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天ヶ瀬温泉

Sep.14, 2002 山に隠れた秘湯と霊験あらたかなお地蔵様

天ヶ瀬温泉:イメージ1

山と山に挟まれた場所に清流が流れ、わずかな平地に建物が立ち並ぶがそれは眩いばかりの緑色を遮ることしかできない。天ヶ瀬温泉に着いた第一の印象はそれだった。JR天ヶ瀬駅を降りる。ローカル路線にふさわしく黄色のディーゼル車一両しかホームに止まっていないが、それがまたこの駅には相応しい。九州の大河、筑後川の上流に位置するこの玖珠川は、水量衰える事無く清らかな水を流している。

天ヶ瀬温泉:イメージ2

天ヶ瀬温泉は開湯は1300年前と言われ、信仰厚い高塚地蔵の湯治客を取り込んで栄えてきた。玖珠川の谷あいに宿が連なるように並び、橋を渡って浴衣姿の湯治客が、川辺の露天風呂に向けて楽しそうに歩いている。河原を歩く。日差しが強い。夏は過ぎたとはいえ、まだまだ暑い。河のせせらぎが心地よく聞こえる。川では太公望達が鮎をねらって釣りをしている。温泉街には四つの橋があり、それぞれ通行と同時に観光の邪魔にならないように設計させている。この天ヶ瀬温泉はお湯が玖珠川に流れ込んでいるため河原に露天風呂がある。見ると、河の中で鮎を釣っていた人が湯につかっている。料金は100円で備え付けの箱に入れるだけ。良心に期待するこの風情がまた私の心を洗ってくれる。泉質は単純硫黄泉で神経痛や筋肉痛、消化器系や皮膚病など効能は広い。

「露天風呂は夕方から繁盛するんだよ」とは湯につかっていた太公望の言葉。私も湯船につかり体の疲れを癒す。湯は少し熱め。「最近は女性も開放的でタオル一枚でお湯に使っている姿もよく見られるよ。最近の娘っ子は発育がいいねぇ…」ただただ頷くばかりの私。時間は昼。露天風呂には私たちの他は誰も入っていない。この天ヶ瀬温泉は地図から見ると東に全国的に有名になった湯布院温泉をかかえ、西に水郷日田、南には九重の山々、北は古くから高塚地蔵を抱え湯布院と日田の知名度の高さゆえに秘湯のイメージが漂う。なお、最近は豊富な湯量を使っての花の温室栽培を始めているらしい。

湯につかったあと、少し足を伸ばして高塚地蔵を見物に行く。1300年前に行基という僧が聖武天皇の命を受けて、諸国行脚の途中に開いたのが由来らしく、その信仰心の厚さは地元の人いわく「なんでも願いが叶う」と参拝客の多さゆえ高速のインターチェンジの名前にまでなったという霊験あらたかな場所である。

バスに揺られて約30分で到着。本堂前の石段から漂うほのかな線香の香りはふと忘れていた何かを思い出させてくれた。何も願わずにただ手を合わせる。下りの石段を降りる足はかろやかだった。

秘湯漂う温泉と霊験あらかたなお地蔵様。これから紅葉も見ごろとなるこの九州の山奥が好きになってこの地をあとにした。帰りも一両しかない黄色のディーゼル車には私しか乗っていなかった。

-DATA-

天ヶ瀬温泉

場所:
大分県日田郡天瀬町
交通:
JR久大本線天ヶ瀬駅より徒歩5分
駐車場:
周辺あり
トイレ:
あり
泉質:
単純硫黄泉
効能:
神経痛や筋肉痛、消化器系や皮膚病など
営業時間:
露天風呂 年中無休 24時間
料金:
100円
連絡先:
天瀬町をすバラしい花と温泉と祈りのまちにしません課(略称=すバラし課)
TEL:0973-57-8202
E-mail:amagase@fat.coara.or.jp

高塚愛宕地蔵尊

場所:
大分県日田郡天瀬町高塚
交通:
大分自動車道天瀬高塚I.Cすぐ
駐車場:
あり
トイレ:
あり
電話:
0973-57-9200

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