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March 15, 2005

{しりとりエッセイ #011} う◇▽□。

【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
 [本日]
晴れ晴れ、風おだやか、午後シーブリーズ。(高)24度、(低)11度。
 [水曜]
晴れ晴れ、風おだやか、午後シーブリーズ。(高)23度、(低)13度。
 [木曜]
晴れ晴れ、風おだやか、午後シーブリーズ。(高)22度、(低)11度。
 [金曜]
晴れときどき曇り概ね晴れ、風おだやか。(高)21度、(低)12度。

[海洋気象] (エイベル)
 [本日]セパレーションポイントより北:南東15ノット。その他:南西10ノット、午後北に変わる。海況はおだやか。
 [その後12時間]南東10ノット。

[潮汐表] (ネルソン)
 [本日]
 High 01:43 AM 4.0 m  Low 07:35 AM 0.8 m
 High 01:56 PM 3.9 m  Low 07:54 PM 0.9 m
 [水曜]
 High 02:18 AM 3.8 m  Low 08:12 AM 1.1 m
 High 02:34 PM 3.7 m  Low 08:31 PM 1.2 m
 [木曜]
 High 02:55 AM 3.5 m  Low 08:56 AM 1.4 m
 High 03:16 PM 3.4 m  Low 09:12 PM 1.4 m

天気図
© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd

昨日は好天を通り越して、インディアンサマーというか、湿度も高くてやたら暑かった。
 本日は湿度が低くて、気持ちの良い日になりそうだが、午後になったら分からんなぁ。

 明日からスリーデイ・ツアーなので、予報も金曜日までのものを掲載。
 午後は会社に行って道具や食い物の準備をせねば。土曜日の段階ではヴェジタリアンが一人もいなかったが、その後はどうだろう? いなきゃ食事作るのが格段に楽になるし、鍋釜も減らせるんだけどなぁ。いませんように……。

 ま、どっちにしても天候がよさそうなので、今回は気楽だ。とはいえ、だんだんと気温が下がっているのがちょいと気になるといえば気になるが。

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極々私的なメモ。
 昨日は、愛娘と二人でベンカリ・ネイチャーパーク&カフェに行ってきた(あいかわらず公式ウェブサイトがない……)。
 蒸し暑かったので、ケダモノが擦り寄ってくるとうざったい(笑)
 その点、巨大ウナギは清涼感があっていいねぇ(爆)
 今回初めて食事をしたが、美味くてたまげた。すげぇなぁ、あそこは。

 娘は今日になっても依然として大興奮で、TVを観ると一切言わない。動物ってスゴイ。

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「しりとりエッセイ」の第11回。前回のお題は「珍道中」。今回は「う」で始まる言葉を募集した。
 ご応募候補作品は以下の通り。

  • 「裏話」
     by tsuboさん
  • 「うたかた」
     by tsuboさん
  • 「浮世離れ」
     by Miyaさん
  • 「嘘」
     by MMさん
  • 「迂回」
     by kmoritaさん

抽選委員長

 神妙な顔して抽選委員長が引いたお題は、「うたかた」 by tsuboさん。

 ウワワワワ、過去一番難しかった「理不尽」に負けずとも劣らぬ、何を書いたらいいかさっぱり分からんお題……。
 この抽選委員長、見事なまでに書きやすい候補をハズしてくれる。良い仕事するねぇ……(^^;

儚い……。

よどみに浮ぶうたかたはかつ消えかつ結びて

 おっと、いきなり方丈記の一節など書いちまった。普段一所懸命バカばっかり言ってても、ちょっと油断するとついつい教養がこぼれっちまうな。

 しかし、儚い。うたかた、漢字だと古くは「沫雨」、現在は「泡沫」の字をあてる。文字通り水に浮ぶ泡が原義で、転じて儚く消えやすいことをたとえる言葉だ。人生、夢、恋、すべてこれうたかたである。

なんて思いつくままに適当に書き始めると、方丈記のできそこないの駄文が出来上がるだけで、アウトドア・エッセイからは程遠いシロモノになりそうだ。イカン、方向を修正しないと、それこそ「理不尽」の二の舞になる(^^;

シーカヤック・ガイドという立場でこの言葉を聞くと、二つのことが頭をよぎる。一つは文字通り、見慣れた「泡」のこと。

 僕らの商売は、泡とは切っても切れない関係。一日中パドルで水をかき回して自ら泡を立て続け、または他のパドラーが立てる泡を眺め、そして森から流れ込んだ灰汁や海水中のミネラルが作り出すいわゆる「潮の花」という水面に浮ぶ白い泡の中をときどき横切る。
 時にはサーフゾーンに突っ込んで、一面に白く泡立った海面を緊張しながらお客様をサポートせねばならぬこともあるが、こういう泡はいやなものだ。

 サーフゾーンは別だが、この泡っていうやつも、ボォ~ッと眺めていると焚き火なんかと同じように、なかなか味わいがあって、アルファ波を出してくれる乙なシロモノなのだが、だからといって泡の話だけで一本エッセイが書けてしまうというほどのものではない。そこのところが、泡の泡たるゆえん。どうしたって焚き火には敵わない。だてにうたかたの異名は持っていないということか。

うたかたと聞いて僕の頭をよぎるもう一つの思いは、「アウトドアで出会う、至福の瞬間」のことだ。

 フィールドでの至福の瞬間は、恋に似ていないか。
 街をやみくもに歩き回っても恋にぶつかることは稀だ。お気に入りのフィールドに踏み込んだからといって、必ず至福の瞬間が味わえるとは限らない。いや、真の幸福感は、街で出会う恋と同じくらい稀なのではないか。

 しかし、恋もフィールドでの至福感も、期待していないときに限って、予期せぬ瞬間に唐突に現れ、あわててつかもうとするのも空しく、再びあっという間に儚く消え去っていき、後には淡い思い出を残すだけだ。

 その瞬間の思い出を胸に、ある人はまた街へ、またある人は山へ、そしてまたある人は海へと出かけていくのかもしれない。

このログブックにも、極上の天候に恵まれた日のことは何度となく登場している。しかし、極楽のような風景の中を漕いでいる日も、至福感を感じることが出来るのは、一日のうちほんの一瞬だったりする。いや、むしろそれは稀で、これ以上は望めないほどの条件にもかかわらず、至福感が訪れない事の方が多いくらいだ。
 逆に、ややこしいお客様を連れ、ご機嫌斜めの空模様のもと、グズリ気味の海況に漕ぎ出しているときに、なぜか唐突に至福感に包まれてしまうこともある。

 思い返してみれば、アウトドアを始めたばかりの頃は、フィールドに出かけるだけで至福感の絶頂にいたような気がする。
 これもまた初恋に似ている。思い焦がれる相手の姿をチラリと遠めに眺めるだけで嬉しいのとソックリだ。

 極端に言えば、恋愛というのは一瞬のものでしかないのかもしれない。
 唇と唇が始めて触れあう至高の一瞬、そこですべてが完結してしまい、それ以来は日常という散文への地獄下りなのだ。
  『恋は底ぢから』中島らも 集英社文庫 P.70より)
 さすが天才、至言である。同じエッセイの中に、こういう文もある。
 熱でうなされたようになって、相手への想いではちきれんばかりの頭をかかえ、ただただ夜の街をほっつき歩いているのだ。
 そのへん、恋というのは病気に似ている。
 ただし、それは世界で一番美しい病気だろう。
  同書P.68より)
 さすが恋愛至上主義者を自称する詩人、みごとだ。

 アウトドアも美しい病気の一つだろう。しかし、やがて散文に変わり果てる日が遠からず来る。
 そこからが、本当のアウトドアズマンになれるか、それとも飽きてやめてしまうかの岐路なのだと思う。
 飽きずにフィールドに出ていれば、そのうち唐突に至福の瞬間が訪れる。これを体験すると、ツライ思いをするのが分かっていても、またフィールドに出かけてしまう。
 ふられてもふられても、頭を抱えて街をさまよう恋愛至上主義者と同じことなのだろう。

儚いうたかたの至福である。
 でも、至福のとき、至高の瞬間というのは、うたかただから光り輝くのかもしれない。

 きっと僕も、ホントは恋愛至上主義者なんだろうと思う。
 でも、僕は異性に対して不器用すぎるので、これからも街に出て恋を求めるのじゃなくて、フィールドでの至福感を求め続けるんだろう。アウトドアを仕事にしちまったので、「散文」どころか「駄文」にしてしまうという愚行を犯してしまっているのだが、それだからこそ、時折突然訪れるうたかたの至高感がことさら光るのである。
 年に一度でもこれを感じられる限り、僕は野に出て行くだろう。

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さて、次回第12回のお題、「た」で始まる言葉を募集いたします。皆さん、どんどんご応募をお願いいたします!

 あっそうそう、「た」は二度目なので、一度すでに採用されてる「啖呵」は禁句とします。でも、同エントリーで落選してしまったお題候補ならば、再度ご応募いただいても結構ですよ。

 久しぶりにルールをアップしておきます。今までご応募いただいていらっしゃらない方も、お気軽にどうぞ。

【ルール ver.1.1 13/01/2005

  1.  決められた「お題」に従って雑想をしたためる。
  2.  次回の「お題」はコメント欄、あるいは他のブログからのトラックバックによって募集する。メールでの応募は受け付けない。
  3.  候補の中から抽選でお題を選ぶ。
     あるいは、コメント欄で「おぉ、このお題は面白そうだ!」って盛り上がったものがあったら、もちろんそれを採用する。
  4.  新規エントリーをアップする際、前回のエントリーにトラックバックを打っておく(自サイト内トラックバック)。
     採用の「お題」が他のブログからのトラックバックで寄せられていた場合は、当然ながら当該エントリーへのトラックバックも行う。
  5.  翌日アップが原則の「リレーエッセイ」と違って、こちらは不定期連載を可とする。よってコメント欄でのお題の募集は数日間受け付けるが、いつまでたっても応募がなければ、連載終了とする。
  6.  足りないルールがあれば、適宜適当に追加する

さぁてさて、お待ちかねの獲得ポイント発表の時間となりました。

  1. Miyaさん
     38 pt
  2. MMさん
     31 pt
  3. tsuboさん
     31 pt
  4. kmoritaさん
     18 pt
  5. さだっちょんさん
     10 pt
  6. ツォンさん
      7 pt
  7. TO-BEさん
      3 pt
  8. youさん
      1 pt

 Miyaさんとtsuboさんは、ついに初の皆勤賞受賞、15ptのボーナスを獲得! 拍手拍手!
 これで順位が大変動。Miyaさんがトップに、tsuboさんが同点2位に浮上。

 う~ん、なんて変動の激しいポイント制度なんだ。もうちょっと激しくするために、そのうちくじ引きでポイント移動制度とか作っちゃおうかな(笑)

 えっと、ポイント移動制度は冗談だけど、ちょいとルール変更しようかな。今までにまだ他ブログからのトラックバックによるお題候補ご応募がないので、トラックバック応募はポイントを増やしてみよう。

【ポイントルール ver.1.2 15/03/2005

  1.  お題案一つ提出ごとに、1ポイント獲得。ただし最大五つまでとする。
  2.  お題案提出が、他ブログからのトラックバックの形で行われた場合は、案一つにつき+2ポイントのトラックバックボーナスを加算。つまり案一つにつき3ポイント獲得とする。
  3.  お題が採用された場合は5ポイント加算。
  4.  ポイントアップ交渉歓迎。
  5.  獲得ポイントに応じて、景品等が当たる可能性あり。詳細はその場の思いつきで決まるが、『龍の巣』割引券になる可能性もあり。もちろん100000ポイント獲得者はニュージーランド旅行にご招待!
  6.  変更は、過去にさかのぼってすべてのお題提供者にも適用する。
  7.  10回連続でお題候補ご応募の場合、「皆勤賞」として15ptをプラス。ただし一度皆勤賞が適用された場合は、そこで一度リセットし、次の回からまた一から数え直すこととする。
  8.  足りないルールがあれば、適宜適当に追加する。

「アウトドア」 → 「遊び」 → 「ビックリ」 → 「理不尽」 → 「ンジャメナ」 → 「なしくずし」 → 「シッダールタ」 → 「啖呵」 → 「返り討ち」 → 「珍道中」 → 「うたかた」 → 「???」

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「フィールド至高派」は人気ランキングを、「街の恋愛至上主義者」はranking.gifを、「どちらも儚い……」とおっしゃる方は両方押してから隠棲しましょう。


投稿者 Ryu : March 15, 2005 10:03 AM
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Title: {しりとりエッセイ #012} た▲●■▼。
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 強い雨、のちにわか雨。強い北西風。(高)23度、(低)15度。 [海洋気象] (エイベル)  【暴風警報】北東25ノット、午前中に35ノットに上がり、昼...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.03.25
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From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.03.25
コメント

書きやすいかもしれないなぁと思いつつ、

「宝物」

をエントリーしておこう。

稜線を吹く風にふかれつつ、ひばりが高くあがっていく声を聞き、しばし昼寝。「うたかたの至高感」をまた求めてフィールドに出たいですね。

Posted by: kmorita : March 15, 2005 11:27 AM

宝物、承りました、ありがとございます。

しかし、ペーパーノティラスはもう書いちゃったなぁ(^^;

Posted by: Ryu : March 15, 2005 06:22 PM

たとえプロガイドではなくとも、自分もカヤックを始めて、ぐんぐん上達していくときのあのトキメキ感は、回数を経るごとに少なくなってしまいました。あの恋愛の初めの瞬間のような感じは、うたかたのように消えてしまいました。

さて、獲得ポイントでは初の首位、
うたかたの栄光とならぬよう、
今回もお題を出させていただきます。

「たまに逢うときぐらいは、・・・。」

それとちょっとイヂワルして、

「足乳根(たらちね)の」

以上2題、お願いします。

Posted by: Miya : March 16, 2005 04:43 AM

全く、いつも目先では皆を煙に巻いているくせに実は(というかやっぱり)一番直球勝負のロマンチスト>南半球の上司殿。

そよ風の様な「うたかた」の余韻に浸っている美少年モードのそんな上司殿には、ここで一発中年ババアの冷や水の洗礼攻撃をくらわして思いっきり現実世界に引き戻してしまえっ!(爆)という事で、今回のエントリーは、

「戦い」

でお願いします。

Posted by: MM : March 16, 2005 09:01 AM

初の採用感激しております。
抽選委員長ありがとうございました。

ただ、連続抽選漏れの記録が9でストップしてしまったことは、
ちと残念。

それはさておき、今回のエントリーは
「但し書き」でお願いします。
これを見落として痛い目にあっている人
結構いるんじゃないでしょうか。

Posted by: tsubo : March 16, 2005 11:27 PM

皆さん、お題ご応募ありがとうございます。

>Miyaさん
トップおめでとうございます。
難しいお題、ありがとうございます(笑)


>MMさん
しりとりエッセイには、個人的に自分に課しているもう一つの裏ルールというか「縛り」があるんですが、それって、
・二回続けて同じ手法をつかわない
というものです。
で、トリッキーなお題を引いてしまったときは、こっちも「煙に巻く」とか「冗談」とか「ケンキョウフカイ」とか「フィクション」とかのトリッキーな手法を使わないと対処できない場合が多いんで、素直に書けるときはなるべく素直に書いておいて、手数は次回に残しておきたいなと(笑)

あと、気力がわかないときは、やっぱりこういう素直な随筆系が書くの楽ですね。
こういうのだったら、いくら疲れてても書けちゃいますし。

さて、「戦い」を引いてしまったらどうしよう。
これこそ、「戦いはロマン」っていうくらいのもんで、ロマッチック系が一番似合うお題なんですが、僕的には(^^;
ぜったいプロレスネタになるな、ハハハ。


>tsuboさん
採用おめでとうございました。
今度は採用9連続記録を目指してください。

Posted by: Ryu : March 18, 2005 07:38 PM
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