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裏磐梯、高原の渓の一

Aug.13, 2001 国立公園の谷を巡ったイワナ釣行

「旧盆や週末には家族釣れがバーベキューをやったり、それに水温も上がってますから、あまり期待はできないかも。でも小倉川は子どもの水遊びはないので日陰や白泡を狙えばサカナと遊ぶことができます」。釣り場の様子を尋ねた僕の質問に対して返信されてきた福島県在住の知人、Dさんからの電子メールの内容は、夏休みを利用して夏のイワナ釣りを遊ぼうとプランしていた川の近況を的確に伝えるものだった。福島県大倉川。そして小倉川。磐梯朝日国立公園、磐梯山(1818メートル)の北東側をおよそ南北に流れ、秋元湖に注ぐこの二河川はヤマメ、イワナ狙いの釣り人が多数訪れる。開豁な大倉に対し、カラマツ林を貫流、蛇行する小倉川。数年前の春にこの兄弟河川を訪れたことがあったが、イワナは未熟な僕の竿にもそこそこ飛び出してくれている。一年に二度の遠征がここ何年もの間の恒例パターン。Dさんのアドバイスを参考に、シーズンを締めくくるにふさわしい今年最後の遠征先を磐梯高原と決めた。

自宅の埼玉から片道約300キロの道のり。東北自動車をひたすら北上し、白河インターで下り、国道294号を一路、会津若松市方面へ。東北道郡山ジャンクションから磐越道へ入り、猪苗代磐梯高原インターから国道115号を向かうルートが一般的だが、高速をただひた走るだけでは味気ない。それよりもなによりも、一般道を選択する方が道すがらの出合いが楽しいし、新たな河川の発見だってあるのだ。そうした試みで見つけたのが、天栄村の国道沿いに開設された同村の農林水産物直売所(天栄村観光情報センター。電話0248-85-2222)。野菜や果実が安価で購入できるほか、手打ちソバも美味。時間に余裕があったら寄ってみたい。釈迦堂川に沿う294号を天栄村を抜け、長沼町から勢至堂峠を越えて郡山市へ入る。猪苗代湖の南岸に注ぐ水田地帯を流れる小河川常夏川を渡り、行政界の黒森峠を下ると会津若松市だ。294号別名茨城街道を快適に走る。運転席の右側を並行する原川の最下流は同湖西岸。水田と丘陵の境付近をこれといった悪場もなくのんびり流れる里の川だが、渓流魚も生息していると聞く。さて、会津若松市での用事を済ませた後、裏磐梯へ。会津若松~猪苗代間を結ぶ国道49号は観光シーズンになると激しい渋滞が発生する。そこで、裏道として磐越自動車道を挟んで磐梯町側を東に延びる県道を選択する。その後、野口英世生家が保存されている猪苗代湖北岸の49号に磐梯山麓の東側から直角に進入する国道115号にルートをとる。木地小屋の集落を目当てに左へ折れ、市沢トンネルを越えると秋元湖に注ぎ込む小倉川、そのわずか数十メートル先が大倉川だ。

裏磐梯、高原の渓の一:イメージ1

開けた河原でのびのびとキャストをしたいので、入渓を大倉川に。小倉川を通過し、そのまま大倉川に架かるコンクリート橋を渡り、突き当たりを右折する。左を選ぶと、秋元湖から小野川湖へ通じる「磐梯吾妻レークライン」。さらに、その先は檜原湖から磐梯山の西面を磐梯町へと続く「磐梯ゴールドライン」の有料道路だ。カラマツ林をしばらく走ると、視界が開け、大倉川に架橋された大倉橋へと出るが、今回の釣行では渡橋せず、袂の未舗装道を左に下り、大倉川と並行している林道へ車を進める。流れから一段高い位置を上下流に延びている道からは流れに立ち込む釣り人が一望できる。また、大倉橋下は橋桁が雨や炎天を遮ってくれるので、格好のテン場だ。この日も釣り人らしい複数のグループが大倉釣行の拠点用にドーム型のテントを設営していた。開豁な流れには一定間隔で堰堤が構築されていて、ポイントはその堰堤間の瀬と堰堤下のプールとなる。水深のある瀬は大小の沈み石が魚の隠れ家を形成しており、ポイントは無数に点在していると思われた。

裏磐梯、高原の渓の一:イメージ2

天気は好転し、日差しが時折照りつける。雨天や曇天が渓流釣りの条件として適していると分かっていても、僕の場合は断然、太陽の下で谷川を遡行したい。きらめく木々の葉、山脈を流れる白雲と青天井、紺碧の渕、飛沫ほとばしる落ち込みへ続く荒瀬を走る渓流の魚、緑のトンネルと光のシャワー・・・。どうしても雨天の釣りは気分が滅入ってしまう。大倉川はヤマメとイワナが混棲する。タックルは、5ft6inのウルトラライトに4ポンドのラインを巻いたシマノの 2000番。ラインの先には3グラムの赤金のスプーンをダブルクリンチでつなぎ止め、軽く素振りをして流れに降り立った。フライフィッシングのそれと比べ、ルアーのキャスティングはたやすい。ロッドとリールと渓流用のルアーを揃えたその日のうちにヤマメを釣り上げてしまうことだって可能だし、だいいち面倒なタイイングも不要だ。ルアーケースだけをシャツや上着のポケットに収納して、ベストを着用しないで済む気軽さもいい。

裏磐梯、高原の渓の一:イメージ3

流れへ下りるには堰堤に併設されている階段を利用する。大倉橋前後の区間は堰堤が階段状に連なるが、それぞれに階段が設けられているので遡行は楽。堰堤間は瀬釣りが中心になる。夏場の同橋付近は足場が良いので水遊びをする家族釣れで賑わうが、前日までの降雨で数組だけで、釣り人もそれほどでもない。瀬に定位している魚を狙うため、ルアーを対岸に向けてキャストし流れの表層を引く。そして、流速が弱まる石の裏を通過するようロッドを操作し、誘惑する。何度目かのキャスト後、ルアーを追尾してくる魚の姿がようやく確認できたが、反応はこれだけ。漁協の放流で魚影は濃いと聞いているが、相当数の釣り人に攻められているようでルアーへのアタックはない。そこで、白泡の切れ目、瀬尻、石や岩の下流側の緩流帯といった一級ポイントから、ルアーの投入を瀬脇の小さなポイントへと切り替えて、一匹目のイワナを釣り上げることができた。流れに下りたってから1時間半が経過していた。その後、小倉川に移動し、夕暮れまでに数匹のイワナとヤマメが姿を見せてくれた。裏磐梯のイワナ釣りが今シーズン最後の遠征となったが、残念なこともあった。冷水の流水域でも棲息できるスモールマウスバスが小倉川で釣れたことである。小さなプール状のポイントにスプーンを投入、リーリングを開始したとたん、強烈なアタックがあり、フッキングするとジャンプを繰り返した。バスはゲームフィッシングの相手として最適だろうし、バス釣りのおもしろさを僕は否定しない。しかし、絶滅寸前に置かれている地域固有の淡水魚がいる一方で、強い生命力で分布を拡げる外来種がいるというこの現実をどう是正し、解決を図っていくか。問題を突きつけられた釣行でもあった。

-DATA-

名前:
福島県耶麻郡猪苗代町
交通:
東北自動車道郡山JCT~磐越自動車道猪苗代磐梯高原IC~国道115号~木地小屋~市沢トンネル~市沢~大倉川。郡山市から猪苗代町まで約40キロ。
駐車場:
河川沿いの道にスペースあり。
温泉:
沼尻温泉、中ノ沢温泉
猪苗代町役場:
電話02426-2-2111

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