October 14, 2004
トウイングについて(後編)。
■ 予報
[地上気象]
一時曇り。シーブリーズ。最高気温21度、最低気温11度。
[海洋気象]
セパレーションポイントより北では西30ノットが、午前中に北西20ノットに落ちる。南部では北20ノット、夕方までに北西10ノットに変わる。北部の海況は荒いが、次第におさまる。
[潮汐表]
10:43am 4.1m
16:37pm 0.4m
22:56pm 4.3m
■ 夜中に家が揺れるほどの風が吹き荒れ、朝になっても5分おきにものすごい突風が吹いていて、胃の痛い思いをしつつ出勤。中六日の登板とはいえ、いきなりこれじゃぁなぁ……。
ゲゲゲ、峠の途中、何本も木が倒れてきて道をふさいでるし、落石も一つや二つじゃないよ!
長雨でこれだけ崩れることはあるけど、風だけでこんなに崩れるのは初めてだ!(後で聞いたところによると、送電線切断で停電したところもあるとか)
で、お客様が集まり始めてからも、パドルが吹き飛ぶような突風が時々吹き、明らかに「これで大丈夫なのか?」という空気が広がる。
アンカレッジの状況を船上宿に電話して確認したマネージャは、ガイド陣を召集してミニミーティング。とりあえず全ツアー、ウォータータクシーに乗って出発地点のビーチまで行くが、各ガイドの判断で出発地点を変える、ツアー行程を変える、あるいは完全にキャンセルしてそのままタクシーで帰ってくる(この場合はツアー代金返金)、どういうオプションをとっても構わないことを再確認し、お客様にもその点を説明した上で出発。
その間、僕のグループは3名がキャンセルして全部で2名になっていて、ミーティング後あわててパッキングを変えたり、調理道具を積めなくなったのでアンカレッジのハウスボートに昼食を作らせるように連絡したりと、バタバタは出発直前まで続いた。
(本当は2名は最低催行人数未満なんだけど、ドタキャンでこうなってしまったのでさすがに催行せざるを得ない)
僕のツアーは元々はブラストだったのだが、マッドマイルの状況があまり芳しくなかったので、アンカレッジに着くと同時にHOPに変更してベースに連絡を入れた。
トレントベイ・ラグーンは最高の美しさだった。
モーニングティーの後は海況も落ち着いていたので、安心してピナクルで愛嬌たっぷりのオットセイを堪能し、そもままピットヘッドまで横断してテ・プカテアへ。
午後はちょっと曇りがちになったものの、テ・プカテアの展望台の眺めも相変わらず絶景で、2名のお客様はご機嫌。
余裕があったので再度トレントベイに上陸し、潮が引いたときの景観の違いに仰天していただいた。大潮のエイベルタズマン国立公園をなめちゃいかんよ。
朝はずいぶんと天候が気になったけど、結果的には大変良いツアーだったな。めでたしめでたし。 blast→hop 2
■ しかし、相変わらずウィルソンズのウォータータクシーは最悪。二艇に増えたので先週ほどひどくはなかったが、アンカレッジに急遽送られたはずの僕のシングルがなく、他のグループのシングルをブン取って使わざるを得なかったり、他のガイドはガスボンベがウォータータクシー上で消失し、昼ごはんまでに別送してもらう手はずにせざるを得なかったり、帰りは帰りで午後6時を回るまでカヤックが帰ってこず、全ガイドぼけぇ~っと手持ち無沙汰で待たされたりと、相変わらず先の思いやられるお粗末ぶり。
ガスボンベは結局夕方6時にカヤックと一緒に戻ってきたが、僕のために送られたはずのカヤックはいったいどこに行ったのやら??? ベースにはなかったし、国立公園内でも誰も見かけていない。あぁぁぁぁ、僕のルクシャちゃぁ~~ん!!!(涙)
ウォータータクシー二台こっきりで世界最大のシーカヤック・オペレータに対応しようっていうのがどうかしてるってこと、そろそろ気づけよ>ウィルソンズ
今の状態なんて序の口で、これからますます忙しくなるっつうのに、どうする気よ???
アクアタクシーと仕事しているときは、スムーズで良かったよなぁ、まったく。
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■ 昨日、ブルーバードのリアタイヤを交換し($138.00)、車検もすませた($35.00)。後は郵便局で次年度の登録をすれば完了($200.10)。車検は年二回なので、一年間の自動車の維持費は、消耗部品や燃料費をのぞけば、
35.00 * 2 + 220.10 = 290.10
今は円安ドル高でNZ$1 = \75くらいだけど、それで計算しても\22,000足らず。二倍しても、日本の二年に一度の車検費用とは比較にならないほど安い。助かる。
車検の時間も、たかだか15分くらいなので、アポも何もなしでテスティング・ステーションに持ち込んで見てもらうだけ。気軽なものだ。
さて、今度はセドリックの方だな。安いとはいえ、まったく同じ時期に車検と登録がやってくるのは、ちとツライ。
三歳違いの子供を持って、三年おきに一度に受験戦争騒ぎが来るっていうのは、これの激しいヴァージョンなんだろうな(笑)
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■ 短期連載『ガイドのつぶやき』最終回
昨日に引き続き、トウイングの問題点をあぶり出す。
前編、後編とはいっても、実は今日の後編、昨日の前編の約二倍の量なんだわさ。いや、文脈的に分けられるところがそこだけだったもんで(^^;
ってなわけで今日のは記録的な長文なので、コーヒーでも淹れてゆっくり腰を落ち着けてから読んでくださいな。
■ もうお忘れかもしれないので、そもそもの発端となった投稿を再度引用。
> 某アウトフィッターは「お客さんが海に出たいとお
> 望みならば、どんなコンディションでもとにかく出
> します。数名をトウイングして、荒れ海から必ず戻っ
> てこられるだけの技術は積んでいます。」と言った
> そうです。
これをエイベルタズマン国立公園でかつて「トウイング・キング」と揶揄された僕が、読み解いてお見せしようという企画だ。
昨日のエントリーでは、
「ここエイベルタズマンのガイドたちは、トウイングを可能な限り避けるべき事態ととらえ、トウイングの多い奴は未熟者ということをキチンと了解している。」
と述べ、前半の「なぜトウイングを避けるべきか?」の部分について、カスタマーケア面と危機管理面の両面から問題点を指摘した。
これだけでも「揶揄」の意味が少しお分かりいただけたかと思う。
■ ところがこれ以外にも、僕のニックネームに「揶揄」の意味を与える、もう一つ別の理由がある。
上で引用した昨日の文で言えば、後半の「トウイングの多い奴は未熟者」という部分がそれにあたる。
今日はこの点を中心に見ていこう。
今日のエントリーを読み終わったとき、トウイングに対するイメージが少しでも変わり、恐怖感や警戒感を持っていただければ幸いだ。
■ さて、昨日書いたようにトウイングはカスタマーケア上も危機管理上も、問題ありまくりの危険行為なのだが、実はそれ以前にも問題点があるのだ。
すなわちエイベルタズマンのガイドたちは、、「トウイングをせざるを得ない状況を招いた=ツアーの組み立てや天候判断などにミスがあった(可能性が大きい)」ということをよく承知し、その点も重視しているのである。
風が強かった、お客様が非力だった、お客様がラダー操作下手糞で蛇行しまくっていたなどの理由で、「トウイングが不可避だった」と言い訳するのは簡単なこと。
だから経験の浅い新米は、しょっちゅうトウイングをする。
ところが同じ強風の日、もっと非力なお客様を連れたヴェテランガイドは、それらのマイナス要因を最初からキチンと計算に入れ、天候変化も的確に予測しながらコースやペースを組み立てるので、トウイングなしでニコニコのグループを連れ帰って来てしまったりする。
もちろん、「必ず」とは言わない。ヴェテランだってトウイングしなくてはならないときは、そりゃあることはある。しかし、頻度が新米とは桁違いなのだ。
かくして、トウイングしてヘトヘトになってようやく帰ってきた新米は、余裕シャクシャクで一足先に戻っていた先輩から、
「お前、今日もトウイングしたの? さすがトウイング・キング! 参ったね、こりゃ敵わねぇな! 明日もトウイングか? オレにゃ真似出来ねぇなぁ。 がんばれよ、チャンピオン! ついでにオレッチのことも引っ張ってくれねぇか?」
とからかわれてしまうことになるのである。
トウイング回数が桁違いだっために、「揶揄」が完全に定着してしまったのが、他ならぬかつての僕なのだ。
いやはや、お恥ずかしい……。
■ 正直に言えば、僕が毎日のようにトウイングしまくってた駆け出しのころ、
「もっと勉強して上手くなれば、トウイングしなくてすむようになるよ」
と忠告してくれた人がいたのだが、
「そんなことはないだろう、あんたが初心を忘れて怠け者になってるだけだよ」
と反発を感じて憤っていたのだ。
そして、翌日から「もっと張り切って仕事熱心にトウイングに励んだ」のである。怠け者の先輩に、僕がどれだけ力を振り絞って仕事に打ち込んでいるかを見せつけてやろうという意気込みで……。
いやぁ、まったくお恥ずかしい。大きな間違いだった。
トウイングそのものの危険度の認識も甘かったし、ツアーの組み立ても下手クソ、しかも顧客の屈辱感にもきちんと思いがいたっていなかったくせに、トウイングを一所懸命やるのが良いガイドだと勘違いしていた節がある。
イヤハヤイヤハヤ、穴があったらのぞきたいほど恥ずかしい。
だから「トウイング・キング」と呼ばれても、そりゃ仕方なかったんだよね。
その頃への償いと自戒の意味で、今もその「汚名」をあえて捨てたり隠したりしないようにしている。
ただね、そういう恥ずかしい時代でさえ、昨日のエントリーで挙げたような不必要なときに予めトウイングの準備をするようなアホな真似は、誓って言うけど一度たりともやったことはないし、トウイングを前提にムリな距離を漕がせようとしたこともない。
僕は僕なりに「不可抗力、不可避なトウイング」をやっていたつもりだったのだ。
■ だから、僕が実際に「キング」だったのは最初の2シーズンだけ。その後は認識を改めてトウイング回数を減らすべくガイディング技術必死に磨き、最近は3月6日のエントリーで書いた通り、一年を通してトウイング・ゼロの記録に挑戦してやろうかなどと、大それたことを考えるまでになってきている。
イチローじゃあるまいし、僕ごとき凡人にそんな大記録が出せるはずもないんだけど、それでも年間で平均すれば、ツアー30本に1回くらいのペースに抑えているんじゃないかと思う。
天候やお客様の体力といった、自分の技術だけでは制御できない「運」による部分も大きいから、当然シーズンによっても数の増減はあるけど。
■ 確かに、ガイディングがうまくなればなるほど、トウイング頻度はどんどん減る。今では自信を持って断言できる。
僕にとって6シーズン目にあたる昨夏は、かつてないほど天候が不安定で、特に二月は来る日も来る日も暴風警報が出て海も荒れまくった。
にもかかわらず、11月頭から3月頭までの繁忙期の四ヶ月間に、僕はトウイング・ゼロの記録を作った。
これって当分誰にも破れない大記録に違いないと、密かに自負していたりして。
逆にいえば、トウイングの頻度は、ガイディング技術の巧拙をかなり正確にあらわす指標になるのである。
もちろんただただ怠けて必要なトウイングさえしないようなガイディングをする横綱級の似非ガイドは除いての話だけど。
■ だから、トウイングは極めて危険であり、顧客にとっては屈辱的であるのだが、それと同時にガイドにとっては恥ずべき行為でもあるのだ。
■ つまり、何年たってもトウイングの頻度が落ちないガイドは、そもそも修行の方向性を完全に見誤っているのである。
トウイングの危険性にも気づかず、よって恥ずかしいとも思わず、回数を減らす努力もしないような輩は、何年、いや何十年プロのふりして漕いだところで、ガイディング技術は一向にアップせず、万年アマチュア・ツアーリーダーの域から脱することは出来ない。
僕が口をすっぱくして言う「カヤックが上手いヤツが、必ずしも優れたガイドとは限らない」というのは、こういうところにも端的に現れる。
なんせ、いくらカヤックの訓練を積んで上手に漕げるようになったって、あるいは何千本ツアーを催行してみたところで、トウイングのメソッドはそれに従って自動的に身につくような類の技術ではないのだ。
トウイングにはトウイング専用の訓練が必要だし、トウイングの頻度を減らすには、やはりそれに特化した努力を要するのだ。
だから少々カヤックの技術が劣っても、トウイングのマイナス面を熟知した上できちんと対策訓練を積み、しかもツアーのときは極力実際にトウイングする場面を避けるような仕事をする方が、よほど名ガイドである。
■ ちなみに毎度おなじみの脱線だが、ガイディングがうまくなれば、お客様の船酔いの頻度もどんどん減る。
ツアー3回に1回は船酔いを出すガイドと、ツアー30回に1回しか船酔いを出さないガイドがいるのは確かだ。5年前の僕は前者だったが、今の僕は後者だ。
経験をつむうちに「なんとなく減った」わけではない。ちゃんと船酔いを防止する技術はあるし、酔った人をいち早く回復させる技術もちゃんとあるのだ。
5年仕事をしても、お客様が船酔いする頻度が変わらないとすれば、やっぱりガイディングの修行の方向性が間違っているんじゃないか?と疑った方がいいかもね。
■ さて、話をトウイングに戻す。
かつてはそうやって先輩からからかわれ、同輩から憐れまれた僕だが、そのおかげでエイベルタズマンでも桁違いのトウイング経験を積んでるのは事実だし、今やトップクラスのトウイング・メソッドを身につけているのも、また事実。
エイベルタズマンでトップということは、世界でもトップクラスといってもバチはあたらんだろうから、「キング」には「畏敬の念」も同時に含まれていることも一応再述し、しっかり自慢しておくことにする。
なんせお調子者の「ガイドの鏡」だから(笑)
だから僕がかつて「キング」と呼ばれたことを知らないような駆け出し連中も、たいてい僕のところにトウイングのノウハウや、トウライン・システムの相談にやってくる。
それらの経験は、すべて『プロガイド・ワークショップ(PGW)』や『ツアーリーダー・セミナー(TLS)』にフィードバックして、日本にも伝えるべく努力してきた。
■ ところで、トウイングはロープで別の艇を引っ張るだけだから、要するに力技、単なるスタミナ勝負だと勘違いしている短絡バカがいる。
貴様、それでも武士プロか! 恥を知れ! そこに直れ、拙者が成敗してくれるわ!
単なる力技だったら、エイベルタズマンで最もチビで非力なガイドの前頭筆頭の僕に、誰が頭下げてトウイング習いに来るかっつぅの!
■ 実際には、トウイングには特殊なメソッド(ノウハウ)がたくさんある。
トウラインシステム自体もいくつかの最低安全条件をクリアしておく必要があるし、ガイドの側もいくつかの技術の習得が必須。
乗る艇によっても違うメソッドがあるので、艇を色々乗り換える僕のようなガイドの場合は、全部出来なきゃダメ。
また艇の儀装や装備に工夫をこらすことも必要。
要は昨日いくつか挙げたような危機管理上の問題点を、一つ一つ少しでも軽減するような形で訓練を積んでおく必要があるのだ。
なんせ、「トウイング=危険なロープワーク」なのだから。
■ 過去何度か『プロガイド・ワークショップ(PGW)』をやってみて、予想通り日本にはこうしたメソッドは伝わってないことが確認できた。
また同時に、市販されているトウラインの中にも、シーカヤック用として適切な条件を備えたものは皆無だということも分かった。
そんなわけで、PGWやTLSでは「トウイング」のセッションは座学と実技の二部に分け、全科目の中でももっとも力を入れている。
座学ではまず適切なシステムの作り方から始めるし(マイスターJSBのセリフじゃないが、無いなら作るしかないもんね)、実技ではトウイング中インシデントに対するアクティヴ・セイフティとパッシヴ・セイフティ、さらにレスキュー中にトウイングを絡めるヴァリエーションもやる。
この講習内容は僕があちこちで学んだメソッドを体系的にまとめなおしたもので、ここまで丁寧で体系的なトウイング講習は、さすがのニュージーランドといえども、絶対に他にはない。他の科目はともかく、PGWとTLSのトウイング・セッションは、たぶん世界最高峰だと思うよ、今のところは。
■ ただし誤解のないように申しあげておくが、こうしたメソッドをきちんと身につけたもの同士を比べるならば、そりゃデカくてパワーやスタミナに勝る奴が強い。最後の最後は、やっぱり力技勝負になってしまうのは、まぎれもない事実。
そういう意味でチビの僕は「真のトウイング・キング」にはなれない宿命を背負ってしまっている。つまり僕に冠せられた「キング」は、どこまでいっても所詮は揶揄なのである。
だからこそ、トウイングを避けるスマートなガイディング技術を磨くことに熱心になるんだけどね。他人に劣る部分は、別の技術で補うしかないから。
■ ちなみに、プロ向けのPGWとアマ向けのTLSで、まったく同じ内容を講義するのは、この「トウイング」のセッションだけ。
アマチュアのツアーリーダーの方々にとっては、プロと同内容のトウイング・セッションは、あまりにも高いハードルなのは承知の上。ただ、安易かつ稚拙なトウイングは大事故に繋がる可能性が非常に大きいのに、その認識がまったく広まっていない現状を鑑みて、技術をマスターできないまでも、トウイングの危険性と難しさを理解していただくだけでも大きな成果だと考え、あえてプロとまったく同じ内容を採用した。
実際、TLS参加者の相当数の方が
「僕にはトウイングは無理だと知りましたから、絶対にトウラインは持ちませんし、なるべくトウイングされずに済むような安全なカヤッキングを心がけます」
とおっしゃっていた。そういう意味で、TLSでも一応の成果は収めていると思う。
こういう方たちは、下手なプロよりもトウイングのことをはるかによく理解していらっしゃるわけだが、TLS参加者や、彼らがその後自主的に行っている勉強会(ツアーリーダー・ワークショップ)の参加者、合わせれば相当な数になる。
うかうかしてられませんぞ!>プロフェッショナル諸氏
■ だからこそPGWやTLSでは、「トウイングとは、プレ・インシデント(事故一歩手前)状態を自ら作り出す行為」と説明し、出来る限り回避することをまず強調する。
「トウイングは極めて危険なので、やっちゃダメです! トウラインは護身用ナイフみたいなもので、少々のことでは決して抜いちゃダメなんです。
でも長く仕事してれば、そのうちどうしてもトウイングせざる得ない状況に出食わすこともあります。そのときに、危険度を最小限に抑え、大きなインシデントの種にしないために、訓練だけは普段からしっかりやっておいてください。システムや儀装、装備の工夫も怠らないでください。
なおかつその上で、トウイングを回避する技術を真剣に磨いてください。それが貴方のガイディング技術を劇的に洗練します」
っていう風に。
ま、要するに、昨日と今日こうやって書いているようなことを序論としてしゃべるわけだ。そしてセッションの終わりのまとめで、この点は再度強調する。
正直に言えば、僕にとってさえ、一度トウイングを始めたが最後、安全を100%保証することは出来ないんだわ、これが。
だから、今後僕にトウイングされる羽目になったら、そのときは身の危険を覚悟してくださいね(笑)
まぁそれでも、「トウイング・キング」の名にかけて、他のどんなガイドよりも安全性の高いトウイングをするつもりではあるんだけどね。
でも段々老いてきてることだし、先のことはよぉ分かりませんなぁ(ヨボヨボ)。
■ さて、これで「エイベルタズマンのガイドたちは、トウイングを可能な限り避けるべき事態ととらえ、トウイングの多い奴は未熟者ということをキチンと了解している」という言葉の意味、もうお分かりかと思う。
そこで、あらためて話を最初の最初に戻す。
投稿にあった「数名をトウイングして必ず荒れた海から戻る」と公言しているアウトフィッターは、安全なトウイング・メソッドは持っていないはずだ。
なぜなら、キチンとしたノウハウを持っているならば、「数名をトウイングして必ず荒れた海から戻る」などとは口が裂けても言えないからだ。
二艇以上をトウイングすること自体は、もちろん不可能ではない。
二艇どころか、僕はその十倍以上を引っ張ったことがある。
今や伝説となった感のある「シーカヤックミーティング in 牛窓」の様子をごらんあれ。このページの最後の画像は、ごらんのように大ラフトアップ集合写真だ。
えっと、やっぱりここにも画像を貼ってしまおうか。その方が話が早いな。『パドルの向くまま、気の向くまま』用画像なので、ちょっとサイズが小さいんだけど、その点はご勘弁を。

このときは、初体験者が多かったので思いのほかラフトアップに手間取り、キチンとラフトを組み終わる前にビーチに接近しすぎて座礁しそうになった。
そこで、僕がラフトアップしたままの全艇を、まとめてエイヤッと引っ張ってビーチからひっぺがしたのだ。
オリジナル画像であらためて数えてみると、優に三十艇近いし、そのうち十艇近くがタンデムなので、40人近くを一気に引きずった計算になるか。
距離にすればたかだか10m弱のことだと思うが、それにしても我ながらよぉやるわ。アホじゃ。
ご参加くださった方は、僕が若手駆け出しガイドたちにトウイングを指示したにも関わらず、彼らのトウライン・システムが不適切で急なトウイングに対応できず、仕方なく僕自身がトウイングしたのを覚えていらっしゃるかもしれない。
僕自身は、腰が砕けそうになったのを今でも覚えてる。よくパドルが折れなかったもんだ。
彼らはその後「お前ら、トウライン見せてみろ」と、怖い野人にこっぴどく叱られた、なんてことは、もう改めて書くまでもないか(笑)
■ というように、ベタ凪ならキャンプ道具を満載した三十艇、四十名を一瞬引っ張ることも不可能ではない。
しかぁ~し!!!
荒れた海から二艇以上の艇をトウイングして、100%無事に連れ帰れるメソッドは、残念ながら存在しない(そもそも前述のように、相手が一艇でも100%の安全は保証できないのだ)。
つまりこれはすでに「トウイング技術」云々の問題ではなく、あくまでも「運」に頼るしかないイチかバチかの賭けの世界の話なのである。
この賭けの「バチ」とは、もちろん死亡事故(下手すると全滅)を意味することは言うまでもないだろう。
■ こういうセリフが出てくるという事は、おそらくそのアウトフィッターは、過去は賭けに連勝し続けてきたのだろう。
しかし、ギャンブルってのは、いつかは敗れると相場が決まっている。
そういうレヴェルの「賭け」を、「必ず」と言い切ってしまうところに、「危険性を認識できていない=ノウハウを持っていない」ということが、ハッキリと読み取れてしまうのである。
■ いやぁ、おっそろしい話だねぇ。なんか、原子力政策を連想しちゃうなぁ。
だから、あのアウトフィッターにインフォームド・コンセントを求めるのは、そもそも無理な話なのだ。トウラインやトウイングの危険性の説明なんて、そもそも自分たちが最初から分かってないんだろうから、出来るわけない。
そもそもちゃんとトウイングのことを分かっている人だったら、あんなにトウイングのことを自信満々に語れるはずがないのだ。
分かれば分かるほど、黙して語らなくなるというのが、トウイングという技術の特徴なのだ。
■ つまり、一見するとプロの自信に満ちあふれているこの、
「お客さんが海に出たいとお望みならば、どんなコンディションでもとにかく出します。数名をトウイングして、荒れ海から必ず戻ってこられるだけの技術は積んでいます。」
という一言が、僕には、
- トウイングを単なる力技だと勘違いしており、正しいメソッドを習得していないと思われる
- 『トウイングはできるだけ避けるべき危険な技術であり、トウイングを前提にしたツアーの組み立てを公言するなどプロにとって恥の中の恥である』という基本的な認識さえ欠如していると推測できる
という風に読めてしまうのである。
よって、インフォームド・コンセントが徹底できるほど危険性を認識しているとも思えないという推論が成り立つ余地もあるわけである。
■ そもそもトウイングして帰ってくるのを前提にツアーを組んでて、もしガイドが怪我してトウイング不可能になったら、どうするつもりなのよ???
トウイング自体のせいで怪我をすることもあるのだ。僕も超強烈な向かい風の中、一分間で数mずつしか進まないようなトウイングを半時間にわたってやった結果膝裏の腱を傷めてしまい、ビーチについてもカヤックから降りられなかったことがある。
トウイング中に肩の関節に一万ボルトの電流が走ったことも、二度や三度ではないし、関節の中で鈍い音が響くのを耳にしたのだって、何度経験したことやら。
あ、そういえば股関節をやりそうになったこともあるし、腰や背中をひどくやられるのなんて、四六時中だったっけ。
(もう年だ、もう限界だ、もう引退だって言ってるのは、別に冗談でも何でもないのですぞ)
あるいは、トウラインってのは荒れた海では相当な頻度で切れるものなのだ。僕自身は、トウイング中にトウラインが断裂するという事態を過去に三回経験している。いずれもサーフに巻かれたときに起こった。
つまり、荒れた海をトウイングするときは、断裂も想定しておかないとお話にならないということである。
彼らの場合、これらの事態を想定できているのだろうか?
■ 長々と書いてきたが、昨日最初に書いたとおり、このアウトフィッターの発言を一言でまとめれば、「トンデモ発言」ということになるのである。
「とんでも発言」でも「TONDEMO発言」でもでも良いが、僕は個人的な好みで「トンデモ発言」表記を採用している(笑)
なぁ~んや、一言ですむんかいな。長々と書いて損してもぉたやないの! ブログとは思えん異例の長文やぞ! 一言ですむんやったら、それですませんかぃ!>僕
え? こっちこそ長々と読んで損したって? ごもっとも。スンマッセンです。
でもねぇ、トウイングの話は、どうやったって手短には済まんのですわ、これが。ややこしい話だから、前編と後編に分けると余計分からんよーになったりするから、「前回の要約」なんぞも入れなあかんかったりするし、難儀なんだ、これが。
でも、知らんこともチョビッとは書いてあったでしょ? 勉強になったと思って、勘弁してくださいな(^^;
なんせ、これPGWで受講したらあんた何万円も取られるんでっせ!
え? ならカンベンしたるって? 現金やなぁ(笑)
■ ともかく、この手のトウイングをやりたがるガイドに不幸にも当たってしまったら、すぐに眉にしっかり唾を塗り、全身にありがたい「牽引安全経」を写経することを強くお薦めする(耳をお忘れなく)。
その上で、当該ガイドの額やアウトフィッターの看板の上に「似非退散」と書いた封印の御札を貼り付けておくとベストなのだが、素人さんがやると噛まれるかもしれないので、無理はしないこと。
あるいは、不必要なときに自分の艇にトウラインを結び付けられてしまう危険に備え、鎖鎌を用意しておくのも良いかも知れない。
なんせ、普通のハサミやナイフじゃ、自分の艇のバウ(先端)に手が届かないからね、鎖鎌がベスト。
さすがのトウイング大好きガイドも、鎖鎌を持った人間に噛みつくような真似はしないだろうから、これは一石二鳥。
うん、我ながら名案だ。
あ、ただしタンデム艇の場合は、相棒の首を飛ばさないようにご注意を(念のため書いとかんと、万が一責任とらされたらかなわん(^^; )。
え? 鎖鎌、どこで売ってるか?
さぁて、『野外道具屋.com』とか『Outdoor-Market.com』とかできいてみくださいな。ひょっとしたら扱ってるかも。
ただし、きっと合言葉言わないと売ってもらえないと思うけど。
『龍の巣』? そんな危険なものございませんので、あしからず。んなもん航空便で送ったら、国外退去になるわぃ(笑)
■ で、ここで終わってしまったらジャパンの面目丸つぶれなので、「そうは言っても、まんざら捨てたもんじゃないぞ、やっぱりすごいぞジャパン!」というエピソードを一つ。
上で、日本には正しいトウイング・メソッドは伝わっていなかったことを書いた。
ところが、独自にトウイングの危険性を認識し、メソッド開発に取り組んでいた人もいらっしゃるのである。
「トウイングは極めて危険である」
という同じ認識からスタートし、我々が、
「だから、安全性の高いトウライン・システムとトウイング技術の開発と訓練が必要」
という方向で対処してきたのとまったく対照的に、彼は、
「だから、トウラインを使わないでトウイングする技術の開発と訓練が必要」
という方向でメソッドを研究してきた。
まったく逆だが、だからといって間違ってるわけじゃない。
むしろ「危険だから使わない」というのは、危機管理上非常に正しい選択であり、英断でもある。
拍手である。
そして彼は、「トウラインを使わないトウイング」のメソッドを研究し、実際にツアー中に肩を脱臼したお客様を「トウラインを使わないトウイング」で無事に連れ帰ることにも成功していらっしゃるのである。
お見事である。
さらに彼がスゴイのは、それでもなお、僕のごとき若輩者が開催するPGWに参加してくださったことだ。その勇気と研究熱心さには、本当に頭が下がる。
天晴れである。
彼がその後トウラインを持つようになったのか、それとも以前の通りトウラインを持たずに仕事に臨んでいるのかは聞いていない。
ただどちらにしても、彼なりにメソッドをさらに進化させ、より効果的で安全な技術を研究していらっしゃるだろうことは、想像に難くない。
彼との出会いは、僕にとっても大きな刺激になったし、トウラインなしのトウイングのメソッドを訓練の必然性を知るキッカケにもなった。
トウイング・メソッドの世界は、まだまだ底知れない奥深さを持っていることを、彼が教えてくれたともいえる。
もちろんジャパンには、彼以外にもスゴイ人はいらっしゃるのだが、ことトウイングに関しては、彼の独自の研究とその真摯な姿勢に、ただただシャッポを脱いだ。
その人物とは、ご存知『パドル・コースト』代表の吉角立自氏である。
今後こっちの若手にトウイングを指導するときは、「ジャパン発ヨシカド・メソッド」も伝えていかなくてはと思っている。
■ さて、最後に。
上で「分かれば分かるほど、黙して語らなくなるというのが、トウイングという技術の特徴」と書いた。
だから実をいえば、これだけ遠慮なくモノをいう僕でさえ、トウイングに関して過去に発言したことは、ホンの数えるほどしかない。
しかも、過去の数度の発言(主にYahoo掲示板上だったと思うが)は、ちょうど「キング」と呼ばれていた頃のことで、日本のシーカヤック界のトウイングのレヴェルを知らなかった「日本上陸以前」の話だ。
「日本上陸以降」は、ネット上のオープンな場でトウイング・メソッドのことを語るのは、一切やめてしまった。
生半可な理解でトウイングの真似事をされると、それこそ僕自身が「ゆるやかな殺人幇助」をしたことになることが分かってしまったからだ。
よってトウイングについて語るのは、きちんとメソッドを共有している人間同士でのメールか、PGWのメーリング・リストだけに限定していた。『パドルの向くまま、気の向くまま』の『プロガイド論』でさえ、トウイングのノウハウには一切触れていない。
昨日と今日でこうして長い長い沈黙を破ってオープンな場でトウイングのことを書いたわけだが、これは僕にとってはかなりの決断を要したのである。
理由は、「これ以上沈黙していたら、『やってはいけない危険なトウイング』がますますはびこり、トウイングによる重大事故が頻発する」という危機感が高まってきたからだ。昨日のエントリーに書いたように、自分の友人がそういう危険なトウイングの餌食になるオソレになりそうな目にあったと聞くと、さすがにこちらもおだやかではいられない。
その危機感がこれを書かせた。
以前は、PGWやTLSでトウイングの正しいメソッドを伝えることによって、これが防止できると考えていた。
しかし、僕が思ったほどそのメソッドが広がっていっていないのだ。
昨日と今日の二回に分けて、これだけ長々と書きながらも、具体的なメソッドは一切記さず、逆に危険性などのマイナス面の話に終始したのも、僕自身が「ゆるやかな殺人幇助」を断固として避けるためである。
正しいメソッドは、文章では書ききれない。中途半端に誤解されてメソッドが伝われば、またそれが新たな危険を生む。
だから、今回もメソッドは一切記さなかった。
目的はあくまでも「どういうトウイングが危険か、どういうガイディングが非難されるべきか」を伝えることである。
よって、ご興味をお持ちの方は、直接PGWやTLSを受講していただくか、過去の受講者から伝授してもらって下さい。
■ と、ここまでは、昨日からひっくるめて全部独り言のつぶやきだったけど(笑)、ここからは顔を上げて大きな声で。
これだけ偉そうなことを言うからには、来年2005年にはご依頼があれば日本に行って「PGW 2005」を開催するという形で責任をとりたいと思います。
ご希望のアウトフィッターさん、ご遠慮なくご相談ください。
もう引退がホントに刻一刻と近づいてきているからね、来年やらないと再来年は出来るかどうか分からんし。
いやだねぇ、年はとりたくないねぇ。もう5年早くこの仕事始めれば、もう少し出来ることもあったんだけどねぇ……(またブツブツと独り言)。
■ ついでにちょいと脱線。
えっと、二年半ほど前だったか、ジョン・ダウドが日本で変わったアブミのシステムを披露し、それが「画期的だ!」とかなりの評判になったことがある。
PGWやTLSでは「ありゃヤバイから絶対にマネするなよぉ」とお話しているのだが、未だにあのシステムがスゴイと思って使ってる方がいらっしゃったら、今すぐ止めましょう。
ありゃね、最低限の安全性が確保できていないので、下手するとエライことになる。
アブミにはアブミで、やっぱり必要とされる安全基準があるのだ。アブミだって、「ロープ」に他ならないのだから。
そもそも、自分のスプレースカートを外さないと使えないメソッドなんて、まずその段階ですでに論外。
さらにあのイヴェントを主宰したショップのオンラインマガジンで、やはり最低限の安全性を保証できていないトウラインを推奨するような記事が、あのイヴェントの直後に流れたことがある。
僕はすぐにその危険性を指摘し、事故が起こる前に訂正文を流すことを提案したが、残念なことに無視されてしまった。
あれを真似している人がいなければ良いのだけどなぁと、未だに気になっている出来事の一つである。
くれぐれもお気をつけあそばせ。
■ というわけで、長い長いトウイングの話は、とりあえずおしまい。
明日から『続・ガイドのつぶやき』が新たに始まり、第一話は、『新・トウイングについて』の予……、ウワワ、痛いって! モノを投げないで下さい、ジョーダンだから、ジョーダン(^^;
■ 関連過去ログ【ガイドのつぶやき】
◎その1「怖さについて。」(10月7日)
◎その2「過保護について。」(10月8日)
◎その3「プロの基準について。」(10月9日)
◎その4「互助について。」(10月12日)
◎その5「トウイングについて(前編)。」(10月13日)
■ 関連過去ログ【読者投稿】
◎ファーストエイド雑感。 (6月30日)
◎またもや、サングラス四方山話。 (7月6日)
◎東京の星空、ニュージーランドの星空。 (7月10日)
◎ガソリンより高い水が、蔓延? (7月15日)
◎捕鯨と差別。 (7月20日)
◎ぬるい危機管理論 (8月27日)
◎ひょっとすると、実現可能? (9月9日)
◎夢の続きと、悪夢のような製品。 (9月26日)
◎互助について。 (10月12日)
◎トウイングについて(前編)。 (10月13日)
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■ 今日のエントリーを読んで、「ばっかやろー、長ぇよ! 仕事中に読んでたら、上司に叱られたじゃねぇか!!」と逆切れしてらっしゃる方、怒りを込めて
をド突いておいて下さいな。
スコアが飛躍的に伸びたら、大反省します(^^; って、こんな長いの、これからは忙しくなるからそうそうめったに書けやしないだろうけど。たぶん、四ヶ月ゼロ・トウイングとどっこいどっこいの最長不倒記録になると思う。
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/870
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) Morning shower, then fine. Southwesterlies. 13°C 4°C [海洋気象] (エイベル) Variable 10 knots but westerly 20 knots north of Separation Point.Sea moderate in the north. Fair visib...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.08.15
Excerpt: 大記録達成前夜 ■実は、明日、大記録が達成できるかもしれない。 ◎Ryu's Logbook「Weather & Kayaking Log on 14-08-05 」 昨年10月から何日働いたのか数えてないんだけど、ノー・トウ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.08.15
Excerpt: 大記録達成前夜 ■実は、明日、大記録が達成できるかもしれない。 ◎Ryu's Logbook「Weather & Kayaking Log on 14-08-05 」 昨年10月から何日働いたのか数えてないんだけど、ノー・トウ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.08.15
濃い~っ、本当に濃厚>Ryuスペシャルの「命の出汁」。
これが当初はもっと濃かったと言うのですから、全くどうやって出汁をとっているのやら。
しかし、削除、いや「お取り置き」の部分も、寝かせる事でまろやかになってこれも又美味だと思いますので、何時の日かきちんと御相伴に与らせて下さいまし。
出汁のお味以外に気になったのはやはりウォータータクシーの話ですね。
そこまで使えないと今シーズンは現行のツアーメニュー自体が実は機能しないケースも出てきてしまうのではないですか?
(現場のガイドの裁量でお客様には殆どそうは見えない様になるのでしょうが)
そうなると、ピークシーズンはいつもよりも余計に後輩ガイドの面倒を見る、なんてケースも続出して心身とも余計に大変な事に・・・と言う事にならない様にお祈りだけしておきます。
あ、教祖様としては護摩焚きでもしないといけませんかね。ニューエイジ系のハーブの束だったらナチュラル系スーパーにおいてあるのを発見したので、それを燃やしますか(爆)。
MMさんにはまったく縁もゆかりもないような話なのに、こんな長文にお付き合いくださったというだけで感激です。
しかし、さすがに疲れました(^^;
でも、DMですでに大変興味深いワクワクするようなご反応もいくつかいただいたりしてまして、書いただけのことはあったかなと思っています。
恐れずに一歩踏み出してみるってのは、やっぱり大事ですね。
しかし、ウォータータクシーは参りますね。
今日もイロイロあったのですが、まぁ言わないことにします(笑)
ピークシーズンのことは、考えないようにします(^^;
> あ、教祖様としては護摩焚きでもしないといけませんかね。ニューエイジ系のハーブの束だったらナチュラル系スーパーにおいてあるのを発見したので、それを燃やしますか(爆)。
いや、だから教祖じゃないし(^^;
ハーブだったら、こっちにあるし(^^;;;
ニューエイジ系も、ここ本場だし、ってカリフォルニアは超本家本元のもっと本場だわ、ハハハ。
清く正しいカヤッカーの皆さんから突っ込み入りまくりになるのを覚悟してのコメントです(笑)。
確かに、アウトドアド素人、と言うよりもインドアを極めた蝋人形の自分には、
>まったく縁もゆかりもないような話
なのですが。
実は最初にカヤックのトウイングの危険性というのを聞いて真っ先に自分の頭にビジュアルとして浮かんだトウイングというのは「水上スキー」だったんです。
しかもトウイングとは何ぞや、と言うのをビジュアルで確認する為に検索して探し当てた画像が
http://atlantickayaktours.com/Pages/ExpertCenter/Towing-Skills/Towing-Skills-4.shtml
ものでしたし。
ただ水上スキーの場合はボートの方が物理的にスキーする人間よりはるかに大きなベクトル発しているからして、ライン(と呼ぶのかは不明ですが一応)がピンと張った状態で人間が上手に引っ張られて行くわけですよね。
これが体積・質量がほぼ同じかそれ以上の物を牽引する、しかも海上で・・・と言う事を考慮した場合、むしろカヤックのトウイングはイメージとしては「凧揚げ」かなぁ、と。
つまり同じカヤック同士ですから何時凧と凧を揚げる人間の立場が交代しても全然おかしくないことを考えると、コントロールできなくてクルクル回った凧がいきなり急速で地面に叩きつけられる図が海上でも起こるかもしれない・・・
とここまでビジュアルで浮かんできてしまった時に初めて恐怖を感じました。
こんなコントロールが確保できない方法でしか他のカヤックを牽引できないのか、と。
ラインの絡みつきやライン自体の急な動きによる切断系の事故なんていうのも、このあたりから想像できないこともありません。
とにかく自分が初シーカヤック体験する際は、余分に予算を積んででもタンデムでガイドさんに後ろに座ってもらって、と言う図式がこのエントリーと先日の「似非ガイド事件」のおかげで決定しました(笑)。
ということで、文筆家Ryuさんのファンである自分はトピック的には関係ないエントリーでも目を皿にして日々しっかり拝読させていただいております。
(ファン心理って、「コレクション網羅しなきゃ!」メンタリティーでしょう?)
あ、勿論「私設秘書」の業務の一環でもありますが(爆)。
見つけてくださったページは、非常に充実してますね!
僕がかつて見たトウイングメソッドの中では最も適切なものです。
抜けている部分もあるのですが、それにしても、ここまでのものがWeb上で無料公開されているって言うのは驚きでした。
市販のトウラインやPFDなんかも、だんだんと進化しつつあることも、このサイトで改めて勉強になりました(ただ、あそこで紹介されてる製品には、決定的な欠点があるし、PFDの方は現物を見てみないとなんともいえないのですが……)
しかし、ホントよくこんなページ見つけてきますねぇ。
敬服です>MMさん
同サイト、レスキューのページも大充実ですね。
危険でやっちゃいけないメソッドも載ってることは載ってるのですけど、それにしたってトウイングと同様、これだけのものはなかなかお目にかかれないっす。

