November 29, 2004
《 自由テーマ 》 痛みについて。
■ 【予報】
[地上気象] (モトゥエカ)
朝のうちにわか雨、のち晴れ。南西の突風。最高気温22度、最低気温9度。
[海洋気象] (エイベル)
【暴風警報】セパレーションポイントより北では北西25ノット、昼前に南西35ノットに変わる。その他のエリアでは南西15ノット。北部の海況は非常に荒くなる。午前中の雨中、視界は悪い。
[潮汐表] (ネルソン)
Low 05:47 AM 0.9 m High 12:07 PM 4.1 m
Low 05:59 PM 0.9 m

© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd
■ 暴風警報っていうのは風力35kn以上のときに出る。過去の暴風警報をチェックしていただくとお分かりになると思うが、ほとんどの場合、実際に35kn以上の風が吹いているのは「セパレーションポイントより北」、つまりゴールデンベイ地方であって、この国立公園のエリアではない(ちなみにセパレーションポイントってのは、エイベルタズマン国立公園の北端付近にあり、国立公園の一部はゴールデンベイに面している)。
本日、昼過ぎにここでも一瞬かなりの風が吹いたが、夕方には何事もなかったかのように落ちていた。
で、実は今日の午後は、ゴールデンベイに遊びに行っていたのだが、いやはや、暴風警報の出ている日のゴールデンベイはすごい! まさに35kn、あんな日に海に出たら、僕らでもちょっとヤバイ。こんなに近いのに、こんなに気象条件が違うんだもんなぁ。だから、この国立公園で営業するシーカヤックツアー会社のうち、北端にベースを置く会社は一つだけなんだよなぁ。
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■ 月曜だ、自由テーマの日だ。
先週マスコミ批判をやったので、今日も政治ネタ、時事ネタかと期待した方がいらっしゃるかもしれない。ご期待に応えるために、今日も格調高い話題で行ってみよう。
■ ようやく膝が治ってきた。まだ右膝を硬い床や地面につけないので、完治とは言えないが、まぁ98%治ったってところか。
カヤッカーにとっては膝って壊しやすい部分ではないので今までは盲点だったが、考えてみればカヤックをコントロールしてるのは膝なので、ここをやられると完全にお手上げになってしまう。厄介なところをやったもんだ、まったく。
これが持病にならなきゃいいのだけど。
今月11日のエントリーに書いた通り、僕が大げさに痛いだの苦しいだの騒いでるときは、まだ余裕がある。
まさか歩くのはおろか、寝返りも打てないほどの激痛に襲われるとは思っていなかったので、あの日は膝の件もさらっと書いてしまったのだが、アップした直後にPCデスクから立ち上がれなくなっていたので、「シマッタ、書くんじゃなかった……」と大後悔。
■ 思い返してみるに、あの痛みは物心がついてからの三十数年間で、五本の指に軽く入るほどの強烈さだったと思う。
何といってもダントツチャンピオン永世横綱は、尿管結石だ。僕は二回発作を起こしたことがあるのだが、特に一回目が驚愕モノの激痛だった。経験したものでないと分からないこの痛み、貴方にも分けてあげたい、チェルシー。
俗に出産の痛みに匹敵すると言われている尿路結石系の痛み、僕の場合はモルヒネを打ってもらっても痛みがまるで和らがず、それどころかむしろますます強くなって、最後には痛みで失神したというんだからオダヤカではない。後にも先にも失神体験は、人生であれ一回だけだ。
ちなみに僕は、正直言ってかなり痛みに強い方である。普段からいつもあそこが痛いここが痛いと始終騒ぎ倒している僕を知る人は、「ウソこけ、どこがだよ」とおっしゃるだろうが、ホントのホントなのである。重ねて言うが、騒いでいるときは、大したことないときなのだ。痛いと言わなくなったら、相当ヤバイと思ってください(自分でも変なヤツだと思う)。
例えば確か親知らずは全部抜いたし、その中の2本は埋まって横を向いていたので、歯茎を切開し、トンカチで叩き割ってバラバラにしてから抜くという荒療治になった。
そういうとき、決まって医者には「たぶん今晩は熱が出る」だの「痛くて眠れなかったら電話して来い」だの言われるのだが、いつも午後からそのまま職場に戻り、麻酔のせいで唇が麻痺した口の端からヨダレを垂らしつつ仕事してたし、処方される痛み止めを飲んだことさえ一度もない。
あ、念のため申しあげておきやすが、仕事っつってもシーカヤックガイドじゃござんせんよ。ネクタイ締めて机の前に座るような仕事ね。痛みはまだしも、麻酔効いたまま海に出るのはさすがにおそろしい。
でも尿管結石の痛みは、痛みに強いとか弱いとかが通用するような生易しいものじゃなかった。もうあれだけはカンベンして欲しい。知ってることは何でも喋るので、お願いヤメテェ、あぁカンニン~ッ、ってなもんだ。
お産が軽くて「そんなに痛くなかった」という女性もたまにいらっしゃるが、そういう方よりは僕の方がよっぽど「お腹を痛め」ているのである。産んだのが赤ちゃんじゃなくて結石ってのがなんとも情けない話だけど。
■ ちなみに合法的に打っていただいた麻薬だが、残念ながらひたすら気持ち悪い代物だった。
医者「今日は車運転してきた?」
結石「はぁ、父が送ってきてくれました」
医者「あぁそれならよかった。いや、これ打つと運転できなくなる人いるからね」
といいつつ、ブスゥ~ッ。
結石「な、なんすか、これ?」
医者「痛み止め。モルヒネね」
うおぉ、バリバリのヤクやんけぇ! ヤッホホォ~イ!!
これで楽になるかと期待したのだが、いやはやとんでもない。運転できなくなる人がいるぅ? そんな生易しいもんじゃねぇって。歩けんっちゅ~に!!
というのも、打たれた直後から天井がグルグルと回り、床がうねり始め、診察室のドアを開けても、送ってきてくれた父が待つベンチまでのほんの数mが歩けなくなったのだ。どこかにつかまれば歩けるのだが、つかまろうにもあまりに視覚がメチャクチャなので、うまく壁やベンチにつかまれないのだ。
ただでも超絶な痛みで悶絶して歩くことも難儀なのに、なんちゅうことをするか!
■ ただし、たとえでもなんでもなく、天井が本当に時計回りにエンドレスにグルグル回り続ける映像には感動した。腹の痛みを一瞬忘れて我が脳内で再生される驚愕の映像に見入ってしまった。だって、テレビカメラをグルグルと回しながら撮影した映像をモニタで見ているような調子なのだ。
しかし、病気のクセに僕はイヤに冷静だった。そのとき僕が考えていたのは、「目玉がグルグルと回転し始めたわけじゃなし、エンドレスで映像が回転し続けるのは絶対にオカシイ!」ということ。悶絶しつつこんなこと考えてるんだから、まったくおめでたい野郎だ。今思えばこの呑気さがアウトドアガイドの才能の一つでもあったのかもしれない(笑)
ともかくそう思いながらジッと天井を見続け、ついにカラクリを見抜いた。さすが僕。
360度回転して、次の360度に入る瞬間、一瞬映像がグニャリと超高速で360度巻き戻されるのである。一瞬のことなのと、今で言うモーフィングのように映像が滑らかに繋がっていたので、よくよく気をつけないとその巻き戻しの瞬間を見落とし、あたかも永遠に時計回りに天井が回り続けているように見えたのだ。
何でこんなことが脳内で起こるんだろう??? そんなアホなことするくらいなら、脳内麻薬でも分泌して、腹痛をなんとかしてくれよ>僕の脳ミソ
さらによく分からないのが、回っていたのが天井だけで、床はウネウネと波打っていたという点。これはもう考えるのが面倒になって、気を失うことにした次第。
でも結局、このグルグルウネウネのせいで酔って気分が悪くなってしまい、すぐに吐いてしまったのだ。完全なるバッドトリップ。モルヒネはもうゴメンだ。もっとハッピーになれるやつ打ってくれよ。
■ なんて考えつつ、過去の「痛い体験」を思い返してランク付けしてたりしたのだが、ここで面白いことに気づいた。
痛みに悶絶した経験を思い起こしてみると、関脇か大関クラスにランクインさせざるを得ないのが、風邪で目玉が痛かったときのこと。実はつい一週間ほど前にも家人がこれにやられていたのだが、これはホントにツライ、とにかくツライ。目をちょいと動かしただけで目の奥から頭全体に響き渡る激痛の嵐。ありゃたまらん。
ただ、よくよく思い返してみると、この風邪による目玉痛って、痛みそのものってそう大したことがないようだ。
以前、痛みの単位として「ハナゲ」っていうのが流行ったことがあるが、今回の膝の痛みを100ハナゲだとすれば、きっと目の痛みは10ハナゲ前後なのではないかと思う。いや、ひょっとするともっと軽いかも。
しかしながら場所が場所だけに、堪え難さという点では今回の膝に匹敵するものがある。結局、痛みそのものの強さもさることながら、痛んでいる場所ってのも大きなポイントになるんだな。
■ その点、膝なんてそんなに痛みに敏感な場所ではない。ガキのころなんて、一年のうち324日くらいはすりむいて怪我してたとこだ。敏感だったら失神どころか、とっくに悶絶死してるだろう。
それなのに、身動き一つ取れないほど痛かったんだから、今回の痛みはよほどのものだったと思う。ひょっとすると、痛みそのものは尿路結石に匹敵していたのかもしれないなぁ。いや、尿路結石よりも痛かったのかもしれない。
ん? それじゃ、今回の膝くらいの痛みが目玉にきたらどうなるんだ?
ハッ! か、考えただけで一瞬気を失っておりましたぁ!
■ じゃぁ、痛みに一番敏感な場所ってどこだろう?
前述の通り、目玉はキツイ。
男の場合、キャンタマもとんでもなくキク。
あと、指先って痛いんだよなぁ。特に爪関係。これは手に限らない。足も同じ。
普段は目立たないが、耳ってのも相当に痛い。耳が今回の膝くらい痛かったら、きっと僕は身投げしていただろう。身投げできるくらい動き回ることが出来れば、だけど。
あとはどこだろうなぁ。
■ ってなことを考えていると、また変なことを思い出した。昔、飲みながら話題になった「痛い話」だ。
例えばこんな話があった。
ある男が海で遊んでいたのだが、岩場で膝を切ってしまった。よくあることだ。大したことなかったので気にもとめていなかったのだが、しばらくして傷もすっかり治った頃から、だんだんと膝が痛み始めた。
痛みはドンドン強くなり、最後には歩けなくなったその男、病院に駆け込んだのだが(歩けない男がどうやって駆け込むのか?というツッコミはなし)、レントゲンを撮ってもCTにかけても、どうにも理由が分からない(うっげぇ、今回の僕と同じじゃん。まぁ僕はレントゲン撮ってないけど)。
とにかくまったく歩けないほどの激痛に悩まされているので、とりあえず開いて中を見てみましょうということになった。執刀医が膝を切開し、膝蓋骨(お皿)を裏返してみると、そこにはビッシリとフジツボが繁殖し始めていた……。
うっげぇ、痛いぃぃ! 自分が膝やられたあとでこうやって書いてみると、リアルさが桁違いで思いっきり後悔した。あ、膝がうずく……(ToT)
有名な話(しかも実話だというまことしやかな前置きのつく話)なので、ご存知の方も多いかと思うが、一回膝を壊してからこの話を思い出すと、もっと楽しめること請け合い。お薦め。
■ 他にこんな話もきいたことがある。
第二次世界大戦中のナチスは、捕虜に対して様々な拷問を行っていたが、その中でも男性捕虜限定ながら、極めつけのスーパーメソッドはこうだ。
まず準備。
捕虜のチャンポコの先っぽから、細いガラス管を尿管に差し込む。これで完了。きわめて簡単。誰でも出来る。
次に拷問の方法。
捕虜を問い質しつつ、そのチャンポコの先からのぞいている華奢なガラス管を爪でパチンとはじく。これだけ。こっちもいたって簡単。子供にでも出来る。
うっがぁ、これも書いてるだけで背筋が凍った。これがウソかホントかは僕は知らないのだが、尿管なんてただでも極めて敏感なところだぞ。そこに異物を差し込まれて刺激されるだけでもとんでもないのに、それがいとも簡単に割れそうな華奢なガラス管だっつぅんだから、さすがナチスと感心する以外にない。
これを初めて聞いたとき、その芸術的なまでの拷問の手口に感動して、思わず内股になってしまったのだが、周りを見回すとそこで話を聞いていた男全員が内股になって股間を押さえていた。え? 貴方も今内股? 正常な反応です。
しかし、これ本当かなぁ? そもそも、差し込まれるまで堪えられるヤツがいるのだろうか??
ともかく、僕が今思いつく中では、とりあえずこれが「一番痛そうだ大賞第一回大会、暫定最優秀賞」だな。
あ、そのガラス管に、小さなフジツボがついてたら、グランドチャンピオン間違いなし。
うっがぁぁぁ~~~っ! 何でそういう痛そうなこと思いつくかぁ、このウツケモノぉぉ!
■ しかし、僕の膝、結局なんだったんだろう??? フジツボ?(^^; 海で仕事している以上、可能性がゼロといえないところがおそろしい……。
まぁ治ってきたから何でも良いんだけど、再発しないでくれよ、頼むから……。今後、トランピング(トレッキング)ガイドの方に仕事をシフトしつつ、カヤックの仕事を減らしていこうかというプランもあるんだから、膝にだけは爆弾を抱えたくない。
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■ 「フジツボがチャンピオン」と思った方は
を、「ガラス管の方が痛い」と思った方は
を、「なんちゅうモノを読ますねん、ドアホ、痛いやんけ!」とご立腹の貴方は、お怒りを両方のボタンにぶつけてください。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/1102

