December 15, 2006
Weather & Kayaking Log on 15-12-06
■【FORECAST】
[LAND] (Motueka)
Fine. Sea breezes. 21°C 8°C
[MARINE] (Abel)
Variable 10 knots becoming northerly 15 knots in the afternoon. Becoming in the evening north of Separation Point westerly 20 knots. Sea becoming moderate in north.
Outlook following 3 days: Westerly 20 knots tend late Saturday northwest 30 knots with sea rough,changing early Sunday southwest easing late Sunday variable 10 knots.
[TIDE] (Nelson)
High 06:08 AM 3.2 m Low 12:24 PM 1.6 m
High 06:40 PM 3.3 m

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■朝から快晴ベタ凪。
オージー一家四名。娘さんたちは15歳と10歳、やたら笑顔の可愛らしい子たちで、同じく二人の女の子の親としては、こういうグループが相手だと、心身ともに疲れ切っていて、会社に対して怒髪天をつきつつ出勤してきたのも忘れてはりきる。
ま、特筆事項もなくつつがなく完了。あ、10歳の次女が一番パワフルに漕いでいたことは、特筆しておく必要ありか(笑) sbh 4 / marahau - split apple - marahau
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■午後はDarrylといっしょにBlue Gumへ。僕にとっては超久しぶりのリヴァー・カヤッキング。調べてみるとどうやら
2004年10月20日以来らしい。そんなに漕いでなかったっけ?>川
ハードチャインでバウがやたら薄いショート・ボートに慣れてないもんで、バウを食われまくって沈しまくり。上手く食わせてきれいに立上がらせるよりも、不意に食われてひっくり返る方が多かったような気が……。
Darrylはここのところ通いまくってるだけあって、上手に乗っていたが、逆にヤツはロールが無理矢理。あれでよく起きてるなってな感じ。
どっちもどっちだなぁ。こんな二人組で、NZで一番危ない海域を長旅しようなんていう計画があるんだから、いやはや弥次喜多道中になりそうだ。
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■メインコンテンツの雑文は、『Ryu's Logbook 別冊』でご覧下さい。
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http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/2962
March 13, 2005
ポリネシアン航海カヌーとJRCA。
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ。風おだやか。最高気温23度、最低気温14度。
[海洋気象] (エイベル)
南西10ノット、午後一時北東に変わる。海況おだやか。
[潮汐表] (ネルソン)
High 12:33 AM 4.3 m Low 06:27 AM 0.4 m
High 12:42 PM 4.4 m Low 06:45 PM 0.5 m

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■気圧配置が昨日とほとんど同じだから不思議ではないのだけど、海洋気象予報が二日連続でまったく同じなのはちょっと珍しい。
実際の天気も昨日と同じく、見事な秋晴れ微風の一日。カヤッキングもトランピングもさぞかし極楽だろう。
会社から、明日の午前の仕事(ハーフデイ・ツアーまたはレンタル講習)の依頼の電話がかかってきたが、遊びに行きたいのでもちろん断った。なんせ明後日は、その翌日からのスリーデイ・ツアーの準備で午後は出社せざるを得ないのだ。明日も出社したら休み今日一日になっちまう。
来週はリクエストが入ってるので休日出勤が確定しているのに、今週までそんなムリしたら死んでしまう(死なない、死なない)。
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■ハワイにホクレア号という航海カヌーがあるという。どうやら来年あたり、この艇(「船」と書いた方が良いサイズだが、いちおうカヌーなので、敬意をこめて「艇」の字を使う)が日本を訪れるという話があるとかないとか。
良いじゃん、ウン、素晴らしい。ニュージーランドはもちろんのこと、日本だって古代にはポリネシアン航海カヌー文化圏に含まれていたというんだし、そういう海洋文化交流はドンドンやると良い。
実現の暁には僕も観に行きたいけど、きっと来年は日本には行かないだろうから、観るとすればハワイに行く方が手っ取り早いか。あるいは、ニュージーランドに呼ぶか? それいいなぁ。
ともかく、ホクレア号についての詳しい情報は、この辺りをご参照いただこう。
■二つ目のサイトの管理人Hokulea2006さんが、拙ブログのエントリー「封建的な官主導」の指導者育成事業にコメントを、そしてJRCAのヤレヤレな動向。にトラックバックを下さった。
氏の関連エントリーは、この記事を執筆している段階では以下の三つ。
◇ホクレア号を待ちながら「日本カヌー連盟が動く」
◇ホクレア号を待ちながら「カヌー連盟娯楽部門のフィクサーはどうもこの人らしい」
◇ホクレア号を待ちながら「JRCA(日本レクリエーショナルカヌー協会)」
これらを拝読してみると、ライターの内田正洋氏がJRCAの活動の一環として、航海カヌー建造やホクレア号招聘をやりたい旨の発言をしており、それがキッカケでJRCAのことを調べていらっしゃったとのこと。
なるほど、なるほど。
海外在住のガイジンパドラーである僕がどれほどHokulea2006さんのご期待に添えるかはわからないが、せっかくなので久しぶりにJRCA関連の記事を書いてみようかと思う。
■まず最初にお断り。
僕自身にとってもこの問題の情報ソースは、『カヌーイスト』誌のサイトの関連記事および同問題専用掲示板にほとんど限られてしまう。
当初はプロの間でも話題になってて、あちこちからチラホラと裏情報も入っていたのだが、あまりにお粗末なJRCAのドタバタぶりにすっかり安心してしまったらしく、最近は僕のところまでこの話題は届いてこなくなっている。
便りのないのは良い報せというので、これはこれで朗報であるが、そういうわけで、Hokulea2006さんよりも僕の方が圧倒的に情報を豊富に持っている、というわけではないということを、予めご承知おき願いたい。
■さて、そういう前提ながら、私論私見でHokulea2006さんにお返事していこうかと思う。
「『封建的な官主導』の指導者育成事業」のコメント欄にいただいたご質問は以下の通り。
しかしJRCAについてネット上で出てくるのは悪い評判ばかりで、一体何がどうなっているのか、非常に驚いております。この設問に対する解答は、すでにHokulea2006さんご自身がホクレア号を待ちながら「JRCA(日本レクリエーショナルカヌー協会)」で簡潔にまとめてくださっている通りだと思うので、僕が改めて答える必要はないのかもしれないが、せっかくなので重複を承知の上で、一応僕なりの見解を書きなぐっておく。
やはり見切り発車でインストラクターの資格を作ってしまったという所が批判されているのでしょうか?
さて、僕自身の見るところ、インストラクター資格そのものを批判対象にしようとしている人間は、そんなに多くないような気がする。というよりも、資格制度導入そのものについては、概ね賛成意見が多く、批判にさらされているのは受験資格の部分くらいのもので、それ以上の細かい検証はほとんどなされていないというのが現状に思える。
逆に僕自身は数少ない「資格制度そのものにツッコミを入れている人間」の一人なのだが、怒られるのを覚悟の上でハッキリ言えば、日本の場合、レクリエーション・カヌーのプロ資格制度そのものの適正さを判断して批判できる人間の数が、非常に限られているというのがその理由だと思う。
そして残念なことに、そうした「プロの何たるか?」をキチンと把握している数少ない人間は、概ね現場で地味に精進しながら仕事をこなす代わりに、表立った発言を控える傾向が強いという点も見逃せない。それはまったくアッパレなプロフェッショナリズムなのだが、彼らの仕事ぶりや声はこうした動きに反映されにくいというデメリットがあるのも事実。
もちろんあの動きの中心にいて資格制度を作った連中は論外。あんな小学生が見ても噴飯ものの愚にもつかないシステム、どうやったら作れるのか逆に興味がわくほどだ。
そもそも、「実」が伴っていない段階で「名」ばかりの枠を先に作ってどうする?という根本的なところが一番大きな問題で、そういう意味で僕自身はHokulea2006さんのおっしゃる「見切り発車」という部分は無視できない論点だと個人的に思っているし、受験資格はもちろん、試験項目も試験官の質も、JRCAが作ったシステムすべてに疑問を抱いているのだが、カヌー業界全体の世論としてはこの点はさほど重要視していないようだ。
そんなわけで、日本パドリング業界での批判の対象は、むしろもっと別のところに向けられているように感じる。
例えば
- 公告、告知の類をしないで秘密裡に既成事実を作って設立してしまった胡散臭い立ち上げ過程
- そしてその裏で手を引いていると思われるモンベル(この事業を利用して、なにやらモノポリー一人勝ちを目論んでいる気配もうかがえる)
- インストラクター制度を盛んに批判しまくっていたくせに、さっさと理事におさまるという形でファンを裏切った野田知佑氏
- そしてレクリエーション・カヌーのための組織といいながら受験資格に競技カヌーの経歴を持ち出したりする、分からん資格制度
- さらに不可解で不透明な認定校システムと、排他的な運用
- そして公共性の強い団体なのにJSCAを始めとする既存の先駆者たちをまったく無視していること(そもそもこのネーミングからして、JSCAに対する嫌がらせだと思われても仕方ない)
- お上のやる事業なので、学校や公営少年自然の家などからの「水に親しむ教育」が、JRCAがらみに独占される可能性が大きい
- これらの要因が複雑に絡み合って、したがってこの制度によって「お飯の食い上げになる」業者が出てくる懸念さえある
つまり、概ね「汚職のきな臭さ」を嗅ぎ取り、そこを突っ込んでいる人が大多数だということだ。
そもそも公共性の強い団体が、既存業者の生活を脅かすなんてのはとんでもない本末転倒である。
これはたしかに反発が出てもおかしくないですねえ。政治力と資本力を一気に投入して、カヌーの世界を牛耳ろうとしているというように受け止められても仕方がない。特にカヌースクールにとっては根こそぎ客を持って行かれたら死活問題でしょう。まったく仰るとおりです>Hokulea2006さん
ま、最近は批判どころか噂さえあまり聞かなくなっているほどなんだけど。
個人的に恐ろしいと思うのは、JRCAが仮に「きな臭く見える動きをして申し訳なかった。身奇麗にしてやり直す」と反省の意を表明した上で、これまでの動きを清算し、その上で欠陥だらけの資格制度はそのまま推進してしまった場合は、今まで批判していた人のほとんどは納得してしまい、クソのような資格制度で量産されるクソのような似非プロが大手を振ってまかり通るようになってしまうなぁということなんだけど、その点を心配している人は、あんまりいなさそうだなぁ……。
■さらについでだから、その後小耳に挟んだ業界裏情報をいくつか書いておこう。
あの騒ぎが起こったあとでモンベル社長辰野氏に会って直接話を聞いた人間によると、辰野氏は批判を承知で用意周到にあの件を極秘裡に進めていたわけではなかったらしい。つまり、特に深い考えもなく何となく始めてみたら、いきなり四方八方からメッチャクチャ叩かれてしまって、泡を食っているというのが彼の正直な感想だったらしい。本当かそれともそういうフリをしていたのかは、伝聞では判断のしようがないが、もし本音だったら何ともお粗末な話だ。普段の自分の言動(「日本のアウトドア業界はウチ一社だけで十分だ」などなど)が、消費者や業界内でどのように受け止められていたかまったく分かっていなかったわけだな。ヤレヤレ。
あと、この件はどうやらモンベル社内では緘口令が敷かれていた様子で、上層部ではカヌーイスト誌に対して圧力をかけたり、拙ブログを始めとする批判記事を掲載しているサイトを定点監視するなど、僕が「JRCAのヤレヤレな動向。」の中で「悪者」と書いたような不埒な悪行三昧(笑)をしていた反面、モンベルショップ店員やMOCインストラクター&ガイドなどの組織末端の人間にはこの件を一切報せていなかった模様で、他のアウトフィッター経由あるいはサイト上で問題になっているのを見て初めて知ったという社員(あるいは内部スタッフ)も少なくなかったという。というより、むしろ業界一般が知るよりも、そうした内部スタッフの方がこの件を知るのが遅かった傾向さえあるらしい。
なんだかなぁ。内部の人間に堂々と公開できないようなことをやるんじゃないよ、ったく。それって、悪いことしてるっていう自覚が思いっきりある証拠じゃんよ。
Hokulea2006さんは、ご自身のブログの中でこうおっしゃってる。
このプランは、航海カヌー云々とは全く無関係な所ですが、とても良い狙いだと私は思います。さすがは会社を一つ作って大きくしただけあって、辰野勇という人は一般社会にどう関わっていくかという所をきちんと考えているし、ここまでの手順も堅実。さらに良い意味での政治力・調整力がある。僕自身も辰野氏の手腕は好き嫌いは別としてかなり評価していたのだが、今回の一連の動きを見て、今では思いっきり懐疑的だ。
上記のエピソードもあきれたものだし、そもそも彼のこのセリフ↓
「で、そういうメダルを目指して頑張ってきた連中というのは、勝負で勝てなくなったらカヌーをやめるんですよ。競技をやめるのではなくてカヌーをやめてしまうんです。すなわちカヌーが目的ではなくて勝つことが目的なんです。そこにおいて非常に大きなミスマッチがあって、今までカヌー連盟がやってきたことの、ポッカリ空いた大きな空白というのはそこのところで、そこを埋めていきたいと僕は思っているんですよ。今年から始まったばかりで、5年10年後にはこの国はきっと変わりますよ。」を見ると、競技カヌー一筋のアスリートが、そのまますぐにレクリエーショナル・カヌーのインストラクターやガイドとして通用するという大いなる勘違いをしているのが明白。
体育会系のアスリートと、究極のサーヴィス業であるアウトドア・ガイドとは、天と地ほども方向性が違う。もちろん、器用にサーヴィス業に転向できる元アスリートだっていると思うし、そういう人が出てきてプロのレヴェルを押し上げて欲しいとも切に願うが、そんな人は本当に稀なはずだ。
だから僕自身は、サーヴィス精神のない元アスリートがプロ業界にどんどん入ってくるようになるよりは、むしろサーヴィスの何たるかをキチンとわきまえた他業種のサーヴィスのプロ(例えば旅行添乗員、バスガイド、看護婦、ホテルマン、スチュワーデスetc,etc)がこの業界に転職してくる方を歓迎する。概して言えば、前者をサーヴィスのプロに鍛えなおすよりも、後者にパドリング技術、危機管理技術を教え込む方が、はるかに易しいからだ。
そもそも、日本人が欧米諸国とは比較にならないほど「スポーツ嫌い」で「汗をかくのを嫌がる」国民性になってしまっている要因は、学校の体育教育を始めとするスポーツ教育が、基本的にすべて「アスリート指向、競争指向」、もっと極端に言えば「軍隊方式」を引きずってしまっていることが大きいと思う。辰野氏の構想には、その点に対する反省が微塵もみられない。世界大会を戦い抜いてきたような「一級の戦士」をどんどん一般レクリエーション向けのインストラクターにしたら、ますますスポーツ嫌いが増えるばかりなのは火を見るよりも明らかだと思うのだが。
つまり上記の辰野氏の発言は、いかにもド素人の勘違い丸出しで、僕らから見ると失笑モノ以外のナニモノでもない。これだからトーシロは困るんだよ、ってなもんだ。
野田氏と内田氏に対する評価は、Hokulea2006さんの書いていらっしゃることに特に付け加えることもないが、あえて要らんことを言うとすれば、彼らはもうカヌー界のカリスマとしての威光をすっかり失ってしまっている、ということくらいだろうか。今の日本のアウトドア界には、カリスマは不在だ。(と、大先輩ライター二人をつかまえて、僕もなかなか勇気凛々だな(笑))
■ってなわけで、Hokulea2006さんにとっては本題である、JRCAが絡むとホクレア号招聘まで胡散臭いものになってしまいそうというご懸念に話を戻すが、そのご懸念は無理からぬことではあるし、あながち取り越し苦労でもないかもしれない。
ただ、僕自身は資格制度でこれだけ大チョンボをやってしまって日本カヌー業界から総すかんを食ってしまったJRCAが、本気で起死回生を狙うならば、ホクレア号を万人が納得する形で招聘して見事なイヴェントをやるのは良いチャンスになるかもしれない、とは思う。
で、実際にJRCAがホクレア号を呼べるかどうかという話になると、僕はHokulea2006さんの二つの予想のうち、後者の気配が濃厚という気がする。
もう一つは、競技カヌーでも娯楽カヌーでもない航海カヌー絡みのイベントには、さすがにそんな本腰を入れられないという展開。団体として見れば規模は大きいし政治力もあるでしょうが、やはり入ってきたお金は選手強化に回したいというのが本音でしょう。とすれば、日本カヌー連盟ルートの招致は進まない。もちろんロビーイングのやり方次第では、選手強化とは別の性格の事業として採用される可能性もある。ですが、内田正洋さんは、そういう寝技政治的な動きが出来る人とは思えないですね。良くも悪くも(付け加えて言えば、「縄文人=プレ・ラピタ人=ポリネシア人の先祖」説を唱えている限り、学術的な事業としての予算は取れないと思います)。Hokulea2006さんのこの読みには僕も賛成だし、別の材料としては、JRCAがあまりにお粗末なことをやりすぎて批判が殺到したために、日本カヌー連盟からさえも「トカゲのシッポ」扱いをされている気配がうかがえるということも挙げられるかもしれない。というわけで、このニュース、要注目ではありますけれども、視界は必ずしも良好とは言えないのではないか、というのが私の感想です。
また、本気で招聘しようとした際に、今回の設立で見せたような「汚職の臭い」をばら撒いてしまわないとも限らない。なんせ金が動く話だからねぇ。
というわけで、Hokulea2006さんのご懸念、
う~む、これは前途多難ですねえ。少なくともこの状況でJRCAが航海カヌー招致なんてブチ上げたら、火に油というか、ホクレアにまで要らぬ遺恨を背負い込ませてしまうのではないかという気もします。が現実のモノとならないことを祈るばかり。
まぁカヌー業界の中ではあきれられてソッポ向かれてはいるものの、感情的にいきり立っている人はもう少なくなっている(すっかりのどもと過ぎている)ようなので、仮にホクレア号招聘をぶち上げたとしても、クリーンに手際よく事を進めてくれさえすれば、「火に油」とか「ホクレア号にまでいらぬ遺恨」とまではいかないと思う(思いたい)のだけど……。
■ともかく、ホクレア号の招聘自体は本当に夢があって素晴らしい企画だと思うので、JRCAが絡むにしろ、無関係になるにしろ、良い形で実現し、一人でも多くの人がポリネシアン海洋カヌー文化の一端に触れるチャンスになればと思う。
日本をホクレア号が訪れた際、日本人がどのような反応を示すのか、ぜひとも見てみたいなぁ。
また、僕自身はアオテアロア(ニュージーランド)の誇るワカ(マオリの航海カヌー)を使って何か出来ないかな?などと、またぞろ「虫」がうずき始めたりして(笑)
ってなわけで僕自身もホクレア号とJRCAの今後の動きに注目していきたいと思うので、何か情報があったらご提供お願いいたします>ALL
■さて、この話題でポリネシアン・カヌーの方に食指が動き始めちゃったぞ。近日中に、きな臭いJRCAの話から離れて、もっと楽しい話題で続編を書こうかと思う。乞うご期待。
■関連過去ログ【JRCA関連】
◎「封建的な官主導」の指導者育成事業 (2004年7月9日)
◎JRCAのヤレヤレな動向。 (2004年10月28日)
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■「ホクレア号、見たい!」と思った方は
を、「マオリのワカに興味あり」と思った方は
を、「ごうちゃんは、シーカヤックよりもポリネシアン・カヌーの方が似合うぞ」と思う方は両方をクリックしておいて下さい。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1711
Excerpt: アオテアロアでシーカヤックのガイドをしておられるRyuさんのウェブログにて、JRCA問題についての詳細な分析をしていただきました。 このウェブログはリモート・オセアニアの航...
From: ホクレア号を待ちながら
Date: 2005.03.13
Excerpt: 西表のカヤック事故・・・とても胸が痛む1日でした。 ...
From: さだっちょんのドンブラコ岩手生活
Date: 2005.03.25
私の突然の動きについて丁寧な返答、ありがとうございます。例によって私の感想も長くなりますので、トラックバックという形で述べさせていただきます。
Posted by: Hokulea2006 : March 13, 2005 10:20 PMいえいえ、なんかまとまりなくダラダラと長いだけで、大したことが書けなくて申し訳なかったです。
逆に、ポリネシアン航海カヌーへの興味が急にムクムクと沸いてきまして、その点大変感謝しております。
ありがとうございます。
そのうち、ワカでアオテアロアからジパングを目指してみようかなぁ、なんて(笑)
あ、そうそう、忘れてました>Hokulea2006さん
トラックバック送信が、通信環境のせいでうまくいっておりません。
スミマセン。
おそらく明日、明後日中にはそちらにトラックバックできると思います。
アオテアロアにもポリネシア系のアウトリガー・カヌーの活動がありますよね。私の調べた範囲では、以下のような話がありました(私のウェブサイトより転載)
「Whakataka, Matahi(マタヒ・ワカタカ)
アオテアロアのアウトリガー・カヌー文化復興の礎を築いた人物で、芸術家としても有名。英語名グレッグ・ブライトウェルGreg Brightwell。マタヒ・ワカタカ・ブライトウェルとも。1979年、航海カヌー建造に着手。フランシス・コーワンの力を借りて「ハヴァイキヌイ」を完成させ、1985年にタヒチからアオテアロアまでの航海を行った。さて、1985年12月、オークランドのオハク湾Ohaku bayに到着したハヴァイキヌイを迎えた人々の中に、カリフォルニア育ちのパドラー、クリス・キェルゼンKris Kjeldsenの姿があった。クリスはカリフォルニアやハワイでアウトリガー・カヌーの競技に親しんでいたが、彼がアオテアロアに移住してきた時、マオリのアウトリガー・カヌー文化は死に絶えていた。ワカタカに会ったクリスは、ワカタカもまたアウトリガー・カヌー文化の復興を通して、故郷の子供達を育てていきたいという夢を持っている事を知った。こうして二人はマオリのアウトリガー・カヌー文化を蘇らせるという共通の目的のもとに動き始める。
1987年、二人は北島のマオリ・コミュニティにおいて、アウトリガー・カヌー・パドリング・クラブを設立した。その頃彼らが出会ったのが、サモアのパドラー、ピリ・ムアウルPili Muauluである。ムアウルは父親の夢であった、サモアの伝統的二人乗りカヌー、パオパオPao Paoの建造を目指して活動していたが、クリスの協力によってムアウルはパオパオの船体となる木材を入手した。こうしてカヌー文化復興の輪は拡がり始め、クリスはパワレンガPawarenga地域で「ンガ・ホエ・ホロ・オ・パワレンガNga Hoe Horo O Pawaregna」を、ワカタカはギズボーン地域でマレ・クラ・カヌークラブMare Kula Canoe Clubを、ムアウルはングングルNgunguru地域でミタミタガ・オレ・パシフィカ・ヴァア・アロMitamitaga Ole Pasefica Va'a Aloを設立した。これら三つのカヌークラブは1987年のうちにアオテアロアのカヌー協会としてタトウ・ホエ・オ・アオテアロアTatou Hoe o Aotearoaを組織し、活発な活動を展開した。
アオテアロアのパドラーはめきめきと実力をつけ、1998年から3年連続でモロカイ・ホエ2位、2001年には悲願の優勝を勝ち取っている。またマタヒ・ワカタカは2000年、新たにハヴァイキヌイ2世の建造に着手している。」
http://www.geocities.jp/hokulea2006/wzw.html
アオテアロアはハワイと並んで航海カヌー文化復興運動の盛んな土地ですが、日本ではほとんどアオテアロアの動きに注目が向かないのに私はかなりの不満を抱いています。アオテアロアの動きも見ていくことで、ハワイと日本という線ではなく、ハワイ、日本、アオテアロアという三つの点が描く面としてこの運動の意味を考えていく事が出来ると思っています。Ryuさんが航海カヌー文化復興運動に興味を持ってくださったとしたら、非常に心強いです。
Posted by: Hokulea2006 : March 14, 2005 12:00 AMうわわ、すごい情報ありがとうございます。
えっと、僕が今まで聞いている話では、マオリはアウトリガーカヌーを一切持っていなかったということです。
アウトリガーを使っていたのは、はるか東方にあるやはりチャタム諸島の先住民モリオリ族の方だということで。
この話、僕は今まで信じてましたが、今回書いてくださったこととは、思いっきり矛盾しますね。
ちょっと調べてみなくてはいけないですね。
面白くなってきました。
たしかにマオリの戦闘カヌーはアウトリガー・カヌーではないですよね。実際のところマオリがアウトリガー・カヌーの伝統を持っていたのかいなかったのかは、私も確信がありません。マタヒ・ワカタカがこのような運動に取り組んだ事は確かですが。マオリの伝統カヌーについての本「Nga waka maori」が手元にあるので、時間があるときに調べてみます。
ただ、モリオリがアウトリガー・カヌーを持っていたのであれば、マオリも持っていた可能性が高いと思います。というのは、マオリもモリオリもポリネシア人の太平洋拡散史の最後の最後にタヒチ方面からアオテアロアに来た人々であり、ポリネシア人はアオテアロア植民の段階でアウトリガー・カヌーを100%確実に持っていたからです。
現在の主流の学説ではアウトリガー・カヌーが発生したのは今から3000年前後昔の東南アジア島嶼部多島海、すなわちベトナムからフィリピン、インドネシアという辺りで、それはおそらくダブル・アウトリガー・カヌーだったであろうと言われています。ところがダブル・アウトリガー・カヌーは構造上、風上にタッキングやシャンティングをする事が難しいので、偏西風に逆らって移動していかなければいけないメラネシアあたりに行くには、タッキングやシャンティングが可能なシングル・アウトリガー・カヌーが必要であっただろうとされています。そしてたしかにシングル・アウトリガー・カヌーは東南アジア島嶼部からメラネシア、ミクロネシアなどに主に分布しています。
しかし、メラネシアより東のポリネシアに行く為には、船の積載能力を強化して、航続距離を伸ばさなければいけない。同時にタッキングが出来なければならない。そこで、アウトリガーの先の浮きを船体に置換して出来たのがダブルカヌーだと考えられています。
このようにして、ラピタ人はフィジーやトンガあたりでダブルカヌーを発明して、クック諸島やタヒチやマルケサス諸島に渡りました。ですから、この時点で彼らにはダブル・アウトリガー・カヌー、シングル・アウトリガー・カヌー、ダブルカヌーについての知識があったはずです。
またポリネシア内で航続距離が必要無い近海用のカヌーとしては、シングル・アウトリガー・カヌーが用いられ続けました。
こう考えると、マオリやモリオリがアオテアロアやレコフ(チャタム諸島)に来た時点でアウトリガー・カヌーの知識を持っていたのは確実ですし、仮にあまり使う事が無く忘れられてしまったにせよ、かつてはアウトリガー・カヌーを用いる人々であったという事は言いうるのではないかと思います。
今ちょっと本を見てみました。Anne Nelsonの「Nga Waka Maori(Maori Canoes)」によれば、マオリはアオテアロアに来た段階で確かにダブルカヌー、シングル・アウトリガー・カヌー、ダブル・アウトリガー・カヌーの3種類の知識を持っていたそうです。それらはいずれも口承の中に残っているそうです。しかしダブル・アウトリガー・カヌーはアオテアロアでは建造されなかったみたいですね。シングル・アウトリガー・カヌーは今から250年ほど前までは用いられていたそうです。しかしそれ以後は段々廃れていって、アウトリガーを持たない戦闘カヌーだけが残ったようですね(航海用のダブルカヌーも失われました)。
マオリのシングル・アウトリガー・カヌーはこれまでに船体の一部が出土した例が4件あるそうです。
Posted by: Hokulea2006 : March 14, 2005 2:21 AMうわぁ、そうだったんですね。
まったく存じませんでした。
本当に詳細なコメント、どうもありがとうございます。
大いに勉強になりました。
僕が以前聞いていた、「マオリはアウトリガーカヌーを持たなかった」という話の出所はどこだったんでしょう?(^^;
ちょっと僕自身ももう少しカヌーについて勉強してみます。
今までこのエリアとは縁のゆかりもないカヤックばっかりやってたもので、完全に「灯台下暗し」になっております。
実は続編としてアップしようとしていたのが、マオリのワカだったのですが、こんなにコメント欄に詳細説明をしていただくと書くことなくなっちゃいます(笑)
勉強しなきゃ。
うぅぅ、これからしばらく忙しいな、クソ。
こういうときに限って……。
December 25, 2004
自己責任と、クラス区分。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
曇り時々にわか雨。風おだやか。最高気温19度、最低気温10度。
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、午前中に北東10ノットに。海況はおだやか。午前中のにわか雨、視界は良好。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 03:40 AM 1.2 m High 10:05 AM 3.8 m
Low 03:55 PM 1.1 m High 09:58 PM 3.6 m

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■ 【過去三日の予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
[水曜日]ときどきにわか雨。雷雨の可能性もあり。北風。最高気温20度、最低気温9度。
[木曜日]にわか雨。冷たい南西風。最高気温19度、最低気温11度。
[金曜日]晴れ。南西風。最高気温21度、最低気温12度。(以上、水曜日の時点のもの)
[金曜日]晴れときどき曇り。午後シーブリーズ。最高気温19度、最低気温9度。(金曜日の時点のもの)
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、午前中に北東10ノットに。海況はおだやか。午前中のにわか雨、視界は良好。
[水曜日]セパレーションポイントより北:北西15ノット、午前中に北東に変わり、午後に南西20ノットに変わる。その他のエリア:変風10ノット午前中に北東15ノットに替わり、午後南西15ノットに。北部海域はややあらくなる。北の波1m、次第に収まる。にわか雨の中、視界良好だが、雷雨の中の視界は悪い。夕方には視界は回復する。(水曜日の時点のもの)
[金曜日]南西15ノット。海況はおだやか。(金曜日の時点のもの)
[潮汐表] (ネルソン)
[水曜日]
Low 12:58 AM 1.4 m High 07:23 AM 3.4 m
Low 01:34 PM 1.4 m High 07:32 PM 3.5 m
[木曜日]
Low 01:58 AM 1.3 m High 08:27 AM 3.5 m
Low 02:27 PM 1.3 m High 08:25 PM 3.5 m
[金曜日]
Low 02:52 AM 1.3 m High 09:21 AM 3.7 m
Low 03:14 PM 1.2 m High 09:13 PM 3.6 m

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■ つ、疲れた……。
今期のエンチャンテッド・コースト、大変だわ。
ウィルソンズがシステムを変えて、キッチンクルーのポジションを廃してしまったので、ガイドが全部食材を準備しなきゃいけなくなったのだけど、メニューも同時に変更になって、夕食などスープ、前菜に始まりデザートに終わるフルコースなんで、キッチンにストックしてある食材を倉庫や冷蔵庫、冷凍庫から引っ張り出して準備するだけで数時間を要するのは21日のエントリーに書いた通り。
昨日は、そのスリーデイ・ツアーから戻った。
三日間一分たりとも気を抜かずに早朝から深夜までお客様のケアに走り回り、戻ってきたら二時間フルに洗浄マシーンに変身。19時に5分間だけ座って味噌汁一杯、クラッカー2枚、チーズ一欠けらのオヤツを食べたのだが、これが考えてみると昨日の朝起きてから初めてゆっくりと座った「三日間で初めての休憩」。
その後二時間半は次のスリーデイの準備。
結局会社を出たのが夜の21時半。もちろんクリスマス・イヴなので、他の連中の逃げ足は非常に速く、僕以外の人間は18時前に完全にいなくなっていた。会社を出ると、マラハウの村にはサンタ・ハットをかぶった千鳥足の酔っ払いがあふれていた……。この仕事にはクリスマス・イヴも大晦日も元旦もないんだけど、それでも切ないねぇ。家では愛娘が僕の帰りを待ってるっつぅのに。
ごうちゃんも書いてるように、厳しいのはどの業界、どんな職種も同じで、それは色んな仕事を遍歴してきた僕自身もよぉ~く知ってるんだけどね、ここまで過酷な仕事は、やっぱり今まで経験してないなぁ。なんせ、お客様が目の前にいらっしゃる限り、「休憩時間」というものがないんだよね。キャンプツアーの場合、テントの中に逃げ込んでしまうという手もあるんだけど、雰囲気によってはそれも出来ないことがあって、そういう時はテントに入った瞬間眠りに落ちたりするので、起きている間にホッと一息つく時間はまさに一秒たりともないことも少なくない。今回のツアーがまさしくそういう感じだったんだけど。
■ まぁ良いや、ともかくツアーのこと。
食材の準備がベラボウに大変なのは上記の通りだが、その分食事は超パワーアップしていて、お客様は大満足。ウィルソンズ介入によって色んな面に「シワ寄せ」が来たが、このエンチャンテッド・コーストの食事だけはモノスゴク良くなった。サラダだって7回の食事すべてにつくが、そのすべてを別の内容にするという懲り様。
もちろんガイドの方は料理が大変なんだけど、あれだけお客様に喜んでもらえるならば、大変な思いをする値打ちはあるってもんで。
食事のおかげもあって、大変良いツアーになって、久しぶりの「快心の仕事!」となったのはめでたい。
ただねぇ、調理にかかる時間が増えてしまった分、他の面に時間的なシワ寄せが来るのは残念といえば残念。スリーデイ・ツアーでは、ワンデイでは絶対に行けないような面白い場所にお客様を連れて歩きに行ったりするんだけど、そういう時間がとりにくくなるんだなぁ。滝でシャワーで浴びたり、天然のウォータースライダーを滑り降りたりっていうのは、キャンプ・ツアーならではのアトラクションなんだけど、あの豪華メニューを供しつつ、なおかつその時間をどう捻出するかってのが、今後の課題になるなぁ。
■ ログ。
初日は晴れ時々曇り、風は北東10ノット。昼食はアワロア、風が真正面から吹きつけ、若干寒い。エイベル・ヘッドからセーリング。トンガ島には寄らず、オネタフティに直行してキャンプ。他に数組のトランパーと、レンタルカヤッカー一組(カップル)がいただけで静か。その代わりポッサム攻撃がスゴイ。我々がまだ全員そろっているテーブルにまで忍び寄ってきた。夏至の翌日なので、日が落ちやしない。
二日目、朝起きるとテーブルの周りにポッサムの糞が山盛り。夜中もうるさかったよなぁ。海況はおだやか。トンガ島でオットセイの写真をとりまくったあと、アーチポイントでモーニング・ティー。ただタイミング悪く、ちょうど雲と風が出たので、あまりのんびり出来ず。小雨がぱらついてきたので、仕方なく干潮で遠浅になってしまったバークベイのキッチンシェッドで昼食。パニーニのハム・チーズ・サンドイッチが美味い。アンカレッジに直行してキャンプ。シーカヤック・カンパニーからはリーのグループ、キウィ・カヤックスからはソフィーのグループがキャンプしていたが、やっぱり案外空いていて16時着だったのに難なくファイヤープレイスとテーブル2つを確保。夕食後は焚き火でチーズを焼いたり、焼きバナナ、焼きリンゴを作ったり。ようやく日が落ちてからは土ボタルの洞窟へ。ケーヴ・ウェタを見せてイギリス人の可愛い子チャンに悲鳴を上げさせる悪いガイド。
三日目。事前の予報では南西が20ノットほど吹くとの事だったので懸念していたが、朝の予報では15ノットになっていた上に、朝から快晴だったので、シーブリーズが勝ちそうな気配。安心してテ・プカテアでゆっくり。ここまで晴れ渡ったのは三日間で初めてだったので、皆動きゃしない。無理やり起こしてショート・ウォークした後、昼飯を食いにアデール島に。ところがビーチがいっぱい。仕方なくシーブリーズの中アップルトゥリーベイに渡り、風の当たらない干上がったラグーンの中で昼食。晴れていたけど風が強くて寒いので早々に切り上げてマラハウに。15時半帰着。 ec 7
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■ 遅ればせながら、メリー・クリスマス!
クリスマスカードをここに貼ろうと思ったんだけど、サイズ(横幅)がでかすぎてここに収まりきらないので、ここをクリックして下さいまし。
これは、昔々に『パドルの向くまま、気の向くまま』のトップページ用に、デザイナーのリョウ氏から頂いた、2000年のクリスマス・カード。大好評で「クリスマス後も見られるようにして欲しい」とのリクエストが殺到したので、同サイトの地下室「秘密ギャラリー」に常設展示している逸品。
「古いモノを引っ張り出しやがって」と、リョウ氏には叱られてしまうかなぁ(^^;
■ ちなみにこっちでクリスマスっていうのは、日本の元旦のようなもの。いや、もっとすごい。なんせ、バスさえ止まってしまうし、スーパーマーケットも閉まる。開いているのは極々一部のガソリンスタンドだけなので、下手するとガス欠で車が止まってしまうのだが、日本のJAFに相当するAAもやってないので、そのまま遭難してしまうことになるという、世にもおそろしい日である。
実際我々も、5年前のクリスマスの日に友人宅にクリスマス・ブレックファスト(そういう習慣がある)をよばれに出かけたときに、ガス欠であやうく遭難しかけた。
もちろんウォータータクシーもやっていないので、シーカヤック・ツアー会社も閉まる。ウチの会社は通年オープンなのだが、年間365日営業ではなく、正確には年間364日営業である(今年はうるう年だから365日だが)。
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■ 『ガイドのつぶやき』番外編
このブログには、シーカヤック・ツーリズム業界の話題をよく書いている。でも一番弟子のごうちゃんは別として、他の同業者から反応がかえってくることはまずなかった。
正直に言えば、日本のこの業界のこういう反応(?)は寂しいと思う反面、もうすっかり慣れてきて、諦めている部分も大いにある。だから最近は、プロに向かって書いているというよりも、アマチュアに向かって「賢い消費者になってください」という願いを込めて書くウェイトが増えてきているのが事実。つまり内容的には「プロガイド論」の各論や延長だったりするのだけど、語りかける対象は変えているというのが本音かもしれない。
ところが今回、16日のエントリーに『積丹カヤックス野塚通信』の「カヤック業界のソフトウェア(1)」からトラックバックがあった! 嬉しいねぇ。こうでなきゃ、業界は変わっていかない。謹んで返信を。
■ この業界の「自己責任」という言葉の「無責任」な使い方については、このブログ上でも今までさんざん突っ込んできたので今日は繰り返さない。気になる方は左のサイト内検索で「自己責任」で探してみていただきたい。
ただ西村氏のおっしゃる通り、業界側の「プロ」が、何も知らない「アマチュア」に責任を押し付ける(責任を放棄する)ための言い訳としてこの言葉が安易に使われることには、僕もいまだに怒りを覚えていることだけは再述しておこう。
■ さて、この西村氏のエントリーで気になったのが、某社から来年出るというシーカヤックのフィールドガイド本のこと。次回に続くとなっていたので楽しみにしていたら、ついさっきその続編がアップされた。「カヤック業界のソフトウェア(2)」がそれだ。
このエントリーだが、言葉の定義、あるいはレヴェル分けの線引きの難しさは、僕自身もよく感じている。彼はこの本の区分にしたがって「初心者」、「中級者」、「上級者」の三つを挙げていらっしゃるが、その他にも「入門者」、「初級者」という言葉もあるし、「中上級者」などという言い方さえあって、ややこしいことこの上ない。もともと線引きがチャンとしてないのに、細かい言葉をさらに増やしてどうする。
実は、僕自身がどのクラスに該当するのかは、いつも疑問に思っている。入門者、初心者、初級者じゃないのは確かだ。ただ上級者に該当するのかどうか、どうも怪しい。自分では中級者じゃないかなと思っており、昨年『パドル・コースト』代表吉角氏にもそのことを話したのだが、彼も「う~ん、どうなんですかねぇ???」と苦く笑ってそれでおしまい。いまだによく分からない。
■ まぁそれは良い。僕が気になるのはもう少し違うところにある。
いや、気になるのは西村氏同様に「『初心者向け』『中級者向け』『上級者向け』という区分すること」なのである。
ただし、僕が気にしているのは、「初心者と中級者の境目」とか「中級者と上級者の違い」とかではない。そもそも、「シーカヤック・フィールドを、クラス分けすることが出来るかどうか?」という点である。
これに関しては、このブログにも過去に興味深い議論が残されている。別ウィンドウが開くようにしたので、ちょっと長いのだが是非とも「ガイドのつぶやきその2 過保護について。」を読んでいただきたい。特にお読みいただきたいのは、Miyaさんの二度目のコメントに出てくるAddison's Scaleの話と、それに続く僕のコメント。さらに、「ガイドのつぶやきその4 互助について。」でも、その話をさらに補足した。
川の場合、「水量何トンの時はグレード2、渇水期はグレード1+で、増水時は3-」というようにフィールドの難易度を数値化することが古くから行われ、各パドラーは自分の腕と照らし合わせることが出来ていた。
しかし、Miyaさんから頂いた情報にある通り、フィールドの安全性、危険性というのは、もっと総合的に判断されるべきである。
エイベルタズマン国立公園は、風の強いフィールドである。マルボロ・サウンドほどではないにしても、天候の変化も早く、余所者泣かせの気象条件を持っている。つまり、本来なら決して初心者がブラリと来て漕げるようなところではない。
というか、ニュージーランド全体がそうなのだ。気象変化が早すぎるので、フィールドの難易度だけを取り上げて論ずるならば、この国は初心者にお薦めできるパドリング・フィールドではない(実際には上質なアウトフィッターがたくさんあるので、むしろ初心者に優しい国なのだが)。
■ さらに言えば、海というのは急激な天候変化によって、一瞬のうちにグレードが1から6に激変するのが当たり前なのである。台風などで鉄砲水が出たり、洪水になったり、ダムが放水したりなどの特殊条件は除けば、川でこういうことはほとんど起こらない。
つまりそういう意味で、海には初心者向けのフィールドなどというものは、本来存在しないというのが正しい。あるのは、初心者向けのフィールドではなく、初心者向けの海況だけである。どんなに荒れやすいとされる海域でも海況に恵まれれば誰でも漕げるし、どんなに初心者向けとされるフィールドも、荒れれば上級者がころりと命を落とすフィールドに化ける。
だから、川のように安易に「初心者向け」とか「上級者向け」という区分をすることには、僕は絶対に反対である。問題は、西村氏が書いていらっしゃる「書く側と読む側のギャップ」だけではないような気がする。
■ ただねぇ、このクラス分けってのは、「売れる編集」を考えると、どうしてもやってしまいたくなる「悪魔のささやき」なんだろうなぁ。
良心的な本ならば、それでもなおシーカヤッキングの危険性に言及し、「ギャップ」を埋めようと努力するのだろうが、安易に「初心者向けフィールド」などと言ってしまう本には、それはあまり期待できないような気がする。
■ かといって、僕は「冒険」を否定する者ではない。アウトドアには常に「リスクを冒す」というバックグラウンドがついて回る。それを否定してしまっては、もはやアウトドアではない。
よって、「初心者が一人で漕ぐんじゃねぇよ!」などと叫ぶつもりはない。覚悟の上の冒険ならば、初心者がいきなり日本一周を始めようとしても、それは応援してあげたいと思う。
ただ、その冒険に挑もうとしている初心者が必死で集めている情報の中に、こうした「不親切で無責任な情報」が紛れ込んでいるということには、同じ業界側の人間として非常に腹が立つのである。
ハード産業のみならず、ソフト産業の人間も、もう一度自分たち側の「自己責任」について熟考し、消費者側に「自己責任」を押し付けてしまっていないか反省すべきではないか?
■ う~ん、昨日までのツアーの疲労がまだタップリ残っているので、どうも筆先の切れがない。変な論旨、舌足らず、筆の滑りなどがあるかもしれないが、お許しを。粗相があった場合は、また後日のエントリーでフォローさせていただきまする。
■ 関連過去ログ【ガイドのつぶやき】
◎その1「怖さについて。」 (2004年10月7日)
◎その2「過保護について。」 (2004年10月8日)
◎その3「プロの基準について。」 (2004年10月9日)
◎その4「互助について。」 (2004年10月12日)
◎その5「トウイングについて(前編)。」 (2004年10月13日)
◎最終回「トウイングについて(後編)。」 (2004年10月14日)
◎番外編「老兵は語るべきか、去るべきか?」 (2004年11月13日)
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■ 「シーカヤック・ガイドなんかなるもんじゃないな」と思った賢い方は
を、「エンチャンテッド・コースト、参加してみたいな」と思った正しい方は
を、「お疲れ様」と思った下さった優しい方は両方をクリックしておいて下さい。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1241
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れときどき曇り、夕方にわか雨。南西威風。(高)14度、(低)3度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット、セパレーションポイントより北は西2...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.06.01
最近シーカヤックを(ガイドツアー以外で)初めてわかったこと。
(リバーカヤッキングではやってなかったこと。)
1.ウェザーニュースで風速をチェック。
2.海図をにらんでパワーボートの水路の確認。
3.潮時表で干・満の時間のチェック
4.同じく海図でカレントの速度・場所の確認
5.などなどなど・・・。
地元パドラーやショップの情報無しには漕ぎ出せません。
そんなわけで、事前の状況判断と、状況の変化に対する深刻性はシーカヤックのほうがはるかに大きいように感じます。
(リバーは瞬間の判断力とこの瀬を行くかパスするかの身体の判断が最も重要ですが。)
わざわざエントリーを起こしていただき、ありがとうございます。Ryuさんに喜んでいただけたようで、わたしも嬉しいです。
わたしは編集に関しては何もわかりません。ど素人です。ん?また新たな区分が・・。「初心者」ではなく「素人」。これは、わたしが編集という作業を勉強する気が無いからです。仮に合理的であったとしても、3つや4つのクラス分けに疑問を感じるのは、言葉の文化に因る部分があるかもしれませんね。
さて、フィールドガイドを執筆するにあたり、わたしの担当は危機管理に相当する部分と認識しており、読みやすさ等に関する編集者の仕事に口出しする気はありません。ただ、「初心者~」の表現と区分は、危機管理の上で問題があると判断しました。「初級者」を持ち出したのは、わたしの苦肉の策でもあります。Ryuさんのおっしゃるとおり、初心者向けのフィールドは日本中のどこを探して無いのでしょう。
ガイダンス文は1000~1500字という指定がされています。天候、エスケープルート、その他注意事項等を大まかにまとめただけで1500字を突破。見所の情報をどこに書けば良いのか、頭を悩めております。おそらく、わたしの文章を読んで積丹の海を漕ぎたいと思う人は居ないでしょう。一番困るのは、途中で読むのを止められること。後になって「こんなところに書いてあったのね、わはは」で済めば良いのですが、命を落とされては笑い事にならない。危機管理上の問題が無く、なおかつ隅々まで読んでもらえるのなら、わたしはどんな編集でも受け入れます。わたしなりの「初心者」と「初級者」の区別、そしてわたしのガイダンス文でどんな問題が発生するのか。解決に近づくのか遠ざかったのか。原稿がもう少しまとまり、いくつかの不明点が明らかにならない限り見えてきません。
コンピュータソフトウェアの世界では、仕様書が出来あがった段階で数人で顔を付き合わせてレビューをします。機能設計、詳細設計の段階でそれぞれレビューをして仕様書を修正、実際にプログラムを組んだ後はコーディングをレビューします。早い段階でバグを潰さなければ、後々まで響きます(実際に「初心者~」でかなり後戻りするはず)。フィールドガイド本もまたソフトウェアです。わたしの原稿が出来あがった段階で、Ryuさんやごうさんにレビューをお願いできれば、より良いものができるでしょう。ただ、時間が足りない。本当に足りない。
わたしのブログで、このテーマをあと2回は続けようと考えてましたが、もう無理かも・・?中途半端で申し訳ありません。今日も思考錯誤が続きます。ひとまず失礼します。
>Miyaさん
そうそう、その辺はチェックしないと海は漕げないんですよ。
我々の場合は当たり前だと思ってるんで、逆につい見落とし気味になっちゃいます。
改めてこうして書いていただけて、僕も勉強になりましたm(..)m
川の場合は、天候じゃなくてやっぱり水量ですよね、確認するのは。
極端に言えばそれだけ(笑)
>西村さん
コメントありがとうございます。
> 一番困るのは、途中で読むのを止められること。
いや、まったくで。
僕の場合、長文を書くことが多く、しかも延々論じておいたことを、最後の最後に自らひっくり返して「大どんでん返し」をやったりもするので(特にこのブログ)、途中でやめられるのは困りますねぇ(^^;
依頼された原稿の場合、僕もなるべくその辺は気をつけて「頭括式」にするのですけど、西村さんと同じように危機管理情報を重視するあまり、他の情報にスペースを割けなくなって頭を抱えたことは、一度や二度ではありませんでした。
その点Gofieldレポートの場合は、裏技が使えたので楽でしたね。
本文の方には字数制限があるのですが、文末に付されるフィールド情報の部分には字数制限がなかったので、危機管理情報はあそこに詰め込むという手法をとっていました。
だから、中には本文の半分近い分量を文末の付記情報に詰め込んだモノもあります(笑)
ヤマケイでも、その辺に留意してくれれば良いのですけどねぇ。
> 「初心者~」の表現と区分は、危機管理の上で問題があると判断しました。
大有りですね。
西村さんご指摘のように、読み手が自分のレヴェルを客観的に判断できない(書き手の想定と齟齬する)というオソレも非常に大きいし、僕が本文中に書いたように、そもそも海には初心者だけでだいじょうぶなフィールドなどどこにも存在しないという事実も見逃せない。
> Ryuさんやごうさんにレビューをお願いできれば
僕は構いません、ご協力できます。
もしお時間に余裕があるなら、メールください。
> わたしのブログで、このテーマをあと2回は続けようと考えてましたが
これも、不可能でなければお願いします。
仮に今回の原稿を提出した後でもけっこうです。
アウトドア危機管理を考える上で、アウトドアソフト産業がそこにどうかかわっていくべきかを考える大事なテーマだと思います。
同じソフト産業なのに、アウトフィッターとパブリッシングの間に、危機管理意識で大きな溝があったんじゃお話になりません。
December 9, 2004
封印した「ピュアな精神」。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
朝にわか雨、のち晴れ。強い南西風。最高気温19度、最低気温11度。
[海洋気象] (エイベル)
南西25ノット、セパレーションポイントより北では夕方に北西10ノットに変わる。南部の海域は荒いが、次第に落ち着く。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 01:39 AM 1.1 m High 08:06 AM 3.6 m
Low 02:07 PM 1.1 m High 08:22 PM 3.8 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 予報通りの一日。午後の南西はすさまじく、ほとんどのカヤッカーがアップルトゥリー・ベイからウォークアウトしていたが、オーナーがケチでウォークアウトを許さない某社は、ガイドが必死にトウイングしてマラハウに向かっていた。ウォーキングトラックから眺めていた我々は、完全に高みの見物モードで、あーだこーだと面白半分に騒いでいた。
で、何をしていたかというと、トランピングガイド歴25年の「国立公園の伝説」と言われるガイドによる、インタープリテーション訓練。11月25日に予定されていてドタキャンされたのが、ようやく本日開催されたというわけ。四人のガイドが、老ガイドに連れられてアンカレッジ - マラハウ間を歩いた。
まず、アンカレッジへのアクセスが、普段使っている小さな高速ウォータータクシーじゃなく、でかいクルーズボートだったのだが、7年ここで働いてて初めて乗った。時間はかかるけど、楽チン快適、しかも普段よりもはるかに視点が高いし、もっと沖を走っているので、見慣れているはずの場所が「あれ? 今どこだ?」になって、これまた新鮮。わずかな視点の差が、これだけ劇的な変化をもたらすものなのねぇ。
で、アンカレッジからは歩きなれたルートなんだけど、老ガイドの手にかかると、今まで気にも留めていなかった植物、あることさえ気づいていなかった植物があるわあるわ。
植物だけじゃない。トレッキングガイドの場合、目に入るものすべてがガイディングの対象になるので、はるかカイコウラや240kmのかなたにある北島のタラナキ山までがトークの対象になるし、テクトニックプレートの話をしていたかと思うと、宇宙から進入するヴァクテリアの話になったり、広がりはとどまることをしらない。脱線大魔王の僕も、さすがにシャッポを脱がざるをえなかった。
いやぁ、やっぱり名ガイドってのは、大金を積んででも雇うべきだわ。改めて痛感した。スゴイ。
僕も職場環境の悪化をぼやいてばかりいないで、もうちょっとガイディング技術磨こう。
たぶん、今期の正規の訓練は、これで終わったはず。古い時代には、一週間缶詰で毎日こういうトレーニングを一気に受けてたんだけど、こういう風に日程をばらして週に一日ずつとかっていうは、楽で良いな。
ただ、カスタマーケアの訓練を、仕事後に夜3時間だけっていうのはイカンぞ。二日くらいかけてジックリやらんと。 interpretation training
■ 風は強かったけど、昼前から晴れ渡って歩く分にはすごく気持ちの良い一日だったわけなんだけど、アホなことに車の中にカメラを忘れていったんだわさ、これが。なんか、今期のトレーニングのときって、ことごとく写真を撮りそこなったなぁ。

唐突に何でこんな写真が出てきたかって?
いや、別に深い意味はないんだけど、写真がないのも寂しいから、珍しく僕がカヤックに乗ってる写真でもと思って(笑)
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■ スズメレスキュー日記。
我が家のChobbyとChibbyには変化なし。ただし、もうかごに入れて家の中では寝かしていない。外のケージの中に放置。
ところで、ついさっき大家が転がり込んできた。ブラックバードのヒナを保護したのだけど、どうやって餌をやればいいのか?という。またココがやりやがった。
今、外で家人、愛娘、大家の奥さんと下の娘の四人が大騒ぎ。僕もこれからちょっと応援だ。
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■ 『Outdoor Basic Technic』のコラムのページの2004年11月19日分に、『ピュアな精神』と題された一文がある(G'sコラム11月26日エントリー経由)。
残念なことだが、僕もピュアな精神を失ってしまっている自覚がある。
ただ、uchida氏と決定的に違う点がある。僕の場合は、それを「いつ」そして「なぜ」失くしたのか、ハッキリ自覚しているのだ。
いつ? なぜ?
もちろん、この仕事を始めるときに、業務の邪魔になるから封印したのだ。
■ なぁ~んてこと書くと、アマチュア時代の僕がuchida氏の文章に登場するようなエクストリーマーだったように聞こえるけど、そんなことは断じてない。
え? 誰もそんな風に思ってない?
そう簡単に否定されると、ちとさびしいので、ちょびっとは勘違いしてくださっててもけっこうですけど。
ま、実際のところ、アマチュア時代の僕は、年に数度野宿に出かけるだけの、いたって軟弱でお気楽なアウトドアズマンだった。いや、むしろアームチェア・アウトドアズマンに近かったかも知れない。
でも、自然に対する気持ちっていうのは、今とは比較にならないほどピュアだったのは間違いない。
思うに、自然に対するピュアさっていうのは、アウトドアの技術の巧拙や、自然に出る頻度だけでは計れないような気がする。
むしろ「どれだけひたむきに自然に没入できるか?」、つまり自分の全神経のうち、どれだけを自然に振り向けることが出来るかという、「アンテナの性能・指向性・持続性」の問題だと思う。
だから、年数回のキャンパーだって、この上なくピュアな気持ちを持っていても不思議ではないし、むしろ逆に年数回だからこそ、全身全霊で自然を味わいつくそうという風にもなるかもしれない。
■ ともかく、僕は6年前に自然に対するスタンスを180度意識的に変えた。変えざるを得なかった。
お客様と一緒にフィールドに出る場合、自然というのは楽しむ対象である以前に、まず「大事なお客様に向かって牙をむく敵」だと認識をせざるをえない。
つまり自然の中に身を置いたとき、まず最初の最初にやらねばならぬ作業は、お客様にふりかかる可能性のある「潜在的な危険」を一刻も早く見つけ出すことだ。要は自然を楽しむのとはまったく反対に、自然を徹底的にあら探しをするわけである。
この作業で危険がないと判断できたら、アマチュアの場合は安心して自然に向き合って心行くまで堪能することになる。
ところがプロの場合はそうじゃない。今度はアンテナをお客様の方に振り向け、彼らの一挙一動を注意して見守ることになる。ここからがサーヴィス業のサーヴィス業たる部分になるわけだ。
■ つまりこの2つのステップを具体的に書くと、例えばこういう事になる。
朝、エイベルタズマン国立公園の、この世のパラダイスのようなビーチに到着する。これからカヤックを漕ぎ出すわけだが、美しいビーチに感嘆の声を上げるお客様を尻目に、僕はまず海況をチェックする。海面レヴェルでの風向、風速、波の高さ、白波の割合、島の裏はどうか? 岬の向こう側の状況は?
次に雲を見て、上空の風をチェックし、30分後、1時間後の天候を予測する。さらに、タズマン湾の向こう岸、100kmかなたのマルボロサウンドの様子を見て、これも観天望気の一材料とする。真上の雲の動きだけでは読みきれない気象変化も、100km先の雲の状況、大気の状態で読めることもあるのだ。
さらに、他の海上交通などをチェックする。
ここまでが済んだら、また目をお客様に戻し、彼らの状態をチェックし、問題がなければ出艇方法の説明に移る。出艇したらしたで、また説明することがあるし、しばらくは全員に常に目を配り続け、漕ぎ方、健康状態、精神状態などを観察し続け、あるいは必要ならばさらなる手助けをしなくてはならない。出艇後の数分間が、お客様を観察して彼ら一人一人の「クセ」を把握するのにもっとも大切なタイミングなので、非常に忙しく目配りをしなくてはならない。
もちろん、こういう事をしつつも、頻繁に自然に「ガンを飛ばして」大事な我がお客様に悪さをする気配がないかどうかは、チェックし続ける。
つまり、お客様のように、風景を楽しんだりはまったくしない。する暇がない。
■ 上記の2つのステップをクリアし、自然の中に潜在的な危険が発見できない、お客様も全員何の問題も抱えず楽しく遊んでて、特にこちらが喋ったり何かを見せたりする必要もない、そんな状況が確認できたときだけ、ほんの一瞬自分も自然を楽しむことが許される。
例えば、もう皆しっかり漕げるようになった午後、20分くらい一所懸命漕いで岬の風裏に到着し、皆水を飲んでホッと一息、写真撮影も一段落したし、ガイドトークもとりあえず終わった。観天望気の結果、今後も特に問題なし。お客様は、皆ニコニコと水の上に漂う感触を楽しんでいて、まだ漕ぎ始めたそうな気配はない。そういう一瞬がある。ここで初めて、「おぉ、今日もなかなか美しいではないか!」と風景を堪能することが出来る。
でもそれだって何分間も意識をお客様からそらし続けているわけにはいかない。せいぜい数十秒のものだ。そんなペースだと、一日中世界一美しい国立公園の中で過ごしても、まともにその美しさを堪能している時間は、ほんの数分間程度だったりすることも珍しくない。
つまり、ずっとPCに向かって仕事してて、ときどき一瞬伸びをして一息つく、あるいはときどきコーヒーカップに手を伸ばす、それくらいの感じでしか「自然を堪能する」機会がないのが、僕らの仕事なのである。
オマケに始終美しい自然を見続けるわけだから、慣れのせいで感性も鈍っていくという側面もある。
■ ってなわけで、ことさら意識して封印せずとも、プロである以上、ピュアな精神を維持するのは非常に難しい。業務内容と矛盾する面が多々あるのである。
じゃぁ何を楽しみに仕事してるのかときかれれば、「お客様の笑顔」と答える。
■ ところで、これには大きな問題点がある。このピュアな精神というヤツがアウトドアの楽しみのエッセンスの一つであることは間違いなく、我々はそれをお客様に提供するべく努力する義務がある、という点だ。
ここで一つ誤解のないように申しあげておくが、この「ピュアな精神」なるものは、他人が「はい、どうぞ」と提供できるようなシロモノではない。これはあくまでも個人個人に備わった心の動きであり、名ガイドといえども「与える」ことは不可能である。
なぜかといえば、上記のように「ピュアな精神」というのは、自然に向ける超高性能アンテナのことだからだ。アンテナの性能や指向性は、人によって違うし、それは僕らにどうこう出来る問題ではない。神の領域だ。
だから正確に言えば、僕らに出来るのは、ピュアな精神の邪魔をしない、あるいは最大限発揮できるようなお膳立てをして差し上げることだけである。
そういう作業を、ここでは便宜的に「提供」という風に表現している。決して「ピュアな精神を顧客の心に植えつける」だの「大自然の息吹に触れさせ、ガイアの意識と同調させる」だの、そういう思い上がったことを考えているわけではないことは念のため付け加えておく。なんせ、そういう思い上がりは、似非プロの典型的な仕事ぶりだから(エコツーリズム系のガイドに特に多いんだよなぁ、こういう勘違い)。
ともかく、自分が封印しているものを提供するというのは、かなり難易度の高い作業である。つまり、これがこの職業についてまわる大いなる矛盾であり、ガイディング上でも非常に困難なハードルであると思っている。
だから僕自身も、そのピュアな精神なるもの自体は、常に意識している。ただ、自分の中にあるものではなく、思い起こしたり、他人のそれを眺めたりしながら、それをいかに顧客に提供できるか考え続けるというのが、僕なりのプロのスタンスである。
よって最近の僕は、アウトドアの達人やプロ、エクストリーマーなどが書いたものにはあまり興味を持っていない。ピュアな精神が伝わってくるものは、残念ながらあまり多くないからだ。
むしろ、アウトドア初心者の「自然に対するピュアな感動」を探して読むようにしている。彼らのアウトドアに対する切ない思いを読むのは、僕にとっては大切な作業であるし、何に感動したか、どういうシチュエーションで感動したかというのは、非常に大きなヒントになる。
■ ってなこと書くと、いかにも純粋な魂を商売道具にしているような感じで、何だか不潔ねぇ、やだわぁ、まったくぅ。これだから大人ってヤなのよねぇ。
いや、僕自身だってね、せっかく世界一美しいフィールドに出ていても、つまらんことばかりグルグルと考えているという自覚はある。でも、そういう商売についてしまったのだから仕方ない。なんせ、僕にとっては、何も考えずに自然体で良い仕事をすることは不可能だからだ。しっかり考え、しっかり訓練を積み、なおかつ毎日の仕事の場でも気を抜かずに顧客に接していないと、すぐに仕事が荒れてしまう。ピュアな精神なんていってる暇はない。
■ ところがねぇ、中にはごくまれに、長いガイド歴を誇り、超一級のガイディング技術を持つ立派なプロフェッショナルながらも、ピュアな精神を失わずに毎日みずみずしい心でフィールドに出ている人間もいることはいる。
これは天性のものに他ならないなぁと、うらやましく眺める。特別アウトドアが好きな上に、要らぬことを考え込まなくても自然体で良い仕事が出来てしまう、稀有な才能を持った人間のみにゆるされるのだろう。うらやましい話だ(とはいえ、彼らも彼らなりに、お客様を連れているときはお客様に集中し、自分の楽しみを犠牲にしているのは間違いないのだが)。
あと、ここまで恵まれた才能を持っていなくても、気持ちの切り替えが上手なガイドはたくさんいる。仕事仕事でピュアな精神が摩滅してきたら、数日の休みをとって存分にアウトドアで遊び狂い、しっかりリフレッシュするのだ。
これは体力に相当余裕がないと厳しい方法で、こういうときにもともと虚弱児だった我が体力のなさが恨めしくなる。僕の場合、仕事は同僚たちと同じようになんとかこなしているが、こういう「余力」の部分で同僚たちとハッキリと大きな差が出てしまうのだ。プライヴェートでアウトドアにガンガン出る余裕のあるヤツと、家で眠りこけるしかな僕。そりゃピュアな精神も眠りにつくよなぁ。
■ 今は封印してしまっている僕自身のピュアな精神が、腐らずにまだ心のそこで光っているのか、それとも光を失ってただの石コロになってしまっているのかは、よく分からない。引退後に明らかになるのだろうか?
もし石コロになっていたら? まぁ、それはそれで仕方ない。アウトドアに関しては、所詮その程度の感性と情熱しかなかった人間という事だ。
というわけで、引退するまでは、お客様が小難しいことを考えずに、頭真っ白になって存分に遊べるように、全力でお手伝いする所存。それまで、自分自身のピュアな精神なるものには、心の片隅で静かにしていてもらう。それを覚悟の上でこの仕事についたのだから、泣き言はいうまい。
ただ、埃をかぶりつつもまだ光を失っていないことを祈るばかりだ(でも、せめて年に二、三回は埃をはらってやらんといかんなぁ)。
ちなみに今日のインタープリテーション訓練は、良い煤払いになった。自分の中にある「ピュアな精神」が、もぞもぞとうごめくのを久しぶりに感じることが出来た。こいつを腐らせないように、上手くやっていかねば。
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December 7, 2004
カヤックとコンタクトレンズ。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ。午後シーブリーズ。最高気温22度、最低気温10度。
[海洋気象] (エイベル)
セパレーションポイントより北:西25ノット。海況は荒い。
その他のエリア:南西10ノット、午後に来た15ノットに変わる。
[潮汐表] (ネルソン)
High 06:01 AM 3.3 m Low 12:02 PM 1.5 m
High 06:35 PM 3.5 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 朝ネットがどうしても繋がらなかったので、またもや定時の00:00の天気図がゲットできなかった。よって、本日06:00の天気図。
予報通り真夏のような快晴だったんだけど、残念ながらシーブリーズは吹かずじまい。
ツアーの最後に歩いてアンカレッジからウォータリング・コーヴに向かう途中、峠の天辺から北を眺めると、なるほどアワロアヘッドより北では西北西が吹き荒れているようで、水平線近くは白波で真っ白だった。アワロアはすごいことになってたんだろうな。ウォータータクシードライヴァーの皆さん、ご苦労さん。 seal 6
■ ちなみに定休の火曜日に出勤してたのは、リクエストが入ってたから。一番緊張する「短い休暇を利用して、エイベル・タズマン国立公園のカヤッキングだけを狙い撃ちで海外旅行」というパターンのお客様で、今日と明日の二日間のご指名を頂いた。今日は絶好の天候にも助けられて良いツアーが出来たが、明日台無しにしないように気をつけないと。
なんせ、アホなウィルソンズがバックについてるので、僕がミスしなくても誰かがとんでもないことをやらかしてくれる可能性もあって、ヒヤヒヤしっぱなし。
■ ちなみに、今日もとんでもないミスをやりまくってたらしいぞ>ウィルソンズ
普通なら、ワンシーズンに一回あるかどうかのミスで、しかもどれをとっても「信じがたい、致命的なミス」が、一日に三つ。
どこをどうやったら、こんなアホなミスをこれだけ量産できるんだよ?? もーやだ。
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■ 昨日書いたウィルソンズの社長との会談の話、結局午後一の電話でやっとつかまり、夕方会うことが出来た。一日をパーにされたのは痛かったし、会談の途中でものらりくらりと逃げをかまされそうになったが、こっちも今回ばかりは逃がすつもりはなかったので、一時間ミッチリと話し合い、こっちの出した条件を完全にのませた。
ホント、これだけストレスフルな仕事させられ、しかも現場ではお客様にそれを感じさせないように今までよりもハードな気のつかい方させられてるんだから、これくらいの扱いはしてもらって当然だ、フン!
って、何の話か分からんでしょうが、要は賃上げ交渉でおま(笑)
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■ 前にも書いたことがあるかもしれないが、僕の目はほとんど飾りに近い。こんなにパッチリしたオメメなのに、役立たずめ!
小学校のときは、入学から卒業までずっと両目視力2.0だったので、中学校に入ったとたんに視力が落ち始めたときは、非常にショックだった。さらに大学生の頃だったか、乱視が出始めたときは、もう一度ショック。
ま、今やそれも遠い昔の話だ。
カヌーやカヤックをやる人間の場合、目が悪いとえらく難儀する。Solid Days「コンタクトレンズ使用記 ホワイトウォーター カヤック編(北山川2日目)」にも、この苦労がにじみ出ている。
そもそも、目が悪い人がカヌーやカヤックに興味を持った場合、
「でも私ってメガネ(コンタクト)だから、ムリだろうな……」
などと考えて諦めてしまう人もいらっしゃるようだ。
何で諦めてしまう人の心理を知ってるのか?って。
それはね、僕は長いこと会社の日本語版サイトを運営してメールでのブッキングも受付していて、ときどき「目が悪いから無理ですよね?」というお問い合わせを頂くから。目が悪くて無理なんだったら、サイトにそう明記するってば(^^;
ガイド付きでタンデム艇を使ったシーカヤック・キャンプツアーをやるくらいならメガネでもコンタクトでも全然問題ない。
だけど、これが本格的にのめり込んでホワイトウォーターだのサーフだの、ちょっと荒っぽいフィールドでも漕いでみようかなんてことになると、急にメガネやコンタクトが気になるのも事実。
あるいは初心者がガイドツアーに参加する場合も、ラフティングとかになると、とたんにコンタクトやメガネに対する危険度がアップする。
難儀な話だねぇ、まったく。
■ で、裸眼がほとんど使い物にならないほど視力が悪い僕の場合はどうかというと、アレルギー性の慢性結膜炎があったせいで、コンタクトがずっと苦手だった。浪人時代と大学生時の二度ソフトコンタクトを作ったが、だいたい一年後くらいに目がコンタクトを受け付けなくなり、そのたびに高価なレンズはお蔵入りした。貧乏学生にとっては、これは痛い。ホントはメガネが嫌いなので、コンタクトには未練タラタラだったんだけどねぇ。
ところが、ニュージーランドに来て何の因果かシーカヤック・ツアー会社なんぞに潜り込んでしまった。しかもニュージーランドの紫外線は激烈なので、そもそもサングラスなしで毎日海に出続けると、一週間とたたずに目をやられる。水中の様子をうかがうためにも、偏光レンズのサングラスはどうしても必要。
ってなわけで、三度目の正直でまたコンタクトを作ることにした。カヤックの場合、失くす危険が大きいので2週間使い捨てを選んだ(でも1ヶ月使ってる)。
それからもうすぐ丸6年になるのだけど、なぜか目にトラブルは起きず、ずっと快適に使い続けている。使い捨てが良かったのか、ものすごく丁寧に検査してくれるこちらのメガネ屋のフィッティングのおかげなのか、それともレンズ自体が進化して目に優しくなっている(あるいは僕の目に合うようなチョイスが出てきた)ためなのか、理由は不明だが、ともかく機嫌よくコンタクト生活を送れているのでありがたい。
実はこの6年間にメガネ屋を一度変え、2軒目のメガネ屋はオーナーが代わったりしたので、都合今の担当検眼士は3人目という事になり、レンズのブランド自体も一度換えているのだが、どのレンズでも一切トラブルはない。
■ で、本題のカヤックの話に戻るんだけど、僕の場合は普通に沈して普通にロールするくらいなら、びくともしない。僕はロールのときは薄目を開けているのだけど(正確に言えば、本人は目をつぶっているつもりなのだが、思い起こしてみると水中の様子が脳裏にチビッと残っているので、どうやら開けているらしいと分かる、という次第)、それでもずれることもない。
これは静水だけじゃなくて、川でホワイトウォーターに巻かれたときも、海でサーフ(ただし尋常なサイズの場合)に巻かれたときも同じ。
じゃぁまったく失くしたことがないのかというと、もちろんそんなことはない。過去に数度カヤッキング中にレンズをなくしたことがある。
一度は、「尋常ではないサイズ」のサーフに巻かれたときのこと。3m近い波に巻かれると、シーカヤックごと上下左右天地前後何も分からなくなるほどグチャグチャの洗濯機状態になる。こうなるとちょっとでも目を開けるとコンタクトなんてひとたまりもない。
僕はうっかり薄目を開けちゃったらしいんだな。というより、あの状態で「目を開けないように」なんて考える余裕はなかった。
幸運にも片目には残っていたので、完全な盲目状態になるのは避けられたのだが、実はカヤックのデッキに積んでいたフレア、ポンプ、ウォーターボトル、スペアパドルなどの装備も一つ残らずキレイにもぎ取られ、太いバックル2本で固定してあったリアハッチカヴァーまで、念のため艇と繋いでおいた紐ごと引き千切られて持っていかれていた。つまり、コンタクトどころか命を落としかけていたわけで、むしろコンタクトが一個残ったことに感謝したほど。
これが、沈で失くした唯一のケース。
■ それ以外のケースはすべて同じパターンで、「プロガイド・ワークショップ(PGW)」などで、特殊なセルフレスキューをデモンストレーションしているときだ。
どういうデモかというと、パドルが数m先に流れてしまったときにカヤックに乗ったまま身体を水面に投げ出し、下半身でカヤックを引きずりながらパドルのところまで泳いでいくという技術。
このときは、絶対に水中では目を開けちゃいけない。開けたら、まず百発百中レンズを持っていかれる(息継ぎのときに開けたければ、どうぞご自由に)。
ところがねぇ、分かっていても、なかなかパドルに手が届かないと、つい目を開けてしまうんだ。シーカヤックを下半身に「穿いたまま」引きずって泳ぐわけだから、ほんの数mでもすごく時間がかかるしメチャクチャ大変なので、ついつい「あとどれくらいだろう」と思ってしまうんだよねぇ。で、あえなく失くす、と。
だからこの技術は封印して、今後は二度とデモしないことにしている。悪しからず。
■ ちなみに当然だが、ハードコンタクトはちょっとしたことですぐ流れてしまうと思うので、絶対に止めた方が良いと思う。使うならば、使い捨てのソフトしかない。
■ ところで一方のメガネなんだけど、たまにメガネをかけたままホワイトウォーターやサーフをやる人もいる。写真が小さくてわかりにくいけど、10月20日のエントリーの写真の彼も、メガネのまま乗っている。ゴーグルなどは使わず、メガネだけをバンドで固定して、そのままバンバンホールプレイをやっていた。
彼はシーカヤックガイドやるときは、コンタクトにサングラスというスタイルなんだけど、なぜ川に行くときに限ってメガネなんだろう? 謎だ。
僕もメガネをバンドで固定してロールの練習をしたことがないわけじゃないのだが、とてもじゃないが二度とやろうとは思わなかった。僕にとっては断然コンタクトの方が信頼感があって楽チン。
■ 上記のSolid Daysにも書かれている通り、コンタクトも人によって千差万別のようだし、メガネの場合もやっぱり千差万別らしい。こればっかりは、やっぱり本人が実験を重ねるしかないのだが、失くすと財布にダメージがあるし、そもそもキャンプツアーになると、コンタクトは本当にうざったい。
結局のところ、「目の良い人は、うらやましいなぁ」という所に話は落ち着いてしまうのである。
次回生まれ変わったら、目と歯だけは大事にするぞ。
と書いて結びにしようと思ったんだけど、「ありゃ? このセリフ、どっかで見たことがあるような気がする」と思って探してみると、7月6日に書いてた(^^;
やっぱり物忘れ激しすぎ。やっぱり来世まで覚えていられるはずがないなぁ。ヤレヤレ。
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