April 13, 2005
エマージェンシー・プランニング・ガイド Vol.1
■【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ、南東風次第におさまる。(高)19度、(低)3度。
[海洋気象] (エイベル)
変風10ノット、セパレーションポイントより北では午前中に南東25ノット、夕方15ノットに落ちる。北部の海況は一時荒れる。
その後12時間:南西10ノット。
[潮汐表] (ネルソン)
High 12:13 AM 4.0 m Low 06:04 AM 0.9 m
High 12:24 PM 3.8 m Low 06:24 PM 1.0 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■なめてんのか、こら。どこが晴れで、どこが変風10knだ。
朝一は確かに晴れてた。ベタ凪無風だった。が、アンカレッジでパッキング中だから10時ごろだろう、すでに東が吹き始め、出艇したときにはすでに50cmくらいのうねりが入り始めてて、テ・プカテアでは僕が先に上陸して一艇ずつランディングさせなきゃいけないダンピーな状況。
昼飯時にはさらに大きくなってたので、ノース・ヘッドもサンドフライの外側も避けたかったので、あえてサーフが立っているサンドフライのラグーン入り口を突破してラグーン内でランディングして食事。
昼食後は潮位が下がってるのと、潮が思いっきり流れ出ている時刻だったのとで、入り口のサーフはますます大きくなってて、僕のペンギンはバック転しそうになった(僕はフロントコンパートメントは空で、荷物は全部リアコンパートメント内に詰め込むので、僕の艇はやたらフロントが軽い)。
アンカレッジに戻る頃には、うねりは1mを超えてて、ピットヘッドの辺りでは2mくらいになってた(ダリルはノースヘッドで今シーズン初の沈を出した)。
しかも、昼前から曇っちゃったので、寒い寒い。
が、こういう天候が優れない日はカスタマー・サーヴィスに念を入れるので、お客様は大満足。チップも$10もらった(しかもスコットランド人から!)。
111kmの長距離カヤックレースの選手をやってるオージーと、初挑戦の日本人女性三人組が混在するグループだったので、なかなか難しかったけど、まぁ何とかつつがなく終えられて良かった。そういえばオージーの奥様は妊娠19週目だった。これまたヤヤコシイ条件。
今期はウォーキングは終了したとのことで、久しぶりにアンカレッジからウォータータクシーでピックアップされたが、16時過ぎにはウォータータクシーも相当難儀するほどの波になってた。
念のためにもう一回言っておこう。
どこが晴れで、どこが変風10knだ、こら! hop 8 / anch - mt@te pukatea - l@sandfly lag - pinnacle is - anch
■そういえば、朝一番にアセッたんだった。
「Hi, I'm Ryu, nice to meet you.」
「Hi, my name is Doggy.」
えっ!? 「犬っころ」っていう名前なの!!?? いや、そんな風にお客様のことは呼べないっすよ、さすがに。
念のためスペルアウトしてもらったら、Dougieだった。ダギーかよ(注:ダグラスの省略形のダグの、そのまた変化形。ボブがボビーになるようなもの)。あぁアセッた。これだからスコットランド人は困る(と、訛り丸出しの日本人が言うな)。
ちなみに北イングランドには、「u」を「ウ」と発音する地方があって、彼らにかかると「bus」は「ブス」だし、「sun」も「スン」。日本の中学校では「son」と「sun」は同音語と習うが、彼の地方ではレッキとした異音語である。
日本人は発音のことを異常に気にしすぎる傾向があるが、なに、一口に「ネイティヴ」と言ったって、無数の訛りがあって、むしろ日本の英語の授業で習うことが通用する方が「例外」だったりするのである。
気にしなくてよろし>日本語訛り
■関連過去ログ【英語】
◎アルミコーティングのチタン!? (2004年4月14日)
◎キウィ英語と米語 (2004年4月15日)
◎続・キウィ英語と米語。 (2004年10月6日)
◎クッカー? スキレット?? (2004年10月21日)
◎[ 自由テーマ ] 規格、そろそろ統一しない? (2004年12月13日)
◎「セミ」と掛けて、「食べる」と解く。 (2005年1月7日)
◎ツーリズムは、ヴォランティアを必要としているか?〈前編〉 (2005年3月19日)
◎ウォーターボトル四方山話。 (2005年4月12日)
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■久しぶりに防災関連の話。なんせ防災関連の話題に関しては、僕の芸風は「のど元すぎたころに」なのだ。
地元図書館に積んであった無料広報冊子を家人が持って帰ってきた。
I am
Prepared
Nelson/Tasman
An Emergency Plannning Guide
Prduded by
The Nelson/Tasman Civil Defence
Emergency Management Group
要するに災害対策の心構えを説いた冊子なのだけど、39ページからなる立派なシロモノ。このエリア独特の項目もあるが、他の場所でも応用可能な部分も少なくない。面白いので、これからしばらくこの本を抜粋、紹介しようと思う。
■まずは肩慣らし的な導入部から。
[ Do your own hazards check ]
和訳すれば「あなたの身の回りの危険をチェックしよう」ってなくらいか。このページはチェックリスト。以下要約。
以下に挙げるのは、家庭、職場などの潜在的な危険を確認するためのチェックリストである。各項目に関して、危険があるかどうかを判断し、不明な場合は再確認すること。
- 地震の危険性が大きい地域か?
- 水害の危険性の大きい地域か?
- 付近に大きな貯水池やダムなどはないか?
- 付近に高圧線は通っていないか?
- 嵐になった場合、強風にさらされる危険性はないか?
- 過去に地殻変動が起こったことはないか? あるいは将来的な地殻変動の危険性はないか?
- 津波の危険のある海岸線に近いか?
- 付近にLPガス、その他の可燃物がないか?
- 付近に危険度の高い産業はないか?
- 主要道路(特に交差点)や、鉄道に隣接していないか?
- 空港に隣接していないか? あるいは離着陸時のコースの真下ではないか?
- 積雪量の多い地域ではないか?
- 落雷の危険性の大きい高台ではないか?
- 火災時の危険性は? 特に近隣で森林火災が発生した時の危険性に注意。
- 道路が遮断された場合、孤立する危険性は?
- その他、考えうる危険性は?
確認が完了したら、危険性を減らすための対策が浮かぶはずである。
世界の辺境ニュージーランドの、その中でも相当な田舎であるこのエリアで作られたものだが、ほぼ世界すべてのエリアの危険性を網羅してあるような気がする。
日本の場合、特に「地震」「台風」「危険度の高い産業」が要注意なのは言うまでもないが、その一方でここで挙げられたような「交通事故」「鉄道事故」「航空機事故」などに対しては、比較的無頓着になっているかもしれない。
■これを書いていて思い出したが、つい先日地元モトゥエカの町中で火災が起こった。
実はこのエリアは消防システムに弱点があり、今回の火災も昨年6月に続いて目抜き通り沿いの消火活動の楽な場所だったにも関わらず全焼してしまったのだが、その場所がなんとガソリンスタンドに隣接した酒屋だったからさぁ大変。付近の住民は全員避難という騒ぎになってしまった。幸いにも酒屋だけがキレイに焼け落ち、付近には一切被害が及ばなかったが。
ハリウッド映画には、ときおりガソリンスタンド火災のシーンが登場するが、現実に起こったらシャレにならん。職場付近にガソリンスタンドがあるという方も少なくないかと思うが、そういうことも考慮に入れつつこのチェックリストを再確認してみると、現代文明というのはいかに危険と隣り合わせに便利さを享受しているかを改めて思い知らされる。
原発なんかも、果たして地震、台風、津波など、あらゆる天災に耐えうるだろうか???
■さて、次回は [ Home preparedness check ]、家庭での防災対策チェックリストを紹介する。長いので多分一度では終わらないだろうけど。
■関連過去ログ【防災】
◎防災グッズに物申す。(2004年8月23日)
◎ぬるい危機管理論(2004年8月27日)
◎防災の日。(2004年9月1日)
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■全項目問題なしだった方は
をクリックして高笑いしましょう。
全項目全滅だった方は
をクリックしてから、とりあえず手始めにまずお守りでも買いに行った方がいいかもしれません。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1910
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。シーブリーズ。(高)17度、(低)6度。 [海洋気象] (エイベル) 変風10ノット。海況おだやか。 その後12時間:南西10ノット。 [潮汐表] ...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.14
自分の現在住んでいる地域で住宅購入する際には、このリストの上半分位の条項は買い手にきちんと情報公開されていないといけないのです。
(もしかしたら「リスク承知で購入します」という同意のイニシャルも要求されたかもしれませんが、失念中)
今の家を購入した際に面白かったと言うか感心したのは、近所の高校が「危険物所在地」に指定されていて、その理由というのが職業訓練で自動車修理工コースがあるからというものだった事。
ガソリンに始まりそれ系の油モノと高温になる機械系が同じ空間でしかも結構な密度で複数管理されているからという理由でした。
まぁ、実際に住んでみると一番危ないのは高校生自体なのですが(爆)。
自動車やガソリンスタンドと言えば、実家は東京の某幹線道路沿いなのですが、災害時に避難出来る最適の場所がその道路を越した反対側なのです。
普段でも外回りは万年大渋滞で下手をすると信号さえ上手く渡れないので、災害でなくても何かの拍子に爆発や発火原因があってそこにタンクローリーでもあったらドミノ式に・・・と思っています。
都もそれを把握してか、地域住民には同じ側の別の場所を災害時の避難場所に指定してきてはいますが、今度は距離が遠いので、多分そこに到着するまでに火災に巻き込まれる可能性が高いし・・・
(ちなみに空襲で焼けた地域がものの見事に「点」在しているのと坂や谷が多い地域なので抜け道になるであろう道路も迷路状態)
そんな事をいつも考えながら育ったので、ガソリンスタンドの跡地がマンションや分譲住宅になっているのを見るとゾッとしてしまうのでした。
ちなみにその幹線道路は東京オリンピックの際に拡張されたもので、実家の家族が移り住んできたのはそれよりもかなり前の事ですので、「わかっていてそんな危ないところに住むな!」とかいう突っ込みはなしでお願いしますね(笑)>上司殿。
Posted by: MM : April 14, 2005 08:16 AMさすがPL法の本場ですねぇ>米国
僕らは「裸の分譲地」を買ったので、「住宅」は買ったこと無いのですが、少なくともそこまで細かいリスクの羅列は無かったです。
へぇぇ。
東京は、「分かっててそんな危ないとこに住むな!」っていうツッコミが、不可能な場所ですよ。
それ言いだすと、もう東京には人っ子一人住めないんじゃないですかね?
このエントリー、冗談で最後に「全項目全滅だった方」と書きましたが、首都圏にお住まいの方だと、ホントに全項目にバッテンがついた方もいらっしゃるかもしれませんね……。
ちなみに今借りてる借家の場合、本文内のチェックリストに引っかかるのは、「水害」と「道路遮断時の孤立」ですね。
でも、孤立しても一週間や二週間はサヴァイヴァル出来る自信あるから(僕だけじゃなくて、近所もアウトドアガイド、農家、ハンター、漁師だらけ)、実際に怖いのは水害だけです。
これは、おそらく数年後に引越す先も同じ。

