蓼科・横谷温泉と横谷峡
Nov.02, 2002 大露天風呂と蕎麦を楽しみ、錦秋の横谷峡を歩く

時まさに紅葉の季節。広い露天風呂で手足を伸ばしつつ、色づく木々を眺めたい・・・そんな贅沢をかなえてくれる温泉が、蓼科にありました。周囲は峡谷、紅葉見物はもちろんのこと、滝見トレッキングまで楽しめてしまうという、アウトドア派にはおあつらえ向きの場所。紅葉の盛りに狙いを定め、泊りがけで出かけてみました。

お天気上々の1日目。茅野からバスで蓼科湖へ。展望抜群の八子が峰トレッキングを楽しんだ後、日暮れに横谷温泉へ到着しました。渓谷沿いの一軒宿と聞き、鄙びた宿を想像していたので、小奇麗なロビーに迎えられて驚きます。ロビーにはソファーが並び、湯上りに一息入れるのによさそうな場所。立寄り湯の家族連れがのんびりとくつろいでいました。宿のかたは皆さん気さくな雰囲気なので、立寄り湯でも気兼ねなく利用できそうです。私もチェックインを済ませ、さっそくお風呂へ向かいました。

ロビーからお風呂へ向かう途中、宿に併設の手打ち蕎麦の店、『遊楽庵』があります。力強く蕎麦を打つ職人さんの仕事ぶりをガラス越しに眺めつつ、「明日のお昼はここで食べよう」なんて計画を立てるのも旅の楽しみ。お風呂は、脱衣場・洗い場ともに充分な広さで、よほど混雑しないかぎり余裕をもって利用できそうです。脱衣場には貴重品ロッカーがあるので、貴重品はそちらへ入れます。洗い場で体を洗い、ますは内湯へ。お湯は褐色に濁った「単純炭酸鉄泉」で、なめるとかなり金くさい味がしました。成分の結晶が湯船の底に沈んでいて、「これは効きそうだ」と感じさせるお湯です。

さて、ここの自慢はなんと言っても広ーい露天風呂。巨石を組んだ野趣満天のお風呂は、すぐ下に谷川が流れ、「露天はこうでなくっちゃ」と思わせるロケーションです。夜は対岸の紅葉がライトアップされ、なかなか幻想的。・・・ただし、開放的なだけに、明るい時間、女性はちょっと勇気がいるかも知れません。気になる方は、内湯で思いっきり手足を伸ばしてください。内湯だけでもじゅうぶん満足できる広さだと思います。

お風呂からあがり、喉カラカラで暖簾をくぐると待っているのは魅惑の「生・地ビール」サーバーです。「生きててよかった!」と喜びにうち震えつつ、まずは一杯。ホップの苦味に加えて、ほんのりとしたフルーティな甘み・・・宿のかたの話によると、「洋ナシと地元のおいしい水でできたビール」とのことでした。同じ場所にはデモンストレーション用の飲み物もあり、冷たい「カリン液・ジュース」と「梅茶」が無料でいただけました。なかなか気の利いたサービスだと思います。お風呂からあがった後は、いつまでも体がぽかぽか。翌朝、肌がすべすべなのも嬉しい限りなのでした。
チェックアウトが11時なので、朝はのんびり。フロントで案内の地図をいただいて、錦秋の「横谷峡」歩きに出発です。宿から5分くらいの距離に、その名に似合わず豪快な「乙女の滝」がありました。これだけでも見ごたえ充分ですが、さらに宿から上流へ向かえば「霧降の滝」「王滝」「おしどり隠しの滝」と、見事な滝が目白押し。全長4kmのハイキングコースで、道標も整備されているため迷うことはありませんが、足元の悪い場所もあるので、しっかりとした靴で行くことをお勧めします。すべてのルートを制覇するもよし、頃合のいいところで引き返し、『遊楽庵』の十割蕎麦を楽しむもよし。・・・帰る時間ぎりぎりまで紅葉を堪能し、今回も楽しい旅となりました。
-DATA-
- 場所:
- 長野県茅野市北山5513
- 交通:
- 車の場合:中央自動車道諏訪ICから国道152号、国道299号経由で30分
電車の場合:JR中央本線茅野駅から、バス横谷温泉入口下車、徒歩10分/駅からタクシー20分 - 駐車場:
- 50台
- トイレ:
- ロビー→お風呂場の間に1・脱衣場に1
※1Fに横谷峡ハイキング客用トイレあり。 - 泉質:
- 単純炭酸鉄泉
- 効能:
- 神経症、関節炎、リュウマチ、慢性皮膚病、婦人病ほか
- お風呂:
- 男女別大浴場各1・男女別露天各1
- TEL:
- 0266-67-2080
- 料金:
- (立寄り湯)入浴料1500円、子供750円
- メモ:
- 混んでいる日は立寄り湯不可の場合あり。利用できる時間など、事前に確認を。
- HPアドレス:
- http://www.yokoyaonsen.com/
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