July 18, 2004
シンクロニシティ?
■ 予報
地上気象 - ときどき雨。南の突風。最高気温11度、最低気温-1度。
海洋気象 - はじめ変風10ノット。午前中にセパレーション・ポイントより北では南東25ノット、他は15ノットに。夕方にかけて南西に変わる。北部海域は次第に荒くなる。午前中のにわか雨の中、視界は良好。
■ 出勤してマネージャーと二人で、
「いやぁ南東15ノットはウソだろ、こりゃ。ダイジョブだよ、今日は吹かないよ。」
と話していたのだが、やっぱり予想通り、超快晴、無風、べた凪の暑いくらいの一日。
いや、実は午後3時ごろから非常に弱いながらもシーブリーズまで吹いてきてビックリ。小春日和通り越して、夏かよ!? さすがに一番寒い月にシーブリーズが吹くなんてのは予想していなかったな。
というわけで、地上予報も海洋予報も大外れ。我々の独自予報が当たり。
■ 今日は久しぶりにイルカが出た。過去ログを探してみると前回の目撃は3月26日だから、なんと4ヶ月近くも見ていなかったことになる。
今シーズンは本当にイルカが少ない。6月に1ヶ月の休暇をとったとはいえ、ホントに少なすぎる。お客様には見えないような遠くにいるのを僕だけが見たっていうのは除いて、まともに至近距離で遭遇したのは、1月15日、3月26日に続いて、これでやっと3回目。しかも3月の分はウォータータクシーからの目撃だから、カヤッキング中の遭遇はたったの2回。
たぶん、過去6シーズン中、こんなにイルカが少ないシーズンは、初めてだと思う(なんせ、昔はログをつけていなかったので、断言はできないのだけど)
ともあれ、今日は久々にイルカ堪能。たぶん若いコモン・ドルフィンの群れ。6頭か7頭いた。やっぱりイルカはかわいいねぇ。 astro 5
■ そういえば、僕のゴーフィールド・レポートのデビュー作『エイベル・タズマン国立公園南部』が、確かちょうど4年前の今頃で、やっぱりイルカに遭遇していたはずと思って原稿を読み直してみて、ビックリした。
なんと、まさに4年前の今日、7月18日だったんだ! ツアーの種類も今日とまったく同じ。思い出してみると(よく覚えてるなぁ!)、確か天候も似たような感じだったはずだし、コースも似ている。
へぇぇ、こんなこともあるんだ。偶然だなぁ。これもシンクロニシティっていうのかな?
■ なんか感慨深いなぁ。
思えばたったの4年ぽっちなのに、あの頃とは何もかも変わってしまった。
当時は間違いなく「世界最高峰」のシーカヤック・ツアー会社だったエイベル・タズマン・カヤックスも、今では「真の世界一」を互いに競っていたライヴァル会社とともに別の大きな会社に買収されて、同社の「レジャー部門」の一つの傘下子会社エイベル・タズマン・アドヴェンチャーズになってしまった。
ライヴァル社との合併により、規模だけ見れば世界最大級になったものの、巨大になりすぎたアウトフィッターが、以前と同じ世界最高峰のツアー・クオリティを維持できるはずがない。上記のレポートの頃のエイベル・タズマン・カヤックスは、本当にすごいクオリティのツアーをやっていたんだけどなぁ。
ちょうど今日も、僕の2年後輩にあたるマネージャーと、
「あの頃のATKはすごかったね。」
と、回顧半分、現状嘆き半分で話していた。彼女は今マネージャーとなって会社をコントロールする立場なので、余計に当時のATKがどれほどすごいクオリティのツアーをやっていたかを、日々思い知らされている。
「スリーピー・マラハウ」の愛称で親しまれたのんびりとした村そのものも、開発の手が伸びてきてここ1~2年でガラリと様相が変わった。4月から始まったウォーターフロント改造で、今村の中は大型工事車両だらけ。海岸線は以前の面影もない。そのうちウチの親会社が巨大ホテルをビーチフロントに建設するという動きもあるし(この計画は、買収される以前からあって、実は買収以前の我が社は反対運動の先頭に立っていたのだが……)、もうこの開発の波は止めようもない。豪州と比較して、「俗化度が低い」のがニュージーランドの魅力といわれていたのだが、国一番の人気を誇るこの国立公園は、ついに大資本が本腰を入れ始めてしまった。
僕自身も、日々成長を自覚できるほどメキメキと力をつけていた当時とは違って、すっかり頭打ちになってしまった。そもそも、当時はうなるほどいた先輩が、今じゃ一人もいなくなって僕自身が一番の古株になっちまってるんだからなぁ。
いやはや、時の流れるのは早い。4年後はいったいどうなっているのだろう? 僕はいったい全体、何をやっているのだろう???
■ 思えば、香川に野遊び屋を立ち上げたり、今こうしてゴーフィールド・ブログに毎日雑文を書き散らしたりしているそもそものキッカケというか、そもそもの始まりが、上記のレポート投稿だったわけだ。
これも大変に感慨深い。4年前には予想もしなかった事態だ。まったく世の中は、これだから面白い。
■ ところで、今日僕の前に座ってたイギリス人の男の子は、デジカメを防水ハウジングに入れてバンジーコードの下に挟んでいたんだけど、一日のツアーがつつがなく終了しようというまさにそのとき、なんとビーチからほんの10mくらいのところでカメラを落としてしまった!
冬の海は透明度が高く、今日も10mくらいだったのだけど、さすがにビーチ間際は波で砂が巻き上がって透明度は低い。しかも悪いことに、たまたま潮の加減で一番泥っぽい場所が波打ち際になっていたのだ。僕は一人でタンデムを操り、彼は腰まで水に立ちこんで二人で10分ほど探したが見つからない。
このまま探し続けると、バスに乗るお客様に迷惑がかかるので、いったん切り上げてベースに戻り、他のお客様をジャグジースパに放り込んでおいてから、彼と二人でビーチに戻った。今度は僕はシングル艇を持ち、彼にはシュノーケル&マスクを持たせた。
幸いなことに、我々がビーチに帰着したのが干潮の30分前。つまり、僕らがもう一度ビーチに戻ったときがちょうど干潮時でカメラを落としたときより30cm潮が下がっていて、波打ち際も5m以上後退していた。もちろんこれを計算した上でいったんベースに戻ったので、僕自身は今度は絶対に見つけられる自信があったのだが、案の定、僕がカヤックをトレーラーから下ろそうとしている間に、彼自身があっという間にカメラ発見。
いやぁ、よかった。
カメラが壊れたり無くなったりっていうのが、僕らの仕事の中でももっとも後味が悪いトラブルの一つ。気をつけてインストラクションもするのだけど、やっぱりどうしても1年に1度くらいはカメラ濡らしただの、サングラスを海に落としただのというお客さんが出てしまう。今日は助かった。
■ ベース帰着後、マネージャーに急に明日出勤できるかきかれたけど、すでにネルソンに行く予定を立ててたので、またもや断ってしまった。先週も火曜日の仕事を断ってるんで、申し訳ないんだけどねぇ。
■ 1ヶ月の休暇のあと、今月に入っても仕事量が少ないので、そろそろ筋肉が落ちて身体が小さくなり始めた。ここ5年間、カヤックを漕ぐ以外は一切筋トレの類はやっていないんだけど、ちょっとやった方がいいのかもなぁ。さすがに週に2日とかのペースじゃ、身体を維持するのが難しいわ。
まったく困ったもんだわ。繁忙期の終わりには筋肉がボロボロに痛んでて悲鳴を上げ、冬季にやっと休まって回復してきたと思ったら、今度は萎えてきたのを心配しなきゃいけないときやがる。難儀なこっちゃ。
思えば、3年前までは、こんなペースでも筋肉も体力も落ちなかったんだけどな。やっぱり年を食ってきたってことか。いつまで続けられるのだろう、この仕事? 果たして4年後もまだ僕はカヤックを漕いでいるのだろうか???
■ 【『龍の巣』からのお知らせ】
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http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/473
今、改めて今日の予報を確認したら(夜の10時半になっても、まだ「今日の予報」が出てるってのも変な話だけど)、
晴れ。風おだやか。最高気温14度、最低気温1度。
に変わってやんの(笑)
朝と気温も天候も、全然チャウやんけ!(^^;
ところで、明日の最低気温って、-4度なの!!??
チェックしておいてよかったぁ。
知らずに寝たら、明け方凍え死ぬとこだよ。
学生の頃、「10年後や20年後の自分が容易に想像できるような生活はしたくない」と思っていましたが、ホントにまったく想像だにしなKったような生活を送ってます>僕
4年後、どうなってますかねぇ? 楽しみっすなぁ。>編集長
Posted by: Ryu : July 20, 2004 10:41 AM
