嬉野温泉
Dec.19, 2003 歴史と茶畑に囲まれた湯煙の町 嬉野

その場所は茶畑に囲まれて湯煙をたなびかせていた。所要で佐世保からの帰り道、疲れた体を休めようと途中の嬉野温泉に足を運んだ第一の感想がそれだった。嬉野温泉の由来は神功皇后の出兵のおりに、川中に白鶴が疲れた羽を浸して元気に飛び立つ様子を見て、戦いで傷ついた兵士を入れて見たところ実は温泉が湧いていて兵士の傷が癒えた事から「あな、うれしいの」と喜んだことが、嬉野の地名の起源と伝えられている。なお、九州は各地に神功皇后神話があり、どうも九州には神功皇后の由来となった大勢力王朝があったのは事実らしく、それが邪馬台国の卑弥呼なのではという説もある。江戸時代、嬉野は長崎に向かう宿場町として栄え、当時嬉野に来訪した人物を挙げてみると、シーボルトや長崎奉行の遠山金四郎景普(遠山の金さんの父 ちなみに江戸町奉行になる金さんは遠山金四郎景元)等が訪れている。当時から湧出量は豊富でしかも源泉が高温な為に嬉野川に流れ込んだ川湯に入っていた。泉質は。重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉)で特に「美人の湯」として昔から知られていた。 また、飲めば胃腸や肝臓等の機能を活性化させ、高温度で地中の成分を濃縮した温泉水で作られた豆腐はどろりととろける舌ざわりで嬉野温泉の珍味となっている。
嬉野温泉は昭和に入って二度の波を受ける。一度目はバブル期の空前のリゾートブームによる大規模旅館時代、そして二度目がバブル崩壊後の苦闘と模索である。大量の団体客が泊まれる巨大旅館が多く、ハウステンボスや吉野ケ里遺跡等のツアーの宿泊拠点だった嬉野温泉はバブル崩壊後の団体ツアー客の減少と共に苦境に立たされる。だが泉質は良質なので固定客が多く、高速が近くを通った事によって息を吹き返し、最近は嬉野茶や豆腐等の特産品も出てきている。私が行った時には、大衆浴場だった古湯温泉を復興させる計画が立っており、個人客獲得の為に近隣観光地と連携する事を観光協会の人が熱く語ってくれた。
ちなみに嬉野温泉の入浴料金だが、大体700-1,000円といった所。観光協会に行くと湯遊チケットという割安の共通チケット(10枚綴り1,200円)を売っているので先にそちらに行く事をお勧めする。今回、私が入ったのは神泉閣という旅館の大庭園風呂で、露天温泉の庭が庭園になっているという豪華な所。温泉だけ利用というには豪華すぎる旅館だが、旅館の人はいやな顔ひとつせずにチケットで温泉を利用してくれと言ってくれた。ちなみに神泉閣での入浴料は一人10,00円で貸しタオルつき。チケットだと一人6枚という。入った感想なのだが熱い。元々熱い湯なのだから仕方がないが、この熱い重曹温泉とそなえつけのサウナを往復すれば確実にやせる。肌が湯で刺激され、サウナで汗が流れるから新陳代謝が活発になり肌が綺麗になる。これが美人の湯のからくりだったりする。 なお、湯上りに嬉野茶と湯豆腐を頂く。これが凄くうまい。 温泉。お茶。豆腐と健康に良いものの味わって嬉野温泉を後にした。
湯高速の途中にある為、長崎や佐世保からの帰りに立ち寄ってみる事をお勧めする。嬉野の湯とお茶と豆腐はきっと貴方の体と心を癒してくれるだろう。
-DATA-
- 場所:
- 佐賀県藤津郡嬉野町
- 交通:
- 長崎自動車道嬉野ICより車で10分
- 駐車場:
- 周辺あり
- トイレ:
- あり
- 泉質:
- 重曹泉
- 効能:
- 美肌作用・胃腸系・腰痛等
- 営業時間:
- 11:00-22:00(神泉閣の場合 各温泉・旅館にて異なります)
- 貸しタオル:
- あり
- 料金:
- 1,000円(神泉閣の場合 各温泉・旅館にて異なります)
- 連絡先:
- 嬉野温泉観光協会 http://kankou.spa-u.net/
問い合わせ先 ureshino@wonder.ocn.ne.jp
神泉閣 TEL0954-43-1100(代) FAX0954-43-1107
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