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兵庫県青野ダム湖でのフライフィッシング(春の巻)
Apr.28, 2001 春のシャローでブルーギルが入れ食い
青野ダムではブラックバス以上にブルーギルがよく釣れるのですが、おそらく一年 中でブルーギルが一番良く釣れるのが4月下旬から5月にかけてだと思います。昨年も このシーズンに半日で50匹超という爆釣を経験しましたし、そのブルーギルがいずれ も20cm前後というデカギルなのですから、釣り味のほうも抜群です。去年の経験から すると、このシーズンのブルーギル釣りのコツは、良型のブルーギルが集まっている ポイントを探しながら次々と移動していくことです。一ヶ所に落ち着いていては釣れ る数もサイズも伸び悩みますが、ひとたびブルーギルの群れを見つけると、少なくと も20匹、うまくいけば50匹を越える連続ヒットが楽しめます。さて今年も同じような パターンが通用するでしょうか。
午後4時頃に釣り場に到着しました。南風が結構強く吹いています。釣り場はダム 湖の上流部分で、浅い場所が広がっています。いつもは7番タックルを使うところ、 今回はブルーギルの引き味を楽しむために、5番9フィートロッドにフローティングラ イン(ウェイトフォワード)、4XのリーダーにMSCからスタートしました。(ホント は浮くフライで水面を釣るのが楽しいのですが、風が吹いている時はMSCを沈めて引 っ張ってくるのがよろしいようです。)

島の周辺です。昨年はこの場所で45cmを越えるバスも出たのですが、この日はルアー マンが散々叩いた後のようで、数匹のブルーギルが出ただけでした。少しずつ岸沿い に移動していき、沢山のルアーマンの間を次々とチェックしていきます。でも超小型 のブルーギルの反応しかありません。そこで少し入りにくい釣り場を求めて移動して いきますと、やっぱり誰も居ない場所が見つかりました。フライフィッシングで釣る には後方の障害物が邪魔になる場所だったので、まずは岸と平行にキャストして数匹 のブルーギルを散発的ながらキャッチ。でも後が続きません。得意のタワーキャスト (バックキャストを高く上げることで、後方の障害物を回避する方法です)を駆使し て沖合を探ることにしました。すると案の定、20cm前後のブルーギルの入れ食いが始 まりました。
減水したときの光景を思い出しながら湖底の様子をイメージします。沖合へ向けて 、湖底はなだらかなカケアガリになっているはずです。その沖に立ち木が沈んでいる のが今でも見えるのですが、その手前の直径約5mのエリアにMSCをキャストすると、 沈んでいく途中でラインが引っ張られることもありますし、その後のスローなリトリ ーブでガツンというバイトもあります。立っている場所から15mくらいの距離がある ため、フッキングしてから取り込むまで、ブルーギルのファイトを存分に味わうこと が出来ます。ガツーン、ギューン、ググググッという感じですね。ワンキャスト・ワ ンヒットがしばらく続き、少し食いが悪くなってきた頃には20匹のブルーギルを釣っ ていました。
魚の反応が悪くなったら、すかさず見切って次のポイントを探ることがコツです。 少し移動してみると、今度も良いポイントがポッカリと空いているのを見つけました 。早速入ってみると・・・・・ やっぱり居ました。この場所も立ち木が沈んでいる のですが、その脇や沖側で、連続してブルーギルが食ってきました。サイズも20cm前 後あります。この頃には吹いていた風もほとんど止み、いよいよ水面での釣りの開始 です。

続きするウレタンフォームをフックに固定して、両脇にラバーレッグを取り付けたテ レストリアルフライ(仲間内ではフォーム・アントと読んでいます)がお奨めです。 フォーム・アントでの釣りは、キャストした時の着水音ですぐに反応する場合と、そ こから少しリトリーブしてポッピング音で誘う場合です。いずれもフライを数秒~10 秒間ほど止めることが重要ですね。ブルーギルというのはフライを見に来てから、少 し間を置いてフライを吸い込むことが多いです。この日もそんな感じでワンキャスト ・ワンヒットが続きました。ポイントの沖側では30cmのバスも一匹出ました。バス の30cmとブルーギルの20cmは同じくらいの力でファイトしてくれますね。
ということで、午後4時から7時までの3時間で、バスが1匹(30cm)、ブルーギル が42匹(ほとんどが15cm超)という爆釣でした。この時期のフライフィッシングを一 度経験されますと、きっと病みつきになると思います。なおウェーディングの際には 急な深みにだけは十分ご注意下さい。それとブルーギルもバスもフライを飲み込んで しまうしまうことが多いので、フォーセップやラジオペンチは必携です。また青野ダ ムを訪れる際には、絶対にゴミを放置せず、持ち帰るようにして下さいね。
-DATA-
- 名前:
- 兵庫県三田市北部にある青野ダム湖(千丈寺湖)
- 交通:
- 車の場合は中国自動車道・神戸三田インターから約15分
- 駐車場:
- 湖岸に幾つかある公設の駐車場(無料)を利用
- トイレ:
- 公園に幾つかある公設のトイレを利用
ヤマメも染まる新緑の横瀬川
Apr.21, 2001 秩父山地前衛の小渓流

埼玉県横瀬川は秩父連山の前衛を西流し、秩父鉄道「黒谷駅」近くで荒川本流に合流する清流だ。1000メートルほどの山地が水源なので、上流域は一部を除いて悪場もなく渓流釣りの入門の谷としてビギナーに最適。流れにはイワナ、ヤマメ、カジカ、ウグイなどが生息し、手軽に釣りを楽しめるニジマスの管理釣り場も常設されている。この横瀬川が貫流する横瀬町は都心から70キロメートル圏内に位置し、飯能市、名栗村、秩父市に接した観光農園経営が盛んなまちである。主な果実としてはイチゴやプラム、ブドウなどが挙げられ、季節にはこうしたフルーツ狩りも楽しめる。今回、地元秩父漁協の熱心な放流事業に支えられて渓流魚の魚影が比較的濃い、フルーツのまちの横瀬川で遊んだ。
凍てついたモノトーンの解禁早々からイワナやヤマメを追いかける我慢しきれない組もいるが、「ヤマブキ、ヤマザクラが咲く」のを待って、谷へと向かう者がいる。この場合の釣り人の釣法は「テンカラ」と呼ばれる和式毛針釣りであったり、あるいはフライフィッシング。毛針釣りの最適の条件は、やはり谷の水温が上昇し、それに伴って孵化するカゲロウが水面上を乱舞することだろう。だから、たいがいはこの時期が「ヤマブキが咲く」時期と概ね合致する。渓流釣りは旅の釣りともいわれる。山里を訪ねるのは、むろん極寒の季節も味わい深いが、ここはやはり毛針釣りでなくとも躍動感のある春からが私の渓流のシーズンインなのである。

4月21日。埼玉県西部の秩父方面をめざして車を走らせる。私の住む飯能市から横瀬町へ向かうルートについては長野県が終点となるこの国道299号を利用する。299号は地方都市をアクセスする主要幹線道路なので平日は資材を積載した大型ダンプの交通量がすこぶる多い。日本の経済活動を支えるトラックやダンプカーが走行しない休日は、行楽客の車が連なる。午後は行楽帰りで渋滞するので時間調整するか、もしくは飯能市と横瀬町の行政界「正丸トンネル」を抜けずに名栗村へと進路変更したほうが無難だ。さて、飯能方面からトンネルを抜けると雪国ならぬ、横瀬川。
ニジマスの管理釣り場、西武秩父線芦ヶ久保駅を左手に見ながら、スケートセンターを過ぎた辺りの橋の袂に車を止める。ここはスギ林が左側から迫っているが、車一台分のスペースがあり、さらに林間の細道が流れへとのびているので他の釣り人たちも入渓地点の一つして重宝している場所だ。ここの車で先行者の有無が確認できる。ただし、駐車したすぐ脇をカップルや家族連れの車がひっきりなしに通過していくので、ズボンの履き替えなど身支度をする姿に視線が集中するのが難点といえば難点。

3グラムの金属片(ルアー)をキャストしながら、釣り上る。横瀬町は春まっただ中。気温も20度を上回り、遡行に汗ばむほど。長袖のシャツを肘あたりまでめくりあげ、放熱し、再び、落ち込み、瀬尻、瀬脇、岩陰とキャストを繰り返す。リールに巻いた新調の4lbラインは同強度でワンランクの細さが売りである。しかも岩にこすれてもへこたれないという。キャストの数と釣れた魚の数は比例するものだが、強さが自慢のラインはここまで何度、横瀬川の水面を行き来し、幾たび金属片を往復させたことか。太陽光を浴びてきらめき、岩陰に潜む魚を幻惑し、見事なまでに誘い出すはずだった3グラムは岩の角にたたきつけられ、フォルムに歪みが生じ始めている。思惑は外れ、西武秩父線芦ヶ久保駅近くでいったん上がり、移動することにした。

芦ヶ久保渓谷国際つり場の終点付近から再び、谷へ下りる。この辺りの横瀬川はそれまでの里川的様相から、大きな岩や落ち込みが連続する山岳渓流へと趣を変える。国道299号から上流に向かって右斜めの方向にのびる砂利道を下ると、渡された橋のすぐ上手に格好の渕が現れた。万緑に染められたそこからの渕と落ち込みでの魚の出は、格段に良くなり、ヤマメ、イワナが次々にロッドを絞り込んだ。芦ヶ久保駅をほぼ中心にして下流、上流を探釣りした今回の横瀬川釣行。魚の出るポイントは限られていたが、地元漁協の定期的な放流もあるので、シーズン中は十分楽しめそうだ。釣りに疲れたら、温泉でリフレッシュするのもいい。
-DATA-
- 名前:
- 埼玉県秩父郡横瀬町
- 交通:
- 電車利用の場合は西武秩父線「芦ヶ久保駅」下車、徒歩。車は首都圏中央連絡自動車道狭山日高ICから飯能市方面へ向かい、国道299号で正丸峠を越えて横瀬町へ。
- 駐車場:
- 川沿いに駐車可。ただし、国道は避けること。
- トイレ:
- 芦ヶ久保渓谷国際釣り場近くの国道299号沿いにある。
- 温泉:
- いろりの宿ふる里
横瀬町芦ヶ久保475-1。
日帰り入浴可。
電話0494-25-0044。
芦ヶ久保果樹公園村の中央に位置
丸山鉱泉旅館
横瀬町横瀬1795-1。
日帰り入浴可。
電話0494-23-3439。
周囲を果樹園に囲まれた山間の一軒宿。
兵庫県猪名川管理釣り場
Apr.21, 2001 春の管理釣り場の楽しみ方
阪神間に近い管理釣り場の中でも、高槻の芥川、三田北部の小柿(羽束川)、そして川西の猪名川(北田原)の3個所が、最も実績があり、よく釣れるんじゃないかと思います。今回訪れた猪名川管理釣り場は、比較的川幅が広く、水深のあるポイントもあり、放流されている魚種も多岐にわたる(ニジマス、ブラウン、イワナ、イトウなど)ことなどから、何が釣れてくるのか予想が出来ません。そして思わぬ大物に嬉しい悲鳴を上げることもしばしばあって、なかなか楽しみのある釣り場だと思います。
猪名川管理釣り場の料金は、終日と半日の二通りがあります。ここの釣り場には居残りの魚が豊富にストックされていますので、半日券でも十分楽しめます。いつものように正午を目指して釣り場へ行き、管理小屋で半日券2500円を支払って鑑札を受け取ります。4月に入って周辺の渓流が解禁になったとは言え、管理釣り場ファンは大勢居られるようで、釣り場は満員状態でした。管理釣り場のエリアのうち上流部がルアー・フライの専用エリアになっており、釣りのスタイルはフライが7割、ルアーが3割くらいでした。川幅は最大約10m。堰堤で堰止められた釣り場が2段分あり、それぞれの長さが数十m。最大水深は約 1mだと思います。水の透明度はやや悪く、深いポイントの底がどうなっているのかは視認することはできませんでした。

最初に入ったポイントは、最も水深のある場所です。この釣り場での最もポピュラーな釣り方であるルースニング(ニンフなどの沈むフライを使い、リーダーに取り付けたマーカーでアタリを取る釣り方です)から始めます。フライとして私が最近自信をもっているのが「フラッシュバックニンフ」というもので、ボディに獣毛(ラビットなどのファー)をダビングし、テールにはマラブー。背中側にオーロラスレッドを束ねたものを乗せ、コパーワイヤーでリビングして、ヘッド部にパートリッジを粗くハックリングしたフライです。シャンク全体にわたってレッドワイヤー(鉛の線)を巻き込んであり、針先を上に向けたキールスタイルで速く沈むように設計されています。またマーカーについてですが、市販の樹脂製のウキでは着水音が大きいことや、重量バランスが悪くてライントラブルを起こしやすいことから、ヤーンタイプのマーカーをお奨めします。簡単に自作することもできますので、市販品に不満をお持ちのかたは是非挑戦してみて下さい。

ルースニングでは、マーカーからフライまでのリーダーがピンと張っていないと、アタリがマーカーに出ません。水深のある対岸近くのポイントまでキャストし、フライを沈めてから少し手前に引いてくることで、リーダーを張ります。このまましばらくアタリが出るのを待ち、もしダメな場合は、チョン、チョンと小さなアクションでフライを動かして魚を誘います。アタリはマーカーがスッと動くものがほとんどで、すかさずフッキングするのですが、多くの場合は前アタリがあり、それを我慢して本アタリを待つと、マーカーがスーッと引き込まれていきます。この日も最初のうちは前アタリでフッキングしないことに苛立っていたのですが、フッキングのタイミングさえ掴めれば、あとはコンスタントに釣ることができました。

ルースニングでの釣りに飽きたら、今度はドライフライで挑戦します。最上流部には、流下する水生昆虫を食べている、半分野生化した魚達が集まっています。春ならではの釣りですね。この日もしきりにライズする魚達に16番のポリウィングスピナーと22番のミッジピューパをキャストし、ヒレがすっかり回復したニジマスとイワナを釣ることが出来ました。特にニジマスの美しさには改めて驚かされました。
ということで、春の管理釣り場の醍醐味を満喫することができました。この場所はGW明けの5月中旬頃まで営業しているとのことです。なお釣り場の後方に障害物が多く、ノビノビとキャスティングできるという訳ではありません。バックキャストをしっかりと後方上空にのばすことができるように、また何度もフォルスキャストしなくても10mくらいは投げられるよう、普段から練習をしておかれることをお奨めします。なおフライはフラッシュバックニンフ以外にも色々なアタリフライがあるようです。魚が居ることが判っていますので、色んなフライを用意して、自分だけのアタリフライを是非見つけてみて下さい。
-DATA-
- 場所:
- 兵庫県川西市の猪名川上流(北田原)にある猪名川管理釣り場
- 交通:
- 車の場合は猪名川沿いを上流へ
- 遊漁料:
- 半日券2,500円(一日券の値段は失念しました)
- 駐車場:
- 釣り場に隣接
- トイレ:
- 釣り場に隣接
◆車で2-3分走ったところにコンビニもあります
ORETI RIVER
Apr.04, 2001 ついに出た!夢の10LB・70cm!!

ロンは言った。「おまえが本当にでかい魚(10LBクラス)を釣りたいのなら、絶対にオレチに行くんだ。」と。一ヶ月お世話になったロンの家を出立する前夜、僕の今後のルートについてそうアドバイスをくれたのだ。あまり気はすすまなかったが、せっかくすすめてくれるのだから、2~3日はオレチに一番近いキャンプ場にとどまることに決めた。しかし、キャンプ場に行ってみると、思った以上に風が強い。さらに、管理人が居ないのでどうしようもない。とりあえず、川を見に行くだけ行ってみることにした。

近場の町から国道をテアナウ方面へ走る。レイク・マヴォラへと続く道へ入り、ダートを走ること15分。その名のとおり、オレチへ続く「オレチ・ロード」へ曲がる。ここから、道に沿ってひたすら走る。眼下に広がるオレチの姿には何度訪れても息を呑む。道の終わりは牧場で、そこには「キャッチアンドリリース。徒歩のみでのアクセス制限、そのエリア(駐車場も含む)でのキャンプを禁止、ゲートより50m以内は駐車禁止」とする看板を見ることができる。オレチは大物が釣れることで有名だが、訪れる外国からの釣り人の中にはそれらの決まりごとを守らない輩が多い。そのため地元の釣り人は、オレチで釣りたがらない人が多いのだ。特に、日本人は「英語が(読めても)読めない」と言って違反するため評判が良くない。こんなことが続けば釣り禁止にもなりかねない。実際、地元では外国からの釣り人を出入り禁止にする動きがある。

ともかく、駐車場に到着した。意外なほど風もなく、天気がいい。これなら釣りが出来る。夕方までの2~3時間潰すつもりで釣り始めた。川は少し増水しており、濁りも若干入っている。駐車場から一番近い最初のプール。ロンは過去にここで8LBクラスを何匹も釣ったと言う。しかも増水時に濁っている時、ストリーマーで立て続けに釣ったこともあると言う。それに習い、僕もストリーマーを投げてみる。しかし、反応はない。ふと、プールの先にある浅瀬を見ると、魚らしき姿。しかし動かない。5分ほど観察するが動かない。しかも、でかすぎる。まるで岩のようだ。少し位置を変えてもう一度見てみる。やっぱり魚のようだ。いや、魚にしか見えない。しかし確信はない。距離はたったの5m。もし、大きい魚だとしてもあまりにも近すぎる。まず間違いなく、逃げてるはずだ。それでなくとも、警戒しているかもしれない。しかし、その時思った。「ロンならどうするか?」投げるに決まっている。

とりあえず、気まぐれで今まで投げたことがなかったウィローグローリーをつけてキャスト。キャストは失敗。魚の60cmほど上流。しかも、流れを見誤り1m 以上フィーディングレーンからそれている。「だめだ。」すると、岩だと思っていた影が大きく動く。「あ・・・」と思った。次の瞬間、大きな口を水面に出しゆっくりとフライをくわえた。足が手が震える。しかし、慌ててはいけない。頭の中でロンがしきりに言っていた「Leave it(待て)」を思い出す。口が完全に水面下へ下がったところでビシッ!!魚は上下左右に暴れまくる。

感触にしても相当デカイに違いない。ここでも、過去3週間の教訓が出てきた。「とにかく慌てず。取り込みを急ぐな」 頭の中ではいろいろなことがめぐる。ラインは大丈夫か?ティペットは?どこでランディングするか?下流には大きな瀬があるし、バンクの下に潜り込まれたら・・・。魚はなかなか上がって来てくれない。約30分の格闘。これぐらいのサイズになると自分が釣られていることを感じていないがのごとく振舞う。最後には、川の中央で底にくっついて動かなくなってしまった。寄せてランディングすることは諦め、自ら腰まで水に入り、川のど真ん中でやっと、ネットに入れることができた。その大きさは間違いなく今までで一番だ。大きいネットから、完璧な姿をした尾がはみ出しそうだ。ワクワクして量ってみると・・・なんと10LB!!!長さは70cmもあった。思いもしない大物だ。本当にうれしい時は声が出ないのだろうか?何も言わずにとにかく、込み上げてくる今までに無い大きな喜びをかみ締めていた。本気で「もう、死んでもいい、強制送還されてもいい」と思った。何とか記念撮影を済ませ、逃がしてやる。これだけでかいと良く知っているのか、すぐには逃げない。 20分ほどはずっとその場に留まって体力を回復させていた。泳ぎ出すまでずっと見ていた。泳ぎ去っていくのを見て、体が震えた。とにかく最高の気分だ。

キャンプ場へ戻る途中、公衆電話へ。電話先は当然ロンだ。今日のことを細かに伝える。サイズのことは言わないで話しをしていると、
「で、大きさは?」
「ふふふ、驚くな10LBだった!!!」
「オーマイゴッド!!やったな!!!おめでとう!!!」
まるで、自分のことのように喜んでくれた。僕もこの一匹が釣れたのは自分の力だけでなく、これまで3週間一緒に釣りをしていろいろ教えてくれたロンのおかげだと思っている。最後の最後で最高の思い出が出来た。
-DATA-
- 場所:
- ニュージーランド 南島 サウスランド地方 テアナウ
- 交通:
- SH94からLake Mavoraへ向かう道へ入り、ORETI RDへ。
- 駐車場:
- トイレ:
- なし
- レギュレーション:
- キャッチ&リリース区間あり。キャッチ&リリース区間は徒歩のみのアクセス。駐車場・牧場内でキャンプ禁止。