logo

コメント & トラックバック

Ryuの特薦

カテゴリー
リンク

検索



September 07, 2004

包丁まな板いらずの手抜き料理。

■ 予報
地上気象 - 晴れ。風おだやか。最高気温13度、最低気温2度。
海洋気象 - 変風10ノット。海況おだやか。

■ ピカピカの快晴。ただ、春としてはちょっと肌寒い感じ。もちろん、冬の寒さとは別物だけど。

-------------------------------

■ うちの会社のシーカヤック・ツアーは、基本的に食事を出すことが前提。そして、メニューは基本的に固定されているので、ガイド連中は特に料理の腕前は要求されていない。毎回同じ食材を同じように作業すれば、同じメニューの出来上がり。フールプルーフである。

  以前は違った。今はATK ザ・クラシック・ツアーと呼ばれている二泊三日のキャンプツアーは、もともとは食材持ち込みツアーだったのだが、お客様に個別に料理していただくのではなく、お客様が持ち込んだ食材を全部集めて、ガイドの指示のもと全員で料理するというスタイルだった。
  お客様にとっては大変に面白いシステムだけど、現場で食材を見渡して即興でメニューをアレンジしなくてはならないガイドにとっては、これがなかなか難儀な話。中にはとんでもない食材を持ち込む人もいて、毎回綱渡りをしているような気分だった。
  同僚の中には、ほとんどのお客様がパンしか持ってきてなくて、三日間全員でひたすらパンばかり食べ続けたという悲惨なツアーもあったようだ(笑)
  来期はまた持ち込みに戻すそうだが、僕はキャンプツアーの担当から下ろしてもらったので、もうあの綱渡りはしなくてすむ。

  料理の腕に覚えにあるガイドの方は、一度これにチャレンジしてみると面白いですぞ。一度も使った事のない食材がドンと持ち込まれたときには、血の気が引くから(笑)

■ 実は今期も食材持ち込みのキャンプツアーは一つだけあったのだが、そのツアーはグループ料理ではなく、お客様に個別に料理をしていただくシステムだったので、上記のような苦労はなかった。料理に関しては非常に楽なシーズンだったなぁ。
  その代わり、個別に料理してもらうと、調理道具の待ち時間が非常に長くなり、トータルの調理&食事時間がべらぼうに長くなってしまうという欠点もあるんだけどね。

■ で、その個別料理キャンプツアーで、僕がよくやっていた「包丁もまな板も使わない超手抜きトマトソーススパゲティ」をご紹介しよう。
  とはいっても、市販のソースなんか使わないよ、もちろん(笑)

材料(一人分):
トマト一個、ニンニク一片、鷹の爪一片、オリーヴオイル適量、パルメザンチーズひとかけら、塩適量、スパゲティ食べたいだけ

道具:
コッヘル2個、下ろし金、布巾

作り方:

  1. ソース用コッヘルにオリーヴオイルを入れ、鍋の上に下ろし金を構えてニンニクをすりおろしつつ、弱火にかける。香りが立ってきたら、鷹の爪もいれる。ここでやめれば、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(実は僕がもっとも愛するメニュー)になるが、それだけじゃちょっと栄養的に不安なので、今回はトマトも使う。
  2. ニンニクに色がついてきたら、再度鍋の上に下ろし金を構えてトマト一個を下ろしてしまう。皮は下ろし金の方に残る。湯向きするより速いし、細かく切って入れるより調理も速い。
  3. トマトが煮詰まってとろみがついてきたら塩で味を整える。
  4. ストーヴが二つ以上ある場合は、タイミングを計ってソースの出来あがりと麺の茹で上がりを揃えれば良いが、一つの場合は先にソースを作り、布巾で保温しておいてスパゲティを茹でる。
  5. 茹で上がったスパゲティをソースにからめる。スパゲティの茹で汁は、後で洗い物に使えるので、僕は捨てない。
  6. 最後にもう一度下ろし金をかまえ、チーズを下ろしてからいただく。
  7. 肉類が欲しい場合は、トマトを入れる前にニンニクと一緒にいためる。僕の場合、ツナやベーコンを使うことが多い。あるいは、スパゲティと一緒に美味いソーセージを茹でておくこともあるが、もちろんこれは炒めなくて良い。
  8. マッシュルームをタップリ入れると出汁が出てさらに美味いが、ナイフを使わないでスライスするのがちょっと難しいので、ポリシーを貫きたい場合は省く。あるいは、見た目にこだわらず、手で粉々に砕いて初志貫徹する(笑) あ、日本では生のマッシュルームが入手しづらく、缶詰になっちゃうのか……。それも面倒だな。そのときは、シメジかエノキだな。

■ と、こんな風に全部下ろし金一つでやっちゃうのだ。もちろんこれは魚柄仁之助師匠直伝の技術。野外では重宝するよぉ。欧米式に、まな板使わずに鍋の上でナイフで材料を刻むやり方も重宝するけど、下ろし金方式はもっと安全で、しかも火の通りが抜群に速い。

  こんなので美味いわけがないと思うでしょ? いやいや、自分用だったらこれで十分いけるいのよ。もしバーナーが二つ使える場合は、細い麺を使えばものの十分で出来てしまうが、なかなかどうして本格的。

  お客様が長々とバーナーを占領して料理を終えるのを待ち、彼らがようやく食事に取り掛かろうという頃になって、「じゃ、そろそろ僕も」といいつつ、缶詰やレトルトパックはおろか、包丁もまな板さえも使わずに十分くらいでパパッと作って食べてしまう。
  お客様はガイドの手早い料理が気になってチラチラ見てるわけだ。で、「ちょっと味見します?」って食べさせると意外な美味さに二度驚いてくれる。
  ガハハ、どうだ参ったか。ガイドの屈折した楽しみ。

■ ちなみに野外では、冷めてもあまり味が落ちないサラスパが便利。
  あと、あまりに細すぎるカッペリーニなどの麺を使うと、野外では冷めやすくてあまり美味くなかったりするので、せいぜいスパゲティーニくらいの方がいいかも。

■ これを応用すれば、「超手抜きトマトスープ」も簡単。ただしスープの場合はタマネギとセロリも入れた方が美味しいので、ナイフを使わざるを得ないのが残念なところ。もちろん勇気のある方は下ろし金を使ってくださっても構わないけど(笑)
  スープの中にショートパスタを叩き込んでしまえば、鍋も一つだけで食事が済んでしまうので、これはさらに楽チンメニュー。

■ 追記。
  おなじみJSBさんのアルコールストーヴの新作に、ストーヴ同士を入れ子に出来るシステムが登場。2個あわせて18gという、あいた口がふさがらない超々軽量ぶり。ソロのバックパッキングの場合も、これで二つのバーナーを軽々持てる!

投稿者 Ryu : September 7, 2004 02:33 PM
トラックバック
このエントリーへのトラックバックURL:
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/672
コメント

おもしろい!
文章をじっくりと読んでいたら
ガハハ参ったか、、、、、
腹を抱えて笑っちゃいました!
すると
突然、ご指名(笑)でオチを考える間もない!
ナイフも使わないなんて凄い(悶絶)
ps
クルクルパーストーブの南半球版として
右回転仕様、鋭意製作中で
今月末には発送します。気に入った
石ころなど、集めておいてください(笑)

Posted by: JSB : September 8, 2004 01:31 AM

3つまとめて加工したら
案の定(笑)間違えて、さすがに姿家!
全部、左回転になっちゃった!
そんなわけで送るものは
UFOが着陸前のUFOストーブ
円盤はRyuさんにおまかせします。
とほほほ
おまけ付きで、笑って許してぇ♪

Posted by: JSB : September 8, 2004 04:57 PM

あ、すみません、いつもいつも。
ありがたく頂戴しますm(..)m

しかし、あのサイクロンとかスワールピコとか、ホント芸術品の域に達してますねぇ。
ただただ脱帽です。

雑文の方も、笑っていただけて大変満足です(笑)


Posted by: Ryu : September 8, 2004 10:11 PM

ぼったくりBARの客引きみたいに
ネーミングだけは真剣に煮詰めています。
俗世間では、これを酔いつぶれた奴
と呼んでいますね(笑)
駄作も3つ集めりゃぁ、落語のひとつぐらい
語れるじゃなかろうか。てなことで、3つ。
swirl danceを踊っているときは、くれぐれも
踊り子さんの衣装には、触れませぬよう
ご案内申し上げます。
(どっかで聞いたような、、、、笑)

Posted by: JSB : September 9, 2004 09:14 PM

> ネーミングだけは真剣に煮詰めています。

あれだけ本体も凝り凝りに工夫してあって、さらりと「ネーミングだけ」とおっしゃるところが奥ゆかしくて素晴らしい。
羊頭狗肉の僕とは大違い。

あ、これから「羊頭狗肉のRyu」と名乗ろうかな。
良いかもしれない。

家人も「JSBさんのネーミングは覚えやすくて面白いねぇ。コピーライターになれるんじゃない?」と、ほめ殺しモードに入ってます。


> 踊り子さんの衣装には、触れませぬよう
ご案内申し上げます。

ハイ、次は触らないようにします(^^;


Posted by: 羊頭狗肉のRyu : September 10, 2004 10:24 PM
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?