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March 01, 2005

海からの贈り物、三つ目。

【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
晴れ晴れ。風おだやか。最高気温21度、最低気温6度。

[海洋気象] (エイベル)
 セパレーションポイントより北:南東昼前に10ノットに落ち、夕方変風10ノットに。その他:南東10ノット、昼前に変風10ノット、午後シーブリーズ。海況おだやか。
[潮汐表] (ネルソン)
 High 01:39 AM 4.0 m  Low 07:26 AM 0.7 m
 High 01:55 PM 3.9 m  Low 07:54 PM 0.7 m

天気図
© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd

秋だ。爽やかな秋晴れだ。ついに日中の日差しや空気までが秋になっちまった。まだ三月になったばかりだというのに。長い長いインディアン・サマーが売り物のサニー・ネルソンだというのに。
 セパレーションポイントより北で10ノット以下の風の予報が出るのは、きわめて珍しい。っつぅか、やっぱり秋だ。ついにベタ凪の秋がやってきた。
 なんてこったい。短い夏だったなぁ。とはいえ、夏のなかった昨年に比べればマシなんだけど。しかし、いきなり最低気温6度ってどうよ??? ま、明後日くらいからまた回復しそうだけど。

 実際には快晴とはいかず、ときどき雲が太陽にかかるし、案外地上でも風が吹いていることは吹いているけど、でもやぱりおだやかな秋晴れだ。金木犀とお萩と熱燗が恋しくなる、そんな空気感。

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極々私的なメモ 其の壱。
 娘は良くなった。熱出してても、ハイパーに飛び回っていたから、「元気になった」という表現は当てはまらないが。
 おそらく、「突発疹」なのだが、日本で言われている症状とは違う。しかも、似たのは以前もやってる。きっと世界中に「ローカル型」の突発疹がいろいろあって、それを片っ端からもらってるのだろう。国際社会だから仕方ない。

極々私的なメモ 其の弐。
 久々に連載の話が入っているのだが、そろそろ第一回の締め切りなので、焦ってきた。うぅぅ、何を書こう???
 そうこうしているうちに、今度はまたまたTV取材の打診。全然「手作り生活」なんて進展していないのに……。
 同番組からは二年前にも打診があったのだが、ちょうど訪日直前だったのでお流れになっていた。今回はどうなるか?

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ペーパー・ノーティラスの連載最終回。

ペーパー・ノーティラスのキャンドル

 過去に何度か書いたが、僕ら夫婦は手作り生活のためにニュージーランドに移民した。そして、その「手作り」の中には、「家のセルフビルド」ということも含まれていた。二年前にようやく土地を入手し、今は家人が中心になってハウス・プランを練っている最中。

 実は二週間ほど前に、二年間練りに練ったプランがほぼ完成を見た。先月14日のエントリーに建築家と会ったことを書いたが、そのときにお見せしたのもそのプラン。

 ところが、出来たと思ったところでいきなり家人を別のインスピレーションが襲った。「巻貝型の家」である。
 手持ちの参考書籍の中に、まさにノーティラス型の平面図を持つ家があったのだ。僕も家人もその本は何度も目を通していたのだが、あまり現実的なものと思っていなくて見過ごしていた。しかし、なぜか最初のプランが完成したとたん、二人ともノーティラス型が気になり始めたのである。

 実は世の中には、巻貝型、螺旋型の平面図を持つ家屋っていうのは、けっこうあるようなのだ。しかも、思ったよりも機能的に部屋を配置することが可能だったりするようだ。
 例えば、検索してみるとこんな平面図も見つかった。

 ◇[ Spiral Art Garden - The Spiral House ]

 他にも探せば出てきそうだが、建築事務所のサイトなんかを見ても、平面図って案外アップされてなかったりする。ご存知の方いらっしゃったら、ぜひご教授ください。

 って書いてたら、サイト上にアップする前にMMさんから情報が寄せられた! お願いした覚えもないのに!
 やっぱりスパイか、はたまたエスパーか!?
 いや、僕にとってはスパイ様でもエスパー殿でもハッカー大公でも秘書御大でも何でもいいんだ、ともかくいつも本当にありがとうございます、助かっておりますm(..)m>エスパーMMさん

 で、MMさんからの情報。

 ◇[ Residence for Florence and William Tsui ]

 実はこの家、我が家の参考書の一つである、

ニューナチュラルハウスブック―エコロジー、調和、健康的な住環境の創造
ニューナチュラルハウスブック
デヴィッド ピアソン

に、外観と内部俯瞰の写真がそれぞれ一枚だけ載っていたのだが、サイトにこんなに詳細に説明してあったとは。
 そっかモチーフはクマムシだったのか。本にはそんなこと書いてなかったな。

 クマムシといえば、そういや昨年10月30日のエントリーで大反響だった本に載ってたっけ。
 しかし、この家も素敵だねぇ。こんなのに住んだら、僕ももっと素直でおとなしい生き物に生まれ変われるかもしれない、ってのは幻想だろうか? だろうな、ハハハ。

 えっと、こっちの本に話を戻すと、原書は世界中で大ベストセラーになった名著なのだが、日本版ははっきり言ってあまり出来が良くない。
 まず翻訳が悪い。一般的に使われている用語とは違う訳が当てられてあったりして「なんじゃこりゃ?」な用語が頻出するし、そもそも日本語がこなれていない。建築の専門家(つまり翻訳の素人)に訳させて、そのままの稚拙な日本語を本にするなんてずさん過ぎる編集。

 編集といえば、紙面にもあらが目立つ。例えば文章が次ページに続く形でちょん切れ、ページをめくってみたら、いきなりまったく新しい章が始まったりする。消えた残りの文章はどこよ?
 あるいは写真のテロップでも同じような箇所がある。日本語は述語が最後の最後に来るので、文章が途中でちょん切れると非常に具合が悪いのだけど……。

 というわけで、英語読める方は原書の方が、下手に「推理しながら読む」なんてことをしなくて良くて、かえって読みやすいかも。というわけで、世界的ベストセラーの原書は大いにお薦めしておくが、日本語版はパズルをとく覚悟でどうぞと言っておこう。

さて、話を戻して我が家のハウスプランなのだが、つい先日完成した「普通の箱型ヴァージョン最終版」はこんな感じだった。

プラン ver.1 箱型

 スキャンするにはサイズが大きすぎるので、デジカメ撮影したため画像が不鮮明で失礼。まぁ平面図をちゃんと見てもらうのが目的じゃないのでこれで十分だと思うけど、オーソドックスなほぼ長方形のプラン。家人が二年近くを要して描きあげた力作。

 そして次が、つい先日から家人がアイディアを練り始めたノーティラス型。

プラン ver.2 ベータ版 ノーティラス型

 左においてあるコピーが、上記参考図書の中にあった平面図で、右の方眼用紙に家人がアイディアを色々と書き込んでいっているところ。
 最初はかなり苦しんだ模様だが、さすがに二年かけて箱型版を練り上げただけあって、一度ペースをつかんでしまえば、こっちのヴァージョンはトントン拍子に良いアイディアがわいている模様。今もどんどんとヴァージョンアップが進んでいるので、すでにここにアップした写真とはかなり違うものになってきている。

実は僕、子供の頃からアントニオ・ガウディの建物が大好きで、有機的にうねる壁や天井にあこがれていた。そんな僕にとって、壁が手造り独特のうねりをみせるストローベイルやアドビ、ワトル&ドーブなどのアース・ビルディング工法は、非常に魅惑的だったのだが、建物自体が愛するペーパー・ノーティラスをモチーフとした形なら、これ以上何を望もうかってなものである。
 アドビは日干しレンガのこと。つまりアドビ・ハウスは要するにレンガ建築なので、幸いにもこうした曲面を造るのは得意中の得意。しかも円い家は直線壁よりも強度が高くなるはずだし、同じ個数のレンガで広い面積が得られるというメリットもある。良いなぁ。

 そんなこんなで、そろそろ次のステップに進めるかと思っていた家造りは、また振り出しに戻ってしまったわけだが、その分ワクワク感が高まってきている今日この頃なのである。

 ま、諸々の理由で結局のところ箱型に戻ってしまうという可能性も非常に高いのだけど。

というわけでブログ開設一周年記念のペーパー・ノーティラス特集連載は今回で終わり。

 ただし、この物語は僕たち夫婦の家造りへと続くわけで、そういう意味ではまだ序章の前の「前書き」に過ぎないともいえる。いつかノーティラス型の家のどこかに、我が家の家宝がきちんとディスプレイされる日がくるはず。さてさてこの物語、果たしていつが最終回になることやら。

ペーパー・ノーティラス

ちなみにMMさんからのメールには、こう書き添えてあった。

ノーチラスシリーズののラスト、もしかしてもしかしたら手作りマイホームブログのプロローグですか?(ニヤリンッ)

 もう完全に読まれてる。おみそれしましたです、はい。でももう驚かねぇぞ(ニヤリンッ)。

関連過去ログ【海からの贈り物】
 ◎海からの贈り物。 (2005年2月22日)
 ◎海からの贈り物、二つ目。 (2005年2月24日)

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ノーティラス型ハウスがお好きな方は人気ランキングを、箱型がお好みの方ranking.gifをクリックしましょう!


投稿者 Ryu : March 1, 2005 10:56 AM
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コメント

自由な発想でワクワク感を与えてくれるアドビハウス。うーん。気になる。

左官の親父と一緒に犬小屋でも挑戦してみようかな。いや、日本の気候には向いてないのかな?瀬戸内海の気候なら大丈夫なのかな?

Posted by: kmorita : March 1, 2005 11:38 AM

>いや、日本の気候には向いてないのかな?
>瀬戸内海の気候なら大丈夫なのかな?

屋久島ならいざしらず、瀬戸内で、しかも犬小屋くらいなら絶対大丈夫なはず。
ニュージーランド(この地方)も、実は本来はウェットすぎる嫌いがあるんですよ。
だから、軒を深くしなきゃいけないんです。

ただ、アドビって壁厚がとんでもないので、軒の深さまで考えると、犬小屋といえども相当な面積を食いますよぉ(笑)
そこのところが、日本向きじゃないのかも。

でも、編集長のご実家はスペースたくさんあるんですか?
なら大丈夫だ、やりましょう!

ちなみにこの地方でアドビハウスを夫婦だけでセルフビルドした「先輩」の例の中に、まずガレージをアドビで建てて、それから「よし、これなら出来る」ってんで母屋に着手した例もあります。
彼らも幼児を抱えて作業してたんで、励みになります。

Posted by: Ryu : March 1, 2005 01:29 PM

こんばんは。

親指の具合はいかがですか?
普段気が付かないですが、ちょっとしたことができないもので、もどかしくなりますよね。
どうぞご自愛ください。

さて、今年のイースター連休(NZでもそう呼ぶのでしょうか?)は、3/25(Fri)のグッドフライデー~3/28(Mon)イースターマンデーなんですね。
やっぱり、その時期、Ryuさんの会社もお休みですか?ちょうどその頃、お伺いしようかと思っていたのですが・・・。

Posted by: わやや : March 1, 2005 10:46 PM

RYUさん、はじめまして。
ノーティラス型の平面図ではないのですが、円形のストローベールハウスの平面図でしたら、「Earth Garden」という雑誌のNumber128に載っていましたよ。
ひょっとしたら、もうチェック済みかもしれませんが…。

私達もセルフビルドでストローベールハウスを建てたくて現在土地を探し中なので、Ryuさんご夫婦の家造りブログとても楽しみにしています。

Posted by: quince : March 1, 2005 10:49 PM

あぁ、口出してーーーー!
こうゆう面白いのは大好き。
困った時は(少しなら)相談にのりますよー。
ガイド代ちゃらとか、宿泊権とかで手を打ちます

Posted by: TO-BE : March 2, 2005 12:14 AM

>わややさん
> 親指の具合はいかがですか?

お気遣いありがとうございます。
仕事するたびに悪くなって、まさに一進一退です。
キャンプツアーはダメっすねぇ、ホント。


> やっぱり、その時期、Ryuさんの会社もお休みですか?

いえいえ、とんでもない、観光業が連休に堅気さんたちと一緒になって休みとってどうしますか!? 連休は僕らの稼ぎ時です。

うちの会社は、年に一日しか休業日はありませんよ。
クリスマスデー(12月25日)だけです。
この日はスーパー、ガソリンスタンドはおろか、送迎バスやウォータータクシーの会社まで休んでしまうので、運行が不可能なのでどこの会社も仕方なく休みますが。

しかし、今年のイースターは三月だったんですね!
初めて気づきました。
過去7年で初めてかも。


> ちょうどその頃、お伺いしようかと思っていたのですが・・・。

おいでませぇ。


>quinceさん
初めまして、書き込み&情報提供ありがとうございます。
「Earth Garden」、見落としてたようです。
チェックしなくちゃ!

quinceさんはどちらですか?
アドレスを拝見すると、アカロアです???
このエリア、ストローベイルハウスはけっこうな数ありますよ。
いい土地が見つかるといいですねぇ。


>TO-BEさん
>あぁ、口出してーーーー!
>こうゆう面白いのは大好き。

ワハハ、プロの口からこう言っていただけると、うれしいっす(^^)


>困った時は(少しなら)相談にのりますよー。
>ガイド代ちゃらとか、宿泊権とかで手を打ちます

おぉ、嬉しいです!
でも、プロはそんな安請け合いしちゃだめですよ。
宿泊権100泊分とか、しりとりえっせいのポイント5,000ptとか、プロならしっかりとるときは取らなきゃ(笑)
↑どこが「しっかり」だって(爆)


>

Posted by: Ryu : March 2, 2005 05:30 PM

きちんと自己紹介もせず、失礼しました。
私はCHC在住の主婦です。

Earth Gardenは、AUSの雑誌で3ヶ月に1度発刊されるのですが、スーパーやペーパープラスのような場所では売ってないようです。私はWhitcoullsで買ってます。

件の平面図、もし興味があるようでしたら手元にあるのでメールしましょうか?

Posted by: quince : March 2, 2005 07:58 PM

quinceさん、ご親切にありがとうございます。
とりあえず地元の図書館で探してみて、もし見つからなければお言葉に甘えてさせていただきます。

Posted by: Ryu : March 2, 2005 09:19 PM

平面図、確かになかなかネット上では拾えないですね。
でも探してきました(笑)。
やはり螺旋状のものはなかなかないのですが、円形や八角形、そしてこちらのブログで昨年7月にちょっと触れられていたドームハウス物ならばありますね。

で、DMでも良いのですが、こちらの読者の皆様にも参加していただける材料になると思いましたので、こちらのコメント欄に見つけ物を。

・ 螺旋建築リンク集みたいなものがこちら。
http://www.mustanggirls.net/spiral.htm
ところどころリンク切れもあるのですが、中には「螺旋の描き方」なんていう奥方様必見のサイトもありますので、一つ一つごゆっくり。

・ 屋根だけがドームで壁自体は垂直な「ボールキャビン」のサイトから、実際の間取り(?)のヒント。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/shiretoko/bowlcabin/madori.htm
間取りと言うより、詰めの段階での数字や計算のヒントになるかと。

・ いろいろのドームハウスのフロアプラン集。
http://www.domes.com/plans.html

そして、
・ 螺旋の家の3Dモデル。
http://www.greeleynet.com/~cmorrison/house.html
こうやってヴィジュアル化するとかなり想像力+創造力を刺激されるとおもいますし、更にこのモデルでは方角別の画像もありますよね。
方角を南半球仕様にして、敷地内での家自体のレイアウトに役立つ情報だといいなぁ、と。

又何か見つけたらアップします。

Posted by: MM : March 3, 2005 06:55 AM

うわわわわぁ、スゴイ!
どうもありがとうございます。
勉強します!

いやぁ、刺激される、たまらん。

Posted by: Ryu : March 3, 2005 12:23 PM
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