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June 06, 2005

《 自由テーマ 》 心やさしい大きなおじさんのものがたり。

【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れときどきにわか雨にわか雨、後晴れ。南西風。(高)13度、(低)-1度。

[海洋気象] (エイベル)
 南西10ノット、午前中および昼過ぎに一時20ノットにあがる。海況一時やや荒くなる。
 向こう三日間:かよう午後北西15~25ノット、水曜早くに南西15~25ノットに変わり、木曜5~15ノットに落ちる。

[潮汐表] (ネルソン)
 Low 02:50 AM 0.9 m  High 08:54 AM 3.7 m
 Low 03:11 PM 0.9 m  High 09:38 PM 3.9 m

天気図
© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd

ベタ凪、時々曇るもののおおむね晴れ、昨日と同じような天気。
 本日はスコットランド人カップルとイギリス人カップルの四名。ホントはもう二人ブッキングがあったんだけど、これがホントは明日に予約を入れたはずなのに、オフィスクルーが間違えて本日に入れていたという、これまたお粗末なミスで、当然この方たちは現れず、四人で催行。必要なところで金ケチって商品の質を落とすよりも、こういうアホなミスをなくす方が100倍リストラになるぞ>ウィルソンズ
 ともかく、昨日と打って変わってハイペースの一日。モーニングティーもランチもたっぷりゆっくりのんびりし、海に出たらガシガシ漕ぎまくり、メリハリのきいた良いツアー。男の子が二人ともマッスル(ムール貝)好きだというので、イェローポイントででかいのをいくつかとってあげた。昼食用のマッスルが品切れでお出しできなかったんだから、これくらいはやっても罰はあたらんだろ。
 そういえば、今日の水の透明度はすごかった。半年ぶりにやっと超クリアウォーターの時期が巡ってきたか。 b&i 4 / marahau - mt@apple tree - adele is (outside) - l@adele (inside) - yellow pt - marahau

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本日は祝日、クィーンズ・バースデイ。言わずもがなだろうけど、クィーンってエリザベス2世ね。念のため。
 で、本日のお客様四人に女王様の御歳をきいてみたが、誰も知らなかった。よかった、僕だけじゃないんだ(笑)

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ご存知の通り僕はニュージーランドに来て以来ロン毛なのだが、実は昔から坊主頭も好きで、今でもときどき「バッサリやってツルツルに剃りあげてしまうおうか」と思うのだが、ロン毛というのはなんせ元通り伸びるまでにやたら時間がかかるので、別に今の髪型に特別な思い入れなどカケラも持っていない僕でさえ、実際に切るとなるとちょっとためらってしまったり。
 ロン毛を剃り落としてツルツルにしてみて「あ、似合わない、やっぱやめよ」になったら、悲惨だよねぇ。

 そんなとき、インターネットは強い味方だ。こんなサイトがある。
 
 ◎『Abi-Station』
 
 便利な時代だねぇ。絵心のない人間にとっては魔法のようなサイトだ。
 
 で、さっそく下層ページの「似顔絵イラストメーカー」でシミュレーションしてみたわけだ、これが。

ハゲRyu

 ……。
 子供が泣くな、こりゃ……。
 いや、ジャパンだと30分おきに不審尋問かも。
 やっぱ、しばらくロン毛のままにしとくか。

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むかしむかしのおはなし。

 あるところに、大きな大きなおじさんがすんでいました。
 おじさんはとてもやさしい人でした。鳥と歌とお昼ねが大好きで、のんきにおだやかにくらしていました。

ある日、こまったことがおきました。お昼ねからめざめてみると、お金の入ったふくろがないのです。そのお金は、まずしい病気のおじいさんとおばあさんを助けるためにつかうつもりでした。
 いえの中も外も、すみからすみまでさがしましたが、どうしてもみつかりません。

 「う~ん、こまったな」

 のんきなおじさんは、あたまをポリポリとかきました。

 「しかたないな、ニワトリにまたおねがいしよう」

 おじさんはニワトリのところにいって、
 
 「すまないけど、またタマゴをうんでくれないかい?」

とおねがいしました。
 やさしいおじさんのたのみです、ニワトリはがんばってタマゴをうみました。するとどうでしょう、そのタマゴは金でできていたのです。

 「やぁ、どうもありがとう。むりをさせてごめんね」
 
 ニワトリのおかげで、おじさんはおじいさんおばあさんをたすけることができました。

またしばらく平和なまいにちがすぎました。おじさんは、歌をうたったりお昼ねしたりして、のんきにすごしています。

 ところがまたじけんがおこりました。こんどはたいせつなニワトリがいなくなってしまったのです。
 おじさんとニワトリはなかよしの友だち同士です。おじさんは三日三ばん、ねるのも食べるのもわすれて、ニワトリをさがしました。

 でもみつかりません。かなしくてかなしくてボロボロとなくおじさんを、たてごとがなぐさめてくれました。たてごとはおじさんのもう一人の大切な友だちで、すばらしい歌をうたえるのです。たいくつなときも、たのしいときも、おじさんとたてごとはいつもいっしょに歌をうたっていたのです。
 たてごとのやさしい歌声をききながら、おじさんはようやくねむりにおちました。
 たてごとは、それでもしばらく小さな声で歌いつづけて、心やさしいおじさんをなぐさめていました。

とつぜん、大きなさけび声がひびいて、おじさんは目をさましました。

 「おじさん、たすけてぇ!!!」
 
 たてごとの声です。
 おじさんは、声の方に走っていきました。声は雲の切れ目からきこえてきます。おじさんは、雲の上にすんでいるのです。

 おじさんは切れ目から下をのぞきこみました。するとそこには、見たこともない大きな大きな豆の木がのびてきて、雲にとどいていたのです。
 よく見ると、大切な友だちをさらったわんぱく坊主が、豆の木をおりていきます。

 「おぉ~い、ぼくちゃ~ん、おじさんのお友だちをかえしてくださぁ~い」
 
 おじさんは大きな声でさけびながら、豆の木に手をかけました。でも大きな豆の木も、おじさんがつかまるとグラグラします。
 でも、だいじな友だちをたすけなくてはいけません。きっとニワトリもあのわんぱく坊主がつれて行ってしまってるのでしょう。男の子はわんぱくなほうが良いのですが、ちょっとイタズラがすぎるようです。あの子にはちゃんと言いきかせて、ニワトリとたてごとをちゃんとつれてかえってこなくては。

 おじさんは、豆の木をおらないようにそぉっとそぉっとゆっくりと豆の木をおりていきました。
 男の子をこわがらせてはいけないので、大声を出すのはもうやめました。下についてから、ゆっくりお話をすれば、きっと分かってくれるにきまっていますから。

ところが、はるか下からイヤな音がひびいてきます。

 「カーン、カーン」
 
 目をこらしてよく見ると、さっさと下についた男の子が、お母さんといっしょに、おので豆の木をきろうとしているのです。
 おじさんは、まだ山よりも高いところにつかまっているのです。

 「ま、まって、ぼくは友だちをたすけたいだけなんだ。わるいことはしないよ。」

 おじさんは泣いておねがいしました。でも二人は手を止めません。

 そしてついに、天にとどいた大きな大きな豆の木は、ゆっくりとゆっくりとたおれました。心やさしい大きなおじさんをのせたまま。

 おしまい。

日本から送ってもらった愛娘の幼児雑誌に「ジャックと豆の木」が載っていた。久しぶりに読み返してみると、子供の頃に受けた印象と丸っきり違って不条理さばかりが目につくストーリー展開。そこがなんとも面白く、思わず裏側から話を書いてみたくなった次第。

 書いてみて自分の稚拙な筆力が情けなく、大男の代わりにこっちが身を投げてしまいたくなったけど、ま、それはさておき。
 ここでは素直に大男を主人公にした悲劇を童話風に落書きしてみたが、お母さんを主人公にすると社会派小説か悪漢小説が書けそうだし、ジャックに豆を与えた魔法使いの謎の行動にスポットを当てれば「大男と魔法使いの、過去数百年にわたる確執と因縁の歴史」を軸にすえた壮大なファンタジーの一本が書けるかも。
 なんてね。

こうやって考えてみると、やっぱり残酷だったり不条理だったりする昔話って面白い。大人が想像の翼を広げて遊ぶことが出来る。
 それにひきかえ、「教育的配慮」とやらで書き換えられた骨抜きの昔話の、何とつまらないことか。

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「面白い、もっと別のでもやれ!」という方は人気ランキングを、「下らん」という方はranking.gifを、ビシッとクリクリクリック。

投稿者 Ryu : June 6, 2005 07:05 AM
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コメント

おじさんのものがたり、素晴らしいですよ!
いや、親ならこういうアイディアがちらほら頭をよぎることはあるんですが、きちんと最初から最後まで考えてプロットをまとめて文章として書き上げるのはやはり大変です。
他の話でも思いついたらどんどんこちらのブログにアップして頂いてしっかりアイディアと文章の著作権を確保し(笑)、いつの日か一冊の本にまとめてベストセラー狙ってくださいね、老後の優雅な印税生活の為に・・・

物書きRyuさんのファンとしてはこういうエントリーがあるとウキウキ致しますです、ハイ。

教育的配慮で読めなくなって久しいのは「ちびくろさんぼ」。日本では再発行されたようですが、北米はまだまだ。図書館からは完全に撤去されているようです(探したけれど見たことが無い)。先日「奇跡的に」一冊本屋の片隅で見つけたので、早速その場で宇宙人に読み聞かせました。アレでバターの溶ける匂いにわくわくする子供になるのになぁ・・・って、親がバターが溶けていい匂いになるような料理やらお菓子作りやらしないと意味ないんですが(爆)。

Posted by: MM : June 7, 2005 09:28 AM

お褒めにあずかり、大変恐縮(^^;

書きなぐり&推敲なしのフィクションをエイヤッとアップした後は、必ず自己嫌悪に陥るのですが、それでもほとぼりが冷めるとついやってしまう悪い癖。
アル中かい!

お褒め頂けると、少々気分が楽になりますです。

しかし、やっぱり童話風が一番難しいっす。
あ、エロも難しいな。
あと、食い物も難しい。
この三つがさらりとこなせるようになりたいもんですが。


>物書きRyuさんのファンとしてはこういうエントリーがあるとウキウキ致しますです、ハイ。

んなこと言われると、すぐに木に登りますよ、野豚は。


ちびくろさんぼは、たまたま家人が先日検索したばかりだったのですが、やっぱり日本ではベストセラー入りしてるようですね。
一部のアホな文化人やら政治家やらエセ人権家やらが騒いであの始末でしたが、一般の人はやっぱりあのお話好きなんですよね。
どこが「教育的配慮」だ。
あの話読んでろくでもない大人に育つなんて、絶対ありえない。

Posted by: Ryu : June 8, 2005 10:38 AM

そう、あの本が撤去される時、知り合いの司書の方にお願いして一冊確保してもらい、実家に保管してあるのはないしょの話・・・

Posted by: you : June 8, 2005 04:34 PM

>んなこと言われると、すぐに木に登りますよ、野豚は。

どんどん登ってください。そのうち上昇の勢い止まらず羽がついた野豚となって、宮崎アニメのキャラにでも登場できるようにいーーーーっぱい誉めなきゃ(笑)。

いや、でも素敵ですよ。個人的には瞼にスローで絵が再現された最後の2行が特に。

となると、童話風はもうクリア。
残るは、2ジャンル。

>あ、エロも難しいな。

エロは多分簡単、難しいのはエロス、

>あと、食い物も難しい。

食い物の羅列は簡単、羅列抜きで熱々の湯気やら出汁の香りやら、といった食材プラスアルファといったトータルな「食」が難しい、

ですねぇ。
その2ジャンル、期待してます(とプレッシャーをかける私設秘書・・・編集者の尻叩き業も兼務か???)

Posted by: MM : June 8, 2005 04:45 PM

youさん、裏本入手してたの!?
さすが。


ポルノと食は、書けないっす。
あと10年待ってください。

Posted by: Ryu : June 9, 2005 10:18 AM
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