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奥津温泉「共同浴場」

Nov.07, 2000 足踏みせんたくの風習が残る温泉

奥津温泉「共同浴場」:イメージ1

日本全国、無料温泉を求めて東へ西へ北へ南へバイクを走らせる。「○○○に無料で入れる温泉があるらしい…」という怪しげな噂を聞きつければどこへでも駆けつけるのが、スパマンかんいち。ということで今回は中国地方、兵庫県北部と鳥取県の県境付近に「無料温泉がトライアングルで存在している」という極上情報を入手、早速訪ねてみることにした。

まずは午前中にトライアングル温泉の第一湯となる湯原温泉を堪能、ほてった身体を風でさましながら、いそいそと奥津温泉へ向かった。県道56号・湯原奥津線で峠を2つ越え、吉井川と平行して走る国道179号に合流。中国地方を南北に走る道はどこも交通量が少ない、国道179号も類に漏れず走りやすい道だった。到着した奥津温泉は湯原温泉に比べるとこぢんまりとしていて庶民的な雰囲気。「さて、共同浴場はどこか?」と右へ左へキョロキョロと視線を泳がせながらバイクを走らせるが、それらしき建物がどこにも見当たらない。「あれ?おかしいなぁ~」と首を傾げている間に温泉街を抜けてしまった。これはまずいとあわててUターン、案内板を見つけようやく橋の下にあることが分かった。共同浴場の近くに駐車場はないようなので、200m位離れた共同駐車場にバイクを止める。バックから出したタオルを首に引っかけ、急ぎ足で温泉へ向かった。

奥津温泉「共同浴場」:イメージ2

国道から河原へ降りるとドアの上に「洗たく場」と書かれた建物が目に飛び込んでくる。どうやらここが共同浴場らしい。壁の塗装がボロボロと剥がれ落ち、かなり年代物のようだ。お世辞にも立派な浴場とは言い難いが、近くの人達が気軽に使っている、気取りのない庶民温泉であることは脱衣所の清掃具や注意書きを見れば一目瞭然だった。ドアを開いた途端、「おおっ、熊が入って来たのかと思ってビックリしたよ、ガハハハ…」と先客のオジさんから先制攻撃を受けた。まさか自分よりも熊のような風貌の人に言われると思わなかったので、おかしくてつられて僕も笑った。何だかすごくいい雰囲気。一緒に入っている楽しい人だと入浴も2倍楽しくなる。それが温泉のいいところ。この浴場は湯船が3つ縦に並んでいて、一番奥が最も熱く入口に近くなるほどぬるくなる。「洗たく場」の名前の通り、一番手前の湯船は洗たく用のお湯として使われていると壁に書かれていた。浴場と洗たく場がひとつ屋根の下にあるというのは初めて。何とも不思議な感じがする。残念ながら入浴中に洗濯をする人は現れなかったが、もしいたらそれはそれで風情があって良かったと思う。

ドアを出てすぐのところに小さな湯船がふたつ並ぶ露天風呂があるが、こちらはぬる過ぎてとてもじゃないが入れなかった。また、露天風呂の横に「『奇習』足踏みせんたくの由来」なるものがあり。それは奥津温泉には古くから伝わる風習「足踏みせんたく」のことが書かれていた。それはその昔、川のほとりから湧出している温泉でせんたくする婦女子に危害を加える熊や狼が多かったため、立ったまま見張りをしながら、また世間話をしながら踏み洗いをするようになり、それが奥津温泉独特の風習となったという内容だった。なるほど昔は洗濯をするのも命がけだったんだな。奥津温泉に浸かっていると、こんな風に「無料温泉トライアングルだ」と無邪気に喜んだり、ボーッと何も考えず温泉に浸かっていられることが、とんでもなく幸せなことに思えるのであった。

-DATA-

場所:
岡山県苫田郡奥津町
交通:
中国自動車道路の院庄インターから国道179号に入り北上、インターチェンジから30分位
駐車場:
あり
トイレ:
あり
入浴料:
無料
近くの観光スポット:
津山、蒜山高原

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