September 21, 2004
またも統合の波が……。
■ 予報
地上気象 - 晴れ、後高曇り。西風。最高気温14度、最低気温5度。
海洋気象 - 南西15ノット、午後に北西に変わる(セパレーションポイントより北では30ノットにあがる)。北部海域は次第にあらくなる。
■ 一日中快晴。午前中は無風ベタ凪だったのが、昼過ぎに突然冷たいシーブリーズが吹き始めた。かなり寒かったぞ。
■ 今日はNZETという交換留学生斡旋組織のツアー。昨日から始まってこれから数日間、彼らのツアーが毎日入るわけで、今日はその二日目。
このツアーは毎年恒例なんだけど、いつも特別アレンジの変なツアー。グループを二つに分け、一グループはカヤックでアップルトゥリーベイへ、もう一組はトレッキングで同ビーチへ。午後はカヤック組とウォーク組が入れ替わって、それぞれマラハウへ。
本日は35名のグループを3人のガイドで担当。なぜか一番割に合わない、「遅れる子の面倒を見たりトウイングしたり」という役回りになって、疲労困憊。
このツアーは距離は短いのに短時間のうちに半日ツアーを立て続けに二本やるようなものだから、ただでもワンデイツアーより疲労度が高いのにねぇ。
あと、このツアーに限らず、修学旅行の場合はカヤックなんて全然やりたくないっていう子も強制的に漕がされてしまうので、だいたいにおいて普段の「カヤックをやりたくて自分の意思でブッキングしたお客様」のツアーと違って、成功率は極めて低い。
あと、高校生はホント扱いが難しいしね。言う事聞きゃしない。
まぁ、今日の場合はブラジルだのチリだのイタリアだのグリーンランドだのの、あまりスレていない子が多かったから、比較的扱いやすかったけど、それでもやっぱり漕ぐ気マイナス100くらいの子が少なくなく、そういう連中が全体のテンションを下げる下げる。
漕ぎまくりたくてブーブー言う子がいる横で、漕ぎたくなくてピーピーいう子がいて、ホンマしばき倒してやろうかと思うよ、まったく(笑)
ま、いつものことだから、覚悟してたけどね。
実は本日、さらに別の修学旅行が入ってて、そっちは40人。合計で8名のガイドが出勤し、カヤックはタンデム、シングル合わせて37本が出た。真夏は毎日もっと稼動する代わりに、カヤック洗いのアルバイトベースクルーが山ほどいるので問題ないんだけど、今はそんなのいやしない。だから、珍しいことに僕も今日はホースを抱えてビショビショになりつつカヤック洗い。こんなにカヤック洗ったの、何年ぶりだろう? っつうか、初めてかも(僕はベースクルー経験なしなので)。
で、悪いことにその後はミーティング。ビショビショだったので震えあがった。 gg 6+6/35
■ 余談。
今日海で、今までほとんど見たことのないデッカイ巻貝を二つひろった。ウホホ、今日は大物のお宝が手に入ったぞぉと喜び、持ってかえって洗面所で洗ってそのまま乾かしておいたら、風呂に入ろうとした家人が裸のまま貝を持って飛んできた。
「まだ生きてるぅ……」
ありゃ、ホントだ(^^; 真水で洗われて、苦しくなって出てきたのね。こりゃ失敗した。てっきり貝殻だと思ってた。
明日海に戻しても助かるとは思えないので、このまま土に埋めて貝殻にしてしまうしかないか。
■ 余談2。
なんらえらく疲れたので、ホントは明日も同じツアーに配されていたのだけど、「こういうのはね、若手ガイドに経験させた方がよろしい」とかなんとか適当なことをマネージャに言って、普通のツアーに替えてもらっちまった(笑)
-------------------------------
■ このミーティングというのがまた鬱陶しくて鬱陶しくて。実は、また会社組織が変わるのだ。
エイベル・タズマン・カヤックス(以下ATK)の創業者が会社を売ったのが2年前。
二代目オーナーはこの業界のことはまったく分からないド素人だったにも関わらず、現場にとことん口を出し、強権を振るって経験豊富なスタッフをクビにしまくったので「第二期ATK」は、かつて世界一のシーカヤックツアー会社といわれた頃(つまり前年度までのこと)の面影もないほどにボロボロになった。これが2002-2003シーズン。
二代目オーナー自身も現場からの突き上げでボロボロになり、わずか一年で会社を叩き売ったのが昨年。
次のオーナーは地元のマオリ資本の大会社だが、驚いたことにこの会社、ATKのライヴァル、オーシャン・リヴァー(以下OR)まで買い取って両社を合併させ、新たにエイベル・タズマン・アドヴェンチャーズ(以下ATA)を設立した。
この電撃合併劇が起こったのが、今シーズンが始まる直前だったもので、今シーズンのための準備がまったく間に合わず、ATKとともに「世界一」の名をほしいままにし、ATKが凋落した2002-2003シーズンも王者の風格をただよわせ続けたORまで、システム統合のゴタゴタのせいで思いっきり質を落とした。これが今期、つまり2003-2004シーズン。
つまり、過去2年間は、南半球のシーカヤック業界が相次いで二つの巨星を失った時期だったといえる。
■ 我々古株ガイドはこの二年で疲れきったものの、来月一日から始まる来期(2004-2005シーズン)は、今年の努力が報われて、また昔のような黄金期になるはずだと、希望に燃えつつこの冬をがんばって乗り切った。
ところが! オーナー会社が勝手にまた別の会社とネゴやってやがったんだな、これが……。
相手は、この国立公園のエリアに最初に入植したウィルソン一家率いる会社で、ここはウォータータクシー、ガイドウォーク、ロッジ、そしてシーカヤッキングと、エイベルタズマン国立公園内のアクティヴィティをすべて押さえている大会社。
カヤック部門も、ATAに次ぐナンバー2規模。つまり、このエリアのシーカヤックツアー会社トップ3が全部統合されてしまうわけだ。たぶんカヤックのシート数は260名分くらいになるんじゃないかな? とんでもない規模だわ。
■ 驚いたことにウィルソンズは、来シーズン開始まであと10日だというのに、これからまたツアーメニューなども変えるという。
やれやれ、現場の都合なんぞ何にも考えてないのは、やっぱり同じか。マネージャやオフィスの連中、どれだけがんばって来シーズン用のポスターやパンフレットを準備し、オフィスの改装やベースの改築をしてきたと思ってるんだ、まったく。
僕自身も、このところATAのウェブサイト日本語版を来年度に向けて更新作業をしていて、それが98%終わったと思ったところでこれだ……。9月30日にはバシッと来年度情報に更新するつもりだったのに、これじゃ昨年と同様、更新が遅れるのは明白。
■ もう一つの大きな変化は、ずっと一緒にやってきたウォータータクシー会社アクアタクシーと手を切らなくてはならないこと。これでウィルソンズのウォータータクシーが、アクアタクシーより良いのなら問題ないが、ウィルソンズはアクアタクシーの半分しかタクシーを持っていないので、カヤックツアー運行でも今後はウォータータクシーがボトルネックになるのは明白。
アクアタクシーともすごく良い関係で仕事してきたというのに……。
いやはや、鬱陶しいことこの上ない……。三年連続で毎年毎年組織とシステムをコロコロと変えるのは、やめて欲しい。
こんなうざったいミーティングに、ビショビショで震えながら出席しなきゃいけないって、何の因果だ。
でも明日の朝は、また何事もなかったかのようなノーテンキな笑顔でお客様をお迎えしなきゃイカンのよね(^^;
■ くっそぉ、この鬱憤は来週末のスタッフトレーニングで、若手ガイドをしごきまくって晴らしてやる!(笑) 覚悟しろぉ!>ジュニアガイドたち
陰険? イジワル? 何とでもいえぇ、ワハハハ、いじめちゃるもんね。
■ と、思わず思いっきりグチりまくってしまった。スミマセン。明日はちゃんとやりますので。
------------------------------
■ これで終わったらあんまりなので、お口直しに目の保養をどうぞ。
『魚っちゃーの楽園』
いやぁ、キレイだなぁ。こういうの見ると、スキューバやりたくなるんだけど、でも一瞬の後には「水上にいてもこれだけ恐ろしい目にあうというのに、水面下に長時間い続けるなんてとんでもない!」と思いなおしてしまう、悲しい職業病……。
ま、しゃーない、こういうサイトを眺めてため息つくだけにしておこう。
9月4日の日記なんて、けっこう読んでても「おぉぉ!」って感動モノ。
ホントはねぇ、白状するとニュージーランドに来てやりたいことのリストの筆頭が、スキューバ・ライセンス取得だったんだよねぇ。カヤックなんて欄外だったのになぁ……(^^;
-------------------------------
■ 今日のコンテンツを読んで、上層部の都合で振り回される現場の哀れなガイドたちに同情を覚えてくださった方、
を押してなぐさめてください(^^;
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/739
Excerpt: 大記録達成前夜 ■実は、明日、大記録が達成できるかもしれない。 ◎Ryu's Logbook「Weather & Kayaking Log on 14-08-05 」 昨年10月から何日働いたのか数えてないんだけど、ノー・トウ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.08.15
Excerpt: 大記録達成前夜 ■実は、明日、大記録が達成できるかもしれない。 ◎Ryu's Logbook「Weather & Kayaking Log on 14-08-05 」 昨年10月から何日働いたのか数えてないんだけど、ノー・トウ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.08.15
Excerpt: ■【FORECAST】 [LAND] (Motueka) Becoming fi...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2006.09.14
もうそれだけのゴタゴタはご愁傷様としか言いようが…苦笑
どこでも会社としてやっていると、なにかしら騒動は
ついて回りますね。サービス業はそれを表に出せないから
余計つらいだろうなぁ。
それにしても原さん相変わらず元気ですね!笑
ご希望でしたら原さんの恥ずかしい写真を(略
またまた変わっちゃったんですね~ オーナー。
私がマラハウにいた頃は ORとATKが競争してて(良い意味でね!)ものすごく活気づいてたけれど、、、、あれから4年。 時の流れを感じます。
どんな世界でもそうでしょうけれど、ワンマン体制にすばらしい将来はありえないみたいですね~。 お互いに認め合うライバルがいて 切磋琢磨しながら成長していく環境は貴重なんだぁ、って今回改めて感じました。
RYUさん、今シーズンまた大変なスタートになりそうですね。がんばってくださいね。
・・・・今後、マラハウはどうなるんだろう。 アクアタクシーまでもが傘下に組み入れられる!なんてことにならなきゃいいのですが(笑)
>patalowさん
恥ずかしい写真があるんですか!
み、見たい。
と、つい反射的に言ってしまいますが、今回は遠慮しときます(^^;
>CHIKAちゃん
オーナーは変わってないんですよ、今回は。
ただ、業務提携でWakatuはオーナーシップだけを留保して経営からほとんど手を引いた形です。
ま、現場にとってはオーナーが誰かということよりも、現場を仕切るのが誰かって言う方が大きな問題なんで、いっしょなんですけどね。
ホンマ、ややこしい話っす。
アクアタクシーは、数ヶ月前にすでに別のマオリ会社の傘下におさまり、なんとその直後にすでにそのマオリ会社はウィルソン一家にアクアタクシーを買えと交渉を持ちかけていたそうなのですが、ウィルソンは蹴ったそうで。
そもそも、ATAとアクアタクシーが、それぞれ別のマオリ会社の傘下に入ってしまったっていうのが、今回の悲劇の一つでもあります。
おっしゃるとおり、ライヴァルがいなくなるってのはホント悲惨な話ですよ。
論外です。
ただ今回ウィルソン家がエライと思ったのは、うちのオーナー会社と違って「カヤック部門は大きくなりすぎるから、縮小する」って言ったことですね。
大賛成。
>patalowさん
恥ずかしい写真があるんですか!
み、見たい。
と、つい反射的に言ってしまいますが、今回は遠慮しときます(^^;
>CHIKAちゃん
オーナーは変わってないんですよ、今回は。
ただ、業務提携でWakatuはオーナーシップだけを留保して経営からほとんど手を引いた形です。
ま、現場にとってはオーナーが誰かということよりも、現場を仕切るのが誰かって言う方が大きな問題なんで、いっしょなんですけどね。
ホンマ、ややこしい話っす。
アクアタクシーは、数ヶ月前にすでに別のマオリ会社の傘下におさまり、なんとその直後にすでにそのマオリ会社はウィルソン一家にアクアタクシーを買えと交渉を持ちかけていたそうなのですが、ウィルソンは蹴ったそうで。
そもそも、ATAとアクアタクシーが、それぞれ別のマオリ会社の傘下に入ってしまったっていうのが、今回の悲劇の一つでもあります。
おっしゃるとおり、ライヴァルがいなくなるってのはホント悲惨な話ですよ。
論外です。
ただ今回ウィルソン家がエライと思ったのは、うちのオーナー会社と違って「カヤック部門は大きくなりすぎるから、縮小する」って言ったことですね。
大賛成。
とはいえ、皆さんリストラとかで苦しんでらっしゃるのは同じなんで、あんまりグチっちゃダメなんですけどね。
でも、パドルを握ったこともない農家のオヤジが、いきなり会社を買い取ってベテランをクビにしまくるなんてことは、日本ではさすがに絶対起こりっこない「珍事」だよなぁ……(嘆息)
Posted by: Ryu : September 22, 2004 7:16 AM
