十谷温泉
Dec.04, 2001 天狗の鼻が・・・!

十谷(じゅっこく)温泉は南アルプスの前衛の山々の山麓、鰍沢町にある。富士川沿いに延びる国道52号線を甲府から身延方面へと車を走らせ、鰍沢町に入ってから「十谷入口」の交差点で右折する。ここからは県道407号線をひたすらまっすぐ走る。民家がほとんど見られなくなるまで走ると、道は深い谷間を縫うようになり、登りがきつくなってくる。やがて十谷の集落が見えてくると、道は集落を抜けて行く。十谷の集落は、山の斜面にへばりつくように民家が建てられている。ここまでほとんど民家が無かったので、「あれ、こんなところに人が住んでいる!」と、びっくりするかもしれない。車1台ぎりぎりの細い道を走ると、十谷荘や源氏荘などの温泉宿が現れる。看板があるので、迷うことはないだろう。ここまで甲府からだと1時間くらいだ。

十谷温泉には数件の温泉宿があり、ほとんどが日帰り入浴可能だ。今回は「天狗の大岩風呂」で有名な十谷荘を紹介しよう。宿の玄関の脇から急な階段を降り、広場を過ぎると谷底に向かうコンクリート舗装の細い道がある。それをテクテク歩いていくと、六角形の中国風の建物が見えてくる。建物は急な崖の上に建ち、正面には豪快な滝が・・・・・。こう書くとまるで中国の山水画のような雰囲気だが、じつはこの滝、砂防ダム。しかし、水量が豊富なので、思わず見とれてしまう。階段を降りて六角形をした建物の戸を開けると、そこが脱衣所になっている。あちこちに天狗のお面が飾られ、この温泉宿の天狗に対するこだわりが感じられる。

脱衣所を抜けると、五角形に掘られた岩風呂が目の前に現れる。正面には大きな石で造られた天狗のお面があり、その長く伸びた鼻からお湯が噴出している。ここでよーくその鼻を見ると、形が「男性のシンボル」になっていることに気づくだろう。五角形の湯船のど真ん中にも「男性のシンボル」がにょき!と立っている。ちなみに隣の源氏荘の岩風呂にもこれがある。こういうのを見ると「おおらかだな~」と思うのは私だけであろうか。岩風呂からの眺めは最高だ。湯船の中からは、豪快な滝(砂防ダムとも言う)と、間近に迫る紅葉が堪能できる。ちなみにこの岩風呂は、男女混浴。心して入られよ。

温泉の泉質は単純硫黄冷鉱泉。筋肉痛や疲労回復に効果があるとのことだが、肌にもいいとの評判で女性客にも人気があるそうだ。また十谷温泉のある大柳川渓谷は、山梨県内屈指の滝の名所でもある。温泉の周辺では大小の美しい滝を観賞できる。遊歩道も整備され、何ヶ所にも現れる吊り橋では、心地よいスリルが味わえるだろう。のんびりとライトなトレッキングを楽しんで、温泉にザブンと浸かると最高であろう。なお、基本的には宿泊客の入湯を優先するので、日帰り入浴で行く場合、事前に電話で確認をとったほうがいいだろう。また県道407号線沿いの鰍沢町鳥屋には鰍沢町営の「かじかの湯」もあるので、十谷温泉に入浴できなかった場合には、ぜひこちらを利用しよう。
-DATA-
- 場所:
- 山梨県南巨摩郡鰍沢町十谷4218
- 交通:
- JR身延線鰍沢口下車 山梨交通バスで鰍沢下車 さらに町営バスで十谷荘まで。
- 駐車場:
- あり。
- トイレ:
- あり。
- 参考:
- 十谷荘 0556-27-0331
日帰り入浴は必ず電話で予約を。時間は10時~14時頃まで。
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