May 03, 2005
エマージェンシー・プランニング・ガイド Vol.9
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
朝にわか雨、のち晴れ。南東風。(高)15度、(低)7度。
[海洋気象] (エイベル)
南東10ノット、セパレーションポイントより北では午後20ノットに上がる。北部の海況はややあらくなる。雨中視界不良、午後次第に回復する。
向こう三日間:明日、南東10~20ノット。木曜、おさまる。金曜、北西5~15ノット。
[潮汐表] (ネルソン)
High 05:03 AM 3.4 m Low 11:24 AM 1.2 m
High 05:47 PM 3.4 m Low 11:56 PM 1.3 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■夜中は久々によく振ったが、朝にはすでに上がっていた。午前中はずっと曇り。
昨日の昼間から、海洋気象に「向こう三日間」の長期予報が加わった。便利になった。
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■『エマージェンシー・プランニング・ガイド』の和訳転載の連載第9回。
I am
Prepared
Nelson/Tasman
An Emergency Plannning Guide
Prduded by
The Nelson/Tasman Civil Defence
Emergency Management Group
今日は[ If you have a disability ](「障害をお持ちの場合」)。
[ If you have a disability ]
他の皆さんと同様に、障害をお持ちのあなたの場合も、緊急事態発生後の生活に関してはご自分自身で準備しておく必要があります。なぜなら、災害後はサポート体制も機能しなくなる可能性が大きいからです。◎近隣関係
緊急事態発生後の最大の頼りは、ご近所になるはずです。きちんと知り合いになり、誰があなたの手助けをしてくださるのか、把握しておきましょう。緊急時にあなたが必要とする補助、介助がどのようなものかを、彼らにきちんと知らせておくことが大切です。
◎職場関係
職場でも緊急事態発生時の計画を練っておくことが必要です。特に職場の緊急避難マニュアルの中に、あなたの障害のことがきちんと織り込まれているかを確認しておきましょう。また同僚にあなたが必要とする補助・介助を把握しておいてもらうことはもちろん、あなたが必要とする特殊な薬や道具などがあれば、それも用意しておきましょう。
◎下肢に障害をお持ちの方の場合
緊急事態では、あなたが通常使用している移動手段も影響を受けて使えなくなり、安全に避難することが出来なくなる可能性があります。洪水あるいは瓦礫などが車椅子の移動を邪魔するかもしれませんし、エレベータがストップするかもしれません。
<緊急事態発生前>
緊急事態発生時に、きちんと避難できるように準備しておきましょう。ご近所や同僚に、あなたが避難に手間取る可能性があることをきちんと知ってもらうことが最も大切です。また、通常ルートが使えない場合のために、別経路を用意しておくことも大事です。この場合、避難経路をふさぐ可能性のあるもの、例えば本棚が倒れたりすることを考慮し、予め対策を施しておきましょう。<地震中>
車椅子に乗っている場合は、降りないでそのまま乗っていましょう。もし可能ならば、ドア開口部に行きましょう。そして車輪をロックし、両腕で頭をかばってください。もしベッドに寝ているなど、車椅子に乗っていない場合は、ベッドや机、テーブルなどの下に隠れるようにしてください。落下物から身を守ることが大切です。<地震後>
もし閉じ込められたら、周囲にそれを知らせるべくあらゆる手段を講じてください。もしご近所と予め話がついていれば、彼らは必ず様子を見に来てくれるはずです。
◎聴覚障害をお持ちの方の場合
あなたの場合、緊急事態発生直前、あるいは直後の警報が聞き取れないという点が、最大の難関となります。つまり、今から準備しておかなければ、実際に緊急事態が起こってしまってから事態を把握するまでに、他の方よりもはるかに大変なことになるはずです。
電話線がダメージを受けた場合は、テキストメッセージ・システムも使えません(訳者注:ニュージーランドのシステムのことです)。また、停電した場合、暗闇の中で聴覚障害者がコミュニケーションをとるには、必ず何らかの明かりが必要になってきます。
あなたのことを知らない人は、あなたの聴覚障害に気づかず、従ってあなたが避難警告を聞き逃していることに気づかずにあなたを置き去りにしてしまう可能性が大きいです。それを避けるには、予め準備をしておくことが不可欠です。<緊急事態発生前>
自宅では、暗闇の中でもすぐ手の届くところに、懐中電灯、ペンそして紙を常に用意しておきましょう。ご近所には、避難命令がラジオで出された場合に、あなたにも知らせてもらうようにお願いしておきましょう。<緊急事態発生後>
他の人々の動向に最大限の注意を払いましょう。もし室内に閉じ込められている場合は、ドアをノックする、モノをぶつけるなどして音を出し、あなたの存在を知らせる努力をしてください。
電灯が切れている場合は、ライトを使ってあなたを捜索している人とコミュニケーションを試みましょう。
周りの人に、ラジオで情報が入った場合に、あなたにも教えてくれるようにお願いしておきましょう。
◎視覚障害をお持ちの方の場合
お知り合いに視覚障害をお持ちの方がいらっしゃる場合は、以下の文章を読んであげてください。
緊急事態が発生すると、慣れ親しんだ環境は激変する可能性が大きいです。地震発生時には、物が落ちたり動いたりします。出口も塞がってしまっているかもしれません。
盲導犬が怪我をしたり、怯えて使い物にならなくなる可能性も考えておく必要があります。<緊急事態発生前>
自宅にも職場にも、予備の杖を用意しておきましょう。あらゆる場所で、緊急事態発生前とは状況が変わっている可能性が大きいですから、盲導犬を連れている場合でも必ず杖も必要になってきます。
自宅、職場両方に関して、別の避難経路を把握しておきましょう。通常のルートは塞がってしまう可能性があります。
最も大切なことは、緊急事態が発生する前に、ご近所や同僚に緊急時の補助・介助をお願いしておくことです。<地震中>
もし地面の揺れを感じたら地震を疑い、ドア開口部または丈夫な家具の下に移動し、建物外壁からは離れてください。膝を突き、頭を両腕でかばいます。<地震後>
地震中に物が落ちる音が聞こえていたら、あなたの周りにはいろんな障害物が散乱していることを予想しましょう。まず、助けを呼びましょう。そして、杖を使ってください。もし閉じ込められていたら、音を出して助けを呼びましょう。また、ガラスの破片が盲導犬の足を傷つける可能性を忘れないでください。
■極めてヘヴィな項目がでてきた。身体障害者の緊急事態遭遇対策である。足の弱ったお年寄りは、案外ご近所にもたくさんいらっしゃるだろう。よって、「動けない方を助けるご近所さん」という役回りは、誰にでも回ってくる可能性があるわけだ。
これを訳してて気づいたのだが、片足を怪我して松葉杖ということは、けっこう誰にでも起こりうることだし、割とよく目にすることでもある。そういうタイミングで災害に見舞われた場合、もともとの身体障害者以上に避難に手間取るだろうことは想像に難くない。都市部の場合、あなたが松葉杖をつくような怪我をしていることを、ご近所さんが知らないということも大いにあるかもしれない。
こうやってシミュレーションしてみると、いろんなところに見落としている「穴」があることに気づかされる。おそろしいねぇ。
■そうそう、僕のように眼鏡やコンタクトレンズを常用していて、なおかつ「裸眼は使い物にならない」という方は、こうした防災を考える際にはご自身を「広義の視覚障害者」と定義する方が良いかと。
僕の裸眼はほとんど役に立たない。さすがに杖までは必要ないが、防災袋の中に予備の眼鏡が入っていないと、おそらくまったく動きがつかなくなってしまう。案外忘れやすい盲点なので、注意が必要。
あと同様に、入れ歯や補聴器も忘れてはならないアイテムだろう。
■次回は[ What to do in emergency events ]を紹介する。
■関連過去ログ【エマージェンシー・プランニング・ガイド】
◎Vol.1 (2005年4月13日)
◎Vol.2 (2005年4月14日)
◎Vol.3 (2005年4月15日)
◎Vol.4 (2005年4月17日)
◎Vol.5 (2005年4月24日)
◎Vol.6 (2005年4月27日)
◎Vol.7 (2005年4月29日)
◎Vol.8 (2005年4月30日)
■関連過去ログ【防災】
◎防災グッズに物申す。(2004年8月23日)
◎ぬるい危機管理論(2004年8月27日)
◎防災の日。(2004年9月1日)
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