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川治温泉と龍王峡スノートレッキング

Dec.24, 2001 テルマリズム・じぶん流

鬼怒川温泉の先、ちょうど鬼怒川と支流の男鹿川とが合流する山間に川治温泉はあります。享保八年(1723)、男鹿川の洪水により発見された川治温泉は、知る人ぞ知る温泉。山の温泉地の気候は、皮膚にほどよい寒冷の刺激を与え、血行に変化を出してくれるので、心臓や血管を鍛えるトレーニングになると聞きました。ならば、温泉地効果をあげるためにも、まずは近くにある美しい渓谷「竜王峡」でトレッキングをしてから、温泉にたっぷりと浸かろう、そんな計画を立ててみました。

川治温泉と龍王峡スノートレッキング:イメージ1

竜王峡は、鬼怒川沿いの約3キロに及ぶ渓谷で、自然の中を歩くのにはぴったりのところです。竜王峡入り口の駐車場に車をとめて、さっそく川沿いの竜王峡自然研究路を歩いてみることにしました。けれど、その日は、あいにく雪。ただでさえ、ここのコースは、アップダウンのある山道なので、用心をしてスノーブーツとヤッケなどを着込み、本格的なトレッキングスタイルで臨みました。最初に出迎えてくれたのは「虹見の滝」。鬼怒川・川治温泉の守護神、五龍王を祀っている竜王神社の背後から落ちている滝です。滝に陽が当たると虹が見えることから、そう名づけられたそうですが、今回は雪がちらつく天気なので、虹は見えませんでした。けれど、冷たく澄んだ空気の中で聞く滝の音に心が浄化されるようでした。

川治温泉と龍王峡スノートレッキング:イメージ2

枯れ葉の散る山道を川沿いに歩いていきます。ゆっくりと蛇行している山道は滑るので注意が必要です。なんといっても真下は渓谷なのです!スノーブーツは大げさかな、と思っていましたが、雪道はすべりやすいので助かりました。今年は雪が多いそうですが、雪から雨に変わったりもするので頭をすっぽりと包めるヤッケも便利でした。最初は、もっと気楽な物見遊山の気分も多少あったのですが、完全にスノートレッキングとなってしまいました。

川治温泉と龍王峡スノートレッキング:イメージ3

竪琴の滝は、とても小さな滝です。コースの途中に出現します。立て看板によるとこの滝は、「優雅な名のとおり、まるで竪琴の弦のように清らかな水が幾筋にも分かれて流れていく」ことから、名づけられたそうです。なかなかの命名の仕方ですね。ここにくると、ちらちらと降っていた雪の量が増えてきて、本格的に降り出してきました。雪はとても綺麗ですが、視界がさえぎられ、そんな中、川沿いの山道を歩くのは、少し緊張します。軽装備できた人は、引き返していました。

川治温泉と龍王峡スノートレッキング:イメージ4 川治温泉と龍王峡スノートレッキング:イメージ5

自然研究路のほぼ中間地点にあるつり橋は、むささび橋といいます。龍王峡の入り口から、このむささび橋までの1時間のコースを歩くのが一般的だそうです。しかし、この先こそが渓谷の核心部であり、「五光岩」「兎跳ね」などの奇岩群や白岩展望台があり、そこを通過すれば、川治温泉にまで出ることもできるのです。今回は、雪が降ったりやんだりなので、残念ながらむささび橋まで歩いて引き返すことにしました。けれど、ここまででも大満足な渓谷美でした。鬼怒川の流れが岩を削って作り上げた「白龍渓」「青龍渓」や見事な形の岩。そして、川の美しいグリーンの色と川岸に残る雪。ここは、新緑や紅葉の時期が有名ですが、雪の降る渓谷もたいへん美しかったです。

川治温泉と龍王峡スノートレッキング:イメージ6

そして、いよいよ川治温泉です。川治温泉の泉質は、無色透明、無味無臭の単純泉。神経痛、リュウマチ、皮膚病、切り傷に効能があります。わたしは、旅館に宿泊を予定していたので、湯めぐりをすることにしました。川治温泉にある旅館に宿泊すると、13時から16時までは加盟しているどの旅館のお風呂も利用することができる「湯行手形」というシステムがあります。泊まっている旅館以外の風呂も利用できるのは、同じ温泉でも気分に変化が出て楽しいものです。宿泊をする際は、早めにいくことをお勧めします。「湯けむりの里 柏屋」の露天風呂は、川沿いにありとにかく開放感がありました。寒さで冷えた体の筋肉がほぐされていく感じです。宿泊先の「東山閣」へは夜、入ったのですが、しんしんと降る雪の露天風呂の中、頭が濡れないように備え付けの笠をかぶって入りました。裸で藁で編んだ笠を被るスタイルはちょっと愉快ですが、江戸時代にタイムスリップしたようで風流でした。雪は音を吸い込むといいますが、本当に静かで安らぎました。いい泉質だと、とにかく眠くなるといいますが、温泉を出た後は久しぶりに熟睡。肌もつるつるぴかぴかです。ちなみに日帰りの湯の利用もできますので、是非、龍王峡とセットで訪れてみてください。なお、公共の露天風呂もあります。

-DATA-

~龍王峡~

交通:
電車の場合:東武鬼怒川線「鬼怒川温泉」駅下車。東武バス川治温泉行きで10分。「竜王峡入り口」下車すぐ
車の場合:日光宇都宮道路今市インターから国道121号線経由
駐車場:
無料駐車場あり 
食事処:
竜王峡入り口周辺にドライブインあり
問い合わせ:
藤原町観光課 0288-76-4111

~川治温泉~

交通:
電車の場合:鬼怒川温泉駅から東武鬼怒川線・野岩鉄道で川治温泉駅まで20分、川治湯元駅まで22分
車の場合:日光宇都宮道路今市インターから国道121号線経由、「竜王峡」の先

高根沢城温泉「元気あっぷむら」

Dec.20, 2001 テルマリズム・じぶん流

ヨーロッパで盛んなテルマリズム(温泉治療)とは、日本でいうところの湯治のようなものですが、フランスでは医学的にも認知されていて、健康保険も適用される程だといいます。最近、日本でも市民の健康増進のために市町村の作った新しい形の温泉施設は増えていて人気があります。栃木県塩谷郡高根沢町にある「元気あっぷむら」も、1997年に温泉を掘りあてて作られた自然あり温泉ありの「心と体の健康」をテーマとした温泉公園です。まさに、テルマリズムにはぴったりの場所。施設は「自然の森・親水公園大自然ゾーン」と「リフレッシュビレッジゾーン」に分かれていて、温泉だけではなくていろいろな楽しみ方も選択できる気軽なレジャーランドでもあります。最近、疲れやすくなった体を労わるべく、私もテルマリズム気分で「元気あっぷむら」へ出かけてきました。

高根沢城温泉「元気あっぷむら」:イメージ1

まずは、入浴効果を高めるために「大自然ゾーン」を散策して体を動かしました。「自然の森」には、「ふれあいの森ゾーン」「やすらぎの森ゾーン」「こもれびの森ゾーン」などに区分されています。森と緑をテーマとした10ヘクタールという広大な敷地の森は、人工的に整備された自然というよりも、本当に森そのもの中を歩くという感じでした。うっそうとした木立の中を歩いていくとだんだん体も温まっていきます。黄金色の落ち葉が綺麗で、ときより鳥のさえずりも聞えてきました。ただ、鳥の鳴き声を耳にしても姿はなかなか見つけられないので、残念なのですが。

高根沢城温泉「元気あっぷむら」:イメージ2

森の中を注意深く観察するのも意外と楽しいものでした。からすうりの実や玉竜の実など見つけることができました。パンフレットによるとこの森では「キスゲ」や「カタクリ」「スカシユリ」「エビネ」などが咲くそうです。また、面白い発見もしました。グレーの葉の塊が一面にあって、なんなのだろう、と思って拾ってみるとなんと朴葉でした。わたしは飛騨高山の朴葉みそが大好きで、よく取り寄せて七輪の上でお肉などといっしょに焼いて食べるのですが、その落ち葉が大量にありびっくりしました。意外と身近にもあるものなのですね。

高根沢城温泉「元気あっぷむら」:イメージ3

森の横には親水池があり、そこの遊歩道も歩きました。岸で休んでいた水鳥は人間の気配を感じると、さーっと見事に対岸へ泳いで逃げていきます。ここの水鳥はへんに人間なれしていなくて、野生のまま警戒心は強いようです。また、ここの池にはメダカの生息地ビオトープがありました。かつて小川のシンボルであったメダカは近年減少しているということです。なので、ここで保護し、増やしていこうと試みているのです。興味深いですね。1時間以上も歩いてすこし汗ばみました。

高根沢城温泉「元気あっぷむら」:イメージ4 高根沢城温泉「元気あっぷむら」:イメージ5

「リフレッシュビレッジゾーン」には、多目的広場があります。そこには1周111mの「素足健康ロード」という石を並べた円の上を裸足で歩く歩道がありました。これは、中国五千年前の「観趾(かんし)法」から生まれたもので、足裏を刺激し、内臓などの機能にいいそうです。靴下を脱いで挑戦している人は多く、私も歩いてみたのですが、場所によってはとても痛かったりします。足ツボ健康法はブームですが、足裏の図解説もあるのでそれをみながら自分の体の悪いところを調べるも面白いですよ。

高根沢城温泉「元気あっぷむら」:イメージ6

さて、いよいよ温泉です。高根沢城温泉の泉質は、ナトリウム塩化物泉です。入浴すれば皮膚に塩分が付着するので保温効果があり、寒い冬にはぴったり。高根沢城をかたどった本館「いちょう」に入り、浴室の入り口で料金を払います。そのときに紫外線スタンプを手の甲に押してもらえるので、何度も入りたい人は2度目からはその手を光にかざせばフリーパスです。なかなか画期的なシステムだと感心。浴室は、ガラス張りで自然光が充分に入り開放的でした。ジェットバス、打たせ湯、サウナといろいろありますが、露天風呂はとにかく広く、お勧めです。わたしは夕焼けでセピア色にそまる中、ゆっくりと温まりました。外気の冷たい中、暖かいお湯に浸かるのはどうしてこんなに気持ちいいのでしょうね。湯上りは休憩室で休ました。廊下にはここにも足裏を刺激する踏み板などがありチャレンジしてみたのですが、これはとっても痛い。思わず叫び声を出してしまいました。湯上りの楽しみは、近所のキリンビール工場から直送されてくる生ビールです。なにしろ近くから運ばれてくるので振動も少ない、できたての生ビールが楽しめます。本当においしくて極楽気分です。このほか、野外には体験施設もあり、そこでは地元でとれた大豆に天然ニガリを加えて作る豆腐教室や手打ちそば教室、炭焼きなどが体験できます。日ごろの生活から離れて、自然の中で体を動かしたり、温泉でくつろいだり、いろいろなことにチャレンジしたりするのはかなりのリフレッシュ。これなら、来たときより帰るときの方がきっと「元気度あっぷ」しているはずです!

-DATA-

場所:
栃木県塩谷郡高根沢町上柏崎588-1
問い合わせ:
028-676-1126(代)
休館日:
第2・第4火曜日
営業時間:
10時から21時まで
入浴料:
大人600円 子供400円
17時以降 大人400円 子供200円
駐車場:
あり
トイレ:
屋外にもあり
交通:
電車・JR利用の場合
宇都宮線「宝積寺駅」下車 無料送迎バスで15分
宝積寺駅発 9時50分・10時40分・14時20分・15時20分(平成14年現在)
車・東北自動車道を利用の場合
東京方面から 都賀JCT~宇都宮・上三川ICより約40分
仙台方面から 矢板ICより約40分
食事処:
本館に中華レストラン「青海」やセルフサービスの売店あり。休憩できる場所もある。ただし、混雑する場合もあるので要注意。別館に自然食レストラン「あやめ」もある。館内への食べ物持込禁止なので、これらを利用したい。
その他:
宿泊施設コテージ「ひばり」あり。大人1人・3800円から。自炊コースは部屋の備え付けキッチンで料理もできる。温泉スタンドあり。1リットル10円。
農産物直売所があり、地元でとれた農産物、野菜や花などが格安で手に入る。かなりのお勧め。
参考:
高根沢町観光協会ホームページ

十谷温泉

Dec.04, 2001 天狗の鼻が・・・!

十谷温泉:イメージ1

十谷(じゅっこく)温泉は南アルプスの前衛の山々の山麓、鰍沢町にある。富士川沿いに延びる国道52号線を甲府から身延方面へと車を走らせ、鰍沢町に入ってから「十谷入口」の交差点で右折する。ここからは県道407号線をひたすらまっすぐ走る。民家がほとんど見られなくなるまで走ると、道は深い谷間を縫うようになり、登りがきつくなってくる。やがて十谷の集落が見えてくると、道は集落を抜けて行く。十谷の集落は、山の斜面にへばりつくように民家が建てられている。ここまでほとんど民家が無かったので、「あれ、こんなところに人が住んでいる!」と、びっくりするかもしれない。車1台ぎりぎりの細い道を走ると、十谷荘や源氏荘などの温泉宿が現れる。看板があるので、迷うことはないだろう。ここまで甲府からだと1時間くらいだ。

十谷温泉:イメージ2

十谷温泉には数件の温泉宿があり、ほとんどが日帰り入浴可能だ。今回は「天狗の大岩風呂」で有名な十谷荘を紹介しよう。宿の玄関の脇から急な階段を降り、広場を過ぎると谷底に向かうコンクリート舗装の細い道がある。それをテクテク歩いていくと、六角形の中国風の建物が見えてくる。建物は急な崖の上に建ち、正面には豪快な滝が・・・・・。こう書くとまるで中国の山水画のような雰囲気だが、じつはこの滝、砂防ダム。しかし、水量が豊富なので、思わず見とれてしまう。階段を降りて六角形をした建物の戸を開けると、そこが脱衣所になっている。あちこちに天狗のお面が飾られ、この温泉宿の天狗に対するこだわりが感じられる。

十谷温泉:イメージ3

脱衣所を抜けると、五角形に掘られた岩風呂が目の前に現れる。正面には大きな石で造られた天狗のお面があり、その長く伸びた鼻からお湯が噴出している。ここでよーくその鼻を見ると、形が「男性のシンボル」になっていることに気づくだろう。五角形の湯船のど真ん中にも「男性のシンボル」がにょき!と立っている。ちなみに隣の源氏荘の岩風呂にもこれがある。こういうのを見ると「おおらかだな~」と思うのは私だけであろうか。岩風呂からの眺めは最高だ。湯船の中からは、豪快な滝(砂防ダムとも言う)と、間近に迫る紅葉が堪能できる。ちなみにこの岩風呂は、男女混浴。心して入られよ。

十谷温泉:イメージ4

温泉の泉質は単純硫黄冷鉱泉。筋肉痛や疲労回復に効果があるとのことだが、肌にもいいとの評判で女性客にも人気があるそうだ。また十谷温泉のある大柳川渓谷は、山梨県内屈指の滝の名所でもある。温泉の周辺では大小の美しい滝を観賞できる。遊歩道も整備され、何ヶ所にも現れる吊り橋では、心地よいスリルが味わえるだろう。のんびりとライトなトレッキングを楽しんで、温泉にザブンと浸かると最高であろう。なお、基本的には宿泊客の入湯を優先するので、日帰り入浴で行く場合、事前に電話で確認をとったほうがいいだろう。また県道407号線沿いの鰍沢町鳥屋には鰍沢町営の「かじかの湯」もあるので、十谷温泉に入浴できなかった場合には、ぜひこちらを利用しよう。

-DATA-

場所:
山梨県南巨摩郡鰍沢町十谷4218
交通:
JR身延線鰍沢口下車 山梨交通バスで鰍沢下車 さらに町営バスで十谷荘まで。
駐車場:
あり。
トイレ:
あり。
参考:
十谷荘 0556-27-0331
日帰り入浴は必ず電話で予約を。時間は10時~14時頃まで。

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