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November 13, 2004

老兵は語るべきか、去るべきか?

■ 【予報】
[地上気象](モトゥエカ)
  曇り、一時雨。北東風次第に強くなる。最高気温19度、最低気温14度。

[海洋気象](エイベル)
  変風10ノット、午前中に北東15ノットに変わる。海況はおだやか。北の波1m、次第に大きくなる。雨中の視界は良好。

[潮汐表](ネルソン)
  Low 04:33am 0.4m  High 10:59am 4.4m
  Low 04:49pm 0.4m  High 11:10pm 4.3m

天気図
© Copyright Meteorological Service of NZ Ltd

■ 昨日は結局雨降らず、今朝になってから一瞬だけ小雨がパラパラと。
  しかし、天気図の変化の早さが劇的。先週、春とは思えないほど天候が安定していて、「今年の春はどうなってるんだ?」と思ったが、結局やっぱりこうやって春らしい不安定な気候に逆戻り。

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■ 極々私的なメモ。
  昨日、薬を飲んだ直後にブログをアップし、その後昼寝をしたのだが、起きてみてビックリ。腫れはひいていないものの、痛みはウソのように治まり、その上ここのところひどかった肩と首の痛みまでスッキリ!

  なんちゅう薬じゃいと驚き、早速検索。Diclofenacというのだが、このページ見ると、ありゃまぁ、けっこうキツイでないの! 酒呑みは胃から出血するだの、飲んでから15分から30分は横になるなだの、医者で聞かなかった注意書きがゾロゾロ(^^;

  先生とは昨日の夜にも会ったので、その点文句言ってやろうかと思ったけど、でもものすごくよく効く薬処方してもらって文句言ったんじゃバチがあたるからやめておいた(笑)
  こうやって自分で調べりゃ良いんだからね。

  というわけで、今日も腫れは治まっていなくてパンパンなんだけど、痛み自体は尋常な打ち身程度で、歩くのも走るのも支障なし。めでたしめでたし。

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■ 『ガイドのつぶやき』番外編
  「『兵を語る』のは過去の人?」 『週刊!木村剛』経由)

  2003年3月だからもうかれこれ約1年半前、先々シーズンの終わりごろに『プロガイド・ワークショップ 2003』をアップしたが、その中で

  私のプロガイド・ワークショップは、私自身が現役ガイドとして現場に出ている間しかやりません。
  野球などのように、現役を退いた人間が指導者を担当する(すべき)場合があることは認めますが、シーカヤック・ガイドの場合はそれとは事情が少々違うと思っています。ガイドの場合は、現役を退いてしまった人間はすでにプロではなく、したがって現場のプロのやることにはもう口をはさむべきではない類の職種だと信じています。

と述べた。

  ところが実際にプロガイド・ワークショップ 2003(以下PGW)をやってみると、プログラム終了後にかなりの方から、この一文に対して、「まだまだ日本には伝えてもらわなくてはならないことがあるので、固いこと言わずに引退後もPGW続けてくれ」という励ましのお言葉をいただいた。

  冒頭で引用した『ヤースのへんしん』さんの話を拝見してこの話を思い出すとともに、改めて、確かに一線を引いた人間にしか語れないこともあるのかもしれないなぁ、と感じた次第。

  PGWをやってみて感じたのだが、なるほど参加者の言葉通り、ある分野に関しては僕のレヴェルと今の日本の業界のレヴェルに大きな隔たりがあるのは間違いないようで、そういう点については、引退後の老兵と言えども、伝えられることはあるのだろうと思う。

  う~ん、「引退したら看板を下ろす」と大見得切ったのがわずか一年半前なのに、こうなると決心がゆらぐよなぁ……。
  いつもそうだ。ニュージーランドで大見得を切り、その後日本に出かけて行ってみると事情が変わってしまう。そろそろ学習しろよ!>ヒゲロン毛の野人

■ 『ヤースのへんしん』さんや『週刊!木村剛』さんが挙げてらっしゃる「兵を語る」というのはビジネス界の成功譚だから、僕のやってるPGWなんぞと同列で語ってしまうのは、あまりにもムリがありすぎと言うご意見もあるかと思うが、僕自身はPGWの中でアドヴェンチャー・ツーリズムを他業種(特に他のサーヴィス業)と同列に捉えることを強調し続けているので、あえて今回も強引に同列に語ってしまう(笑)

  さて、「兵を語るのは過去の人」というご意見、なるほどと思った反面、『ヤースのへんしん』さんがおっしゃる、

本当に今を戦っている将が「兵を語る」でしょうか?・・・否、まだまだ先があるのに、そんなことできるはずがありません、そんなことをしたら競争相手に足をすくわれます。

というのは、必ずしもすべてに当てはまるわけではないとも思う。
  特にマーケットがまだ小さい発展途上(あるいはその前段階)の業界の場合、あえて最先端のノウハウを公開してライヴァルを作り出すことが、マーケットを拡大することに繋がることもあると思うし、今の日本のシーカヤック・ツーリズム業界はそういう時期にあるとも信じている。
  (ただ、『ヤースのへんしん』さんが言及されたような、「ビジネス界の勝ち組」の発言者は確かに過去の人がほとんどだろう。)

  というわけで、僕自身は今のところ「一線で戦いながら兵を語る」つもりでいるのだけど、さて、退役してからも「語り続ける」べきか、それとも初志貫徹して引退後は「老兵は去る」べきかは、もう少し保留しておく。
  とはいっても、あと半年ほどで結論を出さなきゃいけないんだろうけど……。

■ ところで、10月14日のエントリーで、PGW 2005の開催受付を宣言したが、一つだけ付け加えておかねばなるまい。

  実をいえば、PGWを開催すると確実にガイド寿命が縮むのである。正直に言えば、PGW2002、2003を開催していなければ、あと3年は楽にガイドが続けられたと思う。
  もちろん、PGW開催によって僕自身も得るところが大きく、大変いい勉強をさせていただいたのだし、そもそも自分が蒔いた種なのだから、別に文句を言う筋合いはないし、文句を言うつもりもない。

  じゃぁ何でわざわざ「寿命が縮む」などと言っているかというと、過去のPGW参加者の中に
  「Ryuさん引退するとか言ってるけど、そんなことはさせやしねぇよ!」
などと嘯いている人がいるそうだから。

  そう言って下さるのは光栄な話で嬉しいのだけれども、PGWを一発開催するだけでとてつもなく消耗するのは事実だということは分かっておいていただきたいのだ。
  つまり、引退後に「兵を語る」という選択をしたとしても、果たして引退後のボロボロの身体でPGWを開催できるかどうかは、非常に怪しいのである。

  9月5日9月9日9月26日で語った「ガイディング&インストラクション研究所構想」が実現してくれれば、引退後の僕にでも担当できる部分はあるとは思うのだけど。
  そういう意味でも、この「カヤック版サンタフェ研究所構想」っていうのは、僕にとってはけっこう切実な大きな夢だったりするんだけどな。

■ というわけで、僕が現役フルタイムガイドとして仕事が出来るのは、どうも今シーズンが最後となりそうな気がしている。もし僕の現役時代の仕事ぶりをご覧になりたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、がんばってこの冬の休暇中にニュージーランドにいらしてくださいな。来年のゴールデンウィークは、もうすでに休みを取ってる可能性が大きいですよ。

■ 関連過去ログ【ガイドのつぶやき】
  ◎その1「怖さについて。」 (10月7日)
  ◎その2「過保護について。」 (10月8日)
  ◎その3「プロの基準について。」 (10月9日)
  ◎その4「互助について。」 (10月12日)
  ◎その5「トウイングについて(前編)。」 (10月13日)
  ◎最終回「トウイングについて(後編)。」 (10月14日)

■ 関連過去ログ【ガイディング&インストラクション研究所】
  ◎サンタフェと、シーカヤック。 (9月5日)
  ◎ひょっとすると、実現可能? (9月9日)
  ◎夢の続きと、悪夢のような製品。 (9月26日)

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■ 「そりゃマズイ、さっそく年末のニュージーランド旅行を計画しなくては」と思った方、旅行代理店のサイトに飛ぶ前に、人気ランキングranking.gifをポチっとするのをお忘れなく!


投稿者 Ryu : November 13, 2004 01:39 PM
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コメント

Ryuさん こんばんは!

体調大丈夫ですか?

Diclofenac=Voltarenといえば、ぼくは、非常時用にどこに行くにも必ず持っていますが、これを使うときには胃を保護する薬と一緒に飲むようにと、胃薬も渡されています。

効目が劇的な分、しくじると副作用も激烈だそうですから、十分お気をつけあれ。連続服用は、とても危険だそうです。

それはそうと、GWまでに、NZでRyuさんにガイドしてもらわなければね(^_-)

Posted by: uchida : November 13, 2004 08:23 PM

あ、uchidaさんも常備してらっしゃるんですか。
よく効きますけど、情報を読むと怖いですねぇ。
膝、どうやら膿がひき始めたようで、痛みがかゆみに変わってきたので、明日の朝から服用をやめてみようかと思ってます。

どうもご心配をおかけしました。
こんなにひどくなるの分かってたら書かなかったのになぁ(^^;


それはともあれ、いよいよNZいらっしゃいますか!?
楽しみですねぇ。
2月末とか3月頭くらいが空いてきて気持ち良いですよ。
お待ちしてます(^^)

Posted by: Ryu : November 13, 2004 09:04 PM

はじめまして、TBありがとうございました。
「老兵は語らず」というのは、若い人たちが新しいことに挑戦しようとしてる時に、下手な横槍を入れないことだと、私は勝手に思っています。
でも、ベーシックなことや、行ったら危険なことは、どしどし伝えるのも老兵の仕事だと思っています。
・・・って若造が勝手に思ってる次第です。。。

Posted by: ヤースのへんしん : November 16, 2004 06:17 PM

はじめまして、TBありがとうございました。
「老兵は語らず」というのは、若い人たちが新しいことに挑戦しようとしてる時に、下手な横槍を入れないことだと、私は勝手に思っています。
でも、ベーシックなことや、行ったら危険なことは、どしどし伝えるのも老兵の仕事だと思っています。
・・・って若造が勝手に思ってる次第です。。。

Posted by: ヤースのへんしん : November 16, 2004 06:19 PM

ヤースのへんしんさん、初めまして、コメントありがとうございます。

> 下手な横槍を入れないことだと、私は勝手に思っています。

僕もそれは大切なことだと思ってるんです。
特に僕のような仕事の場合は、引退した老兵は、基本的には現場の若い連中には口を出さない方が良いんじゃないか、というスタンスです。

が……。


> ベーシックなことや、行ったら危険なことは、どしどし伝えるのも老兵の仕事

おっしゃるとおり、この辺は大事ですよね。
僕に果たして、このあたりのさじ加減がうまく出来るのかどうか、心もとないです。

「先達のアドヴァイス」と「老害」って、紙一重ですもんねぇ。


Posted by: Ryu : November 16, 2004 06:49 PM
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