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July 30, 2004

神戸ポートアイランドにて。

■ 予報
地上気象 - 晴れ、風おだやか。最高気温14度、最低気温2度。
海洋気象 - 変風10ノット、セパレーションポイントより北では昼前に南東15ノットに。海況はおだやか。午前中のにわか雨の中、視界は良好。

■ あのなぁ……(-_-#
  地上気象が「晴れ」で海洋気象に「午前中のにわか雨」って書いてあること自体が、そもそも変だと思わんかね>担当気象予報士

  朝、お客様が集合した頃までは晴れていたが、海に出る頃には立派に曇っていて、あとはひたすら一日中降りっぱなし。
  それどころか、このエリアでは一番おそろしい東からの波1mが途中から押し寄せてき始めるしまつ。
  全然当たってねぇじゃねぇか!

  実は正直言うと、東からの波は僕らガイド陣もまったく予想してなくて、ちょっと面食らった。なんせこのエリア、ほとんどのビーチが東を向いているので、東が吹くと国立公園中がほとんどサーフゾーンと化す。
  とりあえず波裏になる島影のビーチで食事をとっている間にかなり落ち着いてくれたけど。

  いつもどおり、こういう日は120%の力を振り絞ってカスタマーケア技術のすべてを叩き込んだツアーをやるので、お客様は氷雨に震えつつも皆大喜びで帰っていった。
  あんまり皆ニコニコで去っていったので、最近は天気のいい日は仕事手を抜きすぎてるかなぁと、ちょっと反省してしまった。 astro 5

■ 昨日のブログに書き忘れたが、21日に書いたマックラックの使用レポート中間報告。
  使い始めてまだ数回目だが、一昨日の仕事のときに、くるぶしが靴擦れでむけまくって猛烈に痛かった。特に右足は両側のくるぶしがやられてしまって、足を引きずって歩く状態。海で靴擦れおこすと、塩水がしみてツライねぇ。
  今日は絆創膏やテーピングでしっかりガードしていったんだけど、焼け石に水。あっさりと悪化して火傷かと思うような広範囲の赤剥けになっちまった。ここまでの靴擦れは、生まれて初めてだなぁ。
  ちなみに長らく愛用した田植えゴム長足袋では、一切靴擦れは起こらなかった。

  まぁ足との相性の問題もあるだろうから、一概に靴のせいばかりとはいえないんだけどね。でも、やっぱり中が二股に分かれていないネオプレンシューズは、足が内部で暴れてしまうので、靴擦れがおきやすいような気がする。足場の不安定な岩場とかを歩くと、中で足が滑って捻挫しそうにもなるし、やっぱり僕は二股に分かれたタビスタイルを支持する。
  あと、マックラックは靴自体の重量があるので、余計に擦れやすいってのもあるだろうな。

  また、一昨日はついに股下の深さまで水の中に立ちこんでカヤックをウォータータクシーに積み込む作業をしたが、懸念していた通り、水がたっぷり入ったマックラックはべらぼうに重く、水の中を歩くのに田植えゴム長の倍以上の力を必要とした。
  これじゃ沈脱後の再乗艇はかなり大変そう。ティッピーな艇だと、サポートやパドルフローとなしでは上手く乗り込めないかもしれない。Qカヤックス・ペンギンならだいじょうぶだろうけど、ネッキー・エラホだとつらいかも。
  こいつをレスキュー訓練に使うの、なんだか怖くなってきたなぁ(^^;

■ 久しぶりに不思議体験の話をしようか。

  あれは確か19歳の夏。いや、僕は夏生まれなのでもう20歳になっていたのかもしれない。
  僕は当時つきあっていた彼女と一緒に、神戸ポートアイランドにいた。明るい神戸の夜とはいえ、いくつかは星が見えていたし、涼しくて爽やかな夜で潮風はずいぶんと気持ちよかったのを覚えている。

  と、突然、まるであつらえたかのように、生暖かい一陣の風が通り過ぎた。まるで怪談のように。

  ここでイタズラ心がうずいてしまうのが僕の悪い癖で、これは何も今に始まったことではなく、ガキの頃からの習い性。故中島らも大兄の著作を読むようになってからは、一層拍車がかかっていた。

  「おい、変な気配がするぞ……」

  僕が低い声でそういうと、僕が比較的強い霊感をもっているのを知っている彼女は青ざめた。なんせ、5月23日の投稿に書いた電話の相手が、まさしくこの子だ。例の電話から1ヶ月か2ヶ月しかたっていない。

■ でも実は、僕は何にも変な気配は感じていなかった。前の投稿に書いたように、「何か」の気配を感じ取ったとき、僕の場合はまず全身の産毛が総毛立つ。それで初めて「あぁ、何かいるんだ」と気づくことが圧倒的に多い。
  このときは、この頼りになる妖怪アンテナはまったく反応していなかった。

■ で、意地悪な僕は、腕にしがみついてくる彼女をからかって楽しんでいたのだが、そのうちに何やら聞き捨てならない音が聞こえてくるのに気づいた。
  僕らが歩いていたのは遊歩道で、並木・潅木をはさんで一段下に駐車場がある。潅木がけっこうしっかりしているので、遊歩道から直接駐車場を見下ろすことはできない。
  音はどうも駐車場から響いてきているのだ。駐車場から響いてくる「聞き捨てならない音」といえば、そりゃカーセックスと相場は決まっているのだろうが、残念ながらこのときは違った。

  なぜか、それはどう聞いても馬の蹄の音だった。

  「何でこんな夜中に、しかもポートアイランドで馬が走ってるんだ???」

  彼女も、今まで怖がっていたのも忘れて不思議そうな顔をしている。僕がイタズラをやめ、本気で不思議がっているのが分かったのだろう。

■ 「ちょっと待ってな、みてくる」

  彼女を歩道に残し、僕はゆるい下り斜面に生えた並木の向こうの潅木をかきわけ、駐車場を見下ろした。そうすると、驚いたことにやっぱり馬がいるのだ! 右手から黒い大きな馬が人も乗せずに駆けてきて、僕の前を湯気を立てながら左の方に走り去った。 カッコいい!

  「何だか知らないけど、やっぱり馬だよ、馬。でっかいのが走ってる! カッコいいよ! 降りておいでよ」

  彼女が僕の側にやってきて、一緒に駐車場をのぞきこんだとき、Uターンして左の方から戻ってきた馬が、蹄と荒い息の音を盛大に響かせながら、僕らのちょうど目前を右に向かって走り抜けるところだった。

  でも、馬は黒くなかった。大きくもなかった。湯気も立てていなかった。
  だって、僕ら二人の目には、何も見えなかったのだ……。
  そう。なぜか、音だけが、僕らの目の前を颯爽と通り過ぎたのだ……。
  
  そして、走り去っていく蹄の音は、高いいななきを最後に、突然プツリと消えうせた。

■  というわけで、今回も意図せずとはいえ、彼女をおびえさせる羽目になってしまったのだった。彼女を元気付けるため、ポートピアホテルのティールームで高いケーキと紅茶を振舞わざるを得なくなったのは、えらい迷惑な話だった(笑)

  ひょっとして、その後僕がふられてしまったのは、こうして不思議体験に二度も巻き込んでしまったからだろうか?(笑)

■ ちなみに、「どうせいつもの法螺だ」「中島らも追悼のジョークだろ」と思われてしまうかもしれないが、これはホントにホントの実話。なんせもうふた昔近く前のことなので、若干記憶が改ざんされてしまっているかもしれないが、意図したアレンジはほどこしてない。

  しかし、あれはなんだったんだろう? ポートアイランドに馬の幽霊が出るなんて話、その前も後も寡聞にして聞かない。源平の合戦の馬かと思ったりもしたが、確かあのあたりは戦場になってないはずだし……。

  あと、後から考えて気づいたが、真夏に「湯気を立てて」走る馬なんているはずがない。僕は競馬をやらないので、そのときは気づかなかったのだが、ありゃどう見ても冬の映像だ。その場で不審に思うべきだった。

  いつもは頼りになる妖怪アンテナが最後まで無反応だったのも、よくわからない。

■ ちょっとは納涼になりましたか? 

■ 関連過去ログ(不思議体験談)
  ◎5月 5日
  ◎5月 7日
  ◎5月23日

■ 「ナノテクがもたらす未知の危険」に警告
  最後に、怪談よりももっと恐ろしい話を。幽霊や呪いは、無差別大量に48時間で脳を損傷させるなんて派手なことはしないからなぁ。
  愛娘が成人するするころ、世の中はどんなことになってしまっているのだろう?


投稿者 Ryu : July 30, 2004 07:06 PM
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コメント

神戸で合戦で検索すると、一応
http://www.toyro.co.jp/library/kikou/n_03.html
となりますが、冬の馬ではないですもんね・・・
練兵場とか士官学校系はどうでしょうね?
でも、怖いけどイイ絵(音も)ですよね。あ、イイ感じだから余計に怖いのか・・・

Posted by: MM : July 31, 2004 05:51 AM

湯気立ててたから、冬の馬なんでしょうけど、一番不思議なのは源平のころにはポートアイランドの場所は海だったってことでして。
あそこは海戦にはならなかったはずだし、海戦になったとしても馬は使わないですよねぇ?(笑)


音も絵もよかったですよ、ホントキレイでかっこよかった。
JRAのコマーシャルみたいで。
だから、正直言って僕は全然怖くなかったんです。
やばいものをガールフレンドに見せた後悔があるばかりで。
だから、今回書いたのが、怪談として怖いのかどうかは、自分でよく分かりません(^^;

Posted by: Ryu : July 31, 2004 11:46 AM

こちらでは、初めましてです。いつも楽しく拝見してます。武蔵野のお話、テントのお話、そして今回の神戸の話...自分の体験と重なって恐怖感倍増です。折りしも2~3日前に自分の日記に「あなたの知らない世界」というタイトル(笑)でこの手の話を書いたばかり。ただ「あちら側の音」だと気付いた途端に恐怖が消えるあたり、人間は「あちら側」が怖いのではなく、正体不明、理解不能ということが怖いのだということでしょうね。
みんな不思議な体験してるんですねぇ。

遅ればせながら昨夜からRyuさんのサイトをほとんど全部読ませていただきました。なかでも「危機管理考」はプリントアウトして息子にも読ませました。子供なりに感銘を受けたのか唸りながら読んでおりました(笑)。

Posted by: aki : July 31, 2004 02:03 PM

akiさん、こんにちは。
ここでは確かに初めてですね。
akiさんのサイトにはちょくちょくお邪魔してますし、にしび~さんのところでもお目にかかっているので、全然お久しぶりという感じじゃなかったのですけど、今改めて昔のメールを探してみたら、なんと最後のメール交換が3年以上前でした(笑)

貴サイト体験談も拝見しましたが、いやぁ、やっぱり自分のより他人の体験の方が怖いっす(笑)
僕も足音ってなんどか聞きましたが、あれホントなんでしょうね?

続編の方は、ホンマに怖いですね(^^;
こういう事態は、いつも覚悟はしているとはいえ、出来れば避けたい……。


危機管理考、すみません、中途半端なところで頓挫しちゃってて(^^;
概論だけ書いて、具体的なこと何一つかかないまま頓挫するなんて、ホントひどいですね。
長い目で見守ってやってくださいm(..)m

Posted by: Ryu : July 31, 2004 05:04 PM

そうですか、もう3年以上になるんですね!改めてRyuさんのサイトを読めば読むほど、3年前にリンクページに加えて下さったことの“価値”を思い知らされます。危機管理考...今後も楽しみにしております。
さて、Ryuさんも謎の足音体験がおありですか?やっぱり。何度記憶を辿ってみても、あれは空耳とか夢とかじゃありません。でもそれよりも身の毛もよだつほど恐ろしいのが続編の方。リアル過ぎて書きませんでしたが、視覚聴覚だけならまだしも、臭覚までもが研ぎ澄まされて...エライことになってしまいました。

*二重投稿失礼しました。

Posted by: aki : July 31, 2004 07:00 PM

嗅覚じゃないですよ、あくまで臭覚(笑涙)

Posted by: aki : July 31, 2004 07:12 PM

臭覚(爆)
いや、ホント考えただけでも腸がよじれ、もとい、身の毛がよだちますね(^^;

足音よりももっとリアルな体験もあるんですよ。
次回のネタにとっておきますけど。
世の中、やっぱりよく分からんものって、あるみたいですね。

あ、二重投稿は気にしないでください。
消すの簡単ですから。
すぐに消してるんで、たぶん皆さんお気づきじゃないと思いますけど、実は僕自身もしょっちゅうやってるんですよ>二重投稿

システム的に二重投稿が出来てしまうってのも問題なんですけどね。
管理者の方に、とりあえず不具合として報告しておきますんで。


Posted by: Ryu : July 31, 2004 10:16 PM

いま、5月23日分の投稿を読み返してみたら、あそこでは今回書いた馬の話の方が先だったように書いてましたね(^^;
(ちゃんと読み返さずに書いたのがバレバレ)
いや、どっちが先だったかな、分からなくなってしまいました。

ひょっとすると、この馬の方はさらに一年前の浪人時代の話だったのかもしれない。
いや、なんかそういう気がしてきた。

ということは、5月23日の記述が正解で、今回の記述がウソか。
ま、いいや(笑)

どっちにしても、この2回以外にも細かい不思議体験をしていた僕は、そういうのをしょっちゅう彼女に話をしていたので、どっちが先でも後でも、大した変わりはないのです(^^;

Posted by: Ryu : August 2, 2004 08:30 PM
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