August 23, 2004
防災グッズに物申す。
■ 予報
地上気象 - にわか雨、のち晴れ。冷たい南西風。最高気温12度、最低気温-2度。
海洋気象 - 南西25ノット、夕方に15ノットにおちる。海況は最初荒いが、次第におさまる。
■ 晴れたり曇ったりパラパラッとにわか雨が来たり、いかにも春らしい不安定な天候。
しかし、寒い! 山の上は雪が積もってる。
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■ 火曜日は定休のはずなのに、なぜか明日は呼び出しがかかってしまった。たっぷり休み倒して迷惑かけてるから、ちょっと断れないな(^^; 特に予定もないことだし、そろそろ働くか。
しかし、明日はもっと寒そうなんだよなぁ。
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■ 防災品特集
昨日、ひょんなことからタカシマヤのサイトをのぞいたら、「防災品特集」の文字が目に入った。なるほど、もうすぐ防災の日だ。気になってクリックしてみたら……。
う~ん、突っ込みどころ満載……。どこから手をつけたものやら。
■ 確かにビル内で火災が発生すれば緊急脱出キットオレンジキットAは役に立つだろう。数年前の歌舞伎町ビル火災のときは、有毒ガスで即死に近い形でかなりの方が亡くなったことを思えば、必須かもしれない。
あと、学童用多機能防災シートや学童用防災頭巾 もけっこう役に立ちそうだ。
この辺は、合格としてもいいかもしれない。本当に合格かどうかは、現物の性能を見てみないことには分からんのだけど、まぁどっちにしてもないよりは絶対にある方がいいだろう。
■ だけど、いの一番に手回し発電ラジオが二つラインナップされてるってのも、どうかと思うけどなぁ。
だって、巨大災害の被災直後に、ラジオで本当に貴方が欲する情報が的確に流れると思う? 僕はそうは思わない。
例えば、貴方が新宿のど真ん中で巨大地震に遭遇し、なおかつ奇跡的に無傷だったとする。さて、周りはグチャグチャ、一刻も早く非難しなきゃ。そんなとき、ラジオが的確に避難経路の指示だの、危険区域の情報だの、ライフラインが確保できる場所だの、そういう情報を被災直後に流してくれると思う? 怪しいなぁ。そういうときはラジオ局だってデマ情報の惑わされて、トンデモ情報ばかり流すに決まってるよ。
それなら、ラジオを持つ代わりに僕ならもっと実用的なサヴァイヴァル用具を持ちたい。
ラジオを持つにしたって、いまどきこんな巨大なシロモノはないだろうに。今はカードサイズのがいくらでもあるよ。電池寿命だってそんなに短くない。だったらなんでわざわざこんな手回しのオモチャみたいなの持たなきゃいけないの? 僕には「サヴァイヴァルごっこ」の遊び用アイテムに見えるんだけど。
■ さて、今度はその肝心な「実用的なサヴァイヴァル用具」の方だけど、避難ホームセットはどうよ!?
いや、これだって無いよりはましなのかもしれないけど、しかし何のアウトドア技術も無い人が、この装備で何日サヴァイヴァルできるんだろう???
こういう災害サヴァイヴァルの場合は、レスキュー到着までの持ちこたえるべき期間を、最低3日間と想定しておかなきゃダメだと思う。
で、このセットで3日間生き延びられる???
ここ読んでる人には釈迦に説法かもしれないけど、サヴァイヴァルにまず必要なのは水と火。
ところがこのセットにはなんと、1リットルの水しか入ってない! どうやらこのセットは3人家族を想定しているようなのだが、平常時でも1リットルなんて半日で使い果たすだろうに、非常時に果たして何時間もつんだろう? 怪我人の傷口を洗い流したら、それでもうおしまいなんじゃない?
防災装備を準備するときに必携なのは、まずフィルターや浄水剤などの「浄水確保手段」だ。
もちろん、清潔な水自体を用意しておければそれにこしたことはないけど、そんなに豊富に用意して持ち運ぶのはしょせん無理。ならば、行く先々で水を見つけてそれを飲めるようにする方が大切じゃないか? マンションの室内に閉じ込められた場合だって、トイレのタンクの中には水が10リットル近く入ってるんだから、浄水の手段さえあればレスキュー到着までは十分に持ちこたえらえるはず。でも、浄水できなかったらヤバイよ。夏場だったら半日もすれば水は腐ってくる。
各国の軍のサヴァイヴァルキット見てみると良く分かる。水なんて一滴も入っていない代わりに、浄水剤は必ず入っている。
ただし、このセットには4リットルのコンテナが入っている。これは花丸。ホントはもう少し大きいコンテナが欲しいけど、まぁないより100倍まし。
さて、次に火。セットにはマッチが入っているようだが、防水に関して大丈夫なのだろうか? あと、常識的に言えばマッチよりもライターの方がはるかに長持ちする。そもそもサヴァイヴァルキットの中に、着火道具が一種類、一個だけってのは心元なさすぎじゃない?
さて、水と火の次に大切なのは、体温保持のための防寒装備。このセットでは1.8m四方のブルーシート一枚がそれに当たるが、3人家族でこっきりってのもヤバイんじゃないかなぁ? せめて人数分のエマージェンシーブランケットくらい加えたらどうかと思うのだけど。
あと、写真が小さくてよく分からないのだが、このセットについてるナイフは、どうやらただのシングルブレードのように見える。いまどき中国製の五徳ナイフなんて、百貨店なら数百円で仕入れられるはずなのだから、ぜひとも加えるべきではないか?
そもそも、サヴァイヴァルキットの内容物説明のところに、ナイフを書き漏らしているという事自体が言語道断なんだけどね。最初、僕はナイフが一本も入っていないのかと思って怒髪天をついたよ。いらんエネルギーを使って損した(笑)
さらにライト。見るからにチャチな「懐中電灯」と懐かしい名前で呼びたいシロモノがついている。真っ暗なビル内に閉じ込められて、これで3日間過ごせってか??? レスキュー隊が到着したときには、電池切れで信号も送れないんじゃないの???
こういうサヴァイヴァルキットに入れるなら、やっぱりLEDライトかケミカルライトじゃないの、常識的には?(っていうか、その両方だろうね)
このセット、どう見てもサヴァイヴァルやアウトドアのプロが監修しているとは思えないなぁ。それでお値段が14,700円ねぇ……。
命にかかわることだから正直に感想を言おう。詐欺とはいわない。そこまではいわないが、消費者の不安感に付け込んだけっこう悪どい商法に見えてしまうぞ。
このセットなら、5,000円程度がせいぜいだろう。なおかつ「このセットにはこれこれが足りません」という説明書を添付すべきだね。
逆に上記のようなちゃんとしたものに差し替えてあれば、まぁ14,700円でもいいかもしれないけど。
■ ついでに保存食もみておこうか。なんせ、上記セットだけじゃ食料はとても足りない。
同ページには保存食バラエティーセットと<明治屋> 非常食持出セットの2種類の商品が紹介してある。
前者は10食分と想定してあるので、3日間というサヴァイヴァル期間には合格。
ただ内容をよくチェックしてみると、こりゃどう見ても一人分じゃないの? 一家3人だと一日しかもちそうにない。5千円以上するのに、一日分!!!???
まぁ、命には代えられないから値段はいいとして、3人分の重量を考えるとうんざりするぞ。たぶん、これ1セットで5kgは下らないはず。となると3人家族だと15kg!
まっ平らな舗装道路でも、普段アウトドアもスポーツも何もやっていないオトーチャンがこれだけの荷物を運ぶのは難儀すると思う。被災後はそこらじゅう瓦礫の山だぞ。運べるの? しかも怪我してる可能性も高いのに……。
後者の明治屋のセットは、もう少し軽そうだ。ただ、その分水が少ないし、全体の量も控えめ。上記の避難ホームセットとあわせて使うと想定しても、3人家族で水は4リットルぽっきり。浄水剤やフィルターなしではこの量で3日間生き延びるのは、ちょっと厳しい。夏季だったら絶対に無理。
まぁ、この商品のコンセプト自体が「避難生活のときこそ、おいしいもので力をつけたい」というもので、要は体育館での炊き出し難民生活中を想定していて、レスキュー待ちのサヴァイヴァル用食品というつもりじゃないようなので、こういう突っ込みはお門違いといえばそうなのかもしれない。
でも、消費者はサヴァイヴァル生活を想定して避難ホームセットとあわせて買い求め、「これで安心」と勘違いしてしまう可能性が大きいということは、売る側は意識しておくべきだと思うけどなぁ。
■ これ見ると、我々アウトドアズマンって、けっこうすんごいサヴァイヴァル用具を持っているもんだなと改めて感心する。ただ、ちゃんとまとめておかないといざというとき防災用品として持ち出せないという弱点がある。僕自身も、防災セットとしてすぐに持ち出せるようにまとめてあるかと問われれば、恥ずかしながら答えはNO。ちょっとキチンとまとめなおしておかなきゃなと反省。
■ ちなみに一つフォローを。
こうやって難癖をつけまくってしまったが、気になったのでザッと調べてみたところ、主だったデパートの中で防災用品の特集をやっていたのは、どうやらタカシマヤだけだったようだ。この姿勢は高く評価したいと思う。
16日の投稿で書いた通り、事故ってのは備えのないところを狙ってくるもの。災害だって油断したところをつかれると、大惨事になる。
ただね、こういうものは、消費者は買うだけで安心してしまい、いざというときに使い物にならなかったらそれこそ命取りになっちゃうんだから、きちんとした人間に監修させて、しっかりとした商品を開発することを、強くお薦めする>タカシマヤ そういうところに金を惜しんじゃダメだ。
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■ 『ケミカルライトを作ろう』
上のコラム書くのにケミカルライトのこと調べてたら、こんなの見つけた! おぉぉ、作れるんだ! と喜んだのもつかの間……。こんな材料手にはいらねぇよ(^^;
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/607
Excerpt: 新聞報道によると阪神淡路大震災後、一時的に防災意識が高まったものの、最近では非常持ち出し袋やミネラルウォーターなどの備蓄もしない家庭が増えてきているそうだ。 我が家もそ...
From: にしび〜のニッキ
Date: 2004.09.01
Excerpt: ■【予報】 [地上気象] (モトゥエカ) 晴れ。風おだやか。(高)19度、(低)7度。 [海洋気象] (エイベル) 南西15ノット、午後に北東に変わる。海況おだやか。 その後12時間:変風10...
From: Ryu's Logbook ニュージーランド在住シーカヤックガイドのlogbook(=航海日誌)
Date: 2005.04.17
Excerpt: ■昨日は防災の日だった。昨年から台風、地震の被害が相次ぎ、防災意識は高まっているように思えるのだが、某有名百貨店がドッカンと派手に新聞広告してた防災用品、昨年8月23日にオ...
From: Ryu's Logbook 別冊
Date: 2005.09.02
Excerpt: 本日は防災の日、あの日のことを決して忘れてはいけない…
From: 神のいどころ
Date: 2005.09.07
Excerpt: 先日10月19日午後8時44分ごろ、茨城県沖を震源とするマグニチュード6.3の地...
From: Garbagenews.com
Date: 2005.10.20
ボク、自前のサヴァイバルキットに原発事故向けの
ヨウ素剤も放り込んでありますよ、家族5人×4日分。
しかし...さっき確認しようと思ったらどこに置いて
あったのかすっかり忘れてる!もう全然ダメです(笑)
見つけてちゃんと置いときましたけどね(´・ω・`)
Posted by: patalow : August 23, 2004 08:08 PM原発事故用!
用意周到ですね。
検索したら、こんなのがヒットしました。
http://www.shizuyaku.or.jp/new/genpatu.htm
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1795/datugenpatu/991005jikotaisaku.htm
プリントアウトしてキット内のヨウ素剤といっしょにしておくと良いかもしれませんね。
しかし、災害時のシティサヴァイヴァルは、アウトドア生活よりも不確定要素がかえって多く、用意すべき道具の選択も難しいですねぇ。
Posted by: Ryu : August 23, 2004 08:45 PM友人が阪神大震災の時に仕事を投げうって1ヶ月ボランティアに行ったのですが、被災地での住民のサバイバルスキルのなさや機転の利かなさ加減に、「始めは悲劇的な大天災だったけれど、後半は人災」という名言を残し、かなり呆れて帰ってきました・・・
新潟の震災のときは、停電したけどガスは大丈夫だったんだそうです。
ところが、米どころ新潟でさえ、ガスでご飯が炊ける人が非常に少なく、ほとんどの人がご飯を炊けなくなってしまった、っていう話を聞いたことがあります。
こういうのを聞くと、ホント日本はどうなってしまうんだろうと思いますね。
文明が発達すればするほど、人間は無力になっていく。
怖いっすね。
ってなことを、焚き火でも自由自在に料理をする人の多いこのブログで書いても仕方ないのですけど(^^;
Posted by: Ryu : August 24, 2004 06:34 PM
