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春浅き谷の初ヤマメ

Mar.10, 2002 奥武蔵の山里、スプーン釣行

昭和30年2月に埼玉県比企(ひき)郡の明覚村、平村、秩父郡の大椚村が合併して誕生した都幾川(ときがわ)村は、東西約12キロ、南北約7.5キロの細長い村だ。平地が秩父山地へと移行するその境目の自治体のこの村を貫くのが都幾川。下流からコイ、ヤマベ、ウグイ、ヤマメ、イワナとそれこそ淡水に生息する魚のほとんどを見ることができる。

春浅き谷の初ヤマメ:イメージ1

今シーズン最初の釣りを都幾川と決めたのは、この川では地元の渓流会がヤマメの発眼卵放流をずっと何年も続けていて、大きく成長したヤマメが何匹も釣れているという情報が寄せられたことが大きな理由だ。渓流魚の河川への放流方法は成魚、稚魚、そして卵そのものを特殊な孵化器に入れて、孵化器ごと河川に設置するやり方の主に3パターン。20センチ以上の成魚放流を釣り人は最も好むが、そこまでの飼育期間が長いので、一匹の放流単価は高い。しかし、卵の状態で放流する発眼卵放流は人の手間がかかっていないので、すこぶる安価。だから、資金確保に困窮する放流団体にはもってこいの放流方法だ。都幾川での発眼卵放流の結果を釣りを通して確認したかったことも、この川へと向かうきっかけになった。友人のTさんを誘い、JR八高線に沿って車を走らせた。

春浅き谷の初ヤマメ:イメージ2

春まだ浅い解禁時は低水温のため、魚の活性化も低い。そのため、流速がある瀬よりも流れの穏やかな渕に魚は集まる。フライではドライよりもウェット、ウェットよりもさらに深い層を探ることができるニンフフライに分があるのは、このためだ。一方、ルアーについてはシーズンを通して安定した釣果を約束してくれるので、フライタックルとともに必ず携行している。そういうわけで、解禁釣行もご多分にもれず、フライとルアータックルを携えての二刀流となった。入渓地点は、大岩や奇岩が連続して渓谷のような景観を作りだしている「三波渓谷」の上流の橋から。渓流釣りもそうだが、川釣りの場合、たいがいは橋の袂から流れへ降りる道があるものだが、土手には枯れたアシが繁茂していて見つからない。つま先で地面の感触を探りながら、おそるおそる下降する。この辺りの都幾川は渓流というよりは、ウグイ(ハヤ)が泳いでいそうな流れ。渓相は渓流というよりは清流のそれに近いが、解禁当初の渓流釣りは下流帯を狙うのが定石である。まず、ルアーで探ってみることにした。タックルはロッドがウエダのBWS-55、リールがミッチェル408。ミッチェルは酷使しているのでボディの塗装が剥げ落ちてスプールの回転もあやしいが、デザインが気に入っているので未だ現役リールの一つだ。

春浅き谷の初ヤマメ:イメージ3

数百メートルを交互に探釣したが、3グラムのスプーンを追尾してくるのは10センチにも満たないウグイ(ハヤ)のみ。気温が上昇し、小さなカゲロウが羽化しているのにも関わらず、Tさんフライにもヤマメの反応はない。そこで一端上がり、場所替えのため車に戻ることに。林業の村だけあって製材所が多い。古くから林業が地場産業として村の経済を支えてきたに違いない。平坦な都幾川村が高度をかせぐ道路にあわせて流れから遠ざかる辺りから再入渓。車を止めたコンクリート橋の袂から流れをのぞき込むと、高さ1.5メートルほどの堰堤下にこの日最高のポイントと思われるプールが見えた。川幅は7~8メートル。その幅いっぱいに堰堤が築かれ、深さ2メートル以上の渕底にはヤマメの隠れ家に絶好の大小の石が沈んでいる。斜め前方の水の落ち口にルアーをキャスト、カウントダウンして巻き取る。ルアーは大石の裏側を通過し、水中でキラリ、キラリと光を放って魚を誘惑する。魚がいれば、必ず反応があるポイントだ。しかし、出ない。フライからルアーにチェンジして、隣りでキャスティングするTさんも、あきらめ顔。そろそろあがろうかと思案し始めた時、ククッと小さなあたりがあり、巻き取ると手のひらサイズのヤマメが寄ってきた。2002年最初の一匹は20センチにも満たない小さな小さな魚だったが、姿を確認できて嬉しかった。都幾川のヤマメは主に地域ボランティアの自主放流で保たれているとも聞く。ぜひとも、再放流を心がけたい。

-DATA-

場所:
埼玉県比企郡都幾川村
交通:
関越自動車道東松山インターから国道254号を経て、県道172号線、玉川村、都幾川村
駐車場:
「三波渓谷」入り口に無料駐車場
キャンプ場:
大野地区に「木のむらキャンプ場」
電話:
0493-67-0850
参考:
都幾川村役場ホームページ
http://www.vill.tokigawa.saitama.jp/top_page.html

桧木内川の山女魚。

May.02, 2002 小京都秋田角館の渓流

桧木内川の山女魚。:イメージ1

東北の小京都と言えば、秋田県角館町。風情有る家並みが今でも残っている。その角館町を縦断しているのが桧木内川である。春には、数キロにも及ぶ土手沿いの桜並木はこれまた有名。その素晴らしいフィールドで山女魚が釣れるのだ。それも、街中の本流で大きな山女魚がヒットするなんて驚きである。今回は、もう少し上流の美形山女魚をフライで狙うことにする。

桧木内川の山女魚。:イメージ2

東北自動車道北上JCから、秋田道に進路を変えて大曲ICまでナイトドライブ。R105を経由して、ロマン溢れる角館町を目指した。ICから、約1 時間30分程で角館を通過(午前2:00)して西木村に向う。この街道沿いには、桧木内川を縫うように秋田内陸縦貫鉄道が走っている。入渓ポイント近くの松葉地区で、3時間ほど仮眠を取る事にした(車中泊)。午前7:15分に起床。ちょっと寝過ごしてしまったが、慌てる事はない。渓流のフライフィッシングは、早朝よりも日が昇ってからの方がいいのだ。寝ぼけ眼の言い訳はこの位にして、釣り支度を整えて早速入渓した。この周辺は、水量があり流れもキツイので落ち込みだけのポイントを狙い撃ち。昨年も此処で尺山女魚をゲットしたのだ。通い慣れた渓流だったので、自身満々でファーストキャストをシュートした。

桧木内川の山女魚。:イメージ3

私のFFタックルは、7F#3番セブンスリーロッドに9F5Xリーダーをセット。今回は、ウルフパターンフライとエルクカディスタイプをメインにして持参していた。この渓流は、道路沿いを流れているので陸生昆虫が多いからだ。中里地区の国道橋から入渓して、1時間程で鉄橋下のポイントに到着。ここまでに5匹の山女魚をヒットさせていたが、20cmクラスばかり、まだまだ満足はしていない。ここに来る目的のひとつが目の前にある。橋桁の周辺には大岩の深みがあり、そこから数ヶ所の落ち込みが連続しているからだ。少し遠目から慎重にフライをキャスト。ラインドラグが掛からないように、小刻みにラインメンディングする。オープンフィールド(周りが開けている所)の場合、できるだけポイントには近づかない方がいい。ポイントが連結していると、場荒れが直ぐに広がってしまうからだ。一つ目のポイントは、無反応。そして次のポイントでは、ファーストキャスト一発でストライクした。その感触から、良型の山女魚と感じた。ハンドツイストしていたラインを、一旦リールに巻き直してからランディングネットを取り出した。キャッチしたのは、28cmの幅広山女魚だった。

桧木内川の山女魚。:イメージ4

渓流魚のポイントは、慣れてくると渓相を見ただけで何処に着いているのかがよく分かる。天候はもちろん、水量や時間帯によっても変わる。これらを早く見つける方法は、自分が渓魚となったつもりで考えればいいのだ。楽してエサが転がり込んでくる場所こそが、ベストポイントである。山女魚はイワナに比べて太陽が大好きだ。もっとも、危険を感じたらすかさず逃げ込める場所も必要である。桧木内川の上流部には、水深50cm以上の葦際の平瀬がたくさん存在する。上桧木内地区からは、流れは狭くなるが魚影はかなり濃い。CDCソフトハックルフライに、次々とアタックしてきた。午後に入ると、羽化したばかりのカゲロウが流れに逆らいながらハッチしていた。ティペットは、相変わらず5Xを使用していたが全く問題が無い。しかし、未だ尺上の山女魚はヒットしていなかった。午後5時30分頃、ヤツは意外な場所で待っていた。それは、村人が洗い物をする小さな貯まり。私はボサを避けながら歩きざまにフライをキャストした。着水した一瞬、大きなライズが発生。しかし時既に遅く、空しくもフライだけが戻ってきた。長時間渓流釣りをしていると、こんな時が有るのだ。不用意にキャストしたフライに、トンでもないビッグサイズがお出ましになるのだから。

桧木内川の山女魚。:イメージ5

山女魚に思いを残しながら桧木内川を後にして、角館に一泊。早朝、迷路のような小路地を一人歩いて歴史ロマンを満喫した。7月になれば本流筋ではアユ釣りのシーズンとなる。ここのアユは天然遡上が売り物。型は小さいが、味は抜群だ。是非、「みちのく小京都」角館町に足を運んでほしい。

-DATA-

場所:
秋田県仙北郡西木村
交通:
東北自動車道北上JCから秋田自動車道に入り、大曲IC~R105を経由して角館まで約1時間半
駐車場:
河川空き地
トイレ:
無し
備考:
北仙川漁協(0187-55-4877)
参考HP:
ヨシ爺 野遊びWORLD

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