May 28, 2004
こんな海況で講習したのは、初めてかも。
■ 予報
地上気象 - 雨しだいに強くなる。。北東風40km/hまであがる。最高気温16度、最低気温8度。
海洋気象 - 東15ノット、午前中に北東30ノットにあがり、夕方に北西20ノットに。海況はじょじょに荒れ始める。午後の雨中、視界は悪い。
■ ん?昨日より気温高いの?ウソだろう……。
東からの風が入っているせいで、マラハウでもけっこううねりが入って小さなサーフがたっていた。夕方の段階でも、まだ北西は吹いていなかったので、天候の移行が少し遅れ気味なのだろう。
■ 普通なら中止のコンディションなのだけど、今日のレンタル講習は毎年きてくれるアメリカの大学の修学旅行で、ツアーリーダー達はよくここの勝手が分かっている上に、今日は講習だけを受け、ツアー出発は明朝という予定だったので、ときおりオーヴァーヘッドの波が崩れてくる中、例外的に講習が決行となった。22人の大所帯なので、僕を含めて三人のインストラクターで対応。
ガイドツアー中にこういうコンディションになったら、とにかく沈を出さないことに全神経を集中する。細かい方法はいちいち書いていられないけど、もてる技術をフルに活用し、とにかくあらゆる手を講じて「ツアー参加者を無沈で連れ帰る」ということに、全力をつくす(余談だが、僕は自分の担当するグループ内に関して、4年間無沈の大記録を持っていて、今も更新中)。
ところがレンタル講習となると、話はまったく逆。
彼らはガイドなしで何日間かツーリングをするわけだから、受講者が陸上での講習をきちんと理解出来ているかどうか、あるいはちゃんと漕げるかどうかをチェックし、漕げない場合はをそれを矯正する方に主眼が置かれる。
また、レンタル講習中は、受講者を集めて手を止めさせた上で、説明したりデモンストレーションしたりするし、わざとバランスを崩させるようなこともする(先日のTVで一瞬放送されたのも、実はこのレンタル講習中のロウブレイスの練習の模様)。
つまり、レンタル講習中は沈が出やすいのだが、それは仕方ないことだし、沈を避けるために講習の他の部分を犠牲にすることはしない、というのがこちらのスタンス。
さらに正直にいえば、一艇くらい沈してくれた方が、講習としては有意義なものになるというのが本音だ。というのも、沈した場合のセルフレスキュー方法は陸上講習にとどめ、会場で受講者をひっくり返して実践させることはしないのだが、たまたまホントに沈する艇が出てくれれば、その艇にデモンストレーションさせることができ、他の参加者はそれを見学することができるからだ。
あるいは、どうせ沈するならば我々の目の届かないところでするよりも、目の届く講習中に一発沈してくれておいた方が安心、というのも、我々のいつわらざる気持ちである。
というわけで、レンタル講習中はときおり沈が出るし、こちらは内心それを歓迎している(つまり、上記の無沈記録は、あくまでも「ガイドツアー」限定である)。
普段でもそうなのだから、今日のような荒れた海で講習をやれば、当然ながら相当数が沈するものと、インストラクター全員が予想していた。今日のような荒れ方だと、受講者はセルフレスキューを失敗するおそれが大きいので、その場合は我々が面倒なサーフゾーンレスキューをしなきゃならない羽目になる。だから「予想した」というより「覚悟した」といった方が近いかもしれないが、とにかく今日は沈は避けられないだろうと、3人とも思っていた。
ところがアメリカの大学生、やるねぇ。あれだけのコンディションで一艇もひっくり返らないとは、天晴れ。しかも、あの大雨、風、サーフの中で一時間以上しごかれたのに、大喜びでニコニコと帰ってくるんだから、案外アメリカ人も捨てたもんじゃないなぁと見直してしまった。
今日のコンディションの中で講習を受けておけば、たいていのコンディションには対応できるはずだろうから、こちらとしても安心して送り出せるというものだ。結果的に、なかなかいい仕事になった、というわけである。 rent 22
■ ところで、「案外アメリカ人も捨てたもんじゃない」なんていうと、意外に思われるかもしれない。日本ではアウトドアマスコミが「アメリカはアウトドア大国」って喧伝しているからね。
確かに、アメリカにもとんでもなくすごいアウトドアズマンはゴロゴロいるし、「アウトドア・ブランド大国」というのも間違いない。そういう意味では「アウトドア大国」というのも、あながち的外れとはいえない。
でも、そういうプロパーなアウトドアズマンばかりを相手にするわけじゃなく、むしろ普通の観光客をまんべんなく相手にする僕たちキウィのガイドにとっては、平均的なキウィやオージーやイギリス人と比べると、アメリカ人は概してあまりアウトドア慣れしてなくてひ弱なイメージが強い。むしろアメリカ人は、日本人と同じように、あまりアウトドアになじみのないアーバン派が多いような印象を持っている(ま、国民の99%がアウトドアズマンといわれるニュージーランドと比べるのが間違いともいえるが)。
だから今日の講習も、
「こんな荒れた日にアメリカ人相手の講習って、やだなぁ。オージーやキウィの学生ならまだしも……。」
と、かなり憂鬱な気分で海に出たのだ。いやぁ、タフな連中で助かった。
■ しかし、大雨、大風&サーフの中での講習だったから、声が届きにくく、ずっと怒鳴りっぱなしだったので、完全にノドがいかれてしまったぞ。声が出ない。
明日の仕事、どうするのよ?またどうやら荒れ気味になりそうなのに。荒れた海、潰れたノドでガイドするのかぁ???それもまたやっかいだなぁ……。
■ ちなみに、昨日の投稿で書いた陸軍の演習は、今日はお目にかかれなかった。明日は見られるかな?ワクワク。
■ 地上往生紀行フォトギャラリー ヘイマン島
しまったなぁ、こういうのを見ると、やっぱりグレート・バリアリーフに行くことにすべきだったかと、今さらながら心が揺れる。写真9なんかも、仕事柄見慣れているはずなのに、こうやって写真で見ると妙にそそられる(笑)
http://www.gofield.com/openair/mt/mt-tb.cgi/278
写真9はいいですねぇ、いい。
しかしよくぞナローバンドで頑張りましたねぇ、Ryuさん。
モニターの前でじっと待つRyuさんが目に浮かんだ(笑)
ちなみにビキニならスペインの方が夏場にいつもサーフィンに通うビーチに夕方頃集まります。
きっと近くのスペイン村で働く方達なんでしょう。
にしてもさすが情熱の国スペイン。
へいきでチュ−してますからね、こっちが恥ずかしくなります。
ふとこんな所で、文化の違いに感心してしまったりするのでした。
そっかー、男の人はナローバンドで頑張ってまでもそっち方向の画像の話になるんですね>Ryuさん、にっしーさん。
ほほえましいなぁ(爆)。
さて、アメリカ人のアウトドア度は、完全に住んでいる所のカルチャー次第、って感じでしょうか。
こちらはアーバンだけどアウトドア度は非常に高いですね。
海も山も川も湖も貯水池も、皆ありますから。
しかも自転車通勤族も多くて、土曜日の午前中は山沿いの大きな道なんかはバイクツーリング軍団に占領されてますよ。
近くのハイキングコースだとトレッキングや乗馬に混じってクロスカントリーしている高校生なんかも居ますしね。
まあ、普段がハイテクで現実離れしているところに弱肉強食的競争社会なので、そうでもしないとバランスとっていられないのかも知れません。
同じカリフォルニアでもLAなんかホントにひ弱なアーバン族度が高いです。自分は色々な面で死んでもあのエリアには住めません・・・
Posted by: MM : May 29, 2004 02:00 AM別にがんばったわけじゃないんすよ。
あそこに並んでるサムネイル、よく見ないで全部クリックして、しばらく放っておいてブログの下書きしてただけっす。
なんせ、サムネイル小さすぎて、写真9もデカイのが表示されるまで、何が写ってるのか分かってなかったし。
ちなみに、アーバン度が高いほどアウトドア度が高くなるというのは、世界共通の法則です。
だいたい田舎にいけばいくほど、都会思考になってアウトドア度が下がります。
ま、例外的にアウトドア度の非常に低い都会もありますし、アウトドア度の低い田舎もありますけど(LAなんかそうなんでしょうね)
その点、いつも頭をかしげるのがNZ。
いくら田舎に行ってもアウトドア度が下がらないんですね、この国は。
なぞです。
にっしーがサーファーに転向したってのは聞いてたけど、なるほどスペイン人のねーちゃんが目的だったか。
よくやく合点がいった。
いや、サーファーに転向したってことも無いんですけど・・・
はた目からみるとそう映ってもしょうがないくらいに海には出てますが。
正直、たしかにサーフィンは一生モンだとは思います。
ビキニも見れるし・・・
もちろんカヤックも一生モンです。
しかしテントで寝起きするサーファーはまだ見た事ないですね、必要ないかもしれませんけど。
トップレスはスペイン村開村当時はいたらしいですが、地元有志?により「それはちょっと・・・」ということで注意を受けたようです。
まぁたしかに日本ではちょっとした騒動が起きそうですし。
(実際たいへんな事態になったみたい・・)
サーフボードじゃ、ツーリングできないからねぇ。
荷物も乗らんし。
彼らは車で寝るだろうね。
日本でトップレスは、騒ぎになるだろうなぁ。
あんなもの、見慣れたらなんてことないんだけど。

