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大箇温泉

Aug.23, 2004 西宮の公衆天然温泉浴場 

大箇温泉:イメージ1

西宮の銭湯に温泉が出た。話しはさかのぼり阪神大震災になる。周りの古いアパートは軒並みに全壊し利用客が激減した。駅前で温泉を掘り一大レジャーセンターを作る話しが出ていた。このとき温泉を掘ろうとオーナーは思った。早速、準備に取り掛かった。2000年12月に掘削申請手続きを取り2001年2月末に許可が下り、4月に工事が始まった。6月には温泉が出た。成分分析の検査結果が8月に出た。泉質は予想通りの単純温泉だった。宮水の湯と命名し、 2002年3月に利用許可が出た。

大箇温泉:イメージ2

ここは元来、街の銭湯である。今風の銭湯だからお風呂で遊べるようになっている。ローリングバス・エステバス・遠赤外線サウナ・冷水風呂・露天風呂・すわり風呂・ボディジェットバス・スリムバス・打たせ湯など、いろいろなお風呂があり、この露天風呂が天然温泉になっている。

大箇温泉:イメージ3

天然温泉は無色透明で、源泉の持ち帰りOKと気前がいい。湯舟からは温泉があふれ出ており、湯の流れた後が濃い褐色に変色していた。温泉気分が味わえるところだ。湯上りの肌はサラサラになり、湯冷めしにくい。まさにオーナーの意図が的中している。

大箇温泉:イメージ4

阪神間の平野部では500mほどから25℃の単純泉が湧き出る。1,000mほどで45℃のナトリウム・塩化物系温泉がでる。1,500mほどで温泉はさらに濃くなり温度も60℃になるというのが一般的な地層となっている。そこでオーナーは毎日入ってもらう銭湯に相応しいアッサリした泉質として700mの掘削を決めた。単純泉というのは温泉法に定める成分を均一に含有し、かつ塩化物泉(塩分)や含鉄泉(鉄分)のように突出した成分がない温泉をいう。だから癖がなく湯あたりしにくく毎日利用するのにいい。また弱アルカリ性なので湯上りのすべすべ感も出てくる。

アクセスは民家の中にあるので初回は分かり辛い。近くから電話を掛けるのが賢明だと思う。国道43号線からは甲子園球場前を西へ1つ目の信号を右折。阪神電車を超え、3つ目の信号を左折したつぎの角。国道2号線からは名神高速高架下の「津門交差点」を南に、1つ目の信号を右折100m。電車ではJRなら西ノ宮駅、阪神なら今津駅、阪急なら西宮北口から徒歩10分程度。

西宮市の隣に高級住宅地で有名な芦屋市がある。従来だったら芦屋といえばフランス料理店とか高級ステーキ店というイメージだったのが、その芦屋市に阪神大震災の後頃からラーメン屋がつぎつぎと開店した。芦屋イコール高級というイメージと重ならない気がするのだが、いまやTVやマスコミでも報道されるほどの人気ラーメン店が数多くある。2号線を走ると「希望軒」、「日の丸軒」「ふうりん」など5分もしないうちに、つぎつぎと登場するほど乱立している。「商売繁盛でササ持って来い」と拍子をとるエビス神社の総本山が西宮にある。その西宮にアウトドア派のぶらり町歩きに好ましいラーメン店と立ち寄り天然温泉が今日登場したようだ。

-DATA-

住所:
西宮市津門大箇町7-17
電話:
0798-26-0217
入浴料:
大人(中学生以上):340円
大人サウナ込み:470円
中人(小学生):130円
小人(幼稚園以下):60円
手ぶらセット※670円
石鹸:
ボディーソープとシャンプーの備え付けはなし
時間:
午後3時30~午後11時30分
休館日:
毎週木曜日
駐車場:
11台
交通:
JR西宮駅、阪神今津駅、阪急西宮北口駅から徒歩10分。国道2号線「津門交差点」南。
源泉名:
宮泉(みやみず)の湯
泉質:
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)
湧出量:
最大650l/min
効能:
神経痛・筋肉痛・慢性消化器病・五十肩・うちみ・関節痛・やけど・慢性皮膚病・冷え症・疲労回復

伏尾温泉「不死王閣」

Aug.23, 2004 池田の鮎茶屋 

伏尾温泉「不死王閣」:イメージ1

大阪のベットタウン池田市の奥座敷にあるのが天然温泉「伏尾温泉不死王閣」だ。「伏尾の鮎茶屋」として名をはせたのは昭和8年にさかのぼる。旅館の前を流れる余野川をせきとめ滋賀県から鮎の稚魚を仕入れ、養殖鮎を育てた。鮎を売って一儲けを企んだのだが、当時、川には鮎が躍っていた時代。結果は失敗に終わった。それで奮起一発、この養殖場を釣堀にし、客が釣った鮎を料理するサービスに鞍替えしたところ今度は大当たり。時は、娯楽の少ない昭和のはじめ。「北摂の新名所 伏尾の鮎狩婦人子供でもよく釣れる!」と大評判となり、阪急電鉄も「鮎狩は阪急沿線で」と新名所を大いに宣伝、新聞社までもが、今でいう日帰りパックを組むなどと大盛況となった。

伏尾温泉「不死王閣」:イメージ2

いまでは池田亀岡線の入り口に位置する閑静な自然に恵まれ、白木やぐらの庭園露天風呂「衣掛けの湯」が人気を博す。泉質はラジウム泉。疲労回復、ストレス解消などに効能を発揮する。浴用すれば、リウマチ性疾患、疾風及び尿酸素質、動脈硬化などに効き、飲用のすれば、疾風及び尿酸素質、リウマチ性疾患、慢性消化器疾患、慢性肝・胆道疾患、糖尿病などに効果を発揮する。

伏尾温泉「不死王閣」:イメージ3

湯最寄の駅は阪急電鉄「池田駅」となり、バスまたはタクシーで10分ほど。バスは阪急バスを利用し、西乗り場、3番乗り口、系統番号26番か134~136 番のバスに乗車する。送迎バスの時間は阪急池田駅より10時30分、11時30分、14時30分、15時30分の4便もあるので便利だが、必ず電話での予約が必要となっている。タクシーは「伏尾の鮎茶屋」「不死王閣」といえば誰でも連れて行ってくれる。

車でのアクセスは阪神高速11号池田線を利用し、木部第1インターを下車、国道423号線を亀岡方面へ直進2km、所要時間は木部第一出口より約2分にある。名神高速道路を利用する場合は、豊中インターから阪神高速道路に入る。中国自動車道路を利用する場合は豊中池田インターを下車し、所要時間はおおよそ 20分。無料駐車場は300台のキャパシティがあるものの完璧な郊外に位置するため駐車の心配は皆無と考えて大丈夫だ。その他のロケーションとしては大阪空港からタクシーで15分に位置している。

不死王閣の隣には、725年、聖武帝勅願で行基が開創したといわれる静寂な久安寺がある。楼門は重要文化財であり、豊臣秀吉も参拝し、月見会を開いたとも言われる古刹である。池田市に位置することから歴史には事欠かない。

近隣には呉羽神社があり、綾羽という地名がある。これは、この地に伝わる「織姫伝説」に由来している。その昔、呉の国から呉織(くれはとり)・漢織(あやはとり)という二人の女神が猪名川をさかのぼって池田にたどり着いたという。そして、絹をつむいだり、衣服をつくる織物の技術を伝播したという古のロマンが伝わっている。五月山の頂上付近にある「衣掛けの松」は、この織姫が絹を染めて掛けた松であるとか、または山頂に登ってはるか向こうにある大陸の故郷を偲んだとき、衣を脱いで掛けた松であるなどとして「衣掛けの松」伝説が残っている。

入浴料1,500円はアウトドア派には割高感が否めないものの、館内にあるハーブ庭園の散歩や、隣の久安寺の散策など、そして鮎の塩焼きを楽しむなら一風良しの感がある。

-DATA-

住所:
大阪府池田市伏尾町128-1
電話:
0727-51-3540
入浴料:
1,500円
石鹸:
ボディーソープとシャンプー備え付け
時間:
11時~0時
駐車場:
300台
交通:
電車利用:阪急宝塚線池田駅から車で10分
自動車利用:阪神高速木部第一ICからR423経由5分
飛行機利用:関西空港から車で20分
泉質:
天然ラジウム泉
泉温:
24.3℃
効能:
神経痛・リュウマチ・高血圧・胃腸病
設備:
露天風呂、岩風呂、サウナ

鹿の子温泉&からとの湯

Aug.8, 2004 有馬街道の立ち寄り湯 

鹿の子温泉&からとの湯:イメージ1

神戸から三田方面に抜ける道を有馬街道という。いまでは高速道路と並行して走るようになったが、少し昔、この街道は一本道だった。それだけに神戸の震災の折にはダンプカーがこの道を埋め尽くしたほどだ。有馬といえば太閤さん。それは大規模で派手な湯治で有馬の名を天下にとどろかせた。その近くに有馬温泉とは泉脈が違う鹿の子温泉というひっそりとした隠れ湯がある。バブル全盛の頃、神戸市の援助を上手く活用したオーナーは、火の消えた隠れ湯を今風の大衆天然温泉に模様替えした。さらに鹿の子温泉の豊富な湯量を利用して、近くの唐戸の地に鹿の子温泉を運び、「からとの湯」もオープンさせるようになった。そして、ともに有馬街道を走るアウトドア派にとって、立ち寄りの湯として重宝がられるようになった。

鹿の子温泉&からとの湯:イメージ2

鹿の子温泉の発見は古く郷土の民話にも残っている。それは、その昔、秋の頃、母鹿と小鹿がほほえましく木の実を食べていた。そのとき、突然、一頭の大熊が現れ、小鹿の足に噛み付いた。母鹿は小鹿をかばうあまり胸を噛まれ深手を負ったのだったが、時よしに運び、猟師の鉄砲の音に驚いた大熊は逃げ出した。瞬間の静寂の中、放心状態の小鹿を母鹿はやさしく包み込むように咥え、谷を降り清水の湧き出るところまで運んだ。母鹿は小鹿に清水で傷を癒すようにさとした後、息絶えてしまった。その様子を知った村人たちは母鹿の墓を建て、小鹿の傷を清水で治した。その後、この地を鹿の子谷と呼ぶようになり、現在の鹿の子温泉として知られるようになった。これが、この地に残る民間伝承である。

鹿の子温泉&からとの湯:イメージ3

神戸市が開発したウォーターフロント・スペースにハーバーランドというレジャー施設がある。そこは飲食店とファッション・ショップ、それにスーパーマーケットや百貨店、映画館、ラジオのサテライトスタジオなどで構成される。そのハーバーランド西出口道をそのまま北上すると有馬街道に入る。特別な停滞でもない限り、ものの10分も走れば田舎の山道になる。最近、沿線沿いに飲食店が並んできたとはいえ、まだまだのどかな緑に囲まれた山道が有馬まで続いている。1 本道なため朝夕の停滞時には車はとんと動かない。スムーズに走る時間帯でハーバーランドから有馬の入り口まで1時間。その有馬口の手前にあるのが「からとの湯」。そして有馬と三田の間にあるのが「鹿の子温泉」である。

鹿の子温泉&からとの湯:イメージ4 鹿の子温泉&からとの湯:イメージ5

ともに無料駐車場があり、立ち寄り湯としての条件は備えている。露天風呂があり、屋根があったり、傘が置かれているので、雨天でも温泉に浸かれる具合だが、当然、内湯もあるので心配には及ばない。入浴料も安価に抑えられているため、常に、近隣の人々でにぎわっている。

鹿の子温泉&からとの湯:イメージ6

この有馬街道は、実は、古くから天皇、貴族たちの有馬温泉湯治の街道として知られていた。大坂伊丹から有馬に入る、または宝塚の安倉、小浜、米谷から有馬に入る道を有馬街道といった。街道沿いには、何かひとつは願いを叶えてくれるという「やきもち地蔵」、長い歴史を持つ箕輪神社、街道の唐戸付近に毘沙門天を祭った多門寺がある。多門寺は、平清盛が福原遷都の際、鬼門封除を目的に建立したとされている。長い階段の途中には羅漢像が建てられていたり、毘沙門天の奥には縁結び神社も祭られ、門前には4台ほどだが無料駐車場も用意されている。

-DATA-

鹿の子温泉

住所:
神戸市北区長尾町宅原1611番地
電話:
078-982-2745
営業時間:
朝8:00~深夜3:00
泉質:
単純放射能温泉
効能:
神経痛、リウマチ、冷え性、婦人病、通風
定休日:
年中無休
料金:
大人(中学生以上)・・・600円
子供(小学生)・・・300円
幼児(小学生未満)・・・100円
(保護者同伴の幼児1名まで無料)
貸しタオルセット ・・・ 150円
駐車場:
無料駐車場有40台

からとの湯

住所:
神戸市北区有野町からと1296-1
電話:
078-982-2639
営業時間:
朝10:00~深夜1:30
泉質:
単純放射能温泉
効能:
神経痛、リウマチ、冷え性、婦人病、通風
定休日:
年中無休
料金:
大人(中学生以上)・・・800円
子供(小学生)・・・400円
幼児(小学生未満)・・・100円
(保護者同伴の幼児1名まで無料)
貸しタオルセット・・・150円
駐車場:
無料駐車場110台

有馬温泉-金泉

Aug.8, 2004 天下の神戸の奥座敷

有馬温泉-金泉:イメージ1

日本の三名泉のひとつ「有馬温泉」はご存知神戸の奥座敷としても有名である。日本人は歴史に弱い、いわゆる由緒正しいとか縁起物とか歴代の物語などに傾倒するきらいがある、元来のブランド志向の強い民族なのだと思う。有馬温泉にはそういった歴史がある。そしてロケーションがいい。大阪からでも高速道路を通り 1時間あまりで到着する。夏は多少の納涼気分が味わえる。神戸からは六甲山を越えると有馬温泉である。高速道路を使えばもはや1時間はかからない。そういった二大要素で有馬温泉は京阪神でもっとも有名で最も親しまれた温泉地である。

有馬温泉-金泉:イメージ2

その歴史は日本神話の世界から始まり、およそ3,000年の歴史を持つという。日本書紀ですでに紹介された日本最古の湯である。大己貴命と少彦名命により発見されたと伝承され、その発見はカラスが縁起とされている。それは傷ついたカラスの水浴を発見したところ、なんとその傷が数日後には治っていたので温泉が発見されたと伝承される。奈良平安の時代から皇族や貴族たちの湯治があり有馬街道が発達した。戦国時代の後の桃山時代には太閤さんの大掛かりな有馬温泉復興があり、江戸時代でもたいそう賑わっていたという。

有馬温泉-金泉:イメージ3

アクセスは最近では阪神高速に有馬ICができているので道に迷うことはない。電車の場合は神戸電鉄「有馬駅」を下車すると、すでにそこは有馬温泉である。阪神の奥座敷というロケーションだけに有馬温泉は高級旅館ばかりが立ち並ぶ最も高価な温泉地でもある。しかし心配することなかれ、有馬の源泉は公的資源として管理されている。その源泉に直結した最も濃い湯は有馬立ち寄りの湯「温泉会館」であり550円で誰でも利用できる。また、有馬の高級旅館を常宿とする馴染客にも、湯はわざわざ外出して、この温泉会館金泉を利用する通も増えているのだ。日本各地には実に数多い温泉地があり、温泉ファンも多い。ところが、源泉にこだわる温泉ファンは実に数少ない。いくら有名で効能豊かな温泉地の立派な旅館で見ごたえのある湯舟浴槽に浸かろうと、源泉から遠くはなれ源泉を薄めたような湯に浸かっているのなら家庭の簡易ジェットバスの方がはるかに効能が高いといえるのだ。

有馬温泉-金泉:イメージ4

有馬温泉には金泉(茶褐色のドロドロとした湯)と銀泉(無色透明のサラサラの湯)がある。実は、温泉会館の金泉が薄くなっていた。神戸の震災で泉脈にも影響を受け決定的となったため、2年ほどの間、閉鎖されていたのだ。平成14年にようやく源泉のリニューアルができ再オープンの運びとなった。太閤さんのときも泉脈が枯れていたのを復興したと記録に残っている。この間に有馬温泉という町並み自体も、つぎつぎと様変わりを始めていた。それは昨今の不況には逆らえず廃業や縮小する旅館が後を絶たない。中心地にある某有名旅館の広大な跡地は現在駐車場と変わりリニューアルオープンの金泉に立ち寄る大人数の集客に見事に貢献している有様が奇妙にも映る。また比較的温泉町情緒を残す町並みのお店も新旧交代が鮮やかで、今風のお洒落なお店が急に増えてきた。

有馬温泉-金泉:イメージ5

従来は格式高く留まっていた高級旅館にも、客引きのために立ち寄り湯として開放する旅館が多く出てきた。時間の許す人々は散歩がてらに有馬の湯めぐりをするのも一考かと思う。また車なら、温泉会館から5分ほどのところに瑞宝寺公園がある。これは廃業となった瑞宝寺を神戸市が整備し公園として開放している処で、春は桜、秋は紅葉がきれい。毎年秋には太閤さんの茶会の故事にならい、大規模な茶会が開かれている。500円で野点を楽しみ歴史に心を遊ばせるのも風流のきわみだと思う。歴史というのは過去に留まるのでなく、時の流れに添い流転を繰り返す様をいうのだなと有馬の町並みを見て感じた。

-DATA-

住所:
神戸市北区有馬町833
交通:
・神戸電鉄有馬温泉駅より徒歩5分
・中国道西宮北ICから約10分
・阪神高速北神戸線有馬口ICより3分
電話:
078-904-0256
営業時間:
8:00~22:00
泉質:
含鉄ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温:
96.8℃
効能:
切り傷、火傷、慢性皮膚炎、痛風、動脈硬化、アトピー性皮膚炎、胆石症、冷え性、慢性婦人病、関節痛、神経痛、筋肉痛、うちみ、くじき、五十肩、疲労回復
休館日:
毎月第1・3火曜日(祝日の場合は営業、翌日休業)
入浴料:
大人:550円
小学生:290円
乳幼児:120円
石鹸:
なし
駐車場:
なし

神戸クアハウス

Aug.6, 2004 都心の天然温泉ビル 

神戸クアハウス:イメージ1

神戸の中心地といえば三宮である。その三宮には、JR、阪急、阪神、地下鉄がそれぞれに駅を持っていて、すべてが隣接している。こじんまりとした港町である。その三宮の駅から徒歩5分の処に天然温泉が沸いているのを知る人はまだ少ない。その温泉の名を神戸クアハウスという。

神戸クアハウス:イメージ2

ここは街中の利便性をうまく活用している。24時間営業、年中無休の7階建温泉ビルが建っている。最近、小スペースに6~7台は収納できる有料駐車場の用意もできた。ただし、ここは街中なため近隣に100円駐車場がたくさんあるので駐車スペースには事欠かない727メートルから沸く重曹泉と 1,006メートルから湧き出る硼酸泉を堪能できる。温泉ビルにはカプセルホテルも併設され3,800円で利用できる。また、2,300円で仮眠室の利用もできるように工夫されている。レストランのラストオーダーも23時30分までと夜遅くまで営業している。その他に、マッサージ、脚つぼ、垢すり、エステが用意され、まさに都心の立ち寄り湯を実現している。

神戸クアハウス:イメージ3

湯量が豊富なためミネラルウォーターとして天然温泉水のコイン販売も行っているので庶民的な親しみがさらに増す。1Fは総合フロントと水汲み場。2F~4F はカプセルホテル。5Fは浴場で6Fは脱衣場。7Fはレストラン。神戸の都心部に建った温泉ビルはこういう構造で、総合レジャーセンターとしてのクアハウスとは一線を画した立ち寄り湯である。

神戸クアハウス:イメージ4

この辺りは神戸の震災時に被害が大きかったところだ。ビルが真っ二つに割れ、上階部が道路に無残にも横たわる姿、市役所のビルはちょうど中間辺りの階の天井と床がくっつきアコーデオンカーテンが外に飛び出し宙を舞う姿など、何度も何度もTVニュースで全国に放映された。この温泉ビルから徒歩で10分、20分の処なのだ。だが不思議なのは、このように無残な姿をさらした被害甚大なビルの隣に平然と何事もなかったかのように大した被害を受けずに済んだビルが、大被害と小被害のビルたちが乱立していた。この地震で有馬温泉の金泉は泉脈に大きな影響を受けたが、この神戸クアハウスは泉脈に影響を受けず、ビルにも大きな被害はなかった。

1Fの水汲み場では2分間200円という格安価格で神戸の名水「布引の水」を汲むことができる。これは国立公園六甲山布引谷水系の水で花崗岩砂礫層やシルト層から湧き出る理想的な地質的条件から得られる天然水で、将来も汚染される心配がないといわれている。ミネラル成分比較は1,000ml中、カルシウム33.3mg、ナトリウム27.0mg、マグネシウム7.3mg、カリウム0.8mg、硬度 112.45mgとなる。

その昔、外国航路の船員たちは、赤道を越えても腐らず美味しい水として「コウベ・ウォーター」を世界一の名水として珍重したと司馬遼太郎著の「街道をゆく」で紹介される。猛暑の2004年夏、今日の神戸の空も青く高く澄み渡り、海の青と山の緑が美しく対比している。

-DATA-

住所:
神戸市中央区二宮町3-10-15
交通:
JR阪急三宮駅より徒歩8分
電話:
078-222-3755
入浴料:
大人:920円
4歳~小学生:620円
0~3歳:310円
ボディーソープとシャンプー有り
時間:
男性 24時間
休館日:
年中無休
泉質:
重曹泉、硼酸泉
泉温:
重曹泉:36.5℃、硼酸泉:40.6℃
効能:
神経痛、筋肉痛、冷え症、関節痛、慢性消化器病、疲労回復、うちみ、関節のこわばり、くじき、運動麻痺、病後回復期、痔疾、疲労回復、健康増進、切り傷、五十肩、慢性皮膚病、虚弱体質、慢性婦人病、便秘、肝臓病、糖尿病

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