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酸ヶ湯温泉

Aug.13, 2001 湯治場の雰囲気を色濃く残す温泉。

酸ヶ湯温泉:イメージ1

リゾートという言葉が似合いそうな温泉もいいが、湯治場という雰囲気の温泉にも浸ってみたい、そう思うとき、この酸ヶ湯温泉は適当である。青森市に位置し、市街からそう遠くない位置にありながら山深い温泉湯治場の雰囲気を色濃く残し、バスならば青森駅から50分程であるので手軽であるところも魅力である。八甲田山スカイラインの中間に位置し、八甲田ロープウェイ駅からもそれほど離れてはいないのでロープウエイで山歩きを味わった後、温泉、などという時にも適当であるかもしれない。バス料金は青森->酸ヶ湯で1300円程だが、JR利用で来る場合、「周遊きっぷ」を利用されると良いであろう。周遊区間内にあるこの路線は乗り放題である。また、区間までへのJR運賃は2割引となるのでその意味でも旅費の節約になる。バスのダイアでいうと、青森駅発 7:30,7:50,8:50,9:50,11:05,12:10,13:10,14:30,15:30 で、酸ヶ湯発が8:50,10:40,12:10,13:40,15:15,16:10,16:45,17:15,18:05と本数も多く、折り返しで入浴して帰るとしても便利なダイアである。路線はJR東北バス、八甲田十和田ゴールドラインと愛称がついている。

酸ヶ湯温泉:イメージ2

青森駅前に降り立つ。駅前はロータリーになっており、正面は路線バスのターミナルだ。歩道沿い左手にJRバスのターミナルがあり、ここの舗道沿いが十和田北線のターミナルだ。なお、このバスは定員乗車制になっているので周遊きっぷを持っていても、発車前に案内所へ行き乗車の意思を伝えた方が良い(いきなり乗車も可能だが、席が確保できない可能性がある。)それでは、バスに乗車して酸ヶ湯温泉へと向うとしよう。

酸ヶ湯温泉:イメージ3

ご覧のような観光バスである(写真参照。)路線バスのようにテープで停留所の案内があるが、市内では路線バスとしても機能しているようだ。ちなみにこのバスは十和田湖まで行くが、観光スポットに入るとバスガイドよろしく観光案内や、名調子の民謡などが披露され、また英語のアナウンスなどもあるので、聞いていて結構面白い。バスは、市内の要所を回りながら八甲田山へ向う。ほんの30分も走ると、俄かに山深く、緑の香りに包まれるようになる。自動車やオートバイでドライブしても快適な道だろう。2桁国道程の道幅で、路面も荒れてはいない。

酸ヶ湯温泉:イメージ4

途中、写真のような休憩所[萱野茶屋]に停留する。ここは民芸品などの土産物、また軽食などを売店形式で売っている。どの商品も地方ムードがあり、例えばおにぎりなども手作りのものが普通の台所ようラップフィルムに包まれたソフトボール大のものが売られており、なんとも情緒的である。食してみると、腰のある米飯の中に、塩気の少い、身がしっかりとした鮭が入っていたりするが、海峡の海の幸であろうか。そういえば青森は海産物が非常に安価である。書き忘れたが、青森駅前を降り、そのまま真っ直ぐに進むと、最初の信号が新町通り一丁目で、そこの角。右手のビル地下に新鮮市場という生鮮食料品の市場があるので、帰路などその手の品を土産に、と思われる向きはそちらも便利かとも思える(ただし、閉店が早い。朝5:30から夜18:30まで。ご注意の程を。)

酸ヶ湯温泉:イメージ5

50分ほどバスに揺られると、酸ケ湯温泉に到着する。バスの停留所は温泉玄関の直ぐ前で、ご覧のような貫禄のある玄関がお出迎え、となる。最近改装されたようで二階の屋根などは板金仕上げになっていたりしてやや雰囲気は異なるが、玄関の裏手に回ってみると、昔ながらの木造の湯治客向けの宿が見える。この酸ケ湯温泉までは冬季も除雪が行われるのだそうで、そのため農閑期になると付近の農業従事者の方が湯治に訪れるそうである。この話を温泉そばの売店で聞いたのだが、ここの売店にも前述のような丸くて大きいおにぎりが売られていた。関東地方などではおにぎりは三角で手のひらサイズだが、どうやら丸くて大きいおにぎりというのはこの青森地方の伝来(?)であるようだ。コンビニエントなどでも売られているところからもそう思える。

酸ヶ湯温泉:イメージ6

さて、温泉に入浴しようかと玄関をくぐり500円で入場券を券売機で買う。玄関ホールも広く、この場所が気軽な立ち寄り湯として人気がある事をうかがわせる。コインロッカー、無料の貴重品入れなども多数設置されていてその方面の心配も無用。浴室は木造で、かなり使い込まれた単板の床は少々滑るので足元にご注意を。肝心の温泉だが、乳白色のにごり湯で、かなり温度は高い。「酸ケ湯」の名が示す通り、舐めて見るとかなり酸味があり、丁度ポタージュ・スープくらいの粘度がある。さて、ここは男性諸氏ご期待の(?)混浴温泉であるが、女性専用の内風呂もあるのであまりご期待なさらぬよう(笑)しかし、にごり湯のためか浴槽の広さのためか(幼稚園のプールほどの広さ)結構地元の方は平気で入浴しているのには少々驚く。なお、泉質のため石鹸はまったく泡立たないが、普通の湯が水栓から出るので石鹸を使用するには困らない。

酸ヶ湯温泉:イメージ7

浴室が広いためか雰囲気のためか、長時間の入浴でものぼせることはないようだ。浴室内に大きな掛け時計があるのでバスの発車時刻などを気にする事も無くのんびりと湯に浸かる事ができる。湯上りに周辺をちょっと歩いてみると、おそらくは自然林であろうかと思われる大樹が伸び伸びと生育している(写真。)真夏であってもなお涼しい高原の風に乗り仄かに森の香気が流れて来、湯上りの爽やかさもあってとても穏やかな気分にさせられる「ちょっと、立ち寄り湯」である。また、八甲田登山の基地としても有用であり、長期滞在には前述の湯治客向けの宿泊プランが格安で利用でき、魅力的である。3泊4日18,000円(食事付)である。

-DATA-

場所:
青森県青森市大字荒川字南荒川国有林小字酸ケ湯
交通:
JR東北バス十和田北線酸ヶ湯温泉停留所下車徒歩0分
駐車場:
あり。
トイレ:
あり。
泉質:
酸性含二酸化炭素・鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸・塩化物泉
効能:
神経痛、婦人病、創傷、美肌
料金:
外来入浴 500円、大広間休憩 1000円 (7:00~21:00)
電話:
0177-38-6400

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