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October 12, 2004

互助について。

■ 予報
[地上気象]
  晴れ、高曇り。北風。最高気温17度、最低気温11度。

[海洋気象]
  西20ノット(セパレーションポイントより北では30ノット)。北部海域は荒れる。

[潮汐表]
  09:21am 3.6m
  15:27pm 0.8m
  21:44pm 3.9m

■ 「晴れ、高曇り」というよりは、「曇りときどき晴れ」といった方が適切な、厚い雲が上空を覆う一日。
  しかし予報通り、地上ではまったく感じないものの、上空では西風が強く、雲は次々に流れていくので、「たれこめている」という重苦しさはない。

  しかし変なのが気温。朝チェックした時は上記の通り最高気温17度だったが、昼前に再チェックすると23度。いきなり6度も上がってた。23度って、夏のちょっと涼し目の日の気温なんだけど……。
  我が家には温度計がないのでハッキリしないが、決して23度なんかにはなってなかったと思うぞ。17度が妥当な線じゃないの?

  -------------------------------

■ 短期連載『ガイドのつぶやき』その4
  読者の方からの投稿。
  もちろん舞台はエイベルタズマン国立公園ではなく日本。川か海か湖かは、特に明記しないが、複数のアウトフィッターが競合するエリアでの話だ。

> ここでは、カヤック日和な時には、とにかくたくさん
> のツアーがすれ違うことになります。 でも、
> ツアー同士が出会った時、メンバー同士は必ず挨拶を
> かわしますが、ツアー引率者同士が「挨拶以上の」
> 言葉を交わすところを殆ど見ません。
> 時には、お互いがお互いを「見る」だけで、すっと
> 離れて行ってしまうことすらある。

  困ったことだねぇ。

  ここでは「ツアー引率者」と書かれているが、まぁ要はプロ・ガイドのことだ。

■ エイベルタズマン国立公園は、繁忙期には17社のアウトフィッターが100名以上のシーカヤックガイドを抱え、ウソかホントか知らんが一日に海に浮かぶ人数は800名を下らないと言われている世界一の激戦区なので、一日にすれ違うツアーの数は少なくとも10グループ、20グループ見かけたって別に驚くほどのことではない。

  繁忙期で物理的に忙しくて「オッス」くらいの言葉しか交わせないこともあるけど、そうでなければ、互いに仲の悪いアウトフィッターに所属するガイド同士でさえ、親しく言葉を交わし、反対方向から来てすれ違う場合にはちょっとした情報交換をすることも。
  「忙しいか?」
  「うん、死にそうだ」
  「マッドマイルどうだった?」
  「シーブリーズ5ノット。問題なし。ロードステッドにはどっか空いてるビーチあったか?」
  「アカーストンはさっきは無人だったぞ」
など。

  ビーチでは、食事の準備が一段落したら、他所のグループを一つずつ訪ね歩いてガイドと話をして歩くのが当たり前。
  高齢ガイドの僕は最近は自分からは出歩かず、向こうから訪ねてくるのを待ち受ける形で勘弁してもらってるけど(^^;
  なんせ、でかいビーチになると10グループくらい上陸してるんよ。そんなの、20歳前後の元気なガイドじゃなきゃ、全部を訪ね歩けないってば。ウチの会社は、他社と違って食事の準備にやたら時間かかるしね。

■ また、ここのアウトフィッターはどこの会社もレンタルをやっているので、ガイドなしで海に浮かぶお客様も非常に多い。全体の3~4割はレンタルだろう。超繁忙期はさらにレンタル率が上がることも。

  彼らはガイドなしで漕ぐわけだから、沈を始めとして何かとトラブルが多いのが特徴なのだけど、沈してるパドラーを見つけたら、それが犬猿の仲のライヴァル会社の艇であっても、絶対に最寄のガイドが駆けつけてレスキューしてしまうし、危険海域を突破しようとしているレンタル艇を見つけたときも、やはり会社に関係なくさりげなく目を配りながら漕ぐことになる。

  余談だが、僕自身は自分のガイドするグループ内で沈を出したのは、過去7シーズンのツアーの中でたった一回こっきりなのだが(その一回でさえ今思えば避けられたケースなので、悔いが残るのだが)、他のグループやレンタルのお客様を数え切れないほどレスキューしてきたので、そういうところで実践経験を積ませていただいた。ありがたいことだ(笑)

■ この日本とニュージーランドの違いは、国民性の差に起因する部分も大いにあると思う。
  確かにキウィは、世界でも類まれな人懐っこさが特徴だし、日本人のような縄張り意識というのも持ちあわせない連中だ。誰でも彼でもWelcomeな、信じがたいような国民性だ。

  一般のキウィからしてそうなのだから、サーヴィス業に就こうかという連中がどれだけ人懐っこいか、人見知りの横綱であるジャパニーズには、実際に見てみないことにはピンと来ないかもしれないが、初対面なのにまるで10年間会っていなかった無二の親友に思いがけなく再会したような態度で接するようなヤツが少なくないのだ。
  これはお客様に対するときだけの営業スマイルではなく、同業者同士が海で出会ったときも同じ。

  さらにシーカヤック・ガイドなんていう職業の場合は特に、「オイラ、腕一本で食ってるプロだぜ!」という意識が強く、逆に会社に隷属する意識など微塵も持ち合わせていないのが普通。
  だからA社とB社が犬猿の仲だとしても、それぞれの所属ガイド同士は「会社同士のいがみ合いなんか知ったことか!」と、逆に仲良くするのが当たり前。
  なんせ、翌年にはそれぞれ互いの会社に移籍してしまうかもしれないのだ、いちいち会社同士のいがみ合いに、現場のガイドが付き合ってはいられない。

■ ただ、こうした国民性や、容易に移籍可能という業界の背景の違いだけが、日本とニュージーランドの差の要因だとは思わない。

  もっと根本的なところに、日本のガイドたちのプロ意識の欠如があるような気がする。

  他社のツアー同士が挨拶も交わさないような冷えた関係だった場合、商業オペレータとして大きな二つの問題点が出てくる。

  1. 何の罪も責任もないツアー参加者にいらぬ緊張を強い、はてはお客様同士にも縄張り意識を持たせてしまう
  2. インシデント発生時に、互いに助け合えるという信頼感がないので、危機管理のリスクマージンを不必要に大きくとる必要があり、その分ツアーの自由度、柔軟性が落ちる

■ 前者はカスタマーケアの面から論外だし、後者はカスタマーサーヴィス面は言うに及ばず、危機管理の面にも大問題がある。

  ちなみに顧客にも縄張り意識を植え付けるというのは、聞くところによると日本のアウトフィッターはライヴァルに顧客が流れるのを防ぐために意識的にわざとやる傾向まであるとのことだが、そんなのは論外。恥を知れ、恥を! それでもスポーツマンか、ナチュラリストか、プロフェッショナルか!!??

  8日のエントリーのコメント欄に、Miyaさんがお寄せくださったAddison's Scaleの情報に対して、僕が「エイベルタズマン国立公園がエントリー層に最高のフィールド」と公言する理由を明らかにした。

  あそこに書いたように、エイベルタズマン国立公園の特筆事項は、自然の美しさとか、設備の充実とか、シーカヤックオペレータやウォータータクシーオペレータの数の多さとか、そんな単純な話ではないのだ。
  それらオペレータに所属するプロの一人一人が、国立公園利用客一人一人を「自分のお客様」として大切にし、そのためにはプロ間相互のコミュニケーションや助け合いの体制をきちんと維持していくことを、プロの大切な勤めと自覚している点にある。

  なんせ、18、19歳の若造ガイドでさえ、「公園内で事故が起これば、それが仮に自分の会社のお客様じゃなくたって、僕ら一人一人に類が及ぶんだから、それがライヴァル社のお客様であれ、カヤック持込み個人カヤッカーであれ、僕らが全力をかけて安全を守る」と断言するのだ。

  頼もしいじゃないか、若者よ。ウン、君に任せるから、もう僕のような年寄りにあまり要らん仕事はさせんようにしてくれ。ついでに地球の平和も頼んだ。

  だから逆に、他社の客であっても「叱る」ことだってある。
  例えばPFD不着用で漕いでるレンタル客を見つけたら、僕はそれが他社の客であっても遠慮せずに注意し、彼らがPFDを着用するまで側に貼り付いて絶対に釈放しない。怖い野人だねぇ。
  またこういう事があった後、当該会社のガイドを海上で見かけたら、
  「オタクのレンタル、艇番号○○番は、PFDなしで漕いでたから厳重注意したけど、ガイドの目がなくなればまたやりそうな雰囲気の連中だったから、要注意だ」
と報告もする。
  これで、当該会社からウチの会社や僕に対してクレームが入るなんてことは絶対になく、むしろ感謝されるのだ。

  プロ意識というのは、こういうのを言うんだけどねぇ。

■ やはりコメント欄でも述べたように、エイベルタズマン国立公園の海域は、決して初心者向けの静かなフィールドではなく、むしろ世界的に見れば初心者大歓迎の商業シーカヤックフィールドとしては、かなり荒れやすい海域だというのが正直なところだ。

  このブログのコメント欄常連さん(最近はどうしたんだ? 生きてるか?)のにっしーは、JSCA公認インストラクターだが、彼が遊びに来てくれたとき、我々にとっては鼻歌まじりで安心しきってツアーをやるような何でもないようなコンディションでさえ、
  「こ、こんな海況でも初心者を連れてツアーやるんですか!?」
とビビッていた。
  彼の名誉のために念のために申し添えておくと、もちろん彼自身にとっては楽勝のコンディションだったのだが、初心者を連れ出すというのは信じがたいような海況だったらしい。
(余談だが、9日のエントリーと絡めれば、少々荒れ気味の海に、甘やかさずに連れ出す方が「アウトドア度が高い」ということにもなるかも?(笑) )

■ それでもなお「エイベルタズマンが最高。初心者にもピッタリ」と公言できるのは、別に自分自身のガイディング技術を過信しているからじゃない。

  僕は一人でガイディングをしているのではないのだ。僕の背後には、ベースで控えるマネージャやベースクルー、そして一緒に海に漂う数人の同僚ガイドがついていてくれるし、いざとなればエリア全体のガイドやウォータータクシードライヴァーが手を貸してくれるのである。
  VHFラジオで「Mayday, Mayday, Mayday!」と叫べば、国立公園のどこにいても、遅くとも15分以内にはウォータータクシーが全力で駆けつけてくれるはずだし、僕の窮状を目にしたガイドがいれば、それが他社のガイドであっても全力で手助けしてくれるに決まっている。

  だからこそ、「エイベルタズマンなら安心!」と断言できるのだ。
  どんな腕っこきのプロだって、自然相手に仕事をしている以上、必ずしも窮状を一人で切り抜けられるとは限らないのだから。

■ 野遊び屋は、エリア唯一のアウトフィッターで、同じ海域に競合ライヴァルを持っていない。もちろんウォータータクシーを運行する会社なんぞもない。

  だから正直に言えば、野遊び屋で仕事をしているときは、こういう「頼れる他のプロ」がいない不安感が強かったし、実際にインシデントが起こったときの対応策も限られてくるので、エイベルタズマンで仕事をするときの二倍も三倍も慎重な仕事を余儀なくされた。

  野遊び屋での仕事を終えてエイベルタズマンに帰ってきたとき、周りに何十人ものガイドやウォータータクシードライヴァーがうろうろしているのを目にして、いつも「あぁぁ、これで安心して思いっきり仕事できるぞぉ!」と開放感を味わったものだ(まぁこのことは逆に、エイベルタズマンはガイドを過保護にするフィールドだ、という事も意味するのだが)。

  これが上記の「その分ツアーの自由度、柔軟性が落ちる」と書いたことの実例である。ライヴァルのいない野遊び屋がそういうツアーを強いられるのは宿命だけど、せっかく同じフィールドに同業者がいるのに、お互いにそっぽ向いて野遊び屋と同じレヴェルの自由度、柔軟度のツアーをやってるんじゃぁ、こりゃ情けないやね。

■ 今回教えていただいた日本の某フィールドの話を読むと、「挨拶が苦手」で「縄張り意識の強い」日本人としては、こういう態度もある程度は無理からぬことのようにも思えるかもしれない。
  あるいは日本人としか付き合いのない人にとっては、むしろこういう態度の方が普通に映ってしまうかもしれない。

  しかし、彼らはプロなのである。仕事中のプロは、「挨拶が苦手」だの「縄張り意識が強い」だのの言い訳をしてはならない。
  いつインシデントが起こるか予測のつかない仕事をしている人間が、他の同業者と互助精神を持っていないというのは、プロ失格といわざるを得ない。
  こういう職業の場合、互いに良好な関係を保つというのは、単なる「お付き合い」という意味以上に、危機管理上の絶対的な必要不可欠な要素なのだから。

  相手のことが嫌いでも、そりゃ一向に構わない。別に僕は聖人君子のように、「汝のライヴァルを愛しなさい」なんて、身の毛のよだつようなセリフを吐こうとは思わない。一旦陸に上がり、お客様が目の前から消えたならば、嫌いな相手のことを罵倒し倒すのもいいだろう。
  しかし、仕事中にそういう個人的な感情が許されるような甘いフィールドじゃないはずだ。

  僕にだって、顔も見たくないような大嫌いなヤツは、何人かいる。だが、僕は仕事中なら彼らともにこやかに会話を交わすし、彼らを助けたり彼らの手を借りることに何の躊躇もない。それだって立派に仕事のうちなのだから。

  そういう意味で日本のプロは、ニュージーランドのプロに、意識の面からしてまだまだ遠く及ばないと、ハッキリ断言しておこう。

  お客様の前で、他のガイドに対して嫌な顔をしているところを顧客に見られるなど、最低最悪の恥ずべき似非行為の一つである。

■ と、僕はプロなので、プロ相手には遠慮なく苦言を呈するが、アマ批判はなるべくやらないことにしてる。
  でも今日はついでにちょっとだけ言っちゃおう。

  日本で漕いでて猛烈に気になったことの一つに、ライヴァル・アウトフィッター同士だけじゃなくて、アマチュア・パドラー同士も全然挨拶を交わさない、ということがあるんだわさ。
  山では挨拶が定着してるのに、なんで水の上ではお互い顔を背けるの???>ジャパン

  ガキじゃあるまいし、ちゃんと「コンチハ」の一言くらい言おうぜ!>ジャパニーズ・パドラー

  いや、キウィの場合はガキでも皆ちゃんと元気に挨拶できるぜよ。あまりに見知らぬ人ににこやかに挨拶しすぎるから、「大丈夫か?」と心配になるくらいに。

■ って、これは先日久々にアップした『パドルの向くまま、気の向くまま』新作コンテンツとかぶるネタだから、これくらいにしとこ。

  だいたいこんなこと言ってて、自分の子が挨拶の出来ないヤツに育っちゃったら、目も当てられんしなぁ(笑)
  って、笑い事じゃないな。移民二世なんて、どっちの言葉も中途半端になると相場が決まってたりするし……。 頼むぞ、しっかりしてくれよ>愛娘

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■ 関連過去ログ【ガイドのつぶやき】
  ◎その1「怖さについて。」(10月7日)
  ◎その2「過保護について。」(10月8日)
  ◎その3「プロの基準について。」(10月9日)

■ 関連過去ログ【読者投稿】
  ◎ファーストエイド雑感。 (6月30日)
  ◎またもや、サングラス四方山話。 (7月6日)
  ◎東京の星空、ニュージーランドの星空。 (7月10日)
  ◎ガソリンより高い水が、蔓延? (7月15日)
  ◎捕鯨と差別。 (7月20日)
  ◎ぬるい危機管理論 (8月27日)
  ◎ひょっとすると、実現可能? (9月9日)
  ◎夢の続きと、悪夢のような製品。 (9月26日)

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■ 「里山音楽界」
  以前もご紹介した僕の愛読サイト『まつを's WEB SITE』の最新コンテンツ。

  おもわずため息……。

  音楽を捨てて早十年、楽器に触らなくても、CDを聞かなくても全然平気になってしまい、コンサート情報や新譜情報にもまったく目を通さなくってから、もうずいぶん経つ。
  ご覧の通り、左の「カテゴリー」の中に「音楽」も作ってみたのだが、8ヶ月近くほぼ毎日更新してて、未だに「2 items」、今日のを入れてやっと三つ(笑)

  そんな僕の「音楽魂」が久しぶりにゆすぶられてしまった。
  いやぁ、いいなぁ、こういう音楽会。これなら聞きに行きたい。弾きに行きたい。

  資本主義が産み落とすイヴェントではなく、人の輪が育むイヴェントには、心が躍る。
  奇しくも、本日の本題「互助について」に一脈通じるものがある。

  あ、そういえば、ウチの会社の元マネージャが、最近ジャズバンド始めたからギター弾いて欲しいって言ってたっけ。すっかり忘れてた(^^;

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■ 今日のエントリーを読んで「仲良きことは美しき哉」と、思わずムシャノコージになってつぶやいてしまった方、人気ランキングを落款代わりに一押ししておいて下さい。


投稿者 Ryu : October 12, 2004 11:02 AM
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コメント

ここの所のエントリ-が「脂の乗った」感じで来ていたので大変気分良く拝読させて頂いておりましたが、本日のは又私設秘書ごときの分際で言うのも何なんですが、内容も構成も文体も「これがRyuさんの文章だ!」と、心から思える素晴らしいものでした。
半年以上にわたる日々の積み重ねはやはり凄いですね。
>資本主義が産み落とすイヴェントではなく、人の輪が育むイヴェントには、心が躍る。
なんて、普通ブログでサラッと言えません。
(「狙っている」サイトのキャッチならまだしも)

文筆業で有名になる前に、あるいはNZでジャズギタリストとして大復活してブレークする前にサイン入り色紙送ってくださいね(笑)。

さて、
日本人の挨拶(の適当さ)ですが、もうジョークになってますよ。
会話が全て「あー」「えー」「どうぞ」「どうも」で成り立っているって(苦笑)。

Posted by: MM : October 12, 2004 04:46 PM

キャッチにことさら凝る、「狙っている」脂ぎったオッチャンです。

と、いきなり照れ隠しで始めてしまいましたが、過分なお褒めを頂戴し、本当にありがとうございました。
素直にうれしいです。

このブログを始めるまでは、文筆に関してはアマチュア的、あるいは職人的な意味での修行はやって来ていたつもりなのですが、「苦手に挑戦する」とか「気分が乗らなくても、体調が悪くてもとにかく何が何でも仕事はやっつける」と言ったプロ的な面での修練がまったく出来ていませんでした。

そういう意味で、この八ヶ月は、確かに良い勉強をさせていただいたと思ってます。
苦手な文体や内容にあえて相当挑戦してきましたし、死にそうな日にも書いてアップしてきました(確か、ホントに高熱で起きられなくて一日だけ穴あけたことがあるような記憶がありますが)。
やっぱり看板を上げるからには、こういう修行は絶対に必要ですね。

良い機会をいただいて、編集長には本当に感謝しています。
コメントや投稿などで支えてくださった読者の皆さん、ブログランキングのボタンを押してくださってる皆さん、毎日読みに来てくださってる皆さんにも支えられました。
ありがとうございます。

で、この「ガイドのつぶやき」シリーズは、内容的にも文体的にも、久しぶりにあまりムリせずに書いてみています。
しかも、実は最初に一気に書き上げてたんで、こうやって後のエントリーになればなるほど、何日もかけて推敲してるんですよ。
その1の「怖さについて」は、ほとんど推敲なしの一発アップですけどね。

そういう意味で、昼のカヤックの仕事を終えてから、わざと苦手なトピックと文体を使って短時間で書き飛ばしてエイヤッてアップしてるいつものエントリーと比べると、いつものエントリーが可哀想かもしれません(笑)


でも、少ししっかり目に推敲を入れた文をアップしたとたんに、こうしてすぐにご評価頂けると、感無量です(泣)
あ、すみません、涙をみせてしまいまして。

こ、これでもう心を残すことなく、このブログも引退することが出来ます、グスン……。

え? まだ引退しちゃダメなの?
あっ、そうなの?
な~んだ。

で、せっかくお褒めいただいたのですが、明日のエントリーはあまり出来がよくないですので、予め覚悟しておいてください(笑)
推敲しすぎて出汁ガラみたいになっちゃったんっすよぉ(涙)
あ、また涙を見せてしまいまして、ってもーえぇってば。


さて(笑)
僕も外国人が
「日本語で『こんにちは』はなんていう? 『ありがとう』はなんていう? 『さようなら』はなんていう?」
ってきいてきたときには、
「全部一言、『Domo』と言っておけ。ハワイ語の『Aloha』やネパール語の『Namaste』と同じで、全部の意味になる便利な挨拶だ。」
と教えてしまいます。

もちろん、
「ただし、フォーマルな言い方じゃないから、タキシード着るような席では使うなよ」
とも付け加えます。
なかなか丁寧な日本語教師でしょ?(笑)

しっかし、ほんの100年前まで、世界一礼儀正しい国民だったはずなのに、今や海外で笑いものにされるほど挨拶の出来ない国民とは、なんともはや……。

Posted by: Ryu : October 12, 2004 09:45 PM

呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ〜ん。
生きてるのかと噂の、にしやまにっしーです。
そうそう、たしかにエイベルタズマン国立公園内に毎日吹くシーブリ−ズは驚異でした。
あれほどの強風?では日本の殆どの初心者は漕ぐ事すら・・或いは浮かんで居るコトすらままならないです。
遮蔽ブツの無い海況では急激に荒れるように感じてしまいますし、いったんそういう状況に陥ったら確実パニックになるんだろうなぁと感じたものです。
プロ同士の相互信頼、援助があるから成り立つんですよね、ああいう場所でも。
ガイド過保護地域と申されますが、逆に各ガイドの意識が向上するのには最適な環境でもあるんだと思います。
>里山音楽会
素晴らしいですね、とっても。
じつは週末に似たようなイベントに遊びにいこうと思っています。知り合いの方にオーガニック製品、食べ物を販売している方がおりまして(米ももちろん完全無農薬で自作)、そこに集まる方々のなかにそういうの好きな人がいて、8月の稲刈りのあとに酔っぱらってコンサートやろう、ステージも自作で。
なーんて盛り上げあっておったのです。
で、ほんとに実行に移してしまったのが今週末なのでした。
僕には良く分かりませんが、知ってる人はしってるような人が演奏するらしい・・・
・・・もちろんステージは田んぼの真ん中です・・・
イベントの報告、またします。

Posted by: にっしー : October 12, 2004 11:17 PM

おぉぉ、生きてた生きてた、良かった良かった。

> そうそう、たしかにエイベルタズマン国立公園内に毎日吹くシーブリ−ズは驚異でした。

実はあの時は、純然たるシーブリーズじゃなくて、確か北東からのちょっと変な風が入ってたように記憶してる。
だから、シーブリーズよりもさらに海面はチョッピーだったのは確か。
でも、シーブリーズであの倍の風力が吹くこともしょちゅうだよ(笑)


> 遮蔽ブツの無い海況では急激に荒れるように感じてしまいますし、いったんそういう状況に陥ったら確実パニックになるんだろうなぁと感じたものです。

まったくその通りで。
ただ、あの時はあれ以上は荒れる心配のあるような気圧配置じゃなかったけどね。


> ガイド過保護地域と申されますが、逆に各ガイドの意識が向上するのには最適な環境でもあるんだと思います。

これもおっしゃると通りで。
だから、一長一短と言うのが適切かな。

確かにエイベルタズマン国立公園でしっかり修行してトップレヴェルになったガイドは、他のエリアに行ったときにも、エイベルよりもっと慎重なツアーをやらなきゃいけないことは、すぐに自覚できると思うので、「つぶし」はききますが。

ただ、そういう意味で、僕はエイベルでしかガイドしたことのないガイドには、全幅の信頼を置けないなとも思ってしまいますけどね。
他所のフィールドでも働いてるガイドは、やっぱりそれなりの「自立した危機管理能力」が高いように思います。


ところで、そっちでも似たようなイヴェントあるのね!
レポート楽しみにしてます。


Posted by: Ryu : October 13, 2004 01:40 PM
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