フィッシングレポート

サブナビゲーションをスキップ


フィールドレポート

現在のレポート数は811件です。

最新記事
最近のコメント
カテゴリー
バックナンバー

Since Apr.01,2000


« ついに釣れた!09シーズン最初のキングサーモンフィッシングレポート:トップページ

海から戻りたてのキングサーモンを狙い撃ち!

Jun.2, 2009 キーナイ半島西南部・ホーマー・スピット・ラグーンのサーモン釣り

Nick Dudiak Fishing Lagoon

キーナイ半島南西部でのキングサーモン釣りのピークは例年5月下旬から6月中旬までだ。ただ、この期間中は毎日川で釣りができるわけではなく、一週間のうち土曜日の午前0時から月曜日の午後11時59分までの3日間が解禁となる。もちろん年や川によって解禁される曜日は増減する。そのため短い旅程で最大限に実釣時間を伸ばすには、計画の時点から入念な準備とリサーチが必要だ。そんなキーナイ半島西南部の釣り場の中でも禁漁の曜日が通常設定されないのが今回紹介するホーマー・スピット・ラグーン(Homer Spit Lagoon)だ。正式名はニック・デュディアック・フィッシング・ラグーン(Nick Dudiak Fishing Lagoon)と言い、通常は略して「ラグーン」とか「フィッシング・ホール」と呼ばれる。

この入り江は、波と自然の不思議な作用でカチェマック湾に形成されたホーマー・スピット(砂嘴)の一角にあるかつての船着場だ。ここに毎年キングサーモンとシルバーサーモンの稚魚が放流されており、2~3年後に成魚となって帰ってくる。キングサーモンの稚魚は、2009年現在、ニニルチック川の上流の採卵場で捕獲されたキングサーモンを使っている。稚魚は海に出て野生のサーモンと同じように回遊してここに帰ってくる。

サーモン釣り

今回私たちが釣りをしたのは火曜日で、周辺の河川はどこも禁漁だった。ホーマーの町から車で約15分、スーターリング・ハイウェーをそのまま進みホーマー・スピット・ロードに入ると、目の前にカチェマック湾の対岸の氷河や山々が目に飛び込んでくる。そして程なく左手にホーマー・スピット・ラグーンが見えてくる。釣り場の前の広い空き地が無料駐車場として解放されている。トイレも併設されているので安心だ。私たちが到着したのは13時。満潮は11時20分だったので、まだ入り江の水が海に向けて流れ出している時間帯だった。サーモンは、この流れを敏感に感知して外洋から入り江に入ってくる。私たちは迷わず入り江の水の出口付近へと向かった。すでに地元の釣り人が何人かいたが、誰も魚を釣り上げている様子は無かった。日によって、大きな群れが入る日と、そうでない日があるのは、川でのサーモン釣りと同じだ。1時間ほど釣りをすると潮が随分引き、先ほどまで川のように流れ出していた水も、サーモンが上がれないほどの浅い流れとなった。私たちはここで内側へ移動することにした。これは、今回の潮で新たに入り江に入り閉じ込められたサーモンを狙うためだ。中に入って2-3時間の間、これらの魚は活発に餌を追う。

サーモン釣り

入り江の中は流れが無いため、キャストしたらゆっくりとリトリーブする必要がある。サーモンのタナは水面から30-90cmの範囲だ。キングサーモンは群れで泳ぐ習性があるため、偏向グラスがあれば簡単に姿を確認できる。今回の案内役のギャリー・シンヒューバー氏(シルバーフィン・ガイドサービス代表)がすぐに小さな群れを発見し、その動きを読んでちょうど魚が通るところに餌が来るようキャストし、ゆっくりとリトリーブを開始した。するといとも簡単にキングサーモンが彼のハリに食いついた。合わせのタイミングは川とは異なり、筋子玉を使う場合でも遅合わせだ。アタリを感じたら少し糸を送り込んで3秒ほど数えてから思いっきり合わせる。タックルは川で使うものと全く同じでいい。私たちはいつものように#8、9フィートのフライロッドに、モノフィラメント30ポンドのライン、ボールベアリングスイベルを挟んでラインと同じ太さのリーダーを付け、ハリには2/0号のオーナー・ベイトフックを使用した。この道具仕立ては他の地域ではあまり見られないが、地元の釣り人の間では広く使われていてる。少しずつ魚を岸に寄せ、水に一歩立ち込んでからすばやく尾の付け根をつかみ、魚の頭部とエラを水の中につけながら魚体を横にすると、ギャリー氏はすばやくラジオペンチでハリを外して魚をリリースした。このキングサーモンは60cmほどの小型だったが、海から入りたての見事な銀ピカの魚だった。

ギャリー氏

すぐに次の群れが確認できたので、私も見よう見まねで筋子玉をハリに付けてキャストした。ゆっくりとリトリーブすると手元にガツンっ!と強烈なアタリがあった。ギャリー氏のアドバイスどおり、糸を送り込んでから思いっきり合わせると、ズシンという確かな手ごたえがあり、ロッドが満月に曲がった。続いて魚が一気に走り出し、リールからラインが出始めた。ドラグを調節しながら5分ほどファイトした後ようやく魚が岸に寄った。あれだけ遅合わせだったが、ハリはしっかりと口元に掛かっていた。決して大きくは無いが、海から入りたての魚ということもあり、私はキープすることに決めた。キープしてすぐ、レギュレーション(遊漁規定)に従い日付と釣り場と魚種をライセンスに記録した。計量すると9ポンド、小型だが見事なファイトを見せてくれた。ここでは一日一人当たり2匹のキングサーモンをキープしてよいことになっている。

サーモン

この後同じように群れが何度か回遊してきて、ギャリー氏がもう一匹小型のキングサーモンを釣り上げた。私は合わせがうまくいかず、2回ほどバラした。そのうち魚の活性が下がり、群れが回ってきてもアタリが無くなったので、この日の釣りを修了することにした。

この釣り場は、川に比べてレギュレーションが緩やかであることに加え、クマやムースなど野生動物に遭遇する危険性が無く、またカチェマック湾の氷河や対岸の山々の風景を楽しみながら釣りをできるのが魅力だ。釣り期は、キングサーモンが5月下旬から6月下旬、シルバーサーモンが7月上旬から9月上旬までとなっている。釣り方は基本的に川でのサーモン釣りと同じと考えていい。チャーター船(釣船)や川でのサーモン釣りの合間に是非訪れてみたい釣り場の一つだ。

-DATA-

えさ:
筋子玉と冷凍ニシンが地元のスーパーや釣具屋で入手可能。
タックル:
道糸、ハリスとも30ポンド。ハリスは20ボンド程度でもかまわない。ハリは餌用の2/0号。他に、ワンタッチウキ、スプリットショット7番から 2番、ボールベアリングスイベルが必要。すべて現地入手が可能。ロッドは、地元の釣り人はフライロッド8番9フィートに、ドラグのしっかりしたフライ用リールを取り付けているが、スピニングやベイトキャスティングでも対応可能だ。サーモンは意外に微妙なアタリを出すので、できれば柔らかめのロッドで釣りたい。
フィッシングライセンスの購入:
アラスカ州漁業狩猟局(Alaska Department of Fish and Game)のウェブサイト(http://www.adfg.state.ak.us/)で購入できるほか、アラスカ各地の釣具屋、スーパーなどで購入が可能。私が今回購入したのは、非居住外国人用フィッシングライセンス及びキングサーモンスタンプ。2週間有効のもので、料金は合計130ドル。
レギュレーション(釣りのルール)および解禁日の確認:
アラスカ州漁業狩猟局(Alaska Department of Fish and Game)のウェブサイト(http://www.adfg.state.ak.us/)で確認できるほか、アラスカ各地の釣具屋、スーパーなどで冊子を入手できる。また、現地に貼り出されている掲示も同時に確認し、間違いのないようにしたい。
タイドブック(潮の干満表)の入手:
この地域の釣りで欠くことのできない潮の干満表は、釣具屋、スーパーなどで入手できる。潮位にもよるが、満潮から約2時間後に入り江から水が流れ出す。この流れ出しが始まるまでに釣り場に入るのが理想。
フィッシング・ガイド:
シルバーフィン・ガイドサービス(http://www.silverfinguides.com)は、この入り江でも3時間程度のガイドをしてくれる。道具、ゴム長、餌を用意してくれるため、ファミリーフィッシングの際には心強い。
釣れた魚の冷凍保管と日本への持ち帰り:
ホーマー・スピットにコール・ポイント(Coal Point)という鮮魚加工場がある。釣れた魚を捌いて真空パックに入れ、出発の日まで冷凍庫で保管するという有料サービスを釣り客向けに提供している。受け取りの際に厚手の発泡スチロールに詰めてもらい、帰りの飛行機ではチェックイン荷物として持ち帰る。もし飛行機の出発まで時間がある場合は、アンカレッジ国際空港内の荷物預かり所の冷凍庫で有料にて保管してもらえる。2009年6月現在、アラスカからのサーモンの日本持込は制限されていない。チェックイン荷物の重量/サイズ/個数制限はエアライン各社に確認のこと。
場所:
アメリカ合衆国アラスカ州キーナイ半島西南部ホーマー・スピット・ラグーン
地図:

より大きな地図で アラスカ・キーナイ半島南部の釣り旅地図 を表示
交通:
アンカレッジ国際空港よりスワードハイウェー(Sward Highway)とスターリングハイウェー(Sterling Highway)を経由して車で約5時間。日本からアンカレッジへのフライトは、アメリカ本土・カナダ経由のルートが多く利用されている。私は成田~シアトル~アンカレッジのルートを利用した。
駐車場:
釣り場に併設(無料)。
トイレ:
釣り場に併設(無料)。

コメント(0)

コメントはまだありません。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

コメント投稿フォーム

ページのトップに戻る