由だけで使っているプロがいたって不思議ではない。
あるいは、プロの場合はメーカーからモニターとして無料支給されてテスト使用している場合もよくあるのだ。
■ というわけで、「プロガイド御用達」のコピーにはよくよくご注意を。
以上で見てきたように、プロが使っているものすべてが、本人自身が選び、自腹を切って定価で買ったものだと思ったら大間違い。
試しに彼らにきいてみるといい。「定価で買わなきゃいけないとしても、やっぱり同じものを買って仕事に使いますか?」って。「それなら別のものを」とか「やっぱり買うけど、仕事に使うのはもったいない」なんて答えも、決して少なくないはずだ。
でも、事実としてプロが使っていれば、メーカーやショップは「プロ御用達」というコピーをすぐに使いたがるのである。
オソロシイ話だねぇ。
■ だからプロはヴェテランになればなるほど、上記のような「裏技」が使えない場合は、アウトドアブランド品じゃなくて土木作業用とか園芸用とか漁師用とかの、「本物のプロ仕様グッズ」に手を出すようになる傾向がある。
ま、この傾向はプロに限らず、ヴェテラン・アウトドアズマン全般に言えることだけど。
■ もっと正直に言えば、アウトドアブランドの道具を定価で見た場合、高価なわりに案外壊れやすくて、コストパフォーマンスが悪いことが少なくないからだ。
上記のように短パン一つとっても、アウトドアブランド品は一万円近いものもあるが、「一日あたりのコスト」で比較すれば、数百円の安物に圧倒的に劣るのが普通。
皮手袋だってアウトドアショップと作業服屋では10倍近い価格差があったりするが、耐久性や実用性に10倍も差があるわけないことは、言うまでもない。
「アウトドアブランド品=堅牢」というイメージは、残念ながら必ずしも正しいとはいえないのだ。
しかも、こまめに探せば数百円の短パンのなかにも、ちゃんと仕事に使えるものも見つかったりするから、この方がかえって面白かったりする。
ここが大工道具と思いっきり違うところだ。
■ もうご存知の方も多いと思うが、例えば僕ももうかなり長いことパドリングシューズの代わりに、夏場は普通の木綿の地下足袋かメッシュ状の温暖地用田植え足袋を、冬場はヒザまでの田植え用ゴム長地下足袋を愛用している。
日本滞在中は、アウトドアショップよりもホームセンターやユニクロに足を運ぶことの方が多かった。にしび~のニッキ 7月17日にも同じようなことが書いてあったけど、惜しげなく仕事で使いつぶせるウェアを探そうとすると、どうしてもそうなる。
■ ただ、ここでアウトドアブランドの肩も持っておかないと不公平だろう。プロの眼鏡にかなう価格と耐久性をバランスよく備えた商品が少ないのは、ムリからぬ点もあるのだ。
(理由その1)
「本物のプロ仕様グッズ」と比較して、圧倒的に消費量が少ないのでそもそもコストダウンが難しい。
(理由その2)
流通量が少ないので、フィードバックそのものも少ない。
(理由その3)
そのくせライヴァルとの競争のために、毎シーズンのように製品開発を繰り返さなくてはならないのでますます開発コストがかさむ上に、同じ商品をずっと作り続ける「本物のプロ仕様グッズ」と比較すると、かえって長期にわたる耐久テストの結果がうまく製品にフィードバックされにくくなることもある。
(理由その4)
製品テストの際はエクスペディションを前提にせざるをえず、べらぼうに時間のかかるプロの仕事前提の耐久テストはなかなか難しい。
(理由その5)
いったんプロに敬遠されてしまうと、本当にしっかり使い込んだ人からのフィードバックがますます少なくなり、あまり使い込んでいないアマチュアからの満足の声ばかりが届いて改良がにぶり、ますますプロから敬遠されるという悪循環が出てくる。
これを避けようとプロをモニターにした場合も、自腹を切っていない人間から本当に辛口のインプレッションを引き出すのは難しいので、事情は似たりよったり(だから、雑誌に書いてあるインプレなんぞは、話半分で聞いておく方がいい)。
(理由その6)
エクスペディション仕様の性能を少し下げても価格はあまり下げられないが、長期使用耐久性をさらにあげようとすると、むしろ価格は簡単に跳ね上がる。
(理由その7)
かといって、「本物のプロ仕様グッズ」のような「安価で耐久性はあるが、いかにも安っぽい素材」を使うと、ブランドイメージを大いに損なう。
(理由その8)
ムリして作ったとしても、エクスペディション仕様と違って、プロ仕様は数値的に特筆できるスペックがないので、製品の良さを一般消費者にアピールするのが非常に難しいし、プロに対しては「裏技」で安く供給しなきゃいけなかったりするので、どっちにしても儲けを出すのが困難。
■ まだいろいろあると思うが、ざっと考えただけでもこれだけ理由がぞろぞろ出てくる。つまり、小さなアウトドア業界で、趣味のための嗜好品をがんばって作っているメーカーに、「仕事道具」を作れというのがそもそもムリな要求だともいえそうだ(だったらこういう暴露はやめて、そっとしておいてやれ、っていうツッコミが聞こえてきそうだけど)。
だから最近は、僕はアウトドアメーカーに対して、そういうムリはなるべく言わないことにしている。仮に僕が満足するような製品を作ってもらったって、そんなのきっと売れやしないだろう。
僕自身が仮に新商品を一から作って売るとしても、やっぱりプロ向けの製品を開発するのはちょいと二の足を踏んでしまうよなぁ。。
その代わり、僕はユニクロやホームセンターや荒物屋をあさるのである。あるいは、アンダースペックの道具をだましだまし使って、経験と忍耐力をフルに駆使して、泣きながら荒天を切り抜けるのである(笑)
■ 念のために申し添えておくが、これまで述べたことがアウトドアグッズすべてについて当てはまるわけではない。プロが一生涯とことん使い込んでも壊れない「真の一生物」だってあるし、リーズナブルな価格設定でプロが安心して定価で買って使いつぶせるような商品も、数少ないながらちゃんとある。
また、どうしてもそれが必要な場合は、プロだってポンとタイ米、もとい、大枚をはたくことも当然ある。
■ ところで、丸3年愛用した上記の田植え用ゴム長地下足袋(長いなぁ)が先週ついに裂けてしまった。あんなに薄ッペラなゴムだから、ワンシーズンでダメになるかとおもっていたので、スリーシーズンももってしまって、びっくり仰天。さすが、さすがの「本物のプロ仕様」である。
と、喜んでる場合じゃない。真冬用のブーツが壊れたのだ。大変だ。
ってのはウソで、備えあれば憂いなし。実は幸いにも、とあるショップさんから2年ほど前にチョータ・マックラックMK200なるパドリング用ロングブーツをいただいていたのだ。こいつを倉庫から引っ張り出して前回の仕事から使い始めた。
僕らの仕事の場合、腰くらいまで水の中に立ちこむことが多いので、いわゆる長靴タイプのブーツには注意が必要。水が入ると重くて動きが制限され、危険なのだ。
いや、僕らのように立ちこむことを前提としていないアマチュアの場合も、沈脱した場合など、足が重くて艇に這い上がれないなんてことがおこるので、やっぱり長靴は要注意なのである。
マックラックはもともとかなり重量がある上に、内部の遊びが大きくて水がことさらタップリ入る構造だから、いったん満水になったらエライことになるのが一目で分かる作り。愛用していた田植え足袋が非常に軽く、内部にもあまり水が入らない作りだったのと対照的だ。こりゃ相当用心してかからないとまずいぞ。
さらに、ガタイ自体もでかいので、カヤックによっては足がちゃんと納まらなかったりする。
なんでこれがカヤック用として売られてるんだろう???
ともかく、日本でもかなりの人気を博している商品らしいので耐久性に興味があるし、満水時の危険度がどの程度になるのかもプロとして大変気になるので、ミイラ取りがミイラにならないように十分注意しつつ、だましだまししばらく使ってみることにする。もちろん、レスキュートレーニングにも使ってみるつもり。
■ でも次回日本に行ったら、また例のゴム長田植え足袋を買ってくるけどね。なんせこっちのプロの間でも大好評で「輸入しろ! 絶対買う!」と皆やかましいことこの上ないのだ。こういうのが本当の「プロガイド御用達アイテム」なのである。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/481
Excerpt: ■ここんとこ連日、ボヤキ親父モードだな(笑) ま、いいや、本領発揮ってことで。 ◎CASCADE LOOP 店長のつぶやき「犬用ライフジャケットはオモチャじゃないぞ! 」 出た!
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.07.29
基本的に農作業用具&ユニクロは、かなり役立ちますよね!
私もたいへん愛用(兼用)しております!
だって近くにアウトドア屋さんないんだもーん!
あるのは、田植え&農作業道具の充実したコメリとホーマックさっっ!!
KIWIの皆様にゆったら注文殺到するかな?(笑)
Posted by: さだっちょん : July 21, 2004 9:33 PMコメリ? ホーマック?
ゆ、有名ブランドかな、もしかして?(^^;
勉強不足っす、すみまっせん。
でも、注文殺到するかも、ホントに(笑)
キュ、9,800円以下ですか!!??
えっと、送料込みだから、仕入れ価格は……。
盗んでこなきゃダメのようですね(笑)
ちょっと待ってください。
まず倉庫を探し当てて、侵入経路と逃走経路を検討してみますんで(^^;
にしび〜のニッキをたくさん宣伝してくれて感謝(笑)
プロ仕様てまさにそういうことですよね。僕がユーザーに商品を導入して頂く時も、コストと実用域のパフォーマンスでの試算表をもとに検討頂くことになります。
「プロ仕様」ではなく、「いかにもプロっぽい仕様」は素人さんに受けるので、メーカーとしてはやめられまへ〜ん。であります。
Ryuさんが書いている通り、プロがいちいち高級品使ってたんじゃメシが喰えないのだ。
Posted by: にしび〜 : July 21, 2004 11:59 PMそうそう、まさしくおっしゃるとおり、宣伝文句で「プロ仕様」っていわれているものの大部分は「いかにもプロっぽい仕様」で、その分値段を吊り上げてある商品のことが多いっすね。
にしび~さんこと、フリルネックたくさん宣伝してくださってありがとございます。
おかげでよく売れておりますm(..)m
田植え足袋ってどんなもの?と探してみたらこんなページに。
http://www.rakuten.co.jp/netonya/483365/483368/
この下の方のゴム足カバーが実は凄く気になったりして。応用利きそうですよね。
Posted by: MM : July 22, 2004 12:57 PMそうそう、僕のはメーカー違いますけど、こういうタイプです。
一番上のショートブーツタイプを夏に、二番目のロングブーツタイプを冬に愛用してます。
コストパフォーマンスは、ネオプレンのパドリングブーツの数倍~十倍です。
ホーマックにようこそ!?
http://www.homac.co.jp/index.html
いらしゃいませ、コメリへ!?
http://www.komeri.bit.or.jp/
イーバンク銀行とか、ジャパンネット銀行とかのインターネットバンクは、NZからだと口座作れないのかなあ?
ジャパンネット銀行は、郵便口座に振り込めるってんで、作っちゃた。これで、CATVの支払いがインターネットからババッと出来るよ。うれし~(^o^)
>ツォン様、
その口座ネタは某所から引っ張ってきたものと拝察しましたが、建前的には海外からは日本の銀行口座を直接新規開設することは出来ません。
(もちろん抜け道はありますが、最近は厳しい様です)。
インターネット銀行を使用したい場合は、日本に一時帰国の際に口座を作るしかないのが現状です。
>Ryuさん、
ということで、カード決済導入についての最も大きな懸案事項は手数料だと思うのですが、例えば、PAYPALなんかはどうですか?
http://finedays.org/natto/paypal-j.html
という説明サイトを探してきましたが、日本円でもいけるようですし、日本語サービスも一部もあるようですので日本のお客様の方も使いやすいのではないかと。
FDIC insuredでもあるとの事なので、アメリカの銀行としてもある程度の規模と機能は満たしていると思います。
なるほど、コメリもホーマックもチェーン店の名前でしたか。
ありがとございます。
カード決済、ちょっとまじめに検討してみます。
いろいろ情報ありがとうございます。
July 20, 2004
捕鯨と差別。
■ 予報
地上気象 - 曇りときどき晴れ。風おだやか。最高気温12度、最低気温4度。
海洋気象 - 変風10ノット。海況はおだやか。
■ 予報どおり、ときおり晴れ間ものぞくが、おおむね曇りがちな一日。
■ 日本ではいよいよ夏休みか。こっちでは逆に、一昨日で冬休みが終わり、昨日から三学期がスタートしたところ。
■ Whaling ban on talks agenda
MMさんから頂戴したネタ。
捕鯨ネタというと「またか」ってなもんで、他人事のように感じてらっしゃる方が大部分だと思うが、実は海外に一歩出たとたんに他人事ではなくなることがある。
添乗員の旗について歩くだけの旅なら問題はないだろうが、現地の人や他国からの旅行者と積極的に交わる旅をすると(このブログの読者の方は、ほとんどがこっちのスタイルだろう)、かなりの頻度で欧米人から捕鯨論を吹っかけられることになる。すでに体験なさった方もいらっしゃるかと思う。
ニュージーランドでワーキング・ホリデー中の若者に話を聞いても、いきなり突っ込まれて反論もできず、惨めな思いをしたという人が意外なほど多い。もちろん、僕だって例外じゃない。日本人にとっては「通過儀礼」みたいなものである。
というわけで、ご参考までに一つ、こういう目によくあう僕の回答例をご紹介しておく。
ただし、いつでも誰にでも必ず通用する虎の巻ではないので、その点はくれぐれもご注意を。
■ 欧米人が日本人に捕鯨論を吹っかける場合、幸いなことに勉強してきちんとデータを揃えた上で臨んでくる人はあまりいない。たいていの場合、TVや雑誌でちらりと見かけたグリーンピースなどの環境保護団体の主張の受け売りだ。
こうした人たちと話してみて分かったのだが、彼らは大きな勘違いをしていることが非常に多い。驚いたことに「日本では、全国民がいまだにしょっちゅう鯨肉を食卓にのぼらせている」と信じ込んでいたりするのだ。
これは環境保護団体やマスコミが事実をあえて伏せ、上記のような勘違いがあえて蔓延するように情報操作していることが原因だろうと思う。
そういう意味で、日本の現状を知らないままに日本人に議論を挑む欧米のナチュラリストたちもまた、被害者であるといえなくもない。
■ だから、僕はまず最初にこの相手の論拠をくつがえすことにしている。
「確かに僕らがガキの頃は月に一度くらい鯨肉フライが学校給食に出てたから、ある年齢以上の日本人は、間違いなく全員が食っていたはず。
しかし、30歳以下の若い日本人は、逆の99%が鯨を口にした経験がないはず。
僕自身ももうかれこれ四半世紀は食ってないし、そもそも自分から望んで食ったことは生まれてから一度もない。
君らは、日本人はみんな今でも鯨肉を食いまくってると思ってたんだろ?
日本人はみんな商業捕鯨再開推進論者だと思ってたんだろ?
残念ながら、それはグリーンピースの情報操作だ。」
こう言うと、彼らは「えっ!!??」という顔をして、それっきりになることが多い。
本当ならば、日本国家規模あるいは世界規模での商業捕鯨再開の是非を論じる際に、日本国民一人一人が鯨を食っているかいないかなんて瑣末なことで、論旨に影響を与えるほどのことじゃない。
だから、本当にきちんとディベートの出来るやつならば「それがどうした。そんなのは大事なことじゃない」と切り返してくるはずだが、そんな輩に遭遇する確率は低い。普通の場合、相手の信じていることがウソだと教えてやれば、一撃でヒットポイントを7割方奪うことが出来る(笑)
■ 気を取り直して次に発せられる質問は、だいたい決まっている。
「じゃぁ、Ryuは食ったことあるんだな? 美味いのか?」
なんだそりゃ? 捕鯨反対するのに、味が関係あるのか?? どういう議論の進め方なんだ、それは??? 美味かったら、君も食ってみる気か????
「マズイ。かたくて臭い。僕は牛も豚も羊も馬も鹿も魚も鶏も鴨も蛙も大好きだが、鯨は好きじゃない。
もちろん好きな人もいるけど、あんたの国にもゲームアニマルやら爬虫類やらを好んで食う人がいるのと同じことで、個人の好みの問題だ。捕鯨再開問題とかかわる話じゃない。
少なくとも僕はあんなもの、二度と口にしたくもないし、大部分の日本人がそうだろう。」
これでさらに気が抜けたような顔になる。ヒットポイントさらに減少。あと一撃で倒せるぞ(笑)
ただし、ここで大切なポイントがある。関西地方ではいまだに鯨肉人気が根強いことや、静岡ではイルカを食べる地方があるなどの危険な情報は、絶対に伏せておくことだ(笑) このことを知られてしまうと、相手のヒットポイントは完全に回復し、一時的にマジックポイントと攻撃力まで上がる場合もあるので、くれぐれもご注意を。
■ そういえば、昔こういう話をしているときに、たまたまその場に無邪気な静岡の漁師の娘がいて、しかもたまたまその子は英語がけっこう出来て議論にもちゃんとついてきていた。話が鯨肉の味に及んだとき、きかれもしないのにその子が突然カミングアウトしやがったのだ!!!(^^;
「ウチはよくイルカ食べるよ! 美味しいよ!!」
いやぁ、あの時は目の前が暗くなったぞ。無邪気とバカは紙一重である。TPOってものがあるだろうが……。
まぁ、イルカを食う地方があるということも、けっこう世界的に知れわたっていたりもするんだけどねぇ。でもなぁ……(^^;
■ ともかく、上記のように告げれば話が終わることが多いのだが、根性のあるヤツはさらに
「じゃ、Ryuは捕鯨をどう考える?」
とくる。
いや、本当はこの質問はまず最初に発せられることが多いのだけど、僕はどんな質問が来ようとも、まず最初に「今は僕らは食ってないんだよ」と答えをはぐらかしてしまうことにしている。それだけで話があっけなく終わることも少なくないからだ。
そして、根性のある少数の人間が、再度この質問を投げてくるというわけ。
この質問には、
「確かに過去においては、日本の捕鯨もイヌイットのそれと同じように、誇るべき偉大な文化だったし、僕らが子供の頃まではきわめて貴重な蛋白源だったのも確か。
ただし、そりゃあくまでも過去の話。今の日本は食い物があふれかえってて、あえてクジラを食う必然性はないし、捕鯨が現代日本人のアイデンティティの根幹にかかわる文化だとも思わない。
だからナチュラリストの僕としては、必要のない殺生には賛成できない。
鯨は殺したり食ったりするよりも、カヤックから眺めるのば一番。これに限る。」
と答えることにしている。
特に、最後の一言が殺し文句になる。なんせこっちはシーカヤックガイドである。説得力が違う(笑)
皆さんも今からでも遅くないので、趣味のリストにドルフィンスイムやホェールウォッチングを書き加えておかれるとよろしい。シーカヤックも加えておけば、なお効果的(笑)
■ だいたい、これで相手はすごすごと引き下がる。なんせこっちは「鯨を食わない、捕鯨反対派」なのだ。それ以上食い下がってもダメだと悟る。
こっちは「危険な情報」は伏せたものの、それ以外の主張はウソでもなんでもなく、僕の偽らざる本音だしね。
かくして、僕はまた人知れず、祖国を守ったのである(笑)
■ つまり実際のところ、僕は基本的には商業捕鯨再開には賛成していない。
ただしグリーンピースのように、闇雲に大反対というわけではない。「本当に必要」ならばやむをえないと思う。でも、「無益な殺生」は出来るだけ控えて欲しいと思っているし、日本の現状を考えると、「本当に必要」とはとうてい思えない。
また文化面から捕鯨再開を主張する人もいるが、上記の通り、今の日本にとって捕鯨がアイデンティティを左右するほどの大切な文化であるとは、僕には到底思えない。
だからどっちかといえば、反対派である。ただしグリーンピースには同調しない。別の視点で反対する。
■ ついでに記しておくと、捕鯨反対家がよく論拠としてあげる、
「鯨は高等動物で、痛みや苦しみを我々と同じように感じられるんだ。何分もかけて殺すのは残酷すぎる。」
という主張には、
「僕は鯨じゃないから、彼らにとってのその数分間が、長いのか短いのかわからない。ひょっとすると、僕らにとっての0.1秒よりも短い一瞬の時間に感じているかもしれないだろ? そんな立証のしようのない推論は、議論の根拠にはなりえない。」
と切り捨てることにしている。
さらに相手がしつこい場合は、
「日本人である僕には、『高等な野生動物』と『下等な家畜』というわけかたそのものが、傲慢に思える。
高等な鯨は僕らと同じように苦しみを感じてるが、下等な家畜の豚は苦しみを感じないというのか?
あんたは、クジラの苦しみが屠殺されるブタやウシの苦しみよりも、絶対に大きいという証拠を持ってるのか? どうやって証明するんだ?
ならヴェジタリアンはどうだ? 植物の苦しみはどうするんだ? 植物は、動物と違って収穫したってすぐには死なないぞ。冷蔵庫の中でも生きてるぞ。ある学者は、植物にだって感情があって、痛みを感じていると主張しているんだが、この点はどうするんだ?」
と問い返す。
ま、相手が敬虔なクリスチャンの場合は、あくまでも人間が万物の霊長であり、その他の動植物は神が人間のために作ったという思想を頑固に信じていたりするファンダメンタルな人がまだいて、そういう人には必ずしもこちらの仏教観に基づくこうした日本的な思想を理解してもらえるとは限らないのだけど。
■ ともかく、これが僕の回答例の一部。
ただし、これが僕が自発的に鯨を食ったことが一度もなく、さらに捕鯨にも決して賛成していないという立場を明確にしているから可能な論法かもしれない。
鯨肉が今でも好きな方がどういう風に議論すればいいかは、僕はよく分からない。自力でがんばってください(^^;
案外、
「それでも、オレは鯨肉が好きなんだぁ! 食べたいんだぁ!!」
と、魂の叫びをストレートにぶつけるのが、一番理解してもらえるかもしれない(笑) ただしその場合も
「君にも食わせてあげたい!」
などとは言わない方が賢明。下手するとポアされる(笑)
■ また、本気でディベートに臨もうという過激な保護運動家のディベーターが相手の場合、こんなもんじゃ勘弁してもらえ




