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December 21, 2004

[ リレーエッセイ #23 ] 時。

■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
  朝のうち雨、後雷の危険性。北風。最高気温20度、最低気温10度。

[海洋気象] (エイベル)
  北30ノット、昼前に西25ノットに変わり、夜に北西15ノットに落ちる。海況は次第に収まる。北の波1m。視界は悪いが昼前に回復する。

[潮汐表] (ネルソン)
  High 06:17 AM 3.4 m  Low 12:30 PM 1.4 m
  High 06:35 PM 3.5 m

天気図
© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd

■ 確かに未明には夢うつつに雨音を聞いたような気もするが、朝から快晴でどこが雷雨やら。

■ 昼前からは、明日からのスリーデイ・ツアーの準備のために出社。今年から食事のシステムが大幅に変わり、食材の準備だけで最低2時間はかかると聞いていたが、噂にたがわず、全部で軽く5時間半かかってしまった。
  あのなぁ、こんなことガイドにやらせると、かえって効率悪くて経費がかさむっての分からんか?>ウィルソンズ 昨年のようにキッチン・クルーの女の子雇えよ! EC Prov 5.5hrs

■ さて、今日からいよいよ僕も超ハイシーズン突入だぞ。会社もフル回転を始めてるようで、明日はワンデイ・ツアーだけで10組出るらしい。ベースも大騒ぎだろうな。
  キャンプツアーに出る僕としては、キャンプサイトが確保できるかどうかが気がかり……。
  ともかく、この狂ったような繁忙期、身体壊さんように乗り切らねば。

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■ 明日は夏至。

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■ 極々私的なメモ。
  昨日のエントリーに書き忘れたが、昨日は愛娘を連れて新しく出来たプールに行って来た。
  我がタズマン郡は人口4万人に満たないところなのだが、郡の中心の町リッチモンドは、9.11以来の米国人大流入のおかげか、ここ2、3年のうちに大発展を遂げ、以前の寂れた町並みの面影はもうどこにもなく、今や隣のネルソンよりも華やかなくらいの顔つきをしている。
  そして最近、大きな温水プールまで出来てしまったという。

  行ってみてビックリ。ちゃんとした25mプール以外に、大きな波の立つプールはあるわ、子供用の小さな浅いプールはあるは、温かい温水プール(というよりスパプールに近い)はあるわ、こんなド田舎の施設とは思えない充実ぶり。娘も大喜び。また行こう。

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■ ごうちゃんの[ リレーエッセイ #22] アウトドアよりバトンタッチ。
  しかし、なんちゅうストレートなタイトルや。直球勝負で来たな。いかにもごうちゃんらしい。

  「時間」ねぇ、まったくおっしゃる通り。
  アウトドアって、いろんな意味で「時間」との付き合いでもあるわけで。自分と対話する時間、自然と対話する時間、耐え忍ぶ時間、ほんの一瞬の時間、そして10年20年のスパンで流れる時間、そうした色んな時間をどのように見つめていくかっていうのは、まさしくアウトドアの醍醐味の一つ。一瞬のブームの中で楽しみつくせるものではないな。

■ しかし最近特に「時」が経つのが早いなぁ。子供が出来てから特にそう思う。
  大学なんて、つい数年前まで行ってたような気分でいたけど、考えてみれば受験生やってたのがもう20年近く前の話。
  あと、今日車運転してて突然気づいて愕然としたんだけど、もうすぐ運転歴も20年になるじゃないの!

  いやぁ、驚くよなぁ。

■ 子供の頃、大人が「大人になればなるほど、年を食えば食うほど、一年が短くなる」と聞いた。その頃は時の経つのが遅くて遅くて苦痛で仕方がなかったので、そういう言葉をきいてもにわかには信じられなかったし、ホントならむしろうらやましい話じゃないかと思っていた。

  イヤハヤ、子供って無邪気なもんだわ。あのときあんなことを考えたバチがあたってるんじゃないかと思うよ。

  ただ、大人になれば一年が短くなる、年を食えば食うほど一年が短くなるってのは、今思えば当然の話なんだよな。

  物心がつくのが4歳のときだとすると、10歳の少年にとっては人生はわずか6年である。つまり、彼にとっての1年は「全人生の6分の1」に相当する長さだ。
  今僕は37歳だ。物心がついてから33年経っているので、1年間っていうのは「全人生のたった33分の1」にすぎない。

  つまり10歳の僕にとっての1年間は、今の僕にとっての5年半に相当するわけだ。
  あるいは10歳の僕にとっての6年間は全人生と同じ時間なのだが、今の僕にとっては全人生の5分の1以下の一瞬の時間でしかない。

  10歳の僕は、こんな単純なことさえ分からなかったというわけで、やっぱりガキはアホだなと笑ってしまう。

■ そういえば[ リレーエッセイ #18 ]「人間の寿命は今後20年で1000歳以上に」っていう記事を紹介したが、寿命が1000年になったって、これを考えると同じだろうなと思う。
  50歳のときに「ハイ、あなたの余命はあと950年になりました」っていわれたら、最初はあまりの長さに呆然とするかもしれないが、きっと残りの200年くらいはそれこそ「アッ!!!」という間に経っちゃって、結局寿命80年の頃と比べても別に賢くも立派にもならないうちにお陀仏になると思うぞ。

  っつぅことはだな、人口だけが10倍以上に増えるわりに、賢い人間が増えるどころか、寿命1000年という甘言に油断したアホ人間ばかりが増えて、人類は一瞬で滅亡するだろな。

  もちろん僕は、油断してアホに成り下がる方の筆頭だな、ワハハ。

■ 閑話休題。
  シーカヤック・ガイドになり、後輩ガイドを指導したり「プロガイド・ワークショップ(PGW)」を主宰したりするようになってから、この「時」ということをよく考えるようになった。

  よく「経験」という言葉を口にする同業者がいる。
  「オレはシーカヤックに15年乗ってるんだ。貴様らとは経験が違う」
と。

  前にも書いたことがあるかもしれないが、僕は「体験と経験は別物である」という持論を持っているので、こういう言葉には素直にはうなずかない。
  同じ体験をしても、そこから10のことを学び取れる人間と、2のことしか学び取れない人間がいる。後者の人間が15年の体験から学んだことは、前者の人間なら3年で身に着けてしまう可能性がある、ということである。

  また、「体験」は個人的なことだが、「経験」は共有し学習することが出来る。
  つまり、1人で15年漕いでいた人間と、10人で15年漕いでいた人間とでは、自ずと経験値がまったく違ってくるはずなのだ。

  よって、年数の長さだけで「経験値」を誇ろうとする人間のいう事は、とりあえず眉にしっかり唾を塗りつけてから拝聴するようにしている。

■ ところが、すべての経験がデータ化、共有化できるわけではない。どうしても個人個人が体験によって身に着けなくてはならないことも少なくない。当たり前ではあるが「体験によってしか経験値を積む方法がない」という領域もあるのだ。
  つまり「年数」がモノを言う部分も、厳然としてあるのだ。
  未来を見通す力もその一つだろう。

  僕はこの業界に入って7年目である。7シーズンの経験があれば、少なくとも3~4シーズン先の展望や予測を立てることが出来る。これは自分自身のことだけではなく、例えば後輩ガイドを見ていても「コイツは来期にはこれくらいに伸びそうだ、3シーズン経てばスゴイガイドになるぞ」というようなことが予想できてしまう。あるいはお客様を見る際にも同じことが言える。

  ところが、2シーズン目の新米ガイドにとって、3~4シーズン先のことは未知の彼方の話だろう。

  つまり、年数が長ければ長いほど、先のことについてロングスパンで物を考えることが出来るようになるわけだ。時の重みを感じるのは、こういう場合だ。
  何のことはない、冒頭の10歳と37歳の違いとまったく同じことだ。

■ だからどうだというわけではない。しごく当たり前のことである。
  ただ、日本で別の仕事をしていた頃は、こんな当たり前のことにはなぜか気づかなかった。若かったせいだろうか? それともやはりアウトドアで仕事をしているからこそ「時間」に対して敏感になってきているのだろうか?

■ 「時間」とは変化の量のことだ。不変の世界には、時間は存在しない。

  思えば、自然の中ほど「移ろい」を身近に感じられる場所はないかもしれない。自然を相手にしていると、自分自身の心や身体の変化も、都市生活では感じ取れないような些細な違いを意識せざるを得ない。

  「変化」の量が多ければ多いほど、「時」は早く経っていく。
  なるほど、そういうことだったか。

■ よっしゃぁ、今度はごうちゃんとタイマンじゃぁ、ピッチャー返しぃ!
  と行きたい所だが、奄美で行方不明になっててどーせリレーエッセイなんぞ書けんのだろ。まったくアウトドアガイドってヤツはすぐトンズラしやがって、ブツブツ。

  っつぅことで、編集長、明日お願いね。

  ちなみに、僕もちょいと留守にするんで、しばらくは毎日一人リレーお願いね。ブログ界のイッセー尾形を目指してガンバルべし(笑)
  まったくアウトドアガイドってヤツは、ブツブツ(爆)

■ っつぅわけで、スリーデイ・ツアーに行ってまいります。

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■ 「寿命1000年、いいなぁ」という方は人気ランキングを、「そんなのまっぴら」という方はranking.gifを、「明日Ryu's Logbookの更新がないと気が狂うかも」と思った方は両方をクリックしておいて下さいな。いないってば、そんなヤツ(笑)

投稿者 Ryu : December 21, 2004 06:03 PM
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Title: [ リレーエッセイ #24] 変化を楽しむ
Excerpt: [ リレーエッセイ #23 ] 時。からバトンタッチ。というか、これから2,3周ひとりで走る。 忘年会からホテルに帰ってきました。 自然の中では「移ろい」を身近に感じられる・・・・なるほ...
From: Gofield.com 編集長の弁
Date: 2004.12.23
コメント

ブログ界の小柳トムでがんばります。


・・・・いや、それはかなり寂しいぞ!

Posted by: kmorita : December 21, 2004 08:52 PM

小柳トムときたか。
不覚にも吹き出してしまいました、参った(笑)

Posted by: Ryu : December 21, 2004 09:10 PM

よいクリスマスを!

Posted by: あひる : December 24, 2004 05:23 PM

ありがとございます!
あひるさんも、よいクリスマスを!

って、あと数時間で終わりやんか……。
出遅れた。

Posted by: Ryu : December 25, 2004 04:51 PM
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